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「桜SAKEフェスタ」

三井不動産は4月5日、御堂筋まちづくりネットワークとともに御堂筋の活性化を目指す「御堂筋天国」プロジェクトを開始。プロジェクト第1弾として淀屋橋odona前で「桜SAKEフェスタ」を開催した。

プロジェクト名には、御堂筋を自由に新しく、親しみやすいエリアにしようという思いが込められている。今後はマルシェの開催だけでなく、大阪が世界中から注目される2025年までに産・官・学など、様々なステークホルダーを巻き込みながら、2037年には御堂筋エリアが新たな観光地として認知を獲得し、御堂筋に人が集まり、にぎわいのあるエリアとなることを目指していく。

プロジェクト説明会で三井不動産常務執行役員関西支社長・弘中聡氏は、「10年前にビルがオープンし、マルシェをスタートさせ、2年前からテナントの農林中金さんにも協力していただいている。さらに御堂筋を賑やかにするため、大阪市の協力も頂き今回のプロジェクトを立ち上げた。少なくとも年に4回はこのように夜も楽しめるイベントを開催し、点から線へ、線から面へ拡大していく」と挨拶した。

続いて登壇した農林中央金庫常務執行役員・松永諭氏は、「近畿管内の食と農林水産のステークホルダーの協力を頂き、消費拡大と御堂筋の賑わいの増大に貢献したい」と語った。

また、御堂筋まちづくりネットワーク事務局長(竹中工務店)・髙梨雄二郎氏は、「2001年、25社でスタートしたネットワークはテナントも含め49社に増えた。エリアマネジメントも導入して品格ある街づくりを進めたい」と話した。

大阪市都市計画局長・高橋徹氏は、「流失企業増加に歯止めをかけようと2014年度に従来の容積率1,000%を1,300%に、高さ規制50mを100mに緩和する地区計画を定めた。今後も2025年の大阪・関西万博、2037年の御堂筋100周年記念へと一体的に取り組んでいく」と述べた。

この日は、淀屋橋odona前に3mの本物の桜が飾られ、オープンスペースでは灘・伏見の日本酒や大阪のワイン、近江牛や犬鳴豚、 さくらびんちょうなどつまみも提供され、オフィスワーカーなどでにぎわった。

三井不動産と農林中央金庫は、淀屋橋odona前で過去8回マルシェを開催し、平均2,000人の来場を生み、御堂筋のにぎわいを創出してきた。2001年に設立された沿道のビルオーナーやテナント企業等で構成する御堂筋まちづくりネットワークは、活力あるビジネスエリアとして発展し続けていくことを目指して活動している。「大阪都市魅力創造戦略」でも、世界に発信するクオリティの高いにぎわい空間の形成に向けた歩行者空間の充実が位置づけられている。

19375月に開通した梅田-難波を南北軸で結ぶ御堂筋は幅員43.6m、総延長約4キロ。沿道には800本以上の銀杏が植えられている。

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左から弘中氏、松永氏、高梨氏、高橋氏

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 市営地下鉄御堂筋線淀屋橋駅に直結している2008年竣工の淀屋橋odonaに着いて分かったことが一つ。他のビルはほとんど歩道一杯に建てられているのに、このビルの柱は歩道から約4mセットバックされていたことだ。道路に面した建物の幅は50mはあった。つまり、4×50200㎡(柱から壁までの距離を合わせるとこの倍くらいか)の空間が今回のイベント会場にもなったわけだ。

  公開空地が確保されたのは、2004年(淀屋橋地区)に都市再生特別地区が指定され、高さ制限が緩和されたためのようだ。その後、市は2014年に地区計画を定めた。

 「odona」はどのような意味か地元の人に聞いたら「大人も驚く」という意味だという。大阪弁ではないそうだ。

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右端の酒は「月のケイ」ではなく「月のカツラ」です(念のため)。弘中氏のお勧めは菊政宗の「百黙」

