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「マンションいい話コンテスト2015」表彰式(左端が山根理事長)

 マンション管理業協会は12月10日、マンション居住者や管理組合向けにマンションライフを豊かにする工夫や活動を応援するマンションライフ総合支援キャンペーンの第2弾「マンションいい話コンテスト2015」の表彰式を実施。全国1,015通の応募作品からグランプリ、準グランプリ、特別賞の6作品を発表した。

 表彰式で挨拶した山根弘美・同協会理事長は、「マンションの本当の価値はコミュニティいかん。阪神淡路や3.11以降は耐震性だけでなく、自助、共助の力が注目されている。防災・防犯、孤立死、幼児虐待、超高齢化社会の問題もマンションのコミュニティの力で乗り越えられる可能性を秘めている。大きなファクターになる。マンションコミュニティが人の心を救う力になるかもしれない。これからもご理解と支援を賜りたい」と話した。

 「マンションいい話コンテスト2015」は、キャンペーンの第一弾「マンションのWa」サイトの開設に続くもの。国交省、総務省、東京都、住宅金融支援機構、マンション管理センター、NPO全国マンション管理組合連合会、日本マンション学会、明海大学、日本マンション管理士協会連合会、マンションライフ継続支援協会、マンションコミュニティ研究会が後援している。

 グランプリ(賞金50万円)は奥村由布子さんの「集会室での育児」、準グランプリ(賞金5万円)は真砂俊和さんの「『親』と『理事』と」がそれぞれ受賞した。

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山根氏

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 住宅・不動産の業界団体が一般向けのイベントなどを行うことはあまりない。同協会は約1,500万人のマンション居住者に直接サービスを提供する業界であることを考えれば当然でもあるが、どんどんやっていただきたい。山根理事長が話したように「コミュニティが人の心を救う力」となるかもしれない。少なくともその可能性を秘めている。

 集まった報道陣は42人。最前列には多数のカメラマンや記者が陣取り、プレゼンターの吉澤ひとみさん、石川梨華さんの写真を撮っていた。お二人とも年齢は30歳で、吉澤さんは結婚したばかり、石川さんは独身であることもお二人のトークセッションで分かった。「モーニング娘。」(なぜ句点がつくのか)で活躍されていたようだ。マンションに住んでいらっしゃることも分かった。

 「モーニング娘。」についてはS理事が詳しいようだが、山根理事長も目じりを下げっぱなしだった。記者はまったく知らなかった。

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左から山根氏、吉澤さん、石川さん

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 表彰式では、グランプリに輝いた奥村さんの作品をもとに製作したという約6分間のミニドラマも放映された。マンションに引っ越してすぐ、下層階に住む女性から「静かにして」という苦情をもらった女性が、砂場で子どもを遊ばせていた時に、同じマンションに住む女性から「集会室で遊びませんか」という声を掛けられてからコミュニティの輪を広げるという内容だった。

 事前に山根理事長から「牧田さん、泣けますよ」と知らされていたのだが、全然泣くようなドラマではなかった。「泣ける」ドラマはこれから放映される第2弾、第3弾のようだ。

 ドラマの感想を聞かれた吉澤さんが「最初に挨拶していれば苦情をもらわなかったかも」と鋭い指摘をしたのには驚いた。

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グランプリに輝いた奥村さん(右)

 ドラマは同協会のホームページhttp://www.mansion-wa.com/contest/ で公開されている。

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コミュニティイベント「⼦育て交流会」の様⼦

 大成有楽不動産と長谷工コーポレーションは、品川区勝島の分譲マンション「オーベルグランディオ品川勝島」(総数452戸)のコミュニティイベントを11月28日に開催し、延べ約300名の参加を得た。

 「品川勝島」はマンション化が進んでいるエリアではあるが、倉庫街のイメージが強く、このマンションでも契約者の現居住地は約80%が品川区以外となっており、両社は契約者同士の交流を深め、不安を解消するために開いたもの。

 参加者からは、「同じマンションの中で、同じ世代のお⼦さんのお⺟さんとつながりが持てて良かった」「地元に住んでらっしゃる⽅から保育園・病院などの情報を聞くことができて⼼強かった」「これから同じマンションに住む⽅の顔を⾒ることができて、安⼼できた」などの声が寄せられた。 

