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 積水ハウスは11月13日、高齢者向け賃貸住宅の運営・管理の専門会社「積和グランドマスト」を設立したと発表した。多様化するニーズにきめ細かな対応をすることで、サ高住の受注拡大と医療介護事業をの成長を加速化させるのが狙い。

 同社は、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」の専任部署をいち早く設置し、サ高住商品「セレブリオ」を投入してきた。サ高住はこれまで全国で16万戸超が建設されているが、同社は約5%、東京都内では約20%のシェアを占めている。

 今後は独自ブランド「グランドマスト」を年50棟ペースで開設し、5年後に管理戸数5千戸の規模を目指す。

 積和グランドマストの本社は渋谷区代々木2-1-1、社長は小山健氏(現・積和不動産常務取締役)。資本金は4億円(同社100%子会社)。

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「ライフコミュニティータウン」(賃貸住宅棟)

 積水ハウスなどが開発を進めている埼玉県上尾市の多世代コミュニティ街区「ライフコミュニティータウン」に上田清司・埼玉県知事が「とことん訪問」の一つとして11月13日、現地視察を行った。

 「ライフコミュニティータウン」は分譲宅地、子育て世帯向けの賃貸住宅、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)+デイケアセンター、保育所が共存する全国的にも珍しいプロジェクト。

 上田知事はじめ島村譲・上尾市長、県議会議員、市議会議員なども出席して、同社埼玉営業本部長・新井富士夫氏やサ高住を運営する医療法人社団昌美会西村ハートクリニック院長・西村昌雄氏などから概要の説明を受けた。

 上田県知事は、子育て賃貸のトレードマークに子どもの3人が描かれているのを見て「3人がいい。2人じゃ人口は増えない」と話した。

 物件は、JR高崎線北上尾駅から徒歩12分の第一種低層住居専用地域に位置する総面積約1.1haの規模。ブリヂストンサイクルの社宅跡地としてしばらく更地になっていたのを医療・介護、子育て賃貸、戸建て、保育施設など一体として開発する同社、レーベンハウス、医療法人昌美会の提案が受け入れられたもの。

 積水ハウスの分譲区画は32区画。1区画40坪以上で1年前から坪単価46~60万円で宅地分譲されており、これまでに15区画が分譲済み。建物を含めた価格は5,000~6,000万円台。スマートシティがテーマになっている。

 子育て支援賃貸は3階建て2棟24戸(うち1棟は一括借り上げ)で、地元のレーベンハウスが管理・仲介を行う。子ども一人に付き賃料を1,000円減額するのが特徴の一つで、募集開始後瞬く間に入居者が決まったという。12世帯のうち半数が子育て世帯。積水ハウスの「5本の樹計画」も盛り込んでいる。

 サ高住は、3階建て全56戸。専用面積は20~62㎡。地域の約800人の患者の医療を常時行っている昌美会が直接運営する。開業は来年の7月。昌美会は隣接する敷地に託児所も開設する予定。

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関係者の説明を聞く上田県知事

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埼玉県のユルキャラ「コバトン」の隣ののぼりには「現場主義!」と書かれていた

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 分譲戸建て、賃貸、サ高住、保育施設が一体となって開発されたプロジェクトは、近いものでは東京都住宅供給公社の「コーシャハイム千歳烏山」や東京都の「一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅整備事業」、NTT都市開発の「ウェリス津田沼」などがあるが、埼玉県では初めてで全国的にも珍しい取り組みであるのは間違いない。

 記者が注目したのは、西村院長の「サ高住は私の長年の夢の具現化の第一歩」という熱弁だった。

 西村院長は、「私どもは3名の常勤医師で年間169名の在宅看取りを行っている。この実績が評価され、平成24年、厚生労働省から単独機能強化型在宅療養支援診療所に認定されたが、在宅医療は様々な問題を抱えている。

 例えば、平成18年、中医協が本格的に始動するようになったが、同時に病院のベッド数削減が加速し、医療難民が急増した。これらの医療難民は医療の必要性が高いとの理由で介護施設では収容されず、介護難民化した。行き場のないこれらの方々は家庭に復帰せざるを得なかったが、家庭でも介護する家族が日中いない、あるいは老々介護、独居生活などの理由で家庭内でも受け入れられず、家庭難民化した。

