RBA OFFICIAL
 

 決勝トーナメント進出前チーム決定へ-第26回RBA野球大会水曜ブロック予選トーナメント5日目が7月23日、神宮外苑軟式野球場で8試合が行われる。勝者が決勝T進出となり、敗者は予選敗退となる。生き残りをかけた激しい戦いが展開される。例によってどっちも勝て記者の〝勝っ手〟予想。

※チームの( )内は記者のレーティング

セキスイハイム千葉営業所6871)-野村不動産アーバンネット7879

 野村不動産アーバンネットがやや優勢。伊藤忠ハウジングには延長で敗れたが、2年目エース茂木が絶好調。伊藤忠戦でも最後まで球威が衰えなかった。若いだけに中1週間も大丈夫だろう。三根監督は仕事で欠場するようで、「負けたら引退」を公言した。茂木にはプレッシャーがかかるが、野手陣も奮起するはず。

 セキスイハイムには勢いがある。7年ぶりに勝利すると次も勝ち2連勝。勝つ味をしめたのは大きい。おじさんチームで暑さはハンディとなりそうだが、茂木がプレッシャーに押しつぶされれば勝機が生まれる。

ナイス7677)-東急リバブル8079

 東急リバブルがやや優勢だが、接戦必至と見た。リバブル谷貝は前試合の三井不動産リアルティ戦で打ちのめされた。三井リアル戦で2連敗しているのを思い出したか。しかし、ナイスとは昨年対決しており、1安打完投している。弱気の虫を封じ込め、悪夢をふっきれるか。打線は好調。

 ナイスは中2週、エース正木はしっかり調整してくるだろう。昨年の雪辱を期しているはず。野手陣も背水の陣で臨むはずだし、先手を奪えば面白い。

エイブル77)-ちばリハウス75

 エイブルがレーティング上位だが、ここは互角とみた。試合は10:00からだが、エイブルは不動産健保野球大会にも出場しており、12:00からケンコーポレーションと戦うことになっている。どちらに主力を投入するのか。ケンコーポに勝ちたいのなら新人エース斉藤も荒川兄も大宮、つまり欠場だろう。前試合で投げた田口は積水ハウスに痛打された。

 ケンコーポには「勝てない」と判断してRBAに全力投入すればレーティング通りの結果になるか。勝手なことを言わせてもらえば、いまのエイブルの戦力ではケンコーポに勝てない。しかし、ケンコーポも27日にRBAの試合を控えている。エース小笠原を酷使すると彼の選手寿命は間違いなく縮まる。

 ちばリはエース篠原が中2週で先発するはず。一昨年にはエイブル相手に勝利したのではなかったか。えいぶるが主力を温存すれば逆転の目も十分。

中央ビル管理6968)-ミサワホーム東京 神奈川78

 ミサワ神奈川が優勢。エース清水は中2週。ここも先発だろうが、継投策か。藤原は空前にして絶後の不世出の2試合連続5度目の本盗を仕掛けるのは間違いない。

 対する中央ビル管理は投げる投手がいない。誰が投げても、3塁走者が誰かを確認する余裕などないはずだ。

旭化成ホームズ91)-オークラヤ住宅7778

 旭化成ホームズが優勢。先発はエース今野かもしれないが、決勝Tをにらんで篠永の先発もありそうだ。ここで使えないのなら決勝Tも使えない。

 オークラヤ住宅は、前試合で小森が投げたが、中1周では登板は無理。ここは丸山にかけるしかない。北寒寺を抑えればそんなに点は取られないはずだ。今野が登板する前にリードを奪えばあわやのシーンもある。今野が先発なら、狙い球を絞って1球に賭けるしかない。全部打とうと思ったら今野の思う壺にはまる。

オープンハウス8584)-大和ハウス工業7072

 オープンハウスの優勢。エース川崎はバテ気味だが、ここなら力でねじ伏せるか。それとも変化球で交すか。

 大和ハウスは誰が投げるのか。まさか大内がまた投げるのか。トミーが大阪から駆けつけるのか。トミーが投げれば、オープンハウス打線を最少失点に抑えられるが…実践から遠さかっているので、いきなり好投は無理だろう。

