都心も郊外もマンション絶好調 三菱、東急、東建、フージャースが即完リリース
都心も郊外もすさまじい売れ行き-6月29、30日の両日、三菱地所レジデンス、東急不動産、東京建物、フージャースコーポレーションの4社はそれぞれマンションの即日完売のリリースを発信した。都心も郊外も極めて好調な売れ行きを見せている市況がより鮮明になってきた。
三菱地所レジデンスが即日完売したと伝えたのは「ザ・レジデンス津田沼奏の杜」(全869戸)の最終分譲12戸で、競争倍率は最高8倍、平均3.5倍だった。津田沼駅から徒歩7分の全869(事業協力者住戸187戸含む)で、価格は3,718万~4,488万円(専有面積約60~70㎡)。事業主は同社のほか野村不動産、三井不動産レジデンシャル。
今回の即完によって、津田沼駅南側で進められている土地区画整理事業地「奏の杜」地区では、2011年12月に分譲開始された第一弾の「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」(全721戸)をはじめ「ザ・パークハウス津田沼奏の杜テラス」(全62戸)、「パークホームズ津田沼奏の杜」(全48戸)、そして今回の物件と合わせ1,700戸が3年半の間に完売したことになる。年間に500戸近いペースだ。
区画整理事業によって街並みが整えられ、都心へもアクセスがいい割に坪単価が200万円前後に抑えられているのが人気を呼んだ。
同社の杉山博孝社長は7月1日、平成27年の路線価が発表されたことを受けて、「住宅事業においては、好調な株式市場、景気の回復等を背景に、分譲マンションの取得需要は引き続き旺盛で堅調に推移している。『本当に良いものにはお金を払う』顧客が増えてきているとの実感がある」とコメントしている。
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東急不動産が即完したと発表したのは「ブランズタワーみなとみらい」(全228戸)の第1期150戸で、最高19倍、平均2.4倍だった。専有面積は43~120㎡、価格は4,570万~2億2,870万円(最多価格帯6,500万円台)、坪単価440万円。
この物件については人気になるのは予想されていたことだが、坪単価が400万円をはるかに越えていることには驚かされた。億ションなどの単価が高い住戸が全体の単価を引き上げている要因だろうと思われるが、昨年当たりは坪380万円くらいではないかと業界内では噂されていただけに、すごい上方修正だ。
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東京建物の即完マンションは「Brillia日本橋三越前」の全44戸。専有面積は51~72㎡、価格は5,400万~1億90万円(最多価格帯8,800万円台)。最高倍率は13倍。登録者は50歳代~60歳代が約47%で、海外からも5%あった。
この物件も人気にはなるだろうと予想していた。すぐ側で、野村不動産が分譲した「プラウド日本橋三越前」(88戸)が驚異的な人気を集めていたからだ。年齢の高い方が多数申し込んだというのは、やはり「三越」に歩いていけるという利便性だろう。女性の目線で商品開発する「Bloomoi(ブルーモア)」の企画もヒットしたのだろう。
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フージャースコーポレーションが即完したのは「デュオヒルズつくばエンブレム」(全352戸)の第1期・第1期2次の110戸。
つくば駅から徒歩4分で、駅までペディストリアンデッキで結ばれている一等地の立地で、20階建て免震マンション。デザイン監修は光井純氏。リリースには価格が公表されていないが、坪単価は170万円台の半ばにとどまっているはずだ。記者は極めて割安感があると見ている。つくば市では大量の官舎が廃止されることになっており、その受け皿としても注目されているはずだ。
予約殺到 三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」(2011/10/6)
プラン・設備がいい 坪400万円は納得 東急不動産「みなとみらい」(2015/5/13)
“プラウド”に挑戦状 ほぼ同じ単価で「Brillia日本橋三越前」(2015/4/25)
ポラス「第2回 学生・建築デザインコンペ」受賞者決定

