東京建物 認可保育園を併設したサ高住「グレイプス川崎新町」開業

「グレイプス川崎新町」
東京建物は4月25日、ベネッセスタイルケアが運営する認可保育園を併設したサービス付き高齢者向け住宅「グレイプス川崎新町」を開業した。
1 階に認可保育園、2 階屋上庭園に菜園を設け、草花や稲・野菜といった植物を高齢者と保育園児が一緒に育てる取り組みを予定。日比谷花壇グループのご支援のもと草花や稲・野菜を育てる菜園を設置する。住宅は介護が必要でない人から要介護5の人まで入居できる。
物件は、R東海道本線・京浜東北線・南武線川崎駅からバス7分徒歩3分、川崎市川崎区小田栄2 丁目に位置する6階建て69戸(他に認可保育園・訪問介護事業所・居宅介護支援事業所)。専用面積は18.27~59.51㎡、月額賃料は81,000~287,000 円。月額管理費は15,000円(浴室あり)・20,000円(浴室なし)。基本サービス(税込)37,800円(1人入居)・64,800円(2人入居)。食費(税込)は朝食378円・昼食648円・夕食594円・3食30日分:48,600円。運営受託はツクイ。
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先日は、サ高住と子育て世代向け賃貸住宅が併設されている積水ハウスの「神楽坂」を見学した。
今回のサ高住と保育園が一体となって建設されるケースはそう多くないはずだ。双方が一緒になって植物を育て、収穫し食べる取り組みが、高齢者の健康維持や子どもの成長にどのような影響を与えるのか興味深い。
旭化成ホームズ GWに「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」

「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」イメージ
旭化成ホームズは、創エネや家族のコミュニケーション、眺望を楽しむ「屋上アウトドア空間」を提案する「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」をGWに全国で実施する。
期間は4月29日(水)~5月17日(日)、全国のモデルハウス。3Dスコープを利用したバーチャルリアリティ屋上体験、新カタログ「HEBEL HAUS THE ROOFTOP」や屋上実例DVDなどを配布する。
特設サイト:http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lac/gw-outdoor-a.html/
三井不動産 旧銀座日航ホテルの建て替え着工

