積水ハウス 江東区の保育園が「第9回キッズデザイン賞」優秀賞少子化対策担当大臣賞
積水ハウスは8月3日、キッズデザイン協議会が主催する「第9回キッズデザイン賞」で江東区の保育園「江東湾岸サテライトスマートナーサリースクール本園テニスの森キャンパス」が優秀賞少子化対策担当大臣賞を受賞したと発表した。
世帯数が著しく増加している豊洲地区の分園で乳幼児を受け入れ、分園からバス約10分の同保育園で保育するサテライト方式を採用。設計期間3カ月、施工期間5カ月という短期間で建設し、江東区の待機児童対策の早期解決に貢献した。
審査員からは「大型ショッピングモールに隣接し送迎に便利な分園と、子どもが伸び伸び過ごせる本園を送迎バスでつなぐという方式は、これからの都市型の保育施設のあり方として社会提案性が高い。地域の防災拠点として機能する点も優秀。地域における社会課題の解決策を凝縮した好例」として高く評価された。
同保育園の事業主は社会福祉法人高砂福祉会で、建物は鉄骨造2階建耐火構造(積水ハウスβシステム工法)延べ床面積約1885㎡の江東区認可保育園。定員は222名。
同社は、今回の「第9回キッズデザイン賞」で同保育園を含め4部門7点がキッズデザイン賞を受賞した。
細田工務店 木造の構造躯体工事の請負体制整う 今期50棟受注へ
細田工務店は7月27日、木造住宅の構造躯体工事の請負体制が整い、本格的な受注を開始したと発表した。同事業は、これまでの1棟単位の請負とは異なり「木造軸組工法」と「2×4工法」での上棟工事、フレーミング工事の請負を核とし、付帯する基礎工事や屋根工事、造作工事といった一連の工事についても請負うもの。
独自の施工ノウハウを活用することで、労務確保が難しく工期が遅れるといった問題を抱える事業者の労務確保に応え、工期短縮にも貢献する。
初年度は、事業基盤の確立をはかりながら50棟の受注を目標とし、次年度には受注の核となる「上棟工事専属チーム」を組織化して150棟の受注を目指す。
大和ハウス 住まいを知る絶好のエッセー「段取りの〝段〟はどこの〝段〟?…」
「段取りの〝段〟はどこの〝段〟? -住まいの語源楽-」
永江朗氏著「広辞苑の中の掘り出し日本語」(出版社:バジリコ)を読み終えた本日(7月27日)、大和ハウスから、住まいのノウハウ本の第3弾「段取りの〝段〟はどこの〝段〟? -住まいの語源楽-」(出版社:新潮社)を頂いた。
同社がフリーライターの荒田雅之氏と共同で上梓したもので、第57回日本雑誌広告賞(第二部タイアップ部門)で金賞を受賞した週刊新潮の連載企画「住まいの語源楽」(平成25年3月14日号~6月5日号)を加筆・再編集した、住まいや建築に由来する身近な51種類の言葉の語源やその変遷を綴ったエッセーだ。
記者は最近、週刊誌はまったく読まないので(以前は新潮も文春もよく読んだ)、この連載は全く知らなかったが、目次を見ただけで「これは読まなければ」とすぐ思った。
まだ読んではいないが、最後のテーマは「終の住処」だ。ここでは、鴨長明の「方丈記」と長明についていろいろ書かれている。記者は3.11後、「方丈記」を40年ぶりくらいに読んだ。あの京都の大地震とその被害について克明にルポしている。記者の鑑のような長明の〝足〟に驚愕したのだが、この「語源楽」は、単なる言葉の意味を紹介するだけの辞書でないのがいい。
いまは、記者の好きなロバート・ゴダードの最新作「欺きの家」(講談社文庫、上下)を読み始めたばかりで、「語源楽」はすぐには読めないが、必ず読む。住宅を知るにはいい本に違いない。
ついでながら「広辞苑の中の掘り出し日本語」について。永江氏は、広辞苑の中から面白い言葉を紹介しながら、「乳繰る」の「乳」はおっぱいではなく、「傍ら痛い」の「傍ら」は「片腹」ではなく、「独擅場」は「独壇場」ではなく、「押っ取り刀」は「おっとり」ではないことなどを紹介している。「恋ひ明かす」「雪肌」「目垂り顔」「相悪阻」「浮世糸瓜の皮頭巾」「助三杯」「百舌勘定」などの言葉も面白い。
