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「サンウッド広尾」完成予想図

 サンウッドのマンション建て替え物件「サンウッド広尾」を見学した。駅から徒歩1分で、価格がリーズナブルであることから早期完売が見込まれる。

 物件は、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩1分、渋谷区広尾5丁目に位置する14階建て55戸(事業協力者住戸27戸含む)。現在分譲中の住戸(5戸)の専有面積は37.40~65.56㎡、価格は7,005万~13,853万円。坪単価は700万円強。竣工予定は2020年5月中旬。設計・監理はIAO竹田設計。施工は松井建設。

 現地は、広尾駅から徒歩1分、敷地東側が外苑西通りに接道。東側と西側は開放感があり、眺望もいい。標準階は1フロア7戸、7階以上の上層階は1フロア3戸。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2600ミリ、ディスポーザー、食洗機、御影石のキッチン・洗面カウンタートップ、グローエ水栓など。

 都心部の駅近マンションがことごとく高値更新しており、坪700万円強は割安感がある。80㎡台のモデルルームは、オプションだがキッチンカウンターの提案がいい。早期完売が期待できそうだ。

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 記者は3月29日付「こだわり記事」で「『たたむ』『心理的瑕疵』『平成の終焉』に違和感 国交省 新・不動産業ビジョン2030」の見出し記事で、「「『幕を閉じる』もあまりいいイメージではないし、『たたむ』も適当でない。平凡だか『平成から〇〇へのリレー』『平成から〇〇へ年が明ける』などのほうがよほどいいと思うがどうだろう」と書いた。「平成の終焉」はビジョン(案)の「おわりに」の冒頭でそう記されていたのに違和を感じたからだ。

 なので、「平成」から「令和」への改元をマスコミはどう伝えたのだろうかと、新元号発表があった4月1日の全国紙4紙の夕刊(産経新聞は2002年に夕刊を廃止した)を買って読んだ。

 朝日新聞は「『平成は』は、残り1カ月で幕を閉じる」(1面)「時代はいよいよ『平成』から『令和』へとバトンタッチされる」(11面)と書いた。

 読売新聞は「ゆく平成 くる令和」の見出しを2面で用いた。また、1面の「よみうり寸評」氏は「耳が痛くなるよう時事川柳を、ちょっと前に東京版の紙面で読んだ。〈平成を最後最後とこき使い〉。◆小欄にも身に覚えがある◆乱発気味だった『平成最後の』という言い方も今月限りで姿を消す」と書き出し、最後は「明治以降、誰も経験していない30日間のカウントダウンが始まった」と締めている。

 日経新聞は第1版のトップ記事のリードで「平成は…30年4カ月で幕を閉じる」と報じ、第4版でも1面の記事のなかでそう書いた。

 毎日新聞は「4月30日に退位する陛下は『上皇』となる」「明治以降では初の退位に伴う改元となる」と記した。

 産経新聞は「平成の終焉」などと絶対書かないだろうと予想したが、その通りだった。翌日の「主張」は、「花咲かす日本を目指そう」という見出しで新元号をほめちぎり、「天皇を戴く日本の国が、途切れることなく独立を保ち続けた」「天皇と国民が相携えて歴史を紡いできた」「将来は制度を改め、閣議決定した元号を新天皇陛下が詔書で公布されるようしていただきたい」などと皇国史観を彷彿させる力の入れようだった。24~25面社会面では「希望の花 咲かそう 祝賀列島 幸せ続け」と字余り字足らずの見開き見出し記事を発信した。

 このように、「平成の終焉」などと報じたところは1紙もなかった。

 だから言う訳でもないが、国交省にはデリカシー、リテラシーに欠ける「平成の終焉」をやめていただきたい。

 同省が勝手に変更できないというのであれば、ビジョンをまとめた社会資本整備審議会産業分科会不動産部会の各委員の了解を得ればいいはずだ。

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朝日新聞

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日経新聞

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毎日新聞

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読売新聞

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産経新聞

(デザインは朝日が一番美しいと思う。毎日は考案を委嘱した3氏をすっぱ抜いた。〝実績〟がある意地か)

「たたむ」「心理的瑕疵」「平成の終焉」に違和感 国交省 新・不動産業ビジョン2030(2019/3/29)

 

