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「和美庵」(左)と「アルジール・フロンティアン」

 ポラスグループの注文住宅を手がけるポラテックは8月30日、東武東上線では初のモデルハウス2棟を新座・朝霞ハウジングステージにオープン。9月3日、報道陣に公開した。

 2棟のうちの1棟「アルジール・フロンティアン」は、これまでの同社の主力商品「アルジール」「和美庵」に加え、新たにアッパーミドル・富裕層向けをターゲットにした3階建て新商品。「家系を繋ぐために集まり(聚い)住む家」がテーマ。チーク、石灰石系の自然素材を多用し、親世帯、子世帯共通のLDKを持ち、空間や時間を共有できる提案となっているのが特徴。

 もう一つの「和美庵」は、これまでの商品群をさらに充実させたもので、50代後半から60代の夫婦を想定した2階建て。視覚や聴覚、臭覚、触覚などで、付かず離れずの距離感を気配(けわい)で演出しているのが特徴。赤松や竹の無垢材、障子や格子などを多用し「和」の提案も行なっている。

 双方とも、同社独自の技術により斜め壁の構造計算が可能になり、大きな間口の無柱空間を実現している。建坪はそれぞれ15~18坪程度だが、「お客様目線でリアル展示場として提案した」ためという。

 「アルジール・フロンティアン」は、モデルハウス仕様で坪88万円。年間販売目標は13棟。「和美庵」は、坪91万円。年間販売目標は12棟。

 発表会に臨んだ同社取締役木造住宅事業部長・森田昭廣氏は、「東武東上線は当社の重要な事業エリア。昨年、成増にマインドスクェア事業部東京西事業所を開設したが、今回はその第二弾。POHAUSのターゲット顧客は固定概念を払拭し発想の転換ができる方で、これが差別化につながるはず。今年度の目標25棟というのは控えめな数字」と説明した。

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「アルジール・フロンティアン」 リビング

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「和美庵」 リビング

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「アルジール・フロンティアン」

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桜庭さんによる始球式(これが限界。記者のカメラは数万円。プロは100万円もするレンズ付きのカメラを持っていた)

 三菱地所は9月2日、TVCM「三菱地所を、見にいこう。」シリーズ新CMお披露目会と始球式を東京ドームで行われたプロ野球日本ハムVS千葉ロッテ戦で行い、女優の桜庭ななみさんが見事な始球式を演じた。試合開始前のほぼ30分間、日ハム大谷投手が登板する試合で「三菱地所を見にいこう」が球場を支配した。

 桜庭さんは、2010年から同社のTVCMに出演しており、今回は新しいCM「日本全国」と「物流施設」篇の2本。

 始球式では、桜庭さんは最少のエネルギーでもっとも遠くまで飛ばせる物理の法則を応用したのか、ピッチャーズマウンドから元日ハム・多田野投手も真っ青なきれいな45度角の放物線を描くボールを投げた。球は、ロッテ荻野の内角をえぐり、ワンバウンドで日ハム市川捕手のミットに吸い込まれた。西武・森なら真剣勝負でも絶対に空振りする絶妙なコントロールだった。

 この投球に心を奪われたか動揺したのか、この日先発した日ハム大谷投手はいきなり四球を与え、次打者・角中に2ランを浴びた。試合は結局、ロッテが4-2で勝利。大谷は6回3失点でマウンドを降り、4度目の敗戦投手。

 観衆は、大谷効果か桜庭効果か、はたまた三菱地所の底力か分からないが、前日より1万人近く多い約3.1万人だった。

 イベントでは、同社が招待した子どもたち約100名によるベースランニング、「三菱地所の車」から登場した桜庭さんによる新CM発表会、両監督への花束贈呈式などが行われた。

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「三菱地所の車」から登場した桜庭さん

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子どもたちのイベント(日ハムやヤクルトファンはいたが西武ファンはいなかった)

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関係者らで記念写真

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桜庭さん(プロでなくたってこれくらいの写真が撮れる。被写体がいいからですが)

