三井不「三井アウトレットパーク多摩南大沢」B街区建て替え 店舗110店⇒150店へ
三井不動産は4月2日、東京都八王子市の「三井アウトレットパーク 多摩南大沢」建替え計画(B街区)の建築工事に着手したと発表した。開業は2028年春を予定しており、完成後は東京都最大級のアウトレットになる。
施設は、京王相模原線南大沢駅から徒歩2分に位置する敷地面積約約47,500㎡、延床面積約約53,970㎡。2000年に開業。
計画では、A街区は営業を継続しながらリニューアル、B街区は建替えを行い、東京都最大規模のアウトレットにスケールアップする。B街区の建替えにより、従前約110店舗は約150店舗へ拡大。顧客から要望が多かったフードコートを含む飲食機能を強化する。
同社はまた、2026年3月8日に八王子市と三井不動産商業マネジメントと「包括的連携に関する協定書」を締結し、地域社会の活性化、市民サービスの向上を図る。
工事費上昇続く2月は前年同月比10.5%の坪107万円 国交省 建築着工統計
工事費上昇止まらず-国土交通省は3月31日、令和8年2月の建築着工統計をまとめ発表したが、工事費予定額は昨年同月の坪当たり単価96.9万円から10.5%上昇の107.1万円となった。
用途別の坪当たり工事費予定額は、居住用が92.3万円(前年同月比3.5%上昇)、非居住用は131.2万円(同20.7%上昇)となっている。情報通信業用、金融・保険業用、宿泊業・飲食サービス業用、教育・学習支援業用は坪単価200万円を突破している。
構造別では、木造は77.1万円(同4.2%上昇)、非木造の鉄骨鉄筋コンクリート造は219.3万円(同12.2%上昇)、鉄筋コンクリート造は144.88万円(同25.8%上昇)となっている。
工事費とは、工事原価や工事に伴う一般管理費などの工事価格と消費税額を合計したもので、土地購入代金、設計費、不動産取得税、受益者利益(補助金など)は含まれない。このため、分譲マンションや戸建ては発注者(売主)が利益を確保するためにこの予定価格に2~3割価格を上乗せして分譲するので、価格はさらに上昇する。
2月の住宅着工 前年同月比4.9%減 持家、貸家、分譲とも減少 首都圏分譲戸建は増加
国土交通省は3月31日、令和8年2月の新設住宅着工戸数をまとめ発表。総戸数は57,630戸となり、前年同月比4.9%減少、4か月連続の減少となった。利用関係別では、持家は15,501戸で、同4.7%減、先月の増加から再びの減少、貸家は25,042戸で同2.7%減、4か月連続の減少、分譲住宅は16,613戸で同8.8%減、2か月連続の減少となった。分譲住宅の内訳はマンションが6,440戸で同23.5%減、2か月連続の減少、戸建ては9,893戸で同2.8%増、5か月連続の増加。
首都圏マンションは3,301戸(前年同月比17.4%減)で、都県別では東京都1,375戸(同43.0%減)、神奈川県497戸(同10.0%減)、埼玉県 524戸(同26.9%減)、千葉県905戸(同189.1%増)。
首都圏分譲戸建ては4,320戸(前年同月比0.9%増)で、都県別では東京都1,330戸(同5.1%減)、神奈川県1,151戸(同2.8%増)、埼玉県1,069戸(同3.8%増)、千葉県770戸(同5.3%増)。
工事予定額は、用途別では居住用が前年同月比2.7%下落、非居住用が同7.5%上昇、構造別では木造が同0.6%上昇、非木造が同2.4%上昇した。
「7日で1層仕上げるPC工法」 部会〝七人の侍〟怪気炎 ブレ協 活動報告・懇親会

