RBA OFFICIAL
 

IMG_8603.jpg
「青山モデルハウス」

提案型の「青山モデルハウス」オープン

 住友不動産が注文住宅事業の強化に乗り出す。今期中にモデルハウスを全国で20カ所に出店する計画で、100棟体制を構築し、今期からスタートした第六次中期経営計画の期間中に年間受注棟数3,000棟の達成を目指す。その一環として9月26日、新たに「TBSハウジング渋谷」にオープンした提案型のモデルハウス「青山モデルハウス」を報道陣に公開した。

 「青山モデルハウス」は、特定の商品をイメージしておらず、これまで以上に同社の商品企画力、設計力を幅広い顧客に訴求する役割を担ったもの。個性的でモダンな外観デザインをベースに、半外空間、SPA、床暖炉、光庭を設け、人間の副交感神経を刺激する空間を提案している。

 同社の平成25年3月期の実績は受注2.389棟、今期目標は2,500棟。新設するモデルハウスは青山のほか、石巻、浦和、前橋、浜松、豊洲、札幌、津など。

IMG_8600.jpg
半外風呂のSPA

◇       ◆      ◇

 今回のモデルハウスは昨年オープンした「J・レジデンス」とは一変したモダンなものだ。プランも光庭をエントランスとリビングの境に設置したほか、床暖炉、半外風呂のSPA、ソファベッドコーナーを設けたルーフバルコニー、四を壁に囲まれた屋上ルーフバルコニーなどを提案している。延床面積は1階が175.55㎡、2階・屋上が100.60㎡。

◇       ◆      ◇

 SPAには驚いたが、富裕層向けにアピールするモデルハウスとしては納得できる。そのまま建てれば1億円をはるかに突破するそうだが、これも納得だ。むしろもっと自然石や天然木を盛り込んでもいいと思ったぐらいだ。

 さらにいえば、富裕層向けに訴求する商品としては、同社はまだまだ弱いと思う。高単価マンションも少なくはないが、億ションは圧倒的に三井不動産レジデンシャルに負けている。

 モデルハウスでひとつ、これはいいと思ったのは、カーテンボックスがなく、天井から直接カーテンが下げられるものだった。特許を出願中ということのようだが、マンションにも採用できそうだ。

IMG_8601.jpg
カーテンボックスがないのですっきりした天井になっている

住友不動産 デザインがいい注文住宅新商品「J・レジデンス」(2012/6/18)

 野村不動産アーバンネットは9月26日から「家族の幸せな時間」フォトコンテストを行う。同社の不動産情報サイト「ノムコム」の公式Facebookページ「おうちに帰ろ」(http://www.facebook.com/ouchinikaero)の「いいね!」数が3万人を突破したのを記念するもの。

 応募は、家族の楽しい思い出、笑顔があふれる瞬間、何気ない幸せなひと時など、「家族の幸せな時間」をテーマにした写真をキャンペーンサイトの「投稿フォーム」または「郵送」で。募集期間は2013年9月26日(木)~10月31日(木)。入賞グランプリとしてJCBギフトカード3万円分 (1名)が贈られる。

 応募条件などはキャンペーンサイトhttp://www.nomu.com/ouchi/enjoy/photo/へ。

 

IMG_8588.jpg
三菱地所グループの記者懇親会(日本橋のロイヤルパークホテルで)

IMG_8591.jpg
杉山社長

 三菱地所グループが9月25日、恒例の記者懇親会を行った。報道陣は百数十名が、三菱地所からは常務以上の役員18人がそれぞれ参加し、懇談した。

 冒頭挨拶に立った木村惠司会長はオリンピック招致決定について触れ、「招致は無理だろうと思っていた。早朝のテレビで決定したのを見てびっくりした。アベノミクスの第4の矢になるのではないか。日本経済の復活、国際競争力の向上に寄与したい。工事費の上昇も懸念されるが、建設業界の構造改革、イノベーションにも期待したい」と語った。

◇       ◆      ◇

 杉山博孝社長は、同社の直近の事業展開についてプロジェクターを使いながら説明した。詳細は省くが、第2ステージの段階に入った丸の内の再構築に自信をみせ、マンション事業については「質量ともナンバーワンを目指す」と語った。

 杉山社長がプロ野球では広島ファンであることを先に東京ドームで行われたイベント「三菱地所を、見に行こう」で聞いたので、話を向けてみた。「そうそう、今日勝てば初のCS進出」と言いながらスマートフォンを出し、実に手早く「いま6回、0-0だ」と確認していた。(広島はこの日勝ち、CSに初めて進出するとともに16年ぶりにAクラス入りを果たした)

