ケイアイスター不 2020年3月期 売上・利益とも過去最高 今期売上は前期並み予想
ケイアイスター不動産は5月18日、2020年3月期決算を発表。当連結会計年度の損益は売上高、各段階利益ともに次のとおり過去最高となった。売上高は、販売を強化したことにより前連結会計年度と比較し17,591,973千円(17.1%)増加の売上高1,207億円(前年度比17.1%増)、営業利益64億円(同8.0%増)、経常利益63億円(同9.5%増)、純利益35億円(同3.6%増)となり、売上高、各利益とも過去最高を記録した。
主力の分譲住宅は、計上戸数が前年度比で57棟減少の2,700棟(土地含む)となり、利益率の低下、仲介手数料の上昇を吸収し、売上高は前年度比10億円増の685億円となった。
今期業績予想は、「未定」としながらも、分譲戸建てに対する底堅い需要があり、2020年4月1日~5月10日の受注金額は前年度比107%、受注棟数は同105%などであることから、売上高1,220億円(前期比101.1%)を見込んでいる。
グローバル 2020年6月期3Q 今期経常損失30億円へ 「存続企業」記載 役員報酬も減額
THEグローバル社は5月15日、2020年6月期第3四半期決算を発表。売上高15,115百万円(前年同期比9.4%増)、営業損失1,418百万円(前年同期は701百万円の損失)、経常損失2,826百万円(前年同期は1,460百万円の損失)、純損失3,041百万円(前年同期は1,252百万円の損失)となった。
ホテル、マンション事業で新型コロナの影響を受けたため、現時点では金融機関等からの新たな資金調達について確実な見通しが得られている状況にはなく、「継続企業の前提に関する注記」を記載した。
また、昨年10月に発表した今期業績予想を大幅下方修正し、経常損失を30億円(前期は14億円の黒字)、配当を無配(前期25円)を予定。
さらに、2020年5月から2020年9月までの5か月間の役員報酬を代表取締役社長は月額40%、常勤取締役及び子会社関連役員は月額5~30%それぞれ減額すると発表した。
オープンハウス 2020年9月期2Q 新型コロナ織り込み済みで8期連続増収増益へ
オープンハウスは5月15日、2020年9月期第2四半期決算を発表。売上高2,619億円(前年同期比7.9%増)、営業利益270億円(同13.6%増)、経常利益260億円(同17.6%増)、純利益181億円(同12.4%増)となった。
都心部の戸建て分譲が1,296戸、売上高556億円(前年同期比31.6%増)と伸びた。
今期業績予想は、新型コロナウイルスの影響を織り込み済みとし、でするも、
売上高 5,700億円 (前期比 5.5%増)、経常利益 770億円 ( 同40.2%増)、純利益 590億円 (同49.7%増)と8期連続過去最高の売上高、利益更新を見込む。
飯田グループHD 2020年3月期 増収減益 今期業績予想は非開示 62⇒32円へ減配
飯田グループホールディングスは5月15日、2020年3月期決算を発表。売上高1兆4,020億円(前期比4.2%増)、営業利益835億円(同14.0%減)、税引前利益787億円(同16.3%減)、純利益537億円(同17.9%減)と増収減益。
戸建て分譲は1兆2,159億円(前期比2.1%増)、販売戸数は45,773戸(同2.5%増)となった。セグメント別ではアーネストワンが戸建て分譲で12,031件、売上高2,714億円(前期比5.8%増)、一建設は12,157件、売上高3,053億円(同0.3減)となり、件数ではアーネストワンが一建設にほとんど並んだ。
今期業績予想は非開示。年間配当は前期62円から32円へ減配する予定。
「ライフジェニック 反響7倍、契約3倍」 大和ハウス・芳井社長 オンライン会見
大和ハウス工業は5月15日、オンライン音声配信による「マスコミ向けスモールミーティング」を実施し、芳井敬一社長が約40分にわたり新型コロナウイルスの影響、対応策などについて語った。
新型コロナの影響で大きく変わったことの事例として、芳井氏は「昨年10月に、ネットを通じて家づくりをサポートする『Lifegenic(ライフジェニック)』をスタートさせた。1~2月は月3万件くらいのアクセスで、成約は月10件くらいだったが、宣伝効果もあり3月は22万件のアクセスに増加し、成約も35件にのぼった。4月も30~40件の成約が見込まれており、反響で7倍、契約で3倍に増加した。大きな成果だと思っている。
これまで住宅販売は住宅展示場を中心とするface-to-face(フェースツーフェース)が基本だったが、展示場のあり方を変えていく必要がある。無人化を検討していく。
社会全体に新型コロナがどのような影響を与えたか、リーマン・ショックを超える影響があるかは軽々に言えないが、社会全体の働き方は確実に変わる。われわれの事業領域で取り組んでいく」と語った。
