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「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」

 伊藤忠都市開発は9月2日、都心・東エリアの新築分譲マンションの販売拠点、「CREVIA(クレヴィア)」ブランドの情報発信拠点となる総合ギャラリー「ギャラリークレヴィア有楽町イトシア」を開設し、2020年10月3日(土)にグランドオープンすると発表した。

 2020年2月8日にオープンした「ギャラリークレヴィア新宿」に続く2拠点目で、マンションを販売する施設だけでなく、マンション購入を考えている人や購入されている人も自由に集い、交流し、楽しめる場とする。

 「DESERVE.住まいを嗜む、オトナのマンションギャラリー。」をコンセプトに、ホテルのラウンジのようなラグジュアリーな空間をイメージしてデザインした。内装や調度品には、西陣織のクロスや切子照明、組子スクリーンなど、日本の職人が手掛ける伝統工芸を設え、『CREVIA』のブランドカラーであるブルーを基調とした落ち着いた空間になっている。

 2020年9月5日(土)に事前案内会開始となる「クレヴィア上野御徒町」を皮切りに「クレヴィア山吹神楽坂」「クレヴィア日本橋水天宮前AMACHORESIDENCE」など5物件の販売を予定している。

伊藤忠都市開発 新宿に常設の「ギャラリークレヴィア新宿」2月10日開設(2010/1/10)

カテゴリ: 2020年度

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「ブランズタワー所沢」

 東急不動産は8月31日、with&afterコロナの新しい生活様式のキーワード「働き方」「ウイルス対策」「健康増進」に対応する新しい商品企画を開発中のマンション「ブランズタワー所沢」に取り込んだと発表した。

 共用部には、オカムラ、ブイキューブ、テレキューブが開発したフルクローズ型ワークブース「TELECUBE by OKAMURA」、パナソニックが開発した空間除菌脱臭機「ジアイーノ水道直結タイプ」を初導入する。

 専有部には、東急スポーツオアシスが監修したフィットネスアプリ「WEBGYM」を活用した新たなインテリアオプションも盛り込む。

 物件は、西武新宿線・西武池袋線所沢駅から徒歩6分、埼玉県所沢市東町に位置する29階建て全155戸。専有面積は63.77~92.38㎡。設計・監理はジーエー 建築設計社。施工は佐藤工業。竣工予定は2022年1月下旬。

東急不動産 在宅テレワークに対応したインテリアオプション マンションに導入(2020/7/15)

 

 


 

カテゴリ: 2020年度

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「ソライエグラン流山おおたかの森」

東武鉄道など4社の電鉄(系)会社が分譲中の大規模マンション「ソライエグラン流山おおたかの森」を見学した。駅から徒歩2分の流山市最大級の全794戸の規模で、コロナ禍にあるにも関わらず3月の分譲開始からすでに280戸を成約。「これほど売れるとは」と販売担当者も驚くほどの人気で、急きょ50戸を近く追加販売する。上げ潮〝母になるなら、父になるなら流山市。〟を象徴するマンションだ。

物件は、東武アーバンパークライン・つくばエクスプレス流山おおたかの森駅から徒歩2分、千葉県流山市おおたかの森北一丁目に位置する15階建て全794戸。建物はアリーナコート・ブライトコート・カームコート・ディライトコート・エレガンスコートの5棟構成。専有面積は60.0390.19㎡。91日に抽選分譲する第250戸の価格は3,498万円~4,468万円(最多価格帯4,200万円台)、専有面積は70.1475.39㎡、坪単価は195万円。竣工予定はアリーナコート・ブライトコートが20218月下旬、カームコート・ディライトコート・エレガンスコートが20238月下旬。設計・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト、東武不動産。売主は東武鉄道、東急、JR西日本不動産開発、相鉄不動産。

 第1期として180戸を3月18日に販売したが、購入希望が多かったため100戸を追加。それでも足りずに第2期として50戸を9月1日に追加販売することになった。反響数は3,800件を突破している。