PC部会〝七人の侍〟黒沢氏(黒沢建設副社長=49歳、前列)をはじめみんな怪気炎を上げた((TKPガーデンシティ御茶ノ水で)
プレハブ建築協会は3月30日、2025年度プレハブ建築協会活動紹介・懇親会を開催した。毎年、年度末に開催しているもので、住宅部会の5つの委員会・分科会のほか教育委員会、瑕疵担保保険推進委員会、PC建築部会、規格建築部会からそれぞれ報告がなされた。懇親会では、各部会長のほか関係者などメディアを上回る数十人が出席し、メディアとの交流を深めた。
活動報告会では、プラン推進委員会委員長・本間克己氏は「2025年目標に向け大きく進捗した」と話した。会員11社のZEH供給率、ストック住宅断熱・省エネリフォームによる一次エネルギー消費量削減貢献量、工場生産のCO2排出量などは2025年目標数値を引き上げている。
CS品質委員会委員長・三隅圭氏は、これまで個社で対応していたカスハラ対応を組織として対応することや、「夏季結露」についての情報収集を行ったことなどを話した。
環境分科会代表幹事・武藤一已氏は、2024年の戸建ZEH、改修、工場生産段階の各指標は上方修正した2025年目標を上回る実績を上げたと報告。また、太陽光パネルリサイクルの方向性を協議し、首都圏の狭小住宅の現地視察を行い、「デザインメソッド」の実務への適用可能性を確認したと語った。
住宅ストック分科会代表幹事・久保新吾氏は、2025年度の子育てグリーン事業の申請要件(解体を伴う躯体断熱工事は床・壁・天井の2種以上の対応)が厳しくなったため、利用件数は2024年度の62,572件から2025年度は45,625件へ大きく落ち込んだと報告。その要因として、会員各社が供給した住宅は品質性能が高い2000年以降が多く、消費者のニーズが乏しいからではないかと話した。また、「メンテナンスリフォーム」から「生活提案型リフォーム」へのシフトが顕在化したことも報告した。
PC建築部会広報安全委員会委員長・黒沢亮太郎氏は、同協会の会報誌「JPA」2026年新年号にも掲載されている鴻池組施工の「プラウドタワー渋谷」の事例などを紹介し、「1層当たり7日間で積み上げる」「現場打ちコンクリート構造による施工は労働力不足、技術の伝承、労働環境や日数、SDGsなどの点から拡大は難しく、PC工法の採用に期待が高まってきている」とし、「報道関係者のみなさま、普及推進のためにPC建築部会へのご協力をお願いします」と語った(赤字は報告書でも赤字で強調されていた)。

