積水ハウスは、「育休を考える日」として記念日制定している9月19日、男性の育休取得実態を探る「男性育休白書2024」を発表した。
レポートによると、育休を取得した男性は27.3%となり、2019年(9.6%)から2.8倍増え、取得率は過去最高を記録。育休取得日数は平均29.9日となり、2019年(2.4日)から12.6倍も長くなり、育休を取得した男性の取得期間は「1か月以上」(49.7%)が約半数を占めた。
2人目以降の育休取得については、「2人目以降で初めて育休を取得」した人が36.8%と多くなっており、「以前と比べて育休を取る人が増えたから」(女性36歳)、「会社の理解が良くなったから」(男性39歳)など、社会全体が育休を取りやすい環境へ変化していることをうかがわせている。
育休取得後復職した男性は「子どもがいる人への配慮」「お互い様という気持ち・行動」「時間管理の意識」などプラスの変化あり、育休取得期間が長いほど職場環境が改善されたという報告がある。
夫の育休取得に「満足」した女性は、「不満足」な女性と比べ職場への復職率が高く、復職のタイミングも早く、夫の育休取得日数が長いほど、妻の「仕事への意欲が増加」「キャリアアップに前向き」「仕事の幅を広げたくなった」など働く意欲も高まっているとしている。
一方で、取得した育休が「とるだけ育休」と思う男性は34.8%、女性は42.0%に上っており、家事・育児への影響は限定的としている。
結果について、積水ハウス執行役員ダイバーシティ推進部長・山田実和氏は、「当社では2018年から男性育休の取得を促進し、日本でも男性の育休取得が当たり前になる社会を目指し、賛同企業の皆様と共に取り組みを進めて参りました。今回、育休取得率も育休取得日数も過去最高になり、社会の変化を感じています。一方で『とるだけ育休』という課題も浮き彫りになっています」とコメントしている。
山田氏