記者からも一言。われわれはよく「びっくりしない」と同じような意味で「ぞっとしない」と言うが、これは「あまり感心しない」という意味だ。
ポラスグループ 埼玉県「ミニエコタウン事業」協働事業者に選定
ポラスグループは7月14日、埼玉県が平成27年度に創設した補助事業「ミニエコタウン事業」の協働事業者にポラスグループの6社が選定されたと発表した。
「ミニエコタウン事業」は、既成市街地のエネルギーの地産地消を目指すのが目的で、民間事業者が過去に販売した「ミニエコタウン・モデル街区」で県が指定するエコリフォームなどを行なった場合、費用総額の20%、最大100万円の補助が受けられる。
「ミニエコタウン・モデル街区」に選定されたポラスグループの5街区(17分譲地・575戸)は、今年度に協働事業者として選定された4企業の中で最大戸数となる。
長谷工コーポ 「100歳の集合住宅」テーマに学生コンペ
長谷工コーポレーションが学生を対象とした第9回「長谷工 住まいのデザインコンペティション」を実施する。
今年のテーマは、東京都心で緩やかな勾配のある敷地に30戸の集合住宅を想定した「100歳の集合住宅」。自由にテーマを解釈し、単なる高齢者の住宅とは違った新しい集合住宅、歳を重ねた時に豊かな暮らしを実現できる集合住宅の提案が期待されている。
賞金は、最優秀賞1点100万円/優秀賞3点各50万円/佳作10点各10万円(全て税込、総額350万円)。昨年は201点の応募があった。
応募資格は2015年12月31日時点で学生であること(大学院、大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校など)。登録・作品提出締切は2015年11月17日(火)必着(送付のみ受付、バイク便不可)。審査講評・表彰式は2015年12月19日(土)、ホテルニューオータニ。審査委員長は隈研吾氏。
応募登録はデザインコンペティションホームページから。
http://www.japan-architect.co.jp/haseko/2015/
積水ハウス 「キッズデザイン賞」4部門7点が受賞
積水ハウスは7月3日、キッズデザイン協議会主催の「第9回キッズデザイン賞」の4部門で合計7点のキッズデザイン賞を受賞したと発表した。受賞は同賞のそうせつ以来、9年連続となった。
キッズデザイン賞は「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」というキッズデザインの理念を実現し、普及するための顕彰制度。受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められる。
同社が受賞した作品は次の通り。
<子ども視点の安全安心デザイン>
一般部門
☆高速検知住宅用火災警報器「i-FAS(アイファス)」
☆「防災未来工場」キッズ防災リーダー育成プロジェクト~自分・家族・地域を守るために~
学び・理解力部門
☆キャプテンアースの「いえコロジー」セミナー
<子どもの産み育て支援デザイン>
地域・社会部門
☆江東湾岸スマートナーサリースクール本園テニスの森キャンパス
☆共助を取り入れた子育てしやすいまちづくり~子育て共助のまち普及モデル事業~
☆従業員と会社の共同寄付制度「積水ハウスマッチングプログラム」
<復興支援デザイン>
復興支援デザイン部門
☆震災復興と環境保全を通じ、子どもたちの生きる力を育む「巣箱作り体験教室」
三井不動産リアルティ 「東京都U-12 サッカーリーグ」に協賛
三井不動産リアルティは7月3日、東京都サッカー協会が主催し、東京都少年サッカー連盟が主管する「東京都U-12 サッカーリーグ」に本年度後期リーグから協賛すると発表した。
生活圏に根付いた「東京都U-12 サッカーリーグ」の活動は、地域コミュニティを大切にし、子育て世代に向けて事業展開する同社の既存住宅流通事業「三井のリハウス」の活動と通ずるものであり、より一層の地域活性化に貢献したいという思いから協賛を決定したという。
