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「3階建てプラン」(左)と「賃貸併用タイプ」

 三菱地所ホームは3月5日、昨年1月に発表した木造制震賃貸住宅ブランド「M-asset(エム・アセット)」の第二弾として「3階建てタイプ」と「賃貸併用タイプ」の販売を開始すると発表した。

 「3階建てタイプ」は、敷地を最大限に活用して賃貸戸数を増やすことで収益性を高めているのが特徴で、「賃貸併用タイプ」は、賃料収入による家計負担の軽減と相続税や固定資産税の節税効果が期待できるプラン。

 建物には、地震による揺れを最大で50%低減する制震システム「エムレックス」を標準装備。高いメンテナンス性を備え、オプションで上下階の音の問題を軽減する「高遮音床仕様」にもできる。オーナー住戸は冷暖房費ゼロを実現する「エアロテック」を装備。また、三菱地所ハウスネットによる最長30年間の長期一括借り上げも可能。

 構造は木造2×4工法。本体参考価格は「3階建てタイプ」が6,500万円(87.79坪、税別、賃貸9戸、60分準耐火構造)。「賃貸併用タイプ」が6,850万円(87.42坪、税別、自宅+賃貸6戸、45分準耐火構造)。発売日は2014年3月6日(木)。初年度販売目標は80棟。同社の今年度の賃貸の受注は50棟の見込み。

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「渋谷ホームギャラリー」

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 記者発表には三菱地所・清沢光司常務、三菱地所ホーム・西貝昇社長、三菱地所ハウスネット・小幡義樹社長などが勢ぞろい。1時間くらいにわたって三菱地所グループの住宅事業バリューチェーン、賃貸住宅の性能、賃貸市場などについて説明を聞いた。

 記者の関心事はほかにもあった。会場になった「渋谷ホームギャラリー」を見学することだった。各氏の話を聞きながら、会場の面材に使用されているどこかで見たような高級材が気になってしようがなかった。あとで確認したら「シャムガキ」だった。一昨年、新日鉄興和不動産が「渋谷」のマンションのモデルルームに採用していたのを初めて見たのだが、その後、モリモトも採用した。

 しかし、「渋谷ホームギャラリー」のシャムガキは量で他をはるかに凌駕していた。これには驚いた。さらに、白を基調にした美しい洗面室、広くて機能的なキッチンも圧巻だ。1階の天井高は3m。階段のステップは19段もあった。サッシは木製。

 ラッキーだったのは、キッチンについて説明してもらった三菱地所ホーム開発設計部課長代理・原祥子さんが何とこの「渋谷ホームギャラリー」を設計した本人だった。了解も得たので紹介する。記者は「美しいもののみが機能的」と語った丹下健三を思い出した。

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キッチンに立つ原さん(背景はシャムガキ)

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 同社に注文も一つ。記者発表会で同社・中津川常務は「19年前に発表した全館空調の『エアロテック』は当社の大ヒット作品」と紹介した。記者も発売当初、同業他社の建売住宅に採用されていたのを見学し、その良さを体感した。また、同社の注文住宅はミリ単位でお客さんの満足に応えるという。

 しかし、それほど素晴らしいのにデベロッパーの戸建てでは三井不動産、野村不動産、住友不動産などに大きく水を開けられている。これは情けない。住宅事業でのバリューチェーンを標榜するのであれば、追撃態勢を早急に取るべきだ。

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「エアロテックは顧客満足度が極めて高い」と話す中津川氏

 

カテゴリ: 2014年度

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左から吉田氏、丸山氏

 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)が先月末に行ったメディア向けのセミナー「身近になった建築家との家づくり」に参加した。

 狭小・耐震・低予算など多様化する消費者のニーズに応えるため、建築家住宅をより身近なものにするASJの独自サービスが紹介され、建築家・吉田研介氏が自らの設計実例を交えながら「建築家との家づくり」について講演した。

