東急リバブル辛勝 延長で主砲・河野が特大満塁弾
延長で満塁弾を放ったリバブル河野
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東急リバブル | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 | 10 | |||
みずほ信不動産販売 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
(6回延長サドンデス)
みずほ信不動産販売は惜敗 サヨナラの場面逸す
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東急リバブルが延長戦を制した。3-3の同点で迎えた6回、先頭の主砲河野が台風の影響で強烈な向かい風が吹く中、右翼越え満塁弾を放ち、その後も相手の拙守につけ込み一挙7点を挙げて試合を決めた。
藤巻投手は8個の四死球を与えるなどピリッとしなかったが、何とか踏ん張った。
みずほは逸勝。選手が集まらず、57歳の中村監督もセカンドを守らざるを得なかったが、打線が奮起。3回には4つの四球と敵失から同点に追いつき、2点差とされた4回には四球と敵失で1点を還した。さらに5回には、1番岩本の適時打で同点に追いついた。延長サドンデスでは四球による押し出しの1点にとどまった。竹内投手は粘り強く投げたが、最後は力尽きた。
リバブル 藤巻
○大槻監督 藤巻が復活した(毎回ピンチをしのいだ藤巻を称えた)
○河野 逆風だったが、よく飛んだ。100mぐらいではないか
●中村監督 惜しかったねぇ。僕が出ざるを得ないようじゃ(2つの四球を選び出塁。最後は3塁走者としてあわやのシーンを演出した)
大量点に沸くリバブルベンチ
みずほ 竹内投手
住友不動産販売 14安打11点の圧勝
住友不動産販売 越前
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友不動産販売 | 0 | 0 | 3 | 4 | 4 | 11 | ||||
ナイス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(5回コールド)
ナイス 初回の1点のみに抑えられる
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住友不動産販売が14安打11点で圧勝した。1点を追う3回、1死から相手先発の芦沢を攻め、1番の中園以下、山口、橋本、前田の4連続長短打で3点を奪い逆転。4回にも無死から7番の赤岩以下、布施、静光の3連打と4番伊藤の適時打で4点を挙げリードを広げ、5回にはこの回から登板した2番手正木からも4安打を浴びせ4点を加点。
越前投手は初回こそ1失点したが、その後は2安打に抑えた。
ナイスは初回、先頭の北村が四球で出塁した2死2塁から4番村尾の安打で1点先制。しかし、その後は村尾と9番貝瀬の2本の2塁打に抑えられた。
先発の芦沢は2回を無難に抑えたが、山なりボールは2順目からは通用しなかった。
○古賀監督 よっしゃ、全員安打だ(4番和田、5番越前を除く選手が安打)
○前田 2打数2安打でお役御免(伊藤に交代)
●芦沢 調子はよかったが…
ナイスのナイン
積水ハウス 延長を制す田口がサヨナラ3点3塁打
積水ハウス 田口
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オークラヤ住宅 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 6 | |||
積水ハウス | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4x | 7 |
(6回延長サドンデス)
オークラヤ住宅 松尾の2点打フイに
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積水ハウスが延長サヨナラ勝ち。5回まで3-3の同点のまま試合は延長サドンデスへ。
6回表、オークラヤは先頭の9番松尾がカウント0-2と追い込まれながら3球目の低めの難しい球を中堅前に運び2点。1番横地が歩き再び満塁とした後、2番丸山は平凡な2塁フライを打ち上げたが、塁審はインフィールドのコールをせず、堀田2塁手が落球する間に3塁走者が生還。丸山も敵失で出塁するという珍しいシーンも見られた。
その裏、積水は先頭の坂本が敵失で1点を還し、なおも1死満塁から2番田口が右中間を破る走者一掃の3塁打を放ちサヨナラ。高橋投手は5回まで9四死球を与えるなど制球を欠いたが、安打は3安打に抑えた。
積水 堀田監督
