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「青豆ハウス」(手前は区民農園)

 ブルースタジオが設計・監理を担当している賃貸住宅「青豆ハウス」を見学した。木造3階建てのトリブレット住宅で、入居者が共に育む住環境というコンセプトがヒットし、完成前に全8戸の入居者が決まった。

 物件は、東京メトロ有楽町線平和台駅から徒歩10分、練馬区田柄1丁目に位置する木造3階建て全8戸。専用面積は57.60~63.36㎡。月額賃料は159,000円〜174,000円。設計・監理はブルースタジオ。ランドスケープデザインはチームネット・エーピーデザイン。施工はコラム。事業主はメゾン青樹。

 特徴のひとつ、3層トリブレットは機能的ではないので、賃貸であろうと分譲であろうと記者は好きではないが、若い層には人気なのだろう。小さな一粒の豆が大地から芽を出し、空に向かってらせん状に成長していくイメージを具現化したようだ。完成前に全戸契約済みという。

 もう一つの特徴は、国産材や自然石を多用した優しいデザインだ。庭にはピザ窯が設置される予定で、大谷石が敷き詰められていた。建物の外壁は下地に不燃処理を施したうえ、表面にレッドシダー(スギの一種)を貼っているのが印象的だ。外階段や共用部はヒノキの国産材間伐材を多用。室内の床もヒノキ材。キッチン天板などはラワン材。

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階段室

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 階段やエントランスなどの共用部にヒノキの節だらけの岡山産の間伐材が使用されていたのには驚いた。建物ばかりか参拝用の舗道にも節ひとつないヒノキ材を使用している伊勢神宮を見慣れている記者にとってはむしろ感動的だった。

 室内の床はほとんど節目がないヒノキだった。幅が均一ではなかったような気がしたが、これもまたいい。ラワンを面材にしたキッチンもなかなかいい。昔のイメージと異なり、ラワンは高級材だそうだ。

 このような造り手の思想が伝わってくる住宅を見るのはとても楽しい。このような賃貸をデザイナーズ賃貸と呼ぶのだろう。

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2階部分

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「ブランズシティ品川勝島」完成予想図

 東急不動産は3月7日、国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択された「東急グループで取り組む省CO2推進プロジェクト」第一号マンション「ブランズシティ品川勝島」のモデルルームを3月下旬にオープンすると発表した。同日、記者発表会を行った。

 物件は、京浜急行本線鮫洲駅から徒歩11分、品川区勝島一丁目に位置する18階建て前356戸(分譲は335戸)。専有面積は71.01~90.23㎡、予定価格は4,400万円台~6,900万円台(最多価格帯5,200万円台)、坪単価は230万円。設計は日建ハウジングシステム。施工は大豊建設。竣工予定は2015年7月下旬。

 世界初のマンション向けエネファームを導入するほか、エネルギー、モビリティ、勝島の森、パッシブデザイン、防災、コミュニティの6つを“シェア”することで、省エネ・省CO2の暮らしを実現する「BRANZ SHARE DESIGN」をコンセプトとして採用しているのが特徴。東京都の「マンション環境性能評価」では満点の星15個に1つ欠ける14個を獲得している。

 発表会に臨んだ同社広報・CSR推進部長・熊沢基好氏は、「昨年からリブランディングに取り組んでおり、当社のマンションブランド〝ブランズ〟の認知度は高まってきた。今回の物件は、住環境を創造し、トータルで生活をシェアする提案を盛り込んだフラッグシップ物件として位置づけている。CSR活動としても先進的な取り組みができた」と挨拶した。

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 単価については、先ごろ行なわれた同社ループの記者懇親会で、担当役員の大滝岩男常務に「230万円ぐらいでしょ」と話したら常務は「いい線だね」と答えた。東京競馬場へは歩いて行ける。競馬場は嫌悪施設では全然ない。厩舎の匂いは風向きもあるだろうが、ここまでくれば匂わないのではないか。

