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 朝日新聞が5月4日と5日に報じてかずっと気になっていたのだが、「フラット35」を悪用して返済能力のない人に住宅を購入させていた問題について、石井啓一・国土交通大臣が記者団の質問に対して「遺憾であり、住宅金融支援機構に対し不正融資の実態の解明と対応、再発防止に向け指導を行っていく」と語ったことを5月14日付の「住宅新報」が記事にしている。

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 朝日の報道では、組織ぐるみではなく個人が行ったかのような書かれ方だったが、記者は十数年前から今回と同じような「貧困ビジネス」が行なわれていることを知っている。明らかに支払い能力がない人に対して勧誘している光景を駅頭で見たこともある。

 記者が知っているわけだから、多くの業界関係者の中では周知の事実なのかもしれない。

 新報の記事では、住宅金融支援機構は「結果を公表する予定はない」としているので、このまま幕引きするつもりなのか。朝日の記者も個人的な行為とみなしているのだろうか。

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池田さん

 ポラスグループの社員であり、浦和レッズレディースに所属する池田咲紀子さん(26)が、6月7日から行われるFIFA 女子ワールドカップ フランス2019に出場する女子日本代表(なでしこジャパン)メンバーに選出されたと、ポラスが5月13日発表した。

 池田さんは「このたび、女子日本代表に選出していただき、大変光栄です。この機会に感謝し、日本代表の誇りを持ってW杯にのぞみたいと思います。所属する浦和レッズレディース、勤務先のポラスグループ、サポーターの皆様のあたたかい応援に感謝し、この気持ちを力に変え、精一杯がんばります。応援、宜しくお願いいたします」とコメントを寄せた。

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 記者は、人間を人間たらしめるのは二足歩行が可能で、手を使い道具を作ることができるからだと小さいときに教わったので、人間を否定するような手を使うことを禁じ、下手をすると頭突きによって頭脳も壊れかねない野蛮で下品なサッカーは好きではなく興味もないが、どこかにそんな野蛮な獣性が残っているのか、国際試合は夜中でも観戦し応援する。しっかり応援しよう。池田さんのポジションはゴールキーパーで、背番号は「1」というからスタメンで出場するのか。なでしこジャパンは強いのか。

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「南小岩六丁目地区第一種市街地再開発事業」完成予想図

 野村不動産、タカラレーベン、清水建設が参加組合員、及び特定業務代行者として参画している「南小岩六丁目地区第一種市街地再開発事業(施行者:同再開発組合)」の起工式が5月12日行われた。

 事業地は、JR総武線小岩駅から徒歩1分、江戸川区南小岩六丁目及び七丁目地内に位置する敷地面積約8,954㎡、10・22・33階建て延床面積約88,857㎡。用途は住宅、商業、業務、駐車場など。住宅は601戸(地権者住戸含む)。全体竣工は2026年1月。設計・施工は清水建設。

 再開発組合は2012年7月の準備組合設立、2014年10月の都市計画決定を経て2016年12月に設立認可を受けた。

 10階建てI街区、22階建てII街区、33階建てIII街区からなり、I街区は商業施設となる。本地区に隣接する「南小岩七丁目西地区(市街地再開発事業/名称:アルファグランデ小岩スカイファースト)」、2016年8月に準備組合が設立された「南小岩七丁目地区(市街地再開発事業及び区画整理事業の一体施行)」とともに回遊性や賑わいの創出、住環境や地域の安心・安全性の向上を図ることになっている。

 野村不動産、タカラレーベン、清水建設は住宅保留床及び商業保留床を取得する参加組合員、及び特定業務代行者として参画している。

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現況写真

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完成予想図(左はスターツが分譲して人気になったマンション)

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 「当日は取材なし」を事前に知らされていたが、野村不動産取締役兼専務執行役員・山本成幸氏、タカラレーベン代表取締役社長・島田和一氏が神事に出席されるのだから、突撃取材を敢行し、ダメもとで坪単価を聞き出そうと起工式の最後尾で神事が終わるのを待ち構えた。

 ところが、その場に居合わせた清水建設のRBA野球のエース・治下氏(元三重スリーアローズの人気選手)と歓談しているすきに関係者はみんな懇親会場に向かうバスや車に乗ってしまい、結局取材は空振りに終わった。(懇親会場は近くだと考えたのがまずかった。「小岩」は電車や車で移動しなければ宴会ができないそのような街か。多摩センターは数百人を収容するホテルがある)

