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 国土交通省は3月28日、不動産業が持続的に発展していくための中長期ビジョンの策定に向けて、平成31年3月28日(木)に、第39回「社会資本整備審議会産業分科会不動産部会」を開催し、「新・不動産業ビジョン2030」(仮称)のとりまとめに向けた議論を行った。

 同部会は、少子・高齢化、人口減少社会の進展、AI・IoTなどの技術革新が進展し、社会経済が大きな変化を遂げており、また、オリンピック・パラリンピック東京大会後の概ね10年程度先を見越した不動産業の目指すべき方向性を共通して認識できる指針づくりが必要として中長期ビジョンの策定に向けた議論を進めているもの。

 新ビジョンは4月中に発表される予定。

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  こんなことを言っても詮無いことだが、「新・不動産ビジョン2030」(仮称)の取りまとめ案を読んで「おやっ」と思ったことが3つある。「たたむ」「心理的瑕疵」「平成の時代の終焉」いう文言だ。もちろん法律用語でもないので住宅・不動産行政に直接的な影響を及ぼすとは考えられないが、正直に言えば違和感がある。

 「たたむ」は、A4で全62ページのなかで3度登場する。①「ストック型社会」の実現に向けて「(空き家・空き地など)有効な活用方策が見込めない不動産は思い切って『たたむ』ことも視野に入れ、そのための適切な『たたみ方』や、その後の活用方策を探る必要がある」②「建替え、コンバージョン、リニューアルなど多様な選択肢の中から不動産の『たたみ方』を含めて提案し」③「不動産を早期に『たたむ』ことへの動機づけなど」だ。

 文脈からして「布団をたたみ収納する」というような意味ではなく、「店をたたむ」、つまりおしまいにするという意味で使われているのは間違いない。部会を開催した同省不動産業課でも公式文書で初めて用いた文言だという。

 どうもこの言葉は、東京都市大学教授・饗庭伸氏の著作「都市をたたむ」(花伝社、2015年12月)が初出のようで、饗庭氏は「それほど変わった言葉をつくったつもりではないのですが、拙著がきっかけで使われることになったと思います」とのコメントを寄せた。

 もう一つの「心理的瑕疵」は、「既存住宅市場の活性化が不可欠であるが、その実現を阻害しかねない要因として、昨今、過去に物件内で自殺や事件があった事実などいわゆる『心理的瑕疵』を巡る課題をどのように取り扱うべきかが課題となっている」と書かれている。

 「心理的瑕疵」は業界用語で、既存住宅市場や賃貸住宅市場で用いられており、事件などが起きたことを告げなければ重要事項説明違反に問われることもあるようだ。だが、しかし、これは社会的通年が優先するはずで、国交省の公式文書に使うべき類の「課題」ではないと思う。

 そんなことが問題になるのなら、事故死、孤独死が日常の特養や一部のサ高住はどうするのか。入居費を安くするのか。死後も「死に方」がずっと問われるのであればそれこそ死者も浮かばれない。四十九日法要(神式は五十日祭)か一周忌法要(キリスト教は1年後の昇天記念ミサがあるようだ)を過ぎれば重要事項説明から除外したらどうか。

 もう一つの「平成の時代が終焉」は、ビジョンの「おわりに」の冒頭で「平成の時代が終焉を迎えつつある…」といきなり出てくる。ここで読み進めなくなった。

 「終焉」はよく使われる言葉だ。小生も「バブルの終焉」などと何度も使用した。この語彙には有無を言わさない断絶、終息、滅亡などの強い意志が込められている。

 だから、「平成の時代が終焉」などと言われると、何だか平成と次の元号との間には大きな隔たりがあるように感じられてならない。そうならないように生前退位-新元号決定(公表)-退位・即位の儀が行なわれるのではないか。

 小生の身近な人にも「平成の時代が終焉」をどう思うかについて聞いた。「終焉」を肯定的にとらえる人もいたが、「終焉という言葉は好きではない」「デリカシーに欠ける」「中国でも使うことがあるが、意味は結末」などと話した。小生も同感だ。「幕を閉じる」もあまりいいイメージではないし、「たたむ」も適当でない。平凡だか「平成から〇〇へのリレー」「平成から〇〇へ年が明ける」などのほうがよほどいいと思うがどうだろう。

 このように書くと、反論もあるかもしれない。天皇陛下御自身が「天皇の終焉」と述べられたことがあるからだ。

 平成28年8月8日に宮内庁から発表された「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」の中には「これまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、1年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります」と記されている。

