東京都は4月25日、新型コロナウイルス感染者が新たに103人判明したと発表した。うち61人(59.2%)が感染経路不明・調査中。感染者は依然として100人を超えているが、過去最多だった4月17日の201人からは8日連続して下回り、ほぼ横ばい状態が続いている。これまでの感染者数は3,836人。
性別では、男性47人(46.5%):女性54人(53.5%)。比率は3日連続して女性のほうが男性を上回った。女性の比率が男性を上回ったのは、4月に入って4回目。
年代では30代と50代が最多でそれぞれ20人。男女別では50代の女性が12人で最多。
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東京都の新型コロナウイルス感染者の人口10人当たりの感染者(率)が25.7人であることを先に書いた。そのときも不思議に思ったのだが、10歳未満と10代の感染者は他の年代より圧倒的に少ない4人台で推移しているのはなぜか。
真っ先に考えたのは、安倍晋三首相が3月27日に全国の小中学高校などに臨時休校を要請すると表明したことが効果を発揮しているからではないかと。
だが、しかし、もともと小中学高生は両親や祖父母、友人などはともかく、繁華街の「3密」とは無縁で、人との接触を8割避けることも比較的容易だ。休校要請がどれほど効果的だったかは不明だ。
それにしても、これほど感染者が増えてくると、小中学高生も両親などから感染するリスクは高まっているはずだ。にもかかわらず、圧倒的に低い数値で推移している理由がいま一つ分からない。新型コロナは年代を選別しているはずはないからだ。
専門家は、子どもの感染者が少ない理由として、感染しても無症状だったり軽症で済んだりしたため症例が少ないからだと指摘している。本当にそうなのか。ならば、逆に子どもが大人に感染させることはないのかと思うが、そうした事例報告は少ないようだ。
東京都 新型コロナ感染者 人口10万人当たり25.7人 罹患率は90代、20代の順(4/24)
東京都 新型コロナ感染者3000人突破 最多は30代10~20代・80~90代女性は男性上回る(4/20)
全国の新型コロナ感染者 約7,500人 1週間で80%増加 厚労省(4/14現在)