ヒューリック 2020年12月期 2Q 順調に推移し増益 ホテルは29億円の営業損失
ヒューリックは7月29日、2020年12月期第2四半期(1~6月)決算を発表。売上高は160,265百万円(前年同期比6.3%減)、営業利益は46,907百万円(同20.3%増)、経常利益は45,257百万円(同23.0%増)、純利益は27,547百万円(同5.4%増)となった。
新型コロナの影響でホテル・旅館事業では売上高11,170百万円(前年同期比111.9%増)、営業損失2,914百万円(前年同期は営業損失141百万円)と振るわなかったが、不動産賃貸収入の増加に加え、販売用不動産の売上も順調に推移した。
野村不動産HD 2021年3月期 1Q増収増益 通期経常は33%減見込む
野村不動産ホールディングスは7月29日、2021年3月期 第1四半期(4~6月)決算を発表。売上高は1,364億円(前年同期比21.4%増)、営業利益は179億円(同196.1%増)、経常利益は154億円(同282.7%増)、純利益88億円(同196.9%増)となった。
住宅部門は、マンションと戸建てを合わせた計上戸数は608戸(前年同期比400戸増)となり、通期計上予定に対する契約進捗率は63.0%となった。
都市開発部門は売上高528億円(前年同期比26.0%減)、事業利益103億円(同27.2%増)となった。
通期業績予想は、売上高6,000億円(前期比11.3%減)、営業利益610億円(同25.5%減)、経常利益490億円(同32.9%減)、純利益310億円(同36.6%減)を見込んでいる。
日本エスリード 2021年3月期1Q(4~6月)経常赤字に
日本エスリードは7月28日、2021年3月期第1四半期決算を発表。売上高は59億27百万円(前年同期比11.5%減)、営業損失は1百万円(前年同期は営業利益3億99百万円)、経常損失は15百万円(前年同期は連結経常利益4億11百万円)、純損失は69百万円(前年同期は純利益2億31百万円)となった。
アキュラホーム withコロナのオフィス環境見直し 3年間で7割再編
アキュラホームは7月16日、ウィズコロナ時代のオフィスの在り方について検討を重ねた結果、在宅勤務とIT化の推進により、同社の都市部オフィスを3年で7割再編することを決定したと発表した。
新宿本社オフィス面積を今期中に300坪から200坪へ約4割削減するほか、全国のオフィスの7割を郊外型へ再編することなどで経営効率3割アップを目指す。
すでにWebによる集客や紹介活動に力を入れ、独自の大規模ライブイベントを実施しており、イベントは毎回5,000組規模の視聴者を動員し、大幅な営業景気の削減を実現している。
今後も経営効率3割アップを目指し、商品価格を抑制してお客様に還元していく。今期(2021年2月期)は過去最高の売上を予測し、営業利益は計画を上回る見込み。
アキュラホーム Webセミナー「得するマイホーム勉強会」に8,571組視聴(2020/7/12)
いちご 2021年2月期 1Q 減収減益 コロナの影響でホテルの収益悪化響く
いちごは7月14日、2021年2月期第1四半期決算を発表。売上高22,730百万円(前年同期比13.5%減)、営業利益3,650百万円(同57.2%減)、経常利益3,303百万円(同56.6%減)、純利益2,164百万円(同54.6%減)となった。
売上高の内訳は不動産販売16,782百万円、不動産賃貸4,097百万円、不動産フィー488百万円、売電1,288百万円。レジデンスの売却が減少し、コロナの影響でホテルの収益が悪化した。
〝不惑超え〟エース 本業も率先垂範 好調ケイアイスター・浅見匡紀氏(41)に聞く
浅見氏
新型コロナウイルスの影響を受け、デベロッパーもハウスメーカーも大きな打撃を受けているが、最悪の市場下でも戸建て分譲が主力のケイアイスター不動産が〝元気〟だ。前期(2020年3月期)は売上高、利益とも過去最高を記録。今期(2021年3月期)業績予想は「未定」としながらも、直近の4~6月の分譲住宅受注金額は前年同期比116%、受注棟数は同112%と増加しており、6月は単月では過去最高の数字をマークした。
なぜ好調を維持できているのか。同社の2020年3月期の売上高は1,207億円(グループ連結)となっており、その中でも重要拠点である東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を管掌する、同社RBA野球チームの不動のエースでもある取締役第二分譲事業部長・浅見匡紀氏(41)に話を聞いた。
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まず、同社の業績、トピックスを概観しよう。