 このお言葉に対して、8月12日付毎日新聞は西川恵氏の署名入りコラムで「天皇陛下が生前退位の意向を示唆されたお言葉で、強く印象づけられたのが『天皇の終焉(しゅうえん)』という表現だ。『逝去』でも、『死亡』でもない。ここには一個人の死を超えた、天皇が体現してきたシステム、体制、時代がピリオドを打つという意味が込められているように感じる」と報じている。

 しかし、どうだろう。天皇陛下はまさに「逝去」「死亡」について触れられていると小生は考える。天皇の逝去には重い殯(もがり)や喪儀に関連する行事が続くということを説明されたのだと思う。

 だからこそ、「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ」退位を決断されたのではないか。

 そしてまた、「憲法で定められた象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く、これから先、私を継いでいく人たちが、次の時代、更に次の時代と象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」「私がこれまで果たすべき務めを果たしてこられたのは、その統合の象徴であることに、誇りと喜びを持つことのできるこの国の人々の存在と、過去から今に至る長い年月に、日本人がつくり上げてきた、この国の持つ民度のお陰でした」(在位30周年記念式典でのおことば)につながる。

 このお言葉からは、「平成の終焉」はもちろん、(国家・社会)システム、体制、時代がピリオドを打つという意味の「天皇の終焉」を示唆するものは全くないと思う。

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「グランダ目白弐番館」

 日本郵便は3月28日、社宅跡地を活用した「グランダ目白弐番館」、「ニチイキッズかみいけぶくろ保育園」、「JPnoie三田」が完成したと発表した。

 「グランダ目白弐番館」は介護付き有料老人ホームの「グランダ目白弐番館」と保育所の「ベネッセ目白保育園」の複合施設。ベネッセスタイルケアに一括賃貸し、同社がそれぞれ運営する。

 施設は、豊島区西池袋二丁目に位置する3階建て延べ床面積約3,116㎡。定員は有料老人ホームは58名で、2019年3月開設。保育所は60名で、2019年4月開園予定。

 「ニチイキッズかみいけぶくろ保育園」は、同社が建設した保育所としては「ベネッセ板橋三丁目保育園」、「ベネッセ目白保育園」に次いで3棟目。ニチイ学館に一括賃貸する。

 施設は、豊島区上池袋二丁目に位置する木造1階建て延床面積約497㎡。定員72名。施工は住友林業。2019年4月開園予定。

 「JPnoie三田」は全23戸の賃貸住宅で、「JPnoie」ブランドによる賃貸住宅としては6棟目。

 物件は、港区三田四丁目に位置する13階建て延べ床面積約1,744㎡、全23戸。設計・施工は髙松建設。賃貸管理は東急住宅リース。

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「ニチイキッズかみいけぶくろ保育園」

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 2019年3月期の経常収益12兆9,203億円、経常利益9,161億円の日本郵政グループが建設した施設がどのようなものか見学したかったのだが、すでに開設していることなどの理由で敵わなかった。

 面白いのは、全ての物件に「はがきの木」と呼ばれるタラヨウを植樹し、保育所のエントランスには「ゆうびん」を表す点字をデザイン化し、子どもたちが手紙文化に触れるきっかけになればとの思いを込めたゲートを配置している。

 皆さんはタラヨウの木をご存じか。記者は小さい頃、葉っぱの裏に字を書いて遊んだ記憶がある。

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「JPnoie三田」
 

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 3月26日号の「住宅新報」は36ページ、3月25日号の「週刊住宅」は14ページ。双方とも地価公示特集だから増ページしたのだろうが、紙数は新報が圧勝。しかも同紙は「安心R住宅」と「不動産テック」の特集を組んでいる。

 これまで記事批判ばかりしてきた小生は、特集を組む辛さもよくわかっているので、労をねぎらうことに決めた。そして褒めようと…新聞をたたもうとしたのだが、誤字脱字が「わたしを見つけて」と呼び掛けてくる感覚と同じだ。〝小さくて読めない〟新報の地価公示の紙面がささやきかけてきた。とたん、飛び上がらんばかりにびっくりした。何かの間違いだと。そして、またまた怒りが沸々と湧きあがり、やがて沸点に達した。我慢がならない。なぜだ。

 紙面は、北は北海道から南は福岡まで12ページにわたって公示地点の価格を掲載しているのだが、住宅地だけで、商業地、工業地、調整区域をオミット(ミスではないはず)しているではないか。しかも1㎡当たり千円表示の「千円未満は切り捨て」だ。