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三菱地所 杉山社長「広島が気になる? ダメ、ダメ、今日は日ハムの応援なんだから」

体操ニッポンが始球式に登場 三菱地所 新CM発表イベント(2014/8/30)

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「常盤橋街区再開発プロジェクト」

 三菱地所は8月31日、東京駅日本橋口前に位置する常盤橋街区で計画を進めている「常盤橋街区再開発プロジェクト」の都市計画手続きを開始したと発表した。

 同事業は、東京圏の国家戦略特別区域計画の特定事業として進めているもので、東京駅周辺で最大となる敷地面積3.1ha に及ぶ大規模複合再開発。大手町連鎖型再開発プロジェクト第4 次事業として、街区内の下水ポンプ場や変電所など都心の重要インフラの機能を維持しながら10 年超の事業期間をかけて段階的に4 棟のビル開発を進める。

 東京の新たなランドマークとなる高さ390mの超高層タワーや東京駅前の新たな顔となる約7,000 ㎡の大規模広場などを整備する。総延べ床面積は約680,000㎡。全体竣工は2027年度の予定。

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岡村氏

 コスモスイニシアの執行役員 内部統制室長、経営管理本部 経営企画室長・岡村さゆり氏(51)が今年4月1日付で執行役員 経営管理本部副本部長に就任した。同社の女性の役員は2012年に走内悦子氏が就任しており、現在全10名中2人が女性の執行役員になった。社外取締役・監査等委員の坂東規子氏を含めると16名の取締役・監査役・執行役員のうち3名が女性だ。

 わが国の上場企業の女性役員比率は1.2%と極めて低いことはよく知られているが、不動産業界も例外ではない。大手デベロッパーには女性役員は過去も現在も一人もいない。不動産上場会社で女性役員がいるのは、役員6人のうち2人が女性のフージャースホールディングス、社外取締役に女性が一人いるヒューリック、上席執行役員に2名の女性がいるサンケイビルくらいだ。ゴールドクレストにも女性役員が1名いたが、2年前に退社している。この役員の退社の新聞辞令は発動されたが、有価証券報告書にはその情報が開示されることはなかった。これでは「男女共同参画」が泣いている。情けない限りだ。

  同社は分母が小さいこともあるが、役員比率が20.0%、監査役などを含めた比率でも18.8%と極めて高い。

 さて、コスモスイニシアに話を戻すと、記者は同社の40年のマンション事業を取材してきた。「女性活躍」とわざわざ男性と対比して書かなければならないほど、女性差別的な雇用を行ってきていない会社だとずっと思ってきた。自由闊達な社風があるからこそ男女差別がないからこそ、優れた商品企画が生まれるのだと思っている。今回、岡村氏にインタビューするのも、この仮説が正しいことを証明しようという試みもある。

 では、同社のマンションの商品企画とはどのようなものか。創業時代にさかのぼって概観してみる。

  同社の創業は1974年。当時の日本リクルートセンター(現リクルート)が環境開発として不動産業をスタートさせた。当時、リクルートは創業社長の故・江副浩正氏が強烈なカリスマ性を発揮しており、時代の寵児としてマスコミに度々登場していたこともあり、業界にも衝撃が走った。しかし、その一方で、〝素人集団に何ができる〟と冷ややかに異端児のように見るデベロッパーは少なくなかった。

  しかし、記者は〝この会社はマンション業界に新風を吹き込む〟と確信していた。当時、江副氏が「三井(不動産)さんの頭脳と大京(観光)さんの足腰を見習いたい」と語ったのを鮮明に覚えている。ずいぶん欲張りな会社だなと思ったものだ。

 並みのデベロッパーではないことはすぐ発揮された。〝異端ぶり〟がいかんなく発揮されたのが、「コスモ蕨」だった。1985年竣工の12階建て全150戸で、60㎡台の3LDKが中心だった。記者はその間取りに驚嘆した。マンションが分譲された昭和57年、58年当時は〝不況下の大量供給〟が続いており、マンションはさっぱり売れなかった。供給したその月内に半分も売れればよいほうだった。京浜東北線も例外ではなかった。〝死屍累々〟という言葉がぴったりのように、大量の売れ残りマンションがあった。