◇       ◆      ◇

 記者の関心事はもちろんマンション事業なので、三菱地所レジデンス・小野真路社長にいろいろ聞いた。ストレートに聞いたので、ここでは書けないが、供給量などについては「競争が激化しており、リーマンショック後、地方ではプレーヤーは5人ぐらいに減ったのが、いまでは10人ぐらいに増えている。『千鳥ヶ淵』のようなピン立地の物件も継続して供給していきたいが、肝心なのはボリュームゾーンの4,000万円以下の物件をコンスタントに供給していくこと。一定のピッチで(用地を)買っていく」などと話した。

 記者は、同社だけでなく大手各社に「もう戸数を争う時代はとっくに去った。商品企画で争ってほしい」と願うばかりだ。この点で、積水ハウスの阿部社長が「質が量を呼ぶ」と語ったのは参考になるはずだ。

IMG_8599.jpg
ロイヤルパークホテル(記者の好きなホテルの一つ)

三菱地所の新CM発表会 「三菱地所を、見に行こう。ナイター」(9/5)

 東京建物グループは9月25日、すでに運用している「Brillia 認定中古マンション制度」を拡充し、10月1日から適用すると発表した。拡充するのは①瑕疵担保責任ならびに住宅設備機器保証期間を6カ月間から2 年間に延長②制度の利用条件である築年数を、築10 年以内から築15 年以内に拡大③購入者特典を新設。認定物件を購入し、Brillia オーナーズクラブに入会した顧客にBrillia オリジナル防災リュックをプレゼント-の3点。

 「Brillia」の売主である東京建物、不動産流通を担当する東京建物不動産販売、「Brillia」の管理を担う東京建物アメニティサポートなど東京建物グループが一体となって実施している制度で、東京建物不動産販売にBrillia マンションの売却を任せると制度を活用できる。


「クレヴィアタワー目黒不動前」完成予想図

 伊藤忠都市開発の「クレヴィアタワー目黒不動前」を見学した。同社の首都圏での「クレヴィア」シリーズでは初のタワーマンションで、坪単価330万円も過去最高単価、品川区初の免震「長期優良住宅」認定も取得している。

 物件は、東急目黒線不動前駅から徒歩4分、またはJR五反田駅から徒歩10分、品川区西五反田3丁目に位置する21階建て全138戸の規模。専有面積は42.05~73.87㎡、坪単価は330万円。竣工予定は平成27年2月。設計・施工は三井住友建設。販売代理は伊藤忠ハウジング。すでに第1期55戸が完売している。

 現地は、山手通りに面しており、建物は敷地境界線から約10mセットバックして建てられており全戸南向き。免震構造を採用したほか、三井住友の「Sulatto3(スラット3)」構法により南側の開口部の梁をなくし約2.2mのハイサッシを実現した。共用部分にはサントリー・ミドリエを配置。

 住戸プランは、単身女性に人気のエリアであることを重視し、1LDKタイプを40戸、2LDKを62戸それぞれ設置し、全体の74%を単身・DINKS向けとしているのが特徴。

 販売事務所ではキヤノンMRシステム「MREAL」によるバーチャル見学が可能。「免震構造」もよく見える。

IMG_8566.jpg
サントリー・ミドリエ

◇       ◆      ◇

 最近見学しているマンションの単価予想は三菱地所レジデンスの「千鳥ケ淵」以外はことごとく外している。デベロッパー各社がみんな強気な価格設定をしているからだ。ここも現地を見て坪単価330万円とはじいたが、担当者に「私は330万円ぐらいだと思うが、もっと高いんでしょう」と聞いたら「いえ、330万円です」と答えが返ってきた。

 単価は決して安くはないが、建築費が上昇していること、免震タワーであることなどを考えるとリーズナブルなものだろうと思う。

 単価予想が的中したのもうれしかったが、それ以上にうれしかったのは、記者が推奨しているサントリー・ミドリエが販売事務所の正面に飾ってあったことだ。大きさは幅約8m、高さ約2m。完成後のマンション共用部分にも同じミドリエが設置されるという。

 72㎡のモデルルームは動線とカラーリングがいい。デザイナー・別府ひとみ氏がコーディネートしたもので、キッチンカウンターはフィオレストーンを採用。ドアノブは台座まで一体となったもの。引き戸はソフトクローズ機能付き。格子デザインやグレーが基調の建具・ドアなども採用されている。