最優秀賞を受賞した山本氏(左)と村松氏
ポラスグループのポラスは6月29日、「第2回POLUS-ポラス‐学生・建築デザインコンペティション」の公開審査会を6月25日に開催し、最優秀賞(1点)、優秀賞(1点)、入選(3点)、佳作(6点)が決定したと発表した。
最優秀賞は、村松佑樹氏(東京理科大学大学院)・山本大地氏(同)の「衣替えする住宅」、優秀賞は山﨑基弘氏(大分大学大学院)・村上大昴氏(同)・大堂麻里香氏(同)の「つもる蔵詩」。
最優秀賞を受賞した村松氏は「僕たちが表現したかったことが実際の建築としてより良いものになるよう、今後も2人でブラッシュアップしていければと思っています」と、山本氏は「ここで満足するのではなく、これからも良いものを設計していきたいと思っています」とそれぞれ喜びを語った。
審査員長・青木淳氏(青木淳建築計画事務所)は、「街の問題、住宅の問題、人が集まって住むということに対して木造建築で応えていくということを本コンペでは問うています。昨年の第1回と比べると、今回の第2回はより具体的な課題になりました。447の応募作品があった中、本日の5作品はどれも素晴らしいものでした」と講評した。
ポラスグループ代表・中内晃次郎氏は、「このコンペが少しずつ学生の皆さんに浸透してきているように感じ、嬉しく思っています。入賞された5作品はテーマに沿ってたくさんのアイデアが盛り込まれており、非常に素晴らしいものでした。今回のコンペも『木造』にこだわらせていただきました。木造にこだわり続けていくことで、木材産業、住宅産業に対する社会や学生の皆さんの理解を深めていただき、今後の日本の建築文化・住文化・住生活をより良くできればと思っています。『作品の実物件化』も進めております」と挨拶した。

入賞者と審査員のみなさん
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今回の公開審査会は都合で取材できなかったので、ニュースリリースをコピー&ペーストするしかないのだが、やはり審査会の模様を生き生きと伝えることはできない。リリースに添付されている受賞者の作品を読み込もうとしたが、ぼやけて中身を理解することはできなかった。
同社は昨年の第1回の全応募作品(458作品)の中から1作品を「三郷中央」で実物件化することを進めており、11月に分譲することになっているので、必ず取材してレポートしたい。
ポラスが学生・建築デザインコンペ 458作品が応募、5作品が入選(2014/8/6)
野村不動産「虎ノ門駅前」の再開発計画 国家戦略特区に認定

「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」完成予想図
野村不動産は6月30日、同社が事業協力者として参画している「虎ノ門駅前地区第一種市街地再開発事業」が東京圏国家戦略特別区域における国家戦略都市計画建築物等整備事業として、内閣総理大臣の認定を受けたと発表した。
国家戦略特区制度は、国の主導により国際的な経済活動の拠点の形成を図ることが目的。本事業は、銀座線「虎ノ門」駅の地上・地下の駅前広場を整備するとともに、業務・商業機能の高度化を図る。
計画地は、港区虎ノ門一丁目の敷地面積約2,800㎡。建物は地下3階地上23階建て延べ面積約45,800㎡。着工予定は平成29年3月、竣工予定は平成32年3月。
Amazon ネット通販「リフォームストア」に積水、大和ハウスグループが出店

左からチャン氏、杉浦氏、阿部氏、山村氏(コンラッド東京で)
Amazonは6月30日、住宅リフォームに関する商品・サービスのネット通販「リフォームストア」(http://www.amazon.co.jp/reform)を開設し、取扱いを開始したと発表した。出店するのは積水ハウスグループ、大和ハウスリフォーム、ダスキンの3社で、“バリエーション豊かな品揃え”“価格やサービス内容の明確化”“簡単に商品やサービスを選べ、購入できる利便性”などを重視している。
積水ハウスは、グループの積和建設がキッチンやユニットバス、洗面まるごと、トイレまるごとなどの小規模リフォームメニューをパッケージ化し、最大21都府県で4011品目の「定額パッケージ型リフォーム」を「リフォームストア」に出品する。
大和ハウスグループの大和ハウスリフォームは、インスペクションを重視してキッチン・洗面室・トイレ・ユニットバスなど内容と価格を明示してサイト上に出店する。対象エリアは8都県。
ダスキンは、全国47都道府県を対象に、エアコンクリーニング、キッチンクリーニング、全自動洗濯機除菌クリーニングなどを定額で販売していく。
会見で、アマゾン ジャパン代表取締役社長 ジャスパー・チャン氏は、①品揃えの充実②価格・内容の明確化③簡単でサービス・商品が買える-の3点を強調し、「素晴らしい商品・サービスの提供ができる」と胸を張った。
積水ハウス代表取締役社長兼COO・阿部俊則氏は、「新築住宅累積とリフォーム売上でNo1の積水ハウスグループだからこそできる高品質、安心、価格以上の価値を提供する。建築請負はネット販売では難しいという常識を変え、小規模から中・大規模リフォームにもつなげ、リフォーム事業のさらなる成長を図る」と、売上高は2016年度目標の1,570億円から近い将来2、000億円に伸ばす足掛かりにしたいと話した。
大和ハウスリフォーム代表取締役社長・杉浦純一氏は、 「出店は、当社が施工したお客様だけでなく一般のお客様のニーズを掘り起こすことにもつながる。水まわり工事には床下点検を無料でセットし、インスペクションも販売する」と語った。
ダスキン代表取締役社長・山村輝治氏は、「これまではフランチャイズ方式で、担当者が1軒1軒お伺いする超アナログ的な仕事をしてきたが、『リフォームストア』は全国一律同一価格で、スピーディに対応できるメリットがある」とし、網戸のクリーニング、庭木の管理などのサービスも検討していく意向を示した。