 省CO2の取り組みでは、居住者の使用エネルギーやライフスタイルなどの情報を東急住生活研究所と東京都市大学が産学共同で分析・検証し、今後の商品企画などに生かしていく。また、省CO2行動を促進するため東急ストアの買い物優待を行なうほか、国が運営する排出権取引スキーム「J-クレジット」に登録・売却することで年間100万円の収入を見込む。

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シェアガーデン

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 意欲的な取り組みは理解できるが、記者は「世界初のマンション向けエネファームを全戸に導入」と前面に謳っているのはいかがなものかと正直思う。

 今回のエネファームは東京ガスとパナソニックが共同開発したものだが、他のガス会社やメーカーも戸建て向けに取り組んでいる。「世界初」というのはあくまでも「マンション向け」であり、総合地所も同じタイプのものを採用するので。正確には「同時世界初」ではないか。また、この種の機器は日進月歩のはずで、同業他社がもっと優れたものを開発すれば「世界初」の価値は薄れていく。1基200万円とコストもかかるし、約2㎡のスペースを小さくするのも課題だ。

 「世界初」を強調すればするほど、他の取り組みの良さ、訴求力が薄れてくるような気がしてならない。

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エネファーム

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 もう一つ。細かなことだが、モデルルーム提案について。いまマンション業界は、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、住友不動産、野村不動産の4強がトップ争いを演じている。

 記者は判官贔屓だから、この4強のうちどこが抜け出すか脱落するかを注目している。各社とも必至だろう。競えあえばあうほど商品企画はよくなるだろうから、ユーザーにとっては歓迎すべきことだ。一方で、2番手グループの同社や東京建物、大京、新日鉄興和不動産、NTT都市開発などには頑張ってほしい。戸数では勝てなくていい。供給量など何の価値もない。それよりも商品企画であり、それぞれ特徴を打ち出すべきだ。

 なぜ、今回のモデルルームの提案を持ち出したかというと、造花の壁掛けが設置されていたのだが、どうして本物の観葉植物にしなかったかだ。同社はどこよりも早く壁面緑化提案(本郷、川口など)を行なっている。同社の本社の玄関や受付などには同社とグループ会社の石勝エクステリアが共同開発した素晴らしい壁面緑化のアートが掲げられている。前日(6日)の三井不動産レジデンシャルの「武蔵小杉」の各エレベータホールには「ミドリエ」が掛かっていた。ユーザーはこうした何でもないようなことに感動するのだ。

 さらに言えば環境・ユニバーサルデザインの取り組みだ。記者は、同社こそがもっとも早く環境共生やユニバーサルデザインに取り組んできたデベロッパーだと思う。パッシブの取り組みでも他を圧していた。熊沢氏も言った。「当社にはそのDNAが受け継がれている」と。「世界初のエネファーム」より、こちらのほうがはるかに価値がある。ランドスケープデザインは石勝ではないのか。リリースには載っていないが、建物の設計は日建ハウジングシステムだ。

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販売事務所に設けられたシェアガーデン(本物の草木は無理だろうが、もっと工夫できたはず)

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「パークシティ武蔵小杉ザ グランドウイングタワー」

 三井不動産レジデンシャルは3月6日、東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅前の商住一体開発のマンション「パークシティ武蔵小杉ザ グランドウイングタワー」(506戸)が竣工したのに伴い記者見学会を行なった。

 このマンションの特徴は、第一に「武蔵野の森の再生」をテーマに、完成済みの2つのタワーマンションとデザインを統一。既存樹を残したり新たに植樹するなどして緑のネットワークを整備した。第二は、駅前の広場と商業施設の一体開発により、屋根付きの専用デッキで駅と直結したこと。商業施設には「ららテラス武蔵小杉」が近くオープンする。第三は、東日本大震災の教訓から、2013年度グッドデザイン賞を受賞した防災プログラムを盛り込んでいること。

 見学会に臨んだ同社横浜支店副支店長・各務徹氏は、「3つの特徴のうち防災にはもっとも力を入れた。このエリアには5,000戸を超えるマンションが完成したが、人気エリアの象徴的な存在のマンション」と自負した。

