東京都は4月22日、新型コロナウイルス感染者が新たに132人判明したと発表した。このうち77人が感染経路不明・調査中。港区の乳幼児8人と職員1人の感染も確認された。感染者数は4月17日に記録された過去最多の201人を5日連続下回ったが、9日連続して100人を上回っていることから都は警戒感を強めている。
性別は、男性66人(50.0%):女性66人(50.0%)。年代では32人の20代が最多。男女別でも20代の女性が18人で最多。
◇ ◆ ◇
新型コロナは、国境・人種に関係なく、老いも若きも金持ちも貧乏人も男も女も賢者も愚者も分け隔てなくだしぬけに襲い掛かる。
ある意味では極めて平等だが、優勝劣敗-つまり抵抗力・再生力が強い若年層はダメージが少なく、弱い高齢者は死に至ることもあるという意味では、人々を恐怖のどん底に突き落とし、這い上がれるものだけを生かそうという巧緻を極めた計略家のようでもある。山中伸弥さんは「二重人格者」と例えた。言いえて妙だ。
結果、ひと・もの・かね・ことを止めた。価値観も一変させた。賑わい「創出」は「喪失」に置き換えられた。国境ばかりか県境も閉鎖されつつある。「行くな」「来るな」と為政者は叫ぶ。アーティスト、アスリートは活躍の場を失い、われら庶民は外で酒を飲むこともタバコを吸うことすらもできない。
あろうことか、感染者の家に石を投げたり落書きをしたりと低劣極まりない被害者バッシングが公然と隠然と行われる。
分断と全体主義が蔓延している。ファッショとはこのようなことを言うのか。〝欲しがりません。勝つまでは〟-戦中のスローガンが蘇った。
全国の新型コロナ感染者 約7,500人 1週間で80%増加 厚労省(4/14現在)