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 少しはイベントに貢献しようと、屋台に並んだ酒造・ワインメーカーの酒を1100円から飲み比べ3500円まで全て飲んだ。10杯くらいか。

 酒ばっかり飲んだもんだから、勤務帰りの女性グループからは酒と共に「水飲んだほうがええよ」と水もおごってもらった。小生が「大阪は東京の半分」などと挑発したら、次のような小気味いい大阪弁が返ってきた。

 「何、ぬかしとんねん、アホ、ボケ、アホヌカセ。大阪は東京目指しとんとちゃうねん。オンリーワンや」

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この方たちは「何、ぬかしとんねん、アホ、ボケ、アホヌカセ…」とは別のグループ

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「新梅田シティ」の里山

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安藤忠雄氏の発案で建設された「希望の壁」

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51階建て全871戸免震タワー「グランドメゾン新梅田タワーTHE CLUB RESIDENCE」建設現場(坪単価は350万円くらい予想したが、もっと高くなるか)

 

 

 

 

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「こま武蔵台」after(左)とbefore

 東急不動産ホールディングス、東急不動産R&Dセンター、東京大学は4月4日、東急不動産が昭和52年(1977年)に供給した埼玉県日高市の「こま武蔵台」団地で、東京大学の学生が発案した空き家のリノベーションプランを実施するなど団地再生のサポートを共同で行ったと発表した。

 同団地は、西武池袋・秩父線高麗駅圏の総面積約93ha、総戸数約2,210戸の大型団地。少子高齢化の進行により居住者の約半数が高齢者となり、空き家が増加する社会課題を抱えている。

 この問題を解決するため、R&Dセンターと東大工学部都市工学科の学生が中心となり、空き家となったタウンハウスを若い世代向けにリノベーションを実施。東急ホームズが施工を担当した。

 同大学工学部都市工学科准教授・樋野公宏氏は、「この一軒をきっかけにこま武蔵台全体の活性化につながることを狙っています」とコメント。R&Dセンターはこの取り組みをテストケースとし、若い世代を呼び込み、安心で快適な多世代交流や団地活性化をサポートしていくとしている。

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「和心」

 住友林業は4月6日、同社が施工を担当した山梨県北杜市の清春芸術村ゲストハウス「和心」の内覧会を開催した。南アルプスを望む複合施設「清春芸術村」に隣接するもので、甲斐駒ヶ岳はまだ雪をかぶり、県の指定天然記念物「清春のサクラ」も一、二分咲きだったが、春に目覚めたのかウグイスは「妙なるかな、ホーホケキョ、ケキョケキョ」と大声で見学者を歓迎した。

 「和心」は、現代美術作家の杉本博司氏と建築家の榊田倫之氏が率いる新素材研究所が設計し、同社が施工を担当。新素材研究所が表現したい空間の実現のため、同社オリジナルのビッグフレーム(BF)構法と鉄骨造の混構造を初めて採用。銅板葺きの大屋根を支えるとともに、角に柱を配置せず南側と東側の2方向に広がる大開口を実現した。 

 また、大屋根により生み出された広い軒先空間が建物と庭を繋ぎ、自然を楽しむことのできる空間を演出。素材に秋田杉(建具など)、十和田石・ヒバ(浴室)、玄昌石(土間)、庭には滝根石を用いているのが特徴。

 物件は、山梨県北杜市長坂町中丸に位置する敷地面積約800㎡、延床面積約160㎡。木造(BF構法)+S造。竣工は2018年6月10日。宿泊は、清春芸術村に寄付を行っているサポート会員限定で1泊50万円。

 清春芸術村は、創立者である吉井長三が、小林秀雄、今日出海、白洲正子、東山魁夷夫妻、谷口吉郎、正田英三郎らと桜の季節に当地を訪ね、その美しさに魅せられて1980年に設立された。「アトリエ清春荘」は小林秀雄が命名した。