 野村不動産ホールディングスは41日、入社式を行い、沓掛英二社長が祝辞を述べた。

 皆さんは、今日から野村不動産グループの一員となります。役職員全員で、皆さんの入社を心よりお祝いし、歓迎いたします。本日、新元号が発表となります。皆さんは、新たな元号がスタートする記念すべき年次の新入社員となります。当社はこの平成の時代に大きく成長し、そして、新しい時代に向けて大きく成長しようとしている企業グループです。

 入社に当たり、伝えたい点が1点だけあります。野村不動産グループはまさに「未来志向」の企業集団であるということです。野村不動産グループの企業理念は「あしたを、つなぐ。私たちは、人、街が大切にしているものを活かし、未来(あした)につながる街づくりとともに、豊かな時を人々とともに育み、社会に向けて新たな価値を創造し続けます」というものです。

 この理念を、お客様や社会に対する「私たちの約束」とし、不動産開発や不動産に関連するサービス・マネジメントビジネスの発展を目指しています。

 未来志向で行動していくためにも、これから皆さんが入社する会社や業務が、どう言った生い立ちでスタートし、先輩方が様々な苦労や努力を重ねた結果、現在があることを、確りと理解したうえで未来を見つめてください。

 我々、野村不動産グループは、今期より2028年を目指した、新たな中長期経営計画をスタートします。未来に向けて大きな成長を計画し、実行に移してい きます。

 皆さんも一人一人が「未来志向の発想と夢」をもって、野村不動産グループの一員として歩んでもらいたいと思います。

 野村不動産グループは、一人一人の行動指針として

 「お客様第一の精神」

 「独創的発想による新たな価値創造」

 「挑戦者であり続ける姿勢」

 「社会と共に成長してゆく自覚」

 「生き生きと働く、ウエルネスの実現」

を掲げています。

 また、野村不動産グループは、「人材を最も大切な財産」として成長してきた、そうしたDNAを持った企業であり、それは今後も揺るぎません。

 皆さんと一緒に、この行動指針やDNAを共有し、明るい未来の実現のために、歩んで行きたいと考えています。

 大京グループは4月1日、入社式を行い、小島一雄社長が次のように訓示した。

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。総勢193名の皆さんとともに、本日ここに入社式を迎えられたことを、役職員一同、大変うれしく思います。本日は、皆さんが社会人として第一歩を踏み出された記念すべき日です。この日を迎えるにあたり、ご家族をはじめ、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、新たな決意を持って社会人生活をスタートしていただきたく思います。

社会人生活と学生生活の違いについて

 本日から新社会人となる皆さんに、まずは学生生活と社会人生活にある大きな違いを2つお話しさせていただきます。1つ目は、「立場が変わる」ということです。今までは消費者側もしくはサービスを受ける立場にいることが多かったと思いますが、本日からは生産者側もしくはサービスを提供する立場になります。これまで消費者として感じてきたことを糧として、新たな生活を切り拓いていってほしいと思います。

 2つ目は、「個人で成果を上げることが中心だったところから、チームや組織で成果を上げることが中心になる」ということです。しかも、性別や年齢、国籍を問わず、さまざまな立場の方とそれぞれの特色を生かしながら成果を上げていくことが求められます。

社会人の基本について

 次に、新しい社会人生活の一歩を踏み出すにあたり、社会人の基本を2つお伝えします。1つ目は、時間を守ること、2つ目は挨拶をきちんとすることです。この2つは当たり前のことのようで、意外とできないものです。1年目はこの2つの基本がしっかりと身に付けばよしとするくらいの重要度で取り組んでいただきたく思います。

大京グループの非上場化について

 2019年2月に、大京グループはオリックスの完全子会社となり、非上場となりました。大京グループは今まで、マンション開発、管理、仲介、工事など、マンションを中心とした不動産事業を行ってきましたが、今後は、オリックスの行っている不動産事業と機能を統合していくことで、オフィス開発、物流施設、ホテル開発など、より総合的な不動産業にもフィールドを広げていく可能性があります。

 最後に、皆さんにはこの1年間、新入社員という特権が与えられます。分からないことがあればその場で聞くなど、この特権を生かしながら精一杯頑張ってください。今後の社会人人生は本当に長丁場ですので、焦らず腰を据えて着実に成長していただきたく思います。皆さまのこれからの人生が健やかで実り多いものになることを祈念して、お祝いの挨拶とさせていただきます。

