ケンが当確 追う青山メイン タイセイ、地所は投手に不安
ケンコーポに楽な展開。絶対的エース小笠原の穴を大澤、上松で埋める。羽中田が絶好調。万年候補の青山は北野新監督の采配が見もの。「兼野手」と二足の草鞋を履くつもりだが「二兎を追う」にならないか。三菱地所はエース社がアメリカ勤務で〝投壊〟の危機。「俺が穴を埋める」と威勢いい服部だが…。タイセイは〝千葉兄弟〟が投げなければならない惨状。19年振り復帰の大成有楽不動産はコスモスイニシアには勝てるか。女性応援団次第。
三菱地所
服部「(エースの社はアメリカ転勤)社さんの穴は僕が埋める。昨年は散々?軟式に馴れていなかっただけ。今年は大丈夫」(また丸の内の大会を優先かるんじゃないのか)
三菱地所・服部は「元プロ」ではなく「早大在学中にクラブチームに所属」/訂正(2016/7/15)
ケン・コーポレーション
田辺監督
田辺監督「チャンピオンになったので、今年はまた予選から1戦1戦しっかりとやる。補強は3人で、投手と内野手。投手の上松はこの前の総合優勝戦で、ほぼぶっつけ本番で先発した」
青山メインランド
中央が北野新監督
北野新監督「兼野手としてよ」(万年優勝候補。新監督の手腕が問われる。ベテラン山梨は元気なようだ)
大成有楽不動産
大成有楽不動産(中央が三春)
成蹊大の先輩、安田・岩間にすり寄る三春
タイセイ・ハウジー
タイセイ・ハウジー
ナインら「今年は〝千葉兄弟が投げるほどピンチ」(試合を投げるのか)
本命不在 どんぐりの背比べ 蝸牛角上の争い
第28回大会準優勝の三井不動産レジデンシャルが優勢かと思ったが、エース吉田は絶不調とみた。主砲山際も異動で欠場か。ここは本命不在。蝸牛角上の争いそのもの、どこもチャンスあり。東建の2年目河越が汚名返上に燃えている。投手難の三井不動産を無印にしたが、このチームは選手が揃えば強い。創業80年のナミキも侮れない。野球部専用のワゴン車(10人乗りらしい)を買う入れ込みようだ。菱重は重工の社会人を補強したとか。
ナミキ
(別紙の記事参照。抽選会には並木社長も出席していたようだ。黒木監督は明大野球部出身。創業80周年。相当力が入っている)
ナミキ 創業80年 7年ぶりRBA復帰 エースはカミケン 篠もいる 車も買った(2017/5/17)
サンフロンティア不動産
荻野主将「今年こそ悲願のドームへ行きたい。2人の即戦力を補強した。1人は内野手で、もう1人は外野手だがどこでも守れる」
三井不動産レジデンシャルリース
末次「2年目の内野。頑張ります」
ナイン「元ヤクルトの高橋は『もう軟式はいい』と準硬式に転向」(軟式で結果を残していないのに準硬が通用するのか。最下位ヤクルト復帰を目指せ。佐藤頑張れ)
東京建物
河越「今年は大丈夫。ビシバシいく。一味も二味も違うところ見せてやる」(昨年は看板倒れ)
村部「不動産鑑定士なんてみんな知らない」
東建ナインの横にいたRBA女子会参加者「(そこにいる東建の村部さんは不動産鑑定士。宅建の5倍は難しい。なのに東建さんは何の手当も出さない。冷たいと思いませんか? )えっ、そうなの」
明和地所
鶴田スポークスマン「昨年、うちのチームが〝凡戦〟と書かれて福間が憤慨していた」(福間さん、まさか私に憤慨しているんじゃないでしようね。憤慨する相手はひょっとしたらあなた自身。普段からしっかり奥さんとお子さんとコミュニケーションが取れていれば、日曜参観など出なくて野球を応援すべき。まあ、出てきても野球は素人だから何の役にも立たないか)
安田不動産
成蹊大の後輩、大成有楽不動産の三春と乾杯!岩間