パナホーム74)-総合地所6972

 レーティングに狂いがなければここは接戦。パナホームはどこと対戦してもそこそこ戦える。相手が総合地所なら圧勝の可能性もある。

 総合地所は格上げ。〝最弱〟チームを脱したとみた。ここは中2週でエース長島が投げるはず。相手を手玉にとるケースも十分。決勝T目指し全力投球か。野手陣もケイアイスターを破ったのは自信になっているはず。

ポラス7980)-東京セキスイハイム68

 ポラスが優勢。連投続きの岩瀬の疲労が心配だが、ここは打線が援護するか。ただ、このチームはあいてなりに戦うところが長所でもあり短所でもある。相手が格下とみて甘く見ると墓穴をほるかも知れない。

 セキスイハイムは発展途上のチーム。相手は格上だが当たって砕けろだ。女性選手の井上が先発メンバーとして出場すれば、岩瀬のコントロールを乱せるかもしれない。内野の頭を越す打力はあるとみた。見方の打線と比べてもそん色ない。

IMG_9875.jpg
〝俺が打ったんだよ〟積水 渡辺

  1 2 3 4     合 計
ポラス      
積水ハウス京葉      

 

ポラス中村 当たり損ねが本塁打の幸運生かせず

IMG_9907.jpg
ポラス中村(中村は確か旭化成ホームズ今野からも安打を放ったことがある)

 積水ハウス京葉が接戦を制した。エース生田が2失点完投。ポラスは中村が本塁打を放ったが及ばず。岩瀬は味方の援護がなかった。

 1点先制を許した積水京葉は3回、2つの四球からチャンスをつくり、2番渡辺と3番生田の適時打で逆転。今季はいま一つピリッとしないエース生田は5回、猛暑にもかかわらず初戦と同じ、一昨年の優勝時と変わらないストレートで相手を圧倒した。打撃でも2安打を放った。怪物だ。

 ポラスは惜敗。2回、中村が「レフト方向に打つつもりだったが、打球は1塁線を破った」幸運の本塁打で先制。4回にも主砲の清水が適時打をはなったがそこまで。最後は生田に力でねじ伏せられた。

●岩瀬 疲れますよ。しかし(記者が)思っているほどばててはいない(岩瀬もまたスタミナ十分の怪物だ)

IMG_9874.jpg
ポラス岩瀬

IMG_9876.jpg
〝俺だってばててはいないぞ〟積水 生田

IMG_9885.jpg
背走に背走を重ね積水佐藤の本塁打級の当たりを好捕した上津原

IMG_9872.jpg
さすがポラス 阿波踊りのPRを忘れない

IMG_9851.jpg
三井不動産リアルティ水野

  1 2 3 4     合 計
東急リバブル        
三井不動産リアルティ        

(5回時間切れ)

リバブル谷貝 昨年の悪夢再び 初回に集中打浴びる

IMG_9836.jpg
リバブル 谷貝 

 三井不動産リアルティが圧勝。無敗対決を制し、決勝トーナメントの4つのうちのシード権を獲得した。初回に一挙5点を奪い、投げては水野投手が最後はばてながらも1失点完投。許した安打は3本のみ。東急リバブルは先発谷貝が連打を浴びたのが誤算。

 三井リアルは初回、先頭の大内がいきなり安打、2番松田が四球でチャンスをつくると3番安田の適時打でまず1点。4番神は倒れたが、5番澤村の2点2塁打、6番平林の2ランでこの回一挙5点。2回には四球で得た好機に捕手の送球エラーで1点追加。4回にも押し出しで1点を追加。

 水野投手は5回2死から突如制球を乱し、2塁打を許したあと3連続四球で1点を失ったが、それまでは2安打に抑えた。

 リバブルは完敗。立ち上がり制球を欠いた谷貝がストレートを狙い打たれた。2回も2者に連続四球を与え降板。2番手の藤巻は粘りの投球を見せたが、初回の大量失点がこたえた。最終回、2死から1番札ノ辻の2塁打をきっかけに河野の押し出しの1点に抑えられた。