 同社は、そのマンション不況に大胆というか不敵というか、挑戦状をたたきつけた。「蕨」は間口が約8m、奥行きも8m、つまり8×8=64㎡のほぼ正方形のプランが中心だった。当時、ルービック・キュービックが流行っていたからだろうか、同社はこのプランを〝キュービックプラン〟と呼んだ。

 プランを正方形にすることで、南側にLDKと居室2室、つまり南面3室を確保するという離れ業を演じたのだ。今でもそうだが、60㎡台の3LDKといえば、間口はせいぜい6m前後で、まるで羊羹を切ったような形状の住戸が一般的だ。それが経済設計だった。その業界の常識破りのキュービックプランがユーザーに支持されたのは言うまでもない。

◇            ◆     ◇

 あれから約40年。同社は昨年、創業40周年記念マンションとして「イニシア武蔵新城」を分譲した。まさに〝キュービック〟プランを髣髴させるものだった。40年を経過してなお同社の創業時のDNAがしっかりと継承されていることに記者はまた衝撃を受けた。このマンションについては、記者は昨年の「ベスト3」マンションの一つに選んでおり、記事にもしているので詳細はそちらを参照していただきたい。

 ご存じのように、同社は業界の異端児、独立系であるがゆえに好不況の波に翻弄されても来た。

 その後、リクルートコスモスに社名を変更し、株式を店頭公開し、マンション供給量で王者・大京観光(現大京)を脅かす存在となり、バブルの追い風もあり億ション市場でナンバー1の存在になった。しかし、1988年のリクルート事件あたりから雲行きが怪しくなり、バブル崩壊後は一転して事業縮小、人員整理の氷河時代へ突き落されることになる。この間、リクルートの実質的なダイエーグループ入りと離脱-外資の出資とMBOスキームを活用したリクルートグループからの独立-リーマン・ショックによる事業再生ADR手続-大和ハウスグループ入りへと波乱の歴史をたどる。2009年には社員の約半数360人の希望退職も募っている。

◇         ◆     ◇

 岡村氏は開口一番、「わたしは1982年(昭和62年)入社。それまで環境開発の社員はリクルート採用だったのですが、独自採用するようになって2年目でした。現在もそうですが、当社には〝一生うちで頑張ります〟というような社員はあまり入社しない。元々のリクルートの社風が残っています。ですから30歳くらいから起業する人が多い。 

 これは社内用語なのですが、当社では、退職時に『退社』ではなく、『卒業』と表現することがあります。わたしの同期入社は200人いたのですが、現在、残っているのは8人だけです。定年退職者はまだ一人もいません。社員は貴重な人材でコストもかかっていますので、残ってほしいのですが…」と語った。

 社歴40年で新卒採用者での定年退職者が一人もいない。こんな会社はほかにあるだろうか。もちろん同社は前述したように、2009年には大量の希望退職者を募集している。やむなく退社せざるを得なかった社員もたくさんいるのだろうが、同社はキャリアを踏み台にステップアップしようという野心家集団とも受け取れる雰囲気が社員にある。

 話は横道にそれるが、リクルート同様、コスモスイニシアは人材養成会社でもある。不動産会社にも同社出身者がたくさんいる。フージャースホールディングスの廣岡哲也社長は岡村氏と同期のコスモスイニシア出身だし、ゴールドクレストもSOHOの草分け的な存在のスペースデザインもリクルート出身者が創業した。カフェ・カンパニーの楠本修二郎社長は、リクルートコスモスの広報担当者として在籍していた。

 岡村氏の話に戻る。岡村氏は「男女差別? 全くないですね。今年の新卒採用は32人ですが、男女比は17:15。昨年も半々でした。意図的に半々にしているのではなく、男女の垣根を取っ払い、公平に採用したらこういう結果になったということです。同じ年代の学生を平等に評価すると、女性のほうがしっかりしていると採用担当者が考えた結果でしょうか」と笑った。