現地は、先に竣工したスターツが開発した集合住宅棟、ホテル・商業棟、公共施設棟の3棟からなる開発面積約11,000㎡の複合開発の隣接地。今回分譲住棟は東南東向き。主な基本性能・設備仕様はリビング天井高25002600mm、直床、ディスポーザー、食洗器など。共用施設としてゲストルーム、スタディラウンジ、パーティルーム、キッズルームなどが設置される。また、併設される複合施設には保育園、学童保育、カフェ、クリニックなどが整備される。

 販売を担当する長谷工アーベスト東京支社受託販売部門販売五部エリアマネージャー・廣林登紀子氏は、「ここまで売れるとは思っていませんでした。想定外、久々に抽選会を行いました。今回販売対象の第一工区406戸の竣工が来年の8月で、翌年の3月までに完売する予定でした。金額が高い住戸から売れているのが特徴で、もっとも広い1スパン14戸の91㎡の4LDKは最高15倍の倍率が付き、他も10倍くらいの倍率が付きました。3スパン33戸の75㎡の3LDKも残り10戸。コロナ対策のため4月、5月はモデルルームをクローズし、現在も1日マックス二十数組に来場を制限していますが、土曜・日曜は912日まで全て満席。有給休暇をとって平日に来場されるお客さんも多い。来場者の特性としては年配の方が2割弱あり、都内の荒川区、墨田区など中域からの集客もできています。このままのペースだと年内までに完売しそうです」などと話した。

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モデルルーム(この4LDKのプランは完売)

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販売事務所

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売れ行きを示す赤いバラ

       ◆     ◇

 人気の要因はもちろん駅近、大規模、価格の安さなどだ。価格を決めるのは市場だが、坪単価195万円は街の熟成度からして超割安だと思う。4,000万円台後半から5,000万円台後半の4LDK13戸にほとんど10倍以上の倍率が付いたのも、お客さんは〝安い〟と感じているからだろう。

 なぜ、これほど安いか。一つ考えられるのは供給量だ。同駅圏ではオリックス不動産他「ザ・フォレストレジデンス」(524戸)が坪単価165万円で早期完売してから現在までの十余年間で15物件約3,600戸(記者の推計)のマンションが供給されている。首都圏郊外部でこれほど供給量が多いのは他にないはずだ。にもかかわらず概ね好調に推移しているのは、それを吸収する需要があるということだが、やはり〝価格下げ〟圧力が耐えずかかることは否定できない。

 もう一つは、2017年にスターツが分譲した「クオン流山おおたかの森」(162戸)が210万円だったのが壁になっているのではないかということだ。最高立地の物件を抜くのは容易ではない。今回の物件も、戸数の多さや隣接する柏市の物件との競合などを考慮して低めに設定したと思われる。

 それにしても、コロナ禍でのこの販売スピードだ。直近の郊外型ではポラス中央住宅「ルピアグランデ浦和美園」340戸が19か月で完売したが、これをはるかに上回ることは間違いない。

 これほどまでユーザーを引き付けるのは、やはり〝母になるなら 流山市。〟(〝父になるなら、流山市。〟バージョンもある)のスローガン通り、魅力ある街として定着しているからだろう。データの裏付けもある。

 流山市の人口は約19万人で、平成23年と比較して約3万人増加している。伸び率は千葉県内ナンバーワンだ。生産年齢人口が多く、一人の女性が生涯に産む子どもの数を表す合計特殊出生率は1.67で、千葉県の1.34や全国平均の1.42を上回っている。市民の定住志向率は首都圏トップクラスの80%に達している。

 この数値がどれだけ高いか、隣接する埼玉県三郷市とポテンシャルは流山市に負けないと思うわが多摩市と比較してみる。

 三郷市の平成23年の人口は約13.3万人で、現在は約14.2万人。永住志向率は75.1%(平成30年)、合計特殊出生率は1.37(平成29年)。参考までに示すと、市内でもっとも「住みよい」とされる三郷中央地区は69.6%だ。同地区は駅周辺の商業施設が貧弱で、マンションの売れ行きも芳しくないのは業界関係者ならよくご存じのはずだ。流山おおたかの森とは雲泥の差だ。