○平賀 (安西)監督は試合前、「スタミナ勝負になるからベテランは温存し、若手に頑張ってもらう」と話していた。初回がすべて。相手投手は昨年の決勝Tで対決していたので、コントロールを乱したらストレート狙いでいこうと思っていたらその通りになった。間隔が空いたが練習はやっていた(51歳のベテランは5回2死から3塁守備についた。しかし、その後、水野投手は制球を乱したことを考えると、あそこは交代しないで一気に試合を終わらせたほうがよかったのかも。水野は完全にばてていた。5回まで86球を投げたが5回だけで29球を費やした)

●大槻監督 完敗。次ぎ頑張ります

●谷貝 来週は仕事が入っています。今日で決勝Tに行けると思っていましたから

IMG_9899.jpg
〝よくやった〟水野の好投を称える平賀(左)右端は最後の打者となったリバブル古屋

IMG_9834.jpg
くやしそうな古屋

IMG_9832.jpg
勝負は非情 古屋と対照的な三井リアル吉田助監督(お子さんは3歳)

IMG_9908.jpg
延々と反省会をおこなうリバブルの主力メンバー

 

IMG_9814.jpg
先頭打者本塁打を放った谷屋

  1 2 3 4     合 計
オープンハウス      
ミサワホーム東京      

 

オープンハウス 川崎は調整失敗 試合前からばてていた

IMG_9812.JPG
川崎はやさしい(記者が「高橋、米山は全てストレート」と挑発したらその通り投げた。谷屋にも「ストレート」と言ったら抑えられたか)

 ミサワホーム東京がRBAナンバー一の好投手川崎を後略して無傷の3連勝。シード権を獲得した。新人谷屋が先頭打者本塁打。エース古市は2安打好投。オープンハウス川崎は本来の出来になかった。試合前からばてていた。

 ミサワは初回、先頭の谷屋が川崎の肩口から入る甘いスライダーを捉え本塁打。3回には谷屋の安打を足がかりに敵失と4番寺泉、5番山田優の連打で2点をもぎ取った。

 エース古市は初回2安打を許したが、その後は落ち着いた投球でほぼ完璧に抑えた。

 オープンハウスは選手が9人しか集まらず完敗。川崎は変化球に頼る苦しいピッチング。滝のように汗が滴り落ちていたとから判断して完全に調整失敗。それでも明大中野-明大の二つ下の後輩米山には全てストレート勝負で討ち取った。もう一人の新人高橋には2打席とも四球を与えた。

○米山 ストレートだと分かっていると逆に打ちづらい

○古市 申し訳ありません(初回、2死から3番打者梅田に安打を許し、4番隅田にはカウント1-2と追い込みながら、4球目を内角高めに投げ2塁打を許す。この場面、相手は4番。絶対に外のストレートか変化球。リードした米山が悪いのか)

●佐藤監督 (試合前)今日は9人しか集まらない。(試合途中)光永が行方不明。熱中症みたい(どうもこのチームは体調管理に問題がありそう。昨年も大量の熱中症の選手を出したのではなかったか)

IMG_9809.jpg
古市

IMG_9815.jpg
谷屋

IMG_9862.jpg
ミサワホーム東京 女性応援団

IMG_9855.jpg
チーム初本塁打を放った高野を迎えるスミカナイン

  1 2 3 4     合 計
スミカ           17
中央ビル管理          

(4回時間切れ)

中央ビル管理 48歳高橋 1回持たず降板

IMG_9831.jpg
中央ビル管理 高橋

 スミカ打線が爆発。4回まで大量17点を奪い大勝。50歳不破が3回を1失点。RBA野球大会の最年長勝利投手は52歳。あと2年足りなかった。新人斉藤は3安打猛打賞。味戸社長もDHで出場する余裕も見せた。