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記者はサッカーには興味がないが、結構なことだ。興味のある方はRBA野球大会で活躍している三井不動産リアルティ、三井不動産などの野球記事を読んでいただきたい。
ポラスの分譲住宅 ブランディング強化に期待
ポラス代表取締役・中内晃次郎氏
ポラスグループの平成27年3月期連結業績は、消費増税の反動減の影響を受けたものの、分譲住宅が後半に盛り返し、プレカット事業も生産量が拡大したことなどから、売上高はほぼ前期並みを確保し、純利益は過去最高を達成した。
売上高は1,734億円(前期比99.9%)、営業利益は104億円(同94.7%)、経常利益は111億円(同97.7%)、純利益は29億円(同117.4%)。契約戸数は分譲住宅が2,074戸(同94.1%)、注文住宅が725戸(同85.1%)。
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同社の分譲住宅について考えてみる。契約戸数が3年連続で2,000戸を超えた。これはすごい数字だ。しかし、何を持って分譲とするのか、どこと比べるのかによって意味は異なってくるし、この2,000戸がどのような数字かも理解しがたい。
例えば圧倒的な戸数を誇る飯田グループはどうか。同社の平成27年3月期の売上戸数は45,656戸だ。内訳は一建設が11,686戸、アーネストワンが10,183戸、飯田産業が5,858戸、東栄住宅が4,159戸、アイディホームが3,929戸、タクトホームが3,673戸だ。
大手のハウスメーカーとはどうか。これはデータがないので分からないが、積水ハウスの分譲住宅の売上高は約1,200億円だから、1戸4,000万円として戸数は約3,000戸だ。もちろんハウスメーカーは分譲が主力ではない。
デベロッパーとの比較はどうか。トップの三井不動産レジデンシャルの戸建て分譲戸数は899戸で、2位の野村不動産は859戸だ。今期の三井の予定戸数は800戸で、野村は850戸。予定通りであれば、野村が初めて三井を抜くことになる。3位以下は比べ物にならないほど少なく、デベロッパーの分譲戸建ては三井と野村の2強の争いになっている。
ではいったい、ポラスはこれらと同じ土俵で論じるべきかどうか。「建てて売る」ことを分譲住宅と定義づけるなら、みんな同じだから、飯田グループが圧倒的に多く、積水ハウスなどのハウスメーカー、そしてポラスグループ、三井、野村などと続くことになる。
しかし、記者はこれらを一括りして比較すべきでないと考えている。飯田グループの分譲住宅はここ数年全く見ていないので何とも言えないが、顧客層が重なる部分はあってもコンセプトも価格帯も商品も異なる。よって、この飯田グループは比較対象としない。ポラスグループが飯田グループと競い合う意味は全くない。
となると、他のハウスメーカーや大手デベロッパーと競い合うべきだと思う。弱点はある。やはりブランド力は全国展開している大手ハウスメーカーやデベロッパーにはかなわない。ポラスの商圏は埼玉、千葉、それと都内の東武東上線、西武線、城東エリアなどに限られている。
この主戦場でどう他社との競合に打ち勝つか。記者は十分勝算はあるとみている。商品企画がいいからだ。
戸数が少ない現場でも街づくりに力をいれているのがその一つだ。住宅のトラブルに際して迅速に対応できないエリアでは事業を行わないという企業姿勢も同社の大きな強みだ。
住宅そのものの商品企画でも他社より優れているものが少なくない。例えば天井高。同社は1階の天井高2700ミリを標準としている。これは圧倒的な強みだ。無垢材を建具や作り付けの家具に積極的に採用しているのも差別化につながるし、収納などにも工夫を凝らしている。また、以前から入居者同士のコミュニティづくりにも力を入れている。