「(仮称)銀座8丁目ホテル計画」完成予想図
三井不動産は4月27日、中央区銀座8丁目の「(仮称)銀座8丁目ホテル計画」を着工したと発表した。
建設地は、JR新橋駅から徒歩3分、銀座線銀座駅から徒歩6分、外堀通りに面した旧銀座日航ホテル。株式会社SuSuMu が所有する土地に同社がホテルを建築し、竣工後同社グループが賃借しホテルとして運営を行うもの。開業は2017 年(平成29年)秋を予定。
国内外のビジネス客、レジャー客をターゲットとした、アッパーグレードのホテルを企画している。
物件は、敷地面積約414㎡、地上14階建て延べ床面積約4,887㎡。客室数107室。設計は日建設計。施工は工新建設。
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銀座日航ホテルは会議で何度か利用したことがある。こじんまりとした、レトロななかなかいいホテルだった。
「花は夫婦の絆・カジノは緑が重要」 的を射た涌井・東京都市大教授の仮説
涌井史郎・東京都市大学教授が、4月24日開かれた国交省第4回「大都市戦略検討会」で刮目すべき仮説を披露した。一つは、田園都市線沿線では花屋とペットショップが増えているのは、花やペットが高齢者夫婦の絆として大きな機能を果たしているからだという。もう一つは、カジノの顧客が大金を注ぎ込むのは賭場にたくさん植えられている「緑」が投機意欲を掻き立てるのだという。本当だろうか。検証してみた。
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まず前者。涌井教授は、「田園都市線で花屋とペットショップだけが増えており、わが家がそうですが、花が夫婦の絆をかろうじてつなぎとめている」と話し、各委員の爆笑を誘った。
さて、田園都市線で本当花屋やペットショップが増えているのか。これは調べようもないが、厚労省や経産省などの全国のデータからすると、的を射ているかもしれない。
ご存じのように農林漁業や建設関係の従事者は激減しているが、花屋はここ10年くらい微減にとどまっている。涌井教授の仮説がまんざらでないことをデータは示している。
さらに、経産省の報告書などは涌井説を後押しもしている。涌井教授のような高額所得層の購入金額が高く、花を買うときは「『自分』の次に『母親』、『妻』のために買うことが多い」とある。「切花は、嗜好品よりも必需品的であると言える」とまで書かれている。将来の需要予測でも、高齢者世帯数の増加要因などで2025年までは微増傾向で推移すると予測している。
つまり、涌井教授が「私の妄想妄言ですから」と断った仮説は当を得ている。みなさん、もうすぐ母の日。お金のない人は野草を贈ろう。記者のお勧めは「ドクダミ」だ。
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もう一つ、カジノ(ギャンブル)と緑の関連性について。記者はカジノなるものを見たことがないので何とも言えないが、わが国の競馬、競輪、競艇、オートについては涌井説が成り立つように思う。
競馬はどうか。儲かっている中央競馬会の東京競馬場は外周部にケヤキ、さくらなどの大木がたくさん植わっている。ターフも、ダート(砂)がないわけではないが「緑(芝)」が中心だ。コースの中も芝が植えられ、子どもの遊び場になっている。緑の効果はてきめんだ。一方、苦境が続く地方競馬は、ほとんどがダート。すべてではないが、涌井説を裏付けている。
次に競輪。これも青息吐息。廃止に追い込まれるところが続出している。競輪場の樹木もどこか元気がないし、競走路(バンク)はコンクリートかアスファルト。緑はない。つまり、涌井説を補強する材料だ。
競艇はどうか。競艇は選手の数が少なく、その割に開催日が多く、つまり回転率が高いせいか財政的には健闘しているようだ。コースは緑と親和性が高い「水」だ。益々涌井説を確固たるものにするではないか。
オートは数が少なく、記者はテレビでしか見たことがないが、売り上げは低迷している。もちろんコースはアスファルト。ここも緑は少ない。涌井説の正しさは論を待たない。
この伝で考えれば、いま検討されているカジノ構想はどこも緑が豊富とは言えない。わが多摩市は都内で有数の緑が豊富な市だ。誘致に名乗りを上げてくれないか。涌井教授は「多摩市みどりのあり方懇談会」の会長を務めた。
涌井教授の名誉のために断わっておくが、涌井先生がこの仮説について話されたのはプレゼンターとして話された30分くらいのうちのわずか1分もない。会を和ませるためのウイットに過ぎなかった。ほんの冗談でいったことでも、このように真剣に考えさせるところが涌井流だ。涌井教授はギャンブルはしないのだそうだ。なるほど、あてずっぽうで話したことではないということか。
積水ハウス サ高住と子育て賃貸共存型の「神楽坂」完成

「マストクレリアン神楽坂」
積水ハウスは4月24日、多世代交流型賃貸マンション「マストクレリアン神楽坂」の記者見学会を行った。事業者メヂカルフレンド社のコンペで選ばれたもので、サービス付き高齢者向け住宅(45戸)と、子育て向け賃貸住宅(71戸)を併設した賃貸マンション。
医療・介護関係の出版社であるメヂカルフレンド社の小倉隆宏専務は、「5つの企業グループによるコンペで積水さんを選んだのは、第一にサ高住と子育て賃貸の『きがなの街』の提案に共感か持てたこと、第二に賃貸のノウハウを持たない当社にとって一括借り上げは安心であること、第三に積水さんの情熱に背中を押してもらったこと。スピード感をもって高い満足度をいただいた」などと話した。
また、積水ハウス常務執行役員の堀内容介氏らは、立地適性に応じて自立型のサ高住を中心に共存型も手掛けていくと語った。
同社は、現在、全国で供給されたサ高住177,824戸のうち5.37%に当たる9,564戸を供給しており、2014年度の受注額は665億円。2020年までに5,000戸の供給を目指す。
「マストクレリアン神楽坂」は、東京メトロ神楽坂駅から徒歩6分の10階建て全116戸。完成は平成27年2月。サ高住の専用面積は52.49~85.67㎡、賃料は19.1万~27.0万円/月。管理費は25.万円。生活支援サービス費は1名入居が3.1万円/月、2人入居の場合1人付き1.5万円/月。食費は朝食が500円、夕食が800円。現在、25戸が契約・入居申込済み。
賃貸は、同じ面積で賃料は約18万~29万円。40戸が契約・申込済み。企業の社宅がほとんど。