商品企画のあり方らついても触れ、「テレワークに対応した〝一人になれる〟スペースのニーズは高まるはずで、一次取得層向けのマンションや戸建ての商品開発をきちんとやって落ち込みをカバーしていく」などと述べた。
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オンラインによる「マスコミ向けスモールミーティング」は今回で2回目で、芳井社長が出席するのは今回が初めて。前回は画像も公開されたが、今回は音声のみ。芳井社長は「みなさんの顔が見えないので臨場感が欠けている」と話しながら、一人ひとりの質問に答えた。小生の「芳井社長頑張れ!吉村府知事に負けるな!」のエールに「ありがとう、頑張っている。一人でしゃべり続けた。3分休憩だ」と答えた。
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マンションなどの商品企画がどう変わるか、この3カ月間ほとんど現場取材をしていないので軽々に言えないが、テレワークに対応した間取り提案は必須アイテムになるのは間違いない。
コスモスイニシア、伊藤忠都市開発、三菱地所レジデンス、日本土地建物のマンションで提案した事例を紹介する。
大和ハウス 2020年3月期 売上・営業・経常は過去最高 今期経常は55%減益予想(2020/5/14)
コスモスイニシアとリコー共創 住空間×働き方テーマに新提案 リノベに採用(2020/4/3)
伊藤忠都市開発 「ゼクシィ」と共同開発した「理想の新婚部屋」具現化(2020/4/2)
一戸当たり土地持ち分67㎡ 日土地ほか「バウス武蔵境」 悩ましい都市計画道路(2019/9/11)
ダウンサイジング流行りにぴったり 三菱地所〝部屋の中の小屋〟「箱の間」発売(2020/8/27)
大和ハウス 2020年3月期 売上・営業・経常は過去最高 今期経常は55%減益予想
大和ハウス工業は5月14日、2020年3月期決算を発表。売上高は4兆3,802億円(前期比5.7%増)、営業利益は3,811億円(同2.4%増)、経常利益は3,676億円(同2.3%増)、純利益は2,336億円(同1.6%減)となり、売上高・営業利益・経常利益は過去最高を更新した。
次期業績予想は、売上高3兆6,500億円(前期比16.7%減)、営業利益1,700億円(同55.4%減)、経常利益1,640億円(同55.4%減)、純利益1,050億円(同55.1%減)を見込んでいる。
ゴールドクレスト 2020年3月期 経常41.9%増益 増配 今期予想は非開示
ゴールドクレストは5月14日、2020年3月期決算を発表。売上高は34,791百万円(前期比4.9%増)、営業利益は11,508百万円(同39.5%増)、経常利益は11,305百万円(同41.9%増)、純利益は7,589百万円(前期比40.2%増)となった。期末配当を当初予想から15円増配し、50円とする。
今期業績予想は非開示。「資金繰りにつきましては、現預金を十二分に確保しており、当面の心配はありません」としている。
プレザンスコーポ 2020年3月期 新型コロナの影響受けず着地 今期業績予想は2Qまで
プレザンスコーポレーションは5月14日、2020年3月期決算を発表。売上高2,240億円(前期比39.5%増)、営業利益326億円(同20.2%増)、経常利益319億円(同20.6%増)、純利益218億円(同19.7%増)となり、「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けることなく着地」した。
今期業績予想は第2四半期までとし、売上高981億円(前期比18.2%減)経常利益139億円(同35.8%減)、純利益97億円(同34.6%減)を見込む。
フージャースHD 2020年3月期 経常35%減益 今期業績予想は非開示
フージャースホールディングスは5月14日、2020年3月期決算を発表。売上高852億円(前期比5.2%減)、営業利益66億円(同27.9%減)、経常利益55億円(同35.0%減)、純利益2億円(同91.3%減)の減収減益。
今期業績予想は非開示。
住友不動産 2020年3月期 10期連続増益 今期は経常13.8%減益も増配予定
住友不動産は5月14日、2020年3月期決算を発表。売上高1兆135億円(前期比0.1%増)、営業利益2,343億円(同6.8%増)、経常利益2,205億円(同8.5%増)、純利益1,409億円(同8.4%増)の増収増益となった。主力のオフィスビル事業がけん引し、8期連続の増収と10期連続の営業、経常利益増収を達成した。
マンションを中心とする販売事業は、売上高3,250億円(前期3,318億円)、計上戸数5.421戸(同5,970戸)。
今期業績予想は、売上高8,800億円(前期比13.2%減)、営業利益2,040億円(同12.9%減)、経常利益1,900億円(同13.8%減)、純利益1,300億円(同7.8%減)を見込む。年間配当は今期35円を38円に増配する予定。マンション計上予定戸数は4,500戸(前期比17.1%減)。