オークラヤは初回、4つの四死球と3番斉藤の安打などで2点を先取。1点を追う5回には無死2、3塁から6番小森の内野ゴロで同点に追いつき、なおも2死満塁と攻め立てたがあと1本が出ず。
○堀田監督 フライが上がったので「インフィールド」と僕がコールした(選手は勝手にインフィールドのコールをする権限はない。念のため。それにしても審判はおそまつ)
○田口 久々に打った
●小森監督 采配はばっちりだったが、貧打だね
オークラヤ住宅 ナイン
東京ドーム決勝は三井リアルティ-東急リバブル 第4回Club-D cup
サヨナラ打を放った三井リアルティ引地(左)と5回完全試合を達成したリバブル藤巻
決勝戦は三井不動産リアルティ-東急リバブル-「第4回Club-D cup(クラブ・ディ・カップ)」野球大会準決勝戦2試合が11月6日、大宮健保グラウンドで行われ、3-2で住友不動産販売にサヨナラ勝ちした三井不動産リアルティと、積水ハウスに7-0でコールド勝ちした東急リバブルがそれぞれ勝利。決勝戦は東京ドームで来春に行なわれる。
住友不動産販売-三井不動産リアルティは、初回、住友不販が敵失などで2点を先制したが、三井リアルティは後半に追い上げ、最終回、1死2、3塁から引地が逆転サヨナラ打を放った。2番手北地が3回途中から好救援。
住友不販は初回に2安打と敵失で2点を先取したが、その後は相手の圧力に屈した。越前-伊藤の継投も実らなかった。
積水ハウス-東急リバブルは4回まで0-0の投手戦となったが、リバブルは最終回、2死1、2塁から連続四球で1点を奪うと、その後は2四球に財津、札ノ辻の連打でこの回一挙7点を挙げコールド勝ち。藤巻投手は5回完全試合を達成した。
積水は先発の坂本が4回までリバブル打線を1安打に抑える好投を見せたが、最終回は2死から押し出し四球を与えジ・エンド。
住友不動産販売 2-3 三井不動産リアルティ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友不動産販売 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||||
三井不動産リアルティ | 0 | 0 | 0 | 1 | 2X | 3 |
(5回時間切れ)
積水ハウス 0-7 東急リバブル
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
積水ハウス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
東急リバブル | 0 | 0 | 0 | 0 | 7x | 7 |
(5回時間切れコールド)
Dカップ 準決勝は三井リアルティ-住友不販 東急リバブル-積水ハウス
ホームスチールで生還した神村(右)を迎える安西監督
Club-DCUP準決勝は三井不動産リアルティ-住友不動産販売と東急リバブル-積水ハウス-第4回Club-D CUP準々決勝戦が10月9日、大宮健保グラウンドで行われ、野村不動産アーバンネットに6-1で快勝した三井不動産リアルティ、ナイスに11-1で圧勝した住友不動産販売、延長サドンデスの末、みずほ信不動産販売を10-4で下した東急リバブル、オークラヤ住宅に7-6延長でサヨナラ勝ちした積水ハウスがそれぞれ勝ち上がった。
野村不動産アーバンネット-三井不動産リアルティは、三井リアルが快勝。初回、1死満塁から敵失と神の内野安打などで3点を奪い逆転。その後もホームスチールなどで加点。先発の北地が好投した。野村アーバンは初回に三根の先制打で挙げた1点に抑えられた。
住友不動産販売-ナイスは、住友不販が圧勝。3回に中園、山口、橋本、前田の4連続長短打で逆転。4回、5回にもそれぞれ4点を奪った。越前が1失点完投。ナイスは初回、村尾の適時打で先制したが、2回以降は抑えられた。先発の芦沢は3回に集中打を浴びた。
東急リバブル-みずほ信不動産販売は、3-3のまま延長サドンデスとなり、リバブルが主砲河野の満塁弾で試合を決めた。藤巻が完投。みずほは小刻みに加点して同点に追いついたが、延長で屈した。竹内の粘投が報われなかった。
オークラヤ住宅-積水ハウスは、積水が延長サヨナラ勝ち。田口が走者一掃の3点3塁打を放った。高橋が完投。オークラヤは延長で松尾が2点打を放つなど3点リードを奪ったが、最後は屈した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東急リバブル | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 | 10 | |||
みずほ信不動産販売 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
(6回延長サドンデス)