屋上テラス

食堂
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記者は、個人的に高齢者ばかりのマンションには住みたくない。サ高住には何だか姥捨て山のイメージが付きまとう。やはり若い世代も住むマンションのほうがいい。
その意味で、同社の「古河庭園」もそうだったが、今回の「神楽坂」はいい。金持ちも貧乏人も歳よりも若者も子どもも一緒に住むのが街だ。今後の大規模な「江古田3丁目」にも期待したい。
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〝これはいい〟と思ったのは、賃貸のサッシクレセントが子どもの手が届かないところに設置されており、物干し竿が天井ではなくサッシ枠から引き出すように設けられていたことだ。よく工夫されている。「オークス」製。難点は、使用するときはカーテンが物干し竿の外側(サッシ側)から閉められないこと。部屋の中が丸見えになる。すっぽりかぶせれば、外から物干し竿と洗濯物が外から浮かび上がる。これは具合が悪いのでは。
一つ解せないのが食事代。サ高住の居住者は500円と800円なのに、どうして賃貸居住者は1,000円と1,300円なのか。その日は明快な説明がなかった。先ほどフロントに問い合わせたら、サ高住の居住者はサービス費から支払っている部分だけ安いのだそうだ。これで納得。しかし、朝食代が1,000円というのは高いのでは。

物干し竿(収納されている状態)

引き出した状態
東京建物〝プラウド〟に挑戦状 ほぼ同じ単価で「日本橋三越前」

「Brillia 日本橋三越前」
「Brillia THE TOKYO YAESU AVENUE」と同じビルにモデルルームを設けた東京建物「Brillia 日本橋三越前」を見学した。
物件は、東京メトロ銀座線三越前駅から徒歩6分、または東京メトロ日比谷線小伝馬町駅から徒歩2分、中央区日本橋本町3丁目に位置する12階建て44戸。専有面積は51.21~72.75㎡、価格は未定だが、坪単価は380万円強になる模様。竣工予定は平成28年10月下旬。施工は飛島建設。販売開始は6月下旬。
現地は、先に完売した野村不動産「プラウド日本橋三越前」と目と鼻の先。元問屋街の一角。

リビング・ダイニング
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同社の女性を中心とした商品企画プロジェクトチーム「Bloomoi(ブルーモア)」のアイデアがふんだんに盛り込まれたマンションだ。意表をつく提案が随所に施されている。
まず、「おそうじ浴槽」。浴槽に洗剤入れが付いており、洗剤を入れるだけで自動的に浴槽を洗う機能付きのものだ。担当者の話をよく聞いていなかったので、てっきり浴槽に浸かるだけで身体を洗ってくれるノーベル賞級の発明かと思ったが、そうではなかったのは残念だが、これはいい。主婦(主夫)の家事労働の負担を軽減してくれる。どこのメーカーか知らないが、ここまでやるなら浴室全体を自動的に洗う商品を開発すべきだ。
プレミスト機能付きの便座もいい。便座に座るだけで便器にミストが噴(糞?)霧され、汚れが付きにくいものだという。これも掃除する人でないとそのよさは分からないはずだ。
部屋干しスペースにもなる床に人工芝を張り、天井に物干しポールを設置したコンサバトリー(サンルーム)も業界初の提案だろう。パターの練習もできる。
これらよりすごい提案は、土間スペースの提案だ。狭い空間に多目的に利用できるスペースを確保した大胆なアイデアがいい。
もう一つ、玄関から直接キッチン、居室、趣味室に入れるよう工夫したプランもいい。逆梁を巧みに利用してカウンターをキッチン、リビング、居室に設けているのもなかなかのアイデアだ。
ただ一つ気になることがある。最近の若い女性の間にはお酒を飲みながら調理をすることが流行っていると「Bloomoe(ブルーモア)」の責任者から聞いたが、これって単なる〝キッチンドランカー〟ではないのか。酒を飲みながら調理したら味など分からなくなるし、アル中にならないか。記者はそんな女性を何人も知っている。
野村不動産の「プラウド日本橋三越前」に勝てるかどうかは書かない。これはユーザーが判断することだし、そんなことを書いたらそのうちにマンションの取材などできなくなってしまう。