 多摩市の平成23年の人口は約14.4万人で、現在は約14.9万人。合計特殊出生率は1.22。永住志向率は77.8%。全て流山市に負けている。勝っているのはマンションの価格水準くらいで、多摩センター駅の駅近なら坪250万円はする。

 これら数値が高いのは、井崎義治市長の手腕に負うところが多い。井崎氏は2003年、市長選に当選し長老政治を打破すると、市民自治を掲げ次々と行財政改革の手を打った。都市間競争が激化すると読み、マーケティング戦略にも熱心で、〝母になるなら 流山市。〟のキャッチフレーズで知られるように、メディアへの露出でも突出しているはずだ。今回のマンションもテレビで取り上げられた。宣伝広告費に換算したら億単位だろう。

 もう一つ。最近では珍しいタレント起用について。このマンションには元AKB48の主要メンバーで女優・前田敦子さんがプロジェクトサポーターとして物件ホームページやその他の宣伝に頻繁に登場している。

 記者は興味がないので全然分からないのだが、芸能人の動向とデパートに詳しいかみさんは「前田敦子? 評判悪いわよ。離婚の噂があったり…。どこのマンション? 東武? 東急? だから一流になれないのよ」と手厳しい(記者が言っているのではない。念のため)

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現地(「クオン流山おおたかの森」から写す)

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流山おおたかの森駅で

全国5,000人の女性の声反映 東武鉄道「ソライエ流山おおたかの森」大健闘(2018/8/9

スターツ「クオン流山おおたかの森」 わずか半年で完売 歩留まりは驚異の30%(2018/7/14

超割安 免震、日建、横入り玄関…質も高い スターツ「クオン流山おおたかの森」(2017/11/9

続「街路樹が泣いている~街路樹と街を考える」流山と越谷、三郷の差(2014/10/17

カテゴリ: 2020年度

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「The Parkhabio SOHO 大手町」

 三菱地所レジデンスは8月24日、1階にコワーキングスペースを併設した賃貸マンション「The Parkhabio SOHO(ザ・パークハビオ ソーホー)」を立上げ、第1弾の「The Parkhabio SOHO 大手町」を9月1日に着工すると発表した。

 都市再生駐車施設配置計画制度の活用により、駐車場の附置義務が緩和され別用途も可能になったため、24時間無料で利用できるコワーキングスペース(約60㎡)にした。

 また、三菱地所が開発する「(仮称)配筋付型枠」を採用することで、環境負荷低減を実現するとともに、天然木ならではの質感と温かみのある空間を提供する。

 物件は、東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線、都営三田線大手町駅から徒歩7分、千代田区内神田1丁目に位置する13階建て49戸。設計・監理・施工は大豊建設。竣工予定は2022年6月15日。賃料は未定だが、2.5万円/坪以下となる模様。

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コワーキングスペース

カテゴリ: 2020年度

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 小田急不動産は8月17日、ABINC認証(いきもの共生事業所認証)の優秀賞を受賞した町田市の大規模マンション「リーフィアレジデンス橋本」(全425戸)の第1期157戸のうち122戸が7月までに成約したと発表した。2019年12月から販売を開始しており、来場者は488組。

 成約者の属性は、年齢は20代が18%、30代が39%、40代が17%、家族数は2人が45%、3人が34%、居住地は相模原市が29%、町田市が17%、八王子市が14%、横浜市が7%。

 同社は「平均専有面積78.7㎡のゆとりあるプランニング」や「毎日の生活に便利な大型商業施設が隣接する立地」、「気軽に自然を感じることができる敷地内の民有緑地『さとやまの森』」などが評価されたとしている。

