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「BLUE  HARBOR TOWER みなとみらい」完成予想図

 近鉄不動産と三井不動産レジデンシャルが6月9日、「みなとみらい地区」最後の住宅街区の一角で開発を進めている商業・ホテル・住の複合開発プロジェクトのマンション「BLUE  HARBOR TOWER みなとみらい」記者発表会を行い、6月20日からモデルルームをプレオープンすると発表した。

 物件は、横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅から徒歩8分、同みなとみらい駅から徒歩9分、JR横浜駅から徒歩16分、横浜市西区みなとみらい6丁目に位置する27階建て全355戸(販売戸数305戸)。価格は45.91~136.97㎡、価格は未定だが、坪単価は400万円前後になる模様。竣工予定は2017年2月中旬。設計は久米設計。施工は大成建設。

 現地は、みなとみらい地区唯一のオーシャンフロント住宅街区の一角で、大型スーパー「(仮称)オーケーみなとみらい店」と「(仮称)ホテルビスタプレミオ横浜みなとみらい」や就業施設、保育施設が併設される。

 建物は免震構造で、オーシャンフロント住戸比率が約59%。高層階はプレミアム仕様で、著名なデザイナーズモデルルームを提案。コミュニティ形成を図る「クラブサロン」、「そごう横浜」と提携したショッピングサポートも行う。

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 これから神奈川県では三井不動産レジデンシャル「パークシティ武蔵小杉ザガーデンタワーズイースト」(592戸)と、野村不動産「プラウドシティ宮崎台」(429戸)のビッグプロジェクトが供給される。単価がそれぞれ異なり直接対決はないかもしれないが、東京都のユーザーにとっては悩ましい選択になるのではないか。

 この点について、三井不動産レジデンシャル執行役員横浜支店長・徳川浩一氏は「3物件とも〝住みたい街〟の上位にランクされており、注目されているが、地縁性や交通便などもあるので競合するというよりそれぞれで盛り上げていきたい」と語った。

 住戸プラン、設備仕様について。120㎡のプレミアムモデルルームには驚いた。「FENDI」などの高級ブランドの店舗を数多く手掛けるグエナエル・ニコラ氏を起用。2ミリ厚のタモの突板床、収納扉の裏側も含めた布クロス、和紙に金属箔を貼ったモダンな和室の天井、幾重にも折り重ねたような洋室の紙クロス、天然石のようなセラミックタイルなどをふんだんに用いている。

 標準タイプのモデルルームを担当しているいま人気のデザイナー鈴木ふじゑ氏がかすんでしまうほどだ。

 ただ、一つ二つ言わせていただければ、ニコラ氏の玄関・ホール間の引き戸はどうか。玄関そのものはそれほど広くなく、引き戸で仕切ってしまうのはどうか。和風住宅ではなくはないが、マンションではおそらく初の試みだろう。

 もう一つ、惜しいと思ったのはホールや居室の床の隅に設けたLED照明だ。部屋を暗くして照明だけ灯すとかなり強い光が目に飛び込んでくる。

 意図はよく分かる。昔のわが国の住宅は行燈、ろうそくなどのアッパーライトが基本だった。そこまで考えるのなら、光を直接目に入るようにするのでなく、床の壁に当てて優しい反射光を四方八方に拡散するようにしたら最高ではなかったか。残念。

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 来年日本で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)の開催地が三重県・賢島に決定した。同地では近鉄グループと三井不動産グループがそれぞれホテル・リゾート事業を行っており、わが故郷の久々の朗報なので絶好の機会だと思い質問した。

 これに対して、近鉄不動産常務取締役首都圏事業本部長・田中孝昭氏は、「まことに結構なこと。近鉄グループとしても喜ばしい。三井さん(ねむの里・鳥羽国際)と仲良くやりたい」などと話した。

 三重の野球ファンは近鉄でも阪神でもオリックスでもなく中日が圧倒的に多いが、近鉄と三交は三重県人にとっては足を支える存在だ。ここしばらくは賢島が全国区になる。

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プラン・設備がいい、坪400万円は納得 「ブランズタワーみなとみらい」(2015/5/13)

 

 

 