 敷地の周囲には8~9階建ての建物が建っているが、それ以上のフロアからは北側の都心方面も望める。1期完売も納得だ。

IMG_8562.jpg
建築現場

  

 野村不動産・三井不動産レジデンシャル・積水ハウス・阪急不動産の4社が新宿区富久町で開発中の「Tomihisa Cross」内のマンション「Comfort Tower」第1期482戸が9月21日に登録を締め切った結果、769件の申し込みがあり、最高8倍、平均1.6倍の競争倍率で即日完売した。第1期の販売戸数482戸は2013年のマンション供給数で全国1位の記録。

 第1期の価格は3,198万~17,570万円(最多価格帯6,500万円)、専有面積は36.22~120.65㎡。

 申込者の属性は、平均48.8歳(40歳台22%、50歳台26%、60歳以上22%)。家族数は平均2.3人。職業は会社員46%、役員・オーナー19%、医師10%。居住地は新宿区20%、港区5%、その他23区42%。現居住形態は持ち家58%、借家29%。

◇       ◆      ◇

 坪単価330万円、最多価格帯6,500万円の富久町のマンションが一挙に482戸も売れるなんて信じられない。記者の相場観からすれば最多価格帯はアッパーで6,000万円だ。これは完全にアベノミクスに金利先高観、価格先高観、消費増税などの様々な要因がミックスされた結果だ。

 申込者の年齢で60歳以上が22%もあり、居住地は23区が42%で新宿区以外が圧倒的に多いのも驚きだ。富久町に縁のある人が買っているのだろうか。港区も5%あるが、港区内では坪単価330万円という物件は姿を消しつつあるからだろうか。豊島区池袋だって坪350万円だ。やはり富久町は安いのか。記者には理解できない。一昨日見学した伊藤忠都市開発の「クレヴィアタワー目黒不動前」も坪単価は丁度330万円だった。

地揚げから30年 坪330万円のマンションに再生「Tomihisa Cross」(9/5)

 

 

IMG_8524.jpg
長谷川氏

松蔭大・長谷川清准教授が中小企業研究会で指摘

 住宅・不動産には直接関係ないが、これからの社会を考える意味で重要と思われるので、先日、「中小企業研究会」(会長:明治大学名誉教授・百瀬恵夫氏)で行なわれた松蔭大学・長谷川清准教授による「英国クレジットユニオンについて」と題する講演を紹介する。

 「クレジットユニオン(日本の信用組合に相当)」は、環境決定論者として知られる英国の社会改革者ロバート・オーエン(1771~1858)の思想を具現化したものだ。他の欧米諸国に比べて導入されたのがかなり遅く、1958年(昭和33年)に北アイルランド・ダブリンで中央協同組合が発足したのが第一号という。低所得者層や移民を対象とした個人向け金融機関だ。

 貸し倒れ比率が5%以上と高いことや、わが国のような利息制限法がないことなどから貸し出し年利は20%以上がほとんどで、預金高もわが国の信用組合・信用金庫の20~30分の1程度だという。店舗も「公民館」などの公共施設を借りているものが少なくないそうだ。

 記者が興味を持ったのは、長谷川准教授が「日本では理解できないだろうが」と前置きして話した「金融排除問題」だった。英国では「当座貯金口座を保有しない」世帯は200万件、「あらゆる形態の信用供与を利用しない」世帯が350万件、「短期・長期のいずれの貯蓄性商品を保有しない」世帯が300万件、「過去5年間に生命保険に加入しない」世帯が450万件あるという。つまり、金融機関から相手にされない・排除されている世帯が「わが国では理解できないほど」多いということだ。

 しかし、長谷川准教授は「わが国でも貯蓄をしていない低所得層が増加している。銀行の預貯金も機械化が進み、窓口対応するケースがほとんどなくなってきた。金融排除問題が近い将来浮上する可能性がある」と指摘した。

 この問題は、住宅・不動産業界とも無縁ではない。金融庁の統計によると、わが国の貸金業は相次ぐ規制強化で業者数は平成11年の約3万から平成25年には約2,000に激減。貸付残高も平成11年の16兆円から平成25年には約8兆円へと半減している。「総量規制」も大きな問題になっているようだ。一方で、消費者金融の利用者は住宅ローンの審査が下りないケースが多いと指摘されている。低所得者の住宅問題とも密接につながってくる。この先どうなるのか。