◇       ◆     ◇

 同社は、これまで建築家に住宅設計を依頼するのは富裕層のみというイメージだったのを一般の人でも建築家に相談できるサービスを構築した。

 ①同社の審査をクリアした若手から著名な建築家まで全国の建築家約2,400名を登録②同社と運営契約を結んだ加盟店が設置した全国187カ所のスタジオを通じて年間570回(昨年)の「建築家展」などのイベントを実施してASJアカデミー会員を募集③会員は入会金3万円を払うことで建築家を選定・変更でき、納得できるまで何度でも無料でプランニングやコストについて打ち合わせできる-というのが特徴で、独自に開発したITソフト「COSNAVI」が売りだ。

 「COSNAVI」は、これまで7日~10日間くらいかかった積算を3時間くらいで完成させることができ、図面に沿って寸法などの基本情報を入力するだけで自動計算され、見積書、仕上げの変更も自由自在にできるという。

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 同社は今年2月、5年以内に家づくり・住宅購入を検討する全国の男女516人を対象に「建築家との家づくり」についてアンケート調査を実施。これによると、予算ボリュームゾーンは4,000万円未満で、理想の住宅トップは「建築家が建てた家」の39.7%だった。

 一方で、「建築家との家づくりに不安がある」人も48.1%に達し、「不安がある」と答えた人の不安要素は「費用がかかる」というのが69.8%で、「どんな建築家に依頼すればいいかわからない」が49.2%と高い数値を示した。

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 同社のビジネスは、「建築家の住宅」が理想ではあるが、「設計料が高そうで不安」という難問を「ニュートラル」な立場で解決しようというものだ。セミナーに出席した同社・丸山雄平社長は、イベントを今年は600回くらいに増やし、加盟店を近い将来300店に増やすと話した。会員数は現在3万人。

 同社のホームページには2,400人を超える建築家が紹介されており、受賞歴などのプロフィールや作品、コメントなどが検索できるようになっている。

 そこで考えた。作家や画家、アーティストなどは一つの作品を見れば作風が分かるし、好きか嫌いの判断も容易だが、建築家は難しい。建築家も施主(ユーザー)に媚びるようなことはしないだろうが、施主の要望に応えるのが建築家だ。大勢の建築家の中から自分に合う建築家を選び出すのは大変な作業になるのではないかと。その場がイベントなのだろう。機会があったら取材したい。

 

カテゴリ: 2014年度

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「パナホームスマートシティFujisawa SST」ガーデンパス

パナホーム&三井不動産レジデンシャルが分譲開始

 パナホームと三井不動産レジデンシャルは2月13日、藤沢市のパナソニックグループ工場跡地で開発を進めている藤沢市、パナソニック、Fujisawa SST協議会によるスマートシティ・プロジェクト「Fujisawa SST(サスティナブル・スマートタウン)」の戸建街区(約600区画)でそれぞれ1期分譲を2月15日から開始すると発表した。その前日の14日、降りしきる雪のなか現地を見学した。

 物件は、JR・小田急線藤沢駅からバス5分徒歩1分、藤沢市辻堂元町六丁目に位置する全1,000戸(戸建て約600戸、マンション約400戸)のFujisawa サスティナブル・スマートタウン土地区画整理事業地。街全体完成予定は2018年度。戸建て、マンションのほか商業施設、健康・福祉・教育施設なども併設される。

 パナホームの「パナホームスマートシティFujisawa SST」の第1期分譲は34戸で、土地面積125.01~149.57㎡、建物面積101.82~119.97㎡、価格は5,398万~6,490万円(最多価格帯5,700万円台)。建物は軽量鉄骨造2階建て。

 三井不動産レジデンシャルの「ファインコートFujisawa SST」の第1期分譲は28戸で、土地面積125.05~135.17㎡、建物面積98.36~113.51㎡、価格は5,020万~6,490万円(最多価格帯5,000万円台・5,300万円台・5,600万円台・5,700万円台)。建物は2×4工法2階建て。施工は西武建設、三井ホーム、東急ホームズ、エステーホーム。

 「Fujisawa SST」は2013年9月、国土交通省の「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されたプロジェクトで、藤沢市などをアドバイザーに、オーナーであるパナソニックを代表に先進的な取り組みに参画する17社などで構成されるFujisawa SST協議会が開発を進めているもの。