Amazon「リフォームストア」トップページ
コスモスイニシア 「‘柔らかさ’のある住まい」テーマの新ブランド「INITIA CLOUD」

津田氏(左)と佐藤氏
コスモスイニシアは6月30日、「‘柔らかさ’のある住まい」をテーマにした新ブランド「INITIA CLOUD(イニシアクラウド)」を立ち上げ、近く供給するマンション「イニシアクラウド二子玉川」、リノベーションマンション「パレ二子玉川」、一戸建て「グランフォーラム梶が谷」を皮切りに分譲していくと発表した。
「INITIA CLOUD」は、Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出された世界的なデザイナー佐藤オオキ氏が代表を務める「nendo」が監修し、マンション、リノベ、一戸建てなどのカテゴリーの枠を超えて、家族構成やライフサイクルの変化に対応し、あわせて心地よい空間を提案することで、「‘柔らかさ’のある住まい」を実現する。
基本は、開放的な大きなスペースとスライドウォールを組み合わせ。スライドウォールを開閉することでさまざまな間取りやレイアウトが可能になる。「キッチンなのに廊下にもなる」「廊下なのに収納にもなる」など、従来では考えられなかった柔軟な提案も行っていく。
発表会に臨んだ同社執行役員レジデンシャル本部副本部長・津田英信氏は、「これまで業界スタンダードになるようなものづくりを行ってきたが、間取りの研究開発余地はまだまだあると考えてきた。しかし、従来の建築関係、学者などとのコラボには発想に限界もある。佐藤さんの『デザインは人を幸せにするもの』の言葉にひかれ、2013年に『建築分野を超えた仕事がしたい』と依頼した」とコラボの経緯を語った。
佐藤氏は、「住まいとは何か、イニシアって何かなど、大きなフレームで考えたとき、家電などと比べて住宅はハードもソフトも“固い”し、進化していないんじゃないかと考えた。そこで浮かんだのが“柔らかさ”。大事なのは“SCENE(シーン)”“TIME(タイム)”“TOUCH(タッチ)”。これをテーマにした」と話した。

概念図(SCENE)

概念図(TIME)

概念図(TOUCH)
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なかなか面白い発想だ。詳細は別掲の記事を読んでいただきたいが、同社は昨年、創業40周年記念のプロジェクト「イニシア武蔵新城ハウス」を分譲した。これまで取り組んできた同社のものづくりの集大成の物件といえるもので、素晴らしいものだった。
今回の新ブランドはその延長線上にあるものと理解した。しかし、津田氏が目標とした「年間供給戸数の10%程度」という目標については注文を付けざるを得ない。
佐藤が話したように、今の住宅は固くて進化していないというのであれば、同社が先頭に立って変えていくという気構えがほしい。それが新ブランドのコンセプトだ。10%というのは情けない。
記者は、今後供給するすべての物件に“SCENE(シーン)”“TIME(タイム)”“TOUCH(タッチ)”を採用するのは困難なのは理解できる。コストなど様々な制約があるのも分かる。
しかし、同社の年間のマンション供給量は1,000戸くらいか。そのうち新ブランドが10%とすれば100戸だ。供給戸数を競う時代ではないが、これはいかにも少ない。ユーザーに浸透しない。これまで分譲してきた物件でも新ブランドのコンセプトに近いものを同社は供給してきている。
「INITIA CLOUD」は単にマンション、戸建てブランドの一つにとどまらず、同社のマンション事業全体、企業姿勢にもつながるものだ。エッセンスだけでもいい。新ブランドが業界をリードし、やがてはスタンダードにする姿勢をアピールしてほしい。