黒沢氏
◇ ◆ ◇
報告会は質疑応答を含めて1時間30分。記者は、専務理事・臼井浩一氏をはじめとする11氏の各部会の報告を聞きながら、懇親会ではPC部会に突撃取材することを決めた。昨年の報告会もそうだったが、PC部会の威勢が際立って高かったからだ。
黒沢氏は、左から臼井専務理事、住宅部会長代行・藤本清氏の次の3番目の最前列に陣取っていた。配布された報告書は全体80ページで、報告者は10人(均等割りで1人当たり8ページ)だが、同部会は3倍近い22ページ(27.5%)を占めていた。懇親会にも同部会からは少なくとも7人以上が出席しており、他の部会を圧倒していた。
こんなメッセージを送られ、酒肴が供されたら(食品ロスを考えたら、肴は乾き物でいい。ウイスキーはサントリーの角は? )、書かないのは失礼だ。
記者は建設のことはよくわからないのだが、ビルやマンションの場合は、基礎工事に約半年(規模が大きいものはそれ以上)、1層につき1か月くらい要する(もっと速く施工するゼネコンはある)のが一般的ではないか。1層7日間はその4分の1だ。「渋谷」は26階建てだから26×7=182日間だ。1層に1か月だと26×31=806日だ。工期は8割近く短縮されている計算だ。
これから「PC工法」について勉強し、取材することに決めたのだが、現段階での「PC工法」についての基本的な知見や記者の認識などを紹介する。
同協会のホームページによると、「PC(Precast Concrete)工法」には⓵壁式プレキャスト鉄筋コンクリート工法(W-PC工法)②ラーメンプレキャスト鉄筋コンクリート工法(R-PC工法)③壁式ラーメンプレキャスト鉄筋コンクリート工法(WR-PC工法)④プレキャスト鉄骨鉄筋コンクリート工法(SR-PC工法)があり、「現場作業がシステム化されており、施工精度の確保と工期の大幅な短縮を実現」「近年では多様化するニーズに応えて、様々なPC工法が開発され、高品質な建築物を多岐に亘る用途で多数建設しています」とある。
国土交通省の建築物着工統計には、「構造」としては木造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、コンクリートブロック、その他があり、「建築工法」としては在来工法、プレハブ(prefabrication)工法、ツーバイフォー工法がある(「PC工法」はない)。黒沢氏が副社長を務める黒沢建設のホームページには「PC」とは「Prestressed Concrete」とある。
このように見てみると「PC工法」の概念を整理する必要はありそうだが、記者は「PC工法」についてはいいイメージを抱いていない。
昭和30年代から50年代にかけて、絶対的な住宅不足を解消するために住宅公団(現UR都市機構)の中層団地が壁式PC工法で大量に建設された。面積は狭く、窓面は少なく、田の字型の均一の間取りが特徴だった。昭和50年代の後半以降は、消費者ニーズにあわないことから民間主導のRC造やSRC造が主流になった。
しかし、RCもSRCもSもW(木造)もPC(木造はプレカット)が採用されない建築物は皆無のはずだ。あらゆる建築物はPC部材を用いて建設する。
木造を例に取る。記者の先祖は大工だったようで、納屋には鋸(のこぎり)、鉋(かんな)、鑿(のみ)、指矩(さしがね)、玄翁(げんのう)、墨壺(すみつぼ)、釿(ちょうな)…などの大工用具がたくさんあった。小さいころは、建築現場もたくさん見たし、よく遊んだものだ。今の木造住宅はほとんどプレカット部材を組み立てるだけで、現場で鉋を削ることなどないのではないか。
…PC部会の皆さんに聞きたい。建築物の「工法」の概念に「プレハブ工法」があるのにどうして「PC工法」はないのか。さらに言えば、最近は鉄やコンクリ、木の良さをそれぞれ生かしたハイブリッド構造が当たり前の時代になった。概念そのものを変える必要があるのではないか。
◇ ◆ ◇
積水ハウスの「絹谷幸二 天空美術館」(梅田スカイビル タワーウエスト27階)で販売されていたかどうかは分からないが、記者がファンの故・絹谷氏デザインの赤のネクタイを、トランプの赤よりはましだと決断し、初めて締めた。先輩のF記者には酷評されたが、他の方はお世辞というかあきれ果てたのだろう。けなす人はいなかった。〝七人の侍〟もそうだが、みんな地味。

出かける前にかみさんから「恥ずかしいからやめて」とダメ押しされたので、機嫌を取ろうと懇親会後、花を買い、cafeに寄って写真に撮った

値段はいつも利用する日高屋の3倍近く
プレ協「住生活向上推進プラン2025」 4年目の2024年度実績は順調に進捗(2025/10/28)
プレ協「住生活向上推進プラン2025」の進捗など活動報告会(2025/3/30)
駅・街・来街者をつなぐ登戸駅前再開発 着工へ 東急不・小田急不・東急
登戸駅前地区市街地再開発組合、東急不動産、小田急不動産、東急は3月30日、「登戸駅前地区第一種市街地再開発事業」の権利変換計画認可と着工を発表した。本事業は川崎市の「川崎都市計画事業登戸土地区画整理事業」区域内の約0.6haを対象に、駅前の機能性と賑わいを高める歩行者デッキや新たな駅前拠点を整備するもの。2029年度の完成を目指し、交通利便性の向上や地域の魅力を高める拠点形成を進める。
事業の特徴は、①歩行者ネットワークの整備(駅と計画地をフラットに接続する歩行者デッキを整備し、バリアフリー性の高い昇降機能や歩道状空地を設ける)②魅力ある駅前拠点の創出(商業機能、広場機能、観光支援機能、子育て支援機能、多世代対応の都市型住宅を配置)③防災活動拠点の形成(広場や防災備蓄倉庫、自家発電設備などを整備)など。
歩行者デッキはネイ&パートナーズジャパンが設計を担当し、建物デザインは光井純アンドアソシエーツ建築設計事務所が手掛け、低層部は自然環境と街の活気を融合させた「繋ぎの丘」をコンセプトに、高層部は柔らかいヴェールを纏った流線形のデザインを採用している。
事業は、敷地面積約5,950㎡、38階建て延床面積約64,800㎡。用途は住宅・店舗・子育て支援機能など。都市計画は東急設計コンサルタント、設計は<施設建築物:東急設計コンサルタント(基本設計)、INA新建築研究所・前田建設⼯業共同企業体(実施設計/⼯事監理)、施工は前田・⼤末特定建設⼯事共同企業体。竣工は2029年度(予定)。
◇ ◆ ◇
冗談(「上段」と変換してほしかったのだが、小生の意図を理解したのか、パソコンは「冗談」と変換した)は、リリースに添付されていた生成AIを利用して700字にまとめたものだ。小生がまとめた記事よりよくできている。同業のメディアも利用したらほぼ同じ内容になるはずだ。(五指・脱字もないはずなので校閲はしていない)
隈研吾氏がマスタープラン担当 浦賀駅前活性化事業にリスト参画 レジデンス計画