キッチンからリビング・居室の方向
驚!問い合わせ4500件突破 「プラウド日本橋三越前」(2015/2/27)
東京建物 東京駅徒歩圏の「TOKYO YAESU」は坪450万円

「Brillia THE TOKYO YAESU AVENUE」
東京建物は4月24日、東京駅徒歩圏初のタワーマンション、旧キリンホールディングス本社跡地プロジェクト「Brillia THE TOKYO YAESU AVENUE」と、同社の女性社員が中心の商品企画チーム「Bloomoi(ブルーモア)」の声を反映させた「Brillia日本橋三越前」のモデルルーム見学会を行った。
双方とも見どころいっぱいのマンションだが、「日本橋三越前」より「東京駅徒歩圏初」の話題性と駅力に敬意を表して前者から先に紹介する。
「Brillia THE TOKYO YAESU AVENUE」は、JR東京駅から徒歩16分、またはJR京葉線八丁堀駅から徒歩1分、中央区新川2丁目に位置する30階建て全387戸。専有面積は40.93~120.08㎡、価格は4,000万円台~2億円台、坪単価は450万円の予定。設計・施工は三井住友建設。管理は東京建物アメニティサポート。竣工予定は平成29年11月上旬。事業主は同社(事業比率80%)のほか三菱地所レジデンス(同20%)。
物件の特徴は、何と言ってもまず東京駅から歩ける初の大規模タワーマンションであること。敷地面積は約3,000㎡。総合設計制度の適用を受け、地区の建築物の高さ規制(38m、または50m)を大幅に超える100mを実現。敷地の約50%を公開空地とするとともに、1階の外壁の半分近く約200㎡を壁面緑化した。建物は免震工法を採用している。
昨年12月から物件ホームページを開設しているが、これまでに中央、港、江東区居住者を中心に資料請求は約5,000件にのぼり、4月25日のモデルルーム見学予約数は1,000件を突破している。
コンパクトタイプは10%くらいで、海外からの投資は少ないという。「目黒」との競合もあまりないというのもうなずける。需要層は異なるはずだ。

エントランスロビー
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まず、坪単価から。記者は同社の「目黒」が坪600万円と聞いてから羅針盤を失った船のように相場観が狂ってしまった。
なので自信はないが、見学前は坪480万円と予想した。「東京駅徒歩圏」と考えれば「目黒」をはるかに上回るだろうが、「八丁堀駅圏」とみれば、他の中央区の晴海などのタワーマンションと比較すればそんなに高値は付けられないし、同社はそこまで強気の価格設定はしないと読んだ。
さて、本日の見学会。28階、29階の100㎡以上(18戸)プレミアム住戸でも坪単価は600万円、平均で450万円というのは新価格ではあるが、記者予想を下回った。相当安いと思った。
規模が異なり、ランドスケープが素晴らしい「目黒」とは単純比較はできないが、住戸の設備仕様はこちらが上だと思った。キッチン天板はアフリカ・アンゴラの貴重な御影石「ステラブル」で、バックカウンターも標準装備。リビングドアなどは突板の浮造り仕上げ。天井高は2600㎜以上。他の標準タイプもキッチン天板はカナダの「カレドニア」御影石を採用しており、全体的にグレードは高い。
キッチンも特徴の一つ。「Bloomoi(ブルーモア)」とキリンビールの女性社員とが「働く女性がもっと幸せになる住まい」グループインタビューを実施して編み出したのが「お酒が楽しめる空間」だ。3種のプランが提案されていた。バックカウンターも3種とも無償でセレクトできる。
これは取材する時間が少なかったのでよく分からなかったが、女性も「(調理をし)ながら飲む」のが流行っており、その空間を提案したという(キッチンドランカーとどう違うのかは不明)。そのうちの「スマートスタイル」は天板の立ち上がりを30㎝強とり、様々な調理アイテムが収納できるように工夫されていた。これはいい。
共用部分のデザインでは、今をときめく今井敦氏や2016年竣工の銀座松坂屋再開発「銀座6丁目プロジェクト」の使用行施設の内装デザイナーに決定しているグエナエル・ニコラ氏などを起用。力が入っていることが伝わってくる。