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「プレミスト高尾サクラシティ」完成予想図

 大和ハウス工業(事業比率80%)とコスモスイニシア(同20%)が6月中旬に分譲開始するマンション「プレミスト高尾サクラシティ」を見学した。この5年間で2棟120戸しか供給されていない高尾駅圏の総戸数416戸の大規模開発で、隣接の敷地には複合商業施設・戸建て・保育園も建設される。坪単価は160万円台の半ばになる模様。大和ハウス関係者は「第1期は即日完売する」と手ごたえを感じていた。

 物件は、JR中央本線・京王高尾線高尾駅から徒歩6分、八王子市東浅川町に位置する14階建て全416戸。専有面積は63.57~92.55㎡、予定価格は2LDKで2,500万円台~、3LDKで2,700万円台~、坪単価は160万円台の半ばになる模様。竣工予定は平成28年2月上旬~28年10月下旬。施工は長谷工コーポレーション。販売代理は野村不動産アーバンネット。

 現地は約16,000㎡の沖電気の敷地跡地。敷地に隣接して複合商業施設と戸建て街区が予定されている。保育所・小学校も隣接。「サクラシティ」は既存樹のサクラが市民にも開放され親しまれていたことから名づけられた。

 建物はほとんどが南向きの4棟分節構成で、エネルギー管理システム(MEMS)、地域コミュニティエネルギー管理システム(CEMS)などを駆使してスマートシティを構築する。

 住戸プランは70㎡台のファミリー向けが中心で、モデルルームは、オプションだが本物の木を壁や調度品に用いた提案がいい。

 これまで来場者は500組超。大和ハウス東京本店マンション事業部事業部長・松岡康成氏は「第1期の戸数は未定だが、必ず即日完売する」と自信を見せた。

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 バブル崩壊までは「高尾」はマンションや分譲戸建ての〝メッカ〟でもあった。都心に近い良好な住宅は1億円を突破していた。ここまで来ないと普通のサラリーマンは戸建ての取得などできなかった。高尾がどのような街であったかを少し紹介しよう。

 記者が真っ先に思い出すのが、「グリーンタウン高尾」(30.7ha、分譲住宅283戸、宅地分譲314区画、合計597区画)、「ホーメストタウン八王子」(34.8ha、総戸数606戸)、「城山手」(29.0ha、総戸数490戸)の3団地だ。分譲時にその都度取材に出かけ記事にしているが、ここで当時の記事を子細に調べる余裕がない。間違っていたらごめんなさいというほかない。

 「グリーンタウン高尾」の分譲開始は昭和60年。事業主は東京都住宅供給公社。高尾駅からバスで15分、土地面積は40~50坪台、建物は31坪以上、価格は3,000万円台の後半。公庫融資が1,000万円くらい付いており、頭金は2,000万円台の後半。公庫のローン金利は10年固定で5.25%、11年目以降は6.15%。施工はハウスメーカーの約10社。

 当時、都公社の分譲事業は低迷を続けており、事業継続をかけたプロジェクトだったが、販売時期が幸いした。まさにバブルの発生時。第1期の分譲住宅は100戸を超えていたが、申し込み倍率は数倍に達した。都公社の担当課長が大喜びしたのを思い出す。

 「ホーメストタウン」はどうか。宮脇檀がランドプランを担当しただけあって素晴らしい街に出来上がった。今でも風格がある。記者の記憶に残る団地の一つだ。

 ただ、開発許可を得るのに難航したため、販売開始はバブル崩壊後の平成5年くらいだった。事業主の殖産住宅は「太平住宅」「日本電建」とともに戸建て分譲の老舗だが、経営難から平成14年、民事再生を申請して破たんした。

 もう一つの「城山手」は相互住宅が事業主で、分譲開始は平成6年。こちらは前2者がバス便だったのに対して徒歩圏であることからまずまずの売れ行きをみせた。価格は6,000万円くらいではなかったか。こちらも街並みが素晴らしかった。

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「グリーンタウン高尾」街並み

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「ホーメストタウン八王子」街並み

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 この3団地でトータル約1,700戸だ。当時の購入者はほとんど60歳以上になっているはずだ。世帯分離で子世帯が独立、転居するケースが増え、世帯の高齢化にともなう様々な問題を抱えていることは容易に想像がつく。