オークラヤ住宅 6-7 積水ハウス
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オークラヤ住宅 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 6 | |||
積水ハウス | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4x | 7 |
(6回延長サドンデス)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友不動産販売 | 0 | 0 | 3 | 4 | 4 | 11 | ||||
ナイス | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(5回コールド)
野村不動産アーバンネット 1-6 三井不動産リアルティ
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
野村不動産アーバンネット | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |||
三井不動産リアルティ | 3 | 0 | 2 | 1 | 0 | X | 6 |
(6回時間切れ)
積水ハウス 安藤忠雄氏の発案による巨大緑化モニュメント「新梅田シティ」に完成
「希望の壁」
積水ハウスは11月5日、建築家安藤忠雄氏の発案を受けて工事を進めてきた本社のある「新梅田シティ」の巨大緑化モニュメント「希望の壁」の完成披露式を行った。
「希望の壁」は、開花時期の異なる草木を計画的に配置することによって、四季に応じて表情が変わる高さ9m、長さ78m、奥行き3mのモニュメント。同社の「5本の樹」計画の選定樹種のソヨゴ、クチナシ、ヒラドツツジ、ヤブツバキ、ヤマブキ、フジ、オオイタビなどを中心に約100種類2万本以上の植物を植栽した。
「新梅田シティ」は今年3月に竣工20周年を迎えた複合施設で、敷地の北側には絶滅危惧種を含む多くの生き物が集まる約8,000㎡の「新・里山」がある。
「希望の壁」
官民学の連携が成果あげる未来都市モデルプロジェクト
経団連「日本再興への道」未来都市モデルプロジェクト・シンポジウム
経団連が「日本再興への道」と題する未来都市モデルプロジェクト・シンポジウムを行ったと先に紹介したが、「都市と成長戦略」について基調講演を行った東大大学院教授・伊藤元重氏の講演内容と、未来都市モデルプロジェクトに選定されている「北九州アジア戦略・環境拠点都市」(北九州市長・北橋健治氏)、「西条農業革新都市」(住友化学代表取締役常務執行役員・西本麗氏)、「福島医療ケアサービス都市」(NTT常務取締役・篠原弘道氏)、「沖縄物流拠点都市」(全日空常務取締役執行役員・岡田晃氏)、「柏の葉キャンパスシティ」(三井不動産常務執行役員・小野澤康夫氏)のシンポジウムの内容を以下に紹介する。
◇ ◆ ◇
伊藤教授は、アベノミクスの3本の矢のうち第1と第2の矢は想像以上に働いているものの、肝心の第3の矢の成長戦略はいまひとつ迫力に欠けるとし、民間投資を促進するシナリオが必要と強調した。その際の政策ポイントは「変化のスピードアップ」と指摘。TPP参加の決断、東南アジア向けビザの緩和などスピードアップ化に対して安倍政権のかじ取りを評価した。
今後は電力需給、高齢化対応、環境問題などで一層の規制緩和と改革スピードアップが必要とした。都市問題については成功事例、失敗事例をどうやって全国に広げるかが課題と話した。農業政策では減反政策の見直しが必要と述べた。
◇ ◆ ◇
未来都市モデルプロジェクトについては、経団連や経済広報センターのホームページにも公開されているので参照していただきたい。
「柏の葉」の取り組みについては記者もその都度記事にしている。「柏の葉三井不動産 RBA」の3文字で検索していただけば10本ぐらいの記事が出てくるはずだ。
北九州の取り組みは「すごい」の一言だ。よくぞ「死の海」から「緑のまちへ」再生を遂げたものだ。三井不動産の小野澤氏も見学して刺激を受けたそうだ。水や環境ビジネスの「北九州モデル」を東南アジアなどへ輸出するという。官と民が連携して初めてできる事業だ。
「西条農業革新都市」は、これからの農業のあり方を問う事業で興味深い。農地法の規制や農協、物流などの難問をどうクリアしていくのか。儲かる農業は可能なのか、食糧自給率は高めることができるのか。森林・林業、漁業との連携を密にして6次産業化を早く確立することが求められている。