田保監督ら「人数増えた。北地が投げる。古豪復活と書いてよ」(西沢が転勤で去り、戦力は急降下。〝古豪〟とはかつて強かったチームに冠する言葉。4強にも進んだことがないのに、よくもいけしゃあしゃあと言えたもんだ)
7チームが線上 鹿島vs清水 〝談合〟の余地なし
このグループも横一線、〝死のグループ〟だ。戦力的には鹿島と清水のゼネコンが一歩リードしており、お互い〝談合〟で勝ち抜けたいところだが、寝首を掻かれるリスクもあり、ここは覇権をめぐり死闘が演じられそう。地所リアルは、KGBプーチンの陰謀か、諸悪の根源〝29(肉)〟を左遷し、意気上がる。かわいい女性マネージャーも「わたしが29の代わりよ」とどぶに落ちた犬を叩く(29さん、わたしが言っているのではありません。29めない風貌が私は好きですから)。ミサワ、ポラス、旭化成リフォーム、野村も虎視眈々。初参加のメイクスは初戦突破すれば勢いに乗れる。
旭化成リフォーム
金田監督(左)と風間投手金田監督「昨年より状態はいい。新人に期待している」
太田「(エースの)風間は仕事も野球もピンチ。太田が困っていると書いて」
新人の中口(28)「旭化成ホームズ? 戦ったことないが、戦力は五分五分じゃないですか」
三菱地所リアルエステートサービス
中央が岡野監督
左がプーチン
〝私たちが29の代わりよ〟
岡野監督「29(肉)はクビ」(29は関西転勤)
松田主将「監督は肉(背番号29)から鬼軍曹に替わり、手がとんできそうな厳しさ。補強は3人。目標は勿論優勝」
ナイン「29が去ってうまく回転するようになった」「日本文理と日大三高が入った。もう一人、花咲徳栄-駒大卒で札幌の野茂さんのベースボールクラブで活躍していたサイドスローの投手。飲んだあと夜中の2時に127キロ投げた。29はせこい。ユニフォーム代払え」(これ言ったの誰だっけ。29さん、みんなぼろくそだけど私はあなたのファンですからね。帰ってくるときは100キロ以下にしてほしいが肉をそぎ落としたら存在感がなくなるか)
プーチンこと寺田「大丈夫。ワンからフォーまでシームを投げる。ナックルも覚えた」
女性マネージャー「わたしが29と交代した」
福井「マックス90キロ」(これでも大阪桐蔭か)
三菱地所リアルに救世主!? あの甲子園を沸かせた日本文理出身の石井〝入団〟(2016/12/22)
鹿島建設
ナイン「遠藤が投げ、中原が打つ」(昨年はあと一歩でドーム逃す。中原が打てばドームは近い)
ミサワホーム
平尾氏(左)と塩島 中村新監督「上位進出目指し頑張ります」
塩島前監督「今年はチャンス。清水さんに勝ちたい」
ポラス
折笠
折笠「1月から肩つくってきた。7回戦っても大丈夫」
清水建設
〝俺が本間だ〟
本間監督ら「小寺は引退。金子は転勤でいなくなっちゃった」(明らかに戦力ダウン)
野村不動産
前列左から2人目がDH松﨑常務
〝俺が杉木だ〟
常務執行役員・松﨑雅嗣氏「アーバンネットには負けるが、目標はドームで一緒に戦うこと」(51歳だがDHで出場するとか)
杉木「4番です。身長188センチ、体重130キロ。34歳。野球は高校まで」(RBAに100キロ超は少なくないが、130キロで主砲は初)
「日比谷パークフロント マネジメントオフィス支配人」東急不・潮田監督(後ろは日比谷公園)
東急不動産野球部監督の潮田喜一郎氏から「よろしく。ここで常駐することになりまして」と、5月26日行われた東急不動産「日比谷パークフロント」の記者発表会&内覧会で声をかけられた。