 現行のサ高住は、他の介護施設と同様、介護業者が介護サービスを提供するが、医療サービスを医療法人が直接提供することはない。制度の形がい化も進んでおり、24時間対応と銘打っていても、電話対応のみの在宅療養支援診療所がほとんどというのが実情。

 私どもは医療難民、介護難民、家庭難民化した方々に救いの手を差し伸べるには、医療を主たるサービスとするサ高住を創り、医療法人が直接運営する以外に道はないとの結論に至った。したがって、私どもの施設は、看護士が24時間常駐し、医師は30分以内に駆け付けられるようにする。住宅としての機能を整備し、全職員がおもてなしの心で入居者に接したい」と、熱っぽく上田知事にアピールした。

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子育て賃貸の前で記念写真

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 西村院長によると、埼玉県は東京都のベッドタウン化していることが大きな要因だろうとは思われるが、人口10万人当たりの医師の数や病床、介護施設数は全国で最低レベルだという。それだけにサ高住も質の高いものにしたいという願いが込められていたのだろうと思った。上田県知事は西村院長の声をどう聞いたのだろう。

 この西村院長の話を聞きながら、貧弱な埼玉県各市の街路樹のことを考えた。埼玉だけではないのだろうが、いま一つ街のポテンシャルが上がらないのはみどり・街路樹がプアだからと記者は思っている。

 埼玉県は上田県知事が在任中の平成16年に知事の任期を3期までとする多選自粛条例を定めた。上田県知事は現在3期目。来年で任期が切れるが、いまのところなにもコメントしていないという。

 お辞めになるのか4選を目指すのか分からないが、知事には「医療・介護」が全国最低レベルと言われないよう、街路樹・みどりが貧弱と言われないよう、都民が埼玉県に住みたくなるよう総仕上げを行っていただきたい。

サ高住「コーシャハイム千歳烏山」 「囲い込み施設にしない」JKK狩野氏(2014/3/31)

サ高住は終の棲家になるか 「グレイプスガーデン西新井大師」(2014/9/10)

併設のサ高住のサービスも受けられるNTT都市開発「ウェリス津田沼」(2014/11/04)

続「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」流山と越谷、三郷の差(2014/10/17)

 

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「GEMS(ジェムズ)市ヶ谷」

 野村不動産は11月13日、市ヶ谷駅前の商業施設「GEMS(ジェムズ)市ヶ谷」をグランドオープンする。2012年10月にオープンした「GEMS渋谷」に続く第2弾で、カフェバール業態としては日本初出店の「Lucaffe(ルカフェ)」など飲食10店舗が入居する。開業に先立って11日、国生さゆりさんがゲストとして参加したプレス発表会&内覧会が行われた。

 市ヶ谷は駅を中心に半径500m圏に就労・居住人口が5.6万人もいるにもかかわらず、飲食店は新橋の10分の1くらいの160店舗しかないことに着目して開発したもので、日本初出店の「Lucaffe(ルカフェ)」三ノ輪の人気焼肉店「炭火焼七里」本店が名前を変えてオープンする焼肉「なかはら」など地下1階9階建てに10店が入居する。客単価は3,500円~6,000円くらいのリーズナブルなものが中心。

 「GEMS」シリーズは、同社グループが企画-開発-施設運営まですべて関与するもので、商業施設事業の中でも大きなウエイトを置いている。今後、芝大門、神田、西新宿、田町など年間4物件ずつのペースで開発を行っていく。

 発表会に臨んだ同社代表取締役専務執行役員・中嶋忠氏は、「GEMSは、大きな柱の一つにしていきたい商業施設事業の中でももっとも力を入れているもの。6棟目まで用地を取得済み。企画、開発からリーシング、販促まで一体として手掛けていくのが大きな特徴」などと話した。

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左から国生さん、中嶋氏、黒川氏

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国生さん

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 ゲストの国生さゆりさんが全店舗の特別メニューを「おいしい!」を連発しながら試食し、店舗の代表とトークショーを約40分にわたり行った。国生さんは来年女優30周年で、市ヶ谷にあるCBSソニーからデビューするとき市ヶ谷をよく利用し、「電車に初めて乗ったのも市ヶ谷」だそうだ。「3回目(の結婚)は考えていません」と話した。