「イニシアクラウド二子玉川」完成予想図
創業40周年記念の「イニシア武蔵新城ハウス」 30年前の「シカク」蘇る(2014/10/9)
東急リバブル 自社分譲マンション「ルジェンテときわ台」販売へ

「ルジェンテときわ台」
東急リバブルは6月27日(土)、同社の自社分譲マンションブランド「L’GENTE」シリーズの「ルジェンテときわ台」(総戸数29戸)の建物内モデルルームをオープンする。
物件は、東武東上線ときわ台駅から徒歩6分、板橋区南常盤台2丁目に位置する全29戸。専有面積は32.57~62.27㎡、予定価格は3,000万円台~5,200万円台、坪単価は270万円前後。施工はトヨダ工業。販売開始は7月下旬の予定。
全29戸のうち21戸が角住戸で、内廊下方式、全居室スライドドアを採用。共用部では「トリプルセキュリティ」や、ダイエーのネットスーパーと提携し、インターネットから注文可能な食配サービス「食配ラボ」を導入する。
ブルースタジオ 小田急電鉄の社宅再生リノベ「ホシノタニ団地」完成

「ホシノタニ団地」
小田急電鉄とブルースタジオは6月23日、小田急線座間駅前の小田急電鉄社宅をリノベーションした賃貸住宅「ホシノタニ団地」を報道陣に公開した。
物件は、小田急小田原線座間駅から徒歩1分、座間市入谷5丁目に位置するRC(ラーメン構造)5階建て3号棟28戸と4号棟27戸。既存建物竣工は3号棟が1965年、4号棟が1970年。リノベーション完成時期は3号棟が2015年6月、4号棟が2015年3月下旬。専用面積は37.38㎡。月額賃料は70,000~95,000円。管理費は5,000円。企画・設計監理はブルースタジオ。設計・施工は大和小田急建設。事業主は小田急電鉄。貸主は小田急不動産。
小田急電鉄は、建物が老朽化したことから再生手法について10年前から検討を進めていたが、5年前、団地再生に実績があるブルースタジオに依頼して、リノベーション賃貸マンションにすることを決定した。
隣棟間隔が広く多面的に利用できることなどから、サポート付き貸農園やドッグラン、カフェを設けることで地域にも開放した計画とし、座間市の依頼で子育て支援施設も設置。1号棟と2号棟は、市営住宅の建て替えに際し居住者が一時入居する市営住宅用に当てられる。
建物は耐震補強を施したうえ、極力コストを抑えながら間取りの変更、ナラ材の無垢材のフローリング、一部床下げ、断熱材の充填、ウッドデッキの設置などの工夫を凝らすことで魅力付けを行っているのが特徴。
ブルースタジオ専務取締役・大島芳彦氏は、「建蔽率が20%を切っている団地特性を考え、駅前広場も整備し〝この街に住みたい〟と思える豊かな空間を整えた」と話した。
4号棟は募集を開始しており、これまでに22室のうち13室が契約済み。入居者は30歳代の単身者が中心で、地元だけでなく都心方面からの問い合わせも多いという。3号棟の募集はこれから始まる。

サポート付き貸農園

団地のコンセプトなどについて語る大島氏
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築50年も経過し、エレベータがなく面積も約37㎡しかないので、いくらリノベーションをしても入居者が集まるのだろうかと思ったが、企画がヒットしたようだ。確かに豊かな居住空間に生まれ変わっている。
「ホシノタニ団地」というネーミングがいい。名前の由来は、鎌倉の時代に古東海道と八王子街道が交差する宿駅「いさま」があり、その地には「星谷寺(しょうこくじ)」が建立されている。その寺には昼でも星を映す井戸があるほど、星が美しい集落だったという。人と人をつなぐ、人と街を繋ぐ、星がつながり星座になるようにと「ホシノタニ団地」が誕生したのだそうだ。
そういえば、神奈川県横浜市には「星の丘」がある。マンションもよく売れた。
ブルースタジオが携わっているプロジェクトはいくつか見学しているが、それぞれに夢があり優しさ温もりを感じるものばかりだ。古いものと新しいものを融合させる思想、哲学のようなものがうかがえる。
今回も、4棟の建物外観カラーリングは春夏秋冬に分け、それぞれ星座をデザインとして取り込んでいる。玄関サイドの牛乳箱だったものは、居室を示すサインにしている。ささいなことだが人はそういうところに感動する。細かなことにも手を抜かない工夫がある。