名刺を見たら「日比谷パークフロント マネジメントオフィス支配人」とあるではないか。野球部監督としてのマネジメントは、圧倒的に不足する戦力のせいもあるのだが、いつも〝口〟が優先、負けが先行。予選敗退を繰り返している。
一つだけ隠然たる力の持ち主であることを証明したことがある。昨年の第28回大会2回戦の試合だ。〝格上〟と思われた安田不動産に7-0で圧勝したのだが、伏線があった。
初戦で鹿島建設(今回のビルの施工も鹿島)に1-4で敗れ、施主のプライドをずたずたに切り裂かれ、お客さんに軽くあしらわれ、後がなくなった(2連敗すると予選敗退が決まる)潮田監督は試合後、2回戦で対決する安田不動産について「森なら余裕、岩間は投げるな」とコメントした。
森も岩間も成蹊大の後輩だ。この二人にプレッシャーをかけたのだ。結果はその通り。安倍総理と同窓の先輩の強いメッセセージを忖度したのか森も岩間も投げなかった。
さて、今年はどうか。潮田監督は「野球経験者が4人入った。どの程度の戦力かは未確認。アハハハハ」と語った。
大会の開幕まで1カ月。この段階でチームの戦力を確認できていないことを自らさらけ出した。記者に声を掛けたのも〝本業が忙しくて…〟という敗戦コメントの伏線に違いない。谷口がエースで4番に座るのか…それとも新人に投げられる逸材がいるのかどうか。本業の勢いの片りんを見せてほしいのだが…。
日比谷公園の緑取り込む 東急不「日比谷パークフロント」竣工 同社の勢いまざまざ(2017/5/26)
東急不 初戦惨敗の憂さ晴らし 新人2人が活躍 谷口も完璧抑え 安田不動産は予選敗退(2016/6/27)
今年は口だけじゃない-昨年のRBA開幕前、「慶大のマックス142キロの河越(かわごし)が入り、美人マネも加入。劇的に戦力がアップした。勉強の合間に投げていた僕と違うところを見せてやる」と大口を叩き、2回も持たず惨敗した東京建物チームのスポークスマンで不動産鑑定士の資格を持つ村部が汚名をすすぐ。18年ぶりに復帰する野村不動産も「東建は強い」と警戒している。
早速村部に連絡を取った。
「僕? 僕じゃなくて河越が絶好調。昨年は軟式に馴れていなかったため。今年は軟式にも馴れてきたようだ。打たれていない。僕も投げますが、彼で行ける。そうそう、不動産鑑定士は国交省の登録も受けました。給与? 1円も上がらない。今は金融機関に出向しています」と村部は話した。
◇ ◆ ◇
野村不動産が18年ぶりにRBAに復帰することは先に報じたが、その取材のとき、同社チームの面々は「東京建物の投手がすごい。何やら独立リーグ出身らしい」と話したが、村部によると「独立リーグ出身」ではなく、河越のことのようだ。いつかは分からないが河越はアメリカウインターリーグでもいい成績を残したようだ。
硬式でマックス142キロだと軟式では130キロくらいか。これだけ出れば確かにまず打たれない。野手がしっかり守れるかだが、河越が投げられ、村部もがんばれば2枚看板が揃うことになる。守りと打の要・生出もいる。
マンション「Brillia」も絶好調。東建旋風を巻き起こすかもしれない。
野球とは関係ないことだが、一つ気になったことがある。村部は難しい不動産鑑定の資格を取得したのに給与が全然上がらないということだ。「宅建士」は会社によってまちまちだが、月額数万円の手当を出している会社もあると聞く。宅建士より数倍も取得が難しい不動産鑑定士は相応の待遇を受けてもいいと思うがどうだろうか。手当などが出なければ、資格を取得しようという人が少なくなるのは当然の気がする。
左から増田氏、近藤氏、藤原氏