 もう一つは、社会の希薄化だ。英国では、サッチャー政権による政治改革・規制緩和の結果、所得配分の不平等を測る「ジニ係数」(0~1までの係数で、数値が大きくなるほど不平等が大きい)は70年代は0.2だったのが、80年代以降は0.4に上昇し、現在も高止まりしているという。長谷川准教授は「0.4というのは暴動が起きても不思議でない数値」と話した。

 ジニ係数が一触即発の状況にありながら、英国で暴動が起きないのは、クレジットユニオンによる「コモン・ボンド(共通の絆)」や教会を通じての奉仕活動などが抑止力として働いているのもその一因ではないかと思った。

 わが国ではどうか。幸いジニ係数は0.25だからまだ低い水準にはあるが、「希薄化」「無縁社会」が問題となっている。かつては機能していた「座」「寄り合い」「無尽」は死語となり、「町内会」も行政の出先機関化しているものも少なくないはずだ。マンション管理組合運営で「コミュニティ形成」が大きなテーマになっているのも、コミュニティが欠如していることが組合運営を難しくしていることを証明している。「金融排除」が進行したとき、「コモン・ボンド」「教会」の働きはどこが担うのだろう。

IMG_8522.jpg
中小企業研究会

◇         ◆      ◇

 中小企業研究会について少し紹介しよう。同研究会は百瀬氏が30年以上も前に立ち上げたもので、原則として月に1回、中央区新川にある「全国中小企業団体中央会(全中)」の会議室を借りて「例会」を行なっている。全中はわが国の企業の99.7%を占める中小企業420万企業の71.4%を組織しているわが国最大の中小企業団体だ。

 例会では大学教授、研究者、会社経営者などによる講演と質疑応答が行なわれている。講演料も聴講料も無料というのが特徴だ。記者のような、講演の後で行なわれる懇親会(一般は会費約5000円、学生は1000円)目当ての参加者も少なくない。百瀬氏が沖縄・泡盛を全国区に広めた功労者であることから、沖縄酒造協同組合の泡盛古酒が飲み放題というのも特徴だ。普段はそう飲めない古酒が出されるときもある。

◇       ◆        ◇

 継続は力なり。聴講者は少ないときはわずか数十名しか集まらなかったとも聞く。しかし、それでも継続して行なってきた。今年5月の例会では過去最高の100名を超える人が集まった。前回の例会のように、40年も前に学んだ「ロバート・オーエン」を記憶の彼方から呼び戻してくれるから素晴らしい。

 見聞・知見を広げるためにも住宅・不動産業に勤める若い方にお勧めだ。問い合わせは全国中小企業団体中央会 〒104-0033 東京都中央区新川1-26-19 TEL 03-3523-4903 FAX 03-3523-4910 労働政策部長・小林信氏まで。

IMG_8532.jpg
懇親会で元住友商事執行役員・松岡嘉幸氏(左)と談笑する百瀬恵夫氏

 

IMG_8582.JPG

「無限の間」にもなる「白の間」「月の間」

 旭化成ホームズは9月25日、埼玉県さいたま市大宮に完成した「しぜんごこちの家」のコンセプトを搭載したモデルハウス「街かどへーベルハウス大宮東町」を報道陣向けに公開した。狭小敷地の3階建ての身の丈住宅ではあるが、自然の心地よさを巧みに住戸内に取り込みながら、夫婦の居場所、子ども部屋のあり方、一人で思索する場、地域とのつながりなどを様々な仕掛けで見せる盛り沢山・欲張りな家でもある。

 モデルハウスは1階が約36㎡(約11坪)、2階が約53㎡(約16坪)、3階が約41㎡(約12坪)の延べ床面積約132㎡(約39坪)。建築面積は約59㎡(約18坪)。周囲は住宅やマンションなどが建ち並んでいるどこでも見られるような地域の一角。

 テーマが面白い。名付けて「五更観月の家」。「五更」とは、夜明け前のぼんやりとした4時ごろのことをいう「戊夜(ぼや)」と同義語で、せめて家にいるときは「ON」と「OFF」を切り替えて「ぼんやり」とした時間を過ごしませんかという意味が込められている。「観月」とは文字通り、周囲に建物が立て込んでいる都会で「夜空」を眺められる空間を提案している。