 東急不動産は4月1日、入社式を行い、大隈郁仁社長が次のように講話(要旨)した。

 当社はライフスタイル創造、提案型の企業集団。新入社員にはクリエイティビティを高めると同時に「コミュニケーション力、プレゼンテーション力、ネゴシエーション力」の3つの力を磨いてほしい。事業提案などで資金力のある同業他社と対峙する場合、この3つの力を生かして関係者との厚い人間関係を構築し、提案の中身を磨き、勝ち抜くことが会社のさらなる成長につながる。

 我々は8月に渋谷に本社を移す。渋谷の街の魅力は『多様性の許容』だ。国籍、年齢など多様な人が様々な目的を持って、街に魅力を感じて集まっているのが渋谷の強みだ。ただ我々は渋谷に大きな土地を持っているわけではなく、地権者の皆さんと協力をして再開発をしていく必要がある。皆さんは『多様性の東急』の新入社員。この渋谷に拠点を持つ東急グループの強みも多様性。先ほどの3つの力と人間力をしっかり磨き、社内外の人とのコミュニケーションを深めながら様々な仕事に取り組んでほしい。

 新入社員の中には希望していなかった仕事を任される人もいると思う。でも自分が本当にやりたいところに配属されなくても、目の前の仕事を一生懸命やれば必ず評価され、行きたい部署の人にもその活躍は必ず届く。そして先輩の仕事を奪うつもりで仕事をしてほしい。組織全体で見れば、下の社員がより多くの仕事をすれば、上司や先輩はもっと大きな仕事ができるようになり、会社全体でも大きな仕事に取り組めるようになる。

 今日から皆さんは東急不動産の社員。今は横一線で個々人の評価はこれからの仕事の中身で決まる。休日も含めコンプライアンス意識をしっかりと持ちつつ、高いパフォーマンスを上げられるようにしてほしい。決して焦ることはない。

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「クレヴィア日本橋浜町公園」完成予想図

伊藤忠都市開発が分譲中のマンション「クレヴィア日本橋浜町公園」を見学した。浜町駅から徒歩2分の全54戸で、坪単価は約400万円。3月上旬に分譲した第1118戸は完売となっている。3LDKタイプを中心に人気だ。

物件は、都営新宿線浜町駅から徒歩2分、東京メトロ日比谷線・都営浅草線人形町駅から徒歩7分、中央区日本橋浜町一丁目に位置する12階建て全63戸(販売対象住戸54戸、事業協力者住戸9戸)。近く分譲する第12次(15戸)の専有面積は54.6773.65㎡、価格は6,250万~8,340万円、坪単価は約400万円。竣工予定は20201月下旬。販売代理は伊藤忠ハウジング。設計・監理はエル設計事務所。デザイン監修はレーモンド設計事務所。施工は大末建設。

現地は、同社が3年前に分譲した目の前が浜町公園の「クレヴィア日本橋浜町」ほどではないが、浜町駅に近い第2弾の物件。敷地は南東側、南西側が道路の角地。

住戸は南東向き・南西向き。4045㎡台が17戸、5455㎡台が19戸、65㎡台が9戸、7073㎡台が9戸という構成。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高24002500ミリ、食洗機(1LDKタイプ除く)、フィオレストーンキッチン天板、ミストサウナ、汚れを取りやすいリフトアップ機能付き便座など。

 販売を担当する伊藤忠ハウジングの林大起氏は、「住所が人形町で駅近なら坪単価500万円以上が相場ですが、ここは『日本橋浜町』。価格を抑制気味にしています。南東角住戸の70㎡台の8戸は完売したように、広めを希望されるお客さんが多い」と話した。

       ◆     ◇

 林氏の説明を聞くまで全く知らなかったことがある。リフトアップ機能付き便座だ。トイレ掃除をしたことのある人ならだれもが経験しているはずだが、便器本体と便座のつなぎ部分や便座裏の継ぎ目部分の汚れを落とせない悩みがある。