野村不動産が第29回RBA野球大会日曜ブロックに参戦する。同社は、2000年(平成12年)に分社・設立された野村不動産アーバンネットと一緒に第8回大会から第11回大会までは「野村不動産」として水曜ブロックに出場しており、その意味では18年ぶりの復帰だ。昨年、大手デベロッパー8社の野球大会で住友不動産や三菱地所を下して優勝している。
采配を揮うのは、住宅事業本部マンション建替推進部開発室課長・近藤泰史氏(50)だ。近藤氏は当時のレギュラーで「よく覚えていますよ。わたしはセカンド。屋舗さん(元大洋の盗塁王、その後大京の選手として出場していた)と戦ったこともありますよ」と話した。
昨年の8社(同社のほか三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産、東京建物、安田不動産、新日鉄興和不動産)野球大会で優勝していることから力があるのは間違いない。
しかし、そのときのエース大河原が故障で投げられないというのが不安材料だ。代わって投げるのはチームの要・増田氏(30)だ。「ぼくは外野手。投手じゃないが、チーム事情で投げろと言われれば投げる」というから間違いなく投げる。神奈川県の公立強豪高から野球も強い大学でもレギュラーとして出場している。
もう一人は都市開発事業本部ビルディング営業部営業一課・藤原幸平氏(25)だ。兵庫県出身。大学ではサークルだったが、高校は兵庫県の公立強豪校のレギュラー。捕手を務める。
バッテリーはこの二人。他はどうかと尋ねたら、「新人で戦力は未知数だが、神奈川リーグの強豪から入るのがいる」と、近藤監督は期待している。
もう一人、常務執行役員・松﨑雅嗣氏(51)がDHで出場するという。この前の試合で4打数3安打の成績を残しており、足はともかく打力はありそうだ。
戦い方としては「伸び伸び、けがなく、みんな出す」(近藤氏)とのことだ。
◇ ◆ ◇
エースが故障で投げられないとなれば、増田氏の肩にすべてがかかる。スイスイ勝ち進む可能性もあるが、その逆もありうるチームと見た。
左から杉田氏、黒木氏、篠氏、高橋氏、瀬戸氏(杉田、瀬戸両氏は海のものとも山のものとも…)
今年創業80周年を迎えた建設受注と賃貸事業が中心のナミキが7年ぶりに復帰する。7年前の第22回大会に初参加したときは、明大野球部出身の住宅事業部部長・黒木研二氏(49)が監督兼投手として出場したが、初戦にケン・コーポレーションに〝けんもほろろ〟の扱いを受けると、第2戦もまた強豪のポラスに惨敗。そのままそそくさと退却している。
しかし、〝ケン土重来〟。今回は相当気合が入っている。勝てないチームに業を煮やした並木会長兼社長・並木洋一氏が「しっかりやれ」と一喝。声だけでなく何と野球部専用の「ハイエース」を購入し檄を飛ばした。再びケンコーポと交えたら借りを返し、ナミキをRBAにとどろき渡らせようというのが復帰の狙いだ。
まずは、野球部部長で常務執行役員営業開発室長・高橋昌道氏の意気込みを紹介する。
「当社は今年創業80周年。最高の仕事をして建設受注と賃貸マンションの受注・拡大を目指す。同好会から部に昇格させたのは野球部だけ。ハイエースも買った。ナミキの頭脳も投入する。水曜か日曜か? 何? 日曜ブロックのほうが弱い? それじゃ日曜に決めた。2つくらいは勝ってほしい。采配? わたしはやらない。黒木にすべて任せる」と鶴の一声で日曜ブロック参戦を決めた。金は出すが口は出さないタイプとみた。
高橋氏は野球王国・四国の愛媛県新居浜市出身。ラグビー選手だったようで、体重は聞かなかったが優に100キロはありそうな体格をしていた。