 まず、自然の心地よさの提案。門柱と一部の塀には、割栗石をじゃかご風に仕上げたものが採用されていた。最近あちこちで目にかけるが、門柱に採用しているのは初めて見た。これは石のままでもいいが、土や砂などを入れれば自然に草花が生えてくるものだ。玄関ポーチはメンテ不要で30年の耐久性があるという南米・中米産のリグナムバイタ・パルサイト材を採用。

 1階は「夫婦の居場所」。ソファーコーナーと小上がりのタタミコーナーにすることで、7.2畳大の広さにもかかわらず多様な利用の仕方を可能にしているのが特徴。別に寝ることも可能だ。

 2階は「みんなの居場所」。それぞれがやりたいことをしながら一緒に過ごす団らん=「家居(いえい)」と、みんなが一堂に集う団らん=「円居(まどい)」の二つの団らんを提案したもの。クス材のキッチンテーブルは、家族だけでなく仲間とのホームパーティが開けるよう調理台や座卓にも早変わりするスグレモノだ。このほか、パソコンが利用できる文机コーナー、床上げ和室もある。

 3階は「ひとりの居場所」。二人の子どもを想定したもので、それぞれ4.0畳と3.8畳の個室とは別の勉強することを想定した3.9畳の「あいの間」、親やこどもが一人でぼんやりと過ごすことを想定した4.0畳大の「白の間」、さらには「白の間」とつながる「月の間」を設けている。

IMG_8573.jpg IMG_8578.jpg

「夫婦の居場所」について説明する旭化成ホームズ「くらしノべーション」主幹研究員・村松浩氏。右の写真はテーブルを座卓にして質疑応答の場になった「移ろ居の間」

◇       ◆      ◇

 住宅は平屋(フラット)が一番いいのは言うまでもないことだが、都市圏ではそんな贅沢はできない。このモデルハウスは実によく考慮された家だと思う。住居のあり方を考えさせられる住宅でもある。

 例えば「子ども部屋」を想定した「ひとりの間」。いったい「子ども部屋」の概念はいつごろからわが国に持ち込まれたものか、子どもに個室を与えることが本当に子どものためなのか、「あいの間」では子どもたちはどのような勉強をするのか考えてしまった。「白の間」もそうだ。「白」とは多様な用途に利用できるという意味が込められているのだろうが、記者は「思索の間」「哲学の間」「和合の間」「和解の間」「再生の間」「愛憎の間」「女人禁制の間」「男子入るべからずの間」などにしたら面白いと思った。「無限の間」でもある。

IMG_8580.jpg IMG_8576.jpg
床上げ和室(左)と「白の間」(手前)「月の間」

IMG_8584.jpg
割栗石を用いた門柱と外構

IMG_8503.JPG
ミサワ 同点のスクイズならず

 みずほ信不動産販売、積水ハウス、野村不動産アーバンネット、住友不動産販売が準々決勝進出-第4回Club-D cup」野球大会が9月18日、大宮健保グラウンドで4試合が行なわれ、ミサワホーム東京神奈川を延長サドンデスで下したみずほ信不販、長谷工グループを7-4で破った積水、ちばリハウスに2-0で完封勝ちした野村アーバン、積和不動産に5-4で勝利した住友不販がそれぞれ準々決勝戦に進んだ。 

 準々決勝戦は三井リアル-野村アーバン、ナイス-住友不版、みずほ信-東急リバブル、積水ハウス-オークラヤ住宅。10月2日に同グラウンドで行われる。

IMG_8472.JPG IMG_8497.JPG
野村 茂木             みずほ梁島

 みずほ信不販-ミサワ神奈川は、追いつ追われつの展開から4回まで7-7の同点に。延長サドンデスでは、先行のみずほか2点を取り、後攻のミサワも1点を返し、一打逆転の好機をつぶした。

 長谷工グループ-積水は、積水の選手が渋滞に巻き込まれ7人しか最初は集まらなかったが、2回に一挙5点を奪い逃げ切り。長谷工は小刻みに加点したが及ばず。

 野村アーバン-ちばリハウスは、2回に相手の拙守につけこんだ野村が2点を先制。新人茂木投手がそのまま守りきった。ちぱリの篠原投手の粘投は報われず。

 積和-住友不販は、0-0の4回、集中打で一挙5点を奪った住友不販が積和の最終回の反撃を4点に抑え逃げ切った。らなかった。

 

みずほ信不動産販売 9-8 ミサワホーム東京神奈川

  1 2 3 4     合 計
みずほ信不動産販売        
ミサワホーム東京 神奈川        

(5回延長サドンデス)