 ただで起きる記者ではないので、来年に分譲されるマンションの坪単価を予想する。

 小岩は、江戸川を渡れば千葉県の市川市。市川駅圏で駅近のマンションが分譲されたらまず坪350万円はくだらないし、本八幡駅圏で現在分譲されているマンションは坪300万円強だ。

 葛飾区と市川市のポテンシャルは、やや市川が勝っていると思うが、似たようなものか。それでも「本八幡」以下はあり得ないはずで、つまり坪300万円以上と読んだ。

 記者が比較検討するのは、いま三菱地所レジデンスが分譲している足立区の「北千住」の再開発タワーマンションだ。北千住駅に4分、電車に乗って大手町駅に16分、東京駅に24~25分という利便性がユーザーに支持されているのか、億ションも含めて信じられない売れ行きを見せている。

 一方の「小岩」の街並みは「北千住」と互角(あまりよくないという意味)で、東京駅までの電車の時間も24~25分だからほぼ同じだが、大手町へは30分かかるので、利便性は「北千住」に軍配が上がる。

 なので、総合評価では「北千住」にかなわないとみて坪380万円以下とした。ただ、近接する「南小岩七丁目地区」の再開発もあるので、数年後の街並みは一変する。この将来価値を評価して坪350万円と予想したが、どうだろう。もう少し低い330万円だったら申し込みが殺到するのではないか。

 野村不動産は同じ沿線の平井駅でも再開発マンションを分譲するが、「平井」のほうが高くなるはずだ。

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起工式

 トヨタ自動車とパナソニックの住宅事業の統合が決まった。トヨタ自動車が進めるモビリティサービスへの取り組みとパナソニックが進める「くらし」のアップデートへの取り組みを融合させつつ、街全体での新たな価値の創出を目指すもので、新しい合弁会社プライム ライフ テクノロジーズを2020年1月7日(予定)に設立。社長にはパナソニック専務執行役員・北野亮氏が就任する。

 合弁会社は、両社の連結の範囲外となる見込みで、傘下のトヨタホーム、ミサワホーム、パナソニックホームズの3ブランドは残す。3ブランドの戸建住宅供給戸数は約1万7千戸に上り、国内住宅業界でトップクラスの地位を獲得する。ミサワホームは上場廃止となる。

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 事業統合により合弁会社の売上高は7,972億円(2018年3月期)、住宅供給戸数は約1万7千戸となり、戸数では供給トップの積水ハウスの11,636戸(2019年1月期)を上回る。

 しかし、戸数だけを比較するのはほとんど意味がない。戸数だけで言えば飯田グループホールディングスは44,275戸(2018年3月期)で積水ハウスの約4倍もあるが、売上高は1兆3,353億円で、積水の2兆1,603億円にはるかに及ばない。

 積水ハウスは、全体としてパイが縮小気味の戸建住宅を住宅関連事業で補い、拡大するという長期戦略が奏功している。売上高構成は戸建住宅より賃貸住宅、フィービジネスのほうが多く、国際事業やリフォームも大きな伸びを見せており、競争が激しい分譲ママンションや都市開発事業は抑制気味だ。

 売上高で積水ハウスを大きく上回る大和ハウス工業も、全体の売上高に占める戸建住宅は10%強に過ぎず、賃貸住宅、商業施設、事業施設が成長ドライバーとなっている。多角化も進めており、その他の事業セグメントも約14%に上っており、戸建て住宅を上回っている。

 他のハウスメーカーも同様に、それぞれの特色を生かした事業展開で地歩を築いている。

 もちろん、両社の住宅事業統合も量的拡大だけが目的ではなく、「今後の成長の柱となる街づくり事業の展開を機動的に実施できる体制を整える」(ニュース・リリース)ことにある。

 しかし、この分野でも同業のハウスメーカーやデベロッパーと肩を並べるのは容易なことではないと考える。別掲に示したように、ここ数年間に見学した3社の分譲戸建ては優れてはいたが、街づくりの実績では他社にかなわない。(パナソニックのスピーカ付きダウンライトは最高に素晴らしいが)

 個人的には、潤沢な資金力を生かし、再開発などの街づくりで大手の一角に食い込めば面白い展開になるとみているのだが、この事業分野もまた大手デベロッパーの独壇場となっており、ハウスメーカーでは旭化成ホームズがマンション建て替え事業で健闘しているくらいだ。当面は〝ぶら下がり〟として共同事業に参画するしかないのではないか。