2020年3月期は、グループ連結で、売上高1,207億円(前期比17.1%増)、営業利益64億円(同8.0%増)、経常利益63億円(同9.5%増)、純利益35億円(同3.6%増)となり、売上高、各利益とも過去最高を記録した。主力の分譲住宅事業は、計上戸数が前年度比57棟減の2,700棟(土地販売含む)となったが、売上総利益率の低下、売上増加に伴う仲介手数料の上昇を吸収し、売上高は前期比41億8,800万円増の774億1,170億円、セグメント利益は、11億円増の685億円となった。
今期業績予想は「未定」としながらも、分譲戸建てに対する底堅い需要があるとして売上高は1,220億円(前期比101.1%)を見込んでいる。
足元の分譲住宅の受注・契約状況も好調だ。7月3日に発表した数値によると、6月の受注金額は前年同月比125%、受注棟数は前年同月比115%となり、4~6月の累計受注金額は前年同期比116%、累計契約棟数は前年同期比112%となり、堅調に推移している。
好調を支えている要因の一つとみられるのが、購入者支援キャンペーン「お住まいレス9(キュー)」だ。2020年5月7日(木)~7月31日(金)の期間限定で、同社の分譲戸建て商品を購入した人を対象に、引き渡し後6か月以内に経済情勢の悪化により勤務先が破綻したり、解雇されたりした場合、同社が最大45万円(月5万円上限×9か月間分)の「お見舞金」を提供するというものだ。キャンペーンにより、同社物件ホームページアクセス数は緊急事態宣言(4月7日)前の約1.7倍に増加しているという。
さらに、同社は5月19日、セゾンファンデックスと業務提携しリースバック事業「KEIAIのリースバック」に参入、「KEIAIのリースバック」のFC展開拡大を図っていくと発表した。セゾンファンデックスはリースバック事業大手の〝5本の指〟の一社と言われており、双方ともシナジー効果を狙う。
同社はまた、女性活躍推進に優れた企業を顕彰する経済産業省と東京証券取引所の「なでしこ銘柄」に同社は平成30年度と令和元年度に住宅販売ホームビルダーとして初めて2年連続で選定されている。ブランディング戦略も積極的に展開している。
モデルハウス
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――同じ業態のオープンハウスさんやポラスさんも新型コロナ禍でも好調を維持していますが、御社も前期の決算は売上、利益とも過去最高で、直近の分譲住宅の売れ行きも落ちるどころか、増加しています。なぜ好調を維持できるのですか
「わたしが担当しているのは一都三県ですが、北関東(群馬、栃木など)も含めて全エリアで伸びています。戸建て志向は新型コロナでむしろ高まった。底堅い需要がある。用地を厳選したことから好立地のものが増え、同業他社との差別化も図れているのが好調な要因の一つです。他社とバッティングする物件はデザイン力を高め、5LDKの提案を行ったり、グレードを高めたりしています。アフターウィズコロナを見据えたテレワークにも十分対応できています」
――「東京5LDK」はポラスさんが提案し、ヒットしましたが
「5LDKの提案は確か当社のほうが早かったと思います。昨年の夏あたりから進めているプランです」
――コロナ前といまのお客様の層の違いはありますか
「ほとんど変わりはありません。コロナの拡大当初は7,000万円以上の物件はピタリと止まりましたが、まず3,000万円の物件から動き出し、徐々に価格の高いほうに広がり、現在は高額住戸も動いています」
――新型コロナ感染防止はどうですか
「何よりも安心・安全を最優先。わたしは2か月前から手弁当に切り替えました。率先垂範を心掛けています。三密となるような場所はもちろんのこと、夜の街にも全く行きません。幸い現段階で当社の社員は誰も感染していません。みんな自粛しています。辛いと思いますよ。しかし、われわれはお客様の『安全』を守る責任がある」
――手弁当はつまり、奥さんが作ったもの?
「はい、そうです。妻が毎日作ってくれています。今日のメニューは生姜焼きで、栄養のバランスも考えて野菜なども入れてくれています。通常、東京駅近辺で昼食を取ると大体1,000円くらいはかかってしまいますので、手作り弁当は家計も助かりますし、体調管理もしっかりとできて、私としては大変感謝しています」
これが〝愛妻弁当箱〟(凄い!弁当の中身は撮るのを断られたが、さすがエース&部長の奥さん)
――RBA野球が中止になりましたが
「当社野球部も補強をしまして戦力を強化していましたので、非常に残念ですが、止むを得ません。今度(7月15日)、トラバースさんと練習試合を行いますが、わたしが先発して3回投げます」
――予告先発?
