三井不動産リアルティ 「【住まい】クリーンアップサービス」
三井不動産リアルティは10月24日、「【住まい】クリーンアップサービス」を開始した。
居住中の自宅、空き家になっている所有物件、相続物件の売却の際に印象をよくするため①お片付けサービス②家財道具保管サービス③不要品買取・改修サービスの3つのメニューを新たに追加する。
同社が過去3年間に不動産の売却を行った人を対象に行った調査では、「売却過程で困ったこと」の第1位に「見学者が来る際の片づけ」、第4位に「粗大ごみの処分」があり、これらの悩みに対応するもの。
対象エリアは首都圏で、同社仲介店舗で見積もりをしたうえでそれぞれの料金を決定する。「まるごとパック70(70㎡以下)マンション」は70,000円。
野村不動産アーバンネット 「豊洲」と「三軒茶屋」に仲介店舗
野村不動産アーバンネットは11月1日、「野村の仲介+(プラス)」仲介店舗「豊洲センター」と「三軒茶屋センター」の2店舗を開設する。
「豊洲センター」は、豊洲駅から徒歩1分、江東区豊洲4-1-23 ワタベビル。「三軒茶屋センター」は、三軒茶屋駅から徒歩3分、世田谷区太子堂2-19-5 ライファービル。
2店舗の開設によって、同社の「野村の仲介+(プラス)」部店舗数は首都圏57部店舗、関西圏4部店舗の合計61部店舗となる。
「恋人にしたい出身都道府県」 男は京都、女は東京が1位
いつも面白いアンケート調査を行うアットホームの情報サイト「at homeVOX(アットホームボックス)」がまたまた面白いアンケートを行った。
今回は「〝モテ〟県はどこ?」という調査で、全国の20~60歳代の男女(未既婚かは不明)1,410名(各都道府県30人)を対象に「恋人として付き合ってみたい出身都道府県」などについて聞いた。
「恋人として付き合ってみたい出身都道府県」は男性側からすれば、1位が京都、2位が秋田、3位が東京。その理由はそれぞれ「京都弁がかわいいから」「秋田美人と言われているので」「きれいな人が多そう」。
一方、女性は1位が東京、2位が神奈川、3位が北海道。その理由は「都会の人は自分をしっかり持っているイメージがあり格好よく見える」「ちょっとハイカラなイメージ」「ゆったりしていそうだから」。
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三重県出身の記者も勝手なことを言わせていただく。
三重の男性は、民主主義を重んじた政治家はいたが、総理は一人も輩出していないし、大臣になった人も少ないので正直者が多いのは確かだが、恋人として適当かどうかは分からない。
男性にとって「恋人として付き合ってみたい女性」はわが故郷三重県の女性しかいない。これは断定できる。なにがいいかと言えば、言葉が美しい。津や四日市は知らないが、伊勢には「伊勢の『な』言葉」とあるように、語尾に「…そうやなぁ」とつけるのである。「あんた、あほ(馬鹿)やなぁ」と言われても全然腹か立たない。愛情がこもっていると感じられる。「あんた」は尊敬語で、東京で使ったら「『あんた』なんて呼ばれる筋合いはない」と若い女性に怒鳴られたことがある。家計の実権は握りながら、男性を立てる働きものも多い。
京都の女性は、言葉は伊勢の「な言葉」に近いが、何を考えているかさっぱり分からないところがある。極めて保守的だ。2番目に結婚しようと考えた女性は京都・伏見だった。お金がないのに何度も新幹線を往復した。手も握っていないのに見事に振られた。
最初に結婚しようと思った女性は群馬県出身だった。「花を愛せる人になって」という今でも意味不明の言葉でもって捨てられた。利根川の夕日が真っ赤な涙を流していた。
わが社の男女にも聞いたら、もう結婚はできないだろうと思うスタッフは「京都」と言ったが、ほかは未既婚問わず「どこでもいい」と言った。これは正確ではなく「出身県など問わない」ということのようだった。
しかし、人それぞれ生まれ育った環境は絶対に人格形成に影響を及ぼすと思う。イメージだけで人を判断しては絶対にいけない。大事なのはやはり心だと思う。若い女性にアドバイス。生粋の東京人なんてそういない。記者の知っている生粋の江戸っ子は我が強くてへそ曲がりばかり。他はみんな雑種。