 駆け付けた記者は、店舗の客数は最大でも67名というフロアにあふれんばかりの約90人。しきりにカメラのシャッターを切る人からメモを取る人、トークショーそっちのけでスマホをいじくり情報を収集する人、居眠りをする人など、あまり見られない光景に記者は唖然とするしかなかった。マンションの見学会にはこの3分の1もあればいいほうだ。

 記者は商業施設のことはよく分からないが、さすがだと思ったのは、同社執行役員・黒川洋氏や事業説明した商業施設事業部開発課部長代理兼課長・郡司誠氏、同課・中村泰士氏が「企画、店の選定にあたっては社員が全国を歩き回って選んできた」「直接会社を回って告知してきた」などと話したことだ。

 マンションの用地取得もそうだし取材も同じだ。やはり決め手となるのは「足」だ。ただ、郡司氏も中村氏も若くてかっこいいのはマンション開発担当者とすこし違うところか。それにしても仕事のためにおいしいものばかり食べていたら病気にならないか。

 記者のお勧めは生牡蠣(2個で760円)が食べられ、タバコも吸える6階の「伊達藩いろり屋二代目ごいち」。2階のフレンチ・イタリアンの「JAM ORCHESTRA」に会うという日本酒「山の井」(会津酒造)は飲んでみたかった。

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郡司氏(左)と中村氏

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「Lucaffe(ルカフェ)」(左)と「JAM ORCHESTRA」の料理

野村不動産、渋谷駅新南口駅前に商業施設「GEMS(ジェムズ)」(2012/10/18)

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「第30回全国削ろう会小田原大会」

 厚さ数ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の鉋(カンナ)削りの技を競う「第30回全国削ろう会小田原大会」が11月8、9日、小田原市で開かれ、全国29都府県と米国から約550名の「削リスト」が高い技とわが国独自の鉋砥ぎ、道具づくりを披露した。大会は小田原の伝統工芸や岩国・錦帯橋の模型展示やイベントも行われ、見学者は初日が約1万人、2日目が約1.5万人に上った。

 鉋屑は大工仕事の中で捨てられるものだが、鉋から吐き出される屑は薄さが数ミクロンで、薄絹のように美しく、また材料、砥ぎの技術なども重要な要素であることから、日本の伝統的な木造建築、木工技術の向上と伝承を目的に平成9年に林野庁などが後援して第1回大会が行われた。これまで大会は平成9年に林野庁などが後援して第1回大会が行われ、これまで年1、2回全国大会が開催されてきた。

 競技部門は一般、学生、女性に分かれ、一般の部では愛知県から出場した細田保貴さんが優勝した。

 大会には神奈川県知事の黒岩祐治氏から「木工技術の向上及び技術の伝承が図られるとともに、木工製品や木造建築の魅力をより多くの方々に感じていただく機会となることを願っています」などとの歓迎の言葉も寄せられた。

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一般の部で優勝した細田保貴さん

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 「鑓鉋(やりかんな)は奥が深い。鉋は誰が削っても平らになるが、名栗(ナグリ)によって陰影を付けるのが美しいわが国伝統の技」と、鉋削りには目もくれず鑓鉋の技を披露していたのが、茨城県桜川市真壁町から参加した大工歴40年の山崎伸一さん(55)。

 作業の傍らには座右の銘とも言うべき「究極の鑓鉋仕上げは鎌倉時代です。鉄は鉄で磨き、石は石で、木は木で、人は人によって磨かれます。 大工 山崎伸一」の言葉が板に書かれていた。

 山崎さんの技はこれだけではない。猿回しならぬ烏回しを披露した。「毎日連れている」という相棒の烏の名は「マック」。カラスはイルカなどとともに動物・鳥類の中でもっとも〝頭がいい〟といわれるだけに、山崎さんとの掛け合い漫才の息はピッタリ。

 山崎さんが「こらっ!マック!頭が高い!この印篭が目に入らぬか!」と印籠に似せた木でできた将棋の駒型を見せると、「カカカッ!」とマックは恥ずかしそうに頭を下げた。反射神経も抜群。山崎さんが傾けた板に丸いえさをワンバウンドで投げると、ことごとくキャッチ。その様はテニスの錦織圭さんや卓球の福原愛ちゃんそのものだった。