采配を揮うのは黒木監督だ。7年前は強面のいかにも強そうな堂々たる体躯をしていたが、不養生がたたったのかすっかり角が取れた中年のおじさんに変貌しており、〝口は禍の元〟をRBAで体得したためか、今回はやけに控えめなコメントに終始した。
「エース? 入社3年目の上健。登録名は〝カミケン〟(マエケンにあやかったのか)。4番も任せる。目玉はもう一人、ショートを守る梅野キャプテン」
黒木氏がこう話したところ、高橋氏が「うちにはもう一人目玉がいる。この前、4打数4安打、ホームランも放った50前後の男がいる。ここに呼ぼうか」と、同社建設技術部積算部課長・篠良一氏(54)を呼び寄せた。
篠氏の年齢を聞いてびっくりした。54歳とはとても見えない。高橋氏や黒木氏と異なり贅肉が全くない。右の肩の筋肉が盛り上がり左右非対称。身長170センチで、体重は過去最重量の75~76キロだとか。鉄人・大野といい勝負だ。
篠氏は「野球はここ6~7年。若い者には負けない」と語った。高橋氏は「うちの頭脳。1時間に1億円の仕事をする。怪我したら仕事に差し障るから適当にやれと言っているが…」とフォローした。
◇ ◆ ◇
初参加のときもあるので、戦力分析としては予選突破の力はあるということにとどめよう。参考までに当時の記事を添付する。
当時のインタビュー記事には「黒木氏の球歴がすごい。宮崎県の古豪・高鍋高校から明大に進学。〝大器晩成〟なのか4年で頭角を現し、春のリーグ戦で打率.358をマーク。通算5本塁打のうち4本を4年生のとき放っている。住友不動産販売・古賀監督の2歳先輩だ。『当時は、志村さん(慶大-三井不動産)や大越さん(早大-ソフトバンク)などがいましたから、なかなか勝てなかったですね。本職はショートですが、私が投げるか3塁を守ります』」と書いた。
あれから7年。本人は現役にこだわっているが、果たして…。
ポラスがコールド勝ち 6安打に12四死球絡め大量12点(2010/7/19)
強豪ケンコーポ 初陣ナミキを一蹴 小笠原10奪三振(2010/7/12)
RBA野球大会 建設受注と賃貸のナミキが参戦(2010/5/21)
タウングループ高坂氏(右)、左は佐久間氏
「今年こそ優勝するぞ」-タウングループ野球部部長・高坂忠司氏が5月11日に行われた日曜ブロック決勝戦、ケン・コーポレーション-三井不動産レジデンシャルの試合を偵察しに東京ドームに現われ断言した。
補強も着々と進んでいるようだ。「投手は4枚用意した。打撃も強化した。〝貧打のタウン〟と呼ばせない。今日(11日)は不動産健保大会で優勝するためケンコーポの偵察。今度23日の水曜ブロック決勝戦も偵察する」などと語った。
◇ ◆ ◇
高坂の話は〝口〟がやや勝っているので、真に受けられないが昨年よりは戦力がアップしているようだ。投手は4枚揃えたというが、同時に4人が投げられない。岩手代表の23歳投手の加入のことを言っているのかもしれないが、エース坂本以上の投手でないと意味がない。
打線も旭化成ホームズ、積水ハウス神奈川、野村不動産アーバンネットクラスの補強が果たしてできるか。ここの一角を倒さないと4強入りは難しいと見た。
越後(左)とマルチネス
ケン・コーポレーションに大型新人2人が加入した。佼成学園出身で高校通算72本塁打、選抜甲子園で3本塁打を放った越後捕手(23)と、元ドジャース3Aで活躍した日本人の父とロスアンゼルス生まれの母との間に生まれたハーフのマルチネス(23)だ。
試合を観戦した二人は「うちは強い」と絶賛。越後は羽中田との正妻の座を争うことになりそうだが、羽中田は「もう越後に任せる」と白旗を上げた。一方のマルチネスは「僕は名前通りマルチプレーヤー。どこでも守れる」とアピールした。