 物件は、JR横浜線・京王相模原線橋本駅から徒歩19分(バス3分、徒歩3分)の12階建て全425戸。事業主は同社のほか積水ハウス、神鋼不動産。設計・施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は2021年4月。9月中旬から分譲する第2期の専有面積は71.98~92.18㎡、予定価格は2,500万円台~4,300万円台(最多価格帯3,200万円台)。

小田急不他「橋本」 坪単価は150万円か 敷地の3分の1が里山 自然派の心捉えるか(2019/10/7)

 

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「NAGOYA the TOWER」

 総合地所、名鉄不動産、京阪電鉄不動産、大和ハウス工業、三交不動産、住友商事の6社は8月17日、名古屋駅周辺で最高層となる42階建て分譲タワーマンション「NAGOYA the TOWER」を着工したと発表した。

 物件は、JR名古屋駅から徒歩13分、名古屋市中村区名駅南二丁目に位置する敷地面積約5,898㎡の42階建て441戸。設計・施工は長谷工コーポレーション。着工は2020年3月。竣工予定は2023年4月。

 2027年以降に予定されているリニア中央新幹線の開業に伴う再開発が進む名古屋駅周辺での「職住近接」「都心居住」のニーズに応えるランドマークマンションを目指す。

 敷地面積の約70%を空地とし、その中に緑豊かな空間や水景を採用。3室のゲストルームを設ける。デザイン監修は建築家・光井純氏が担当し、照明計画に多くの実績があるスタイルマティックと共同でシンボリックな照明の演出を行う。

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エントランスホール 

和の格式と伝統の継承を 隈研吾氏監修の御園座タワー完成 積水ハウス・御園座(2018/1/8)

 

カテゴリ: 2020年度

  マンション管理業協会は811日、「マンション管理トレンド調査2020」結果をまとめ発表した。調査対象は全会員社359社で、335社(93.3%)から回答があった。

IoTなどの先進技術の導入状況については、52%の会員社(173)が「管理組合収納口座の出納にネットバンキング活用」を、42%の会員社(141)が「現場現金のキャッシュレス化(完全+一部)」を、31%の会員社(105)が「ITを活用した理事会」をそれぞれ導入または検討中と答えた。課題は①導入コストが高い②技術動向を見極めている③導入効果が見えない-など。

従業員の雇用状況については、90%の会員社(302)が「1年前より厳しくなっている」「1年前と変わらない」と回答。68%の会員社(227)が管理員(日常清掃兼務を含む)、修繕技術の担当者、日常清掃員などで「大いに不足」「やや不足」と答えた。

働き方改革の取り組み状況については、89%の会員社(293)が取り組み済み、または取り組みを検討中と回答。具体的には在宅勤務、テレワーク、休暇の取得推進(時間単位有給休暇、有給休暇取得促進、フォロー体制整備等)、時間外労働の短縮(ノー残業デー、朝型勤務、深夜残業禁止等)などを挙げた。その効果については「従業員の心身の健康におけるリスクが低減した」「長時間労働が抑制できた」「業務効率化・生産性向上ができた」などの回答が多かった。今後の課題としては、「従業員の意識改革や取り組み促進」「業務量に対する適正要員の確保」「管理職の意識改革や取り組み促進」などが挙がっている。

事業継続計画(BCP)については、74%の会員社(240)が策定済み、または策定を検討中と回答している。

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「オーベル松戸ヒルズ」

 大成有楽不動産が9月中旬に分譲する「オーベル松戸ヒルズ」のモデルルームを見学した。先に見学した「八王子」と同様、リビング・ダイニングの一角に約1畳の「ホームライブラリー」を設置しているのが特徴で、集客は順調に進んでいるという。

 物件は、常盤線・上野東京ライン・新京成線松戸駅から徒歩13分(松戸駅からバス7分・徒歩1分)の第一種中高層住居専用地域に位置する7階建て67戸。専有面積は67.5883.59㎡、価格は未定だが坪単価は195万円の予定。竣工予定は20215月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。