1階住戸に設置されたウッドデッキ(左)と耐震補強された建物外観

モデルルーム(キッチンの面材はラワン)

団地エントランス部分
大成有楽不「オーベルグランディオ横浜鶴見」 大きな役割果たす入居者イベント

「オーベルグランディオ横浜鶴見」
大成有楽不動産が先に行った「オーベルグランディオ横浜鶴見」の入居済みの人を対象としたコミュニティイベントを見学した。デベロッパーは最近、こうしたコミュニティ支援のイベントを積極的に行っているが、同社は地域の企業と連携した多彩なイベントを行うのが特徴で、この日は、横浜DeNAベイスターズのマスコットダンスやボーネルンドの「キドキドつるみ」が行われた。
このマンションの商品企画やコミュニティ支援の取り組みについては、別掲の記事を参照していただきたいが、小さなお子さん連れのお母さん方がたくさん集まっているのを見て、改めて居住者同士や地域とのつながりが大きな役割を果たしていることを実感した。
今回のコミュニティ活動は、全3棟553戸の「オーベルグランディオ横浜鶴見」の3棟別々の管理組合が「共同コミュニティ委員会」を設置し、同社のコミュニティサポート事務局とフォーシーカンパニーの「マチTOMO事務局」がイベントの企画・開催、サークル立ち上げ支援を行うもの。横浜DeNAベイスターズ、キリンビール、横浜国大、京急電鉄、森永製菓、東京ガスなどの企業と連携したプログラムも実施している。2017年3月まで支援していく。今回は入居が始まっている2棟の居住者が対象。

横浜DeNAベイスターズのキャラクター
ベイスターズのイベント参加者の一人で、昨年12月に入居した3人家族の30歳代のお母さんは、「妊娠したとき、マンション購入を検討しました。それまでは戸塚の賃貸マンションに住んでいたのですが、5階建ての4階部分でエレベータはありませんでした。このマンションの決め手は駅に近いこと。コミュニティ支援のプログラムがなければ、自分から積極的に交流することはなかったはず。とてもありがたいです」と話した。
また、「キドキドつるみ」に参加していた11カ月と3歳のお子さん連れの30歳代のお母さんは、「ママ友ができてとても楽しい。今日も、この会に参加する前にコストコにみんなと行ってきました」と交流を楽しんでいた。

「ママ友ができてとても楽しい」と語るお母さん
もう一人の20歳代のお母さんからは、「RBA野球の記事を書いている方でしょ。パパの会社も参加しています」と呼びかけられた(これには驚いた。このパパのことはよく知っているが書かない。仕事も野球も一生懸命の方だ)。
マンションは「アリーナテラス」(180戸)と「コンフォートテラス」(193戸)が分譲済みで、現在分譲中の最終街区「ブリーズテラス」(180戸)は100戸供給してほぼ完売している。