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山崎さんから片時も離れないカラスの「マック」

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餌を見事にキャッチするマック

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「マック!頭が高い!これが目に入らぬか!」「カカッ!」

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〝しっかり記事にしろ〟と言ったか言わないかマック 

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 群馬県前橋市から参加した柏原俊之さん(41)はこの道20年。成績優秀者としてボードに張り出される8ミクロン以下を達成した。「われわれは穴掘り3年、鋸(ノコ)5年、墨付け8年、砥ぎ一生と言われてきた。台(削る板材)、鉋、技、砥ぎに、その日の湿度など条件が揃わないといい成績は出ない。今日は湿度があるから3ミクロンくらい出るかもしれない」と話した。

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柏原さん

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途中まで4~6ミクロンでトップだった御殿場市の勝又義仁さん(39)

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 大会スタッフの一人として見学者を楽しませたのが静岡県御殿場市の武藤勇さん(72)。「15歳のときからだからもう58年。勉強が大嫌いで大工になったが、師匠からは一生勉強だといわれた。へぼ大工ですよ」

 武藤さんには「いい経験だ。これを削ってみなさい」と、モチノキだったかカシノキだったか分からなかったが年季が入っていそうな鉋を渡され、削るよう勧められた。

 記者は「めっそうもない」と断ったのだが、「大丈夫」と強く言われた。師匠の言葉を無視したら失礼と思って削ってみた。

 鉋を削るのは中学生以来だったが、何とすらすらと削れたではないか。幅は約6㎝、長さは5mくらいあったはずだが、途切れることなく均等に削れた。厚さを計測してもらったら15~17ミクロンだった。これには記者も驚いた。砥ぎと鉋の調整が抜群だったのだろ。

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武藤さん

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 アキュラホームは「カンナ社長」こと宮沢俊哉社長をはじめ13人が参加した。最高成績者は9ミクロンで表彰台に乗ることはできなかった。宮沢社長も10ミクロンで涙を飲んだ。

 宮沢社長は「駄目でしたね。米ヒバを使ったが、砥ぎがまずかったか、湿り気が足りなかったか。成績上位者は特別な水を使っているんじゃないか」と悔しさをにじませた。

 薄く削るには湿気も大事だということを事前に知らされていたので、昨年の第27回大会で薄さ2ミクロンという記録を打ち立てた栃木県宇都宮市の出井博幸さん(37)に聞いてみた。「台は米ヒバですが、普通の水ですよ」と語った。ただ「今日は全然ダメ。5ミクロンだった」と表彰を逃した。

 宮沢社長には「出井さんも普通の水だそうですよ。来年はボルヴィックかなんとかイオン水にしたらどうですか」とご注進申し上げた。

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アキュラホームの皆さん

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宮沢社長

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出井さん

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 厚労省のデータによると、大工の人口は2005年の約54万人から2010年の約40万人へと5年間で26.4%減少。2020年には約21万人へと2010年の53%とほぼ半減するという予測もある。

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上が4ミクロンくらいと思われる出井さんの「削り華」、下が記者が武藤さんの言われるままに削ったもの

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「一尺鉋」削りの実演

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鉋にはすべて名前が付けられていた。絵画のように物故者の作品は100万円の値が付くとか

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わが故郷、三重の〝山林王〟諸戸林業の出店ブース

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錦帯橋の模型(技術の伝承のため20年に1回100年にわたって架けかえるそうだ)

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「グッドデザイン賞特別賞」を受賞した三交不動産社長・森口文生氏(写真右)

 三交不動産の木造軸組構造「MSストラクチャー」が「グッドデザイン賞2014」の特別賞「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞」を受賞した。作品は宮川森林組合、エム・エス・ピーとの共同受賞。

 「MSストラクチャー」は、三重県の宮川流域に位置する大台町の木材を積極的に用いた同社の構造体で、山を育てる宮川森林組合から良質な木を確保し、大台町との第三セクターでプレカット工場を設立することで地元に雇用を生み出し、加工まで品質を確保する一連の取り組み。グッドデザイン賞ベスト100に選出された際に「地場の林産業、木材産業、木材加工業から伝統工法を用いる住宅提供までをひとつのサイクルにまとめた総合的な木造住宅供給モデルとして、高く評価できる」「派生する端材や下等級材の二次利用などを含めた大きな構想に期待感がある。」という審査委員のコメントが付されていた。

