埼玉県 子育て共助に力 コバトンに赤ちゃん誕生 積水ハウスのモデル事業

「コモンライフ武蔵藤沢駅前」モデル棟「ひとえんラボ」
積水ハウスは4月9日、子育て共助のまち「コモンライフ武蔵藤沢駅前」のグランドオープンセレモニーを行い、報道陣にも公開した。
「コモンライフ武蔵藤沢駅前」は、埼玉県の旧県営入間下藤沢団地跡地での共助の仕組みの普及を目的としたモデル事業に採択されたもので、「ひとえんコモン」と名付けた街区中央のコミュニティ形成の場となる共用空間や場づくりの街区設計や、NPOとの協働による子育て世帯と高齢者世帯相互の見守り、見守られる関係を誘導する仕掛けなどが施されている。国交省の「平成26年度スマートウェルネス住宅等推進モデル事業」にも採択されている。
物件は、西武線武蔵藤沢駅から徒歩4分、入間市武蔵藤沢周辺区画整理事業地内の開発面積約2,968㎡、全16区画の建築条件付き宅地分譲。第2期(11区画)の土地面積は139.69 ~169.12㎡、価格は2,780万~3,490万円。
セレモニーで挨拶した同社埼玉営業本部長・新井冨士夫氏は、「街全体で子どもを育てる理想的な街づくりができた」と述べ、来賓として挨拶した埼玉県都市整備部長・秋山幸男氏は、「家族構成を考えた場合、4人を想定されるのが一般的でしょうが、県のマスコット『コバトン』の応援マークのこどもの数は今年2月に従来の2人から3人に増やした。元気な埼玉県を取り戻すために子育てに力を入れている県としても応援している」と語った。

左から同社所沢支店長・長野太郎氏、秋山氏、新井氏
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開発規模は全16区画と大きくはないが、しっかりランドスケープデザインを施していると思う。街区中央の木造シャーウッドのモデル棟「ひとえんラボ」(平屋建て、小屋裏付き)の商品企画とこの住宅を取り囲む街路計画がいい。
「ひとえんラボ」は、「地縁」「血縁」「知縁」を繋ぐ造語からなり、高齢者世帯の入居を想定。延べ床面積は約108㎡。UDの考えを採用し、柱・壁の角は丸くし、廊下・階段幅はメーターモジュール。引き戸を多用している。吹き抜け部分の天井は無垢のヒノキ材。外構はベルバーン(陶板)を一部採用している。
ここまでは同社のよくある商品だが、舗道に面した東側のほぼ中央に約2畳大の土間を設置しているのが大きな特徴だ。外部との交流がしやすく、しかも防犯ガラスには外から見えづらいフィルムを貼る工夫も施している。
舗道は中央の部分のみだがインターロッキング舗装とし、さらに角を曲がる部分のみ道路幅を4m(他は6m)に狭め、車のスピードが出すぎないようにしている。その一方で、道路幅が狭い部分は住宅敷地をオープン外構とすることで狭さを感じさせない工夫も行っている。モデル棟が同社主力の鉄ではなく木なのもいい。
同社住宅の特徴でもある「5本の樹計画」もしっかり盛り込んでいる。今年1月から本格的に分譲を開始し、すでに4区画が契約済みであることから、引き続き第2期の分譲を4月11日に開始する。
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面白い話を2つ。一つは秋山部長が話したことについて。秋山部長はコバトンを引き合いに出して「子どもは3人かいい」と語った。これは確かにいいと思ったが、果たしてコバトンの子どもはそんなにいるのかと疑問に思った。社に戻り確認したが、あらゆる画像データを見ても子どもは2人(匹か羽か)しかいない。
秋山部長は勘違いしたか、これから3人に増やすのだろうかと思い県住宅課に電話したら、「従来子ども2人だったのを赤ちゃんが誕生したことにして3人に増やした。秋山が話したことに間違いはない」ということだった。画像データも送ってもらったので紹介する。
しかし、他のホームページではまだ2人のものが残っている。これは増やさないのか。それと、画像では子どもは女(メス)が1人、男(オス)が2人になっているが、これはどうしてか。「女の子が1人で男の子が2人というのが理想」と考える日本人が多いからか。ジェンダーフリーの人たちから批判されないことを祈る。頑張れコバトン! (これって埼玉県人には旧聞か)