リストグループのリストデベロップメント(LD)は3月30日、インデックスを代表企業とする企業グループ「Team Perry’s」の一員として、横須賀市と住友重機械工業と「浦賀駅前周辺地区活性化事業」に関する三者協定を締結したと発表した。
浦賀は、1853年のペリー来航の地として知られ、日本の開国の契機となった歴史的なエリアで、2021年には住友重機械工業が浦賀ドック周辺の所有地の一部を横須賀市へ寄付し、2024年には同社と横須賀市の間で地区活性化に関する協定が締結された。
その後、横須賀市による公募の結果、2025年にインデックスを代表企業とするOcean Capital Partners、木下グループ、アップフロントグループ、前田建設工業、LD の6社で構成される「Team Perry’s」が優先交渉権者に選定された。
プロジェクトは、スーパー・ヨットマリーナを核とし、住宅、ホテル、商業施設、海洋文化・教育拠点や国際会議対応施設など、多様な機能を備えた大規模複合開発で、マスタープランは建築家・隈研吾氏が担当している。
今後、2026~2027年度にかけて各種調査および準備を進め、2027~2028年度に実施設計および整備工事を予定している。LDはマリーナエリアでのヨット・クルーザーの係留権付レジデンスの開発を計画している。
まるで庭園 最高のランドスケープデザイン 三井ホーム 街並み賃貸「八幡山」

「オルキデ蘆花公園 モクスタイルガーデン」
三井ホームは3月27日、戸建て風賃貸住宅を街並みとして一体的に開発する「街並み賃貸」ブランド「MOCXSTYLE GARDEN(モクスタイルガーデン)」の過去最大級の「オルキデ蘆花公園 モクスタイルガーデン」が完成したのに伴うメディア向け見学会を行った。建ぺい率50%、容積率100%の1低層住宅地の2階長屋建て全8棟38戸で、容積を半分余すなどランドスケープデザインが最高に素晴らしい。
物件は、京王線八幡山駅から徒歩11分、世田谷区八幡山三丁目の第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率100%)に位置する敷地面積約4,331㎡、木造枠組み工法2階建て長屋8棟(賃貸住宅)延床面積約2,215㎡の38戸(2期工事3戸含む)。専用面積は約33~82㎡(平均56.86㎡)、坪賃料は1.2万円台。工期は2024年10月~2026年3月。設計・施工は三井ホーム。管理は三井ホームエステート(一括借り上げ)。35戸のうち11戸に申し込みが入っている。
「のこす」「つなぐ」「ひらく」をコンセプトに、敷地内に植わっていた樹種も樹齢も不明の樹木(シイの仲間のようだ)を「大樹のひろば」のシンボルツリーとして残し、屋敷内にあった灯篭、敷石などをデザインに生かして未来につなげ、八幡山の新たな魅力を創出しているのが特徴。
幅員6メートルの開発道路は「7」の字型で、その文字の中に配した「七番館」は建物の位置をずらして配置することで、大樹と街を「つなぐ小径」を創り出している。舗道は石畳風仕上げで、狭さくやバンプ風のインタロッキングを多用して、車の速度を落とす工夫も行っている。
建物は、大樹・灯篭・石材を生かすため大正ロマンをイメージした和洋折衷型のデザインとしている。
木材使用量は463.3㎥、炭素貯蔵量は389.9t-CO2で、スギの木(50年生)に換算すると772本分。全区画へのEVコンセントも設置しており、東京都の「東京ゼロエミ住宅」にも対応している。
見学会で同社建築デザイン研究所住宅第二設計部オーダー設計グループ長・荒井信之氏は、「芦花公園にも近い立地で、森のような屋敷だった敷地内の樹木を残し、灯篭などもデザイン取り込み、建物の配置に工夫を凝らすことで街を開くデザインとし、建物は過去のDNAを継承する和洋折衷型とした。全体として一つの庭園に感じられるような設計にした」と語った。
また、同部モクスガーデン設計グループの中沢佑耶氏は「舗道は石畳風に仕上げるためカッター目地を施し、車の速度を落とすためにインタロッキングにも工夫を凝らした」と語った。