 冗談ではない。小生は鑑定士がどのように調査するかよく分からないが、手抜きなどしていないはずだ。住宅地も商業地も林地も平等に調査しているはずだ。地価公示の調査地点は26,000地点あり、用途別では約70%を住宅地が占めているのだが、他を除外していいはずはない。同紙はこれまでもそのようなことをしてきたのか。地価公示などどうでもよく、広告収入がはいればよいという魂胆がありありだ。国交省も読者もクレームを付けないのか。紙がもったいない。(個人的には地価公示はやめたほうがいいと以前から主張してきたが)

 「千円未満の価格切り捨て」にも我慢がならない。不動産公取規約では、消費者の不利益にならないよう分譲価格や駅からの距離は切り上げ、敷地面積は切り捨てることになっている。地価公示で千円未満を切り捨てたら1坪で約3,000円、30坪で約10万円の差となる。小生も含めわが業界は坪でしか不動産価格を計れなくなっているが、どんぶり勘定は改めたほうがいい。同紙の記事が国交省のデータをそのまま引き写したのであれば、同省に苦情が殺到するはずだ。ただでは済まない。

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 参考までに、地価公示の紙面の編集・製作がどれほど大変だったかを紹介する。

 昔は国交省から文書データで渡され、印刷工場の植字工が一字一字拾って組み立てていく作業が必要だった。その手間と特集する取材時間を見込んで、報道解禁の10日前に資料が配布されていた。

 校正作業が大変だった。ミスは許されない。どこのマスコミも元原稿を読む人と校正ゲラを読む人と2人一組で校正作業を行ったはずだ。

 住居表示が浸透している東京都などはやさしいが、地方都市は難しい読めない漢字、例えば「匝瑳」(いすみ)などがたくさん出てくる。しかも「大字」「小字」などと長い。そうなると「えっと…読めない」「早く読め」「そんな字が読めないのか」とけんか腰になり、「ダメだ。代われ」となる。

 具体例を示そう。兵庫県神戸市北区には「大沢町日西原字小屋かち2106--1」「山田町下谷上字猪ころび4-73」「有野町唐櫃字水ナシ2-12」がある。

 「かち」「ころび」「みずなし」は発音する側からすれば「かちはひらがな」「猪ころびの猪は漢字、ころびは平仮名」「みずなしの水は漢字、なしはカタカナ」とでも読み上げないと正確に伝えられない。聞いているほうも「えっ、猪ころびの猪は漢字でころびは平仮名とは何だ」と聞き返さないとしっかり校正できない。「櫃」(ひつ)も死語と化している。読めやしない。ネットで調べたら「唐櫃」は「からと」と読むらしい。…こんなのをやってごらんなさい。泣けてくる。それでも記者はこうして漢字を覚えた。いつも作業は徹夜になった。そのあとで酒を飲む楽しみはあったのだが。

 今はエクセルデータで各報道陣に配布されているはずだから手間は省けるし校正ミスなど起きない。音読の校正作業もなくなったのではないか。

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「東京ミッドタウン日比谷」

 三井不動産は3月27日、同社が運営する大規模複合施設「東京ミッドタウン日比谷」の来街者数が開業1周年を迎える2019年3月29日(金)に約2,200万人、売上高は160億円を超え、目標を大きく上回る勢いで伸長していると発表した。

三井不動産「東京ミッドタウン日比谷」開業 初日の入場者は10万人超(2018/3/30)

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第2回目「アクセラレータープログラムDemo Day」(丸ビル・コンファレンススクエアで)

 三菱地所が3月22日に開催した第2回目「アクセラレータープログラムDemo Day」を取材した。応募200件の中から最終選考に残った5つのプロジェクトのDemoは、スマホですら満足に扱えないアナログ記者にとって何が何やらさっぱりわからない部分もあったが、ものすごく刺激的でワクワクするものばかりだった。みんな無限の可能性を秘めている。

 同プログラムは、同社の事業領域にとらわれずベンチャー企業から事業提案を募り、同社の資産・ノウハウ・販路などの経営リソースと掛け合わせることで、新たなビジネスモデルの創出を目指すもの。この種の取り組みは盛んにおこなわれているが、領域を問わない企業の壁を越えたものは他にないという。2017年に行われた第1回に続き、今回は第2回目。

 最終選考に選ばれたのは、「時短・道案内動画マップ」などを製作するブイテック研究所、音楽に関する情報を提供しているフォニム、AI・ドローンを駆使してビルメンテなどのソリューションビジネスを手掛けるアイ・ロボティクス、不動産情報などの検索・解析・調査データを提供するRESTAR、人工知能により万引き行動を察知する防犯カメラ技術を開発したVAAKの5社。

 最初のDemoにしっかり耳を傾け、最後の懇親会でも各社に声を掛けた同社・吉田淳一社長は「当社の業務範囲を超え、社会課題を解決し、働き方改革のみならず暮らしを豊かにする提案を頂いた。引き続き5社で連携し、新たな価値創造につなげるよう期待しています。実現が楽しみ」と総評した。