 敷地内にはシャガールやスーチンをはじめとする巨匠がアトリエ兼住居として利用したものと同じ設計の「ラ・リューシュ」、ルオー、梅原龍三郎、岸田劉生、バーナード・リーチなどの作品を収めた「清春白樺美術館」、安藤忠雄氏が設計した「光の美術館」、ルオーが制作したステンドグラスをはめ込んだ「ルオー礼拝堂」、梅原龍三郎のアトリエを移築した「梅原龍三郎アトリエ」、「白樺図書館」などがある。

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杉本氏

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左から吉井氏、杉本氏、榊田氏

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 言葉などいらない。とくと写真をご覧いただきたい。杉本氏はニュース・リリースに一文を寄せ、次のように書き出している。「和風住宅とはなにか、それは庭と共にあることではないかと思う。古代、源氏物語絵巻に描かれる寝殿造りにも、壺と呼ばれる美しい庭があり、その部屋に住まう美しい人をも指していた」と。そして「現代は敗戦の痛手からか、日本人は庭を持つ気概を無くしてしまった。相続の度に家屋は縮小し、庭にはプレハブが嵌められ、畳は捨てられた。和風はかろうじて高級旅館にその名残を留めるだけとなってしまった」と。

 建物の四囲を庇が囲っており、母屋は3分の1くらいに抑えられていた。軒裏には「もうこんな柾目の材料は手に入らない。最後かもしれない」と杉本氏が言った秋田杉の柾目の板が貼られていた。

 「庭」と言えば龍安寺をすぐ思い浮かべるが、この「和心」の庭も美しい。庭には凹と凸型の滝根石が鎮座していた。杉本氏によると、福島原発から30キロの山奥で「岩盤から数億年の眠りを覚まされて剥がされた数千個の石達の中から、特別な気配を送ってくる二つの石に邂逅した」とのことで、その形から杉本氏は「風神雷神関係であり、夫婦和合そのもの」と形容した。男石は重さ5~6トンくらいで、「女石(逆にすると石女)の窪みからは汲めども尽きぬ清水が滾々(原文は懇々)と湧き出る」という。

 杉本氏は、「建物はよくできたので、江戸後期の真言僧の篇額『和心』をプレゼントした」と語り、「(清春芸術村オーナーの)吉井さん(仁実氏)のお子さんは6カ月。女石で水浴びさせよう」と冗談を飛ばした。

 小生は伊勢しかないかいづの干物を「夫婦和合の干物」と呼ぶが、確かに「和心」の二つの石はぴったりと重なりあっていたと思われるほどの対をなしていた。小生と同年代と思われる山梨の女性に「どっちが上ですかね」と尋ねたら、意味は通じたのか通じなかったのか、「もちろん女が上」と返ってきた。

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手前が「男石」

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手前が「女石」

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伊勢のかいづの干物

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 過去2度、三菱地所の「空と土プロジェクト」を取材しており、北杜市を訪ねるのは3回目だった。甲斐駒ヶ岳は雪をかぶり、梢を揺さぶる風の音にたじろいだが、清澄なウグイスのさえずりに春を感じた。

 清春芸術村は1日かけても飽きない施設だろう。24畳大のアトリエがそのまま再現された「梅原龍三郎アトリエ」には梅原が好きだった紅殻色の京壁とモデルを横たえさせたであろう床の間があり、邸の近くには小林秀雄邸にあった枝垂れサクラが植えられていた。ルオーの制作した唯一のステンドグラスはいったいいくらの値がつくだろうかと想像するだけで楽しくなった。

 藤森照信氏が設計した茶室「徹」とセザールのオブジェ「親指」だけは理解できなかった。

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「光の美術館」

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「ラ・リューシュ」

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「梅原龍三郎アトリエ」

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紅殻色の京壁(左)とパレット 

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ルオーが制作したステンドグラス(左)と岡本太郎のオブジェ

