RBA日曜ブロック参加24チーム 3つの座を強豪5チームが争うAグループ
第27回大会Vのケン、準Vの清水がAグループ V候補の三井、青山も同枠
5強が3÷24で一つの枠に入る確率は? RBA日曜ブロック〝死の枠〟Aグループ
抜けた存在なく混戦必至 菱重が地所を蹴散らすか RBA日曜 Bグループ
RBA水曜ブロック参加37チーム 当確は旭化成とエイブルのみ 19チームが線上で争う
第28回RBA野球大会抽選会(ヒルトン東京で)
第27回大会優勝エイブル、準優勝旭化成がAグループで激突
グループ別 展望
【Aグループ】
写真は旭化成ホームズ参加者(右は元監督・堀井慶一氏)
どういう風の吹き回しか、悪魔のささやきか、水曜、日曜とも強豪がAグループに集中した。
水曜は王者・旭化成ホームズと不動産流通カップで2連覇した住友不動産販売が初戦で対決する。両チームは一昨年も初戦で対決しており、住友・伊藤が旭化成を抑えている。そのとき旭化成が投げたのは今野ではなかった。
決勝戦でエイブルに苦汁を飲まされた旭化成は必勝態勢。普段は明言を避ける山本監督は珍しく「万全で臨む。負ける気がしない」と豪語した。住友の前田主将は「挑戦者ですから」と謙虚だった。
積水ハウス京葉は抽選会を欠場。昨年、激太りして見違える体形になったかつての優勝投手・生田は投げられないと見て無印。第27回大会で初優勝したエイブルとミサワホーム神奈川は、勢いがあるエイブルが優勢。
旭化成とエイブルが直接対決しそうだが、敗れても敗者復活で勝ち上がるのは間違いない。エイブルは優勝後の6日、ビールかけを本社駐車場で、壁と天井を養生して、平田社長を含め総勢30~40名を集め挙行した。堀内監督は「(ビールなのか感動なのか)体に染み渡った」と語った(呼んでくれたら駆けつけたのに)。使用したビールは300本(缶ビールではない本物)とか。楽天のようにはならないと信じたい。
エイブル 荒川兄弟
エイブル初優勝 坂木が口火、松井が決勝打 継投も決まる 旭化成 拙守・拙攻たたる
ミサワホーム神奈川はベテランエース清水が頑張るはず。しかし、このメンバーだと二盗三盗本盗が決まるような展開に持ち込まないと苦しい。
ミサワホーム神奈川
参加2年目の一条工務店は鈴木が「Aブロックはやばい!(文字通り)今年は機動力野球。1試合平均で3盗塁はする。今年の補強はすごい。高校時代に4番を打っていたり大学でも野球していたりしていたのがたくさん入った。甲子園球児ですよ。どのくらいすごいかと言うと、去年出ていたメンバーがみんな補欠になるくらい」などと語り、かなり選手を補強したようだが、投手がいないので無印。
一条工務店
ポラスはくじ運に恵まれたが、最後は王者・旭化成が立ちはだかる。日神不動産-三菱地所ホームは日神が優勢。
日神不動産 久米さん(右)はもうお寝んね
【Bグループ】
写真右端は金畑長喜・RBA顧問(元野村不動産アーバンネット社長)
ここは一転して大混戦。不動産流通カップで準優勝した野村不動産アーバンネットと強打者揃いの積水ハウス神奈川が頭一つリードしているが、リスト、ミサワホーム東京、伊藤忠ハウジング、三井不動産リアルティも差はない。
野村の強さは本物だ。茂木はどんどん成長している。度胸もいい。打線は塚本-中川-高原のクリーンアップはRBAトップクラスだ。破壊力を秘める。
野村不動産アーバンネット
積水ハウス神奈川は、取材した限りではエースが不在。昨年はレーティングを旭化成の次位にして恥をかかされたので、今年は下げる予定。
積水ハウス神奈川
リストは昨年出来がいま一つだった舟山が練習試合でいい球を投げていた。復活すれば佐藤との2枚看板が完成する。
ミサワ東京は取材できなかったが、オープン戦をかなりこなしているようだ。昨年の憂さを晴らすか。古市や~蛙飛び込む水の音の「音」は沈没の音にならないことを祈ろう。
ミサワホーム東京
伊藤忠ハウジングは新戦力がない。強さと弱さが同居しているチーム。安定感に欠ける。面高監督の面だけでなく甲高い「声」は健在。
伊藤忠ハウジング
三井リアルはエース松浦の出来次第。オープン戦では球威のある球を投げていた。球威が戻れば変化球が生きる。「練習試合でオープンハウスとリバブルに2連勝」(石谷)したそうだ。
初参加のタウングループは予選突破の力があると見ていたが、ここのメンバーに入るとやや苦しい。積和、積水も無印としたが補強ができていれば無視はできない。
水曜決勝トーナメント16強入りの力あり タウングループがRBA参戦
【Cグループ】
写真は日本レジデンシャル・セールスプランナーズ協会理事長・近藤紀一氏とオープンハウス参加者
Bグループ同様、各チームの力差が接近しており大混戦。やや有力なのがオープンハウスと大和ハウス工業。 オープンは佐藤監督が「休養」欠場するのが不安材料だが、これまでも〝右腕〟としてサポートしてきた渡邊が代理監督を務めるようだ。「川崎、謝敷も万全」 らしいが、このチームもここぞというときに力を発揮できない弱点がある。
オープンハウス 女性参加者(最近は女性応援団の姿がない。負けるのはあなたたちのせい)
大和ハウスは記事にもしたように、大原(大法螺)監督が超強気。「上原は(オープンハウスの)川崎より速い。古葉監督に学んだ星は146キロ」と吹きまわった。
まあしかし、東建の記事でも書いたが、硬式から軟式に馴れるのは容易でない。ノーコンで惨敗する可能性もありそうだ。監督があまりにも強気なのでご祝儀に▲をつけたが、△が妥当だったか。
大和ハウス 「最弱」が「大穴」に急浮上 2人の有力新人を補強/大原監督
大和ハウス大原監督(本業でもこんなに集中することはあるのか)
セキスイハイム、スターツ、ケイアイスターが続く。セキスイハイムの左腕井上は好投手。スターツの井原は球威も十分で「今年は大谷を目指す」と二刀流に挑 戦するそうだ。打線が援護すれば予選突破するか。ケイアイスターは、「浅見は健在だが、やや戦力ダウン」という渡部のコメントを信じて△にとどめた。
東急ホームズは、そのたぐいまれな才能によるのか、声が馬鹿でかく、かといって下品ではなく機知に富み、かつ寺子屋の坊主のような、とはいえ、その表情・容貌からはお坊さんのような品格が全く感じられず、どこかにいるおっさんにしか見えない、それでも本業では部長を務めるという主役も脇役もボール拾いもぴったり似合いそうな稲木が仕事で初戦を欠場するそうだ。よって、チームを鼓舞し相手の戦意をそぐ、これしかない必勝パターンが崩れた。第2戦目から出場するというから、選手は気楽に戦ってほしい。負けたら稲木のせいにすればいい。稲木は責任の取りようがない。毛がないのだ。舛添さんはまだましなほう。(皆さん、断っておきますが、わたしだって「稲木」と呼び捨てにしたくない。しかし、野球の記事で「様」とか「さん」とかつけていたらみんな戦意を喪失する。稲木さん、申し訳ありません)
東急ホームズ(みんな黒いのは照明のせい。一段と黒いのが後列左から2人目の稲木)
初参加のグローバル住販は未知数。記者もそうだが、参加者は「チームは昨年立ち上げた。野球経験者を揃えたが、力関係は戦ったことがないので全然わからない」とのことだった。抽選会の熱気に闘志に火がついたか、怖気ついたかは不明。
スターツ(中央が井原)
グローバル住販
【Dグループ】
写真は住友林業の小山(グラウンド整備士、またの名はグラウンドキーパー)
このグループは、A~C以上に難解。各チームには失礼だが、どんぐりの背比べ、どっこいどっこい、五十歩百歩だ。
ところが、明らかに戦力不足と見られるチームが中央ビル管理、三菱UFJ不動産販売、コスモスイニシア、みずほ不動産販売、ちばリハウスと5チームもあり、実質的に5チームで4つの決勝Tの座を争う無風区でもある。
頭一つリードしているのは東急リバブルだ。練習熱心のいいチームだ。身長があと2~3センチあれば〝牛若丸〟吉田並みの華麗なプロ選手になれたかもしれな い帝京-青学出身の執行役員・大見達也氏も「今年は強いぞ。しゃべるなと言われているんだ」と語った。ただ、猪股一人に頼らざるを得ない投手陣に不安があ る。
追うのはナイス、パナホーム、東京建物不動産販売、住友林業だ。ナイスは芦沢がやる気十分。体重100キロから75キロの減量に成功。練習試合で2年ぶりの本塁打を放ったとかで、復活に腕を撫す。
〝アッシー〟ことナイス芦沢 体重100⇒75キロの減量に成功/城戸監督
ナイス
パナホームも「今年はすごいぞ」と抽選会参加者の鼻息は荒い。何がすごいかといえば、大学のボクシングフェザー級新人王の栄冠に輝いたことのある藤代 (24)の加入だ。藤代は「藤代に伸びしろはある。優勝してRBAに名前を残す」と吠えた。足も速いとかで「パナホームのオコエ」(確かに顔は真っ黒)と 呼ばれているそうだ。腕に触ったら、鋼鉄のように硬かった。バットなどいらないのではないか。藤代に注目だが、出塁できないと、ピエロに終わってしまうかも。
パナホーム
パナホーム藤代(危ないから絶対に走者にしてはいけない。まるで走る鋼鉄)
みずほ不動産販売は社名変更で「信」がとれたが、中村監督が定年で勇退したのがどう響くか。女性部員は増えたそうだ。かつて大挙して若い女性が応援に駆け付けたことがあり、相手を惑乱させればチャンスあり。
みずほ不動産販売
東建不販も虎視眈々。抽選会に欠席したチームの要・稲富がサラリーマンの鏡のようなメールをRBAに寄越した。「嫁の仕事が(稲富本人ではない)忙しくて (本人は暇とは言っていない)今日(6月9日)は俺がチビの相手をするから欠席します」「プロパーの小野(法政二高-法政)は当社の新人として紹介してよ し」と。
記者は〝野球も仕事も〟一生懸命の選手を応援しているが、稲富のように「女性活躍」を実践する選手をこよなく愛する。
ところで法政二高-法政とは懐かしい。鶴岡さんに根本さん、関根さんに山本浩二さん…いまは法政二高、法政出身のプロ野球選手は少なくなった。残念。小野、頑張れ。
東京建物不動産販売
住林は石井監督自らが「古豪」と言った。鈴木名物監督は50肩で「名誉監督」に祭り上げられたようだ。
それでも「エースで4番」の中宇祢は「練習試合をリストとリバブルとやって、どちらも勝利。5-6年前まではドームへも行っていたが、主力が抜けて戦力ダウ ンしてしまい、このところ遠ざかっていた。今年こそはと思っている。まずは念願の予選突破を果たしたい。今年は5月下旬に娘も生まれ、より頑張らないとい けない。打たせて取る投球で、テンポ良く投げたい」とコメント。
しかし、石井監督は「けが人続出(4人)で満身創痍。だがチームワークはよくなってきた。前は練習にも集合時間になかなか集まらなかったが、今は半分集まるようになった」と、チーム状態を正直に打ち明けた。鈴木監督だったらただじゃすまないはずだ。
住友林業
ちばリハウスは「エース篠原が元気」(ナイン)らしいが、篠原もいい加減な歳になってきたはず(とここまで書いて、腹を抱えて涙を流すほど笑ってしまった。「いい加減、歳をとる」は よく使うが、「いい加減な歳」と「な」を入れると出鱈目に生きてきたという意味になる。こんなふうに書けば、温厚な篠原も怒るだろうなと考えたら涙が出てき たのだ。ついでだ。これは本当にあった話。同僚のパソコンに馴れていない記者が大手デベロッパーの人事異動の記事で「〇〇社長?〇〇氏」と書いてしまっ た。書かれたデベロッパーの広報が怒るのも当然で、新聞広告が一時止まった。なぜそんなミスが発生したか。パソコンのキーワードは「?」 「・」「/」「め」が一つのキーボードにある。シフトキーを押さなかったのが原因だ)。篠原は連投が利かなくなってきた。勝つ気なら投手 に専念し、DHに「野球は素人」の小川監督が立ったほうがいいのでは。相手によってはバットを振らなくても四球を選べるかもしれない。
コスモスイニシアは吉村が異動してから勝てなくなった。本業ではいい仕事をしているのに残念だ。
中央ビル管理-三菱UFJ不動産販売は〝最弱チーム〟決定戦になるかもしれない注目の一戦だ。
RBA野球大会 予選組み合わせ決まる 抽選会に過去最多の約480名が参加
第28回RBA抽選会(ヒルトン東京で)
大会史上まれに見る激戦必至-第28回RBA野球大会抽選会が6月9日、ヒルトン東京で行なわれ、水曜ブロック、日曜ブロックの予選トーナメント組み合わせが決まった。水曜、日曜とも強豪がそれぞれAグループに集中し、その一方でBからDグループは突出したチームが少なく、決勝トーナメント進出をかけてかつてない激しい戦いが展開されそうだ。
参加チームは水曜ブロックが37チーム、日曜ブロックが24チーム。水曜のグローバル住販とタウングループが初参加。水曜は6月15日(水)神宮外苑軟式野球場で、日曜は6月19日(日)三郷サンケイグラウンドで開幕する。
抽選会には中国、セルビア、モンゴル、ベナン各国大使館関係者や国土交通省の谷脇暁土地・建設産業局長ら来賓も多数出席し、また、第2回土地・建設産業交流会、第15回RBA女子会と同時開催だったため、参加者は過去最多の約480名に達した。会場は熱気と興奮に包まれた。
【お詫び ほとんど一睡もしていませんが、自宅のパソコンが激務のためか加齢のためかエンストを起こしまして、掲載が大幅に遅れましたことをお詫びします。これから出社し、随時更新します。組み合わせ、展望記事などは随時更新します。6月10日午前6時15分】
RBA水曜ブロック決勝戦 旭化成ホームズ-エイブル フォトアルバム
第27回RBA野球大会 水曜ブロック決勝戦
旭化成ホームズ-エイブル
記者が撮った写真です
プロの写真も掲載する予定ですが、もうしばらくお待ちください
エイブル平田社長ら幹部(中央の白のユニフォーム姿が平田社長)
応援団
荒川弟(右)とそのご家族、友人ら
左から北原氏、堺大祐専務、筒井氏
旭化成ホームズを応援する東京ガスの方々
ケンコーポ 5年連続13度目V 土田が3点2塁打 小笠原好投 清水・治下乱調 更新
優勝して田辺監督を胴上げするケンコーポナイン
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
:ケンコーポレーション | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
清水建設 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
(時間切れ)
清水建設 初先発・治下が乱調 4連続四球で1死も取れず降板
ケンコーポレーションが5年連続13回目の優勝-第27回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦、ケンコーポレーション-清水建設が6月2日、東京ドームで行なわれ、ケンコーポが4-2で逃げ切った。初回、相手先発の治下の制球難につけ込み、5番土田が走者一掃の3点2塁打を放った。エース小笠原はスライダーのキレが冴え4安打2失点完投。清水は先発の治下の乱調が堪えた。いきなり4四球で押し出し点を与えその直後に痛打を浴び、1死も取れず降板。2番手の田村が1安打に抑えただけに悔やまれる。主砲小寺は小笠原の巧みな投球に脱帽。
「先行逃げ切りのうちのパターン」(田辺監督)の思惑通りとなったケンコーポが完勝。初回、先頭の村上が3-2のカウントから四球を選ぶとすかさず盗塁。先発の治下を揺さぶると、山田、大澤、羽中田が3連続四球を選んでまず1点。続く土田が中堅超えの走者一掃の3点2塁打を放った。2回以降は2番手田村に1安打に抑えられたが、エース小笠原が4安打2失点に抑え完投。
清水は初先発の「三重スリーアローズ」出身の治下の乱調が誤算。ストレートは威力十分だったが、コントロールが全く定まらず、1死も取れず降板。2番手の田村がその後は踏ん張ったが、打線が小笠原の巧みな投球に翻弄された。3回に8番中井、9番上島の連打などで2点を奪うのがやっとだった。
ケンコーポ土田
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○田辺監督 予想していた通り、先行逃げ切りのうちのパターンに持ち込めた。田村さんが先発していたら危なかった。小笠原がよく投げた(まさか治下の先発は予想していなかったはずだが)
○小笠原 スライダーがよかった。内と外に投げ分けられた
○羽中田 (小笠原は)いつもより調子よかった(憎らしいほどの巧みなリードで治下、小寺を抑えた)
○土田 狙っていなかったスライダーを打った。ストレートだったら打てなかった。じっと耐えていたのが開花した(と自画自賛。入社6年目。いまや不動の主軸。桜美林-青山学院出身。ここ2年間くらいに急成長)
○朝日 出番がなかったのは初めて(守備は水曜ブロックの北寒寺クラス。37歳。レギュラーを死守できるか)
○笠 ヘルニアの手術をして引退を決意(私服姿で。田辺監督からは引退をほのめかされていたが、まさか本当に引退とは。かつての剛速球投手の引退にショックを受けた。悲しい)
○金子 若手が育っているから…(試合途中、記者としばし歓談。金子も引退危機か)
○矢澤 全然ダメ(どうした矢澤。守備をアピールしたが元気がなかった)
○大久保 国士舘高のとき帝京の山崎(現DeNA)から本塁打を打った。レギュラー? ターゲットは矢澤さん(こんなこと言っていいのか。矢澤は大丈夫か)
○村上 僕の四球に盗塁がよかったでしょ。桐蔭-明治学院です。レギュラー? 余裕です(周りから「筒香か村上かと言われた男」の声あり)
●本間監督 しょうがない。実力の差。体重は3桁にいっていない。現役復帰を目指す。280ヤード飛ばせる。金子も茂野も戻ってくる(本当かしら)
●小寺 いつもは配球など詠まないが…あのスライダーを続けて空振りして勝負あった(最後はバットを短めに持ったが、小笠原-羽中田に翻弄された)
●治下 大学生と練習試合を行い、合宿も張ったが…(4者連続四球で1死も取れず降板。打っては3三振。あの「三重スリーアローズ」の雄姿は幻か)
ケンコーポ笠の引退セレモニー(息子さんの7歳隼人くんと5歳海斗くんの始球式。二人ともコーナーいっぱいのスライダーを見事にストライク投球)
笠のお子さん(左が隼人くん、右が海斗くん。二人は笠そっくりだが、間違いなく笠以上の剛速球投手になれる。奥さんは若いころ絶世の美女だった)
小笠原の奥さん(左)と、奥さんと小笠原の間に生まれたお子さん(どうして小笠原に似ていないのかいまだに不思議。小笠原は「もうお寝んねする時間」と記者のインタビューを遮り、お子さんを肩車して帰っていった。2歳のボクは野球には全く関心がなさそうだった)
確か一昨年に撮った小笠原とお子さん(この時もそのかわいらしさに驚嘆するとともに、きっと奥さん似だと思った)
試合を左右する監督采配 エイブルの勝因 旭化成の敗因
エイブルの大応援団
観戦ガイドでも書いたが、判官びいきの記者はエイブルが勝つ可能性を必死で考えた。1,000人くらいの大応援団を繰り出すことを聞いていたので、惨敗だけはしてほしくないと考えた。しかし、どう分析しても勝つ可能性を見つけることはできず、十中八九は負けるだろうと予想した。王者・旭化成ホームズには走攻守どれをとってもスキがないからだ。
投手力は斎藤、田口の二枚看板が機能すれば、水曜ブロックでトップクラスだろうが、斎藤は突如崩れる、田口がいうところの「斎藤病」を抱えている。先制を許せば致命傷になり、田口につなげる段階では〝敗戦処理〟の形になっているのではと心配した。
それでも勝つ可能性が一分でもあるとすれば、それは先頭打者の坂木が出塁し、荒川兄弟が返す展開に持ち込めたときだろうと考えた。決勝トーナメントの坂木の活躍は神がかりだった。逆転の口火を切ったり決勝打を放ったりして獅子奮迅の活躍をした。ほかでは荒川兄弟しか打てる打者を思い浮かべられなかった。海野がデビューしたころはすごい打者だと思ったが、その後、海野は欠場しがちで、記者のベストオーダーから姿を消した。
結果的には、その通りの「一分」の展開に持ち込み、勝利を手繰り寄せた。これまで不思議に思っていた斎藤と田口の継投は、二人がお互いの力量を認めあい、かつライバルとして戦ってきたからだと試合後の祝勝会で知ることができた。二人は堅い絆で結ばれている。堀内監督はそれを熟知しているからこそ我々からすれば危険極まりない冒険もするのだろうと納得もした。
堀内監督が二人を信頼しきっており、二人の絆が生半可でないことを証明するシーンがあった。4回の守り。2点差に追い上げられなおも無死満塁のピンチ。田口は「2塁に斎藤がいたからあいつに取らせれば本塁封殺ができる」とナックルボールだったかを投げ、その通りに斎藤は2つの2塁ゴロを処理し本塁捕殺を完成させた。堀内監督はこの時、斎藤を退けず、坂本の代わりに2塁につかせていた。してやったりの表情をしていた。
とはいえ、今回の優勝はエイブルが敵の強さを知らないという幸運にも恵まれ、多分に旭化成が自滅したために勝利が転がり込んだともいえる。
旭化成の今野が2つも四球を出し、失策が5つも6つも出るというのはこれまでなかったことだし、4回までに8個の四死球を得てわずか3点しか奪えないというのも信じられない。
なぜ、旭化成は自滅したか。エイブルの大観衆に飲まれたと考えることもできるかもしれないが、旭化成のナインはプレッシャーに押しつぶされるようなレベルではない。むしろ逆だ。大観衆を前に浮足立ち、あるいは舞い上がるのはエイブルだろうと思っていた。
そこで結論づけたのが知将・山本監督の不在欠場だった。監督代理を務めた北寒寺は予選・決勝トーナメントで代理を務めたことがあるような気がするが、決勝戦ではない。プロ野球はプレーイングマネージャーとして実績を残した人は少なくないが、北寒寺には相当のプレッシャーがかかり、自分の打撃や守備に専念することができなかったのではないか。
そう思えてならない場面があった。3回だ。1死1、3塁の守り。記録はショートゴロで打者を1塁で捕殺したが、北寒寺は3塁走者をホームで刺そうと焦ったのかジャッグルした。完全に補球していても微妙な判定になったかもしれないが、名手・北寒寺は自分のミスだと思ったはずだ。
打撃でも3打席とも凡飛を打ち上げた。かつて今野は「北寒寺も人の子」とミスをかばったことがあるが、あの糸を引くライナーは影を潜めた。北寒寺の不振は松井にも伝染した。松井も2打席凡退。3回の1死満塁では三振を喫した。このとき、あろうことか3塁走者の木下は四球押し出しと勘違いして離塁するボーンヘッドを犯した。3塁コーチは何をしていたのか。
かなり辛辣なことを書いてきたが、〝北寒寺ファン〟として弁護もしたい。北寒寺が自らの打撃と守備でミスを犯したのは、やはり「北寒寺も人の子」二足のわらじは履けなかったということではないかと思うし、その性格も影響していると思う。
北寒寺ほど試合に集中する選手はいない。試合途中に声を掛けると怒る。あの三井不動産・志村氏もそうだった。試合中、志村氏にカメラを向けると真顔で怒った。レベルの高い人は違うとこの二人に感じた。
しかし、これも性格で、今野などはまったく逆だ。試合途中だろうが前だろうが、ぺらぺらとよくしゃべる。試合を解説して見せるし、自らの手の打ちも平気で明かす。例えば「困ったらシュートを投げる」と。
その点、山本監督はのらりくらり、何を考えているのかさっぱりわからない。「ウフフフ」といつも質問をはぐらかす。今回の敗戦にはかなりショックを受けているようで、近く開幕する大会までにどのような手を打ってくるか。
監督采配でいえば、もう一つの東京ドーム決戦で見せた住友不販・古賀監督の代打策だ。同点のきっかけをつくったのも逆転打を放ったのも代打だった。しかも双方とも2塁打だった。見事だった。古賀監督も何を考えているのかよくわからないタイプだが、明大硬式野球部出身だから「カン」だけで采配を揮っているわけではないのは確かだろう。
書きたいことはまだまだあるが、このあたりにしておく。監督諸氏にいいたい。監督が出たり欠場したりしていたらまず勝ち上がれない。監督がいなくても勝てるほどRBAのレベルは低くない。それでよしとするのも勝手だろうが、「仲良しクラブ」では勝てない。
エイブル堀内監督(左)と住友不販・古賀監督
エイブル初優勝 坂木が口火、松井が決勝打 継投も決まる 旭化成 拙守・拙攻たたる
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
旭化成ホームズ | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | |||||
エイブル | 1 | 0 | 4 | X | 5 |
(時間切れ)
旭化成ホームズ 拙守・拙攻の連続 8四死球選びながら3得点
ドームに奇跡が起きた。全社員の3分の1に当たる約1,300人もの大観衆を送り込んだエイブルに「神風」(平田竜史社長)が吹いた。切り込み隊 長・坂木が勝利を呼び寄せる口火を切り、相手の主砲と同姓の松井が決勝打を放った。斎藤-田口の幼馴染コンビの継投が決まった。堀内監督が宙を舞った。ナ インは美酒に酔った。
この10年間の勝敗が71勝3敗、勝率.959の無敵の王者・旭化成ホームズは3連覇を逸した。拙守・拙攻の連続 で、4回まで8個の四死球を選びながら、しかも2度の無死満塁の好機をつくりながら、奪った得点は3点のみ。山本監督が不在のため代理監督を務めた北寒寺 は「これが力」とうなだれ、今野も「こんなの初めて」と悔しさをにじませた。育ての親・平居正仁氏が応援に駆け付けたが、〝御前試合〟は屈辱的な敗戦と なった。
初回に1点先制され、いやなムードが漂いはじめたチームにエイブル先頭打者の坂木が反撃の口火を切った。その裏、いきなり左翼前 安打を放つと、2番荒川弟が粘り四球を選び、3番松井の右翼飛で坂木は3塁を陥れた。つられて1塁を飛び出した荒川弟は1、2塁間に挟まれ2死。その直 後、荒川兄が左翼前に運び弟のミスを取り戻し同点。
3回、無死満塁のピンチをしのいだエイブルはその裏、この回先頭の坂木が右翼飛エラーで 出塁すると、続く荒川弟のサードゴロエラーで好機をつくると、松井が左翼越え2塁打を放ち1点勝ち越し。さらに相手の2つの失策と5番海野の内野ゴロ、7 番斎藤の内野安打などでこの回4点を奪った。
先発の斎藤は1回に死球から1失点すると、3回、突如「斎藤病」(田口)を発症し連続四死球を 与えると、ここで田口が登板。いきなり四球から満塁のピンチを迎えたが後続を断ち切った。さらに4回、「斎藤病がうつった」田口は2失点してなおも無死満 塁のピンチを2つのセカンドゴロと外野飛に討ち取った。
旭化成は拙守・拙攻が全て。初回、先頭の橋本が死球で出塁し、2盗、3盗を決め、続 く原田の投手内野安打で先制するところまではいかにも王者らしい攻めを見せたが、3回の3連続四死球の満塁の好機に3番北寒寺が内野フライ、4番松井は三 振。ここで致命的なミスがでた。3塁走者の木下が離塁し三本間に挟まれスリーアウト。(記者は観客席で取材していたため何が起きたのかわからなかったが、 松井の三振を四球と判断したようだ。旭化成関係者は「審判がカウントを間違えた」と考えたようだが、判定は覆らなかったようだ)
四回には、この回先頭の5番久保田が四球を選び、続く佐藤が2塁打して1点を返し、その後の3連続四死球で押し出しの1点を追加。しかし、そのあとは凡退し、時間切れの敗戦が決まった。
今野は3回までに5安打を許し5失点。自責点は1のみだった。データはないが、オープンハウス戦でサドンデスとなり今野が打たれて敗れた試合はあるが、サ ドンデスは勝敗に関係ないので、今野はこの10年間で敗戦投手には一度もなったことがない。通算成績は40勝0敗くらいではないか。今回初めて敗戦投手に なった。
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同点のホームを踏んだ坂木(背番号51)を迎えるエイブルベンチ
坂木(右は荒川弟)と松井
田口(左)と斎藤
〇堀内監督 4月からしっかり練習を積み重ねてきた。今季は全ての試合で采配を揮った。大応援のお陰
〇坂木 1点取られたので何とかヒットを打とうと打席に入った。打ったのは外のストレート
〇松井 打ったのはスライダー。最高の気分。相手の主砲も松井? それじゃ僕が勝ったんですね
〇田口 斎藤とは幼馴染でライバル同士。相模原の中学時代は〝東の斎藤、西の田口〟と呼ばれた。四死球? あれは「斎藤病」がうつった
〇斎藤 うーん、どうしても指のかかりがおかしくなる
〇平田竜史社長 奇跡が起きた。神風が吹きましたね(試合後の祝勝会では「皆さんが会社を一つにし、勇気と希望と自信を与えてくれた」と最高の賛辞を贈った。V旅行も約束した)
●山本監督 試合を見ていないが相当のショック。一から出直し。うちらしいチームづくりをやり直す。肝に銘じる(この日は4月に支店長に昇格してから初めての大事な研修で欠場)
●北寒寺監督代理 これが力。いい経験をさせてもらった
●今野 これほどひどい試合、記憶にない
●佐藤 やっぱりベンチに采配を揮う人が必要(と北寒寺に語り掛けていた)
●杉本 久しぶりにたくさんミスが出た(堀井監督時代の主砲。たしか1試合3発を放った)
●堀井氏 情けない(初代監督。自らの監督時代は今日のようなシーンはたびたびあった)
左から旭化成ホームズ今野、平居氏、北寒寺
〝なんだか、20年くらい前の俺らの時代に逆戻りしたようだ〟堀井氏(左)と杉本
荒川兄弟のご家族(左から弟のお姉さんだったか、兄の奥さん、弟の奥さん、お母さん、お父さん、近所の二人がお世話になった方。この方は「わたしが飯を食わせていた」とおっしゃった。荒川家は山の手でないことがわかった。自慢だが、1300人もの中から荒川兄弟のご家族を探し出す記者の取材力も相当なものだ)
試合後の祝勝会(中央が平田社長。祝勝会はナイン、マネージャーがほぼ全員揃い、24時近くまで及んだ。記者も生ビールを3杯いただいた。とてもおいしかった)
もう一つの東京ドームは住友不販が2連覇 野村アーバンは無念 双方で2000名超の応援
ドームを黄色に染めた住友不販大応援団
もう一つの東京ドーム決戦は住友不動産販売が2連覇-第6回RBA不動産流通カップ決勝戦、住友不動産販売-野村不動産アーバンネットが6月1日、東京ドームで行なわれ、住友不販が終盤に反撃し4-1で逆転勝ち。2連覇を達成した。エース伊藤が初回の1失点に抑え、新人の駒谷が反撃の初安打を放ち、石井が決勝打を放った。
野村アーバンは初回に塚本の適時打で先制したが、その後は伊藤の粘りのピッチングに屈した。エース茂木は3回までパーフェクトに抑えていたが、4回、突如崩れ同点に追い付かれ、5回に登板した三根監督兼が4四死球を与え逆転を許した。
住友不販は岩井重人会長を始めほとんどの幹部が応援に駆けつけるなど約1,200人の応援団を繰り出し、野村アーバンも前田研一社長に宮島青史会長(前社長)、金畑長喜・前々社長、北村章・前々々社長など歴代社長が顔を揃えるなど約800人の応援団を送り込んだ。住友が黄色、野村が紺のTシャツに分かれ、1球ごとに大歓声が巻き起こる応援合戦は都市対抗野球を髣髴とさせるほどの盛り上がりを見せた。
結果は勝者と敗者に分かれたが、野球が企業をひとつにした。感動のうねりがドームを包み込んだ。
住友不販(左)と野村アーバンそれぞれの幹部が顔を揃えた(こんな光景はまず見られない)
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エイブル初優勝 チーム・全社一丸が奇跡を呼ぶ 王者・旭化成はミス連発
堀内監督を胴上げするエイブルナイン
エイブルが参加5年目で初優勝-第27回RBA野球大会水曜ブロック決勝戦、旭化成ホームズ-エイブルが6月1日、東京ドームで行なわれ、エイブルが5-3(4回時間切れ)で逃げ切り初優勝。先頭の坂木を始め荒川兄弟、松井ら1番から7番までが5安打と2四球で出塁するなどチーム一丸野球が実を結んだ。斎藤-田口の継投も決まった。全社員約3,100人のうち家族などを含め約1,300名の大応援団の声援に応えた。平田竜史社長は「野球部の皆さんが会社を一つにし、勇気と希望と自信を与えてくれた」と称えた。応援団の数は27年の大会の歴史の中で過去最多と思われる。エイブルが歴史を変えた。
旭化成ホームズは山本監督が仕事で欠場。北寒寺が代理を務めたが、記録に表れないものを含め5~6個のミスを侵すなど、いつもの王者らしさが影を潜め、入社以来ほとんど敗戦投手になったことがない不敗エース今野に黒星がついた。今野の自責点は1点のみだった。4回まで8個の四死球を選び、2度の無死満塁の好機を奪いながら3得点にとどまるなど拙攻も目立った。ナインは「ミスが多かった」と呆然とするしかなかった。
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RBA水曜・日曜ブロック・流通カップ決勝戦 in東京ドーム 観戦ガイド配信
本日6月1日行われる第27回RBA野球大会水曜ブロック決勝戦、旭化成ホームズ-エイブルと、明日行われる日曜ブロック決勝戦、ケン・コーポレーション-清水建設の観戦ガイドを下記にアップしました。
また、第6回RBA不動産流通カップ決勝戦、住友不動産販売-野村不動産アーバンネットの観戦ガイドもご覧になれます。