「福島医療ケアサービス都市」は、ICTなどを駆使して深刻な過疎村の遠隔医療相談やデマンド交通、緊急避難に生かそうというもので、さらに観光にも結び付けようというものだ。高齢化は過疎村だけの問題ではない。首都圏近郊の大規模団地でも高齢化は加速度的に進み、空き家の大量発生、コミュニティ崩壊、限界集落化、廃村が大きな社会問題となるのは必至だ。
「沖縄物流拠点都市」は、全日空が沖縄観光に力を入れているのはOSI(沖縄観光産業研究会)を通じてよく知っていたが、まさか人口20億人が住む東アジアの中心地という利便性を生かして「国際物流ハブ拠点」として地歩を固めつつあることは知らなかった。沖縄は気候の問題もあるだろうが、東アジアの観光拠点にはならないのだろうか。
シンポジウム全体を通じて官民学の連携こそがあらゆる分野の問題を解決する道筋だと強く感じた。
9月の住宅着工 前年同月比大幅増の約89,000戸 国交省
国土交通省は10月31日、平成25年9月の住宅着工戸数をまめ発表。総戸数は88,539戸(前年同月比19.4%増、13か月連続の増加)となった。内訳は持家が32,128戸(同14.2%増、13か月連続の増加)、貸家が31,892戸(同21.5%増、7か月連続の増加)、分譲住宅が23,968戸(同23.5%増、5か月連続の増加)。分譲住宅の内訳はマンションが12,497戸(同35.6%増、5か月連続の増加)、一戸建住宅が11,396戸(同12.4%増、13か月連続の増加)。
首都圏マンションは6,295戸(同21.4%増)で、都県別の内訳は東京都が4,109戸(同19.1%増)、神奈川県が1,484戸(同191.6%)、埼玉県が321戸(同40.6%減)、千葉県が381戸(同14.4%減)。
「未来都市モデルは成長戦略の重要な柱」 経団連シンポ
岩沙氏
岩沙弘道・経団連審議員会副議長のあいさつ文
日本経済団体連合会(経団連)は10月29日、「日本再興への道」と題する未来都市モデルプロジェクト・シンポジウムを開いた。約500人が集まった。
「未来都市モデルプロジェクト」は、経団連が2011年3月から11の都市・地域を選定し、世界に先駆けた社会的課題の解決を目指し官・学などと連携しながら民間企業が主体的に取り組んでいるプロジェクト。その解決モデルを世界に発信し、経済成長へと結びつけるのが目的。分野は環境・エネルギー、先端医療、次世代交通・物流、次世代電子行政・電子社会、国際観光拠点、先進農業、子育て支援・先進教育など。
シンポジウムの冒頭、経団連審議員会副議長経済広報センター副会長・岩沙弘道氏(三井不動産会長)が挨拶した。わが国の抱えている問題、目指すべき方向が過不足なく述べられているので、ほぼ全文を紹介する。( )内の見出しは記者が付けた。
(冒頭のあいさつ 略)
成長なき経済から再び成長軌道へ 民間の役割
さて、わが国経済は、安倍政権が進める経済政策、アベノミクスの効果もありまして、生産、設備投資が持ち直し、企業収益や業況が改善するなど、本格的な景気回復に向けた動きを見せ始めております。こうした動きを、持続的な経済成長へと確実につなげていくことが重要です。この機を逃さずに、20年余り続いた成長なき経済から脱却し、再び成長軌道へと回帰させなければなりません。
そのために何よりも重要なことは、アベノミクスの第三の矢である成長戦略を、着実にかつ迅速に実行していくことであります。そして、われわれ民間企業には、成長のメインプレーヤーとして、積極果敢に事業を展開するとともに、イノベーションを推進し、新たな需要を創造していくことが求められているかと存じます。
課題解決につながる未来都市モデルプロジェクト
こうした中、経団連では、未来都市モデルプロジェクトを立ち上げ、都市を舞台にしたイノベーション実証実験を推進してまいりました。
現在、プロジェクトが進みます全国11の都市・地域で、環境・エネルギー、医療、交通インフラ、農業等の分野において、先端技術を用いた実証実験が行われております。そして社会的な課題の解決や産業システムの変革、さらには地域の活性化へとつなげる成果が芽生えつつあります。今後は、これらの成果を事業化・産業化へと結びつけていくことで、企業の競争力強化、ひいてはわが国の経済成長へつなげていくことが重要だと考えます。
プロジェクトを通じまして、課題解決につながるサービスを提供し、国内の新たな需要を掘り起こす、さらには、成功事例を積極的に海外展開していくことで、海外の需要を取り込むことも可能となります。このように、未来都市モデルプロジェクトは、内需と外需、2つの推進力によって、わが国の経済社会を新たな成長ステージへと離陸させる、成長戦略の重要な柱となると確信しております。
大胆な規制緩和で民間活力の発揮を
一方で、個々のプロジェクトを進めるうえで、課題となるのが、様々な制度面での規制であります。この後のパネルディスカッションの中でも紹介されると思いますが、とりわけ、エネルギー、医療、農業といった分野の規制は厳しく、事業を進めるうえでの壁となっております。