コバトンの家族
もう一つは、面白くてニヤリとしてしまう誤植について。取材を終え、すぐ資料を読み始めた。ものの1~2分もしないうちに誤植を見つけた。「CONCEPT」の文章の中に「…人々が警戒に言葉を交わし…」とあった。明らかに「…人々が軽快に言葉を交わし…」の間違いだ。
人のミスを指摘するのは恥ずかしいことだし、鬼の首を取ったようにミスをあげつらうのははしたない行為だ。そもそも記者にそんな資格はない。誤字誤植だらけの記事を書いているからだ。つい最近も東京建物の「目黒」の記事で「天井高5.8m」「5,300haを緑化」など5カ所もミスをした。加齢に加え、メガネがあわないからだ。先日、健康診断をしたら、視力はメガネをかけたままで右も左も0.6だった。
そんなに目が悪いのに、記者の悲しい習性か、どうしても他の誤字誤植を見つけてしまう。誤字が「わたしを見つけて」と呼びかけてくるのだ。これが本を読む楽しみの一つでもある。村上春樹氏を押しのけてノーベル文学賞を受賞した莫言氏の超大作「豊乳肥臀」の和訳本で重大ミスを発見したときほどうれしかったことはない。発刊して10数年間、訳者も編集者もおそらく読者も気が付かなかったミスを発見したのだ。いまは重版が発行されているので、ミスは訂正されているはずだ。
話しが脱線してしまった。元に戻すが、「警戒に言葉を交わし」はひょっとしたら、これはミスではなく書いた人の意図が隠されている掛詞ではないかと考えた。つまり、「警戒するために言葉を交わす」という意味が込められているのではないかと。何の警戒もせずに「軽快に言葉を交わす」のは記者くらいではないか。

モデル棟(中央の部分が土間につながる引き違い戸。この部分のみ道路幅は4mしかないが、街区デザインに工夫を凝らすことで広く見せているのがポイント)
アキュラホーム 高級住宅市場に参入 庭師、大工・左官職人を起用

「AQレジデンス」
アキュラホームは4月4日(土)から「AQレジデンス」を発売し、高級住宅市場に参入する。日本の伝統的な知恵と最先端の技術、大工、左官、庭師など各界を代表する匠の知恵を結集する。
「AQレジデンス」プロジェクトには、庭師・比地黒義男氏、大工職人・杉本広近氏、左官職人・久住有生氏が参画している。
価格は4800万円(205㎡)からで、市場価格より約3割安(同社調べ)で提供する。

「AQレジデンス」瀬田展示場
大和ハウス 戸建住宅「xevo Σ」が「日経優秀製品・サービス賞」受賞

「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」
大和ハウス工業は2月16日、同社の戸建住宅最上位商品「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」が日本経済新聞社「2014年日経優秀製品・サービス賞」で「最優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞したと発表した。
「xevo Σ」は、繰り返しの巨大地震でも初期性能を維持できるエネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を全ての耐力壁に標準搭載した戸建住宅最上位商品。従来と比較して最大で約2倍の強度となった耐力壁により、今まで以上の大空間・大開口を可能にするなど、ワンランク上の基本性能を実現させた。
同賞は今年で33回目となり、日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJ、日経新聞電子版、日経ヴェリタス、Nikkei Asian Reviewの各メディアに掲載された約2万点の新製品・サービスの中から選定され、今回は34点の受賞製品・サービスが受賞している。
北上市の千田工務店 新エネ大賞「審査委員長特別賞」受賞

審査委員と受章者のみなさん(千田社長は後列左端)
わが国最大の地域ビルダーのネットワーク「ジャーブネット」(主宰:宮沢俊哉アキュラホーム社長)の会員、千田工務店(岩手県北上市)が経産省が後援する平成26年度新エネ大賞「審査委員長特別賞」を受賞した。
「自社が施工した太陽光発電オーナーを集めて、コンテストなどのイベントを長年にわたって開催することにより、オーナー同士のネットワークを広げ、太陽光システムの普及に努めている」ことが評価された。
同社は、寒冷地では冬季の日照時間や積雪でパネルが覆い隠されることなどから太陽光発電システムの普及は難しいとされていたのを克服し、県内に点在していた太陽光発電システムを搭載した同社施工の住宅オーナー同士の交流ネットワーク「PVオーナーネットワーク」と称し、2007年から取り組みをスタート。
2015年1月31日に行われる予定の第10回大会では過去最高の380名のオーナーが集まる予定。
受賞した同工務店・千田忍社長は「わたしたちのような小さな工務店でも、意義のある活動と信じて積み重ねてきたことを国に認めていただき、大変光栄に思っています」とコメントしている。