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会場には約100名が駆け付けた

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吉田社長

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 5社の取り組みを一つひとつ紹介する余裕はない。必死にメモは取ったが、いかんせん専門知識など全く持ち合わせていない。各社のホームページでどのような事業かを調べていただきたい。

 5社のDemoを聞いて〝これは凄い〟と思ったのはアイ・ロボティクスだ。どのような外壁でも忍者のようにペタッとくっつき、汚れの種類にも対応できるドローンには驚いた。航空法の規制も受けないという。これが実用化されたら、あらゆる建築物の自動清掃に使える。

 ただ、気になったことがひとつある。わが国のドローンの開発・サービスは圧倒的にアメリカや中国に負けているのではないか。特許などでがんじがらめにからめとられ、この分野でも米中の軍門に下るのではないかという懸念だ。がんばれアイ・ロボティクス!

 フォニムにも注目した。音楽はみんな小さい頃、スポーツや習いごとに熱中した経験を持っているのに、年を取るごとに忘れられていくという指摘は説得力があった。

 確かに考えてみれば、音楽もそうだがわが人類の原初的なコミュニケーションは祭祀であり口伝だった。文字が発明されても音読文化は継続した。いまは黙読だし、ネットの言葉は味もそっけもない。文化もない。音・声の文化を取り戻すのは困難かもしれないが、せめて文字の文化と繋ぎ合わせる役割を音楽は担っていいはずだ。音楽を日常不断に聴き、自らも演奏する仕掛けはつくれないものか。ヨーロッパには公共施設・空間に自由に使っていい楽器があるというではないか。

 RESTARも面白かった。ビッグデータとAIによって様々なデータを解析、レポートまで作成するとい。概要入力も簡単に行うというスグレモノだ。

 だが、しかし、殺人ロボットが開発されている時代だ。自社のマル秘データは外部に漏れないのか、外部に漏れることを想定してフェイクデータをたれ流したらどうなるのか、さらにまたAIを狂わすAIが出現したら市場はどうなるのか…何もかもAIに頼るのはものすごく危険とも感じた。

 もう一つ。みんな欲張りすぎだ。限られたDemo、プレゼン時間の中で伝えたいことを分かりやすくアピールするテクニックがやや欠けているように思った。テーマは3つくらいに絞るべきだ。よく1分間に300字とは言われるが、それでも多いと思う。過ぎたるはなお及ばざるがごとし。

 さらにもう一つ。記事を書いたこの日(3月26日)、三井不動産リアルティの三井のリパーク・災害支援寄付付き自販機設置に関する協定式を取材した。日赤の行動思想は「人間を救うのは、人間だ」-これを実践するAIをベンチャー企業にぜひ開発してほしい。

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アイ・ロボティクスのドローン(シンプルで軽かった)

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左から藤原氏、片岡氏、大塚氏(日赤本社で)

三井不動産リアルティ(三井リアル)、日本赤十字社(日赤)、コカ・コーラ ボトラーズジャパン(コカ・コーラ)の3社は3月26日、三井リアルの駐車場事業「三井のリパーク」の赤十字災害支援寄付つき自動販売機の設置に関する協定を日赤本社で締結した。

協定は、三井リアルがコカ・コーラの商品を販売する寄付付き自販機から得られる収益金の一部を日赤に寄付するもの。41日(月)から全国の自販機約1,800台を対象に順次対応していく。日赤が特定の企業・団体と協働した支援自販機の設置台数としては過去最大規模。

協定調印式で三井リアル常務執行役員シェアリング事業本部長・片岡純市氏は、「当社は街のインフラとして少しでも社会に役立つため『災害支援型駐車場』を全国5カ所に設置しているが、もっと増やせないかと今回の寄付になった」と語った。

コカ・コーラ社の執行役員ベンディング事業本部長・藤原義樹氏は、「三井不動産リアルティさんから相談を頂き、継続して支援していこうと実現した。当社の掲げる『地域密着』の理念に沿うもの」と話した。

これを受けて日赤副社長・大塚義治氏は、「本当にありがたいこと。支援は金銭的だけでなく、双方のリーディングカンパニーの気持ち、精神は励ましにも励みにもなる。この気持ちを真正面で受け止め、災害救援事業に取り組んでいくことを約束します」と述べた。

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左から大塚氏、片岡氏、藤原氏(自販機の前で)