敷地内には樹齢80年はありそうな既存樹のケヤキの大木が植わっていた(コンフォートテラス)
三井レジ・JX日鉱「武蔵小杉」 第1期は409戸 単価は330万円

「パークシティ武蔵小杉 タワーズイースト」完成予想図
三井不動産レジデンシャル(事業比率50%)とJX日鉱日石不動産(同)は6月24日、記者発表会を行い、川崎市中原区の住宅・商業・文化一体開発のプロジェクト「パークシティ武蔵小杉ザガーデン」(全2棟、約1,200戸)のうちの1棟「パークシティ武蔵小杉 タワーズイースト」(全592戸)」の第1期409戸の販売を6月27日から開始すると発表した。駅から徒歩4分で、坪単価は330万円。人気必至のマンションだ。
物件は、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ライン武蔵小杉駅から徒歩4分(JR横須賀線・湘南新宿ラインのホームまでは連絡通路利用でさらに徒歩6分)、東急東横線・目黒線武蔵小杉駅から徒歩5分、川崎市中原区小杉町2丁目に位置する53階建て全592戸。第1期(409戸)の専有面積は44.93~105.81㎡、価格は4,390万~15,800万円(最多価格帯7,200万円台)、坪単価330万円。設計・施工・監理は竹中工務店。竣工予定は平成29年12月下旬。
昨年10月からの資料請求は約10,000件、5月からオープンしたモデルルーム来場者は約2,000組。来場者の約45%が中原区在住で、30歳代・40歳代で約55%。居住形態は持ち家が約45%。年収は1,000万円以上が約45%。約95%が実需。
現地は、総面積が約92haの再開発エリアの一角で、これから開発が進められる駅北口の第一弾プロジェクト。敷地は旧日本石油の社宅・独身寮跡地。10数年前から両社が再開発計画を進めてきた。建物は免震で、敷地の約4割を緑化。敷地南面に約200mにも及ぶ商業施設と、2階には川崎市が所有する約3,000㎡、1,000人規模のコンベンション施設が併設される。
商品企画では、複層防災プログラム、サステナブルの取り組みのほか、「KOSUGIからCOSUGIへ」というコンセプトのもと、コミュニケーションcommunication)、コラボレーション(collaboration)、コミュニティ(community)を通じ「ともにつながって」、「KOからCOへ」の新しい価値を見出していける取り組みを進めるのが特徴。
発表会に臨んだ三井不動産レジデンシャル執行役員横浜支店長・徳川浩一氏は、「武蔵小杉は近年人気が高まっており、いつも〝住みたい街ランキング〟の上位にランクされている。われわれは、これまで駅南側の3棟のマンションや商業施設、駅前広場の整備などを行ってきており、街の発展に貢献してきた。開発地はJX日鉱日石の思い入れの強い土地であり、われわれの街を牽引してきたという想いも込めた」と話した。JX日鉱日石不動産取締役開発事業部長・伊藤裕樹氏は、「敷地の旧社宅には最盛期で300人の社員が住んでおり、大きな公園もあり、地域の人との交流もあった。コンセプトにはその思いも盛り込んだ」などと語った。

「ゲストサロン」(左)と「ビューバス」
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坪単価は330万円。事前に聞いていた数字とほぼ同じだ。いまから10年くらい前に分譲された第一弾は220万円くらいだった。あれから100万円以上も上昇した。
第1期409戸という数字も驚きだ。近年の一挙販売戸数の多さでは「勝どき」500戸、「Tomihisa Cross」482戸、「SKYZ」470戸に次ぐのではないか。
「KOからCOへ」のコンセプトもいい。よく考えたものだ。わが国のローマ字は公式にはヘボン式を採用しているので「こ」は「KO」なのだろうが、別に「CO」と書いても間違いではないはずだ。今回のプロジェクトだけでなく「小杉」は「COSUGI」とアルファベット表記を統一したらどうか。
モデルルームでは、三井デザインテックの小野京子氏がデザインした価格が1億5,800万円の特別仕様の住戸がいい。。天井高は2850ミリ、無垢のうづくり仕上げの建具ドア、初めて見るような御影石の床、たたき仕上げのドア把っ手などが印象的だった。

ライブラリーラウンジ
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ひとつだけ理解できなかったのはコンセプトムービー。「KOからCOへ」を表現したものだが、ママ役の佐藤康恵さんは全然知らないし、小杉のマルシェやら多摩川でのイベントが映し出されても「小杉に川はあったのか」と首をかしげるだけだった。イメージに流れすぎたのではないか。
その後のプロジェクトムービーは極めて明解。物件の特徴を余すところなく伝えきっていた。逆のほうがよかったのではないかと思った。
同じ川崎市の注目物件、野村不動産「宮崎台」は最初から田園都市の歴史、思想を伝えた。広告には説得に重きを置いたものとイメージを重視したものとがあるが、さて今回の評価は…。