ところで、アットホームのアンケートで三重県はどの位置にランクされるのか、下位であるはずはないが…少し気になる。
三井不グループ 震災復興支援「日本橋室町マルシェ2014」に市川海老蔵氏
市川海老蔵氏と三井不動産 日本橋街づくり推進部長・新原昇平氏
三井不動産グループは10月22日、被災3県の水産加工品や特産品を販売する「日本橋室町マルシェ2014」を行ない、日本橋に縁があり復興支援活動も行っている歌舞伎役者・市川海老蔵氏もゲストとして応援に駆け付けた。
同社グループは、東日本大震災の被災地域企業が抱える経営課題解決に大手企業等の経営資源を効果的につなぐ「地域復興マッチング『結の場』」にプロジェクト実行委員会の一員として参加しており、その一環として行ったもの。
市川氏は「震災後の翌年、陸前高田や気仙沼を訪れたが、当時は被災したままだった。いま出店されている方々から『工場はできたが、家などはまだまだ』とお聴きし、改めて風化させてはいけないし、継続して支援していくことが大事だと思う」などと話した。短いコメントの中で三度も「継続支援」を口にした。
市川海老蔵氏は今年、「市川海老蔵古典への誘い講演」として東北三公演(岩手、宮城、福島)も行っており、震災への鎮魂と復興を願っての献華(けんげ)を行っている。
「日本橋室町マルシェ2014」 関係者の記念写真
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会場となった日本橋「江戸桜通り」地下歩道にはどこかで見たような男性がせわしなく動き回っていた。同社広報に聞いたら「木下です」だった。
木下氏を忘れるなんてかなり歳をとったものだが、木下氏こそRBA野球大会の三井不動産のエース・主砲として大活躍した選手だ。元プロの庄司氏を見事三振に斬って取ったのは忘れられない。
名刺には「復興庁 宮城復興局 政策調査官 木下豪介」とあった。「今年4月から出向しています。仙台です。二年間の予定です。家族三人一緒。『復興が遅い』と言われないよう頑張っています。不動産? 戻っても不動産の仕事ができるよう仙台支店の社員から情報は仕入れています」と話した。
同社は復興支援のため社員を出向させており、木下氏は2人目か3人目のようだ。いい経験になると思うし、不動産事業にも生きるはずだ。木下氏は35歳。市川氏より2歳下だが、風貌は決して負けていない。
木下氏
会場では、今年3月、三菱地所が応援している食の復興支援活動「Rebirth東北フードプロジェクト」の新商品としてお披露目された「山椒香る金華さばとムール貝とたっぷり野菜のお椀(石巻)」も売られていた。
記者は20+の超辛「雪の松島」、「牡蠣の塩煮」、「ほや珍味」、「ずんだ団子」などを買ったら、おまけとして「ひとめぼれ」をもらった。
宮城のお酒コーナー
丸ビルの3.5倍? 現代自動車がソウルの土地1兆550億円で落札
新聞・雑誌の報道によると、世界の自動車メーカーで5位にランクされている韓国・現代自動車がソウルに残された最後の一等地を評価額の3倍の値段で落札したことが大きな話題になっているようだ。9月18日、ソウル江南地区にある韓国電力の本社用地をサムスンと競った競争入札で、同社が10兆5500億ウォン(1兆550億円)という破格の値段で落札したというのだ。
これには驚いた。韓国の不動産については全く知らないが、日本では単体で1兆円を超える取引などあり得ない。記者が真っ先に思い浮かべるのは、2001年9月、三井不動産などが取得した六本木防衛庁跡地再開発「東京ミッドタウン」の約1800億円だ。入札の半年前、「落札価格は1750億円」と予想したのがほぼ的中したからだ。その後、高値落札が相次いだが、この10年間でもっとも高額だったのは三菱地所などの企業連合が落札した大阪の「梅田北ヤードA・Cブロック」の約3100億円だ。現代自動車グループが買ったのはその3~5倍以上の値段ではないか。
いったいどういうことだろうと韓国籍の人に話を聞き、韓国の有力紙「中央日報」の日本語版記事を読んだ。
韓国籍の人は「みんな知っていること」と旧聞であるとしながらも、「韓国では当時かなり話題になった。韓国電力の土地は開発が遅れているところ。距離的には東京と新宿くらいの差。将来性を見込まれて周辺の地価がかなり上昇している」と話した。