 主な特徴は、①多世代に向けライフスタイルを提案する複合大規模スマートタウン②風と光と緑を取り込む、ゆとりある空間を実現③地域サービスとつながるポータルサイト④タウンマネジメント会社による独自のコミュニティ、モビリティ、セキュリティサービス-など。

 2013年9月の広告開始以来、合計で3000件以上の反響があり、モデルハウスオープン後は1000組以上の来場がある。

 両社とも1期分譲の戸数は少なめにしている模様で、即日完売する可能性が高い。

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「パナホームスマートシティFujisawa SST」(写真右の土間提案がいい)

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 詳細は両社が発表したニュースリリースを参照してほしい。記者が注目したのはタウンデザインだ。曲線を多用したゆったりした街路設計で、藤沢市が管理する幅約3.5mのガーデンパス(歩行者専用道路)を住戸間に設けているのが最大の特徴だ。

 これに似たものはかつて分譲されたが、それは団地管理組合などが管理するもので、自治体が管理する例を記者は知らない。これによって隣り合う住戸間の光と風を取り込むことができるように工夫されている。住民の語らいの場や近隣間の交流を促進させ、街の活性化にもつながることも企図されている。

 もう一つは、タウンマネジメント会社によるタウンサービスだ。コミッティ会員は会費(12,760円/月)を負担し、タウンマネジメント会社はFujisawa SSTコミッティ(住民自治会)に様々な支援やサービスの提供を行うものだ。

 タウンマネジメント会社は、会費や関連事業者からの賛助会費に加え、独自の運営収入(コミュニティソーラーからの売電収入、インターネット回線賃貸収入、生活支援用地等賃貸収入)を元にコミッティ運営支援や各種タウンサービスを行う。

 提供されるサービスは、集会所やタウンカメラなどの施設・設備の修繕管理や植栽メンテナンス・清掃などの維持管理から、街としての各種ガイドラインの運営支援やコミュニティ、モビリティ、セキュリティなどのソフトサービスだ。

 これも似たようなものがあったが、これほど大規模なものはまずないと思われる。会費は高いような気がしないわけではないが、わかりやすく考えればマンションの管理費のようなものだ。タウンマネジメント会社が団地全体の維持管理、価値向上を行うと考えればいいようだ。

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 ガーデンパスのコンセプトを住戸デザインにも取り入れているのがパナホームだ。

 ガーデンパスを中央に隣り合う住戸の間はオープンで、北道路に面したところにそれぞれ駐車スペースがあり、玄関の位置は向き合う形で設けられており、南側のガーデンパスからそれぞれアプローチできるように設計されていた。一見したところ、まるでまるでシンメトリーの建物か、左右対称の階段室型マンションを連想させるものだ。

 これには驚いた。駐車スペースは隣り合う2~3戸の中央に設けられているケースは多いが、玄関が向き合う形で配置されているものなど記者はほとんどない。ユーザーもこれには驚くはずだ。

 全部見たわけではないが、それぞれ向き合う住戸の玄関のところに背丈以上もあるレトリスか衝立のようなものが設けているのもあった。(…ようなもと書いたのは、記者は寒くてはっきり確認しなかったからだ。この日は雪ばかりでなく、ビニール傘が壊れるほど猛烈な北風が吹いた。昼間だから暖かい南からの海風が吹くはずなのに…低気圧の影響か。ガーデンパスの効果は抜群なのを図らずも実感した)

 これについてはぜひともユーザーの声を聴いてみたいものだ。

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「パナホームスマートシティFujisawa SST」(手前の北道路からエントランス方面を写す)
 

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 三井不動産レジデンシャルの建物はこれまでもよく見てきた外観デザインのものだ。やや異なっているのは、湘南をイメージしたのか淡いブルーや白を基調にしたカラーリングのものが多い。

 モデルハウスはストレージ(収納)がテーマになっている。どの住戸も収納スペースは15畳大確保しているように、見事というほかない。ポラスの「子育てママの理想の家」で最優秀賞になったプランもよかったが、「ステップストレージ」、「ステップダウン収納」、「ボックスストレージ」、「デイリーストレージ」などは必見ものだ。植栽が豊富なのも特徴の一つ。

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「ステップストレージ」

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「ステップストレージ」(左)と「ウォークインクローゼット&デイリーストレージ」