 分譲マンション事業の強化も難しい。大手デベロッパーの寡占化が一層進み、もはや付け入るスキはない。〝すき間〟を埋めるしかないのではないか。不動産流通事業はほとんどゼロに等しいのもワンストップで顧客のニーズに応える際にネックとなる。

 その一方で、可能性を秘めるのは海外事業ではないか。これまたわが国のハウスメーカー、デベロッパーがこぞって進出しており競争は激化するのが必至だが、世界の〝トヨタ〟〝パナソニック〟のブランド力をもってすれば、互角以上に戦えるのではないか。わが国のハウスメーカーやデベロッパーを知らなくとも〝トヨタ〟〝パナソニック〟を知らない外国の人はいないはずだ。圧倒的優位に立てるのではないか。

 このように見ると、戸建て事業の量的拡大は難しく、現段階では街づくりのノウハウも他社と比較して特段優れていると思えない。その弱点を補うためにはデベロッパーと手を組むしかないと考える。三井物産が合弁会社に名乗りを上げていることからも分かるように、今回の両者の事業統合はデベロッパーを含めた業界再編の序章に過ぎないのではないか。〝嫁〟にはなりたくないだろうが、新会社と手を組みたいデベロッパーは数社はあるはずだ。

ミサワホーム・トヨタホーム 小学館女性誌とコラボした「セブンデイズヴィラ」(2016/11/4)

現段階でスマートシティ№1団地 ミサワホーム「エムスマートシティ熊谷」(2014/12/24)

メーカー7社共演「流山おおたかの森」 シンボルツリーは「ハナチルサト(花散里)」(2014/10/20)

猛烈な風と雪 図らずも実感 「Fujisawa SST」のガーデンパスの効果(2014/2/14)

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「ライオンズ蒲田レジデンス」完成予想図

 大京(事業比率50%)と大京穴吹不動産は5月11日、「ライオンズ蒲田レジデンス」のモデルルームをオープンし、5月下旬より第一期販売を開始する。先進のAI・IoT設備を導入し、用途や好みに合わせスマートフォン、非接触キー、ICカードの3種の解錠(スマホは施錠も可)ができ、24時間対応の「AI INFO」(AI管理システム・スマートインフォメーションボード)を初めて導入するなど、多様化するライフスタイルに応える商品企画が特徴。

 物件は、京急本線京急蒲田駅から徒歩10分、京急空港線糀谷駅から徒歩9分、大田区西糀谷一丁目の第一種住居地域に位置する7階建て全33戸。専有面積は57.30~84.72㎡、価格は未定だが坪単価は300万円前後。竣工予定は2020年2月19日。設計・監理は現代綜合設計。施工は斎藤工業。

 従来の非接触キーに加え、ICカードとスマホによる解錠が可能で、スマホでは遠隔施錠も可能な新鍵システム「Link×Life×Lock system(リンクライフロックシステム)」を導入するほか、管理に関する相談事や生活情報などに24時間で対応する「AI INFO」(AI管理システム・スマートインフォメーションボード)を初導入する。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400ミリ、御影石キッチンカウンター、食洗器、換気機能付き玄関ドア、エコガラスなど。

 これまで資料請求は約400件、事前内覧会の来場者は約80件。

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 モデルルームオープンに先駆けた5月10日のメディア向け見学会では、同社〝十八番〟の換気機能付き玄関ドア、通気ルーバー付き扉、エコガラス、大型通気口やオリジナルの「L’sKITCHEN」の説明はなかったが(報道陣はみんな知っているためか)、2018年のグッドデザイン賞を受賞した「AI INFO」は無限の可能性を秘めるなかなかのスグレモノだ。

 試しに記者も目がぱちくりのかわいい女性のAI管理人に「あなたはいくつですか」と問いかけたら、「年齢はお答えできません」と答えたではないか。これまでマンションや戸建てで試したスマートスピーカーは「分かりません」とだけしか答えなかったのと比べると格段の進化だ。

