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小笠原、第2子誕生前祝い完投矢澤が決勝打

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決勝打を放った矢澤(左)と完投した小笠原

   1 2 3 4     合 計
タイセイ・ハウジー      
ケン・コーポレーション      

 

 

 

タイセイ貞池 〝外すつもりが…〟1球に泣く

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タイセイ貞池

 ケン・コーポレーションが4年連続12度目の優勝-日程の都合で越年対決となった第26回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦、ケン・コーポレーション-タイセイ・ハウジーが5月1日、東京ドームで行われ、3-1でケンコーポがタイセイに競り勝ち、4年連続12度目の優勝を飾った。エース小笠原は第2子が誕生する直前で自ら祝杯を挙げた。曲者矢澤が決勝2点打を放った。タイセイの新人エース貞池は1球に泣いた。水曜ブロック決勝戦、旭化成ホームズ-三井不動産リアルティは5月20日に行われる。

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ケンコーポ小笠原 

 先制したのはタイセイ。初回、2死からケンコーポ小笠原を攻め、新人の3番花井、続く井上が連打して1,3塁としたあと、日大三校の先輩・千葉英の打席のとき小笠原が暴投して花井が生還。

 ケンコーポもすぐ反撃。1回の裏、先頭の小田が四球を選びすかさず2盗。2番矢澤の進塁打で3進した小田を3番羽中田が犠飛を放ち迎え入れ同点に。

 その後、試合は小笠原、タイセイ貞池の投げ合いとなり、迎えた5回の裏、1死から8番大原が死球で出塁、続く朝日も四球でチャンスをつくり、小田は確実に走者を進めるセカンドゴロを放ち1、3塁とし、ここで矢澤が左中間を破る2塁打。代走井上と小田がホームを駆け抜けた。

 ケンコーポが放った安打はこの矢澤と4回の小笠原の安打のみだった。少ないチャンスを確実にものにする機動力が光った。

 小笠原は変化球が決まらず5回までに6安打を許したが、いずれも2死から。最終回もいきなり下位打線に連打されたが、最後は力を振り絞り完投。「今日生まれるかもしれない。女の子」の第2子誕生を自ら祝った。

 悔やまれるのは貞池。4回まで許した安打は1安打のみ。しかし、さすがに疲れたのか、5回に連続四死球を出し、2死後、矢澤をカウント0-2に追い込み外に外すつもりだった3球目が高めの甘い球になり痛打を浴びた。女房役の井上は「悔いが残る。追い込んでいたので外に落すつもりだったが、抜けた。まさか…」と言葉を失った。

 試合はタイセイが押し気味だった。3回、2死からまたも花井、井上の連打で好機を作ったが、頼みの千葉英が三振。4回にも2死から8番高橋が右中間3塁打を放ったが、後続が凡退。5回には2死からまたまた花井が痛烈なエンタイトル2塁打を放ち、井上、千葉英の四死球で満塁と攻め立てたが、代打千葉政が右翼飛に倒れた。

 最終回の6回には7番の代打近藤、8番高橋の連打で好機をつくったが、小笠原の力投に屈した。

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田辺監督を胴上げするケンコーポナイン

〇田辺監督 勝ててよかった。うちらしい野球ができた

〇小笠原 全然だめだった。早く帰る(試合が終わった時点ではまだ子どもは生まれていないようだった)

〇矢澤 僕が新人の頃は「矢澤、矢澤」と書き立てたくせに30歳になろうとする僕を馬鹿にしたのか最近は全然書かない。くそっと思って打った(矢澤が嫌いで書かなかったわけではありません。歳と共に打てなくなったからです)

〇小田 最後の2塁ゴロは、次の矢澤を信じて確実に走者を3塁に進めようと打った(確かにあの進塁打はさすが)

〇笠 出番があるかと待っていたが…(結局出番なし)

〇金子 いつでも出られる用意をしていた(やはり笠同様、打つ出番はなかった)

●村上監督 残念ですね。出塁は2アウトから。先頭打者を出せなかったのが痛かった

●花井(22) 新人です。(神奈川大では)レギュラーではありません。軟式に慣れるよう練習はしっかりやりました(3安打の猛打賞。左打ち。巧打者だ)

●千葉英 ダメだね。太りすぎかも(練習では大飛球をポンポン飛ばしたとか)

●木下部長 今日は勝ちたいね、負けられない。僕の66歳の誕生日(と試合前)