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「ステップストレージ」植栽

 

カテゴリ: 2014年度

 

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「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」ロゴ
 

 東武鉄道は2月13日、今年4月1日から路線愛称として「東武アーバンパークライン」を導入する東武野田線の清水公園駅前で戸建住宅を中心とした約500区画の大規模分譲開発「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」をオープンすると発表した。

 「自然を感じる暮らし」「自分らしい暮らし」「コミュニティでつながる暮らし」の3つがコンセプトで、「自然を感じる暮らし」にはチームネット・甲斐徹郎氏をプロデューサーとして起用する。

 商品企画では、壁紙の一部や庭先のアプローチデッキを住民自ら自由に仕上げることができるほか、専門のスタッフからアドバイスを受けられる工房を設置するなど、「DIY」「ハンドメイド」という考え方を導入する。駅前広場にはカフェや図書館を併設した販売センター(インフォメーションセンター)を設置し、住民と近隣地域が交流できる場を設ける。販売開始予定は7月。

 現地は組合施行による土地区画整理事業地内で、施行面積約28ha、施行期間は1992年~2007年。総区画は約500区画。総事業費は127億円。同社としては同沿線では最大規模の開発。

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駅前広場 イメージ

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「デュオアベニュー成城」

 フージャースアベニューが分譲中の戸建て「デュオアベニュー成城」を見学した。成城学園前駅からは徒歩14分とややあるが、外観デザインがよく価格も7,000万円台でリーズナブルなことから、早期完売は必至だ。

 物件は、小田急小田原線成城学園前駅から徒歩14分、または喜多見駅から徒歩12分、世田谷区成城4丁目に位置する全11戸の規模。土地面積は127.53~160.66㎡、建物面積98.53~103.53㎡。現在分譲中の住戸(2戸)の価格は7098万円・7698万円。建物は2×4工法2階建て。施工はイトーピアホーム。

 現地は、かつて三井不動産レジデンシャルが分譲したマンション「パークシティ成城」の隣接地で、従前は畑。成城4丁目緑地や野川にも近接している。 成城学園前駅からは途中に急坂があるが、隣駅の喜多見駅まではほぼフラット。 建物外観は、一部建物に「バットレス」壁を用いてグレード感を高めている。

 分譲開始して約1カ月で4戸が完売。もっとも価格が高い8,000万円近くの住戸も予約が入っている。11戸のうち2戸は来期引き渡しだが、価格的には割安感があり早期完売しそうだ。

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 同社の戸建て新シリーズ〝デュオアベニュー〟シリーズを見学するのは昨年末の「国立」(13戸)以来2度目だが、今回も見てすぐ〝これは売れる〟と思った。もちろん、価格次第だが7,000万円台という価格もぴったりだ。8,000万円台、9,000万円台になるとエリア的には厳しいと見ていた。

 もう1物件、見学したいと思っていた「デュオアベニュー八王子」(10戸)は瞬く間に売れてしまった。前回の「国立」のときにも書いたが、大手と互角に戦える商品企画だと思う。完全に「デュオアベニュー」は軌道に乗った。

被災地石巻では再開発マンション「石巻テラス」77戸分譲へ

 フージャースコーポレーションは近く宮城県石巻市で再開発マンション「石巻テラス」(全85戸のうち分譲77戸)を近く販売開始する。現段階で価格は未定。

 被災地の市況は分からないが、価格は再開発物件だけに分譲単価はかなり安くなるのは間違いない。〝土地代がただでも建たない〟価格になるかもしれない。

 

 

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「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」

 大和ハウス工業は1月16日、株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2014 年1 月24 日より、繰り返しの巨大地震でも初期性能を維持できるエネルギー吸収型耐力壁などの新工法を採用した戸建住宅最上位商品「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」を1月24日から発売すると発表した。

 新たに開発した新商品は、エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を採用することで阪神・淡路大地震を上回る175kine(カイン=地震の強さを揺れの速度で表す単位。物体が1秒間に何センチ移動するかを示す)の地震波を繰り返し与えた場合でも柱・梁の損傷がなく、高い耐震性を維持できることが実証されている。