 物件は、京急本線⽴会川駅から徒歩11分、品川区勝島1 丁⽬に位置する20階建て452戸。専有面積62.38〜85.59㎡。竣⼯予定は2017 年1 ⽉下旬。

 坪単価が200万円台の前半で、圧倒的に安いことから人気を呼んでいる。今年7月に分譲開始して以来これまで計340 ⼾を販売している。契約者の8割が地元以外というマンションは極めて珍しいと思われる。

大成有楽・長谷工「勝島」 全452戸のうち第1期1・2次211戸が完売(2015/7/30)

安さだけではない、巧みな需要喚起策 「オーベルグランディオ品川勝島」(2015/4/10)

 

 

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「プラウドタワー木場公園」完成予想図

 「最高峰」のマンションを立て続けに2物件みた。一つは野村不動産「プラウドタワー木場公園」で、もう一つは三菱地所レジデンス・大栄不動産「ザ・パークハウス浦和タワー」だ。最高峰とは文字通り建物が高いという意味ではなく、それぞれの駅圏で坪単価がもっとも高いという意味なのだが、これまでの最高単価をやすやすと超え、しかも売れ行きが好調ということからしても最高峰と言えるかもしれない。先に「木場公園」から紹介する。

 物件は、東西線木場駅から徒歩7分、江東区木場3丁目に位置する27階建て全204戸。専有面積は65.30~103.90㎡、坪単価は323万円。入居予定は平成29年8月上旬。施工は前田建設工業。

 物件の最大の特徴は、道路を隔てて木場公園に隣接しているタワーマンションということだ。敷地は3方道路に囲まれており、建物は中央にエレベータや階段室があるロの字型。東側、西側、北側が木場公園と木場親水公園に隣接・近接しており、南側住戸は下層階を除き公園が見渡せる。

 もう一つの特徴は、最近少なくなってきている都の総合設計制度の適用を受けていることだ。そのため容積率の緩和を受けて27階建てが実現したのだが、敷地の約4割を公開空地としている。建物は制震構造。

 住戸の商品企画・設備仕様は、これまでの同社の「プラウド」と同様トップクラスとみてよい。

 9月から分譲開始されており、これまで140戸が契約済み。第2期2次15戸が12月13日に登録分譲される。価格は6,319万~8,719万円(最多価格帯7,200万円台)。

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 このマンションが坪単価300万円を超えるだろうということは、昨年末、日本綜合地所(現大和地所レジデンス)の「ヴェレーナ木場公園」を取材したときから分かっていたのだが、300万円を軽々超え、それでも極めて売れ行きが好調というのにはやや驚いた。

 木場駅圏や門前仲町駅圏はここ数年、同社をはじめ三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、住友不動産などの大手デベロッパーの独擅場となっているが、坪単価はせいぜい260万円がアッパーだった。それを日綜が280万円で超え、今回300万円を軽々と突破した。

 もう一つ驚いたのは、この物件の希少性だ。パンフレットには「『東京駅5㎞圏』「階層20階以上」「20万㎡超の国民公園・恩賜公園・都立公園・都立庭園(これに該当する公園は新宿御苑、上野公園、木場公園)まで徒歩1分以内」というくくりでは、過去20年を振り返ってもわずか2物件しかなく、今回の物件が3件目だということだ。

 同じナレーションがシアターからも流れたので、いったい他の2物件はどこだろうと考えた。真っ先に浮かんだのは三菱地所レジデンスの「千鳥ヶ淵」だが、これは皇居だ。皇居は公園ではない。同社が皇居を除外したのは正解だと考え直した。(あとで分かったのだが、代々木公園は5キロ圏外)。

 さて、この20万㎡超の公園に隣接・近接している残りの2物件とは、一つは同社が分譲した「プラウド新宿御苑エンパイア」で、もう一つは大京の「ザ・ライオンズ上野の森」だという。三井不動産レジデンシャル「パークタワー上野池之端」もそうだと思うが、なぜか入っていない。