 AI管理人に宅建業法や区分所有法、民法などを学習させたらどうなるのか。売買に関する質問にも答えられる時代もやってくるかもしれない。

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スマホで解錠

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AI管理人

 「週刊文春」5月16日号は、前号の5月2日・9日ゴールデンウィーク特大号に引き続き、ノンフィクション作家・清武英利氏とライターの小野悠史氏による東京オリンピック・パラリンピック選手村となる「五輪マンション」追及第2弾の記事を掲載した。

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 記事量は前回の6ページから3ページへと半減し、関係者を震撼させるような新たな事実はほとんど見当たらないが、「調査報告書」をもとに不動産鑑定士らの手を借りて分析した結果、当初分譲1㎡当たり単価は74万円(244万円)であったと報じたことは参考になった。

 小生は土地が譲渡されたすぐ後の2016年8月4日に「坪300万円を超えることはないと読んだ。アッパーで坪250万円くらいではないか」と書いたが、同誌の分析結果とほぼ同じだ。同誌が依頼した不動産鑑定士もこれくらいの単価設定が妥当と考えたのだろう。

 一つ、指摘しておきたい。同誌は「業界関係者は、『周辺相場よりも二割は安く売りだされるのではないか』などと煽ってきた。べビーカーを押してきた三十代の男性も、『(業界紙などでは)坪二百五十万円(1㎡当たり約七十六万円)からだろうといわれていたから、高い感じがする』と語る」としている。

 この業界関係者・業界紙が小生のことを言っているとすれば(当初から坪250万円と言い続けてきたのは小生以外いないはずだ)、これは正確ではない。小生は格安で売り出されると書いたことはないし、(購入を)煽ったこともない。土地代が1種8万円だったら、これくらいにすべきで、残りの利益は購入者に還元すべきだという考えを記事に込めた。

 皆さんは、単価予想はあてずっぽうだろうと考えるかもしれないが、あのときも難しい不動産鑑定の書籍を図書館でかなり読んで得た結論だ。今でも正しい判断だったと思っている。

 ついでに言わせていただければ、小生は東京ミッドタウンの用地(元防衛庁施設跡地)を2001年に三井不動産など6社が1,800億円で落札する半年前に「落札価格は1,850億円」という全10段の予想記事を書いた。あのときも10日間くらい必死で取材した。

 毎年取材しているRBA野球大会の勝敗予想でも7~8割方的中する。「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんに叱られないようにそれなりの努力を払っているつもりだ。

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 今回の同誌の記事は、「露見した小池の背信」などと憎悪をむき出しにし、フェイクで読者を釣ろうとする邪な心根があちこちに散見される。

 例えば記事の冒頭。次のようにモデルルーム見学者の声が紹介されている。「『思ったより高い』と若い夫婦が口を開けば、四十代の夫婦は『もっと安くしないと、同じ属性の人(プチ富裕層)ばかりが購入して、多摩ニュータウンみたいに、将来ゴーストタウンと言われる恐れがあるんじゃないか』と言った。『うまく転売できればなと思ったんだが、当て外れ』と卒寿の男」とあった。

 何を書こうと勝手だが、来場者の声を借りて「晴海」と「多摩ニュータウン」を結び付けゴーストタウンに誘導する手口はいかがなものか。〝ノンフィクション〟作家を標榜するならきちんと事実関係を確認していただきたい。わが多摩ニュータウンは断じてゴーストタウンではない。

 卒寿のおじいさんの声を紹介しているのもどうか。「晴海」の入居は3年先だ。よりによって90歳の方に聞くとは。3年後にどうなっているか分からないではないか。

 報道陣にもひとこと。4月下旬に行われたメディア向け内覧会で「価格は未定」としか発表されなかったことについて同誌は、「これでは記事にできない」という報道陣の声を紹介している。

 他かに内覧会の模様を報じた「住宅新報」も「週刊住宅」も中身はほんどなし。関係者が話したことしか書かず、配布された資料の引き写しだった。メディア・リテラシーの欠如だ。「価格は未定」と言われて引き下がるようでは情けない。

 小生は内覧会後に「坪単価300万円か」と書き、その後、「坪単価280万円に下方修正」した記事を書いた。

 何度も書いたように、「敷地譲渡契約締結後、東京都の事由により事業計画を変更する場合及び特定建築者が応募時に提案した資金計画に比べ著しく収益増となることが明らかとなった場合は、敷地譲渡金額について協議する」ことを回避すると読んだからだ。

 文春は今回分譲する住棟の坪単価を297万円としているが、果たしてどうなるか、小生も分からない。坪単価280万円というのはあくまでも板状型についてであることを断っておく。