壁面緑化
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「丸の内」と言えば三菱地所であるように、「八重洲」と言えば東京建物だ。お膝元であるだけに、相当力が入っていることが伝わってくるマンションだ。それを示す余談をいくつか。
まず、壁面緑化。200㎡という面積がどの程度のものか示すデータはないが、仮に高さを2mとすると100mだ。これほど大きい壁面緑化を施したマンションはまずないはずだ。
販売センターは、グエナエル・ニコラ氏がデザインしたエントランスロビーをそのまま再現したもので、これもなかなかいいのだが、記者が驚いたのは報道陣にふるまわれたお茶だった。
どこのマンション見学会でもお茶や水がふるまわれ、たまに「ボルヴィック」「エビアン」なども出されるが、ほとんどはペットボトルだ。今回もお茶のペットボトルだったのだが、いつものとはラベルが異なっていた。「キリン別格日本冠茶」(かぶせちゃと読むそうだ)とあった。
記者は普段ペットボトルのお茶など飲まないし買ったこともないので、このお茶がどのようなものか全く分からなかった。すでに1.8キロ入りの水のペットボトルくらいはありそうな重いパンフレットをもらっていたので持ち帰るのも嫌だったが、いくらするのか調べようと持ち帰った。若い女性にあげたので飲まなかったが、普通のお茶の1.5倍くらいの216円だった。
マンション建築費は数年前と比べ1.5倍くらいに上昇しているが、まさか同社はこのお茶の上昇分を分譲価格に上乗せしていないだろう。単価の安さからすれば、ひょっとしたらキリンからただでもらったものかもしれない。
そういえば、おなじみずほグループの大成有楽不動産の「品川勝島」マンション見学会では〝“コーヒーメーカーのフェラーリ〟と呼ばれる「LA-CIMBALI(ラ・チンバリー)」で淹れたコーヒーを頂いた。マスコミ対応でも双方は競っているのか。

ゲストルーム
総合地所 長谷工コーポ・不二建設の子会社に
長谷工コーポレーションは4月23日、同社と同社の子会社である不二建設が総合地所の全株式を取得し、子会社化したと発表した。
総合地所は昭和52年に創業以来、首都圏と関西圏で「ルネ」シリーズでマンションや戸建て事業を展開しており、これまでマンションは約6.4万戸を供給。最近はソリューション事業、賃貸管理業、アセットマネジメント事業にも力を入れてきた。
長谷工コーポは、同社グループの56万戸を超える施工実績と、総合地所のデベロッパーとしてお客さまと直接かかわってきたノウハウが融合することで相乗効果が高いと判断して株式取得を決議したとしている。
総合地所の平成26年度3月期の売上高は38,787百万円、営業利益は924百万円、経常利益は772百万円。
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このニュースには驚いた。記者は新米のころ、安宅産業が破たんし、その住宅部門の営業を承継し、安宅地所を設立したとき、古いビルの一室で当時の役員に取材し、デベロッパーとして独立する決意を聞いた。それからずっと取材してきたし、応援もてきた。その後、同社はレベルの高いマンションを供給してきた。
思い出すのは、昭和58年当時のマンション不況期のころだったか。長谷工コーポレーション(当時長谷川工務店)もデベロッパーから敬遠されていた。「長谷工ブランド」では売れなくなったからだ。「長谷工隠し」という、マンションの広告から施工する同社の名前を掲載せず、建築現場のシートの「HK」マークを別のシートで覆い隠したこともあった。
ところが、当時の安宅地所は施工・施工は長谷川工務店だったが、商品企画に確か日建ハウジングだったか東急設計だったかを絡ませ、素晴らしい「ルネ蒲田」(214戸)を分譲して早期完売した。うる覚えだが、1階部分の住戸は専用駐車場付きとしたはずだ。
同じころ分譲した「ルネ蕨」(342戸)もふんだんに樹木を植え、これも早期完売した。「ルネ御苑プラザ」(301戸)は、それまでの投資用マンションとは全く異なるレベルの高いコンパクトだった。
当時も圧倒的に施工費が安かった長谷工と設計・企画を分離することで、双方のいいところ取りをしたのが同社だった。コラボの走りだ。さすが商社(系)だと思ったものだ。マンション不況を脱出するのに同社がどれほど貢献したか言い尽くせない。日本ランディックとともにマンション商品企画を牽引した(三井不動産も頑張ったがこれは当然)。
昭和21年設立の不二建設も由緒ある会社だ。今後、不二建設と総合地所の統合もあるかもしれないが、記者としては「不二総合」なり「総合不二」(やや語呂がよくないか)を残してほしい。
三井不動産のゴールド記者発表会 蒼井さんの和服は人間国宝の北村武資氏作