 参考までに。パンフレットには世界のパークサイドマンションが紹介されており、世界最高額は2014年に分譲されたイギリス・ロンドンの「ワン・ハイド・パーク」で、価格は日本円にして253億4,000万円だそうだ。米国・ニューヨークの最高層タワーマンション「One57」は2015年に日本円で約119億円の価格で取引されたという。

 わが国の最高額マンションは、バブル時にドムスから分譲された「南麻布」のマンションが確か44億円だった。この記録はまず更新されないだろう。海外から「日本のマンションは安い」と言われるのも納得だ。今回の「木場公園」も1億円超えは10戸くらいしかないはずだ。

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モデルルーム

日本綜合地所「ヴェレーナ木場公園」 木場・東陽町駅圏&同社物件の最高値更新(2014/11/26)

 

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「メイツガーデンズ三郷中央 フロントコート」完成予想図

 名鉄不動産の「メイツガーデンズ三郷中央 フロントコート」を見学した。郊外部のマンションもじわじわと価格が上昇しているが、ここは坪150~160万円に収まり、東向きの住戸は60㎡台がほとんどで、3,000万円以下になりそうだ。全戸平置き駐車で、料金がゼロというのも訴求ポイントの一つ。

 物件は、つくばエクスプレス三郷中央駅から徒歩12分、三郷市中央4丁目に位置する9階建て全169戸。専有面積は65.86~84.23㎡、予定価格は2,300万円台~4,400万円台(最多価格帯3,100万円台)、坪単価は150万円台の半ばから後半あたりになる模様。施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は2017年2月中旬。販売代理は長谷工アーベスト。分譲開始は1月中旬。

 現地は、三郷中央駅周辺の土地区画整理事業地内の一角にあり、総合病院と公園、保育園が近接。建物はL字型で南向きと東向きが半々くらい。駐車場は平置きで全戸分確保。料金は無料。

 分譲単価は未定だが、価格の割には設備仕様レベルが高いのが特徴だ。ディスポーザ、食洗機、床暖房が標準装備。ドア小口は巻き込み式。

 1月16日(土)には、元西武の石井一久氏と人気芸人・ペナルティ・ワッキー氏によるイベント「スポーツ教室」を開催する。

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 単価はほぼ予想通り。数年前、大京が駅前の「ザ・ライオンズ三郷中央」(318戸)を坪単価150万円台で分譲し、早期完売した。そのとき、記者はもっと高くても売れるだろうと思ったが、同社は戸数が多かったので低めに設定したのだろう。

 それが今の中古市場で坪単価は180万円も190万円もしているそうで、もう少し駅から離れた物件でも170万円くらいだという。この単価差をユーザーはどう考えるか。

 難点といえば、三郷中央から秋葉原駅には20分くらいと近いのだが、駅周辺の商業施設がいま一つであることだ。

申込殺到も 大京「ザ・ライオンズ三郷中央」(2010/11/18)

 

 

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 三菱地所レジデンスが12月6日抽選分譲した「ザ・パークハウス 京都鴨川御所東」第1期1次26戸が最高5倍、平均1.69倍の競争倍率で即日完売した。

 登録者の年齢は30歳代が1割、40歳代が2割、50歳代が4割、その他が3割。居住地は東京都が3割、京都府が2割。これまでの問い合わせ件数は約1,700件、来場者数は約350件。

 第1期1次26戸は、専有面積43.38㎡、価格4,180万~7億4,900万円(最多価格帯6,400万円台)。12月4日から6日まで登録が受け付けられていた。

三菱地所レジ 「京都鴨川御所東」 坪単価はいくらになるか(2015/10/8)

三菱地所レジ「ザ・パークハウス京都鴨川御所東」 立地にふさわしい仕様レベル(2015/10/9)

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「ザ・パークハウス船堀」完成予想図

 三菱地所レジデンスと東神開発が売主の「ザ・パークハウス 船堀」を見学した。8月から分譲開始されており、これまでに約6割が契約済みだ。駅近でありながら住環境に恵まれ、価格もリーズナブルなマンションだ。