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矢澤を迎えるケンコーポベンチ

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勝利の瞬間、雄たけびをあげケンコーポ小笠原

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花井(左)と千葉英

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羽中田の犠飛で生還する小田(捕手は井上)

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ナインの健闘をたたえるタイセイ村上監督(左)

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左からタイセイ花井、千葉政、高橋(花井も高橋も左打者)

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左から貞池の妹さん、お母さん、貞池の婚約者、そのお母さん(記者はみんな貞池の同僚かと思った。とくに婚約者の方は高校生かと)

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総勢55人の新社員を引き連れてきたケンコーポ人事部のみなさん

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ケンコーポの新入社員のみなさん(ある女性は入社動機を「高級不動産だから」と話した)

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ケンさんだったかタイセイさんだったか、とにかく応援団

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もう泣きそうなタイセイ木下部長(66歳の誕生日なんか嬉しくない)

もう一つのRBA 第5回Dカップは住友不販がリバブル破り優勝

 5月1日に東京ドームで住友不販と「Dカップ」決勝戦を行う東急リバブルは4月22日、野村不動産アーバンネットとオープン戦を行い、7回5-6でサヨナラ負けした。大槻監督は「全然心配いらない。順調に仕上がっている」と試合後に語った。

 打線は好調。2回に若手の9番若村が3ラン(相手投手はエース茂木か)。3回にはこの回先頭の2番札ノ辻が3塁打を放ち、続く近藤が適時打。近藤が盗塁したあと、5番古屋が追加点となる安打を中堅前に放った。主砲河野も3打席目に中堅超え3塁打を放った。ベテラン山田も1安打。

 投手は課題も残した。藤巻は5回を投げ、被安打3、四死球7、自責点4。4回に四死球を3つ出し4失点したのが課題。猪股は2回を投げ、2安打1失点。野村アーバン丹羽にサヨナラ打を浴びた。

 野村アーバンは丹羽が2安打、吉本が3塁打を放った。盗塁が4個。足技で相手にプレッシャーをかけた。昨日行われた野村不動産グループの記者懇親会で、宮島青史社長も「三根(監督)が頑張っているようだ。今年も応援に行く」と威勢のいいところをみせていた。ベスト8の壁を突破できるか。

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住友不販ナイン(神宮外苑軟式野球場で)

 住友不動産販売が東京ドーム決戦を1週間後に控え万全の仕上がり-同社は4月22日、オープンハウスを相手にオープン戦を行い、12-0で圧勝。伊藤-越前が7回をノーヒットノーランリレー。打線では主砲前田が2安打2打点。新人下田も外野に2本飛ばし(記録はエラー)長打力をアピールした。オープンハウスはエース川崎の登板はなかった。

◇       ◆     ◇

 相手が調整段階で、エースの登板がなかったとはいえ住友不販も仕上がりは順調のようだ。エース伊藤は3回を投げ、四球を1個出したのみ。ほぼ完ぺきに抑ええた。後を継いだ越前も四球で走者を1人出したのみで、2人で相手打線をノーヒットに抑えた。

 センター長に昇格し、軸足は「ベース」ではなく「仕事」に置いていると思われた前田は初回の好機に2塁打して2打点。2打席目は外野飛球(記録は犠飛だか、走者を迎え入れた形跡はない)で、3打席目も安打を放った。犠飛だとすれば打率10割。

 古賀監督はスーツ姿で出場。越智マネージャーもスコアラーとして駆け付けた。

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前田は益々成長しているようだ

◇       ◆     ◇

 頼もしい新人も加入した。慶応高校-慶大出の外野手下田(22)と、枚方-京産大出の内野手円城寺(22)だ。

 下田は第1打席目と第2打席目に外野飛球(双方とも記録は敵失)を飛ばし、大量得点に貢献。「前田さん? 勝てる自信がある」と、所長の親分格の前田を挑発。早くも大物ぶりを発揮していた。

 「チームの雰囲気がとてもよくてやりやすい。楽しさの中に1点を取りに行く厳しさもある」とコメント。大学は硬式ではなくサークル。

 円城寺は、オリックス平野らを輩出している京産大の硬式野球部。本職は3塁手だそうで「土屋さんがいるが、虎視眈々レギュラーを狙っている」とこちらも強気発言。

 記者は、住友不販の仕上がりに不安があると見て、昨日までは7:3でリバブルが優勢とみていたが、今日の戦い振りから6:4、あるいはもっと戦力は縮まっていると住友不販の戦力を上方修正した。