モデルルーム
もう一つ、パンフレットについて。これは重い。優に2キロはある。しかも凝っている。
大きく分けて2つ。一つは杉板文様をプリントした紙袋で、図面集などが入っている。これはまあ普通だ。
すごいのはもう一つのほう。スギ独特の香りがする本物の杉の木箱入りで、写真集やタウンガイド、コンセプトブックなどが収められている。「GREEN NEIGHBORHOOD LIFE」と名付けられたガイド誌とコンセプトブックのようなものは、直径が約25センチの半円形の形をしており、開くと横が30センチ強の楕円になる。全部で40ページ以上もある。
これだけでも面白いが、縦約25センチ、横約5センチの折本がまたユニークだ。表と裏に手書きの文章を印刷したもので、絵が添えられており、すべて開くと3メートルくらいもある。
これでとどまらない。中身は見ていないが、ジグゾーパズルのようなもの賀ビニール袋に入っている。小さな子どもにぴったりではないか。
まだある。コースタを綴じたような四角い形のもので、謎解きのようにコンセプトを解き明かしていく内容になっている。
高価なものでは、桐の箱に入った原価で数万円もするリゾートマンションのパンフレットをバブル期にもらったことがあるが、今回のような面白いパンフレットは見たことがない。将来、プレミアがつくかも知れないので持っている人は捨てないほうがいい。
ちなみにパンフレットの重さの記録は、三井不動産レジデンシャルが伊藤忠都市開発と共同で分譲した「新浦安」の物件。確か4.2キロだったはずだ。

モデルルーム
三井不動産グループ「トレアージュ白旗」 有隣堂が新業態の店舗オープン

「有隣堂トレアージュ白旗店」 店内のオープンスペース
有隣堂は6月19日、三井不動産グループの三井不動産商業マネジメントが運営・管理する藤沢市のライフスタイルパーク「トレアージュ白旗ショッピングセンター」に有隣堂トレアージュ白旗店を6 月19 日(金)にオープンした。18日、オープンに先立って報道陣に公開された。
「有隣堂トレアージュ白旗店」は、有隣堂が三井不動産・三井不動産商業マネジメントと協働でショッピングセンター向けに新たに開発した新業態店舗。買い回りの向上を図るため、店舗内にお客様がゆったりとくつろげるフリースペース「トレアージュガーデン」を設置し、モール内の既存店舗と連携した様々なサービスを展開していく。
主な連携サービスは、①「FRESHNESS BURGER」などによるモール限定のデリバリーサービス②「ソフトバンク」など利用時に発生した待ち時間を過ごしてもらうサービス③「Francfranc Le Garage」や「HANAYATA(はなやた)」と連携したインテリアショップやフラワーアレンジメント④「TULLY'S COFFEE」のコーヒースクール、「明光義塾」の出張ミニ授業などイベントの共催と-など。
地元の人の交流の場、サークル活動の場としても無料で利用できるようにしていく。
発表会に臨んだ有隣堂常務・松信健太郎氏は、「三井さんからやってみないか、という声が掛かり、思い切ってやってみることにした。このままでは街からどんどん本屋がなくなっていく。商品を置かないスペースが地域の交流の場になり、笑顔あふれるスペースになってくれればいい。街の書店の本質とは何かをもう一度考える時期に来ている」と話した。

松信氏
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本屋が危機的な状況にあるのは記者も肌で感じている。景気の長期低迷、若者の活字離れ、ネットの浸食など、その原因はいろいろなところで語られている。
苦境を何とか打開しようと本屋さんも必死になっている。今回の有隣堂の決断もその一つだろう。売り場面積約540㎡のうち約90㎡のフリースペースに割くのには勇気がいったことだろうが、成功してほしいと願うばかりだ。同社は恵比寿や新宿でも同じようなサービスを行っているが、「全体の売り上げは落ちると考えていたが、横ばいで推移している」(松信常務)ようで、新業態は売り上げ減の歯止めになっている。

18日の事前内覧会
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松信氏が報道陣の質問に答えているとき、「歩く」ことを強調した。市場を調査するとき、とにかく地元を隈なく歩くのだそうだ。どのような家が建っているか、車はどのような種類か、洗濯物はどのようなものかをチェックするというのだ。
〝なるほど〟と思った。「歩く」ことはデベロッパーの仕入れも、われわれ記者にも共通する仕事のイロハ、鉄則だ。目利き力が試されるのは同じだ。
その意味で、本屋の長期低迷が続くのは、本屋に限らず、出版社や作家、ライターにも努力が足りないと感じてならない。
ある地方の駅前の大きな本屋に寄ったら、雑誌類だけでなく、辞書類、その他の多くの書籍にはビニールがかけられていた。
辞書などは店頭で手に取り、紙の厚さを確認し、文字の大きさ、デザイン、用例の多寡を調べて購入するのではないか。〝ビニ本〟は、中身が劣悪なのを自ら肯定しているようなものだ。「本を殺す」のは本屋自身ではないか。

店舗内