 中央ビル管理は48歳高橋が先発したが、股関節を痛め1回持たず3分の2で降板。2番手野村もつるべ打ちを食らった。

○斉藤 今日は3打数3安打1打点。通算では7打数5安打、1ホームラン。4四死球です(この新人は要注意)

○ナイン 小澤? 途中降板。今季はダメかも(味戸社長は「1カ月あるから大丈夫」)

IMG_9858.jpg
スミカ 不破

IMG_9827.jpg
味戸社長&監督&野手

IMG_9859.jpg
時津は頭部に死球を食らい、球はホームペースト1塁の中間あたりまで飛んだが本人は平気。どんな頭をしているのか

IMG_9906.jpg
斉藤

IMG_9756.jpg
伊藤忠ハウジング神

  1 2 3 4     合 計
伊藤忠ハウジング 1 4 1       6
野村不動産アーバンネット 3 2       5

(延長サドンデス)

 試合は2転、3転したが、最後は伊藤忠ハウジングが延長戦を制した。野村不動産アーバンネットは最終回に追いついたが、延長で涙をのんだ。

 2点を追う伊藤忠は4回、安打と四球で満塁のチャンスをつくると、8番安斉、9番立花の内野ゴロで同点に追いつき、1番大倉の適時打で逆転、続く小出の2塁打で大倉も還りこの回4点をもぎ取り逆転。

 同点の延長では小出が押し出しの決勝点を挙げた。

 野村アーバンは2回、田中大の本塁打と敵失で3点を奪い逆転。再度逆転された最終回は、疲れの見える伊藤忠の神投手から四死球などでチャンスをつくり田中大の3塁打で同点に。サドンデスでは1番田中佑、2番塚本が凡退し万事休す。

○面高 5回に同点にされ、なおも無死3塁を抑えた神を褒めてやって(神は立派。しかし、最初に神が四球を出した時点で本来は投手交代。神は限界だった)

○ナイン あのピッチャーはいい。打てない(と野村アーバン茂木を絶賛)

●茂木 昨年は怪我ばかりしていたが、今年は肩の調子がいい

●ナイン あの相手の1番は何者?

IMG_9753.jpg
伊藤忠ハウジング大倉

IMG_9760.jpg
野村不動産アーバンネット茂木

IMG_9712.jpg
積水ハウス 小田部長(うちわは左ではなく右だったが、試合は圧勝)

  1 2 3 4     合 計
積水ハウス 3 6 1         10
エイブル 1         1

(5回コールド)

エイブル 新人エース斉藤ら主力は健保大会に出場し惨敗

IMG_9711.jpg
エイブル田口 

 積水ハウスがコールド勝ち。初めて応援に駆けつけた小田部長に決勝T進出のプレゼント。先発は新人横内ではなく高橋。高橋は何回投げたかは不明。

 エイブルは惨敗。この日は不動産健保大会にも出場するため新人の斉藤投手や荒川兄弟などが欠場。田口が初登板したが惨敗。数年前もこのようなケースがあった。〝二兎を追うものは一兎をも得ず〟の諺があるではないか。いったい健保大会は勝ったのか。負け癖をつけると勝てないと思うが…。

IMG_9732.jpg
住友不販 伊藤

  1 2 3 4     合 計
住友不動産販売 2 1       3
オークラヤ住宅 2       2

 

オークラヤ住宅 次戦は旭化成ホームズ

IMG_9721.jpg
オークラヤ住宅 小森 

 住友不動産販売が伊藤の投打にわたる活躍で無敗3連勝を飾り、決勝トーナメントのシード権を得た。伊藤は先制の2ラン、投げては2失点自責ゼロの130球の快投。オークラヤ住宅は小森が2年振りに投げ好投したが、最後は新人川上が自滅した。

 住友不販は3回、9番伊藤が2ラン。同点の6回には、この回から登板した相手2番手の川上から3四死球を選び満塁のチャンスをつくり、6番布施が犠飛で1点をもぎ取った。布施は3回、何でもないショートゴロを2つもエラーし2失点していた。汚名を返上する決勝打を放った。