「中央日報」9月19日号には「鄭夢九(チョン・モング、76)現代自動車グループ会長は金額を提示した実務陣に手を振って拒絶を示した。実務陣は下限4兆4000億ウォン(約4598億円)、上限5兆1000億ウォンの3種類のカードを提示した。サムスングループの動向に関する報告もした。しかし鄭会長は注視しなかったという。…鄭会長は自ら金額を言った」「韓国電力公社は18日、『現代車・起亜車・現代モービスのコンソーシアムにソウル三成洞の敷地(7万9342平方メートル)が落札された』と発表した。落札値は10兆5500億ウォン、3.3平方メートル(1坪)当たり4億3880万ウォンだ。寄付進呈(40%)と税金、開発費などを合わせると実質的な3.3平方メートル当たり価格は6億ウォンを越える」などとある。
興味のある方はこの「中央日報」を読んでいただきたい。なかなか面白い。
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韓国とわが国を比較しても意味はないが、さっそくそろばんをはじいた。わが国の地価ナンバー1は「丸ビル」だ。敷地面積は約1万㎡(3000坪)。公示地価で坪単価は約1億円だからざっと3000億円ということになる。容積率は従来1000%だったのが特例制度などの適用により現行は1594%だ。
一方、現代が買った土地はその8倍で、坪単価は約4388万円。つまり、現代は「丸ビル」と比べ広さが8倍、総額では3.5倍だが、単価的には43%の土地を買った計算になる。1種当たりの単価はわからない。100階建てを建設するそうだから、実質的な坪単価はかなり安くなるという計算も成り立つ。
面白いのは「寄付進呈」だ。先の「中央日報」には「現代車はソウル市に取得税などで約5000億ウォンの税金を出して、土地の40%は寄付進呈しなければならない。土地ではなくお金で支払えば1兆3000億ウォンだ。寄付進呈額は落札値ではない鑑定価格(約3兆3000億ウォン)で算定する」とある。
韓国の「ハンギョレ新聞社」の記事によると、「結局、ソウル市に納付する金額は寄付と地方税を合わせて1兆8700億ウォン程度となり、政府とソウル市を合計すれば4兆ウォンを上回る」と書かれている。一方で、中央日報には「韓国投資証券ソ・ソンムン研究員は『現代車・起亜車・モービスが保有する現金が24兆ウォンなので財務的打撃を与える程ではない』とし、『長期的には相乗効果を出すだろう』と見通した」ともある。
10兆5500億ウォンの土地を買ってそのうち4兆ウォン超の税金を払う-わが国では考えられない制度だ。取得した土地の40%を寄付しなければならないとなれば、それだけ地価を押し下げる要因になると思われるが、そうならないのがまた不思議だ。国が民間資金を収奪するのか、それとも官民丸抱えで開発を進めるのか。韓流(還流)とはよくいったものだ。
これも伝聞・引用によって書いた記事だが、まさか韓国当局から摘発はされないだろう。
三井不動産「(仮称)ららぽーと立川立飛」は約240店舗 来年秋開業へ
「(仮称)ららぽーと立川立飛」
三井不動産は10月20日、立飛ホールディングスと共同で開発を進めている立川市のリージョナル型ショッピングセンター「(仮称)ららぽーと立川立飛」の計画概要を発表した。
JR中央線立川駅から多摩モノレールで2駅の立飛駅駅前に位置する延床面積約154,000㎡、店舗面積約60,000㎡の3階建て。店舗数は約240店舗、駐車場台数は約3,200台を予定。開業は2015年秋を予定。
東京都内では「アーバンドックららぽーと豊洲」「ダイバーシティ東京プラザ」に続く3施設目のリージョナル型ショッピングモールとなる。
続「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」流山と越谷、三郷の差
【写真1】「パレットコート越谷レイクタウンリゾート」
2年前、「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」記事を8回くらいにわたって書いた。もちろん、その後も外出するたびに街路樹を眺めている。街路樹を取り巻く環境は一向に改善される気配がないばかりか悪化の一途をたどっていると思わざるを得ない。そこで、昨日取材した「越谷レイクタウン」や三郷、新三郷、三郷中央、吉川美南、それとつくばEXの流山おおたかの森で見た街路樹と街の価値について書く。