 Afterコロナの新しい生活様式に対応するため、約1の「ホームライブラリー」をリビング・ダイニングの一角に設置しているのが特徴。カウンター・インターネット接続が可能なマルチメディアコンセント・ダウンライト照明を標準装備。テレワークやリモート学習などに対応可能。

 同社マンション事業本部マンション事業部事業室(第一)主任・篠大智氏は「資料請求約400件、来場予約数約100件は想定外の多さです。新型コロナ対策として完全予約制で来場件数を制限していますが、1日のマックス9組はほぼ満席。競合物件もほとんどなく、販売は堅調に推移するとみています」と話した。

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ホームライブラリー

       ◆     ◇

 この日(85日)は暑く、記者の足では現地まで往復30分くらいかかるのではないと考えたら足がすくんだので現地は見ていない。篠氏によると現地は水害に強い高台に位置しており、前建などによる日影の影響もなさそうだ。

 中心市街地に位置する「オーベルグランディオ八王子エアーズ」の坪単価が160万円で、こちらが195万円(予定)というのはやや高いような気がしないではないが、多摩エリアは全体的に割り負けしているのでこんなものだろうか。

 「ホームライブラリー」は、テレワークに十分対応できるものだと思う。ハウスメーカーなどは3畳大くらいで数十万円もかかる立派な「個室」を提案しているが(それはそれで結構だが)。予算が限られている一般的なユーザーはそのようなぜいたくなテレワークスペースを確保できない。「ホームライブラリー」は標準装備だから負担増も感じなくて済む。

 ここでも郊外マンションの〝復権〟を感じた。

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モデルルーム

「シェアキッチン・シェアスペース」を地域にも開放 大成有楽不動産「八王子」(2020/7/23

安すぎないか 中心市街地の一角で坪単価160万円 大成有楽不「八王子」(2020/7/14

カテゴリ: 2020年度

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 野村不動産は731日、多様なニーズに対応する間取り提案「DOMA-STYLE(ドマスタイル)」×「つながROOM」を開発、近く分譲する「プラウド湘南藤沢ガーデン」に導入すると発表した。

DOMA-STYLE×「つながROOM」は、同社の入居者向けアンケート調査から生まれたアイデア。「玄関まわりのスペースが狭くて不便」という悩みに対して、専有面積に占める玄関スペースの割合を通常よりも高めることで多用途に使用できる土間スペース「DOMA-STYLE」を実現。

また、「ライフスタイルや家族の成長に合わせた間取り」という希望に対して、その時々のニーズに合わせて「子供部屋コーディネート」「仕事部屋コーディネート」など自由自在に用途を変えられる空間「つながROOM」を開発した。

       ◆     ◇

 この種の提案は、マンションも分譲戸建ても必須条件になる。最近取材した事例ではコスモスイニシア「日暮里テラス」の提案が秀逸だった。

 野村不動産も10年前に分譲した「中野ツインマークタワー」で、「土間」スペースと「LDK」などを緩やかにつなぐ「ライフガレージスペース」を提案したことがある。

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Doma(土間)」とLDK一体化 コスモスイニシア「日暮里テラス」企画秀逸(2020/6/26

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「THEパームス相模原パークブライティア」(大通りに面した北西側)

 トーセイが竣工完売した「THEパームス相模原パークブライティア」を見学した。スーパーを併設したJR相模原駅圏最大級の全243戸で、地域との親和性に配慮したランドプランが優れている。

 物件は、JR横浜線相模原駅から徒歩5分、相模原市中央区相模原三丁目の商業地域(建ぺい率80%、容積率500%)に位置する敷地面積約4,301㎡の15階建て243戸。専有面積は57.68~75.75㎡、坪単価は175万円。建物は2020年2月末に竣工済み。デザイン監修は南條設計室。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。