 マンションは506戸が販売開始の2012年4月から20133月までの1年間に完売。価格は3,300万円~1億280万円(専有面積39.77~112.46㎡)、坪単価291万円。

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左から2008年竣工の「ステーションフォレストタワー」(643戸、単価238万円)、2009年竣工の「ミッドスカイタワー」(794戸、単価260万円)、2014年竣工の「ザ グランドウイングタワー」(506戸、単価291万円)

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左は2層吹き抜けのエントランスホール(壁は堀木エリ子氏の手すき和紙アート)、右は5階スカイゲートブリッジ

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 このマンションについては2度見学会が行われており、その都度記事にしているが、完成した物件を見学して改めてレベルの高いマンションであることを認識した。防災システムはとくに素晴らしかった。防災システムの構築に参画したNPO法人プラス・アーツ理事長・永田宏和が「画期的」と話したように、今後のタワーマンションのモデルになるのではないか。

 非常時には72時間使用可能の非常用発電機を設置しているほか、1世帯当たり1,000リットルの水を確保。各フロアには防災備蓄倉庫や災害時非常水栓も設置している。トイレ対策としては約3日間、自宅のトイレで使用できる汚水槽を備えている。

 記者が注目したのはトイレ対策だ。震災時にはトイレが使用できないのは深刻な問題になるのは新浦安で経験した。男性は庭先や空き地に用を足すこともできるが、若い女性などはなかなかできないそうで、寒くて暗い中、液状化でガタガタになっている道を10分以上も駅まで歩いたという話を何人にも聞いた。

 このマンションには、水の要らない「ラップポン」が各フロアに設置されている。ボタンを押すと排泄物がビニール袋に完全に密封されるもので、そのままゴミとして捨てられ、匂いがしないという。値段は約10万円。管理組合に備蓄するのに最適だと思った。

 このほか、光井純氏の計算し尽くされた3つの棟のデザイン・ティアラにはただたが感心した。光井氏は少なくとも10年前には現在のデザインが描かれていたのだろう。

 われわれ記者(記者だけかもしれないが)は坪単価でしかマンションの価値を計れない習性が見に染み付いている。このようなタワーマンションや大規模マンションの価値は、また別の評価方法を考えないといけない。共用施設や環境・省エネ・防災システム、コミュニティづくりなどを定量的に計算できないものだろうか。記者は分譲開始時に「ホテルなら5つ星」と見出しをつけたが、これは間違っていなかった。

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屋上スカイデッキ(左)と各階 床下防災倉庫

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水の要らない簡易トイレ「ラップポン」

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各エレベータホールの壁に設置されている壁面緑化 サントリー「ミドリエ」(ここまでやるのはおそらく業界初)

ホテルなら5つ星 「パークシティ武蔵小杉ザ・グランドウイングタワー」(2012/4/27)

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阿部社長

 積水ハウスは3月7日、2013年度決算説明会・2014年度経営計画説明会を行なった。2013年度の売上高は18,051億円(前期比11.9%増)、営業利益は1,319億円(同53.1%増)、経常利益は1,377億円(同50.2%増)、当期純利益は798億円(同71.8%増)と、過去最高売上げ・利益を更新した。

 説明会に臨んだ阿部俊則社長は、好業績について「グリーンファーストの拡販、施工力の強化によるコア事業の請負が堅調に推移し、安定的な収益源のストック型も積みあがり、利益率の改善が見られた開発型の3つのビジネスモデルの多角化が進んだ結果。2014年度も収益率をさらに高める」と話した。

 懸念される建築費の上昇、職人不足については平準化・機械化を進めると語った。

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 すごい数字だ。天気に例えれば一点の曇りのない快晴だろうか。デベロッパーの売り上げと比較すると三井不動産と東急不動産ホールディングスを合せたような数字だ。 