「そうですが、今この状況で練習は全くできていません。ただ、他のチームや選手も同じ環境にいると思いますので、こういった意味では今までの積み重ねが試合の結果を左右することになると思います」(トラバースは元社会人を数人補強したとか。〝不惑〟超えの浅見氏が3回持つとは思えない。つるべ打ちにあうのは必至と見た。取材してレポートする予定)
同社は第25回RBA野球大会から参加しており、通算成績は10勝13敗、勝率.435。これまで強豪の東急リバブル、オープンハウスなどを倒したことがある。昨季(第31回大会)はあと一歩で4強入りを逸した。浅見氏はずっとエースで踏ん張っているが、負けるパターンはエラーか貧打。
ケイアイスター不動産 6月の分譲住宅 受注金額・棟数とも過去最高の模様(2020/7/5)
ケイアイスター不動産 リースバック事業に参入 セゾンファンデックスと提携(2020/5/19)
ケイアイスター不 2020年3月期 売上・利益とも過去最高 今期売上は前期並み予想(2020/5/18)
貧打返上だ ケイアイスター 好投手大沼を攻略 浅見は巧投 ミサワ神奈川まさかの敗退(2019/10/3)
エイブル逃げ切り 小笠原が肉離れ発症 戦線離脱か ケイアイスター 拙守たたる(2019/10/10)
ケイアイスター 浅見が快投 2安打完封 タウングループ 頼みのエース池田が不調(2019/7/11)
ケイアイスター不動産 リバブルも倒し2連勝 渡部が満塁弾(2013/7/5)
トーセイ 2020年11月期2Q 新型コロナ影響受け大幅減益 通期予想も大幅下方修正
トーセイは7月6日、2020年11月期第2四半期決算を発表。売上高は45,050百万円(前年同期比30.8%増)、税引前四半期利益は1,890百万円(同75.2%減)、四半期利益は1,147百万円(同78.1%減)となった。
「当累計期間(2019年12月~2020年5月)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況にある」(定性的情報)ことから、不動産流動化事業で1,457百万円、不動産開発事業で6,223百万円の評価損をそれぞれ計上。ホテル事業は「神田」「上野」の休業を行ったことにより売上高は269百万円(前年同四半期比54.4%減)、セグメント損失は458百万円(前年同四半期は131百万円の利益)となった。
また、今期業績予想については、売上高64,897百万円(前回予想比15,456百万円減)、営業利益4,680百万円(同9 ,056百万円減)、税引前利益4 ,070百万円(同8, 976百万円減)、当期利益2 ,411百万円(同6 ,396百万円減)に下方修正した。年間配当予想も前回予想から34円減額し、1株当たり13円とした。
「今般の新型コロナウイルス感染症が長期化するなか、これまでは旺盛であった投資家の不動産投資意欲に慎重な姿勢が強まっており、一部の金融機関においても融資に対する審査姿勢に変化が見られる」ことから、下期の不動産流動化事業および不動産開発事業の一部販売予定物件の販売時期を翌期以降」にするためとしている。
ケイアイスター不動産 6月の分譲住宅 受注金額・棟数とも過去最高の模様
ケイアイスター不動産は7月3日、今期(2021年3月期)の主力事業である分譲住宅の足元の受注金額・棟数を発表。6月の受注金額は前年同月比125%、受注棟数は前年同月比115%となり、4~6月の累計受注金額は前年同期比116%、累計契約棟数は前年同期比112%となっている。
現段階(7月5日)で未確認だが、6月の受注金額・棟数は単月では過去最高と見られる。新型コロナ禍でも、第一次取得層向けが好調に推移しているようだ。
コスモスイニシア レジデンシャル事業ブランド「INITIA(イニシア)」へ統合
コスモスイニシアは7月3日、レジデンシャル事業における商品・サービスを「INITIA(イニシア)」を基幹とするブランドに統合し、販売する新築分譲住宅(新築マンション、アクティブシニア新築マンション、新築タウンハウス、新築一戸建)、リノベーション事業(リノベーションマンション、リノベーション・リフォーム工事)について「INITIA」を冠したブランド名称・ロゴへ変更したと発表した。
三井不動産 三井デザインテックと三井不動産リフォーム統合
三井不動産は7月3日、同社グループの空間デザイン、リフォーム・リニューアル領域の中核を担う三井デザインテックと三井不動産リフォームの二社を2020年10月1 日付で会社統合し、「三井デザインテック」としてスタートすることを決定したと発表した。
時代の変化に対応するため、ビジネスライフにおける横断的な空間デザイン力の強化と既存の不動産ストック活用に向けた体制を強化するのが狙い。
統合の本社は東京都港区芝三丁目2 番18 号 NBF 芝公園ビル、取締役会長に井上徹氏、代表取締役社長 社長執行役員に檜木田敦氏が就任する予定。従業員数は 793名(2020 年4月1日現在)。売上高は547億円(2020年3月期実績、内訳:三井デザインテック402億円、三井不動産リフォーム145億円)。