ここ1、2年、同社は都内でも数カ所分譲しているが、どこも売れ行きは好調だ。ユーザーに支持されている証だ。記者も大手と互角に戦える商品企画だと思う。
こうした強みをどうアピールしていくかだが、ここに同社の課題があるように思う。阿波踊りに加え、サッカーの浦和レッズのスポンサーになったことで知名度はかなり浸透しているだろうが、〝ポラスの住宅〟とは何かをわかりやすく伝える工夫が必要ではないか。ブランディング強化に期待したい。
決算説明会で紹介されたポラスグループ社員で女子サッカー「レッズレディース」の選手。左がDF(ディフェンダー)の千葉望愛さん(経営企画部 経営企画室 広報チーム所属)。右がGK(ゴールキーパー)の池田咲紀子さん(総務部 サービス課所属)
ポラス「第2回 学生・建築デザインコンペ」受賞者決定
最優秀賞を受賞した山本氏(左)と村松氏
ポラスグループのポラスは6月29日、「第2回POLUS-ポラス‐学生・建築デザインコンペティション」の公開審査会を6月25日に開催し、最優秀賞(1点)、優秀賞(1点)、入選(3点)、佳作(6点)が決定したと発表した。
最優秀賞は、村松佑樹氏(東京理科大学大学院)・山本大地氏(同)の「衣替えする住宅」、優秀賞は山﨑基弘氏(大分大学大学院)・村上大昴氏(同)・大堂麻里香氏(同)の「つもる蔵詩」。
最優秀賞を受賞した村松氏は「僕たちが表現したかったことが実際の建築としてより良いものになるよう、今後も2人でブラッシュアップしていければと思っています」と、山本氏は「ここで満足するのではなく、これからも良いものを設計していきたいと思っています」とそれぞれ喜びを語った。
審査員長・青木淳氏(青木淳建築計画事務所)は、「街の問題、住宅の問題、人が集まって住むということに対して木造建築で応えていくということを本コンペでは問うています。昨年の第1回と比べると、今回の第2回はより具体的な課題になりました。447の応募作品があった中、本日の5作品はどれも素晴らしいものでした」と講評した。
ポラスグループ代表・中内晃次郎氏は、「このコンペが少しずつ学生の皆さんに浸透してきているように感じ、嬉しく思っています。入賞された5作品はテーマに沿ってたくさんのアイデアが盛り込まれており、非常に素晴らしいものでした。今回のコンペも『木造』にこだわらせていただきました。木造にこだわり続けていくことで、木材産業、住宅産業に対する社会や学生の皆さんの理解を深めていただき、今後の日本の建築文化・住文化・住生活をより良くできればと思っています。『作品の実物件化』も進めております」と挨拶した。
入賞者と審査員のみなさん
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今回の公開審査会は都合で取材できなかったので、ニュースリリースをコピー&ペーストするしかないのだが、やはり審査会の模様を生き生きと伝えることはできない。リリースに添付されている受賞者の作品を読み込もうとしたが、ぼやけて中身を理解することはできなかった。
同社は昨年の第1回の全応募作品(458作品)の中から1作品を「三郷中央」で実物件化することを進めており、11月に分譲することになっているので、必ず取材してレポートしたい。
ポラスが学生・建築デザインコンペ 458作品が応募、5作品が入選(2014/8/6)
東急リバブル 香港に支店開設
東急リバブルは6月4日、香港に支店を開設したと発表した。香港の投資家に対してダイレクトで日本の不動産情報を紹介するのが狙い。
同社は2014 年10 月、香港に駐在員事務所を開設し、日本への不動産投資動向に関するマーケティング調査を進め、現地の金融機関や不動産会社などと関
係を構築。これまでの駐在員事務所を支店化した。
所在地は30/F, United Centre, 95 Queensway, Hong Kong、名称は東急リバブルソリューション事業本部香港支店。支店長は佐々木博士氏。