長谷工グループ 4-7 積水ハウス

  1 2 3 4     合 計
長谷工グループ      
積水ハウス      

(6回時間切れ)

ちばリハウス 0-2 野村不動産アーバンネット

  1 2 3 4     合 計
ちばリハウス    
野村不動産アーバンネット    

 

積和不動産 4-5 住友不動産販売

  1 2 3 4     合 計
積和不動産      
住友不動産販売      

(6回時間切れ)

IMG_8561.JPG
ウェリス代官山猿楽町

車寄せにせせらぎ 〝シンプル イズ ベスト〟住戸内は白が基調

 NTT都市開発が分譲中のマンション「ウェリス代官山猿楽町」を見学した。〝シンプル イズ ベスト〟-久々に本物の億ションを見た。

 物件は、東急東横線代官山駅から徒歩5分、渋谷区猿楽町の第二種低層住居専用地域に位置する地下2階地上3階建て全44戸の規模。専有面積は64.30229.72㎡、坪単価は585万円。設計・監理NTTファシリティーズ設計協力アーキサイトメビウス施工鹿島建設竣工 平成255。販売代理は三菱地所レジデンス三井不動産レジデンシャル7月末から分譲開始されており、現在までに30数戸が契約済み。地方の購入者も2割。

0920-2.jpg
エントランス

      ◆      ◇

 久々に本物の億ションを見た。億ションとは果たして何かという概念だが、記者はひと言で言えば、1億円以上のマンションにふさわしい住環境と建物の〝品格〟だと思う。かつて億ションの立地はほとんどが住居系立地だった。たまに商業系も分譲されたが、工業系などは皆無だった。億住戸をたくさん含んだタワーマンションが最近はたくさん分譲されているが、これらは厳密な意味で億ションではない。

 その意味で、今回のマンションは間違いなく億ションだ。「代官山ヒルサイドテラス」に近接した住居系用途が億ション立地の第一の条件を満たしている。

 建物も品格がある。品格とは一体何ぞやという問題もあるが、記者は「凛とした美しさ」だと思う。外観は南安錆びの自然石を採用。すっきりしたデザインでさりげなく高級感をかもし出している。

 地下駐車場(52台収容)の石張りの車寄せには「ららせぎ」を設置。エントランスのドアや住戸内のドアはウォールナットのスプーンカット仕上げを多用。このほか共用部分や住戸内の床は全て白系の大理石がふんだんに用いられている。エントランスの正面には堀木エリ子氏の和紙アートが、その奥には浅見貴子氏の墨の絵画が飾られている。 住戸内のデザインは白が基調。これも美しい。天井高は約2700ミリ。

 なぜ「凛とした美しさ」をこのマンションは備えているか。もちろん設計・監理を担当したNTTファシリティーズ、設計協力のアーキサイトメビウスの設計力もあるのだろうが、鹿島の施工力もあると思う。「赤坂」「加賀」「代官山」などに代表されるように、とにかく鹿島のマンションは美しい。

0920-1.jpg
ロビーラウンジ

      ◆      ◇

 このマンションについては、2年前、野村不動産がもう少し先で分譲した「代官山」を見学したときに現地を見ており、どのようなマンションになるか興味を抱き、必ず見学しようと思っていた。たまたま本日、アパの記者発表会があったので見学した。

 正直に話すと、こんな素晴らしい億ションになるとは夢にも思っていなかった。億ションといえば、三井不動産レジデンシャルが図抜けている。他のデベロッパーがどんなに頑張っても抜けないだろうとずっと思ってきた。もし、肩を並べるとすれば既存のデベロッパーではなく積水ハウスとか新日鉄などの異業種ではないかと考えてきた。同社には失礼だが、まさか億ションに挑戦するとは思わなかった。これまで大手とのJVを通じてノウハウを蓄積してきたのだろう。

 今回の億ションは、高額マンションとしては「ウェリス有栖川」(57戸、坪単価585万円)、「ウェリスタワー愛宕虎ノ門}(110戸、坪単価450万円)についで3棟目だそうだ。いずれも順調に売れているという。「NTT」のマンションブランドが大手を脅かす時代が来るかもしれない。そんな予感がする今回のマンションだ。車寄せにせせらぎを設けたデベロッパーなど聞いたことがない。

IMG_8559.JPG
車寄せのせせらぎ(写真ではよく分からないが、水が流れる音やきらめきが見事に演出されている)

 

rbay_ayumi.gif

 

ログイン

アカウントでログイン

ユーザ名 *
パスワード *
自動ログイン