 大和ハウスの今回のマンションがこれら3団地や周辺の戸建て団地から大量の買い替え・買い増し需要を吸収するのではないか。圏央道へも車で約5分という立地もユーザーの購買意欲を刺激するかもしれない。リニア停車駅の「橋本」にも車で約15分だ。もちろん高尾山も近い。

 地元居住者だけでなく、広域からも集客できるかどうか、「高尾」の魅力を訴えきれるかどうかが販売のカギとなる。

 昔の話をしてもしょうがないのだが、当時のローン金利が5%を超えていたのをいまのユーザーはどうとらえるか。

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 「サクラシティ」の取材後、「グリーンタウン高尾」と「ホーメストタウン八王子」の街並みを見て回り、お茶でも飲もうと喫茶店に入った。店の名は「カフェ・ド・ラ・ネージュ」。「ラ・ネージュ」はフランス語で「雪」。こじんまりした古風な内装で椅子はカリモク製、床はレンガ張り。二重窓の中には鮮やかな赤のゼラニウムの鉢がたくさん置かれていた。カウンターには白い可憐なドクダミの一枝が、窓側にはユキノシタの花がさりげなく飾られていた。

 ドクダミは記者の大好きな野草だ。誰からも嫌われるが、匂いはすさんだ心を癒してくれる鎮静剤だ。嬉しくなってオーナーのKさんに声を掛けた。

 店の開業は昭和54年で、Kさんは二代目。戦中の昭和18年、神田の生まれ。「高尾も夏は暑いですが、朝晩は涼しい。空気もきれいだし離れられない」と話した。

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「カフェ・ド・ラ・ネージュ」に活けられていたドクダミとユキノシタ

 東急リバブルは6月4日、香港に支店を開設したと発表した。香港の投資家に対してダイレクトで日本の不動産情報を紹介するのが狙い。

 同社は2014 年10 月、香港に駐在員事務所を開設し、日本への不動産投資動向に関するマーケティング調査を進め、現地の金融機関や不動産会社などと関

係を構築。これまでの駐在員事務所を支店化した。

 所在地は30/F, United Centre, 95 Queensway, Hong Kong、名称は東急リバブルソリューション事業本部香港支店。支店長は佐々木博士氏。

 

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「ザ・パークハウス グラン南青山」完成予想図

 三菱地所レジデンスは6月4日、同社の都心のフラッグシップマンションシリーズ「ザ・パークハウス グラン」の第4弾「ザ・パークハウス グラン南青山」のモデルルームを6月6日にオープンすると発表した。東京メトロ表参道駅から徒歩4分の全101戸の規模で、「南青山5丁目」アドレスでは初の大規模物件。坪単価は800万円弱。

 物件は、東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線表参道駅から徒歩4分、港区南青山5丁目に位置する7階建て全101戸(事業協力者住戸81戸含む)。専有面積は60.21~222.37㎡、価格は未定だが、坪単価は800万円弱。最大面積住戸は7億7,000万円の予定。竣工予定は2016年8月。施工は東急建設。デザイン監修はアーキサイトメビウス。

 現地は財務省の職員宿舎跡地。「世界が息をのむ青山の邸宅」をデザインコンセプトに、外観はランダムに配置したマリオンと御影石の重厚感、彫の深い陰影デザインが特徴。

 天井高5mを超えるエントランスホールには、ライムストーンを基調に、外観に用いた御影石などを使用し建物としての一体感と上質感を演出。エントランスホール正面の壁面には、植物の屈光性をテーマに漆黒に浮かぶ無数の線を描いた2つのモダンアートを配置。コンシェルジュカウンターの上部には、美しく穏やかな水の流れを表現した名栗仕上げのメタルアート、背後には歌川広重が描いた夕立を思わせるガラスのエッチングアートを配置している。

 ソフト面では、1階のエントランスと地下のサブエントランスにはドアマンが待機。ポーターサービスも行うほか、居住者専用ハイヤーを配備。近隣のコレッツィオーネビル1階のカフェ「アニバーサリー」との提携によるカフェサービスも導入する。

 住戸プランは90㎡台~110㎡台が中心。ミーレ社製食洗機、ドンプラハ社製水栓、ジャクソン社製バスタブを標準装備。6~7階は仕様レベルを上げ、24時間全館空調システム「エアロテック」を採用。