 男女差別がない証拠に、同社にはユニークな就業形態がたくさんある。「当社はずいぶん前からフレックス制を採用しています。コアタイムもありません。朝は何時に出勤してもいいが、夜8時以降は働くのを止めようという動きが強まっていますし、『週3回は子どもを保育園に送りに行く』という男性社員もいます。水曜・木曜が定休の社員は半期に一度、その前後の日を特別休暇としたり、メモリアル休暇も取得するよう促進したりするため1万円の手当を出しています。介護や看護のための時短勤務制度もあります。また、ステップアップのための特別休暇制度はリクルート時代からの流れです」-岡村氏は次々とこれらの制度が〝当たり前〟であるかのように話した。ただし、制度だけではなく、子育て中の働き方など、まだまだ取り組み課題はあるとのこと。

 こうしたワークライフバランスの取り組みは、高木嘉幸氏が平成21年に社長に就任してから加速しているようだ。「高木はオーストラリア勤務が20年くらいありまして、男女の雇用差別などないのを長く経験しているからでしょうか、差別がないのは当たり前であり、女性があらゆる仕事にコミットすべきと考えている」と、岡村氏はトップの姿勢にも言及した。

 こうした取り組みは銀行にも評価された。同社は今年5月、三井住友銀行の「SMBCなでしこ融資」が実施された。これは、同行が融資実行に際し企業の女性活躍推進の取り組み状況を独自の基準で"見える化"するもので、「女性活躍が期待できるグロース企業」として認定された。同社は経営幹部の多様な人材登用、在宅勤務制度、時短勤務、フレックス勤務、有期雇用から無期雇用へ選択できる「プロ社員」制度などが評価された。これまで10社以上が「SMBCなでしこ融資」会社に選ばれている。

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 岡村氏は26歳で結婚。子どもはいないが、30代で女性ばかり20人もいる部署でその職長としてマネジメントを学んでいる。「女性が20人もいると、結婚を間近に控えたり、子育ての人もいたりしますから、とにかく話をよく聞きました」-岡村さんが26歳で結婚したのはバブル崩壊の年だ。バブルの発生と終焉、その後の敗戦処理-再生に取り組んできた岡村氏には定年まで勤められて(役員定年はいくつなのだろうか)、後に続く女性(男性も含めてだが)を育ててほしい。

 冒頭に書いた「商品企画が優れているのは男女差がないから」という仮説はやや我田引水だが、「武蔵新城」の例で証明されたと記者は考えている。マンションの販売現場でも女性責任者の活躍をたくさん見てきた。もう一つ、同社は新しいブランド「INITIA CLOUD(イニシアクラウド)」を立ち上げた。先日行われた記者見学会の記事も参照していただきたい。

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同社のホームページの採用ページトップ写真(一升瓶をぶらさげたり、ゴルフクラブを握ったりしている女性が前面に登場している) 

「女性活躍」待ったなし 不動産業界の取り組み/野村不HD・宇佐美広報部長に聞く(2015/8/17)

コスモスイニシア 新ブランド第一弾「イニシアクラウド二子玉川」公開(2015/8/25)

今年のベスト3マンション 野村・立川 三井不・三田綱町 イニシア・武蔵新城(2014/12/25)

 

 

 

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新TVCFの一こま

 三井不動産リアルティは8 月21 日(金)から不動産仲介サービスブランド「三井のリハウス」の新TVCF の放送を開始した。

 新TVCF は、「もっと、人を幸せにできる。」をキャッチコピーに、不動産売買における仲介サービスの品質向上を通じてお客様に高い安心感と満足を提供し、幸せのお手伝いをしたいという企業姿勢を表現したという。楽曲はグラミー賞受賞の実力派ポップシンガー、ブルーノ・マーズの代表曲「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」を採用している。

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 三井ホームは8月11日、CLTを用いた林野庁の補助事業「CLT建築等新たな製品・技術を活用した建築物の実証事業」に、グループ会社の三井ホームコンポネトの事務所棟計画が採択されたと発表した。