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茶室「徹」(左)セザールのオブジェ「親指」

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レストランのウッド製テーブル(光と影が戯れていた)

 

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「エクセレントシティ本八幡駅前サザンライズ」

 新日本建設の売れ行き好調マンション「エクセレントシティ本八幡駅前サザンライズ」と「エクセレントシティ幕張本郷1丁目」を見学した。坪単価は前者が300万円強、後者が200万円であることからターゲット・設備仕様は異なるが、オートロック顔認証システム、食洗機、ミストサウナ、オート開閉タンクレストイレは共に標準装備されている。

 まず「本八幡」。物件は、JR総武線本八幡駅から徒歩2分、市川市南八幡4丁目に位置する19階建て全90戸。専有面積は38.21~71.11㎡、価格は3,458万円~7,498万円、坪単価は300万円強。竣工予定は 2020年1月下旬。設計・監理・施工は新日本建設。

 現地は、駅すぐの商業地立地。住戸は1フロア5戸で、専有面積は約38㎡、45㎡、58㎡、65㎡、71㎡の5タイプ。

 主な基本性能・設備仕様は、内廊下方式、オートロック顔認証システム、一括浄水システム「エクセレントウォーター」、二重床・二重天井、リビング天井高2450ミリ、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、オート開閉タンクレストイレなど。

 2月から販売を開始しており、これまでに約半分が成約済み。

 販売を担当するマンション販売部マンション販売第二部理事部長・田中正宣氏は、「認知度は低いですが、顔認証とエクセレントウォーターなどはどこにも負けない。千葉県で高値追求? 瞬間的に当社物件がそうなったこともあるが…坪300万円超えとなると、お客さんは多くない。当社はこの3年間くらい完成在庫はほとんどない」と話した。

 「幕張本郷」は、総武線・京成線幕張本郷駅から徒歩6分、千葉市花見川区幕張本郷1丁目に位置する7階建て全67戸。最終期(8戸)の専有面積は54.06~70.00㎡、価格は2,998万~4,528万円(最多価格帯3,800万円台)、坪単価は200万円。竣工予定は2019年9月上旬。設計・監理・施工は新日本建設。

 現地は、三方角地。敷地南側が京葉道路に面してはいるものの、防音壁の効果かそれほど音は感じない。東、西、北側は低層の住宅街。

 主な基本性能・設備仕様は、オートロック顔認証システム、食洗機、ミストサウナ、オート開閉タンクレストイレ、引き戸の多用など。

 昨年12月から販売を開始しており、残りは4戸。今週末に完売となる見込みとか。

 販売担当のマンション販売部マンション販売第五部部長・平原真也氏は、「当地では10棟目。戸数にすると600戸近く。残りの4戸も今週末に成約する見込み」と語った。

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「エクセレントシティ幕張本郷1丁目」

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 同社の自社マンションを見学するのは久々だった。コンタクトが取れないので、昨年6月、取締役副社長執行役員に就任した宮島青史氏にお願いして見学が実現した。

 宮島氏は昭和58年4月、野村不動産に入社。平成21年4月、取締役兼常務執行役員、同24年4月、代表取締役兼専務執行役員、同24年5月、野村不動産ホールディングス執行役員、同25年4月、野村不動産アーバンネット代表取締役社長、同28年4月、取締役会長を歴任。

 宮島氏は今後どのような動きをされるのか。時々、マンションの見学をお願いしよう。

 今回、2物件を見学して驚いたのは顔認証とミストサウナ、食洗機などを標準装備していることだった。顔認証は採用しているところもあるが、大手デベロッパーは現段階で採用していないはずだ。食洗機、ミストサウナもいい。