従前の屋敷林

EV対応の駐車スぺース

荒井氏(左)と中沢氏
◇ ◆ ◇
これまで賃貸住宅もそこそこ取材してきたが、これほど素晴らしいランドスケープデザインの物件を見るのは初めてだ。記事に〝最高レベルの賃貸住宅〟と書こうと思ったので、小生より5歳くらい年上の大御所の記者の方にも聞いたら「初めて」とのことだった。
同社関係者にも「御社の賃貸でこれが最高レベルか、同業他社ではどうか」と質問したのだが、みんな年齢は小生より一回りどころか二回り、三回りの下の方ばかりなので、満足できる答えは返ってこなかった。
いま記事を書いているところだが、配布資料を見たら、敷地面積に対する延床面積は約51%だ。つまり、容積率を半分余している計算だ。しかし、これはありえない。敷地面積は、建物の敷地ではなく舗道や広場なども含めた開発面積のことであるに違いない。なので単純に容積を余していると受け取るわけにはいかない。舗道は私道のようなので、固定資産税や都市計画税の対象になるはずだが、「大樹のひろば」は一般に供されるので、舗道は〝公道〟、広場は〝提供公園〟扱いになるのかよくわからない。
しかし、いずれにしろ坪賃料は、このランドスケープを考慮すれば〝超割安〟だ。敷地面積を38戸で割ったら、1戸当たり約114㎡だ。分譲住宅にしたら2億円近くでも売れるはずだ。
分譲戸建ての最近の最高峰は、建ぺい率30%、容積率50%の第一種低層住宅専用地域のポラス「NOEN(ノエン)柏・逆井」だ。

舗道

「つなぐ小径」

「大樹のひろば」
子どもも度会ヤクルトコーチも〝楽しかった〟オープンハウス 障がい者向け野球教室

「O-EN KIDSチャレンジ-野球アカデミー」(神宮外苑屋内練習場)
オープンハウスグループは3月26日、障がい児を対象にした第2回「O-EN KIDSチャレンジ-野球アカデミー」を神宮外苑屋内練習場で開催した。参加者の子どもたちも東京ヤクルトスワローズベースボールアカデミーヘッドコーチの度会博文氏も「とても楽しかった」と語った。
イベントは、「挑戦する人や組織を応援する」同社の企業理念を体現する「O-EN HOUSE PROJECT」の一環として実施するもので、スポーツを体験する企画としては2025年1月の野球アカデミーをはじめ陸上アカデミー、車いすバスケアカデミーに次いで4回目。
昨年の第1回に続き参加しためいくん(8歳)は野球を始めたようで、コントロールが素晴らしく、「とても楽しかった」と嬉しそうに語った。
度会氏は、「天気が悪くて神宮球場ではやれなかったが、みんな楽しそうに打って、投げて、走っていたのを見て、私も大変楽しかった。野球はやるもよし、見るもよし。野球好きになり、挑戦する子どもたちをこれからも応援したい」と語った。
この日(26日)はあいにくの雨天で、当初予定されていた神宮球場から近接する屋内練習場に変更されたが、度会コーチをはじめ平井諒氏(元ヤクルト投手)、青木伊織氏(YSKホワイトキングス選手兼コーチ)、岡本萌花氏(国士舘大ソフトボール部部員として全国大会に出場)、石附彩氏(日体大女子軟式野球部選手として3度の全国制覇経験者)が、野球の基本である〝投げて、打って、走って〟を指導した。