 同事業はCLT(直交集成板)の新たな木材需要の創出を通して木材利用を拡大し、地域材の安定的・効率的な供給体制を構築することで、林業の成長産業化の実現を図ることを目的としている。

 建築予定の事務所棟は、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)に国産材CLTを床・外壁・天井部分に使用する初の試み。断熱性・遮音性など各性能の測定実証、施工合理化の可能性などの検証を行っていく。

 来年度には国土交通省からCLTに対する基準強度ならびに設計法が定められることが予定されており、同社グループは三井ホームコンポーネントを中心に今回の建築実証により、幅広い用途でのCLTの活用に向け、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)による大規模施設系建築における活用を視野に研究を続けている。

 CLT(CrossLaminatedTimber)は、ひき板層を各層で互いに直交するように積層接着したパネル及び、それを用いた構法を示す用語。1990年代にヨーロッパで開発され、8~10階建てのマンションや、中・大規模の商業施設や公共施設、一般住宅までさまざまな建築物が建てられている。

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 記者は昨年、経済産業省資源エネルギー庁の事業「エネマネハウス2014」で、CLTを用いた木造住宅「慶応型共進化住宅」(慶応大学/OMソーラー・銘建工業・長谷萬など27社)を見学している。間違いなく普及すると思った。

 接合部に課題があるようだが、同社はツーバイ工法による4階建て、5階建ての実績もある。ツーバイとCLTの組み合わせという新たな方向性を探ってほしい。

 

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 積水ハウスは8月7日、同社と宮城県東松島市とが官民一体で進めてきた「市営柳の目東住宅」が竣工し、8月8日から入居が始まると発表した。

 「市営柳の目東住宅」は、東松島市の意向を受け、同社が企画・設計、土地購入、開発、農地転用、造成、建築を一貫して担う買取型事業として実施。周辺の病院・公共施設を結ぶマイクログリッドにより電力を供給し、エコで災害に強いまちづくりの実現を目指す「東松島スマート防災エコタウン」構築事業を進めている。システムの完成、稼働開始は2016年3月の予定。

 「東松島スマート防災エコタウン」構築事業は、市営住宅と周辺の病院公共施設を結ぶ自営線による日本初のマイクログリッドを構築し、太陽光発電460kWを持つ自営線特定規模電気事業者(自営線PPS)がCEMSにより最適制御しながら電力供給を行う。太陽光発電で年間256t-CO2の二酸化炭素排出を削減し、エリア内でのエネルギーの地産地消を実現する。

 不足する電力は、東松島市内にある低炭素型電源から既存電力網を利用して供給することで、地域全体の地産地消も可能となる。系統電力が遮断した場合にも、同タウン系統内の太陽光発電と蓄電池を用いて安定化させ、大型のバイオディーゼル発電機と組み合わせ3日間は通常の電力供給が可能。

 市営住宅は、戸建て70戸と集合住宅15戸の合計85戸+集会所。居住面積は戸建が2LDK(59.68㎡、34戸)、3LDK(71.30㎡、16戸)、4K(78.83㎡、20戸)。集合住宅が1LDK(41.96㎡)。

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 三井不動産リアルティは8月6日、2015年7月21日付で「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受け、次世代認定マーク「くるみん」を取得したと発表した。

 「くるみん」マークは、次世代育成支援対策推進法に基づき、企業が仕事と子育ての両立を図るための取り組みを行い、一定の基準を満たした場合に取得できるもの。同社の取得は、2009年10月から2014年9月までの女性の育児休業取得率、育児中の社員への支援制度、所定外労働削減の取り組みなどが評価されたため。

 同社は今年4月、働く女性がそれぞれのキャリアプラン、ライフイベントに合わせて活き活きと長く働ける環境および仕組みを構築し、実行するために「ダイバーシティ推進室」を設置した。

 これまで住宅・不動産業界ではスターツ、旭化成ホームズ、東急不動産、大京、大京アステージ、新日鉄興和不動産、住友林業、三井ホーム、ミサワホーム、東急リバブル、野村不動産アーバンネットなどが取得している。