行政や関係者には耳の痛いことかもしれないが、皆さんが頑張らないと益々ひどくなるし、市民に対する「見える化」「見せる化」を図らないと街のポテンシャルは下がる一方で、激化する都市間競争に勝てないということを知っていただくことが目的であること断っておきたい。
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【写真1】は、ポラスが昨日記者発表会を行った「パレットコート越谷レイクタウンリゾート」のモデルハウスだ。詳細は改めて書くが、全98区画の分譲地で、このうち今回分譲の30区画は「ハワイ」の街並みが開発のコンセプトになっている。
皆さんは左側に写っている「ココスヤシ」の値段はいくらかお分かりか。記者はマンションも分譲戸建てもすぐ価格に換算する。価格がない商品なんてありえないからだ。樹木そのもの価値は分からなくとも樹木・緑が果たしている役割は大きいと思う。そこで参考までに聞いた。同社は1本の値段も教えてくれたのだが、「全体で13本植えるが、書くのなら総額は数百万円にしてほしい」といわれた。マンションの単価予想はあまり外さない記者もこれには驚いた。予想していた値段とケタが違った。
同社はもともと分譲地の緑化・植栽には力を入れている。それだけがもちろん理由ではないが、よく売れているのも事実だ。東武野田線七光台駅前では10年前から1,035戸の分譲を始めたが最近完売したという。年間100戸というのは信じられない販売スピードだ。
つくばEX「六町」駅圏では2年前から214区画を分譲しているが、残りは一ケタという。これまたすごい。この分譲地にはシンボルツリーとして「カツラ」が数えきれないほど植えられている。成木だと高さが20~30m、差しわたし数mになる高木だ。記者は〝こんなに植えて大丈夫か〟と思ったほどだ。六町も含め足立区内で立派な街路樹はほとんど見たことがない。
【写真2】「越谷レイクタウン」駅南口の街路樹
【写真2】は、「越谷レイクタウン」駅南口の街路樹だ。この木は高さが20mくらいになる「オガタマノキ」だが、駅前は確か「ハナミズキ」だった。見て分かるようにオガタマノキは直径が数センチ、高さが数mくらいの幼木が植えられていた。ハナミズキも女性と腕相撲をしても負ける記者の腕ほどもない貧弱なものだった。ハナミズキは美しい花を咲かせるが、成木でも数mにしかならない落葉樹だ。メインストリートの街路樹として適当かどうか首をかしげざるを得ない。
ついでながら言っておくが、駅北口のいわゆるパワービルダーが分譲した戸建てはコンクリートで覆われているからぺんぺん草も生えない。「地区計画」にはいろいろ細かい規制があるが、緑化については何もないからこのようになる。
【写真3】 三郷駅北口のロータリーの「ケヤキ」
【写真3】は、三郷駅北口のロータリーの「ケヤキ」だ。皆さんはこの剪定を美しいと思われるか。確かに形よく剪定されているが、どうしてこれほど剪定しないとダメなのか。ケヤキや「クスノキ」はほっといても美しい樹形を形成する。駅前ロータリーにあるケヤキの落ち葉が乱舞しようが枝が張ろうが文句をいう市民などいないはずだ。
そこで、市のホームページでいろいろ調べてみた。市は2年前に「三郷市景観条例」を施行した。立派なものだ。街路樹の維持管理費は24年度が8,467万円だ。樹木管理維持に要した職員数は「人工」単位として「0.6」とあった。ところが市にはどのような街路樹があり、全体で何本あるのか一切記載がない。担当窓口「みどり公園課」の職員に聞いても「すぐには分からない」と返事が返ってきた。記者も知らなかったのだが、「人工」とは「ニンク」と読むことも知らなかった。本数は調べてもらって高木は約4,500本(越谷市は市域面積が大きいので約7,100本)ということが分かった。
この職員は担当になってまだ2年しか経過していないそうで、同情の余地はあるが、これではやはり情けない。2年前に書いた戸田市の職員と一緒だ。人事をどんどん変えていく行政のシステムに問題があるし、条例そのものも「右に倣え」で魂が込められていないと思う。街路樹に対する思想・理念がなければ、「伐れ」だの「伐るな」などの素人の市民の苦情に右往左往するだけではないか。