 数百人が応援に駆け付け、観客席をリバブルブルーで埋めるのは間違いなく、伊藤の闘争心に火が付けば相手打線を完璧に抑える力はある。

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下田(左)と円城寺

 

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決死用進出を決めた三井不動産リアルティ安西監督

 今年も残りあとわずか。第26回RBA野球大会は水曜ブロック、日曜ブロックとも決勝戦は年越しとなったが、この1年を振り返って以下の通りベストナインを選んでみた。各チームからまんべんなく選びたかったので、1チーム5人までとした。内外野の守備位置は記者の勝手で変更した。

水曜ブロック 

すごいメンバー揃う 投手3人はプロならオリックス金子クラス

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旭化成ホームズ今野投手

 まず水曜ブロック。投手は、旭化成ホームズを破った伊藤(住友不動産販売)も入れたかったが、この3人がやや抜けた存在。プロ野球に例えたらみんなオリックス金子クラス。今野は衰えそうで衰えない。怪物だ。今野の明大後輩の川崎はポカもあるが、ここぞという時のストレートはまず打たれない。生田は打力もあり、日ハム大谷のように二刀流も可能。

 捕手は津久井がいい。勝負強いバッティングも光る。今野との呼吸もぴったり。山本監督から完全に正妻の座を奪った。もう一人は怪力の鈴木。

 内野手はほれぼれするような顔ぶれだ。ミスターRBA北寒寺はパワーがややなくなってきたが、相変わらず守備は華麗。本番ではそれほど活躍する場が見られなかったが、日ハム中田と大阪桐蔭ではコンビを組んだという謝敷はケタ違いの力がある。松田も主軸を打てる。松井は若返りが成功した旭化成ホームズを引っ張るリーダーとして適任。神は初の決勝ドームに導いた功労者。勝負強い打撃が売りだ。リストが早々と予選敗退したので松坂と同期の杉山のプレーが見られなかったのが残念だが、存在感がある。

 外野手も最強の選手を選んだ。大倉の今季打率は5割くらいあるのではないか。河野は岡住が引退(アマに引退はないが)したあとをよくこなしている。高橋は生田から痛打を放ったのが印象的。岩島はリストの核弾頭。

 DHはいぶし銀の久保田。長打はないが、チームバッティングに徹し巧打を放つ。清水はポラスのポイントゲッター。集中したときの力はすごい。

日曜ブロック 

水曜より見劣りするのはブロックの力関係の反映

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ケンコーポ小笠原投手とお子さん

 次に日曜ブロック。ケンコーポ小笠原は速球一本やりから変化球を交える多彩なピッチングができるようになった。女房役の羽中田のリードがうまいのか。相澤はさすが。6大学で活躍しただけのことはある。肩痛が治ったわけではないが、高速スライダーは威力十分。もう一人はポラス折笠や青山メイン小松崎も考えたが、チームを決勝に導いた貞池を選出した。スタミナがある。本職ではないはずだがタフな投手だ。

 捕手は羽中田と元ヤクルトの高橋。高橋は仕事が忙しいのかRBAではいいところが出なかったがやはり存在感がある。

 内野手は水曜と比べるとメタボの選手が多くやや見劣りがするが、これが水曜と日曜の差の反映だろう。千葉英は大物を狙わなければいい選手になる。大原は歳を取るごとにうまくなってきた。もうベテランの域に達したか。成田はパワーヒッター。金田は捕手だが、内野に転向。守れるはずだ。吉井はさすが衰えたが、元プロを外すわけにはいかない。

 外野手は強打者が揃った。内村は華々しいデビュー戦を飾った。投げるのは無理のようだ。治下は元三重スリーアローズ。まだ軟式に慣れないのか。津球場での大声援が忘れられない。来年に期待だ。小田は文句なし。肩もある。イケメン西沢は子どもができてパワーが落ちたのか。まだまだ老け込む歳ではない。これは関係ないが、「参宮橋」の企画担当者は西沢の学習院の後輩だった。

 DHは茂野と石井。茂野はチャンスメーカー。足もある。石井は体重100キロくらいありそうで打てそうに見えないが、力がある。

 ベストナインに選ばれても本業での年俸は上がらないだろうが、野球だけの価値を判断すれば、各選手とも間違いなく100万円の価値はある。記者のお年玉のつもりで受け取っていただきたい。選に漏れた選手もめげずに来年も奮起していただきたい。

 それではいいお年を!