 発表会に臨んだ同社・小野真路社長は、「ザ・パークハウス グランシリーズは用地取得競争が激しく、当初考えていた年間2~3物件の供給は難しいが、このほかにも数物件の計画がある。建築費は高止まりの状態」などと話した。「ザ・パークハウス グラン」シリーズは「三番町」「南青山高樹町」「千鳥ヶ淵」に次いで4物件目。

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モデルルーム

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 まず単価について。現地を昨年見た段階では「坪単価は800万円を超える」と書いたが、「800万円弱」というのは個人的には納得した。同社の皇居を見下ろす「唯一無二」の「千鳥ヶ淵」の坪800万円を同社の物件で超えてほしくなかったからだ。

 公開された220㎡と115㎡のモデルルームの出来はいい。220㎡の建具・面材は額縁付きのマホガニー、115㎡のそれはナラ材。ドアの把手はコロンボ。久々に本物の億ションをみた。

 「エアロテック」の採用は6~7年振りだそうだが、これもいい。専有部に約1畳大の機器のスペースが必要で、居住面積が広くないと採用は難しいとのことだったが、今後積極的に採用していくようだ。

 事業協力者住戸について同社は詳細を明らかにしなかった。まさか相場が上昇したら分譲されるようなことにはならないと思うがどうだろう。

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エントランスホール

 首都圏などの同じ意見をもつ13のマンション管理組合(総戸数9,309戸)は5月28日、国土交通省などにマンション標準管理規約の「コミュニティ条項」を削除しないよう求める意見書を提出した。

 意見書は、先に国交省「マンションの新たな管理ルールに関する検討会」がコミュニティ条項の削除するよう求めた報告書は「問題点が看過できないほど重大」とし、「コミュニティ条項が削除されると、各マンションは指針を失い、かえって紛争を助長し、裁判費用などの出費も余儀なくされるかもしれず、そのような事態を招いた政府の責任も問われかねない」と、削除しないよう求めている。

 また、①管理組合が行うことのできる業務(権能)にはコミュニティ形成(活動)が含まれること、この業務に関する支出は区分所有法に違反しないことを明記する②管理組合と自治会の目的・業務には一部共通点があること、そのため、一定の条件下においては、管理組合が自治会費の徴収・支払いに事実上関与したとしても区分所有法に違反しないことを明記する③区分所有法に違反しないコミュニティ形成(活動)、支出、費用徴収のあり方に関する設例やベストプラクティスや、区分所有法に違反しない管理組合の自治会費の徴収・支払いへの関与の仕方などを明記する-ことを求めている。

 意見書を作成したのは「アーバンドックパークシティ豊洲管理組合」(東京都江東区、1487戸)と「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー管理組合」(川崎市、797戸)で、このほか都内や神奈川県、千葉県、茨城県、大阪府の11の管理組合が賛同者として名を連ねている。

 意見書はこちら

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 記者はこれまで「検討会」に対してかなり批判的な記事を書いてきた。検討会を主導した委員は、まともな論議などせず他の意見も聞こうとせず、最初から「削除」することを強行しようと考えていたのではないかといわざるを得ない。現場のことなどまったく分かっていないと思った。検討会は海外視察も行なったようだが、わが国のマンションはどれくらい見学したのか聞きたい。

 今回、戸数にして1万戸に近い管理組合の総意としてこのような意見書が提出されたのは大きな意味を持つ。

 6月2日に行われたマンション管理業協会の総会後の懇親会でも、山根弘美理事長は検討会が組合の役員についても厳しい要件を設けたのについて触れ、「経済原理も大事だが、所有と利用が分離されている海外に対して、わが国は8~9割が実需。マンションコミュニティは文化。よりよく進化させるため活動していきたい」と、検討会を批判した。

 来賓として挨拶した井上義久・公明党幹事長も「コミュニティ、高齢化対応など総合的な見直しが必要で、強い関心を持っている。時代の変化に対応できるものにしないといけない」と、管理のあり方に関心を示した。

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「空と土プロジェクト酒米づくりツアー」お田植え編

「タウエよりアウェーですが…」三菱ではないM銀行からの参加者も

 〝ケロ、ケロ、ケロ〟-絶好の田植え日和の5月下旬、無農薬の田んぼで色とりどりの服を着て、へっぴり腰で酒米を植える、いかにも都会育ちと思える集団をやや嘲笑気味に「初めてにしてはよくぞやった。歓迎の意を表す」とばかりカエルが鳴いた。参加者約30人は、さすがに疲れたのか、作業後は声が出なかったが、みんな満足の表情を浮かべた。