 ところが、今回の物件には便座をリフトアップすることで便器との隙間の汚れを取りやすいINAX製が採用されていた。この製品はまた、従来はあった便座の上の部分と下の部分の継ぎ目がなく、汚れが付きにくく取りやすくなっていた。さらにまた、便器そのものも水返しがないので汚れにくいスグレモノだった。(他社も採用されていたらごめんなさい) 

 LIXIL広報によると「キレイ便座」という商品名で、便器は「フチレス形状」と呼ぶのだそうだ。

これだけで驚いてはいけない。同社にはもっとスグレモノがある。2016年に開発した「汚物」や「水アカ」による汚れというトイレ最大の悩みを解決し、キレイが100年つづく車で言えばFIクラスの独自技術を投入した「アクアセラミック」だ。戸建てには100%対応できるということだが、マンションはオプションのようだ。

 林氏に確認したら今回の物件に採用しているのは「アクアセラミック」ではなく、汚れが付きにくい機能を持つ「ハイパーキラメック」だった。

これだけで400字以上費やしたが、ものすごく勉強になった。これからマンション・戸建てを見学したら「アクアセラミック」かどうかを聞くことにしよう。これを搭載したら間違いなく売れる。

 もう一つ書き忘れた。食洗機だ。同社は基本的に食洗機を標準装備し、さらに節水効果を高めるためにボタン一つの操作で済む13人用、34人用に使い分けている。食洗機もしっかり確認しないといけないということだ。

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「アクアセラミック」(同社ホームページから)

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わが家のトイレ(どうだ!綺麗だろ。かみさんのお陰。製品はTOTOだった。継ぎ目はある)

浜町公園も浜町駅も1523秒 立地抜群の伊藤忠都市開発「クレヴィア日本橋浜町」(2016/10/11

 

 

 

三井ホームは41日、入社式を行い、池田明社長が次のように挨拶した。

 

三井ホームへの入社、誠におめでとうございます。三井ホームグループを代表してお祝いの言葉を申し上げます。

当社は1974年の会社設立以来、これまで全国で累計約24万棟の家づくりにたずさわってきました。この実績は、これまでに諸先輩が築き、当社の人、技術、ブランドなどそれぞれをお客様にご評価いただけた結果に他なりません。

今年は51日に、本日決定した新しい元号「令和」に改元される年となりますが、当社にとっても会社設立45周年を迎える節目の年です。設立時からみれば、少子高齢化やライフスタイルの多様化など、社会情勢は大きく変化しています。企業として歴史の重みを大切にしながらも、時代の変化に柔軟に対応し、これからの時代をリードしていかなければなりません。

中核事業である注文住宅事業においては、これまで当社が培ってきた優れた耐震性や耐久性などの基本性能とともに、強みであるデザイン力、コンサルティング力に一層磨きをかけ、お客様の期待に応え、三井ホームに住むことがお客様の誇りになる確かなブランドを築いていかなければならないと思います。  

また、これまで以上に三井不動産グループ各社との連携を強化し、住宅事業のみならず介護・福祉施設や文教・保育施設などの施設系建築事業やリフォーム事業、海外事業など、事業フィールドのさらなる拡大を図り、持続的な成長を目指します。

皆さんは今日、大いなる希望を抱いて、入社式に臨んでいると思います。当社には、自分を成長させる、自分の可能性と出会う機会がたくさんあります。失敗を恐れず多くの経験を積み、それぞれのおかれた分野で一人ひとりがその分野のプロフェッショナルになってください。そして、お客様はもちろん、関係会社の皆様、先輩、同期など、関わる全ての人から信頼される人になってください。信頼という財産を築くことができれば、その財産が多くの場面で皆さんを助け、力を与えてくれるはずです。

今日から皆さんは仲間です。三井ホームブランドを社会に貢献し、愛される企業として、一緒に輝かせていきましょう。みなさんの活躍を心より期待しています。

 三井不動産は4月1日、入社式を行い、菰田正信社長が次のように挨拶(要約)した。

 入社おめでとうございます。皆さんを心から歓迎します。

 三井不動産グループの歴史は、日本の経済・社会の発展とともに、その時代の「パラダイム転換」を捉えた、新たな「価値創造」の歴史です。その価値創造に果敢にチャレンジし、常に自らのビジネスをイノベーションすることが、当社グループのDNAであります。