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旭化成ホームズ今野

  1 2 3 4     合 計
旭化成ホームズ        
オープンハウス        

 

オープンハウス 初回から千鳥足か 浮足立つ

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初回2失策した松本 

 王者旭化成ホームズが完勝。3回、核弾頭の北寒寺が安打で出塁すると頼れる4番久保田がきっちり適時打を放つと、あとは一方的な試合になった。今野が1安打完封。オープンハウスは前日全社規模の表彰式があったとかで、ミスができない試合で初回から集中力を欠いた。

 試合を決めたのはやはり久保田だった。初回、2死からきれいな左翼前安打を放った久保田は3回、無死満塁から左翼前安打(2塁走者の橋本は3封されているから左翼ゴロか=記者はみていない)で1点先制。5回にもこの回先頭打者として中堅超え2塁出してダメ押し点のきっかけをつくった。

 4回の得点は失策で出塁した8番佐藤に代わって代走の池田を2塁に置いて9番の木下が中堅超え2塁出して挙げた。

 今野投手は5回を1安打ピッチング。7三振を奪った。

 オープンハウスは普段の野球が出来なかった。初回の守備で、遊撃手がなんでもないハーフライナーとフライを落球。その後も失策し川崎の足を引っ張った。

○山本監督 言うことなし。うちらしい野球ができた。三井不動産リアルティさん? いいチーム(顔は笑っていた)

○今野 軟式はそんなに点を取られない。ノーアウト2塁はまずいが、打者の打ち損じもあるし、うちは守備がいいから安心して投げられる

○津久井捕手 ストレートも変化球もよかった

●ナイン 昨日は全社的な表彰式がありまして…みんな朝方の3時くらいまで飲んでいたはず(遊撃手が失策したとき、ベンチから「飲みすぎ」の野次が飛んでいた。これでは勝てない)

●川崎 僕は日付が変わるところで(飲むのを)止めました。言い訳はしません。マウンドを高くしてほしい(これに対し明大先輩の今野は「草野球なんて真っ平のところばかりで投げているじゃないか」と全然気にしていないようだった)

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左からまたまた大久保、猛打賞の久保田、若き主砲の松井

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オープンハウス川崎

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試合後、三井リアル-積水京葉の試合を観戦する山本監督(左)と津久井捕手

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吉田助監督を度上げする三井リアルナイン

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安西監督

  1 2 3 4     合 計
三井不動産リアルティ      
積水ハウス京葉      

  積水京葉・山崎 あわや同点の大飛球 3塁欲張り憤死

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山崎

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山崎(三井左翼手は岩瀬だったか、深く守っていたのが本塁打を封じた。好守備が光った)

 三井不動産リアルティが念願の東京ドーム進出を決めた。0-0の5回、先取点を奪ったもののすぐ失策で逆転され、絶体絶命の瀬戸際で主砲の松田とチームリーダーの神の長打で接戦にケリを付けた。安西監督は相手の主砲生田を2度敬遠させるなど采配が冴えた。積水京葉はエース生田が疲れからか最後に痛打を浴びた。

 三井リアルは、日曜ブロックのリパークが第20回大会と23回大会に決勝に進んでいるが、水曜ブロックでは26年目で初の決勝進出。安西監督らナイン・OBは試合後歓びを爆発させた。

 4回まで生田に敵失で出した走者一人のみと完璧に抑えられていた三井リアルは5回、1死から6番岩瀬が右翼超え2塁打を放ち、盗塁と死球で得たチャンスに8番安田がきっちりと犠飛を放ち先制。その裏、味方の失策で逆転されいやなムードが漂ったが、土壇場で頼れる打者が窮地を救った。

 この回先頭の1番平林。5回に自らが痛恨の失策を犯し逆転されている。ここで打てなければ再起できないほどのダメージを受けているはずだが、コントロールいいはずの生田から死球を選ぶ。が然盛り上がった場面で、2番を打つがケタ違いのパワーがある主砲松田は生田の渾身のストレートを右中間超え2塁打して同点。動揺した生田は3番北地にも死球を与える。3番澤村は強打にでて3塁ファウルフライ。

 打席にはもう一人の主砲神。ここで松田-北地が重盗を決め生田にプレッシャーをかけた。神も松田と同じような軌跡を描く右中間3塁打を放ち2点追加。さらに暴投で神も還りこの回決定的な4点を奪った。