 三菱地所グループがNPOえがおつなげて(曽根原久司代表)と連携して山梨県北杜市増富地区で取り組んでいる耕作放棄地・荒廃森林の再生を目指す「空と土プロジェクト酒米づくりツアー」お田植え編に同行取材した。

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 5月23日(土)、9時30分。武田信玄像があるJR甲府駅前にツアー参加者が集まった。早速バスに乗り込み、高齢化率62%、耕作放棄地44%という壮絶な限界集落、北杜市増富地区に向かった。老若男女、その数は約30人。

 現地までは途中休憩を挟みバスで約1時間半。早速、車中で自己紹介が始まった。口火を切ったのはCSR活動も担当する同社常務執行役員・吉田淳一氏。初めて田植えを体験するのは8割くらいであることを確認した上、緊張をほぐすためか「田植えはたいしたことない。人海戦術でやれば大丈夫。空気も水もきれいだし、泥に入っても温かい。心身ともリフレッシュしていただきたい」などと話した。

 三重県伊勢市の近くの農村で育った、田植えがいかに重労働であるか分かっている記者の番に回ったので、吉田氏に反撃を加えた。「吉田さんは簡単なように仰るが、ヒルやアブ、マムシがいるし、肥溜めもある。私は落ちたことがある。女の人は〝くノ一〟じゃなくて、への字に腰が曲がる」と脅した。(後で聞いたら、吉田常務は山口県下関出身で、肥溜めに落ちたことがあるそうだ)

 肥溜めが何たるかをしらない人ばかりなのだろう。笑いは誘ったが、「いい酒米をつくりたい」「キノコは酒のつまみにしたい」などと、記者の脅しなど馬耳東風。いかにも楽しそうな様子で参加者は決意を語った。

 オーストラリア人ならぬ豪の者もいた。丸の内のM銀行(三菱じゃない)に勤める若い女性2人組だ。「酒が好きで、ツアーの案内のチラシが入ってきたので参加しました。何だかタウエじゃなくてアウェー状態ですが、よろしくお願いします」と爆笑を買った。

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しいたけの収穫と植菌体験

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やや不ぞろいだが、地元の協力者は「初めてにしてはよくやった」

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 一行は現地でしいたけ植菌体験・採取体験をしたあと、昼食をはさみ田植えへ。曽根原氏やそのスタッフ、地域の協力者などに植え方などを教わり、一斉に田んぼの中に入った。

 その光景は、母親や祖母が菅かさに木綿の野良着(テレビなどで放映される早乙女姿などはなかった)を着て田んぼに這いつくばる姿とは月とすっぽんほどの差があった。

 写真①を見ていただきたい。右の女性はともかく、左の女性はスイマーのように全身ピッタリ黒(何と呼べばいいのか)ずくめに、パンツ(これも何と呼べばいいのか)姿。唖然とする記者に「一応、海に入ってもいい姿なんです」と話した。写真②もその女性。脚が長いのはいいのだろうが、腰が高い!

 参加者は、ベテランなら一人で4時間くらいかかる田んぼ2枚を約1時間で植え終えた。地元の協力者は「素人にしてはよくやった」と太鼓判を押し、カエルも「ケロ、ケロ、ケロ」と、あざ笑ったのかも知らないが、歓迎の賛意を示したと記者は受け取った。サワガニは踏み潰されてはたまらんとあぜに駆け上がっていた。

 最後は曽根原氏の掛け声「お田植えモリモリ」を三唱して締めた。

 今回の田植えの翌週5月30日の、三菱地所レジデンスの友の会組織「ザ・パークハウスクラブ」会員を対象にした田植えツアーには定員40人に対し10倍の応募があった。

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写真①②

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この二人はなかなか様になっていた(アウェー状態のM銀行からの参加者ではなかったか)

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〝ええーいぃ めんどうだ、座っちゃえ〟

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〝1本、2本、…〟(苗束から5本を植えるように言われ、悪戦苦闘する参加者。熟練者は片手で瞬時に選ぶそうだ)