 双方とも専有面積圧縮型・コンパクトが多いが、これも地域の需要層をしっかり把握しているからだろう。

 もう一つ、なるほどと思ったことがある。首都圏ではもっともグロス志向が強い千葉県を地盤に、仕入れ-設計-施工-販売-管理の一貫体制を構築し、200棟9,100戸の数字からも分かるように1棟当たりにすると約46戸だ。販売リスクを抑えるためにはこれくらいの戸数が適しているのだろう。

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「エクセレントシティ本八幡駅前サザンライズ」モデルルーム

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「エクセレントウォーター」(左)と水道水の違い実験(左のコップの水は透明、右は塩素反応を示した水道水)。浄水器はメーターボックスに設置されるので住宅内でフィルター交換しなくてよい。「タカラの水」「良水工房」とおなじようなシステム

 

 

 アキュラホームグループは4月1日、入社式を行いアキュラホーム・宮沢俊哉社長が次のように訓示(要旨)した。グループの新卒新入社員は114名(男性46名、女性68名)。

 アキュラホームグループを代表いたしまして、114名の新入社員の皆様を歓迎いたします。

 本日は、新元号が発表される、日本人として記念すべき日です。一方で、アキュラホームグループも昨年10月1日より40周年を迎えております。皆さんは、このような記念すべき新たな時代の幕開けの日に入社されました。今日も一人一人に辞令交付をさせていただきました。皆さんのフレッシュさや個性溢れるすばらしい目の輝きを感じ、嬉しく思っています。

 我々の事業は、注文住宅を主体とした住まいづくりです。私は、当グループの皆が、つくる喜びを感じ、お客様に喜んでもらうことでいい仕事ができるという「匠の心」を持つべきだと考えています。

 そして、永代にわたり住み継いでもらう住まいを提供することを目指しています。 また、お客様に幸せを提供し続けるためには、社会に価値ある企業として存続し続ける必要があります。

 そのためには、常に進化のできる企業でなければなりません。過去の成功にとらわれず、時代の変化に適応することや、新しいものへの変化を恐れないことが大切だと思います。

 たった今、新元号が発表されました。「平成」から「令和」になったそうです。「令和」という新元号に慣れないかもしれませんが、馴染みがないという気持ちは、皆さんが社会に出ても同じだと思います。偶然ではありますが、皆さんへの歓迎の訓示の最中に、新元号が発表されたというのも、何かの縁だと感じるとともに、私自身も記念にもなりました。

 新たな時代に、ぜひ皆様が自身の人生を豊かにされ、仕事でも活躍をしていただけることを期待しています。

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宮沢社長の手ほどきでカンナ削りを体験する新入社員(社長を越えろ!)

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「無印良品 銀座」外観

 良品計画は4月2日、世界旗艦店となる「無印良品 銀座」、レストラン「MUJI Diner」、および「MUJI HOTEL GINZA」を中央区・銀座三丁目の読売並木通りビルに2019年4月4日(木)開業するのに先立ち、メディア向け内覧会を行った。午前と午後の部合わせて約600名の報道陣が参加した。

 同ビルは、東京メトロ各線銀座駅から徒歩2分、JR有楽町駅から徒歩3分、中央区銀座3丁目の並木通りに面する敷地面積約1,343㎡、延床面積約14,241㎡の地下3階、地上10階建て。基本設計・工事監理・実施設計監修は石本建築事務所。実施設計・施工は竹中工務店。施主・事業主は読売新聞社。三井不動産がデベロップメントマネージャーとして、開発計画の立案、設計・施工管理、テナント誘致などを行い、竣工後はテナントへのマスターリースを担う。

 今回オープンする世界旗艦店は、「人と人」「人と自然」「人と社会」のより良い関係をつくるプラットフォームでありたいという考えのもと、世界中から訪れる人や銀座界隈ではたらき生活を営む人、生産者など店舗に関わる人たちがそれぞれに想いを馳せ、出会い、繋がりが生まれる場となることを目指している。来館者は約230万人を目指す。