 物件は、都営新宿線船堀駅から徒歩3分、江戸川区船堀3丁目に位置する13階建て全254戸(他に店舗4区画)の規模。専有面積は58.17~91.08㎡。坪単価は250万円台の半ば。建物の完成予定は2016年9月下旬、引渡し予定は2016年12月下旬。設計・施工・監理は木内建設。デザイン協力は三菱地所設計。

 現地は三方道路に接道、建物はコの字型でバルコニーは、南東、南西向き。1階に店舗と保育所が入居する予定だ。駐車場は自走式。

 住戸の商品企画は、キッチンカウンターは御影石、ユーティリティシンク、食洗機、ミストサウナ、高さ調整が可能なシャワーヘッド&スライドバーなどが標準装備。

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リビングダイニング

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 船堀駅圏のマンションは、3年前に野村不動産が分譲して人気になった「プラウドシティ船堀」を取材して以来だ。野村のマンションもレベルが高かったが、こちらもいいマンションだ。

 坪単価はぴったりだった。野村の物件は坪220万円だったが、その後の建築費や市場の変化を考えると、250万円以下はあり得ないと思った。260万円くらいだろうと見当をつけて販売担当者に聞いたら、それより低かった。高値追求をしていないのがなにより嬉しかった。モデルルームの設備仕様レベルも間違いなく高い。マンション家計簿もまたなかなかいい。

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 江戸川区について。江戸川区は23区内でもっとも緑が多い区というくらいしか知らなかったのだが、区民の平均年齢の低さ、公園面積の多さなどで23区ナンバー1なのだそうだ。

 区民の平均年齢がもっとも若いのはなぜかよく分からないが、大島、東大島、西葛西には比較的新しいURの団地があるからかもしれない。

 公園面積が多いのは意外な感じがしないでもないが、船堀駅圏は少し街を歩けば実感できるはずだ。

 今回のマンションは、駅南口を出てゆるやかなカーブを描くインターロッキング道路・歩道に面しているのだが、ゆるやかなカーブを持たせているのは車の速度を速めない配慮だし、道路より舗道のほうが広いくらいだ。車自体もそれほど多くない。

 南口にはもう一つ、「船堀グリーンロード」があるが、これもその名の通り、車道より歩道のほうがはるかに広く、四季折々の草花はもちろんクスノキ、ケヤキなどの大木がたくさん植えられている。

 そのほか、子育て支援なども充実しているそうで、イメージ以上に江戸川区は住みよい街が多いのかもしれない。 

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浴室(細かいことだが、シャワーのスライドバーが2つ付いていることが分かるはず。三菱地所レジデンスはこれを全ての物件に標準装備している)

「プラウドシティ船堀」 1期155戸が即日完売(2012/4/20)

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 三菱地所レジデンス、相鉄不動産、丸紅の3社JVマンション「ザ・パークハウス西新宿タワー60」(総戸数954戸)の事業協力者住戸を除く販売住戸全777戸が完売した。新宿区内のマンションとしては、昨年、「富久クロス」(全1,222戸)の分譲住戸992戸がわずか6カ月で完売して話題となったが、それに次ぐ早期完売だ。

 モデルルーム事前案内会を開始したのは2014年10月で、販売開始は2015年2月。これまで約3,500件の来場者を集めた。

 契約者の特性は、年齢が40歳代(30%)、50歳代(25%)、30歳代(20%)、居住地は最多が新宿区の15%で、23区内中心に幅広いエリアからの購入が目立っている。

 物件は、都営大江戸線西新宿五丁目駅から徒歩7分他、新宿区西新宿5丁目に位置する60階建て。専有面積は33.90~156.99㎡、価格は3,198万~3億5,000万円(最多価格帯6,100万円台)。施工はフジタ。デザイン監修は三菱地所設計。竣工予定は2017年7月下旬。60階建てはわが国最高階数マンション。

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 東京建物他の「目黒」が早期完売したのにも驚いたが、今回の「西新宿」が1年もたたずに完売するとは夢にも思わなかった。

 坪単価は最終的にどうなったかは分からないが、350万円はしていないはずだ。他の都心エリアと比べ割安感はあるものの、現在の街並みから判断して妥当な単価だろうと思う。最高階数60階建ては訴求力があるとは思っていなかった。