隠蔽文書〟具体的中身示さず 週刊文春 選手村記事は〝大山鳴動鼠一匹〟の類(2019/4/25)

「HARUMI FLAG」の単価予想は坪280万円に下方修正 「著しく利益増」協議回避へ(2019/4/26)

「HARUMI FLAG」土地代の安さ 価格に反映を 坪250万円が妥当と考えるが…(2019/4/21)

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松村文衞氏

 アットホームホールディングス・アットホーム代表取締役会長、不動産流通研究所代表取締役の松村文衞(まつむらぶんえい)氏が2019年4月28日、虚血性心不全のため死去した。享年82歳。

 葬儀・告別式は5月3日、ご遺族の意向により近親者のみで執り行われた。詳細は未定だが、後日、「お別れの会」を行う予定。

 松村氏は1938年8月9日生まれ。1967年12月、ヨコハマ物件配布センター 創業。1970年8月、ヨコハマ物件配布センターに改組、代表取締役に就任。1971年2月、不動産ニュース株式会社に社名変更。1981年6月、不動産流通研究所設立、代表取締役に就任。1987年11月、不動産ニュースをアットホームに社名変更。2008年6月、アットホームホールディングス設立、代表取締役に就任。

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「クレヴィア小石川後楽園」完成予想図

 伊藤忠都市開発の文京区の2物件「クレヴィア小石川後楽園」と「クレヴィア本郷春日ステーションフロント」が好調な売れ行きを見せている。双方とも3月から分譲を開始し、5月6日現在、前者は全販売住戸58戸のうち6割強、後者は40戸のうち4割強がそれぞれ成約済みだ。

 「小石川後楽園」は、東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅から徒歩2分・都営大江戸線・三田線春日駅から徒歩2分、文京区小石川2丁目に位置する15階建て全100戸(販売対象住戸58戸、事業協力者住戸42戸)。専有面積は25.11~85.01㎡、現在分譲中の住戸(5戸)の価格は3,998万〜13,298万円(30.21m²〜77.13m²)、坪単価は約470万円。竣工予定は2020年2月下旬。売主は同社のほかURリンケージ。販売代理は伊藤忠ハウジング。設計・監理は安宅設計。施工は大末建設。

 現地は春日通に面しており、その南側は礫川公園。建物はマンションの建て替えで、住戸プランは南向き中心のワンフロア4~8戸。主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、ディスポーザー、食洗機、吊戸棚、フィオレストーン天板など。

 「本郷春日」は、都営三田線・大江戸線春日駅から徒歩1分・東京メトロ南北線・丸ノ内線後楽園駅から徒歩4分、文京区本郷四丁目に位置する12階建て全42戸(販売対象住戸40戸、事業協力者住戸2戸)。専有面積は25.20~81.58㎡、販売中の住戸(4戸)の6,598万円〜10,198万円(54.94m2〜75.28m2)、坪単価は約400万円。竣工予定は2020年6月下旬。設計・監理はKAI都市・建築研究所。施工は佐藤秀。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 基本性能・設備仕様は「小石川後楽園」とほぼ同じ。

 双方ともライフスタイルに応じてプラン変更が可能な「LIFE STYLE FIRST」システムを採用しているのが特徴。

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「クレヴィア本郷春日ステーションフロント」完成予想図

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 「本郷春日」は現地を見ていないが、「小石川後楽園」は敷地南側が道路を挟んで礫川公園、立地が抜群。坪単価も納得だ。

 モデルルームもよくできている。とくに写真を添付したようにキッチン収納の木調枠と白の面材のデザインがいい。

 「本郷春日」のプランは、北向き住戸の窓は「EN-GAWAベンチ」と呼ぶ腰窓としているのが面白い。

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「クレヴィア小石川後楽園」完成予想図

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モデルルーム キッチン

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平山氏(手前の矢車草は自身が育てたもの)

「平成」の掉尾を飾り、「令和」に繋ぐ記念すべきインタビューは日新ハウジング社長・平山喜朗氏(71)にお願いし、快く承諾していただき実現した。

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「昭和」の時代を「激動」とすれば、平成の時代は「波瀾万丈」ではなかったか。平成元年(1989年)12月に東証株価が38,915円の高値を付けた直後、平成2年(1990年)9月、バブルがはじけた。不動産業界は奈落の底に突き落とされた。