 ただ、決算数字は遅行指標だ。現場を見ていると、同社が過去最高の売上高、利益を計上したのは当然の結果のように思う。5本の樹計画による植栽・環境への取り組み、ユニバーサルデザイン、キッズデザインなどの人に優しい取り組みなどは突出している。テーマ、コンセプトが明確であることが消費者に評価された当然の帰結だ。

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 記者が嬉しかったのは、この2月に「経営企画部ダイバーシティ推進室」を同社が設置し、その室長に就任した伊藤みどりさんが説明会に出席されたことだ。

 伊藤氏は、「女性の活躍推進については2006年から取り組んでおり、社外に訴求する取り組みが弱かったかもしれないが、営業の現場のほか、ユニバーサルデザイン、キッズデザイン、技術部門などで女性の登用は進んでいる(女性管理職はグループ全体で65人。女性比率で1.5%。これを2020年までに5%、その後10%にする目標)」と語った。

 阿部社長も「女性の登用はもちろん、身体障害者、高齢者雇用なども積極的に進めていく。ダイバーシティの考えは必要」と後押しした。

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 説明会ではもう一つ嬉しいニュースがもたらされた。東急不動産グループの石勝エクステリアの元社長で、東京都市大学教授・涌井史郎氏が4月1日付で同社の取締役に就任することだ。記者は20数年前、涌井氏から「樹の名前と、虫の名前と鳥の名前を覚えると、1歩歩くごとに人生3倍楽しくなる」-つまり自然と親しむことの大事さ、虫の視点、鳥の視点でものを見る目を養うことを教わった。涌井氏の取締役就任で環境対策やランドスケープデザインに磨きがかかるのは間違いない。

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「はらくっつい東北」お披露目会(丸ビルで)

 三菱地所グループは3月6日、食の復興支援活動「Rebirth東北フードプロジェクト」第6弾のオリジナル缶詰「はらくっつい東北」2品が完成し、同日から販売すると、丸ビルで行なわれたお披露目会で発表した。

 販売開始された缶詰は「とろとろさんまとフカヒレと大島ゆずの味噌煮(気仙沼)」と「山椒香る金華さばとムール貝とたっぷり野菜のお椀(石巻)」の2品。宮城県の方言で「お腹いっぱい」を意味する「はらくっつい東北」シリーズとして販売する。

 商品化にあたっては、丸の内エリアに店舗を構えるレストランのシェフなどが食に関する提案・発信を行なうプロジェクト「丸の内シェフズクラブ」のメンバー、丸ビル「ミクニマルノウチ」のオーナー・三國清三氏や新丸ビル「恵比寿笹岡」の笹岡隆次氏も企画段階から参画。地元シェフや加工会社などと開発した。

 値段は各450円(税抜き)。丸ビルに出展する店でも販売するほか、三菱地所が運営するオフィスビル入居企業に防災備蓄品として紹介したり、三菱地所レジデンスが分譲するマンションの居住者用サイトで販売したりする。

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「Rebirth東北フードプロジェクト」

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 この日、丸ビル1階で行なわれた「丸の内東北応援フェアオープニング」には主催者として三菱地所・杉山博孝社長と河北新報社・一力雅彦社長が挨拶。

 杉山氏は「当社は仙台でも事業を行なっており、何とかお手伝いできないかと丸の内で食育に取り組んでいることから食に注目し、3年前からスタートさせた。年を経るごとに3.11が忘れられることのないように思いを新たにしていただければ幸い」と語った。一力氏は、「被災地ではまだ26万人を越える人が仮設住宅住まいを余儀なくされている。東北は震災の風化と原発による風評被害という二つの風に悩まされている。このフェアが少しでもこの風を払拭できればと願っている」と話した。

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杉山氏(左)と一力氏

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 酒もそうだが、毎日のようにトマトを食べている記者はフェアでトマトを買って食べた。甘くてとてもおいしかった。あまりにもおいしかったので、次の取材先の主催者や記者の方におすそ分けした。