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 さすが日赤というべきか。調印式前から普段の会見とは異なっていた。司会の女性の方が「皆さん、関係者が入場されますので後方を向いて大きな拍手でお迎えください」と呼び掛けたではないか。その声はとても静かだったが、思いやりが込められていた。数十人の参加者はみんな拍手した。息子の結婚式だってこんな厳かな気持ちにさせられたことはない。

 同じような光景は数年前、広島の三菱地所レジデンスマンション事業説明会で、地元の記者の方が司会者の広報マンに拍手したのを経験しているが、あれは完全に〝さくら〟だった。今回は断じてそうではない。愛のなせる業だ。

 小生はきっときれいな女性が先導役になって現れるのだろうと胸を膨らませたが、三人ともおじさんだったのには肩透かしを食らった。しかし、調印式も粛々と行われたので、三者の心意気が直に伝わってきた。

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 いったいいくら寄付するのだろうと聞いたが、これはさすがに「非公表」だった。片岡氏は「自販機の収益金以外にも寄付することも考えている」と話した。

 そこで調べた。日本自動販売機工業会の調査によると、2016年の自販機及び自動サービス機の普及台数は約494万台で、年間売上高は約4兆7,360万円となっている。1台当たりの売上高は約95.8万円だ。これを三井のリパークのコカ・コーラ自販機に換算すると約17億2,520億円。売り上げの1%だと約1,725万円となる。三井不動産全体の社会貢献支出額は年間50億円を超えるといわれており、三井のリパーク単独で1,725万円は妥当な額ではないか。間違っているか。

 と、ここまで書いたが、三井リアルとコカ・コーラの契約はそうではないようだ。三井リアルは自販機を置く場所を貸借し、売上に応じて手数料を得るというシステムのようだ。なので、寄付額は異なってくる。

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 これまでの震災・災害時にはそれなりに寄付も行ってきたが、記者は車の運転はしないので、この種の駐車場を一度も利用したことがないし、自販機で飲料水を買う(コーラは独身の頃はよく飲んだが)のも年に10回あるかどうかだ。いい機会だと思い、セレモニーで用意されていた自販機でお茶でも買おうかと思ったが、中身は空だった。残念。

 それでもしっかりコーラ類の金額は確認した。大きいのはみんな160円だった。藤原氏に「同業他社の商品より高くないですか」ときいたら、「同じ」という返事だった。

 しかし、オフィスに戻り、喫煙室の自販機で値段を確認したら同じ商品でも140円だった。藤原氏が答えたのは屋外の駐車場にある自販機の値段は他社と同じと理解した。

 みなさん、どんどん三井のリパークと自販機を利用して寄付してください。小生はタバコと酒でしっかり納税する。

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関係視野揃って記念写真

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 不動産ジャーナリストの岡本郁雄氏が不動産情報サイト「街とマンションのトレンド情報局」(https://mansiontrend.com/)を2月下旬に立ち上げた。「広げよう世界を 深めよう知識を 見つけよう理想を 始めよう物語を」をコンセプトに、街づくりやマンショントレンドを中心とした不動産関連情報などを無料で配信している。

 岡本氏は1967年岡山県倉敷市生まれ。神戸大学工学部工業化学科卒。1989年、リクルート入社。住宅情報事業部で首都圏のマンションなどを担当したのち、2004年4月に独立。マーケティングや不動産コンサルティング業務に関わってきた。ファイナンシャルプランナーCFP®、中小企業診断士、宅地建物取引士などの資格を持つ。

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 本日(3月25日)、初めてサイトを見た。トップ記事は「2019年公示地価 台東区・荒川区が上昇率トップ」の記事だった。中身は見ていない(酒が入っているから)。写真だけ見て唸ってしまった。文句なしに美しい。悔しいけど小生は完敗。小生の数万円のものよりはるかに高いカメラで撮っているようだ。読者の皆さん、このサイトを「お気に入り」にして読まれることをお勧めする。間違いなく役に立つ。

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 小生は、いわゆる「住宅評論家」は前にも後にも故・佐藤美紀雄氏しかいないと思っているが、ひょっとしたらその肩書を背負える人は岡本郁雄氏ではないかと10数年前から思っていた。デベロッパーに対する質問が並みの記者では全然気が付かない鋭いものだったからだ。

 「無料サイトを立ち上げる。ひも付きではない」とご本人から聞いたとき、御用評論家にはならないという意思がひしひしと伝わってきた。大丈夫かと心配もしているのだが、やれるところまで突っ走っていただきたい。

 業界関係者の方々には、岡本氏を販促のための「住宅評論家」にだけはしないことを願いたい。デベロッパーもハウスメーカーも自立した評論家を育てることが結局は業界の発展につながるのだから。