 地階が「MUJI Diner」、1階から5階が食品、紳士・婦人ウェア、バッグ、靴下、インナー、文房具、キッチンテーブル、収納家具、デザイン工房などの物販店、6階から10階が中国・深圳、北京に次いで3店舗目で日本初となる「MUJI HOTEL GINZA」と「ATORIE MUGI GINZA」。

 ホテルは6階から10階部分で、客室は79室。客室面積は13.62~51.62㎡。ルームチャージは14,900円(14~15㎡)~55,900円(52㎡)。企画・内装設計・運営はUDS。

 良品計画社長・松﨑曉氏は、「2001年に開業した旧有楽町店は、それまでせいぜい150坪くらいだった店舗面積を1,000坪に挑戦したものだった。昨年末、再開発で店を閉めることになったが、来店者は190万人にまで伸びた。次のロケーションを考えているとき、運命的な出会いともいうべき、この(読売新聞が所有し、三井不動産が開発したビルへの入居)話が持ち上がった。そして、UDSさんとも組んで三位一体の世界旗艦店をつくることになった。ホテルは長い間の夢だった。当社は1880年に西友のプライベートブランドとしてわずか40品目でデビューしたが、現在では約7,000品目に上り、店舗数は世界で990店舗となった。今回の店舗は、環境、売り場、サービス、接客も含め当社の世界観が常に感じられ、また地域の文化・伝統も大事にして取り組んだ」などと挨拶した。

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松﨑社長

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 食品、雑貨はよくわからないので、「ATORIE MUGI GINZA」と「MUJI HOTEL GINZA」を集中的に見学した。「ATORIE MUGI GINZA」では、クスノキのカウンターに驚いた。4枚を繋ぎ合わせたもので、長さ10m×幅約1.3m×厚さ20cmくらいあった。小田原城内にあった古木で樹齢は約400年。20年前に伐採され、保存されていたものを利用。値段は1,400万円とか。デザイここで酒を飲むのも、備え付けの本を読むのもいい。開業にあわせ行われる「言葉からはじまるデザイン 栗の木プロジェクト展」も面白い。

 ホテルは、「アンチゴージャス、アンチチープ」がよく表現・演出されていた。自然素材に徹底してこだわっているのが特徴で、ロビーカウンターの壁に100年以上前の都電の敷石が用いられていたほか、古い船の鉄板や古材・廃材が共用部に多用されていた。床のオーク材は幅30cmもあった。

 客室のメインは2.5m×10mのウナギの寝床のような形状だったが、それほど違和感はなかった。それよりオーク材、塗り壁、布クロスが用いられ、天井高が2800~2900ミリあったのに唸らされた。

 予約は代理店を通さないで直接ホテルのホームページに限定するというが、これも賛成。ホテルの料金は訳が分からない。6月まではすでに満室だという。

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「ATORIE MUGI GINZA」ギャラリー

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「ATORIE MUGI GINZA」サロン

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「言葉からはじまるデザイン 栗の木プロジェクト展」

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クスノキのカウンター

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「ATORIE MUGI GINZA」

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「MUJI HOTEL GINZA」

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Aタイプ

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廃材を利用した壁とサイン

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 記者はデパートなどで時間を浪費するのが好きではなく、「無印良品」のことはよく知らないのだが、〝ノーブランド〟でありながら品質にこだわった理念に惚れこんだ。外から眺めるだけだったが、店舗デザインなどが美しいと感心した。西武ライオンズファンでもあり陰ながら応援していた。

 西武・西友グループから離脱したとき、「無印良品」と別れるのは西武にとって自殺行為だと思ったものだ。

 改めて同社の企業理念を調べた。①良品価値の探求 「良品」の新たな価値と魅力を生活者の視点で探求し、提供していく②成長の良循環 「良品」の公正で透明な事業活動を通じグローバルな成長と発展に挑戦していく③最良のパートナーシップ 仲間を尊重し、取引先との信頼を深め、「良品」の豊かな世界を拡げていく-とある。この日、内覧会に臨んだ松﨑社長からもぶれない理念をしっかり聞いた。