 フェアは3月16日まで丸ビル1階「マルキューブ」で行なわれる。オリジナル缶詰が販売されるほか、丸の内シェフズクラブの6人のシェフが考案したおひたしのセットメニュー販売や地酒が販売される。

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フェア会場

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「3階建てプラン」(左)と「賃貸併用タイプ」

 三菱地所ホームは3月5日、昨年1月に発表した木造制震賃貸住宅ブランド「M-asset(エム・アセット)」の第二弾として「3階建てタイプ」と「賃貸併用タイプ」の販売を開始すると発表した。

 「3階建てタイプ」は、敷地を最大限に活用して賃貸戸数を増やすことで収益性を高めているのが特徴で、「賃貸併用タイプ」は、賃料収入による家計負担の軽減と相続税や固定資産税の節税効果が期待できるプラン。

 建物には、地震による揺れを最大で50%低減する制震システム「エムレックス」を標準装備。高いメンテナンス性を備え、オプションで上下階の音の問題を軽減する「高遮音床仕様」にもできる。オーナー住戸は冷暖房費ゼロを実現する「エアロテック」を装備。また、三菱地所ハウスネットによる最長30年間の長期一括借り上げも可能。

 構造は木造2×4工法。本体参考価格は「3階建てタイプ」が6,500万円(87.79坪、税別、賃貸9戸、60分準耐火構造)。「賃貸併用タイプ」が6,850万円(87.42坪、税別、自宅+賃貸6戸、45分準耐火構造)。発売日は2014年3月6日(木)。初年度販売目標は80棟。同社の今年度の賃貸の受注は50棟の見込み。

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「渋谷ホームギャラリー」

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 記者発表には三菱地所・清沢光司常務、三菱地所ホーム・西貝昇社長、三菱地所ハウスネット・小幡義樹社長などが勢ぞろい。1時間くらいにわたって三菱地所グループの住宅事業バリューチェーン、賃貸住宅の性能、賃貸市場などについて説明を聞いた。

 記者の関心事はほかにもあった。会場になった「渋谷ホームギャラリー」を見学することだった。各氏の話を聞きながら、会場の面材に使用されているどこかで見たような高級材が気になってしようがなかった。あとで確認したら「シャムガキ」だった。一昨年、新日鉄興和不動産が「渋谷」のマンションのモデルルームに採用していたのを初めて見たのだが、その後、モリモトも採用した。

 しかし、「渋谷ホームギャラリー」のシャムガキは量で他をはるかに凌駕していた。これには驚いた。さらに、白を基調にした美しい洗面室、広くて機能的なキッチンも圧巻だ。1階の天井高は3m。階段のステップは19段もあった。サッシは木製。

 ラッキーだったのは、キッチンについて説明してもらった三菱地所ホーム開発設計部課長代理・原祥子さんが何とこの「渋谷ホームギャラリー」を設計した本人だった。了解も得たので紹介する。記者は「美しいもののみが機能的」と語った丹下健三を思い出した。

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キッチンに立つ原さん(背景はシャムガキ)

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 同社に注文も一つ。記者発表会で同社・中津川常務は「19年前に発表した全館空調の『エアロテック』は当社の大ヒット作品」と紹介した。記者も発売当初、同業他社の建売住宅に採用されていたのを見学し、その良さを体感した。また、同社の注文住宅はミリ単位でお客さんの満足に応えるという。

 しかし、それほど素晴らしいのにデベロッパーの戸建てでは三井不動産、野村不動産、住友不動産などに大きく水を開けられている。これは情けない。住宅事業でのバリューチェーンを標榜するのであれば、追撃態勢を早急に取るべきだ。

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「エアロテックは顧客満足度が極めて高い」と話す中津川氏

 

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故・田中氏の遺影(帝国ホテルで)

 ケン・コーポレーションは3月5日、昨年12月25日に74歳で亡くなった同社の創業者で代表取締役会長・田中健介氏の「田中健介お別れの会」を行なった。関係者ら約2,100人が参加した。