絶対的エース小笠原の穴はすい星のごとく登場した大澤が埋めそうで、打力を生かすため羽中田は負担が少ないDHとか野手に転向させ、捕手は新人の越後に任せるプランも浮上しそうだ。今年もケンコーポが優勝候補の筆頭か。
藤田氏(左)と尾本氏
第29回RBA野球大会の日曜ブロックに初参加するのがメイクスだ。同社ホームページによると、設立は2006年3月。主な事業は投資用マンションの企画・販売。2016年12月期の売上高は142億円。従業員の平均年齢は29歳。代表取締役は仲村周作氏(38)。仲村氏は2009年2月に民事再生法の適用を申請して破たんしたエスグラントコーポレーション出身。
会社設立から11年で売上高142億円まで伸ばした会社だ。もうこれだけで勢いのある若々しい会社であることが分かる。
野球部員は15名。年齢は20~30歳代。仲村氏もセカンドを守るレギュラーだそうだ。甲子園組も一人いる。
インタビューに応じてくれた3塁手の同社業務部主任・藤田啓介氏(25)もベンチウォーマーで時々外野を守るスポークスマンの同社グループ、メイクスライフ営業部・尾本孝介氏(22)がまた生きいきとしている。
とくに藤田氏は身長173㎝とそれほど大きくはないが、体重50キロが示すように、三菱地所リアルエステートサービスの〝29〟(肉)こと前榊監督の半分以下。贅肉などまったくついておらず、記者もほれぼれする好男子だ。宅建取得も大学時代で、40点を取ったというから頼もしい。
その藤田氏は、記者のしつこい質問に「大丈夫」を繰り返した。「参加するにあたって推薦していただいた青山メインランドさんと練習試合を行い、序盤の大量失点を撥ね返し11-11の引き分けに持ち込みました。ホームランも3~4本打ちました」と、その「大丈夫」の理由を明かした。
もう一つ、藤田氏は「大丈夫」の裏付けとなる戦績を披露した。「昨年、草野球の関東大会に出場してぼろ負けして以来、不動産会社との試合では負けていないんですよね」と。「3番、4番、5番は間違いなく打ちます」と強気発言もした。
そんな藤田氏に「社長さんも出られたら、みんな委縮しちゃうんじゃないですか」と意地悪な質問をぶつけたら、「元投手の監督は40歳。会社の上下関係は関係ありません。実力主義を貫く人です」ときっぱり答えた。
投げるのは常総学院出身の24歳の左腕。監督が全幅の信頼を置いているエースだ。
藤田氏も尾本氏も「目指すは仕事も野球もナンバーワン。もちろんRBAで優勝するのが目標」と締めくくった。
尾本氏は「僕の目標はもう一つ、宅建取得です」と話した。
◇ ◆ ◇
さて戦力分析。目安となるのは青山メインと11-11で引き分けたことだ。ご存じのように、青山メインは日曜ブロックの4強が狙える強豪チーム。そこと引き分けるのだから相当の力があると認めざるを得ない。
早速、北海道の名門北海高校出身で、青山メインの元監督兼捕手のスポークスマン山梨氏にメイクスについて聞いた。
「うちはエースを投げさせなかったが、メイクスさんは強い。そうそう、今年からうちの監督は北野」と話した。
これがヒントだ。メイクス戦で先発したのはもう投手としては通用しなくなった北野が打たれたということだ。
ズバリ、メイクスは予選突破の力を備えているが、4強の力はないとみたがどうだろう。
山梨氏はまた「一つお願いがある。使わなくなったバットがたくさんある。他のチームも同じだと思う。そうした野球用品を第三企画さんが音頭を取って発展途上国に贈ったらどうか。CSRの活動にもなる」と呼び掛けている。