 理念・哲学をしっかり守ってきたからこそ今日があるのだろう。同社の平成30年2月期の売上高は3,795億円、経常利益は459億円だ。

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1階青果売り場

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レストラン「MUJI Diner」

 ポラスグループは41日、入社式を行い、中内晃次郎代表が次のように訓示(要約)した。同社の新入社員は149名(男性105名・女性44名)。

 新元号が施行される本年、創業50周年を迎える当グループの経営方針のキーワードは、「自他共栄」です。互いに信頼し感謝することで、自分も世の中の人も共に栄えることができるというものです。経営理念に則った経営を推進し、企業の成長と地域貢献を両立することが、次の半世紀に向けた企業経営が出来るのではと考えています。

 新入社員の皆さんは、自分への投資として継続的に新聞を読む事と資格取得に取り組んで下さい。新聞では世の中の動きを知ることが出来、資格取得は業界の知識や法律を学ぶことが出来ます。プロとして恥ずかしくない見識を身に付けることが、お客様からの信頼・信用に繋がるのです。

 これらに積極的にチャレンジし、一日でも早くこの業界に相応しい振舞い、動き方、考え方が出来る社会人になれるように努力してください。

 

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「サンウッド広尾」完成予想図

 サンウッドのマンション建て替え物件「サンウッド広尾」を見学した。駅から徒歩1分で、価格がリーズナブルであることから早期完売が見込まれる。

 物件は、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩1分、渋谷区広尾5丁目に位置する14階建て55戸(事業協力者住戸27戸含む)。現在分譲中の住戸(5戸)の専有面積は37.40~65.56㎡、価格は7,005万~13,853万円。坪単価は700万円強。竣工予定は2020年5月中旬。設計・監理はIAO竹田設計。施工は松井建設。

 現地は、広尾駅から徒歩1分、敷地東側が外苑西通りに接道。東側と西側は開放感があり、眺望もいい。標準階は1フロア7戸、7階以上の上層階は1フロア3戸。

 主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2600ミリ、ディスポーザー、食洗機、御影石のキッチン・洗面カウンタートップ、グローエ水栓など。

 都心部の駅近マンションがことごとく高値更新しており、坪700万円強は割安感がある。80㎡台のモデルルームは、オプションだがキッチンカウンターの提案がいい。早期完売が期待できそうだ。

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リビング

 記者は3月29日付「こだわり記事」で「『たたむ』『心理的瑕疵』『平成の終焉』に違和感 国交省 新・不動産業ビジョン2030」の見出し記事で、「「『幕を閉じる』もあまりいいイメージではないし、『たたむ』も適当でない。平凡だか『平成から〇〇へのリレー』『平成から〇〇へ年が明ける』などのほうがよほどいいと思うがどうだろう」と書いた。「平成の終焉」はビジョン(案)の「おわりに」の冒頭でそう記されていたのに違和を感じたからだ。

 なので、「平成」から「令和」への改元をマスコミはどう伝えたのだろうかと、新元号発表があった4月1日の全国紙4紙の夕刊(産経新聞は2002年に夕刊を廃止した)を買って読んだ。

 朝日新聞は「『平成は』は、残り1カ月で幕を閉じる」(1面)「時代はいよいよ『平成』から『令和』へとバトンタッチされる」(11面)と書いた。

 読売新聞は「ゆく平成 くる令和」の見出しを2面で用いた。また、1面の「よみうり寸評」氏は「耳が痛くなるよう時事川柳を、ちょっと前に東京版の紙面で読んだ。〈平成を最後最後とこき使い〉。◆小欄にも身に覚えがある◆乱発気味だった『平成最後の』という言い方も今月限りで姿を消す」と書き出し、最後は「明治以降、誰も経験していない30日間のカウントダウンが始まった」と締めている。