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 参加者の数に驚いた。田中さんの人柄と人脈の広さをこの数が示している。昭和47年に外国人向け仲介会社を興し、その後40余年にわたり「信用」「信頼」を愚直に掲げ、不動産業界に大きな地歩を築いてきた。いかにも田中さんらしい人懐っこい笑顔の遺影の前にしばしたたずんだ。

 同社佐藤繁社長は参列者に配布された「ごあいさつ」の中で、「故人にとって、満足な人生ではなかったかと思えてなりません」と記しているが、その通りだと思う。記者にとっては3年前だったか、囲碁について取材することになっていたのが、直前になってキャンセルとなったのが唯一の心残りだ。田中さんから最後に聞いた言葉は、平成23年11月19日に行われた第23回RBA野球大会 日曜ブロック決勝戦で優勝したときの「補強? よきに計らえだよ」だ。

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献花会場

ケン・コーポレーション田中健介会長が死去(2014/1/7)

ケンコーポが3年ぶり9度目の優勝 小笠原 ノーヒット1失点の好投(2011/11/19)

 

 旭化成は3月5日、旭化成ホームズ取締役兼副社長執行役員の池田英輔氏が旭化成ホームズ代表取締役社長兼社長執行役員に4月1日付で就任すると発表した。現旭化成ホームズ代表取締役社長兼社長執行役員・平居正仁氏は旭化成副社長執行役員(現執行役員)に就任する。

 池田氏は、1952年(昭和27年)生まれ。静岡県出身。立命館大学卒。1976年、旭化成ホームズ入社。2003年 執行役員、2008年 常務執行役員、2009年 専務執行役員、2011年 副社長執行役員に就任。

 

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「プラウド美しが丘」完成予想図
 

 野村不動産が3月下旬に分譲する「プラウド美しが丘」を見学した。価格は現段階で未公表だが、バブル崩壊後の田園都市線沿線のマンションで最高単価になる模様だ。デザイン性に優れたマンションだ。

 物件は、田園都市線たまプラーザ駅から徒歩8分、横浜市青葉区美しが丘2丁目の第一種中高層住居専用地域に位置する5階建て全69戸の規模。専有面積は75.01~101.66㎡、価格は未定だが坪単価は300万円を突破する模様。竣工予定は平成27年1月下旬。施工は東急建設。

 現地は、緩やかな坂を上った高台で、周辺は中層マンションが建ち並ぶ閑静な住宅街の一角。敷地は中日本高速道路の社宅跡地。デザイン監修はプランテック総合計画事務所。

 建物外観、専有部のデザインに力を入れているのが特徴。建物は3方道路の敷地を生かし、リングシャッターゲート付き地下駐車場を設置。外観正面にはプロフィリットガラスのルーバーを配置。共用廊下側には木調のルーバーを配し、外壁は細かいレイヤーを重ねることで重厚で繊細な表情に仕上げている。 

 専有部では、同社の「ラクモア」をフル装備。玄関・廊下は折上げ天井とし、天井部分に竹をイメージしたデザインとしている。システムキッチン、洗面所のカウンタートップは天然御影石。三面鏡はスライドできるものを採用。

 企画・販売を担当する同社平野拓也氏は、「容積が150%、高さ規制が15mという厳しいエリアですが、専有面積は平均で80㎡確保したように、プランはめちゃくちゃいいものにしました。単価はまだ公表できませんが、300万円を突破する予定で、手ごたえも十分」と語った。

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 平野氏が自信満々に語ったように、「美しが丘」の住所に恥じない美しいマンションだ。この20年間の田園都市線沿線で供給されたマンションの最高峰になるのは間違いない。それだけの中身のあるマンションだ。「プラウド」の真骨頂を見た。

 芸が細かい。例えば共用廊下側のルーバー。等間隔にルーバーを配するのではなく、外からの目線を遮る部分は間隔を狭め、そうでない足元や上部は広めている。

 玄関・廊下の折上げ天井もそうだ。玄関・ホールを折上げ天井としているものはたくさんあるが、リビングドアまで長さにして7mくらいもあった。デザイン処理も施されていた。竹をイメージした文様のクロスを採用し、ダウンライトも設けることで、廊下の床に映りこむ仕掛けも施している。このようなものは初めて見た。