 「グッドデザイン・地域づくりデザイン賞」は、くらしや産業、社会をさらに推し進め、未来を示唆するデザインと認められるものに贈られる特別賞のひとつ。昨年度は熊本県が応募した「キャラクターを活用した地域プロモーション[くまモン]」が受賞している。

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 わが故郷のデベロッパーが初めてのチャレンジで、グッドデザイン賞特別賞に輝いた。とても嬉しい。テーマがいい。森林・林業の再生・活性化はアベノミクスの肝だと思っている。いいビジネスモデルになってほしいと願う。首都圏のデベロッパーもハウスメーカーもどんどん三重県産の木材を使ってほしい。

 今回の特別賞には、野村不動産・三井不動産レジデンシャル・積水ハウス・阪急不動産4社共同の「オープンディスカッションによる住宅企画Tokyoイゴコチ論争」も受賞した。これはわずか6カ月で全戸が完売するという圧倒的な人気を呼んだ「Tomihisa Cross」(992戸)の街づくりについて、企業や団体、個人の声を取り入れていく取り組みだ。たしかにこの取り組みには驚かされた。

 それにしても、大手デベロッパーと同じ特別賞を受賞し、しかも「くまモン」も受賞している「地域づくりデザイン賞」というから、ひょっとしたら「MSストラクチャー」が全国的にヒットするのではないか。

三交不「グッドデザイン・ベスト100」に選出特別賞候補にノミネート(2014/10/27)

新宿・富久町「Comfort Tower」第1期482戸が即日完売(2013/9/26)

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 プレハブ建築協会は11月4日、同協会の住宅部会20社のうち部会内に設置された環境分科会参加の10社による環境行動計画「エコアクション2020」における2013年度の実績調査をまとめ発表した。

 10社の戸建て供給戸数70,437戸(前年比4.9%増)、低層集合住宅81,267戸(同22.4%増)が対象。

 これによると、新築戸建住宅の居住段階でのCO2削減量は、太陽光発電システムや燃料電池コージェネレーションシステムの普及などにより、2010年比17.6%減の1,924㎏-CO2/戸・年(前年比6.7%減)となった。

 低層集合住宅の居住段階のネットCO2排出量は2010年比14.8%減の1,551㎏-CO2/戸・年となり、順調に削減がすすんでいる。

 既存住宅の居住段階でのCO2削減が大きな課題になっているが、2013年の既存住宅の太陽光発電システム設置工事件数は21,116件(同17.0%減)で、再生可能エネルギー固定価格買取制度がスタートした前年の反動減と買取価格の引き下げの影響を受けた。

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 2020年までに数値目標を掲げ、低炭素社会の構築や循環型社会の実現を目指す「エコアクション2020」は、既存住宅を除いてはおおむね順調に推移しているようだ。

 ただ、記者の取材フィールドである分譲住宅の「地域の生態系の保全に配慮した住宅地の緑化率」については注文もある。数値の「見える化」を図り、ユーザーにも分かりやすいデータで公表すべきだと思う。

 2013年に会員各社が新規供給した建売住宅4,211戸(前年比443戸減)のうち、緑化面積率40%以上を確保した住宅は1,984戸(前年比49戸増)とのことだったが、この数値だけで「自然共生社会の構築」に貢献したのか、あるいは貢献していないのか分かる人はほとんどいないはずだ。

 緑化率を高めた住宅の価格はどうだったのか、ユーザーの反応はどうだったか、売れ行きはどうだったかなどはデータとして取り出せるはずだし、それらの住宅が地球温暖化防止や環境や人に対してどのような影響を及ぼすかも分かるはずだ。

 記者は環境や人に及ぼす緑の役割は極めて大きいと確信している。ぺんぺん草も生えないような建売住宅が淘汰されるよう、プレ協の会員会社は良好な住宅供給の先頭に立つべきだと思う。データもどんどん公開して啓蒙すべきだ。

 

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  設立から34年目にして「公益財団法人不動産流通近代化センター」の名称が変更される。11月4日、新名称募集を一般から募集するとホームページ上で発表した。募集期間は平成26年11月4日(火)~28日(金)まで。発表は平成27年4月。最優秀賞には3万円の商品券が贈られる。