 先発は水野ではなく左腕の技巧派北地。北地は日曜ブロックのリパーク時代、2度決勝進出した時のエース。4回を2安打に抑え、5回から登板した水野はプレッシャーからか4四球を出すなど制球に苦しんだが、最終回の相手の反撃を2点に抑え逃げ切った。

 積水京葉は逃げ切れなかった。1点先制を許した5回裏、1死から1番山崎が四球を選び、次打者富井のショートゴロで山崎は2封、続く生田は敬遠で2死1、2塁、4番佐藤の何でもない三塁ゴロを相手の名手平林がはじく間に2者が還り逆転。そのまま逃げ切るかに思えたが、生田が抑えきれなかった。

 3点を追う最終回は2死1、2塁から1番山崎が左翼超え大飛球を放ち、2者が還り、山崎も三塁を狙ったが憤死して万事休す。

 チームには白鳳大学のマックス146キロのエースが入ったとかで、来期は生田と2枚看板になるのか。神奈川営業所も来季参戦するとか。

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安田の犠飛で生還した岩瀬を迎える三井ベンチ
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吉田助監督(左)と安西監督

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三井リアルナイン&応援団

○安西監督 俺の胴上げはドームにとっておく(吉田助監督に胴上げを譲る)○吉田助監督 長かった…5度目の正直でやっとドームに行ける

○平林 イレギュラー? …走者が目に入っちゃった

○平賀 平林の守備? イレギュラー? 僕だったら余裕(かつての守備専門の名手)

○安田 チャンスだったので初球から狙った(先制の犠飛)

○北地 先発? 今日言われた(前試合より球は走っていた)

○松田 もう相手がどこだろうと、明らかにしますよ。これまで黙っていたけど松田は岡山理大附属で甲子園。駒大のレギュラー(とここまで安西監督がまくしたてた)甲子園のときはセカンド。2回戦で敗退です。駒大の同期? たくさんいますよ(と言って、中日野本からもらったというリストバンドをはめていた。中日大島も同期だという。27歳)

●生田 最後は力み? いや、力みはなかったけどばてた。敬遠? 初めてだけど敬遠って気持ちいい(安西監督は3回の2死2塁、5回の2死3塁で敬遠を指示)

●佐藤 なんで僕のことをぼろくそに書くの? (記者は西武ファン。おかわりくんにそっくりの佐藤に対する記者なりのエールの意味を込めて〝おにぎりくん〟の愛称を贈呈した。体型だけでなく肝心なところで打てたら〝おかわりくん2世〟に格上げしてやるのに…今日も2度、前打者の生田が歩かされた。佐藤が打てれば生田は敬遠されないはず。体重は優に100キロ超え。代打で登場して素人以下の三振をした大多和と一緒だ)

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勝利の瞬間

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左から2人目が松田(平林もいるが本人のため書かない)

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リストバンドは中日野本からもらったものだそうだ

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逆転の2点3塁打を放った神

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本塁を踏む北地

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一度は逆転した積水京葉(中央は生還した生田)

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どっちかが親かそれとも全く関係ないのか記者は聞かなかった(左が佐藤、右が大多和)

三重高出身の三井リアル新人鵜川は三振デビュー

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鵜川

 嬉しいではないか。わが故郷三重の三重高出身の三井リアル新人鵜川(23)が5回、2死1塁で代打で登場、見事な三振でデビュー戦を飾ってくれたではないか。

 記者は安西監督から「三重高出身の新人が加入した」とは聞いていたが、試合が終わるまで誰かは知らなかった。試合後、監督から紹介されたのだが、早速、日を改めて飲むことを約束した。

 三重県出身のRBA選手ではモリモトから出場していた大知選手が記憶に残っている。四日市工業ではなかったか。現在は競輪選手として活躍中。

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三井不動産リアルティ勝利の瞬間 誰彼となく抱きつく安西監督

 決勝は旭化成ホームズ-三井不動産リアルティ-第26回RBA野球大会水曜ブロック準決勝戦が10月8日、大宮健保グラウンドで行われ、三井不動産リアルティが積水ハウス京葉を5-4の逆転で下し初の東京ドーム進出を決め、旭化成ホームズがオープンハウスを6-0で破り、2年連続16度目の決勝進出を決めた。

積水ハウス京葉(84) 4-5 三井不動産リアルティ(83)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産リアルティ      
積水ハウス京葉      

