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2019/12/28(土) 16:37

記者が選んだ 2019年「話題のマンション」28物件(21~28)

投稿者:  牧田司

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野村不動産「プラウドタワー武蔵小金井クロス」716戸

「musako」(小杉)を越えた「musako」(小金井)

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「プラウドタワー武蔵小金井クロス」

野村不の再開発タワー「武蔵小金井」(2019/2/26)

 「武蔵小金井」も「武蔵小杉」も「musako」と呼ぶのを全然知らなかったが、「プラウドタワー武蔵小金井クロス」のメディア向け見学会で坪単価が約370万円と聞き、ここ数年ずっと負けていた「武蔵小杉」に追いつき、追い越したかと納得もした。「武蔵小杉」は坪360万円が相場だ。

 「武蔵小杉」を超えたと言えば「豊洲」もそうだ。東急不動産他「豊洲」が坪400万円を突破して追い抜いた。

モリモト「ピアース神楽坂レジデンス」55戸

完成在庫ほとんどなし 〝中堅の星〟

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「ピアース神楽坂レジデンス」

年間800戸以上供給して完成在庫ほぼゼロ 快進撃続くモリモトのマンション(2019/9/7)

 取材して当たりはずれがないのがモリモトだ。同社のマンションは年間5物件くらい見学しているが、〝これはいかがなものか〟と思ったのはここ数年間で繁華街立地の「蒲田」の1物件しかない。その「蒲田」が瞬く間に売れたのには驚いた。プランがよかったのだ。

 この「神楽坂」の坪単価は505万円。神楽坂駅圏最高値だ。55戸のうち30~40㎡台のコンパクトが7割を占め、残りは億ション。その億ションが全て売れ、残りは数戸。

 〝中堅の星〟などと書くと森本社長にまた怒られるかもしれないが、記者は大手数社以外を全て「中堅」と呼ぶ。悪しからず。

モリモト「アールブラン高津レジデンス」88戸

他社なら7階建てを敢えて6階建て

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「アールブラン高津レジデンス」

〝72㎡より64㎡のほうが有効面積は広い〟ワイドスパンで差別化 モリモト「高津」(2019/1/28)

 今年の「ベスト3マンション」と「話題のマンション」を合わせると全部で31物件。偏りのないようにまんべんなく選んだつもりだ。企業別でもっとも多いのは東京建物の5物件(JV含む)で、野村不動産4物件、住友不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、モリモトが各3物件。

 結果的にそうなっただけで、意識して選んだわけではない。いかにモリモトが優れた物件を供給しているかが分かってもらえるはずだ。

 この「アールブラン高津レジデンス」も残り数戸。相対的に単価相場の高いエリアだが、徒歩10分で坪単価270万円の88戸を竣工までに売る自信のあるデベロッパーはどれだけあるだろうか。

旭化成不レジデンス「アトラス荻窪大田黒公園」41戸

あまりにも安い 自社社宅跡地の公園隣接低層

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「アトラス荻窪大田黒公園」

自社社宅跡地 公園借景取り込むプラン秀逸 旭化成不レジ「荻窪大田黒公園」(2019/1/19)

 見学したのは今年1月だった。現地は旭化成グループの社宅跡地で、地元の人なら知らない人はいない「大田黒公園」に隣接する第一種低層住居専用地域立地。記者は坪500万円でも売れると予想したが、記事でも書いたように坪460万円くらいで分譲されたようだ。当然のように早期完売した。

 高値を追求しないのは同社の伝統か。15年前に竣工した駅直結の同社の「アトラスタワー北千住」は確か坪220万円だった。瞬く間に売れた。その後も2008年竣工の「アトラスタワー向ヶ丘遊園」(251戸)は坪210万円、2009年竣工の「ステーションプラザタワー」(285戸)は坪260万円、2011年竣工の「アトラスタワー茗荷谷」(244戸)は坪381万円…。

 「宮益坂」と「築地」はいくらになるか。川畑社長は「適正な価格で」と語っている。

東京建物など6社JV「SHINTO CITY」1400戸

先は長いが…すでに500戸超成約

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「SHINTO CITY」

東建など6社JV「SHINTO CITY」第1期350戸 昨年の一挙販売戸数を上回る(2019/1/11)

 取材したのは昨年の11月。坪単価は250万円に収まると予想したが、さすがに未着工を含めトータルで1,400戸もあるためか、第一期の350戸は坪240万円を下回った模様だ。記者が惚れたのはアプローチのケヤキの街路樹だ。

 1年間で500戸超の成約というのは順調に推移していると言えそうだ。 

三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス本厚木タワー」163戸

〝快進撃〟三菱地所はここから始まった

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「ザ・パークハウス本厚木タワー」

地元富裕層を中心に人気 坪単価260万円の三菱地所レジ「本厚木タワー」(2019/1/16)

 「北千住」は「ベスト3マンション」で紹介したが、「本厚木」も全住戸を供給、残りはわずか12戸。これまた凄い。

 何を尺度とするかだろうが、この1年間を振り返って、メディアにもっとも露出度が高かったデベロッパーは三菱地所ではないか。

 同社は、年初のこの「本厚木」を始め「北千住」と常設モデルルームの「高輪」の記者発表3連発と、容姿端麗・眉目秀麗 三菱地所×隈研吾の 「CLT PARK HARUMI」、CLT使用量では国内最大 「みやこ下地島空港」、わが国初のCLT高層「高森」などで圧倒的な存在感を示した。

 また、「ラグビーワールドカップ2019 日本大会」の公式スポンサーとして〝三菱地所を、見に行こう。〟を内外にアピールした。他社に影すら踏ませなかったのではないか。吉田社長は高笑いしているはずだ。おっと、「上尾」では地団太を踏んだか。 

日本エスコン「レ・ジェイド豊田 マスターヒルズ」63戸

約2.5~3.9畳大のFテラス付きヒット

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「レ・ジェイド豊田 マスターヒルズ」

3帖大の「Fテラス」ヒット 日本エスコン「豊田」 坪236万円も割安(2019/11/8)

 日本エスコンが中部電力グループ入りをしたのを全然知らなかった。中電が名鉄不動産でも三交不動産でもなく、大阪が創業の同社と組むのは、名鉄も三交も瞬く間に追い抜いた同社の成長性を評価したのだろう。

 「レ・ジェイド豊田 マスターヒルズ」も差別化が図れている。専有でなくて共有部分の約2.5~3.9畳大のFテラス付きがヒットした。残りはわずかだ。

三交不動産「プレイス和光市本町」22戸

坪285万円でも瞬く間に売れた

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「プレイス和光市本町」

売れ行き好調 完成販売 駅に近く環境もよい三交不「プレイズ和光市本町」(2019/1/10)

 わが故郷・三重県の三交不動産の「プレイス和光市本町」だけは、多少、我田引水、牽強付会的なところがないわけではないが、駅から徒歩2分の閑静な低層住宅地に加え、水準以上の設備仕様が評価された。2カ月くらいで完売したのではないか。

 三菱地所レジデンス「北千住」にぶつけた「プレイス北千住」78戸もあとわずか。来年2月の竣工まで完売するのは間違いない。

 東海の日本エスコンと三交不動産の物件で今年の「話題のマンション」28物件を締める。終わりよければすべてよし。伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ、尾張名古屋は城で持つ-ここまで辛抱強く付きあっていただき感謝いたします。来年も全力でマンション現場を追い続けますのでよろしくお願いいたします。 

 

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