 応募方法はWebまたはFAXで。詳細は不動産流通近代化センター TEL:03-5843-2070へ。

 同センターは昭和55年に設立された国土交通省が所管する特例民法法人で、不動産情報交換のためのコンピュータ・ネットワーク・オンラインシステム「レインズ(REINS)」の運営や不動産コンサルティング技能試験などを行っている。

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 ついに不動産流通センターの名称が変更される。結構なことだ。記者にとっても念願の名称変更だ。

 この呼称についてはもう30年も前から変更すべきという記事を書いてきたし、直接訪ねて呼称変更を〝お願い〟したことがある。

 なぜか。当時、記者はデベロッパーを取材していたのだが、不動産業界に「近代化」なる言葉が付けられた公益法人があるのに驚いた。「近代化」なる言葉は歴史の教科書に出てくる「戦前」のことだ。「もはや戦後ではない」と経済白書が謳ったのは昭和31年だ。どうして昭和の50年代にもなって「近代化」をわざわざつけなければならないのか不思議に思った。

 確かに「全国宅地建物取引業協会連合会」(全宅連)という会員数が約11万(当時約14万)を擁す、主に街の不動産会社などからなる業界団体があり、「前近代的」と思われる部分も少なくなかった。しかし、それでも大手デベロッパーや大手流通会社は良好な街づくりや住宅供給を行っており、他の業種を含めトップランナーだと記者は思っていた。「近代化」などと言われると、自分自身が時代遅れの俗物と言われているような気がした。

 そこで「近代化」が付された団体があるかどうか調べた。今でこそネットで検索できるが、当時は電話帳やらその他の刊行物を調べ、「近代化」が付いている団体は不動産流通近代化センターのほかには、昭和44年に設立された財団法人東京タクシー近代化センターしかないことを突き止めた。東京タクシー近代化センターは平成14年に「東京タクシーセンター」に呼称変更されているので、現在、「近代化」のついている団体は不動産流通近代化センターしかないはずだ。

 今回の呼称変更は、「より安全・安心な不動産取引を実現する不動産業の健全な発達に関する支援により、一般消費者の利益擁護を充実したい今、『近代化』の名称は、現在の事業内容に照らし、十分ふさわしいものと考えられません。私たちはもう一度、原点に立ち返り、皆様にとって、もっとわかりやすく、より身近で、信頼できる名称に変更したいと思います」(同センターホームページ)というのが理由のようだ。

 この業界にはもう一つ、取りようによっては不動産の「適正取引が行われていない」と誤認させるような「一般財団法人不動産適正取引推進機構」という宅建試験を行う団体もある。合併してもいいように消費者にも分かりやすい名称にしてほしいと願うのみだ。

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「ミス・インターナショナル お披露目ショー&フォトセッション」(三越1階)

  「2014年ミス・インターナショナル世界大会」に出場する世界の美女ら78名が11月1日、日本橋に集結して街行く人々を楽しませた。イベントは、三井不動産などが協賛し「東京中央大通会」が主催するもの。11月11日に行なわれる 「2014年ミス・インターナショナル世界大会」出場者78名が3組に分かれ、「やかた船 船上ショー」「日本橋案内所」「三越本店寿司祭り」「高島屋」「日本橋西川」などのイベント「中央区日本橋世界文化交流プロジェクト」を行った。

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日本代表

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 きれいな女性は毎日のように見ているし、一番美しいのは伊勢神宮が奉っている天照大神と、その美しさを引き継ぐ「大和なでしこ」だと思っている記者にとって、ミス・インターナショナルなんて興味がない。水着姿も審査対象になっているイベントがフェミニストによって批判されるのも理解できる。

 それでも取材する気になったのは、世界の〝美女〟が日本橋川に架かっている高速道路をどう感じるかを聞くためだった。

 片っ端からインタビューしようと思ったが、外国語が話せないし取材の規制もあり、やむなく通訳を通じて聞くしかなかった。質問は「日本のど真ん中の川が高速道路によって覆われている、暗渠になっている景観、風景をあなたはどう思うか」だ。

 最初に聞いたスペイン語圏の女性は「大丈夫(No problem)」のひと言だった。日本語が通訳に通じていないのか、その彼女が何を勘違いしたのか分からないが、記者は唖然とした。ミス…などしょせんその程度のものか、知性は問われないのかと思った。