 日経新聞は第1版のトップ記事のリードで「平成は…30年4カ月で幕を閉じる」と報じ、第4版でも1面の記事のなかでそう書いた。

 毎日新聞は「4月30日に退位する陛下は『上皇』となる」「明治以降では初の退位に伴う改元となる」と記した。

 産経新聞は「平成の終焉」などと絶対書かないだろうと予想したが、その通りだった。翌日の「主張」は、「花咲かす日本を目指そう」という見出しで新元号をほめちぎり、「天皇を戴く日本の国が、途切れることなく独立を保ち続けた」「天皇と国民が相携えて歴史を紡いできた」「将来は制度を改め、閣議決定した元号を新天皇陛下が詔書で公布されるようしていただきたい」などと皇国史観を彷彿させる力の入れようだった。24~25面社会面では「希望の花 咲かそう 祝賀列島 幸せ続け」と字余り字足らずの見開き見出し記事を発信した。

 このように、「平成の終焉」などと報じたところは1紙もなかった。

 だから言う訳でもないが、国交省にはデリカシー、リテラシーに欠ける「平成の終焉」をやめていただきたい。

 同省が勝手に変更できないというのであれば、ビジョンをまとめた社会資本整備審議会産業分科会不動産部会の各委員の了解を得ればいいはずだ。

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朝日新聞

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日経新聞

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毎日新聞

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読売新聞

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産経新聞

(デザインは朝日が一番美しいと思う。毎日は考案を委嘱した3氏をすっぱ抜いた。〝実績〟がある意地か)

「たたむ」「心理的瑕疵」「平成の終焉」に違和感 国交省 新・不動産業ビジョン2030(2019/3/29)

 

 野村不動産ホールディングスは41日、入社式を行い、沓掛英二社長が祝辞を述べた。

 皆さんは、今日から野村不動産グループの一員となります。役職員全員で、皆さんの入社を心よりお祝いし、歓迎いたします。本日、新元号が発表となります。皆さんは、新たな元号がスタートする記念すべき年次の新入社員となります。当社はこの平成の時代に大きく成長し、そして、新しい時代に向けて大きく成長しようとしている企業グループです。

 入社に当たり、伝えたい点が1点だけあります。野村不動産グループはまさに「未来志向」の企業集団であるということです。野村不動産グループの企業理念は「あしたを、つなぐ。私たちは、人、街が大切にしているものを活かし、未来(あした)につながる街づくりとともに、豊かな時を人々とともに育み、社会に向けて新たな価値を創造し続けます」というものです。

 この理念を、お客様や社会に対する「私たちの約束」とし、不動産開発や不動産に関連するサービス・マネジメントビジネスの発展を目指しています。

 未来志向で行動していくためにも、これから皆さんが入社する会社や業務が、どう言った生い立ちでスタートし、先輩方が様々な苦労や努力を重ねた結果、現在があることを、確りと理解したうえで未来を見つめてください。

 我々、野村不動産グループは、今期より2028年を目指した、新たな中長期経営計画をスタートします。未来に向けて大きな成長を計画し、実行に移してい きます。

 皆さんも一人一人が「未来志向の発想と夢」をもって、野村不動産グループの一員として歩んでもらいたいと思います。

 野村不動産グループは、一人一人の行動指針として

 「お客様第一の精神」

 「独創的発想による新たな価値創造」

 「挑戦者であり続ける姿勢」

 「社会と共に成長してゆく自覚」

 「生き生きと働く、ウエルネスの実現」

を掲げています。

 また、野村不動産グループは、「人材を最も大切な財産」として成長してきた、そうしたDNAを持った企業であり、それは今後も揺るぎません。

 皆さんと一緒に、この行動指針やDNAを共有し、明るい未来の実現のために、歩んで行きたいと考えています。

 

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