度会氏
◇ ◆ ◇
度会氏がコーチとして参加されるとは全然知らなかった。記者は西武ファン・アンチ巨人なので、セ・リーグは関心がないが、度会選手は特別な存在だ。皆さんは「度会神道」をご存じないだろうが、平安時代末期に三重県伊勢神宮の近くに住んでいた度会氏が説いた神道からその名が残ったと言われている。今も地名に度会郡がある。記者もその出身だ。
千葉県出身の度会氏の先祖は間違いなく三重県度会郡だと思う。戦国時代あたりから、三重などの東海・関西から房総半島に移住する武士などがかなりいた模様で、近畿地方と同じ地名が房総半島にかなりある。
一昨年、DeNAに入団した息子さんの度会隆輝選手ももちろん応援している。
戦国時代の滋賀の落人なぜ千葉・流山で生き延びたのか 15代目・山田さんと歓談(2026/3/14)
世界を変える可能性秘めるQDレーザの視覚支援機器メガネ型開発急げ(2025/8/26)
オープンハウス ホワイトソックス村上宗隆選手と契約継続

オープンハウスグループは3月26日、日本球界を代表する強打者、お知らせいたします。村上選手は今シーズン、ヤクルトからアメリカ・メジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスに移籍した村上宗隆選手とのパートナーアスリート契約を継続すると発表した。
契約継続に対して村上選手は「挑戦の年となる2026年シーズンも、引き続きサポートいただけることを大変嬉しく思います。オープンハウスグループの挑戦する姿勢に負けないよう、世界の舞台での活躍を目指し、これからも全力で取り組んでいきます」とコメントしている。
同社は2022年、村上選手がシーズン本塁打55本のプロ野球記録更新を更新する56本命打を放ち、史上最年少の三冠王の偉業を達成したのを称え「3億円の家」をプレゼントしたことから話題を呼んだ。もし村上選手がそのまま保有していると仮定したら、時価で少なくとも2倍以上、立地条件によっては3倍に値上がりしているはずだ。
今シーズンの契約内容は公表されていないが、本塁打王に輝いたら50置く円でも安いと思う、
〝聖地〟にかける思い随所に JR東日本「TAKANAWA GATEWAY CITY」開業
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「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR2」
東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月28日、JR高輪ゲートウェイ駅直結の大規模複合施設「TAKANAWA GATEWAY CITY」をグランドオープンする。開業に先立つ25日、「THE LINKPILLAR2」の店舗部分と「MoN Takanawa」をメディアに公開した。「TAKANAWA GATEWAY CITY」は同社初の単独大規模開発で、「TAKANAWA」から「未来を創り出す『実験場』として『地球益(Global Co-Benefits)』を目指す」という強い思いが建物の内外観に込められている。内覧会には400~500名の報道陣が駆けつけた模様だ。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、高輪ゲートシティ駅に直結する敷地面積約74,000㎡、延床面積約845,000㎡の複合開発。昨年竣工した敷地面積約38,000㎡、延床面積約460,000㎡の29階建て・30階建て2棟の大林組施工の「THE LINKPILLAR1」と、敷地面積約15,000㎡、延床面積約208,00の31階建て大林組施工の「THE LINKPILLAR2」、敷地面積約8,000㎡、延床面積約29,000㎡の隈研吾都市設計事務所が外装デザインを手掛けている鹿島建設施工の「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」、敷地面瀬は約13,000㎡、延床面積約148,000㎡の44階建てフジタ施工の「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」の全5棟構成。この日、公開されたのは「THE LINKPILLAR2」の店舗部分と「MoN Takanawa」。
冒頭の施設説明では、東日本旅客鉄道マーケティング本部 まちづくり部門 品川ユニット TAKANAWA GATEWAY CITY(ブランディング・プロモーション)マネージャー・出川智之氏、ルミネ ニュウマン高輪店MIMUREエリア担当・加藤真子氏、一般財団法人JR東日本文化創造財団 コミュニケーション推進部部長・清水理三郎の3氏が約1時間にわたり熱弁をふるった。