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藤村氏(左)と菅沼氏

321日、埼玉県鳩山町の「鳩山ニュータウン」を15年ぶりに訪れた。居住者の生の声を聞き、建築家で東京藝術大学准教授・藤村龍至氏(42)らが取り組む同ニュータウン活性化イベントはどのようなものかを取材するのが目的だった。

同ニュータウンは、昭和49年から平成9年にかけて日本新都市開発によって分譲された開発面積約137ha、世帯数3,252戸(20178月時点)の大規模住宅地だ。バブルがはじける平成2年までは年間200戸くらいのハイペースで分譲された。最終期の「松韻坂」は敷地が100坪以上で、価格は12億円くらいだったが早期に完売した。

業界紙に「昭和を代表する団地」と紹介したように、記者にとって思い入れのある団地の一つだ。どうしてなのかを少し紹介する。

同社は経済同友会の主要メンバーによって設立された会社で、「中堅所得層が無理なく取得できる良質住宅の供給」を理念に掲げ、多くのマンション・戸建てを分譲した。「鳩山ニュータウン」はその代表的な団地だ。今でも街並みの美しさはどこと比較しても負けない。

最初に見学したのは昭和50年代の半ば。案内してもらったのは同社のスポークスマンで営業部長をされていた天皇陛下と同世代の学習院大卒のE氏だった。とても気さくで洒落っ気のある方で、ゴルフときは、記者がラフに入れるかOBでもすると、Eさんは自分のポケットからボールをこそっと出し、「ほら、ボールここにありましたよ」と告げる〝技〟が絶妙だった。同じ京王線に住んでいたこともあり、よく酒もご一緒した。E氏の得意技は変装。トイレに入ったかと思うと、月光仮面に変身して店内の客を爆笑させた。トイレットペーパーを顔中ぐるぐる巻きにしただけのものだが、変装のためのメガネなど小道具をいつも持ち歩いていた。

メディアを大事にする方だった。だから、同社の分譲住宅はほとんど取材して記事にした。

これが思い入れの理由だ。ところが、バブル崩壊で様相が一変する。東武東上線高坂駅からバスで約10分もかかる立地に難があることから、世帯分離により若年層の人口が流失し高齢化が一挙に進んだ。平成271月現在の鳩山地区の高齢化率は43.1%にも達し、現在、空き家も100戸を超えると言われている。同社も平成15年に特別清算された。

事態を憂慮した鳩山町は平成27年、「鳩山ニュータウン地区」(137ha)を対象とした都市再生整備事業の指定を受け、高齢者から子育て世代までが安心して暮らせる、多世代交流型のまちづくりを進めている。

その旗振り役が藤村氏だ。藤村氏は、やはり同社が分譲した所沢市の「椿峰ニュータウン」に生まれ育った。疲弊する県内の大規模ニュータウンを見かね、鳩山町コミュニティ・マルシェの指定管理者を決めるコンペに、主宰する建築設計会社アール・エフ・エーを通じて応募し当選した。

鳩山町コミュニティ・マルシェは、団地内にあった旧西友リビング館を再活用する公共施設で、移住推進センター、まちおこしカフェ、ふくしプラザなどからなる延床面積約786㎡。

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RFAが製作した椅子とテーブル

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陳列棚(左)とカウンター

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「松韻坂」の街並み

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 取材目的の一つである、中古の一戸建てを改修し、今年2月に開業した「ニュー喫茶 幻」の店主でもあり、アーティストが本職のマルシェのコーディネーターを務める東京藝大卒の菅沼朋香氏に話を聞いた。

 菅沼氏は、「愛知県豊田市のニュータウン出身で、田舎は好きではなく都会にあこがれて東京に出てきましたが、藤村先生と出会い、わたしのルーツでもあるニュータウンを題材にした創作活動をするようになりました。『幻』はテーマの一つ。高度成長もバブルも知らないわたしそのものを題材にしています」などと経緯を語った。

 「幻」は、第一種低層住居専用地域で許可される店舗の条件をクリアするため「兼用住宅で非住宅部分の床面積が50m²以下かつ建築物の延べ面積の1/2未満のもの」した。クラウドファンディングで費用を賄ったため、改修費は安く済んだという。

 写真を見ていただきたい。店内は赤、青、緑、黄色などサイケディリックな原色で満たされている。まさに「夢か現か幻か」だ。

 油絵はあまり描かないということだが、玄関のところに飾られていた10号くらいの作品は、セザンヌとムンクをあわせたような絵だった(皆さん、購入交渉してみたら。将来大化けするかも)