審査委員長の筑波大大学院教授・内山洋司氏(左)と千田氏
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千田工務店の千田孝道会長(当時社長)は存じ上げている。2009年12月、アキュラホームの会合でお話をうかがい、感銘を受けた。記事にもしているので参照していただきたい。その時、オーナー大会の取材も勧められたのだが、岩手県北上市ということから丁重にご辞退申し上げた(遠くて寒そうというのが最大の理由)。3年前に忍氏が社長に、孝道氏は会長に就任したそうだ。
とても盛り上がる大会であるのは容易に想像できる。380名も集まって、楽しく省エネ、創エネ、環境問題などを語り合い、コミュニティにつなげていく活動に拍手喝采!
三井不レジ 既分譲の戸建て「ファインコート」に「エネファーム」導入促進

戸建て用「エネファーム」
三井不動産レジデンシャルは1月28日、首都圏の東京ガス供給区域でこれまでに供給してきた分譲済戸建「ファインコート」(対象:15,110戸)の居住者に家庭用燃料電池「エネファーム」の導入を促進すると発表した。
同社は昨年3月、首都圏の東京ガス供給区域で供給する「ファインコート」の全戸に東京ガスの「エネファーム」を標準採用することを決定している。
4人家族を想定した試算によると、電気と都市ガス給湯器からの給湯を行なう方式と比べ、定格発電時にCO2排出量を約49%削減、一次エネルギー消費量を約37%削減でき、年間の光熱費を約5~6万円節約、年間のCO2排出量を約1.3トン削減できる。
希望小売価格(税別、設置工事費別)は190万円(燃料電池ユニット・貯湯ユニット・バックアップ熱源機・据置台・リモコンセット含む)。10年間の無償メンテナンスサポート付き。
三井・野村の二強に待った 住友不動産が分譲戸建てに参戦

「J・URBAN久我山ヒルトップ」
三井、野村の二強に待った! 住友が都市型戸建て年間数百戸供給-住友不動産は1月22日、同社初と思われる都市型戸建て見学会を杉並区久我山で行い、今後は積極的に供給すると発表した。
冒頭、同社は今年1月1日付で分譲住宅事業本部から分離独立させた「戸建分譲事業部」を立ち上げたと報告した。
同部部長・徳田修氏は「バブル期は八王子、埼玉、千葉方面で面開発を行っていたが、バブル崩壊後はほとんど供給しなくなった。近年では数十戸くらいしか供給してこなかった。今後は当社の強みである注文の〝J・URBAN〟ブランドそのもの、都会的な外観・外構デザインと自社施工、さらには高級設備を装備した長期優良住宅を基本としたものを供給していく」と話した。
すでに数百戸分の用地を取得しており、今回、「久我山」(7戸)とともに「国立」(5戸)「深大寺東町」(8戸)「目黒平町」(11戸)「平井」(10戸)「新宿西落合1期」(12戸)の6物件53戸を昨年末から今年初めにかけ分譲開始した。
「J・URBAN久我山ヒルトップ」は、京王井の頭線久我山駅から徒歩12~13分、同線三鷹台駅から徒歩7~8分、土地面積約100㎡、建物面積約100㎡、価格8,000~9,000万円弱。
販売責任者の同本部第二営業所長・松丸望也氏は、「他の大手デベロッパーの都市型戸建てと異なるのは、敷地延長など条件の悪い住戸を屋上テラス付きとするなどの商品企画に力を入れており、条件の悪い価格の安いところから売れている」と強調した。
これまで分譲開始した6物件53戸のうち約3割がすでに分譲済み。「久我山」も2戸が契約済みで、1戸に申し込みが入っている。従前はテラスハウス風の社宅。