「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」(写真撮影:Yasuyuki TAKAKI氏)
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「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR2」
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「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR2」
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「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR2」外観

「TAKANAWA GATEWAY CITY THE LINKPILLAR2」4階ラウンジ
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「ニュウマン高輪MIMURE」(画像提供:ニュウマン高輪)
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「ニュウマン高輪MIMURE」(画像提供:ニュウマン高輪)
◇ ◆ ◇
取材の目的は、他社の施設とどこが異なるのか、何に力を入れているのかを探ることにあった。見学時間は午前10時から午後3時までたっふりあった。
同社はこれまで、自社所有地にビルやマンションなどを開発する際はほとんど大手デベロッパーと組んできた。最近の例では、野村不動産と組んだ「目黒」、東急不動産をパートナーにした「船橋」がある。メジャーを張ることはなかった。なので、同社が2018年に新駅名を「高輪」ではなく「高輪ケートウェイ」にしたときも、浜松町と品川に挟撃され「Get away」になるのではと皮肉りもした。6,000億円超(土地代はただ同然だか)の事業規模で、実績豊富な大手デベロッパーと組まないのは常識的に考えられなかった。
今回、完成した施設を見学して、同社がこのビッグプロシェクトにどうして他社を入れなかったのかの理由が分かった。出川氏も強調したように、当地は江戸の玄関口で、同社にとって〝聖地〟だ。誰からも侵されたくないという気持ちが間違いなく働いている。その一方で、〝誰にも負けない〟という思いを形に現したかったのだろう。
真っ先に記者の目を射たのは、4階オフィス・ロヒーラウンジの壁面緑化だった。同社に聞いたらH8,200×W10,507.5=約86㎡だった(多分、トヨタサントリーミドリエ製品)。これほど大きいのを見たのは、三菱地所「大手町パークビル」か、三井不動産「三井ガーデンホテル柏の葉」くらいだ。ロビー受付カウンターの壁面も天然の大谷石に見えた(フェイクかどうかは未確認)。
あとは推して知るべし。堅忍不抜-これまでずっと大手の後塵を拝してきたのは深謀遠慮の計算があったからだと勝手に理解した。壁面緑化は外観にも多用されており、全体では4面も5面もあった。アール形状を多用した外観デザインはこのところの流行だ。
次に見学したルミネ史上最大規模の「ニュウマン高輪MIMURE」。約8,000㎡の空間に10のパートナーを迎え、8つの新業態を含む22店舗が結集している。2階の約4,000㎡もある「OGAWA COFFEE LABORATORY」の黒のカウンターは人造大理石だろうと思ったら、本物だった。照明も落としており、ゆったりくつろげる空間を演出している。真鶴半島で採掘した直径5mの岩の上に植物を配し、高さ約6mの天井から時々〝雨〟を降らす演出は初めて見た。このほか、随所に自然石を配しているのも目に入った。
3階の店舗では、手摘茶葉のみを使用して瓶詰した750ml入りボトル1本100万円が完売したという「ロイヤルブルーティ」、ナラ、クルミなどの無垢のカウンターばかりを採用している「鎌倉 松原庵 高輪」、全国90蔵の酒が並ぶ「sakejump takanawa」、牛丼が4,000~5,000円の「牛丼㐂㐂屋」など個性的な店が多い。全体として富裕層だけでなく、普通の人も普段使いできる店舗構成になっていると感じた。
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「ニュウマン高輪MIMURE」(画像提供:ニュウマン高輪)

750ml入りボトル1本100万円の「ロイヤルブルーティ」

牛丼が4,000~5,000円の「牛丼㐂㐂屋」(有償で食べていた記者がかなりいた。小生の日高屋の4~5日分)

無垢のカウンターの「鎌倉 松原庵 高輪」

リーズナブルな値段の酒が多い「sakejump takanawa」(小生の名前苑美濃の愛知県の「孝の司」もあった)