 構造躯体を強化したことによって、業界最高クラスの天井高2.72センチ、開口幅最大7.10メートルの大空間を実現した。

 さらに、従来の外張り断熱通気外壁を進化させ、断熱・耐久・遮音性能を高めた。

 外壁材はより深い陰影を生む34ミリ厚の窯業系サイディング「DXウォール」を採用して重厚感をアップさせた。内装材もブラックチェリー、オーク、サべリなど高級樹種を使用し、木のぬくもりと個性的な味わいを演出するフローリング材「ライブナチュラルプレミアム」を用意した。

 販売地域は北海道・沖縄県を除く全国で、販売価格は本体工事価格が「ハイグレード仕様」で2,890 万円台(74.0 万円/坪)~「スタンダード仕様」で2,640 万円台(67.7 万円/坪)~(税込)。販売目標は年間1,200棟。構造は軽量鉄骨構造2 階建て。

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 記者は別の取材があったため、記者発表会が終わったころに駆け付けた。会場には取締役専務執行役員・沼田茂氏や上席執行役員・中村泉氏などがあいさつ・事業説明したほか、会場には実物大の耐力壁も展示されていた。相当力の入った商品に違いない。

 配布された資料には、開発に至った背景として、東日本大震災、阪神・淡路大地震などを経験してより強度の高い商品を開発しなければならないことと、同社が同業他社と比較して建て替え比率が低いこと、単価が低いことが課題としてあげられ、その改善を図るのが狙いであると書かれていた。

 大手6社の建て替え比率では、もっとも比率が高いA社が53.0%であるのに対して同社はもっとも低い32.5%で、請負単価はもっとも高いSR社の34.3百万円に対し同社はP社と同じ3番目の31.2百万円となっている。請負単価が最も低いのはA社の30.3百万円となっている。

 同社は新商品の投入により、テストマーケティングでは平均単価は43.8百万円まで上げられる手ごたえがあるとしている。

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 主なデベロッパーの分譲マンションの1戸当たり販売単価を平成25年3月期の決算数字から調べてみた。

 もっとも高いのは住友不動産で4,811万円、以下、野村不動産4,785万円、三井不動産4,765万円、三菱地所4,315万円、東急不動産3,925万円、大京3,856万円、大和ハウス3,436万円、タカラレーベン3,252万円。もちろんこれは供給エリア、企業戦略によるもので高いほうがいいのか安いほうがいいのか一概に言えないが、大和ハウスの役員はどう考えるのだろう。積水ハウスは4,679万円だ。

 

カテゴリ: 2014年度

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「マインドスクェア赤塚」

 ポラスグループの中央住宅マインドスクェア事業部が都内城北エリアで初めて分譲する戸建て「マインドスクェア赤塚」を見学した。商品企画は同社がこれまで埼玉県でたくさん供給してきた物件の延長線上にあるもので、都内のユーザーに特徴をどうアピール出来るかが販売のカギを握っている。

 物件は、東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線赤塚駅から徒歩5分、板橋区赤塚2丁目の建ぺい率60%、容積率200%の第一種中高層住居専用地域に位置する全9棟。土地面積は84.56~94.52㎡、建物面積89.61~105.14㎡、予定価格は5,000万円台~6,000万円台が中心。建物は2×4工法2階建て。建物は一部完成済み。1月18日から分譲を開始する。

 現地は、駅前の商店街を抜けた戸建てや中層マンションなどが建ち並ぶ住宅地の一角。小学校へは徒歩3分。前面道路は4m、全9棟のうち敷地延長住宅は4棟。建物外観は南フランスをイメージしたオレンジの瓦屋根、アーチ窓、連窓、石積みの花台・エントランスなどが特徴。南西の角住戸は擬石と石積みのサイディングを採用した尖塔付きの印象的なデザインが施されている。

 住戸の商品企画では、全棟が1階天井高2.7mで、吹き抜け付きリビング・ダイニング、畳コーナー付き、書斎付き、1階リビング天井高3m、ワインセラー付き、リビングイン、スキップフロアなどそれぞれ特徴を持たせているのが特徴。食洗機のほか、タッチレス水栓、タッチレススイッチ、オート開閉機能付きトイレ、人大キッチンカウンター・シンクなども標準装備だ。