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青天の霹靂だった。同社がここ1~2年、戸建て用地を買っているという話は聞いていたが、その現場を全く見ていない。同社広報に聞いたこともあるが、広報は言葉を濁すのみだった。
単なるうわさだけかと思っていたが、そうではなかった。これまでもずいぶん書いてきたが、大手デベロッパーの分譲戸建ては三井不動産レジデンシャルが独走しており、年間800~900戸をコンスタントに供給してきた。都内23区では1億円前後の物件が飛ぶように売れていた。供給エリアは都内が中心で、対象はアッパーミドル・富裕層。
2位の野村不動産は、三井とは対照的に郊外の区画整理事業地などでまとまった戸数の物件を主に手掛けてきており、年間の供給量は500~600戸くらいだった。
ところが、ここ1~2年、三井を急追しており、今期は1,000戸くらいに伸ばす予定。従来手掛けてこなかった10戸未満の物件も供給するようになってきた。
一方の三井も郊外で久々の区画整理事業物件を供給するなど、やはり1,000くらいに増やす見込みだ。
この2社を追いかける大手デベロッパーはなく、3位グループには老舗の細田工務店、コスモスイニシア、ナイスなどが200~300戸で続き、住友も三菱地所レジデンス、東急不動産も年間せいぜい数十戸程度しか供給してこなかった。三菱地所レジデンスは2013年に分譲戸建て市場に参入すると発表はしたが、現段階では目立った供給はない。
住友不動産の参戦に対して、東急不動産は「特段、申し上げる数字はない」(広報)、三菱地所レジデンスは「昨年の供給量は約40戸」(広報)と答えている。
住友不動産は今のところ、都心志向の「J・URBAN」ブランドを供給していくとしているが、郊外部での供給にも含みを持たせている。記者は間違いなく郊外も供給するとみている。
三井・野村に住友が参戦し、分譲戸建て戦線は過熱する一方だ。3強時代が到来するのか。三菱地所レジデンス、東急不動産はどう動くか。もちろんハウスメーカーもいる。低価格路線で中堅所得層向けに特化し、年間36,000戸も供給している飯田ホールディングスとの住み分けは続くのか。戸建て市場は全員参加型になる気配を見せてきた。

モデルハウス
三菱地所レジデンス、分譲戸建て市場に参入(2013/10/7)
積水ハウス 「グリーンファースト ゼロ」が省エネ大賞 審査委員会特別賞受賞
積水ハウスのゼロエネルギー住宅商品「グリーンファーストゼロ」が「平成26年度省エネ大賞 審査委員会特別賞」(主催:一般財団法人省エネルギーセンター)を受賞。審査員からは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の本格的な普及を目指した住宅である」などと評価された。
「グリーンファーストゼロ」は2013年4月に発売。「ハイグレード断熱仕様」「高効率エアコン」「LED照明」などの省エネ設備を採用。また、日射・通風配慮設計などのパッシブ技術を取り入れることで、快適に暮らしながらエネルギー消費量を大幅に削減。さらに太陽電池や燃料電池による創エネで、「住まい心地向上」と「エネルギー収支ゼロ」を目指す2020年の暮らしを先取りするゼロエネルギー住宅。
現段階でスマートシティ№1団地 ミサワホーム「エムスマートシティ熊谷」

「エムスマートシティ熊谷」(写真提供:ミサワホーム)
ミサワホームが分譲中の「エムスマートシティ熊谷」を見学した。意欲的なスマートシティの提案が評価され、埼玉県住まいづくり協議会が主催する「第二回環境住宅賞 特別賞」を受賞した全73区画の戸建て団地だ。
物件は、JR高崎線籠原駅から徒歩13分、埼玉県熊谷市別府5丁目に位置する全73区画(建築条件付宅地区画数11区画含む)。現在分譲中の建築条件付き宅地分譲の土地面積は169.71~200.52㎡、価格は1,224万~1,640万円。(1区画)。1戸建ての土地面積は178.66~188.84㎡、建物面積は 113.23㎡~119.97㎡、価格は4,490万~4,980万円。構造・工法は木造2階建(木質パネル接着工法)。主な設備は太陽光発電システム、エネファーム、HEMS、電気自動車用充電用コンセントなど。建物の売主・設計・施工はミサワホーム西関東。土地売主はミサワホーム。
今年6月から分譲開始されており、これまで17区画(宅地分譲含む)が契約済み。購入者は熊谷市内と市外が半々。都内の購入者もいるという。