 2018年秋から分譲開始し、キャンセル住戸は発生したがほぼ3月末までに完売。5月に引き渡しも完了した。来場者は約1,000組、歩留まり率は約25%にのぼった。市内の購入者属性は、市内居住者が約7割で、勤務先は市内が約5割、60歳以上の高齢者が2割強。キャッシュでの購入も目立ったという。

 現地は、車道・歩道合わせ幅員25メートルのさがみ夢大通りに面したスーパーの跡地。建物は1~2階にスーパー・店舗を配置し、スーパーの利用者の利便性と、地域との親和性を高めるためメインストリート・スーパーに面したもっとも条件のいいエリアに約270㎡の提供公園を設置し、2層吹き抜けエントランス-ライブラリー・フォレストラウンジ-隣地の緑へとつなげる〝グリーンチェイン〟を実現した。

 共用部にはゲストルーム、パーティルーム、ライブラリーラウンジ、キッズルーム、スタディルーム、エアリーテラスなどを設置。住戸プランは70㎡台の角住戸を除きすべて57~68㎡台の南東向き2LDK~3LDK。

 プロジェクトを主導した同社アセットソリューション第3本部第1事業部サブマネージャー・上野裕二氏は、「戸数は当社物件では過去最大。他社マンションや戸建てとの差別化を図るため共用施設を充実させたのが、広域集客ができ、歩留まり率の高さ、60歳以上の購入比率、キャッシュで買われる方の多さにつながった。プランニングでは、これまで植栽が充実したマンションの販売を担当しており、今回もデザイン監修に南條洋雄氏を起用。隣地の緑の借景と敷地内の緑のつながりを重視したランドプランにした。生垣・中高木は雑木林をイメージし混植にした。高木は私自身が川口の造園業者さんに足を運んで選んだもの。機械式駐車場の外観は敢えてデザインに取り込んだ」と語った。

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南東側

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エントランス

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 横浜線沿線には大企業の工場・研究所などが多く、以前からマンション需要が旺盛だが、他の沿線と連絡する新横浜、長津田、町田、橋本を除き戸建てとの競合もあり、単価的には坪200万円の壁が厚く、数年前には坪150万円を割る物件も分譲されるなどグロス志向の強い沿線だ。

 同社のマンションはもう少し強気の価格設定も可能だと思ったが、当時、他社物件との競合もあり、冒険はしたくなかったのだろう。坪175万円はリーズナブルな価格ではないか。

 優れているのはランドスケープデザインだ。隣地のソメイヨシノの大木などの借景と調和するよう敷地四囲に緑地帯(歩道状空地)を巡らせ、提供公園(公開空地)と合わせ緑をふんだんに盛り込んでいる。記者が見たところ、メインストリートにはイチョウの街路樹や植え込み以外、緑を配した建築物はほとんどないので、異彩を放っていた。

 緑地帯、提供公園は市の建築基準条例に基づいて整備されたものだろうが、メインストリートに面して約270㎡の公園を配するなど、総合設計制度に適合した建築物以外ではまず常識的には考えられない。過去に事例がないか記憶を手繰り寄せたが、一つも思い浮かばなかった(住居系立地はかなりあるが)。

 この点について、上野氏は「提供公園は市に譲地するから計画に不要な場所(建築計画の影響の少ない場所)を譲地するのがセオリー。最も良い場所を購入者が得るべきというのが業界の常識なので、社内でも賛否両論があった。施工の長谷工さん、南條設計室とも何度も検討を重ね実現した」と経緯を語った。

 取材後、併設されているスーパーで昼食代わりに缶ビールを買い、提供公園のベンチに腰掛けて飲んだが、公園-2層吹き抜けのエントランスラウンジ-隣地まで数十メートルにわたる緑が見渡せた。商業エリアのマンションこそ、このような地域との親和性を重視すべきだとつくづく思った。市も「この公園はマンション事業者から提供されたものです」くらいの銘板を設置していいのではないか。

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植栽

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提供公園

カテゴリ: 2020年度
 

 

 

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