 反響はよく、すでに地元板橋区や練馬区を中心に135件に上っている。

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モデルハウス 吹き抜け             主寝室

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 同社の分譲戸建てはたくさん見学しているので、記者にとって目新しいものはそれほどないが、厳しい建築規制の中で豊かな居住空間を確保した商品企画は刮目に値する。都内のユーザーは驚くものばかりではないか。

 その一つは、同社としては「初めて経験する」という厳しい第2種高度地区の建築規制を受けながら、工夫を凝らして同社の特徴にこだわっていることだ。1階リビングの天井高が2.7mというのもその一つだ。

 その一方で、1階部分の天井高を十分確保しながら、勾配屋根を逆手にとって2階の主寝室の天井高は最大3.1mにし、子ども部屋もビルトインガレージの上に設置することで最大3.2mの天井高を実現した。斜線制限の厳しい位置に水回り部分を集約する工夫も行なっている。1階リビングの天井高が最高3.0mというものもある。主寝室は1戸を除き最低7畳大以上としている。

 同社は今後、都内城東・城北エリアでも積極的に分譲戸建てを分譲する。天井高2.7mが標準の〝ポラスモデル〟は十分戦える商品企画であるのは間違いない。ひとつ注文を付けるとすれば、建物の完成予想図だ。質感が表現できていない。

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キッチンの壁掛け

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営業マン手作りの看板(全棟間取りが異なり、特徴があることを強調している。つたない手書きの文字や切抜き写真がまたいい)

 

カテゴリ: 2014年度

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「まちなかジーヴォ調布多摩川(xevoEDDI)」

「まちなかジーヴォ調布多摩川(xevoEDDI)」で公開

 大和ハウス工業は1月10日、リアルサイズの建物で最新の住まいと住まい方を体感できるモデルハウス「まちなかジーヴォ調布多摩川(xevoEDDI)」を公開した。

 「xevoEDDI」は、同社と世界的な建築家、鈴木エドワード氏がコラボレーションした提案型住宅で、同社の最新の設備機器と、鈴木氏のデザインや住まい方提案を融合したもの。建物は、京王相模原線京王多摩川駅から徒歩3分、調布市多摩川4丁目に位置する敷地面積107.15㎡、延べ床面積84.45㎡の2階建て。

 最大の特徴は、太陽光を屈折・拡散させて室内の明るさ感を向上させた同社オリジナルの「照度UP窓」を北側の居室や壁面など5カ所に設置していること。明るさだけでなく、UV透過量を削減し、色温度をアップさせ目隠し効果もあるという。商品化のための実験段階で、価格などは公表しなかった。

 「まちなかジーヴォ」は全国260カ所で展開しているが、今後倍増させる計画。

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窓を閉めた状態(左)と開けた状態

◇     ◆   ◇

  「照度UP窓」なるものを体感した。事前に担当者から話を聞き、一般的なガラスとの比較写真も配布されてはいたが、体感した1階の子ども部屋がどれほど明るいのは全然分からなかった。担当者も恐縮しきっていた。

 ところがだ。ある同業の記者が窓を開閉して明るさが変わることを「証明(照明)」した。写真左が窓を閉め切った状態で、右が開け放ったときのものだ。居室内の天井近くが明らかに締め切った状態のほうが明るいことが分かる。

 そこで考えたのだが、ここまでやるのならいっそ太陽光そのものを取り込んで照射したほうがいいということだ。コストにもよるが、そうすれば居室だろうがキッチン、風呂場、トイレなどの好きなところに自然光を取り入れることができる。記者は3年前、そのような装置を見学している。

 鈴木エドワード氏のデザインは白を基調にしたシンプルなもので、外観やインナーバルコニーの格子などに鈴木氏の思いが込められているという。

 分譲予定価格は7,280万円。駅から徒歩3分、鈴木氏がデザイン監修していることを考えれば安い。

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2階のテラス(掃きだし窓がフラットなのも特徴の一つ)

「スカイライトチューブ」体験・見学会 牛久工務店(2011/3/14)