「足水」(写真提供:ミサワホーム)
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土地は熊谷市が学校用地として所有していたもので、市のコンペで4社が応札、同社の応札価格は最高値ではなかったが、プランが評価されて落札した。
快適な暮らしを提案した「涼を呼ぶ街づくり」「過去と未来をむすぶ」「ゼロエネルギーで明日をひらく」「人と人を育むコミュニティ」の4つのコンセプトがいい。
まず、「涼をよぶ」「むすぶ」取り組み。夏季は東からの風が多いことから、風の入り口に公園を設置。既存樹のサクラの巨木を配して風を遮断するとともに、公園の緑陰と散水によって冷やされた風が道路に沿って流れ、各戸に7か所程度設置されたミストスプレーでさらに冷やされ、街全体を自然の力で冷やそうという仕組みが施されている。道路の一部には地表温度を5度くらい下げる効果がある反射性の高い素材を採用している。
公園には井戸を掘り、自動的に井戸水を撒き、ベンチの足元には「足水(あしみず)」を設置。ゆるやかな曲線を描くように道路を配し、建物は太陽光発電の効率を最大限上げるため全棟を南向きにしている。
「ひらく」では、太陽光発電システム(3kw)、エネファーム、「enecoco(見える化システム)」LED照明、涼風制御システムなどを導入。涼風制御では、外気温と天井付近の室温の差を検知し、自動的にトップライトを開放して室内の熱気を排出。温度差が少なくなるとトップライドが閉じられエアコンが作動する。外気温が低くなったらエアコンが自動的に停止する。これは同社独自のシステムだ。
このほか省エネでは、暑い外気温を遮断するクールルーバー、ミストスプレー、保水性インターロッキングも採用している。
「はぐくむ」では、セキュリティ機能も備えたコミュニティハウス(集会室)を設け、公園に設置した「まちの気象台」を通じてリアルタイムで温度、湿度、降雨量、風速などが測れるようにし、暮らしに役立てる工夫を行う。

門柱に設けられたミストスプレー

クールルーバー

室内の熱だまりを解消するトップライトとシーリングファン
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言うまでもなく、熊谷市は夏の暑さでその名が全国に知られている。夏の暑さ対策は必須だ。同社のシミュレーションでは明らかに街全体の温度は数度低くなっている。
長々とパンフレットの引き写しのような記事を書いたが、特徴を表現しようとするとそうならざるを得ない。スマートシティ、スマートタウンは結構取材してきたが、パッシブデザインとアクティブデザインを巧みに組み合わせているという点では、現段階でこの団地がナンバーワンではないか。夏に取材すればよかったのだろうが、待ちきれずに寒風吹きすさぶ先週の金曜日に取材した。〝冬寒い〟熊谷を初めて体験した。
それにしても現地まで街路樹らしきものが全然ないのはなぜか。理解に苦しむ。

集会室

中央のポールが「まちの気象台」(その奥に井戸水ポンプがある)

団地までのアクセス道路(街路樹は1本もなし)
スウェーデンハウス またまた「ミカエル」登場 スウェーデン技術者招へい

スウェーデンから来日した左からアンダッシュ氏、パトリック氏、ミカエル氏
スウェーデンハウスは12月15日、本場スウェーデンハウスから技能者3名を招へいし、10月8日から12月21日まで工事現場の指導・確認に当たらせ、交流も行ったと発表した。
木造住宅分野では、外国から高度な技術者を招くのは前例がないため難航したが、法務省の理解を得ることで実現したという。
会見で挨拶した同社取締役執行役員営業本部長・鈴木雅徳氏は、「今年グッドデザイン賞を受賞した当社独自の『木製サッシ3層ガラス網なし防火窓』が断熱性でも快適性でも評価されたが、わが国の省エネ・快適性の基準は世界から立ち遅れている。今回、スウェーデンから技術者を呼んだのは、現場での施工精度を高めることで、もう一度原点に立ち返り、わが国の気候・風土にかなった住宅の開発につなげていく」とその狙いについて話した。