安倍総理は、規制改革の推進が、成長戦略の一丁目一番地だと指摘されました。我々企業といたしましても、成長戦略の担い手として、これまで以上に、積極的かつ主体的にビジネスを展開してまいります。官の皆様におかれましては、大胆に規制緩和を推進し、民間活力の発揮につながる環境を整えていただきたいと存じます。
官・民の連携がグローバル市場では不可欠
また、未来都市モデルプロジェクトを通じまして、私どもがチャレンジしている高齢化やエネルギー・環境問題、水・食糧問題は、わが国特有のものではありません。いずれ多くの国が抱えることになる世界共通の課題であります。他国に先駆けてこれらの課題を解決することができれば、国際社会への貢献となるだけでなく、グローバルな市場で、わが国が強みを発揮することにもつながります。
ただ、世界各地でスマートシティの建設が進んでおりまして、それに見られます課題解決ビジネスをめぐっても、国際競争が激化しております。グローバル市場での需要を取り込もうと、世界各国で都市を実験場にしたイノベーション創出競争が展開されており、欧米の先進国企業のみならず、国の政策的後押しを受けた新興国企業もプレゼンスを高めつつあります。
このように、企業の枠を超えた、国を挙げての国際競争が繰り広げられている中で、世界の競争相手と渡り合っていくためには、官・民の連携・協調が不可欠であります。本日は、国、自治体の関係者にも多数お越しいただいております。是非、この点について、理解を深めていただければと願っているところであります。
(結び 略)
近所付き合い 金額に換算したら160万円? アットホーム調査
不動産情報サービスのアットホームがまたまた面白いアンケートを行った。1都3県に在住する20~40代で、2012年10月1日から2013年8月28日までの間に新築・中古住宅を購入した男女600名を対象に「近所付き合い」に対する意識調査を実施したもので、近所づきあいを価格に換算して結果を公表した。
ニュースリリースによると、「近隣住民の雰囲気も住宅購入の決め手になった」人が58.3%で、「現在、近所付き合いに満足している」人は全体で49.7%(新築46.0%、中古61.9%)、「近所付き合いは大切にしたい」人が65.8%、「良好な近所付き合いを買うことができたら、物件価格に上乗せしてもいい額」は平均160万円というものだ。
◇ ◆ ◇
記者もなにもかも金額に換算するのは大好きで、あの東京ミッドタウンの用地の落札価格を1,800億円と予測して的中させたのには快哉を叫んだし、主婦(夫)労働はとてもサラリーマンの給与で賄えないとはじき出したときはショックを受けた。
今回のリリース記事を業界紙で読んで腰を抜かすほど驚いた。「近所付き合い」を金額に換算したのはおそらく初めてだろうし、その価値をユーザーが160万円とはじいたことに狂喜乱舞でもしようかと思ったほどだ。
しかし、残念ながら「平均160万円」は著しく不正確だ。スポーツ紙もこんな見出しはつけないのではないか。回答者のうち35.3%の人は「0円」と答えているし、「1円~100万円未満」の人も31.7%いる。その一方で「300万円台」が5.8%、「400万円以上」が3.6%だ。
これらを足して割って平均値を出したところで、果たして近所付き合いの価値を正確にはじき出したと誰もが思わないのではないか。価値を0円としか見ていない人が4割近くいるのだ。つまり、近所付き合いは大事だが、それを分譲価格に上乗せしたらびた一文出したくないという人がたくさんいるということだ。160万円は新築の首都圏マンション消費増税額(8%)と同じぐらいの価格だ。
もう一つは「良好な近所つきあい」の「良好な」とはどのようなものかも考える必要がある。つかず離れずがいいのか、土産物のおすそ分けやおかずのやり取りをするのがいいのか、挨拶を交わす程度でいいのか人さまざまだ。
さらに、購入に際して「不動産会社の担当者から近隣住民についての説明や情報を受けている」人が48.5%という数字にも興味が引かれる。これが多いのか少ないのかの判断だが、記者は圧倒的に少ないと思う。不動産の価値は、個別単体の価値だけではない。地域のポテンシャル、近隣のコミュニティとも密接につながっている。ユーザーは不動産会社に近隣住民の情報など期待していないのかもしれないが、新築にしろ中古にしろ、近隣のコミュニティについて把握していない営業マンは失格だ。
個人情報の保護に過剰に反応して〝見ざる言わざる聞かざる〟が蔓延しているとしか思えない。無猿(縁)社会とはよくいったものだ。
それにしても、アットホームの意表をつくアンケートは面白い。どんな人が企画するのか今度聞いてみよう。