 モデルルームもいい。モデルルームはただ〝魅せる〟だけのものが多いが、ここでは書斎といい、姿見付きのドレッシングスペースといいそのまま採用できるものが提案されていた。

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玄関・廊下の折上げ天井(左)とドレッシングスペース提案

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「これからの『林業政策』を問う-林業基本法制定50年を振り返って-」(港区:石垣記念ホールで)

林家の平均年収は29万円 100haの大規模林家でも36万円

 大日本山林会は3月3日、「これからの『林業政策』を問う-林業基本法制定50年を振り返って-」と題するシンポジウムを行った。約120人が参加した。

 シンポジウムでは、東大大学院教授・永田信氏が基調講演を行ったほか、筑波大教授・志賀和人氏をコーディネーターに林野庁森林整備部長・本郷浩二氏、速水林業代表・速水亨氏、全国森林組合連合会代表理事専務・肘黒直次氏、九州大教授・佐藤宣子氏、筑波大准教授・立花敏氏、森林総合研究所関西支所チーム長・山本伸幸氏がパネリストとなってパネルディスカッションを行った。

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 「公益社団法人大日本山林会」の存在をある人を介して初めて知った。同会の案内書によると、設立は明治15年(1882年)。初代会頭・伏見宮貞愛親王殿下から現総裁・桂宮宜仁親王殿下に至るまで歴代総裁は皇族ばかりで、創立以来130年、わが国でもっとも長い歴史を持つ森林・林業団体だという。民間森林・林業の振興に寄与するのが目的だ。

 記者は他の取材と重なったため、途中からの参加だったが、会場の石垣記念ホールは満席だった。途中休憩はあったのだろうが、11:00から17:00まで6時間もぶっ続けで森林・林業の過去・現在・未来を関係者が論じ合ったのにびっくりした。

 シンポジウムも、コーディネーターとパネリストが語り合うというより参加者の質問に答える形で進められた。参加者は一家言を持つ人ばかりのようで、阿吽の呼吸という形容がぴったりのシンポジウムだった。

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志賀氏

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 森林・林業の現実については、これまで論じられているように高度成長期の木材需要が拡大する一方で、エネルギー革命、円高の進行による輸入材の増加と自給率の低下を招き、国産材価格の下落、林業就業者の減少と高齢化、伐採期に育っているのに赤字になるから伐れない、所有の空洞化などの危機的状況が浮き彫りされた。

 いかに深刻か。速水氏の報告から以下に引用しよう。

 「2002年から為替と自給率、木材価格が関係なく動いている」「『円さえ弱くなれば、世界の木材価格はゆっくりだが上昇しているのだから、国産材の下落も止まる』という期待が出来なくなった」

 「林業での生産拡大は今の時代は、思いの外レスポンスが良い。それに対して需要拡大は時間が掛かる。この時間的ギャップが林業経営をほとんど採算の合わない産業に変えた」

 「林家収入の下落は、いかんともしがたい。1990年までは面積が100~500ha層で5,934千円あり、高額ではないが専業でなければ、この収入は魅力的であるが、その後の下がり方はあっという間に100万円を切り、2005年には361千円である。これでは若者の月給である。2008年になると100~500haの林業所得は259千円で500ha以上でも217万1千円である。これらのことは全ての林業問題を包含した結果である」

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 森林・林業問題は、この前書いた「空き家」問題と根っこは同じだ。間違いなくこの20年間で何かが壊れた。記者が普及することを期待している「CLT」も強度は十分だが、接合部を強化しないと建基法を満たさないようで、実用化するにはまだ3年かかるという。速水氏のいう「時間的ギャップ」は埋まるのだろうか。

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左から本郷氏、速水氏、肘黒氏

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左から佐藤氏、立花氏、山本氏

 

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