 街の将来性をどうアピールするかがプロジェクトの成否のカギを握っていると考えていた。購入検討者や契約者、地権者を巻き込んだワークショップをこれまで6回開催し、コミュニティ支援の取り組みを行ってきたのも評価されたのだろう。

 それにしても、どうして都心のマンションがこれほど売れるのか。ファミリー層もDINKSも熟年層も住むのなら価格が安く、その分居住面積が確保できて、緑が豊富な準都心・郊外のほうがはるかにいいと思う…かくいう記者もお金があったら都心に住みたいのだが…。

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平口環境副大臣(左)から表彰を受ける三菱地所レジデンス興野敦郎副社長

 三菱地所レジデンスと三菱地所グループ会社のメックecoライフの低炭素社会に向けた新築マンションの環境配慮の取り組み「soleco」と「マンション家計簿」が、環境省の「平成27年度 地球温暖化防止活動環境大臣賞」を受賞し、12月2日、表彰を受けた。

 同表彰は、環境省が平成10年度から行っているもので、地球温暖化対策を推進するための一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人や団体の活動を顕彰するもの。

 表彰部門は①技術開発・製品化部門②対策技術先進導入部門③対策活動実績・普及部門④環境教育活動部門⑤国際貢献部門-の5つで、平成27年度は173の応募に対して36件が受賞した。

 表彰式に参加した平口洋・環境副大臣は「わが国は13年度比で温暖化ガス排出量を2030年までに26%削減、2080年までに80%削減する目標を掲げている。長期にわたって大幅に削減する取り組みが必要で、国や地方自治体、民間企業、NPOはもちろん、国民一人ひとりができることを実践しなければならない。低炭素社会の構築のためみなさんは模範的な取り組みをされている」と祝辞を述べた。

 「soleco」は高圧一括受電と太陽光発電を組み合わせたハードの取り組みで、「マンション家計簿」は住戸ごとの冷暖房費、ガス、上下水道、家電の電気代、マンションの管理費やその他の費用を見える化したもので、マンション販売現場で累計60,000部を配布したことなどが評価された。

 授賞式に臨んだ三菱地所レジデンス経営企画部長・唐澤眞二氏は、「地道に取り組んできたことが評価されて大変うれしい」と話した。

 同表彰で三菱地所グループが受賞するのは平成16年度に続き2度目。ハウスメーカーではスウェーデンハウス、旭化成ホームズ(2度)、一条工務店、積水ハウス(2度)、東急ホームズ、大和ハウス工業(2度)などが受賞している。

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全受章者

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 同社が「マンション家計簿」を全マンション購入検討者に配布を開始した2013年だった。

 そのとき、記者は「ガソリンから上下水道、生ごみ、食品、酒・たばこ、耐久消費財、旅行・レジャー、医療、交通移動手段などすべての消費財・サービスも含めてCO2の排出量を提供できるようにし、低炭素社会を構築すべきだ」と書いた。当時の「マンション家計簿」には上下水道代やガソリン代は含まれていなかったはずだ。

 ところが、昨年だったか、マンションの販売現場でもらった「マンション家計簿」には上下水道代、マンション管理費、ガソリン代なども加わっており、その進化ぶりに驚いた。今年の「グッドデザイン賞ベスト100」に選ばれたのもうなずける。

 具体的な取り組みでは複層ガラス、節水型便器、エコジョーズ、食洗機(これは一部オプションかもしれないが)などは標準装備しているのではないか。

 今後の課題はやはり生ごみやその他のゴミ、耐久消費財、医療などのサービスを含めたCO2削減の見える化の取り組みだろうと思う。さらに言えば〝三菱地所のマンションを買ったら家計支出が減った、家事労働が少なくなった、みんな健康になった…〟というデータを公表してほしい。