最初に戻る。あのケヤキの剪定にどれだけの費用がつぎ込まれているのか。市民はだれも知らないでいいのだろうか。議員も質問などしないのだろうか。市の維持管理事業に対する成果は「安全で快適な街路空間や都市環境が確保できるよう、街路樹や緑道の管理維持を行った」とわずか1行しか掲載されていない。これなら毎年、使いまわしで同じ文言で済む。
【写真4】「流山おおたかの森」の駅前
【写真4】は、「流山おおたかの森」の駅前だ。先の越谷レイクタウンや三郷駅前とは異なることがよく分かる。越谷レイクタウンとは駅の開業年は3年しか違わない。おおたかの森の街路樹は立派な樹木が植えられている。
いま駅前で三井不動産レジデンシャルの「パークホームズ流山おおたかの森ザレジデンス」(257戸)が分譲されている。坪単価は190万円だ。分譲開始から3~4か月で120戸が売れている。駅から10分の分譲戸建て「クイーンズフォレスト流山おおたかの森」(95区画)が昨年4月から建物付きで5,000~7,000万円くらいで分譲されているが、これまで58区画が契約済みだ。
駅力が異なるので単純な比較はできないが、「越谷レイクタウン」も「吉川美南」「新三郷」「三郷中央」などの駅近マンションは坪130~150万円だ。戸建てで6,000万円を突破すれば苦戦はまぬかれないはずだ。
記者はこの差は街並みにもあると思う。これは改めて記事にするのだが、「クイーンズフォレスト流山おおたかの森」は、2003年、それまでの「長老政治」を打ち破り市長に就任した井崎義治氏が掲げる「流山グリーンチェーン戦略」に基づいて建設されている分譲地だ。井崎市長とはもう10年くらい前になるか、街づくりについて意気投合したものだ。「柏の葉」という強豪に負けないで頑張っていらっしゃるのが嬉しい。
とりとめのないことを書いてきたが、木だって生き物だ。醜い姿を見せられると自分を映す鏡に思えて気がめいる。国も学者先生も街路樹・緑の価値をもっと市民に分かりやすい指標を用いて定量化してほしい。
【写真4】「流山おおたかの森」の駅前
街路樹が泣いている(8) 奇形ばかり海浜幕張・電柱そのもの府中街道の街路樹(2012/6/5)
2つのイベント&シンポジウム ケアリングデザイン
ケアリングデザインの活動が2014年のグッドデザイン賞を受賞した一般社団法人ケアリングデザイン(代表:小野由記子氏)が2つのイベントを主催、特別協力して行う。
ひとつは10月22日~11月3日、「Good Over 50’s くらしのケアリングデザイン展2014」(主催:くらしのケアリングデザイン展実行委員会)。西武池袋店本店7階で。
もう一つは10月16日~11月11日、「都市型コンパクトライフのススメ展Good Over 50’s」(主催:インテリア産業協会他)。リビングデザインセンターOZONE3階で。
また、「都市型コンパクトライフのススメ展Good Over 50’s」の連動シンポジウム「大人世代のコンパクトライフを考える」(主催:リビングデザインセンターOZONE・インテリア産業協会)を11月3日、15:30~18:40、新宿パークタワー3階パークタワーホールで行う。参加費は2,000円(交流パーティ代含む)。
詳細はwww.caring-design.or.jp/ へ。
「第10回埼玉住み心地の良いまち大賞」74作品 埼玉県住まいづくり協議会
「吉川に来てなまず食わずなかれ」
埼玉県内の住まいに関わる133の団体、企業などで構成する「埼玉県住まいづくり協議会」が「第10回埼玉住み心地の良いまち大賞」を発表した。
県内の街をよりよくする活動の一環として小中学生を対象に毎年行っているもので、今回は過去最多となる応募総数2,118点の中から74作品を入選作として選んだ。
埼玉県知事賞は山田温乃さんの「吉川に来てなまず食わずなかれ~緑と水に囲まれた吉川~」、埼玉県教育委員会委員長賞は米倉令真さんの「コインパーキング」、埼玉県住まいづくり協議会会長賞は大類澄音さんの「ILOVE パンin南区」、審査委員長賞は岡田萌さんの「農業のまち深谷」がそれぞれ受賞した。
◇ ◆ ◇