 当社グループのコーポレートステートメントである「都市に豊かさと潤いを」は、人が暮らし、働き、憩う「都市」を豊かで潤いのあるものにするという強い思いを示したものです。またグループビジョンに「&EARTH」を掲げていますが、これは都市に豊かさと潤いを提供する上で、地球環境との共生を常に意識しながら行動していくという意志を表しています。

 世界の先進国では少子高齢化や環境問題などの社会課題を抱えていますが、我々は街づくりを通して様々な社会課題を解決し、持続可能な社会を実現することを目指しています。またグローバル化が進んだ現代において都市の魅力の高まりは、世界中から人材や資金、情報を集め、日本経済の活性化にも大きく貢献することになり、当社が担う役割は、社会的な意義が大きなものとなっています。2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催は絶好の機会であり、「街づくりゴールドパートナー」として、当社グループの街づくりの魅力を世界に発信していきたいと考えています。

 グループビジョンで示す「&マークの理念」は、多様な価値観を「どちらか」「OR」ということで選択するのではなく、「どちらも」「&」として両立・共存させようというものです。お客様の価値観の多様化に応えていくためには、当社自身の中に多様性を取り入れ、多様な価値観・多様な才能を持った人材が持てる力を最大限に発揮し、シナジーや化学変化を起こせる会社にならなければなりません。

 入社にあたり、皆さんに期待すること、心掛けていただきたいことは、以下の5点です。

 まず「自立した個人」になること。今日を新たなスタートラインと位置づけ、自らの力で人生を切り開き、高い志を果たしてください。

 二つ目は、「幅広い視野を持つ」こと。社会、経済の変化の激しいダイバーシティの現代において、自らの可能性を最大限に伸ばしていくためには、「好奇心」や「ネットワーク力」、価値ある情報を選び取る「感性」が必要です。社内外・世代を問わず、「人との交流」「出会い」を大切にし、物事を見る視野・人間の幅を「外向き」志向で広げてください。

 三つ目は、「チャレンジスピリットを発揮する」ということ。仕事をしていくうえで、様々な困難に直面することがあります。そういう時こそ、当社グループのDNAであるチャレンジスピリットを発揮していただきたいと思います。

 四つ目は、「健全な心身を保つ」こと。常に心と体の健康を保てるよう、十分な自己管理を心掛けてください。

 当社は今、多様な人材が自分にあった働き方でその能力を最大限発揮できるよう「働き方改革」に取り組んでいます。労働時間に制約があるという前提で、限られた時間で最大限の成果をあげ、それ以外の時間は、家族と過ごす時間も含め「個人を豊かにする時間」に充てようというものです。それが、社員としての人間の幅を拡げ、ひいては会社の組織としての力を強くすることにつながり、さらには社員の心身の健康を保つことにもつながると思います。

 そして最後は、「社会人としてのコモンセンスを持つ」こと。世の中の不祥事のほとんどは、常識の欠如に起因するものです。「コモンセンス」がしっかりしていれば、ごく自然にコンプライアンスの態勢がとれるはずです。

 当社の行っている事業は、社会的意義が大きく、人々に夢と感動を与えられる産業です。当社グループが、魅力あふれる企業グループであり続け、今後もたくましく成長していけるよう、共に頑張りましょう。

                                                                

 長谷工コーポレーションは4月1日、入社式を行い、辻範明社長が次のように挨拶した。

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

 長谷工グループは現在、好業績が続いていますが、これは東京オリンピック・パラリンピックに向けた建設・不動産市場の活性化の影響が大きいと考えています。ただし、2020年以降はこの追い風がやむおそれがあり、その時には中長期的な流れである、少子化・高齢化に伴う人口減少や世帯数減少の影響がより顕著に表れると思います。

 一昨年4月にスタートした中期経営計画「NBj計画」(New Born  haseko Jump up plan)は、2020年以降の新しい時代に向けたグループの基盤作りと位置づけています。時代の移り変わりに備えて、様々な変化が生じつつある時が今だと感じています。新入社員の皆さんは、目の前の仕事に一生懸命取り組むのと同時に、長谷工グループの進化の当事者としての意識を持ってこれからの日々を送ってください。