その後、平成7年(1995年)あたりから緩やかな回復が見られたが、平成20年(2008年)のリーマン・ショックにより不動産業界は再び絶望の淵に立たされた。数えきれないほどの不動産会社が市場からの撤退を余儀なくされた。

一方でグローバリズムの進展とネオリベラリズムの台頭は、それまでのモノサシは通用しなくなり、加速度的に進む少子高齢社会はいよいよ優勝劣敗の社会の到来を告げている。

平山氏の人生そのものも波瀾万丈の平成ではなかったか。バブルの危機を乗り越えたかと思ったら、平成10年、4人の子どもを独りで育ててきた母親を亡くした。起業して毎月仕送りを欠かしたことがない母思いの平山氏には相当こたえた。

その痛手から立ち直ったかに見えた平成20年、自身の胃がんの発症とリーマン・ショックの直撃だ。

「よく覚えていますよ。平成19年の忘年会でゴルフの話をしたことを。そのあと胃がんで入院し、復帰したらリーマン・ショック。社有物件を50件抱え、銀行の借り入れも約10億円。すぐ決断したのは銀行依存体質からの脱却を目指したことです。仕入れのストップと社有物件の処理と借金返済、資金回収を行った結果、業績はV字回復。45年の間に借金を完済し、無借金経営ができる体質に改善しました」

「これまで41年間、ずっと物件を見てきました。見る目は肥える一方です。いまも110件は現場を見ます。これだけは誇りですね。わたしほど物件を見る人はいないんじゃないですかね」

「苦境を乗り切ってこられた原点ともいうべきポイントは3つです。一つは集客力、もう一つは営業力・接客力、3つ目は商品・サービス力です。これを徹底する教育力も大事です。退位? 息子(猛志氏)も入社して11年。いつかは決めていませんが、(社長を)譲れる準備を着々と進めています」と締めくくった。

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本社

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自身が似顔絵の看板(お迎えするお客さまの名前を書き込むのだろう。これこそが接客力)

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 平成20年(2008年)17日付の逆風にめげず今年も新卒13名採用 日新ハウジング」の記事を読んで頂きたい。前年の暮れに同社が関係者を呼んで行った忘年会の席上で、平山社長から聞いた〝50の手習い〟のゴルフの話などをまとめたものだ。記事は「波乱万丈の人生を送ってきた平山社長を〝中央線の奇跡〟と呼ぶ」と締めている。

 その直後の5月、平山氏は胃がんで入院。退院したらリーマン・ショックだ。記者は〝もうダメだろう〟と思った。奇跡は何度も起きないだろうと。

 ところがどうだ。10年ぶりにお会いした平山氏は年のせいか暴飲暴食ができなくなったお陰か、メタボは改善され血色もよく、名物の〝早朝の清掃〟も欠かさないというではないか。

 奇跡はまた起きた。〝中央線の奇跡〟に〝中央線の不死鳥〟の称号を追加しよう。

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創業時から欠かさない6時から6時半の早朝掃除(〝日新不乱〟に行うので汗がほとばしる)

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平山氏は昭和23年1月生まれ。鹿児島県出身。早稲田大学卒。昭和533月、中野区で同社を創業。

以来、同社は中野区・杉並区・新宿区・練馬区の4区のエリアを中心に中古マンションの仕入販売・仲介・賃貸・リフォーム業を展開。この間蓄積したデータは約24万件に達している。

事務所のエントランス周りに設けた花壇には「田舎の庭先に自生していた、いまは花屋にも売っていない」矢車草が植わっており、たくさん花を咲かせていた。ファンが1015人くらいいるそうで配るのだそうだ。

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集会所

 小田急不動産は4月27日(土)、開発中の大規模住宅地「リーフィア南大沢〈ガーデンズ〉」で「GW街びらきFESTA」を開幕。4月30日(火)まで連日、街のキャラクター「リサとガスパール」との握手会、こどものおかたづけセミナー、ハワイアン&フラダンスショー、ロックバンド&ギター弾き語り、キッチンハーブ寄せ植えレッスン、花の鉢植え、産直野菜・果物の販売会などを行う。

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集会所(左)キャラクター

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街並み

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住宅地内の公園

ヴェール脱ぐ 全185区画、敷地170㎡以上の小田急不「リーフィア南大沢ガーデンズ」(2019/4/17)

 

 

 

 

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