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「幻」店内

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「幻」入り口(左)と菅沼氏の作品

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菅沼氏

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 藤村氏と菅沼氏が企画・司会役を務めたマルシェでの夜のイベント「カフェ&バルマルシェ」も取材した。入場は無料だが、1ドリンクオーダーが入場条件。来場者は約150名。会場はほぼ満席。山本蓮理とザ・ナイトマルシェ、鳩山ハートビートバンド、Trashfrom小川町)による演奏と、埼玉大学経済学部4年生の国府田彩さんの鳩山町コミュニティ・マルシェに関する研究の報告が行われた。

 演奏は素晴らしかった。埼玉県の歌「なぜか埼玉」には笑ってしまった。埼玉県人の自虐的映画「翔んで埼玉」が爆発的にヒットしているそうだから、これと組み合わせればさらに勢いを増すのでは。ネットで歌詞を調べたら、1~3番とも出だしは「夜の埼玉」となっているが、ボーカルの方は朝・昼・晩に使い分けたような気がする。こっちのほうがずっといい。何だ春日部共栄は完封負けとは。所沢のマンションは坪350万円だぞ!「HARUMI」に勝つぞ!

 藤村氏が東京藝大の大学院生向け設計課題とした什器のデザインがまた最高によかった。さすが東京藝大だ。

 藤村氏はイベントで、街の再生・活性化策として、空き家を活用したシェアハウスを企画していることを明らかにした。エリアには大東文化大、東京電機大、山村学園短大がある。

 記者は、少しは活動を応援し売り上げに貢献しようと焼き鳥(400円)と白のワイン(500)を5杯飲んだ。値段はともかく量が少し少ないような気もしたが、素晴らしい演奏がタダで聴けたのだから文句は言わなかった。

 それにしても、この日は東京藝大名誉教授の絹谷幸二氏デザインのネクタイを締めていったのに藤村氏も菅沼氏も絹谷氏に反応を示さなかった。不思議だ。

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ほぼ満席のイベント

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鳩山ハートビートバンド

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道端に生えていたハナニラ(左)と演奏に酔ったハナニラ(酒は飲ませていません)

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以下は、街で拾った声。極力聞いたままとした。( )内は記者。

40年前、新築を2,500万円くらいで買った86歳の男性 (街路樹のイチョウは電柱より低く伐られていますが)秋になると落ち葉がすごくてみんな憂鬱になる。だから市は毎年伐っている(毎年街路樹を伐る自治体は少ないはず)。もう自治会はなくなった。家? 売っても400万円くらい、二束三文にしかならない。ぶち壊す費用もでない。

米屋の72歳の女将さん わたしのところは坂戸で米屋をやっていて、最初の分譲のとき、購入しようと考えたらみんな売れてしまっていた。ここは、分譲会社の役員の二号さんが買い、アルバイトを雇い喫茶店を始めたが、すぐダメになったので、売りに出ていたのをお父さんに頼んで買ってもらった。昔は5キロ10キロ買ってくれたので配達していたが、いまは1キロ2キロ、それもスーパーで買う。うちはほら、ブランド米を取り寄せ、ちゃんと精米して売っているけどね…。

ラーメン店を経営する60代の女性 20年前だったか25年前だったかに購入。当時はみんな東京へ通勤していましたよ。何だか世の中狂っちゃったわね。子ども? 3人いて近くに住んでいる娘一人に手伝ってもらってます。うちのお客さんでね、70近いご夫婦の方は都内の家を売り払い、ここに移り住んで〝こんないいところない〟と言ってます。ここは空気がきれいで、子育てにいい環境ですよ。(菜の花のおひたしと焼酎を頼んだら、菜の花は普通の店の3倍くらい、焼酎は他の店の倍くらい注いでくれた。2杯飲み、フキノトウも頂いた。娘さんの小学生のお子さんと将棋を指し完敗)

「あなたの女です 千里」のポスターがなまめかしい1,200円で歌い放題のカラオケ店 ここは酒と女(男とは言わなかった)とたばこはダメ。お客さんはたくさんいるけど、みんな後期高齢者。地元の人は少ないわね(カラオケは嫌いと断ったが、せがまれたので仕方なく「傾いた(よろめきの)道しるべ」1曲を歌った。小生と同年代と思われる女性はまだ男が欲しいか「あたしのーあたしのーあたしのもの」などと歌に酔っていた)

社宅として住んでいる生物研究者の33歳の独身女性 昨年から住んでいます。ここで仕事ができるから。出身? 三重県鳥羽市の離島の菅島です(えっ、わたしは伊勢。菅島は民宿に一度泊ったことがあります)。ホヤの研究などをしていました。結婚? できれば犬を飼いたい。