竹田監督(右)と三春氏「腕組んだほうが相手を威嚇できるかな」(関係ないと思いますが=記者)
第29回RBA野球大会に大成有楽不動産、メイクスライフ、野村不動産、ナミキの4チームが参戦する。各チームの紹介を兼ね戦力分析を行う。まず第1弾は大成有楽不動産。
◇ ◆ ◇
大成有楽不動産(当時有楽土地)が第10回大会以来実に19年ぶりに日曜ブロックに復帰する。チームを率いるのは同社マンション事業本部用地開発部 用地開発室長・竹田直人監督(46)だ。
竹田氏は開口一番、「わたしが20歳代のとき甲子園組もいてエントリーした。しっかりしたエースもいた。ところが、わたし自身も他の主力メンバーも人事異動で人が揃わず、確か初戦は屈辱的な大敗。参加料(10万円、現在は無料)も高く、歯が立たないのですぐ退散した」と語った。
今回参加を決めたことについて竹田監督は、「夢よもう一度。わたしは現役としてはぎりぎりの捕手だが、何人かは本気で戦いたいという者もいる。コンセプトは〝楽しく、相手チームより笑いで勝つ〟。エースも主砲もいないが、とにかく初戦突破。3試合は出たい。女性の応援に期待したい」と話した。
スポークスマンの同社投資開発本部投資開発第二部投資開発室 投資開発室(第二)・三春駿氏(27)は、「わたしはショート。先輩に安田不動産の岩間さんがおり、目標は岩間さん」と、しきりに安田不動産を気にしていた。選手は20~50歳代と幅広いとか。
記録を調べた。同社(当時、有楽土地)は第9回大会と第10回大会に参戦しており、通算1勝3敗の成績を残している。また、僚友の大成有楽不動産販売(当時、有楽土地住宅販売)は第1~3回大会と第7・8回大会に出場。エース・輿水を擁し、中クラスとして東京ドームに出場。通算7勝6敗の成績を残している。輿水はオーストラリア遠征にも参加している。
◇ ◆ ◇
ズバリ戦力予想。日曜ブロックのベスト8クラスにとっては「カモが増えた」と大歓迎で、それ以外のチームは「うちより強いのか弱いのか」疑心暗鬼に陥りそうなチームだ。つまり、決勝トーナメント進出の力はなく、くじ運次第では予選で1つか2つ勝てるチームだと見た。「エースも主砲もいない」チームではRBAで勝ち上がるのは難しい。
しかし、今の安田不動産が相手なら勝つ可能性はゼロではないと見た。三春氏が気にする岩間氏の力を聞かれたので、「プロ野球の年俸にしたら、岩間さんの全盛期は1,500万円。いまは投げられないから800万円ですかね」と答え、逆に「三春さんは岩間さんと比較すると年俸はいくら」と切り返したら、「育成並みの300万円くらいでいいです」と答えた。これは本音だと判断した。
竹田監督はプレイングマネージャーだが「輿水さんを呼ぼうかしら」と、もうとっくに50歳を過ぎている輿水氏を現役復帰させようと考えているくらいだから戦力は推して知るべし。
◇ ◆ ◇
だがしかし、記者は同社チームに期待したい。あの「オーベル蘆花公園」の事業推進したのは竹田氏のようで、その後、「浦和」「勝島」などヒット作を同社は供給した。最近は用地取得が難しいようだが、竹田氏も三春氏も部署は同社の〝頭脳〟だ。RBA野球参戦をきっかけに、東京建物に負けない「マンションはオーベル」ブランドにしてほしい。
輿水さんには、日曜ブロックには昨年、54歳で最年長勝利投手記録を打ち立てたミサワホームの〝鉄人〟大野がいることをお知らせする。復帰すればチームの救世主になれるかもしれない-こんなことを書いて本人がその気になって年寄りの冷や水になっても記者は責任を取りませんが。