 伊藤投手は力みがなく、低めに球を集めて完投。許した安打は3安打のみ。

 オークラヤ住宅は3回、敵失からチャンスをつかみ、2番横地が2点適時打をはなったが、その後は抑えられた。肩の故障からこの1年間はほとんど投げていなかった小森が先発。5回まで2失点の好投。最終回は川上が投げたが、制球が定まらなかった。新人には荷が重かった。

○伊藤 審判の判定が厳しかった(相手にも言えることだが、たしかに外角の低めのストライクとおもわれる球はことごとくボールの判定だった。5四球をだしたのもそのせいか)

○前田 盗塁したでしょ(4回、中堅前に安打したが走る気配がないので「走れ」と記者がけしかけたら、どたどたと本当に走り楽々セーフ)

●目黒 あれは完全に油断した(前田の盗塁に送球すらできず)

IMG_9802.jpg
〝よくやった〟ナインを迎える住友不販 古賀監督(左)

IMG_9805.jpg
決勝犠飛を放った布施

IMG_9808.JPG
小森と同じ背番号45のよだれ掛けをかけた11カ月のお子さん

IMG_9729.jpg
住友林業 石井

  1 2 3 4     合 計
パナホーム        
住友林業 3 1         4

(5回時間切れ)

 住友林業が完封勝ち。先発はエース石井。3回投げ、あとは宮田が締めた。2回途中、石井が投げるのを見たが、本来の躍動感にあふれたフォームとは程遠く四球を出した。数年前なら絶対見られないシーンだった。

 試合後も石井は「左投げに転向しようかな」などと意味深な言葉を残した。記者はここ数年の金属疲労、投球疲労が限界にきているのではないかと思う。

 もともと打力のないチームだけに、石井が本来の調子を取り戻さないと決勝Tでも危うい。

 パナホームの次戦は総合地所。戦力的には上回ると思うが…さて…。

IMG_9730.jpg
パナホーム 中沢 

IMG_9814.jpg
オープンハウス川崎から先頭打者本塁打を放ったミサワホーム東京の新人谷屋(球は肩口から入った甘いスライダー)

記者のレーティング予想はほぼパーフェクト的中

 シード権は伊藤忠ハウジング、三井不動産リアルティ、住友不動産販売、ミサワホーム東京-第26回RBA野球大会4日目が7月16日、神宮外苑軟式野球場で8試合が行われ、延長サドンデス野村不動産アーバンネットを下した伊藤忠ハウジング、東急リバブルに圧勝した三井不動産リアルティ、オークラヤ住宅を接戦で破った住友不動産販売、好投手川崎から先頭打者本塁打を放った谷屋のミサワホーム東京が無敗で決勝トーナメント進出を決め、シード権を獲得した。他の試合も記者のレーティング上位会社がほぼ勝利し、順当に決勝T進出を決めた。敗れた8チームは最後の決勝T進出を賭けて来週戦う。

※○は記者のレーティング予想上位チームの勝ち、●は負け試合。チームの( )内は記者のレーティング 記事は戦前の予想記事。

◇       ◆     ◇

 記者の「どっちも勝て記者の〝勝っ手〟予想」はほぼパーフェクト的中だった。両チームとも「85」のレーティングを付けたオープンハウス-ミサワホーム東京は、オープンハウスが9人しか選手が集まらず、エース川崎が不用意なスライダーをミサワの新人・谷屋に本塁打されたのは予想外だったが、このような結果もありうると見ていた。予想はイーブンだし、結果について記者の責任はない。

 唯一レーティング上位のチームが敗れたのは積水ハウス(74)-エイブル(77)1試合のみ。

 言い訳をさせていただくと、積水は抽選会で「応援に行く。ID野球で勝ち抜く」と豪語した中日ファンの小田部長がこれまで全試合を欠場していたので、モチベーションが下がっているとして評価を下げた。しかし、どういうわけかこの日は応援に駆け付けた。これは予想外だった。