さすがみなさんオリンピックカラーが勢ぞろい(マンダリン・オリエンタル東京で)
先ほど、三菱地所ホームの記者発表会場となった新丸ビル10階会議室の「竹」に気を取られたことを書いたが、今度は、先日、三井不動産の東京オリンピックゴールドパートナー決定の記者発表会に登場した蒼井優さんの着物について書く。
あの時、記者は蒼井優さんが着ていた着物に目が吸い寄せられた。申し訳ないが、蒼井優さんという名前は聞いたことがあるが、どなたが蒼井さんか、どの三井不動産のCMに登場しているのか全然分からない。発表会場となったマンダリンホテルも広く、目が悪いので容姿も容貌もさっぱり判別できなかった。
ところが、深い藍か紺色(正確にはそう見えた)の和服が素晴らしく、ほっそりした体型によく似合った。あの森氏もすっかり引き立て役に成り下がっていた。「凛」という言葉はこのような姿の人の形容にふさわしい。マンションなどに使っていただきたくない。あの鹿島の「加賀」のマンションだけは「凛」を付けてもいいと思うが…。
そこで、この4月で異動になったが、これまで大変お世話になった同社の前広報担当Hさんに「Hさん、お願いだから最後の手助けと思って、あの蒼井さんが着ていらっしゃる着物が何か聞いてほしい」とお願いした。
その回答が本日あったのだ。Hさんに感謝申し上げるのはもちろん、答えていただいた蒼井さんにも心からお礼を申し上げます。いま、ネットで蒼井さんがどのような方か調べます…申し訳ございません。オフィシャルWEBでお顔を拝見しましたが、どこのどなたか、どんなドラマに出ていらっしゃるのかさっぱり分かりません。わたしはほとんど西武の試合しか見ません。
わたしが知らなくたってどうでもいいのです。それよりここからが本題。Hさんの調査によると、蒼井さんがお召しになっていた着物は「八丈織」で、帯は「経錦(たてにしき)」、作者は人間国宝の北村武資氏だった。
北村氏の作品はネットで公開されている。記者の視力はメガネをかけていても左右とも0.6。それでも蒼井さんの着物のレベルが違うことを見抜く心眼があるのだといいたいが、これは嘘。
そう言えば、あの時の菰田社長が着ていたスーツは黒で、ネクタイはオリンピック第2エンブレムと一緒の赤だった。赤は佐藤さんのドレス、白は田中さんのドレス、青は森氏のネクタイ、黄色はなかったが、アジア=日本人そのものだからなくてもいいのだ。ひょっとしたら蒼井さんの和服は組織委員会の花をモチーフにしたエンブレムに用いられている「江戸むらさき」なのかもしれない。
こういう人たちはみんな会場や目的によって着る物を変える。さすがだ。記者は着たきり雀だ。「人は身なりでなく中身だ」といっても誰も聞いてくれない。
三井不動産13社目の東京オリンピックゴールドパートナーに(2015/4/20)
三菱地所ホーム〝うちだけのエアロテック〟武器に注文・富裕層向けに攻勢
三菱地所ホームは4月23日、全館空調システム「エアロテック」の販売20周年を機に、建物販売価格は据え置きで、「オリジナルHEMS(ヘムス)」と「太陽光発電システム(1.8kW)」をツーバイフォー工法(木造)の注文住宅に標準搭載すると発表。同時に、都心部の富裕層向けに木造、鉄筋、コンクリート、鉄骨など工法を問わない特別注文住宅「エクストラ」を担当する設計チームも設置したと発表した。
「エアロテック」は、同業他社に先駆けて同社が1995年に発売開始した1棟まるごとの空調をコントロールするシステム。同社の試算によれば、45坪換算で発売当初の一般住宅の年間冷暖房費が約20万円だったのに対し「エアロテック」は約12.1万円と大幅に光熱費を削減した。現在は、一般住宅が約10.7万円に対し、「エアロテック」は約6.36万円となっている。