 しかし、これでは取材目的が達成できない。関係者にお願いして、パラグァイの代表に聞くことができた。彼女は「高速道路を外して、観光客が入りやすいようきれいにすべき」と、通訳を通じて話した。

 彼女は、すぐ「COREDO室町1」の地下「日本橋案内所」に備えられている「首都高速道路の撤去を求める」署名に記名した。ミス・インターナショナルの本大会は11月4日に行われるが、記者はパラグァイの女性に一票投じたい。

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「首都高速道路の撤去を求める」署名に記名するパラグァイ代表

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パラグァイ代表らの記念写真

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 「きやぁ、人形みたい」「おなじ人間と思えない」などのねたみやら感嘆の声が沿道から発せられた。メディアは金魚の糞のように美女軍団の後にくっついていく。記者はこの屈辱に耐えられなかった。

 列から離れようと思ったとき、三越店内でその一団を椅子に腰掛けて眺めている妙齢とはいいがたいが、若いときはミス彼女たちに負けないと確信させる凛とした女性を見つけた。総しぼりの羽織を着ていた。その女性は「みなさん、おきれいでいらっしゃる。でも、わたくし…よく見ていなかったわ」と話した。

 美女たちが帰ったあとで、もう一度、その女性に声をかけた。失礼だとは思ったが、「ずいぶん美しいお着物を召していらっしゃいますね」と話しかけたら「ありがとうございます。これ、結城ですのよ」と紬も見せてくれた。「ありがとうございます。お歳は70歳代でよろしいですか」「いえ、もう少し上でございます」

 やはり日本の女性は美しいと思いながら、三越本店の1階ホールで行なわれた「お披露目ショー&フォトセッション」を見ていた中年の女性にも声をかけた。「とてもきれい、目の保養になる。フェミニストの批判? 身体だけでないでしょ、総合的な美しさが評価の基準」と話した。彼女もさすがだ。

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「やかた船 船上ショー」

「日本橋架橋百年祭」に10万人来場 江戸の舟運が復活(2011/11/2)

これでいいのか 川に背を向ける日本橋の街(2008/5/19)

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「TRI-SEVEN ROPPONGI(トライセブンロッポンギ)」完成予想図

 米国ボストンに本社を置くペンブローク・リアルエステートの日本法人ペンブローク・リアルエステート・ジャパンは10月28日、ペンブローク日本初のオフィスビル「TRI-SEVEN ROPPONGI(トライセブン ロッポンギ)」の工事に着手したと発表した。

 「TRI-SEVEN ROPPONGI」はペンブロークが日本で手がける4件目のプロジェクトで、初の商業施設併設型のオフィスビル。東京ミッドタウンの向かい、外苑東通りに面したグレードA品質の14階建て延べ床面積約31,500㎡。竣工は2016年春の予定。

 設計施工は竹中工務店、外装コンセプトデザインに光井純&アソシエーツ建築設計事務所、マネージメントアドバイザーとして東京ミッドタウンマネジメントを起用。世界水準の技術とノウハウを有する開発チームを組成した。

カテゴリ: 2014年度

 積水ハウスが開発し、今年2月オープンした「ザ・リッツ・カールトン京都」が10月17日、香港で開催された「アジア・パシフィック・ホテル投資会議」(HICAP)でこの1年間に開業した最優秀のホテルに贈られる「Reggie Shiu Development of the Year」」に選ばれた。

 HICAPは、世界のホテル投資家や開発事業者、設計事務所、ホテル事業者、コンサルタントなどを対象とするホテル投資会議。「Reggie Shiu Development Of the Year」はアジア・パシフィックのホテルのパイオニアの一人であり、スマトラ沖地震により犠牲となったReggie Shiu氏にちなんだ賞。

 同賞には「マリーナ ベイ サンズ」(シンガポール、2010年)、「ザ・リッツ・カールトン香港」(2011年)、「パレスホテル東京」(2012年)、「パークロイヤル オン ピッカリング」(シンガポール、2013年)などが選ばれている。

積水ハウス、「ザ・リッツ・カールトン京都」完成 2月7日開業(2014/1/15)

 

 

 

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