数年前、生まれ育った街から離れ、都内に住む20代女性 実家は私が小学校5年のとき引っ越してきました。今年でかれこれ15年。小学校も公立小では珍しいPTAがなく、通学班もなく自由な学校で、行事なども出来る人がやればいい!それで皆が協力するから凄いと母は絶賛しておりました。その小学校はいま老人ホームになっています。大学時代はよく都内の友人を実家に泊めていまして、みんなこの街に住みたいと言ってくれました。当時は駅から遠いので不便だよ?!と思いましたが、今は街のよさがよく分かります。

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街の中心地(左)と米屋さんの店内

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カラオケ店(左)とラーメン店経営者のお孫さん

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街並み

(お願い この街と活性化の取り組みを応援するためにも、この記事を拡散してください。クレジットを付けていただければ結構です)

生きた実験場〟〝やるしかない〟 多摩NT再生 第6回シンポ 藤村氏もエール 

鳩山ニュータウン」に吹いた風に想う (2017/1/31)

 

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「Gaze(ゲイズ)美尻~マシュマロヒップ~」

 様々な業態のスポーツジムMEGALOS(メガロス)シリーズを展開する野村不動産ライフ&スポーツは3月19日、ピーチ・ジョンと共同で女性の美と健康の実現に向けたコラボレーションを展開すると発表した。

 ここ数年、女性が意識する部位として注目が高まるヒップ「美尻」に特化したエクササイズを展開し筋肉の構成、最適な運動効果の知見をもつメガロスと、ランジェリーをはじめ女性を美しく輝かせる商品を展開するピーチ・ジョンが、第一弾企画として、女性のヒップアップに特化したランジェリーを共同開発する。

 婦人科医と共同で開発したメガロス・オリジナルプログラム「Gaze(ゲイズ)美尻~マシュマロヒップ~」のノウハウをもとに、骨盤のゆがみを整え、股関節まわりの筋肉を活性化し、ヒップラインを整え主要筋肉に意識をフォーカスする方法をメガロスが考案。ピーチ・ジョンでは女性がインナーウェアに求める機能と着用時のシルエット・デザインを監修し、互いのノウハウを結集した補正下着を共同開発する。商品の発売は5月8日(水)から。

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 同社は一昨年、「リラクゼーション」と「ボディメイク」をテーマにした女性特化型のフィットネス「メガロスルフレみなとみらい」を開設した。今回は、「美尻」だという。

 記者もそうだが、男性の方は、女性の「美」に対する欲望を侮ってはいけない。最近取材したコスモスイニシア「セレサージュ表参道」は6店舗のうち美容室・美容院が確か3区画で、住友不動産の高級賃貸マンション「ラ・トゥール渋谷神南」と「ラ・トゥール渋谷宇田川」でも、担当者は入居者について弁護士、医者、経営者とともに「美容関係」を上げた。

 都心の高額店舗やマンションに入居できるということは、いわゆるカリスマ美容師がそれほど多いということで、その先には多額のお金を払ってでも美しくなりたいと願う女性(あるいは男性もか)がたくさんいるということだ。

 「美尻」とは驚いたが、確かに「美」は永遠のテーマだ。健康と美は大きなビジネスになるのだろう。読者の皆さんには「ロダンの言葉抄」(高村光太郎訳・岩波文庫)の古典とともに、最近読んだ「女体についての八篇 晩菊」(中公文庫)をお勧めだ。

野村不ライフ&スポーツ 女性特化型「メガロスルフレみなとみらい」6月16日開設(2017/4/28)

 

 

 

カテゴリ: 2018年度

 平成31年の地価公示は、全国平均で全用途平均が4年連続の上昇となり、地方圏では、全用途平均と住宅地が27年ぶりに上昇に転じた。三大都市圏を中心に継続している緩やかな地価の回復傾向が地方圏にも波及しており、不動産に対する堅調な需要が持続していることが地価に反映されたものと評価している。

 我が国経済は緩やかな回復を続けているが、世界の政治・経済情勢の不確実性が極めて高く、先行きについては不透明な状況にある。構造的には人口減少、少子・高齢化が進む中で、急速に変化する国内外の動向等も踏まえつつ、10月に予定されている消費税率の引上げを乗り越え、デフレから脱却し、持続的で力強い経済成長を実現しなければならない。

 そのためには、経済成長の原動力である大都市の国際競争力を一段と強化するとともに、企業の国内設備投資を促進しイノベーションを誘発・加速させ、不動産市場の活性化を図っていくことが地方創生推進の観点からも不可欠だ。当協会としても、引き続き、2020年東京オリンピック・パラリンピック後も見据え、時代を先取りした魅力的なまちづくりと豊かな住生活の実現を図り、経済の成長に貢献して参りたい。

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