 年頭に今年のキーワードとして「堅忍不抜」という言葉を掲げました。「堅忍」は意思がきわめて強く、じっと耐え忍ぶこと。我慢強いこと。「不抜」は固くて抜けないという意味。合わせて、「辛く苦しいことがあっても我慢して、ひたすら意思を貫くこと」という意味になります。世の中の状況がどうであれ、安全・安心で快適な住まいを提供するために、“堅忍不抜”の精神で、社員全員が各々の立場・役割に則って、基本に忠実に業務に励んで欲しいと思います。

 長谷工の社員は、目標を与えられると粘り強く、最後まで諦めずに何とかしようという気持ちを持って行動します。長谷工のDNAとも呼んでいますが、自分の会社は自分で良くする、何とかするんだという気持ちを社員全員が共有していたからこそ、過去の修羅場・土壇場・正念場という3つの場を乗り越え、会社を成長させてきたのだと思います。長谷工グループは「大いなる中小企業」の集まりだと思っています。皆が会社のために何ができるかを常に考え、常に動く。現状に甘んじることなく全員で努力する。そんな人材になるように努力をしてください。

 「グループの全社員が営業マン」というプロジェクトを、グループ全体で進めています。一人一人が自分の所属する会社だけでなく、グループ全体のために行動するグループ連携の考え方が、長谷工グループの良いところであり、強みだと思っています。これからはいつもグループを意識して行動して頂きたいと思います。

 一日も早くこのグループの一翼を担う人材として活躍されることを期待しています。

 

 大和ハウス工業は4月1 日(月)、入社式を行い、芳井敬一社長が次のように訓示(要旨)した。

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。役職員を代表して心よりお祝い申し上げます。入社は人生の新しい物語のスタートです。新元号とともに社会人人生を走っていく皆さんは、自分の目標を どのように実現していくかを考え、その目標に向かって努力を続けてください。

 現在、日本では消費税増税を控えており、世界経済でも米中の貿易摩擦や日韓問題など複雑な経済情勢となっています。こうした逆境に立ち向かっていくためには、皆さんの成長が不可欠です。

 そこで、新入社員の皆さんには期待と希望を込めてお願いしたいことが7点あります。

 1つ目は挨拶の徹底です。「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」などの挨拶はコミュニケーションの基礎となり、仕事を円滑に進めるための潤滑油になります。皆さんが率先垂範して、事業所を活気づけてください。

 2つ目は〝正対〟することです。問題が発生した時に、斜に構えたら解決できません。お客さまからの信頼獲得のためにも、何事にも嘘をつかず、逃げずに、常に前向きで〝正対〟してください。

 3つ目は周りの人への感謝です。皆さんは家族や親戚、友人など周囲の人に支えられて、ここまで成長してきました。ぜひとも、初任給は感謝の気持ちとこれからの決意を表すために使うことを推奨します。

 4つ目は、知識の積み重ねです。皆さんは良き同期・仲間であると同時に、好敵手です。現在、個人の能力差はほとんどありませんが、やる気次第で大きな差が生まれます。最初はほんのわずかでも、それが倍々になって如実に表れてきます。そのため、配属された部門はもとより、部門の垣根を超えて知識を得るとともに、 他社に就職した友人からも多くを学ぶことで社会全体を理解するよう努めてください。

 5つ目は心を切り替えるための「リセットキー」を持つことです。例えば、運動や読書、音楽、芝居の鑑賞 といった「リセットキー」があれば、悩んだときに笑顔になるための心の支えになります。仕事には浮き沈みがありますが、努力を続けるための活力にもなります。

 6つ目は特別な人財であることの認識です。当社では、創業者から受け継がれている夢「創業100周年 売上高10兆円の企業群」の実現に向けて業容を拡大していますが、創業100周年(2055年)の頃には皆さん の中から主要な経営層が輩出されます。そのため、皆さんは向上心を持ち、お互いに刺激し合って、切磋琢磨してください。

 最後に、創業者の著書「わが社の行き方」を熟読し、当社の原点を知ることです。皆さんが壁にぶつかった時に、「わが社の行き方」の中にある「行動第一主義」や「全員営業員たれ」、「スピードは最大のサービス」といった精神は、困難を乗り越えるためのヒントを与えてくれます。自分の状況に落とし込み、目標を達成するための道しるべとしてください。今後の活躍を大いに期待しています。

 

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