今回標準搭載する商品は、バージョンアップとコストダウンにより実現したもので、太陽光発電パネル10枚(67.5万円)を追加し、エネファーム(88万円)を搭載することで-12.6GJ(エネルギー量を測る国際単位)の「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)」を実現する。
「エクストラ」設計チームは、同社の非木造建築で20年以上の実績・経験のあるプロを結集。都心部の富裕層やこだわり層の多様なニーズ応えていく。坪単価150万円以上の高額住宅にも対応する「Platinum selection」(プラチナセレクション)部門も新設する。
発表会に臨んだ加藤博文社長は、「当社は知名度も低く、年間500~600戸くらいの受注しかないが、〝便利・安心・安全〟に対する熱い取り組みは誰にも負けないし、全館空調のパイオニアの自負もある。富裕層向けやリフォームにも力を入れ、2014年度の売上高280億円、リフォーム30億円を2020年にはそれぞれ380億円、100億円に引き上げる筋肉質の組織を構築する」と話した。
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加藤社長は数分間のあいさつの中で、「自負している」「誰にも負けない」「他社にはない」「うちだけ」などを連発した。
記者もうなずいた。同社が「エアロテック」を発売して、ある大手デベロッパーが分譲戸建てに採用したのを見学して〝間違いなくヒットする〟と確信したのを覚えている。同社の営業マンから「お客さんのミリ単位の要求に応えられるのはうちだけ」という話も聞いている。
それだけ素晴らしい商品と〝三菱地所〟のブランドを背負いながら、他社に圧倒的に負ける年間500~600戸というのはいかにも少なすぎる。
少なすぎるということは、飛躍的に伸びる可能性も秘めているということだ。同社にエールを送りたい。工法を問わない特別チームもいい。お客さんは工法などにそれほどこだわっていないと思う。ハイブリット工法だ。(〝やっぱり表面・肌は木がいい〟と思ってくれると嬉しいのだが)
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発表会が行われた新丸ビル10階の会場に入った途端に記者は落ち着きをなくした。
何と用意されたテーブルは精緻な竹製ではないか。座った椅子も竹製だ。椅子も机も竹製というのは、飲み屋以外経験がない。
もう、会見はそっちのけで、どこの竹だろうか、地所ホームは国産材の利用に力を入れているので国産だろうか、いやそんなことはない中国だろう、三井の億ションには竹が用いられていたが地所はなかったはずだ、机は折り曲げできないのか、パイプ机と比べたらどれくらい高いのか、お尻が痛いのが難点だ、昔お金持ちの同級生の女の子は座布団を敷いた、田舎の竹は今が旬のはずだが…などと思考が右往左往。
それにしても一昨日はリッツ・カールトンの個室トイレや宴会場の設備仕様に気を取られ、昨日は三井ホームの自腹の「カフェ×90」に浮足立った。今日は竹だ。
会見後、会場でもらった「ECOOZZERIA」(エコッツェリア協会)のパンフレットをもらった。2007年5月に設立された社団法人だ。いい仕事をしている。同業の記者の食事の誘いがなければ受付の女性からじっくり説明を聞いていたのに…残念。