鈴木氏
◇ ◆ ◇
3カ月の期間限定で同社社員として来日したのはそれぞれ大工経験があるアンダッシュ・オスミール氏(49)、パトリック・モンフェルト氏(44)、ミカエル・アルム氏(26)。
3人に日本の住宅のデザインなどについて聞いた。通訳を介して返ってきたのは、①四角い住宅が多い(経済設計が多いということか)②屋内が寒い③グレーの色の住宅が多い。色を付けてほしい(これは国民性もある。スウェーデンハウスは派手すぎないか)④家具が置きにくい間取り⑤木造が少ない(鉄やコンクリート住宅が多いということ)-などだった。
◇ ◆ ◇
記者は3人の中でもっとも茶目っ気のある独身のミカエル氏の登場に驚いた。全世界で大ヒットしたスウェーデン作家のスティーグ・ラーソンの推理小説「ミレニアム」がまたまた蘇ったのだ。
最初に驚いたのは2012年の1月(別掲の記事参照)。何と「ミレニアム」の主人公・ミカエル・ブルムクヴィストと同姓同名のイケアのPresident &CEOが登場したからだ。
そして今回。小説のミカエルは40歳代だから、年齢はずっと若いが同じ名の「ミカエル」だ。ミカエル氏は「渋谷で食べた神戸牛がおいしかったが、日本の料理は和食だけでなくすべてレベルが高い」と話した。

左からミカエル氏、アンダッシュ氏、パトリック氏
野村不動産 スーパーパッシブデザイン住宅 「府中天神町」に採用

”「プラウドシーズン府中天神町」
野村不動産は12月12日、同社の次世代環境ビジョンを見据えたプラウドスマートデザイン「SMART&GROWING」を進化させた“スーパーパッシブ住宅”「プラウドシーズン府中天神町」の記者見学会を行った。「センターボイド」「インナーテラス」の二つの提案を行っているのが特徴。
物件は、京王線府中駅から徒歩18 分、または武蔵小金井駅行きバス約5 分徒歩3 分、府中市天神町1丁目に位置する全6棟。敷地面積は114.26~114.27㎡、建物面積は101.40~116.79㎡、価格は未定だが、6,000万円台の後半が中心の予定。構造規模は木造(2×4)2 階建て。設計・施工は西武建設。入居予定は平成27年3月下旬。
新しい提案は「センターボイド」「インナーテラス」の二つ。センターボイドは、階段室を家の中央に配置し、2方向に天窓を設けることで風と光の通り道となる機能を持たせたもの。
インナーテラスは、住宅の南側に約2.5畳大の空間を設け、蓄熱・蓄冷効果のある床材・壁材を使用することで、冬場は日中の太陽光の熱を蓄え、夏場は遮熱した風を各居室に送る。YKK APの新商品である日射遮蔽引き戸ルーバーを南側窓に設置する。
それぞれの提案をより効果的に発揮させるために採用しているのがLIXILの「通風建具」。すべての居室ドアと引き戸に採用。ルーバーは手動で簡単に開閉する。
基本設計は、パッシブデザインの第一人者である首都大学東京大学院・小泉雅生教授と小泉アトリエ。2014 年5 月から実際の建物の中で通風・採光・温湿度環境の調査、暮らし方によるエネルギー使用量変化の調査を行ない、効果が高いとして今回採用する。引渡し後も居住者とともにパッシブの効果測定や座談会、住み心地アンケートなどを実施し、そのデータや声を今後の商品企画に生かす。
モデルハウス案内会は12 月13 日(土)から開始し、2015 年1 月に販売する予定。

インナーテラスを設置した住宅

日射遮蔽ルーバー(左)と2階から見たインナーテラス
◇ ◆ ◇
パッシブデザインの提案は各社が行っており、高窓やインナーテラスの提案もそれほど珍しいものではない。間違いなく室内温度を外気温度より1~3℃くらいは上げたり下げたりすることができるはずだ。
いったい通風建具のルーバーを誰が開けたり閉じたりするのかという問題もあるが、環境問題に関心のあるユーザーは嬉々として実証実験に取り組むはずだ。
ひとつだけ言わせていただければ、外付けの日射遮蔽ルーバーのデザインがいま一つだ。防犯効果も期待できそうだが、いかにも侵入を防ぐ装置だぞと見せつけるような印象を受けた。サッシにはLow-E複層ガラスを採用しているのだから、そこまでやる必要があるのかどうかとも思った。
同社は日射遮蔽ルーバーの代わりに「すだれ」でも実験したそうで、それだと同じくらいの効果はあるのだが、部屋が暗くなり住宅のデザイン・街の景観も変わるのでやめたという。
なかなか難しい問題だ。デザイン・景観を優先させるなら何もないほうがいい。

ルーバーつきドア

高窓