 三井不動産リアルティが念願の東京ドーム進出を決めた。0-0の5回、先取点を奪ったもののすぐ失策で逆転され、絶体絶命の瀬戸際で主砲の松田とチームリーダーの神の長打で接戦にケリを付けた。安西監督は相手の主砲生田を2度敬遠させるなど采配が冴えた。積水京葉はエース生田が疲れからか最後に痛打を浴びた。

 三井リアルは、日曜ブロックのリパークが第20回大会と23回大会に決勝に進んでいるが、水曜ブロックでは26年目で初の決勝進出。安西監督らナイン・OBは試合後歓びを爆発させた。

旭化成ホームズ(91) 6-0 オープンハウス(89)

  1 2 3 4     合 計
旭化成ホームズ        
オープンハウス        

 王者旭化成ホームズが完勝。3回、核弾頭の北寒寺が安打で出塁すると頼れる4番久保田がきっちり適時打を放つと、あとは一方的な試合になった。今野が1安打完封。オープンハウスは前日全社規模の表彰式があったとかで、ミスができない試合で初回から集中力を欠いた。

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早々と勝負を決め三井不動産リアルティ-積水ハウス京葉の試合を観戦する旭化成ホームズ山本監督(左)と津久井捕手

 勝てばもちろん歓喜の東京ドーム、負ければ失意のどん底に突き落とされる。勝負とは無情なものだ。勝者と敗者しかない。ために今回も手に汗握る死闘が演じられるのは間違いない。近年まれにみる好カードだ。例によって、どっちも勝て 記者の〝勝っ手〟予想。試合は10月8日。( )内は記者のレーティング

積水ハウス京葉(84)-三井不動産リアルティ(83)

 レーティング差は1のみ。この差はあってないようなものだ。接戦は間違いない。3点勝負だろう。積水京葉のエース生田は完全に自信を取り戻した。前試合では自慢のストレートを過信することなく、変化球も駆使して相手を翻弄した。絶好調とみた。

 打線はやや気がかり。生田は頼れるとして〝おにぎりくん〟佐藤はどうしたのか。このところさっぱり音沙汰がない。代わって急浮上したのが山崎。大事な試合に30分も遅刻するなどもってのほかだが、ここは核弾頭として存在感を見せるか。山崎が打てば生田に回る。生田が打てなければあとは心もとない。

 三井リアルはエース水野が必勝態勢。持ち前のコントロールを発揮すれば、貧打の積水京葉打線を討ち取れる。前試合で好投した北地も一回りなら抑えられるがまさか先発はないはず。

 打線は積水京葉より迫力がある。どこからでも打てる布陣だ。しかし、相手が生田となると攻略するのは容易でない。ストライクゾーンと狙い球を絞って活路を見出したい。前試合で生田をナインが観察した効果はでるのか。それとも怖気ついたか。

旭化成ホームズ(91)-オープンハウス(89)

 第25回大会の決勝カードと同じになった。25回大会決勝では2-2で決着がつかず、再試合で旭化成ホームズが2-0で勝利した。

 今回も2点差勝負だろう。ミスをしたほうが負けるとみた。旭化成はエース今野が健在。前試合では2回で余裕の降板。この日に備えているはずだ。相手打線は頭の中にインプットされているはず。針の穴を通す制球力でここも抑えるか。

 打線は松井が絶好調。川崎を打てるかどうかだが、25大会では決定的な本塁打を放っている。今季も4発くらい打っているのではないか。あとは久保田、津久井あたりか。文字通りビッグマウスの大久保が穴とみた。北寒寺は四球狙いか。

 オープンハウスは雪辱戦だ。川崎も借りを返せなければ男がすたる。目いっぱいの勝負に出る。間違っても連打連打で失点するような投球はしないはずだ。

 打線は昨季よりアップしているのは間違いない。注目はやはり新戦力の謝敷と隅田だ。謝敷のパワーは桁違いだが、これまでの試合を見る限りでは軟式をマスターできていない。真価が問われる。一方の隅田は柔軟性がある。今野の変化球を打てるか。できればこの2人の前に走者を貯めたい。今野あたりに期待がかかる。

 双方の投手にとって怖いのはやはり出会い頭だ。コツコツ当ててくるほうが怖いだろうが、間違いなく双方の打者は一か八かの勝負に出る。長打力のありそうな打者は双方に4人くらいはいるからやっかいだ。

 

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