 一方のエイブルはこの日、不動産健保大会の試合があるとかで、新人のエース斉藤ほか主力が欠場。投手は見たこともないような田口。その田口がどうも試合をぶち壊したようだ。これは記者の責任ではない。エイブルに勝つ気があったのか。相当相手を見くびったのか。采配を揮った堀内監督に責任がある。

 他の試合は順当。伊藤忠と野村の試合は伊藤忠が「やや優勢」とはしたが、野村の「逆転もある」としたように、結局延長サドンデスに持ち込まれた。記者のレーティング付与能力の高さをまざまざと見せつけた試合だった。

 東急リバブル-三井リアルの試合はここまで大差がつくとは思わなかったが、「2度あることは3度ある」が勝り、「3度目の正直」はならなかったということだ。三井リアルはきちんと調整してきた。

 大差で中央ビル管理を下したスミカは水準以上の力があるというのも読み通り。52歳の味戸社長もDHで出場。50歳の不破が勝利投手になったが、最年長勝利投手の記録は52歳。記録を破るにはあと3年かかる。

 住友不販は伊藤が自責点ゼロの好投。オークラヤは小森が2年ぶりに投げたのは予想外だが、好投した。最後に制球に難がある新人川上を登板させたのは疑問符がつく。オークラヤの次戦は旭化成ホームズ。

 住友林業の完封勝ちは納得だが、石井投手は本来のピッチングでなかった。決勝まで調整してくるか。

 ポラスは善戦したが、強豪の積水ハウス京葉にやはり勝てなかった。生田は打撃でも活躍。怪物だ。

 次の8試合のレーティング予想はまず99%的中するはずだ。しかし、エイブルのようなケースもあるので1試合くらいは予想を外すかもしれない。それにしてもレーティング上位の強豪の旭化成ホームズ、積水ハウス京葉、オープンハウス、住友林業がシード権を失った。決勝Tはどこも〝死のグループ〟になるのは必至だ。

◇      ◆     ◇

○伊藤忠ハウジング(78816-5野村不動産アーバンネット(78

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はセキスイハイム千葉と決勝賭け対決)

 好調伊藤忠のレーティングを78から81に引き上げる。渡辺が投げておらず、投手は神のみで不安があるが、打線は大倉が絶好調。中軸まで満遍なく打てる。守備は相変わらず不安があるが、打線を買ってやや優勢と見た。

 野村アーバンも2年目茂木が成長し、ベテラン三根もいる。しかし、三根は先週投げた。中1週間ではロングリリーフは無理と見た。レーティングは伊藤忠より低いが、打線は水もの。逆転があっても驚かない。

○東急リバブル(79801-7三井不動産リアルティ(82

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はナイスと決勝賭け対決)

 流通会社同士の対決。レーティングは三井リアルが上位と見たが、リバブル大槻監督は「同じチームに3度連続して負けるわけには行かない」と闘志満々。乱闘、決闘はないだろうが、それこそ死闘、激闘、激戦になるのは間違いない。神宮外苑に巣食うスズメもカラスもアシナガバチもここは沈黙して戦況を見つめるのではないか。

 リバブルの先発は谷貝。制球難が解消し、ここ2試合はほぼ完璧の投球をみせている。藤巻も復調しつつある。新戦力の小宮山もいるが経験がないだけにどうか。打線は河野を中心に完全に仕上がっている。

 三井はリバブルにD3カップを含めてリバブルに最近は負けていない。過去の戦績でもリバブル戦となるとやたらと燃える。ここも水野が先発。相手の手の内は知り尽くしているはず。持ち前のコントロールのよさを発揮すれば最少失点に抑えられる。打線も谷貝に対して自信を持っているはず。

 しかし、ここは逆転の目も考えたい。三井は3週間実践から遠ざかっている。これはマイナス。自信は過信になり、闘志は炎上することもある。しかし、負けても敗者復活があるので安西、大槻監督は意外と冷静かもしれない。戦う前からわくわくしているのは記者だけか。

●積水ハウス(7574 10-1 エイブル(7877

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はちばリハウスと決勝賭け対決)