リリースの4作品はみんな優秀だ。リリースは絵が小さすぎ、拡大すると読めなくなる欠点はあるが、丹念な調査能力と表現力には驚く。「農業のまち深谷」は市の行政資料よりよくできているのではないか。「コインパーキング」の使い勝手をレポートした米倉さんは何歳? 「ILOVE パンin南区」の大類さんの行動範囲もすごい。食べ過ぎないように。「吉川に来てなまず食わずなかれ」は文法的にちょっとおかしいが、まあいいか。
大和ハウス×ユニクロ 共同物流事業を展開 第1弾は「有明」
左から記者発表に臨んだファストリ グループ上席執行役員・岡崎健氏、柳井氏、大野氏、大和ハウス常務執行役員・浦川竜哉氏(帝国ホテルで)
大和ハウス工業と「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは10月14日、江東区有明1丁目にファーストリテイリング専用物流倉庫を建設し、双方が究極の顧客ニーズに応える物流スキームを構築していくと発表した。
両社は共同出資による物流事業会社を設立し、お客様の多様なニーズに対応できる多機能物流拠点を中心とした新たな物流スキームの構築を目指す。
現在の物流スキームは消費地と倉庫が遠いところにあるのが問題で、バーチャルとリアルの双方で生み出される顧客との接点を束ね、新しい小売業の時代を構築していく狙いがある。有明の物流センターは首都圏の顧客が対象で、注文品を即日発送し、ところによっては当日配達できるところもあるという。
大和ハウスは同社初の私募リートを組成し、ファーストリテイリング向けの多機能物流拠点用地の取得及び開発のための資金調達を行っていく。同社は1990年からファーストリテイリングの店舗開発に取り組んでおり、これまで約550店舗の開発をサポートしてきた。
会見に臨んだ柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長は、「大和さんとは90年からのお付き合い。会社と会社の信頼関係があったからこそできたスキーム。有明は日本で最高の立地。奇跡に近い。ワクワクしている。単に物流センターを作るということにとどまらず、双方の成長の基をつくるもの。グローバルに展開していきたい。我々が目指している服を変え、常識を変え、世界を変える産業革命への第一歩であり、夢の実現に向かうもの」と話した。
これに対して大野直竹・大和ハウス社長は、「お世話になっているのは私ども。新しい事業に参加できるのは限りない喜び。用地は昨年9月、UR都市機構から取得した。わが国最大規模の都市型の最先端の物流センターになる。様々な産業革命を具現化したい」と応えた。
物流センターは、敷地約36,000㎡、RC+鉄骨造6階建て延べ床面積約112,000㎡。着工予定は2014年11月15日、竣工予定は2016年1月25日。同社オリジナルの免震システムや非常用電源などのBCP対策、壁面緑化や周辺緑地整備など環境配慮を施した最先端の物流センターとなる。
私募ファンドは2016年に組成し、資産規模は当初650億円程度。大和ハウス不動産投資顧問が運用する。今後、国内で10カ所くらいの物流拠点の開発を行っていく。
有明の物流センター
◇ ◆ ◇
「知らないことは聞くな。どのような答えが返ってくるか分からない質問はするな」というのが記者の鉄則だ。このニュースは前日、日経新聞が1面で詳細に報じているし、記者は物流のことは全然知らないので黙って聞いていた。
柳井氏と大野氏がお互いこれ以上ない賛辞のやり取りをしたのはともかく、数えてはいなかったが、「産業革命」やら「物流革命」やら「革命」という言葉が10回くらい両氏の口から飛び出したのにはいささか驚いた。
物流がひと・もの・かねの動きを一変させ、さらにそれぞれが作用しあいさらに高次の段階に進むということだろうが、そうなったら肝心の人の暮らしや住まいはどうなるのだろうかとずっと考えていた。
ユニクロは2020年までに売上高5兆円を、大和ハウスは2055年までに売上高10兆円をそれぞれ目指す。両社が革命を先導すれば、世界中の人々がつま先から頭のてっぺんまで「ユニクロ」のブランドを身に着け、大和ハウスの「xevo(ジーヴォ)」に住むことになるのだろうか。
会見場(記者約80人が詰めかけた)