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メックecoライフ・平野一博常務(左)と唐澤氏

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「ディアナコート文京本郷台」完成予想図

 モリモトが近く分譲開始する「ディアナコート文京本郷台」を見学した。デザイン監修がアーキサイトメビウス、インテリアデザインがリエゾン・鬼倉めぐみ氏でで、昨年分譲して人気になった「ディアナコート本郷弓町」と同じだ。文京区では久々の100戸超で、湯島天神がすぐ近くという立地も人気を呼びそうだ。

 物件は、東京メトロ千代田線湯島駅から徒歩2分、都営大江戸線本郷三丁目駅から徒歩8分、文京区湯島3丁目に位置する16階建て全127戸。専有面積は33.91~105.46㎡、価格は未定だが、坪単価は430万円くらいになる模様。竣工予定は平成29年9月下旬。設計・監理はIAO竹田設計。デザイン監修はアーキサイトメビウス・今井敦氏。施工はフジタ。

 現地は、湯島天満宮のすぐ裏手。なだらかな南下がりの高台立地。建物の外観は、基壇部に天然石を張り巡らし、それより上は白を基調にしたタイル張り、上層の2層はガラス素材を採用。全体的には白と黒のコントラストが美しいマンションだ。

 住戸は南向きと北向きで、33~55㎡以下のコンパクトタイプが30%あるのが特徴。

 モデルルームの仕様レベルが高く、55㎡以上の住戸は床・建具・面材は全て無垢・突板仕上げ。キッチン・洗面、浴室のカウンタートップは天然御影石。サッシは2.3mのハイサッシ、天井高は14階までは2450ミリだが、15階・16階は2650ミリ。

 販売担当者は、「嬉しい悲鳴ですが、この前の土曜、日曜は10:00から、13:30分から、16:30から、19:00からモデルルーム来場者の対応に追われ、1組2時間として8時間くらい話しっぱなし。声が出ない」と話していた。

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 販売事務所は「ディアナコート本郷弓町」と一緒だった。入った途端、あのふかふかのジュータンと天然大理石の壁、カウンターに迎え入れられて、お金持ちになったような気分が再びよみがえった。同社のこれまでの販売事務所設営では間違いなくトップだ。

 モデルルームも抜群の出来だ。きりりとしたデザインが美しく、温かみのあるチェリーの面材が落ち着きを与えてくれる。照明などにたくさん用いられているバカラが全然嫌味ではない。品格がある…と言ってしまえばそれまでなのだが、いったい全体「品格」「品性」とは何かを具体的に表現するのは極めて難しい。実際を見ていただく以外ない。

 坪単価はどうか。担当者にいきなり「坪430万円でどうか」と聞いたら、「まだ正式には決まっていませんが、そんなところに落ち着きそうです」とのことだった。また、別の担当者に聞いたら、「上層階の2層はかなり高くなるので全体では430万円くらいですが、コンパクトタイプは抑え目になるはず」と話した。

 唯一の難点と言えば、道路を挟んだ目の前にラブホテルがあることだ。外観はよくある歓楽街のそれではなく、落ち着いた雰囲気があるのは救いか。

あっぱれ!モリモト 階数を2層分減らし天井高2.7m確保「本郷弓町」(2014/5/23)

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 東京建物は12月1日、先に発表した「Brillia Towers 目黒」の全戸完売プレスリリースの「1億円以上住戸は365戸となり、これまで販売されたマンションのうち最多戸数」の文言のデータを裏付ける注釈「1993年以降に販売された一都三県の物件として最多(2015年10月有限会社MRC調べ)」を、「1993年以降に販売された一都三県の物件(定期借地権付分譲マンションを除く)として最多(2015年10月有限会社MRC調べ)」に変更した。

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 記者は11月26日付の記事「億住戸がもっとも多いのは『目黒』ではなく『広尾ガーデンフォレスト』ではないか」で、「事実は事実として正確を期したい。…『分譲マンション』から定期借地権付きを除くかどうかは見解が異なるかもしれないが、記者は定借も『分譲 マンション』だと解釈している」と書いた。

 今回、同社が裏付け注釈に「(定期借地権付分譲マンションを除く)」を加えたのは正確を期すためのようだ。納得がいく変更だ。

億住戸がもっとも多いのは「目黒」ではなく「広尾ガーデンフォレスト」ではないか(2015/11/26)

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