太陽光採光システムの普及に期待 ~ラフォーレエンジニアリング・田中氏に話を聞く~(2011/2/16)

カテゴリ: 2014年度

【大和ハウス工業】SMA×ECO CITY相模原 光が丘」.jpg
「SMA×ECO CITY(スマ・エコ シティ)相模原 光が丘エコタウン」完成予想図 

 大和ハウス工業は12月26日、相模原市で分譲中の「SMA×ECO CITY(スマ・エコ シティ)相模原 光が丘エコタウン」が神奈川県「環境共生都市づくり事業」に認定されたと発表した。

 横浜線淵野辺駅からバス10分徒歩1分の全127戸の戸建て団地で、太陽光発電システム・家庭用リチウムイオン蓄電池・LED照明・高効率給湯器・EVコンセントを搭載し、同社オリジナルのエネルギーマネジメントシステム「D-HEMS Ⅱ」による家庭内のエネルギーの見える化を図っている。

 環境共生都市づくり事業に認定されたのは13件目で、民間の戸建て団地では初。

大和ハウス「SMA×ECO CITY(スマ・エコシティ)つくば研究学園」まちびらき(2013/12/14)

カテゴリ: 2013年度

 

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「本社」試行棟

 アキュラホームは12月16日、「戦略商品開発プロジェクト」発表会を行い、同時に同プロジェクトを具体化した2棟の試行棟を報道陣に公開した。

 同プロジェクトは、同社グループ、JAHBnet会員、大工職人などから寄せられた約3万件の「KAIZENプロジェクト」をもとに徹底したコストダウンとバリューアップを研究し、試行棟として具現化したもの。約35~36坪の本体価格1,380万円を1,280万円に約100万円安く提供できるとしている。

 試行棟のうち「本社」が「KAIZENプロジェクト」で寄せられた約3万件の声のうち半数を企画に盛り込んだもの。「土の無駄をなくす」「施工の合理化」「バリューアップ」の3つが特徴。「土の無駄をなくす」では、雨水・排水配管を工夫し、さらに残土をスロープ・つき山に利用するなどして工事費の約3%30~40万円を占める「土」に関する費用を13万円分削減した。施工の合理化ではオリジナルハイドアの採用、梱包レス搬入、「養生(床)レス」「組み立て搬入」などを実施。一方で、バリューアップとして1200ミリ軒出し、大型玄関収納、和風庭の提案などを行っている。

 もう一つの試行棟「埼玉第一事業部」棟では、スケルトンインフィルを提案して分譲住宅でありながら注文住宅の要素を盛り込んで設計料などの低減をはかっているのが特徴。

 発表会に臨んだ宮沢俊哉社長は、「本社主導ではなく、地域の声を生かし変化している消費者の価値観にあった豊かな暮らしを提案していく。今年度は9棟を完成させるが、来年度は会員を含め50棟ぐらい建設したい」と抱負を語った。

 先日、広島県福山市で行ったイベントには3,000人を超える来場者があり、昨年広島市で行ったイベントでの来場者約900人を大幅に上回ったことも報告された。

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和風庭とカーポート                           深い軒

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 「本社」試行棟は、なるほどと思う一方で、首をかしげざるを得ないものもあった。いいと思ったのは約80万円の外構費で和風庭を提案しているものだ。自然石をエントランス部分に敷き、カーポートはコンクリートではなく砂利と廃材を利用したものだ。大型玄関収納も機能的なものだ。軒の出を1200ミリにしたのもいい。特殊な構造を必要とせず、最大限伸ばせる長さにしたという。ステップ材が既製品なのはどうかと思ったが、大工さんが仕上げた集成材の階段もなかなかいい。大幅にコストダウンされていた。高性能の雨樋を採用して外観デザインをよくしているのも評価できる。

 しかし、塩ビシート張りの床材はどうか。昔の塩ビシートと比べればはるかに優れているが、継ぎ目がないのでいかにもシートという印象を受ける。

 スケルトンインフィル提案は一部のメーカーも提案しており、きめ細かな対応ができるという点でいい。

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塩ビシート張りの床と階段(手すりはこれからつけるのだそうだ)

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「埼玉第一事業部」試行棟

カテゴリ: 2013年度
 

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