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「第9回キッズデザイン賞」シンポジウム(六本木ヒルズ森タワーで)

 キッズデザイン協議会(内閣府認証NPO、会長:和田勇・積水ハウス会長兼CEO)は8月3日、子どもたちの安全・安心、健やかな成長発達に役立つデザインを顕彰する「第9回キッズデザイン賞」受賞作品308点の中からより優れた作品として最優秀賞・優秀賞・奨励賞・特別賞など36点を発表した。同賞への応募作品は過去最多の474点だった。

 最優秀賞(内閣総理大臣賞)は「ルナドリームカプセルプロジェクト」(ルナドリームカプセルプロジェクト実行委員会)で、このほか「経済産業大臣賞」4点、「少子化対策担当大臣賞」2点、「消費者担当大臣賞」1点、今年度から新設された「男女共同参画担当大臣賞」1点が選出された。

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 記者は記者発表・表彰式のあとに行われた各受賞者によるプレゼンテーションを取材したのだが、大人の目線ではなかなか気づかないことやドキッとさせられることなどがたくさん報告された。社会経済の変化とそれが子どもにもたらした影響などがよく理解できた。

 いくつかを紹介すると、「夢が描けない子どもが増えている」(総理大臣賞を受賞した「ルナドリームカプセルプロジェクト」)「人口比約2%の弱視は早期発見でかなり改善できる」(経産大臣賞を受賞した「3歳からの『たべたのだあれ? 』視力検査キッド」)「手動と電動のそれぞれいいところを取り込んだ」(子ども向け車いす用アシストを開発したヤマハ発動機)「掃除時間は1998年が42分だったのが2014年は29分に短くなった」(空気清浄機付きスティッククリーナーを開発した三菱電機)「在来作物はわが国の文化」(在来作物で味覚レッスン)などだ。

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 もう一つの取材の狙いは、今年度新設された男女共同参画担当大臣賞にはどのような作品が受賞するかにあった。受賞したのは乃村工藝社の「ノムラのソーシャルマーケティングへの取り組み<チームM>」だった。

 プレゼンを行ったのは、同社営業開発本部企画開発部開発ルームチームMデザイナー・松本麻里氏だった。松本氏はチーム立ち上げから展開、課題、今後の目標などについて次のようによどみなく語った。

 「この5年間で産休を取った女性30名が全員復帰した」「仕事を通じて社会とつながっている、よりエンドユーザーに寄りそった仕事ができることでモチベーションも上がった」「大学などともコラボして、課題の見える化も進めたい」

 話を聞きながら、今年3月に取材した日本建築士会連合会女性委員会(女性委員長:永井香織・日大准教授)を思い出した。この時と同様、松本氏は「あー」とか 「えー」とかの機能語をほとんど話さなかった。最後に松本氏は「まだまだ紹介しきれない取り組みがあるが、社会の課題解決のために取り組んでいく」と締め くくった。

 「チームM」は2年前、同社の新規事業提案で採用されたプロジェクト第一弾で、同社で働く育児経験がある女性社員5名から構成されており、仕事と育児との経験から見えてくる気づきを生かし、子どもたちの未来のために心地よい空間をデザインし提案していくのが目的。

 審査評には、「子育て中の女性社員が部署横断でチームを編成し、子連れで外出しやすい空間や理想的な保育施設の提案を行う社会有用性の高い取り組み。この活動の成果として、同社では育休後の復職率ほぼ100%を継続している。女性の活躍推進というテーマにもっともふさわしいものとして高く評価した」とある。

 

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 大和ハウス工業は8月4日、同社の完全子会社であるフジタと大和小田急建設を平成27年10月1日付で経営統合(合併)し、フジタを存続会社として大和小田急建設は解散すると発表した。

 両社を経営統合することにより、経営資源の集中と最適化、業務の効率化を推進し、国内建設業の収益力の追求や海外事業の拡大・加速を図るのが目的。

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