 接戦だが、エイブルがやや優勢とみた。新人斉藤は伊藤忠戦で立ち上がりに連打を浴びたが、同じ過ちは繰り返さないはず。打線は相変わらずだが、必勝態勢で臨むはず。

 積水ハウスは買いかぶっていた。格下げ。小田部長は仕事にかこつけ一度も応援に駆けつけていない。新人横内は前試合では変化球のキレがよかったが、スピードがいまひとつ。エイブル打線なら封じる力があるが、ある程度の失点はありそう。坂本はやはり投げられないのか。

○スミカ(7576 17-2 中央ビル管理(7069

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者はミサワ神奈川と決勝賭け対決)

 スミカが優勢。投打のバランスがいい。ここも楽に突破か。験を担ぐなら味戸社長には欠場を勧める。しかし、まあ、自分の目で勝利を確認したいだろうから出場するはず。代打出場もあるか。

 中央ビル管理は苦しい。抑えられそうな投手が見当たらない。20日〆を言い訳として用意しているか。

○住友不動産販売(79803-2オークラヤ住宅(77

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は旭化成ホームズと決勝賭け対決)

 住友不販・伊藤がいつになくやる気十分。ここも突破するか。結城も関東能力がある。月末までまだ2週間あるから選手も集まるはず。

 オークラヤ住宅は住友林業に完封勝ちした勢いがある。丸山の投球は見ていないが、住林を抑えたのだから住友不販を抑える力はあると見た。新人川上は制球に難があるがストレートは威力がある。住友不販がベストメンバーでなければ逆転もある。

△オープンハウス(86850-3ミサワホーム東京(85

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は大和ハウスと決勝賭け対決)

 大激戦。まったく優劣がつかない。オープンハウス川崎は旭化成ホームズ今野とタイプは異なるが、やはりスピードならRBAナンバー一投手。しかし、ミサワの新人トリオも相当の力がある。高橋、米山は積水京葉の生田を攻略した。

 川崎と米山は明大の先輩後輩。1年間は〝同じ窯の飯〟を食った仲か。この2人の対決は面白いし、川崎-高橋も見ものだ。高橋はあの生田の内角低めのストレートをものの見事にはじき返した。生田はあの1球で自信をなくした。川崎のストレートを打てるのは高橋くらいとみた。

 ミサワは前試合で好投した渋井もいるが、やはりエース古市か。どちらでもやや非力のオープンハウスなら完璧に抑える力がある。

○パナホーム(740-4住友林業(82

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は総合地所と決勝賭け対決)

 住友林業が優勢。チームがいまひとつピリッとしない原因は、鈴木監督の欠場にあるとみた。しかし、ここは格下。石井が本来の投球をすれば敵ではない。

 パナホームは当たって砕けろだ。失うものはない。相手は貧打。ここに付け入ればあわやのシーンもあるか。このチームには運もある。

○ポラス(78792-3積水ハウス京葉(8684

(勝者は決勝トーナメント進出決定 敗者は東京セキスイハイムと決勝賭け対決)

 積水ハウス京葉がやや優勢。ポラスは昨年の旭化成ホームズ戦でも前試合のオープンハウスでも大健闘したように、相手がどこでも互角に戦える力がある。レーティングを引き上げられないのは、力はあってもこの壁を突き抜ける力に欠けるからだ。岩瀬が先発だろうが、前試合の疲れが心配。積水京葉打線はオープンハウスより上だ。生田、佐藤をどう抑えるか。敬遠策も有効。

 積水京葉は生田の連投が続いている。年齢は30歳のはずだ。疲れが蓄積していると〝まさか〟のシーンもあるか。ここも生田-清水の対決が見もの。清水は川崎には敗れたが、生田にはどうか。生田はストレート勝負できるか。

IMG_9913.jpg
延長サドンデスで敗れたせいか、場外でも身内同士で大乱戦になったむ野村不動産アーバンネットの反省会(女性マネージャーと木内、赤堀)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン