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細田工務店「グローイングスクエア狛江」

 全国住宅産業協会(全住協)の第3回「優良事業賞」受賞

 


「グローイングスクエア狛江」

 

 細田工務店の戸建て分譲団地「グローイングスクエア狛江」が全国住宅産業協会(全住協)の「第三回優良事業表彰」の「優良事業賞」を受賞しした。

 この賞は、良質な住宅供給および住環境の整備を促進すること等を目的とし、住宅性能やデザイン、周辺環境との調和などに優れた事業を表彰するもので、今年で第三回。「グローイングスクエア狛江」は、「戸建分譲住宅部門(中規模)」で、街づくり・プランニングの両面における綿密な通風計画、環境を配慮した設備仕様や、外観の高いデザイン性などが高く評価された。「CASBEE- すまい戸建」の最高等級であるSランクを全棟で取得している。

 物件は、狛江市東野川2丁目に位置する全20区画。敷地面積は120.56~123.11㎡、建物面積は91.08~97.70㎡。

 他の受賞案件は、戸建分譲住宅部門では「リストガーデンダイヤモンドパーク」(大規模=リスト)、「ウィルローズヒルズ赤塚公園」(中規模=グローバル・キャスト)、中高層分譲住宅部門では「グローベル ザ・ステーション新座 グランフォーティアム」(中規模=グローベルス)、「アジュールコフレ大森パークフロント」(小規模=アーパネットコーポレーション)、「ウィルローズ蔵前リバースイート」(小規模=グローバル・エルシード)、「エコヴィレッジ朝霞中央公園」(小規模=りブラン)、不動産関連事業部門では「ジョイナス高宮【戸建賃貸】」(九州八重洲)、企画・開発部門では「サンベストヴィレッジ浮間公園」(SD建築企画研究所)、「デユフレベース南麻布」(サジェスト)、「日神パレステージ初台オペラ通り」(日神不動産)がそれぞれ受賞した。

 

◇    ◆    ◇

 

 悲しいかな、全住協の優良事業賞を受賞した11案件のうち見学したのは同社の戸建てとリストの「リストガーデンダイヤモンドパーク」しかない。

 

細田工務店 「狛江」出足好調 新春5.6日で来場30組(1/7)

リスト 街並み・設備仕様に評価 日産野球場跡地の戸建て(2012/9/4)

カテゴリ: 2013年度

三井ホーム新商品「cafe+( カフェ・プラス)」を発売

トレンドリーダーなママに訴求

 


外観パース

 

三井ホームは4月11日、新商品発表説明会を開き、注文住宅企画型新商品「cafe+(カフェ・プラス)」を4月13日(土)から沖縄を除く全国で発売すると発表した。

 同商品は、子育て期にある30歳代の一次取得者を主な対象とした新商品で、子育てママは「自分の時間と有効なスペースがあったら何に使うかという問いに対し、子どもが未就学以下でも子どもが小学生以上でも友人、お客様が使うもてなしの場とする答えが2番目に多いことに着目。そこで、コストパフォーマンスに優れたブランとするとともに〝居場所としてのカフェ〟を提案した。30のベースプランに「ウェルカム・カフェ」「タタミ・カフェ」「クラフト・カフェ」「フィットネス・カフェ」「ブック・カフェ」の5つのカフェスペースを設置。5つのスタイルにそれぞれ2つの形状や大きさの異なるプランを用意することで無限大のライフスタイルに対応できるのが特徴。「カフェスペース」は1.5~3.5畳大。

 発表会に臨んだ長谷裕・専務取締役は「当社がこれまで弱かった一次取得層向けの30歳代の子育てファミリーがターゲット。2,000万円から2,500万円の受注比率はは現在約26%。この層向けは競合も厳しいが、コストパフォーマンスが高い商品なのでお客様に支持されるはず」と語った。

 プロトタイプの参考価格は延床面積約146㎡(44坪)で24,825,150円(坪単価56万円)。太陽光発電、蓄電システムなどはオプション。販売目標は年間300棟。


ウェルカム・カフェ

タタミ・カフェ

クラフト・カフェ

 

◇     ◆     ◇

 

 同社が新商品を発表すると聞いて、間違いなく第一次取得層をターゲットにした低価格の商品だろうとおもった。その通りだった。なぜ、そう考えたかだが、同社を含めハウスメーカーの取材は多くはないが、どうして2×4トップの全国区の「吉永小百合」の三井ホームは単価の低い商品をあまり供給しないのか不思議に思っていた。三井不動産レジデンシャルは億ションの「パーク・マンション」もあれば、基本的に一次取得層向けの「パークホームズ」、さらにはコンパクトの「ハークリュクス」まで揃えている。三井ホームがアッパーミドルや富裕層向けに特化するというのは記者は理解できない。吉永さんは富裕層にぴったりだが、なかなかどうして庶民的な方だし若年層にも人気のはずだ。

 記者団からは、「これまで高級路線を歩んできたが、路線変更ではないか」「消費税の駆け込み需要を狙っての商品か」「この商品のシェアを伸ばすのか」などの質問が相次いだ。その都度、長谷氏は「路線変更ではない」「消費税の駆け込みが結果として出るかもしれない」「この商品だけを伸ばすのではない」と応えた。これまた当然だ。競争が厳しい第一次取得層向けに注力して他を減らしたら意味がない。ここは三井ブランドを生かして従来弱かった分野も伸ばそうという戦略に間違いない。

 同社によると、フリーの注文住宅と企画型注文住宅の受注比率はおおよそ7:3だという。フリーは平均43坪で坪単価は約81万円、企画型は35坪で坪単価は66万円だ。今回はさらに安い単価で受注増を狙う。

 


フィットネス・カフェ

ブック・カフェ

 

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 この種の商品はかつてUR都市機構が「αルーム」として舗道に面したマンションの1階に設けたことがある。広さは6畳大ぐらいあった。店舗は禁止だが、習い事やギャラリーなどを想定したものだった。最初のうちは入居者はその条件に沿った使い方をしていたが、そのうちにほとんどやらなくなった。

 これは、分譲時に抽選で購入者を決めたことに問題があった。購入するのが最優先になったため、周辺の居住者とのコミュニケーションを図る目的の人が必ずしも購入できたわけではなかったからだ。

 今回の同社の新商品は、需要はあると思う。同社も想定しているように街のトレンドリーダーなママに訴求できれば息の長い商品になるはずだ。

 

◇     ◆     ◇

 

 記者発表会でおいしい「DeLonghi(デロンギ)」のコーヒーがもてなされた。そんじょそこらのまずいコーヒーではない。もちろん「cafe+(カフェ・プラス)」の発表会にあわせた同社の粋な計らいだ。これにも驚いたのだが、記者団もいつも通りたくさん詰め掛けた。40~50人ではなかったか。そこで4月1日付で常務執行役員に就任した前三井不動産広報部長・山本実氏に聞いたが、山本氏も「びっくりした」とその記者団の多さに驚いた。

 デベロッパーもたまにはおいしいコーヒーでも振舞えばもっとマンション見学会の人数が増えるかもしれない。

カテゴリ: 2013年度

進化するポラスの建売り「ボゥ・ヴィラージュ」

第8弾は「武蔵浦和」で45戸

 


「ボゥ・ヴィラージュ武蔵浦和」の街並み

 

 進化するポラスの南欧風2×4の建売住宅〝ボゥ・ヴィラージュ(美しい村)〟-ポラスグループで2×4工法の戸建分譲事業を展開する中央住宅マインドスクエア事業部は4月4日、シリーズ8物件目で、埼玉県・武蔵浦和駅徒歩圏では最大級の規模の「ボゥ・ヴィラージュ武蔵浦和」(45戸)の記者見学会を行い、1期23戸を4月6日から販売すると発表した。南欧風の外観デザイン、天井高2.7m、ユニバーサルデザインの仕様などは従来どおりだが、世界初・業界初のカーボンナノチューブ(CNT)キャパシタを搭載したハイブリッド型家庭用蓄電池を一部住戸に採用したほか、造成中の土砂の飛散を防ぐとともに雑草が生えるのを防ぐシートを敷地全面に敷くなど地域との親和性にも配慮している。

 物件は、JR埼京線・武蔵野線武蔵浦和駅から徒歩17分、さいたま市南区辻4丁目に位置する全45戸の建売住宅団地。敷地面積は100.09~125.89㎡、建物面積は93.26~105.67㎡、価格は未定だが4,000万円台の前半から6,000万円台の前半で、最多価格帯は5,000万円前後になる模様。建物は2×4工法2階建て。

 〝ボゥ・ヴィラージュ〟はフランス語で「美しい村」という意味で、同社がフランスの美しい街並みをモチーフにして2007年に第一弾「浦和美園」を分譲して以来、今回が8物件目。フランス国内でもっとも美しい村として知られるリュベロン地方を同社スタッフが視察し、素焼き瓦の淡いベージュや外壁の鮮やかな赤い土壁、アーチ、石畳、アール状の屋根などをモチーフにしたのが特徴。

 また、電気自動車やハイブリット車充電用の200V屋外コンセントを全棟に標準装備したほか、ポラス暮し科学研究所とスペースリンクが共同開発したカーボンナノチューブ( CNT )キャパシタを搭載した9.5kWhのハイブリッド型大容量蓄電池を12棟に標準装備した。電気料金が安い夜間に充電することで日常の電気料金を低減できるほか、非常時には3日間の電力供給が可能で、通常の鉛蓄電池の3倍以上の期待寿命15~20年を可能にし、発火の危険性もなく、資源リサイクルも可能。大きさも70立方センチメートルと小型化も図っており、リチウムイオン電池より安全で小型化を実現したのが特徴。同事業部では今後の建売住宅にも積極的に採用していくという。

 さらに、地域住民との親和性に配慮して、工事中の土砂が飛散したり雑草が生い茂るのを防ぐために敷地全面に白いシートを敷くなどの工夫も行っている。

 見学会に臨んだ同社取締役事業部長・金児正治氏は、「進化する〝ボゥ・ヴィラージュ〟を見ていただきたい。すでに期待以上の147件の問い合わせがあり、都内からの問い合わせも予想外の15%にのぼっている。6月末までには完売したい」と早期完売に自信を見せた。

     
モデルハウス

 

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 反響がいいためか金児氏は(いつもそうだが)より一層多弁だった。最近の市況について語ったのが面白いので以下に紹介する。

 「ウェブでの反響が最近激増しているが、現場への来場者はそれほどでもない。これは、先行きの景気を先取りする動きだと思うが、実際のサラリーマンの給与が上がっていないということの現われだと思う。特徴的なのは、購買層の親の動きだ。バブルやリーマン・ショックを経験されている親御さんは〝今が底〟を肌で感じていらっしゃるようで、1,000万円から1,500万円ぐらい援助する方が増えている。決断が早いのも特徴だ。肝心の購入者はボーナズが上がって動き出すと読んでおり、当社も6月から9月を販売のピークに持っていく。近いうちに〝ミニミニ〟の建売住宅を都内で供給する」


モデルハウス

 

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 これまで「ボゥ・ヴィラージュ」は結構見学してきたので詳細は省略するが、天井高を2.7mも確保しているのは同社だけだろうし、リビングドアは幅1.1mの親子ドアを採用。階段のステップは15段。柱などの角は巾木も含めてアール状にしている。随所にニッチ、物入れを設けているのが特徴だ。

 金児氏が「進化している」と語った部分で記者が感心したのは土砂が吹き飛び雑草が生い茂るのを防ぐシートを張ったことだ。マンション現場などでは高い工事用フェンスを張るのが普通だが、なかなかこれが見苦しい。シートとはよく考えたものだ。ポラスが埼玉県で圧倒的な人気なのは、こうした地域との親和性に取り組んでいるからだろう。

 もう一つ、面白いのは、食器棚との無料セレクトだが、クリナップの「アラエール」という自動洗浄機能付きレンジフードを採用していることだ。給湯トレイにお湯(40~45℃)を入れて本体にセットし、洗浄ボタンを押すとファンフィルターに集めた油汚れを自動洗浄してくれるものだ。月1回の洗浄で約10年間ファンフィルターを取り外さずにお掃除が可能とのことだ。

 レンジフードの掃除を経験した人なら、これがいかにありがたい商品かが分かる。年に1回、業者に頼むと1万円ぐらいかかるのではないか。果たして購入者はどちらを選ぶか。記者は有償でもいいから両方を選ぶとみた。

 最後に価格。記者も早期完売間違いなしと読んだ。駅前のタワーマンションの坪単価は225万円。30坪で6,750万円だ。マンションと単純比較はできないが、記者は6,000万円を超えてくると販売は容易でないと読んだが、6,000万円を突破するのはモデルハウスぐらいだろう。駅までやや距離があるが、線路伝いに桜並木の遊歩道があるのもいい。


シートを敷いた現場

ハイブリッド型大容量蓄電池

 

カテゴリ: 2013年度
 

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