カウンターは全て黒の大理石の「OGAWA COFFEE LABORATORY」
◇ ◆ ◇
「MoN(モン)」がまた素晴らしい。「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」という名称の「MoN」には「門」と「問」という二つの意味が重ねられており、この場所で生み出される“物語(Narratives)”を世界と共有し、未知の世界や自身の新しい可能性へと続く、新しい「門」をひらこうという願いが込められている。
MoN Takanawa 総合プロデューサーの小山薫堂氏は「このミュージアムが、『この指とまれ!』の究極の指のように、文化と人をつなぎながら、日本から世界へ、世界から日本へと、物語の輪が紡ぎ、100年先の未来へと受け継がれていくように取り組んでまいります」と、また、一般財団法人JR東日本文化創造財団アーティスティック・ディレクターの内田まほろ氏は「高輪が月見の名所だった江戸の頃、月は遠くに憧れを抱いて眺める存在でした…わたしたちは、文化の違いを超えて何かを生み出すことで、未来を手にしてきました」と、それぞれコメントしている。
外観は隈研吾氏の〝十八番〟の木調デザイン。アール形状の外壁には植栽ますが設置されている。内観はエレベーターやエスカレーターもあるが、階段は上り下りが楽なようにステップ高に配慮がされており、上り下りできるスロープ利用できるので、ゆっくり回遊できる工夫が凝らされている。同じような気分を味わうことができた隈源吾氏の作品「大田区 田園調布せせらぎ館」を思い出した。
100畳のたたみ空間は子どもの柔道や剣道大会には利用できそうもなかったのは残念だが、屋上の天然芝を張り詰めた月見テラス、足湯テラス、神社、菜園は圧巻。地階にはMoNライブラリーもあるので、ここで1日過ごせる。様々なイベント・催しはもちろん有料だろうが、入館料はただのはずだ。
「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」は見学対象外だったが、エクスパッツ(外国人ビジネスワーカー)にも対応した国際水準の賃貸住宅847戸で、低層階には東京インターナショナルスクールが開港予定。SOHOやサービスアパートメント機能はあるのか。取材を申し込むことにした。

「MoN(モン)」エントランス

足湯テラス(写真撮影:Yasuyuki TAKAKI氏)

全館の天井はメッシュのスチール

100畳のたたみ空間

内観
◇ ◆ ◇
「MoN(モン)」の2階のエントランスホールでは面白い企画が用意されていた。「100年先につなげたい文化」として32人の著名人の言葉が紹介されていた。いくつか紹介する。「隈研吾氏は「ひるね」、小山薫堂氏は「湯道」、山中伸弥氏は「AIのない時間」、辛酸なめこ氏は「手書きメモ」、甲斐みのり氏は「お菓子の包み紙」、又吉直樹氏は「詩と散文」、趣里氏は「刺繍」、コカドケンタロウ氏は「ミシン」…このほか「道草」「最適な暮らし」もあった。
これを読んで記者ははたと迷路に迷い込んでしまった。今年(2026年)は明治元年(1868年)から159年目あたる。この間、世界は劇的に変わった。この先100年、何を残し、未来につなげなければならないのか。山中氏の「AIのない時間」は本質を突いていると思うし、辛酸氏の「手書きメモ」は我々記者にとってとても大事なことだと思うが、他の方はいかにもありふれた小市民的な文化ではないか。逆読みすれば、又吉氏は「詩と散文」は死に瀕していると指摘しているとも受け取れるが…。
小生などは、100年先まで考えるゆとりなど全くないが、あと数年もすれば、東京都心は北から日本橋、TOKYO TORCH、八重洲・京橋、築地、大丸有、TOKYO CROSS PARK、新橋、浜松町、BLUE FRONT SHIBAURA、品川、大崎など桁違いの再開発プロジェクトが目白押しだ。本当に「地球益(Global Co-Benefits)」になるのか。足の引っ張り合いにならないことを祈ろう。

「100年先につなげたい文化」

甲斐みのり氏の「お菓子の包み紙」(左)と「隈研吾氏の「ひるね」

辛酸なめこ氏の「手書きメモ」(左)と又吉直樹氏の「詩と散文」
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