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 収穫された米は、山梨の老舗蔵元・萬屋醸造店によって純米酒「丸の内」として製造される。この日、当主中込元一郎氏も田植えに参加。

 「皆さんが植えられたお米は、これまでの等級チェックではすべて1等米。いい米でないといいお酒は造れない。水もきれい、栽培中は農薬・化学肥料を使わない。何よりも皆さんの気持ちが込められたお酒なのでおいしい」と話した。

 「丸の内」は昨年は天候不順が続き、3,400本しか製造できなかったそうだが、今年は4,000本が目標とか。丸の内の酒屋でも販売されるが、瞬く間に売り切れとなる〝幻の酒〟のようだ。記者も飲んだことがある。文句なしに美味しい。

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中込氏(左)と労をねぎらう曽根原氏

三菱地所グループ「空と土プロジェクト」体験ツアーに同行取材(2012/1/10/19)

 


 

 

 

 インテリックスは6月1日、不動産特定共同事業による小口化資産商品の第一弾「アセットシェアリング原宿」第1期400口の募集を4月22日から5月13日まで受け付け、抽選の結果、完売したと発表した。

 同社は、「30代から80代の幅広い層から申し込みがあり、原宿という好立地な現物不動産を一口100万円単位(5口以上200口以下)で購入できる点と、運用・管理に手間が掛からない点が支持された」としている。最終期400口は6月6日から募集を開始する。

インテリックス 不動産小口化分譲に参入 第一弾「原宿」は人気必至(2015/4/7)

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和田会長

 プレハブ建築協会の和田勇会長(積水ハウス会長兼CEO)は5月25日、定時総会後に記者会見し、「住宅は課題解決の中心にある」と力説。予定されている10%への消費増税に伴う軽減税率、ZEHに対するインセンティブ、優良ストックの適正な評価の仕組みなどについて政策提案していくと語った。

 和田会長は、先の消費増税時では増税の半年前にマスコミに報道され、増税時にも報道されたことから「消費増税が2度行われたような影響を受けた。落ち込みは想定以上だった。マスコミも罪がある」などとマスコミを牽制。

 平成27年度に予定されている10%への増税については、「住宅を軽減税率の対象にすべきと訴えているが難航している。優良住宅やZEHなど環境に配慮した住宅に対しては何らかの税制面でのインセンティブも与えるべき」と語った。

 もう一つの重要な課題に優良ストック住宅に対する評価の仕組みをあげ、「われわれは優良中古住宅に対する独自の活動を行ってきたが、一般住宅も築20年で住宅の価値がゼロになるような制度の見直しをすべき」などと話した。

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左から矢野、橋本、小島、樋口の各氏

 日本木造住宅産業協会(会長:矢野龍・住友林業会長)は5月28日、定時総会後に設立30周年記念の講演会・記念パーティを開いた。

 冒頭挨拶に立った矢野会長は「この10年来の取り組みで、木造は他の工法と同じレベルの性能ができてきた。さらに次の30年に向かって使命感を持って展開していきたい」と述べた。

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 面白かったのは、挨拶途中からの矢野会長の即興のリップサービス。用意してきたあいさつ文をスーツの内ポケットにしまうと、冬季オリンピックメダリスト葛西紀明氏(土屋ホーム所属)の記念講演に感動したことに触れ、「住団連の樋口さんもいらっしゃるから提案しますが、これからはジャンパーの住宅建設は土屋ホームさんに任せ、どこも営業活動をしないことを申し合わせてはどうか」と会場を笑わせ、「60、70は洟垂小僧、男ざかりは百からという平櫛田中さんの名言もある。われわれはまだまだ30。葛西さんに負けないようがんばろう」と挨拶した。

 口火を切った矢野氏に負けじと受けて立ったのが国交省・橋本公博住宅局長。「みなさんにざんげしなければならないことがあります。昭和55年に親父が退職してニュータウンの土地を買い、『どんな家がいいか』と相談されたとき、『そりゃコンクリートだろう』と答えてしまった。私の人生の最大の汚点です」と、爆笑を誘った。

 この乗りに遅れてはならじと登壇したのが林野庁・小島孝文木材産業課長。「私は高校まで愛媛県の新居浜市で育ったのですが、裏山はよく見ていたのに、その奥の別子銅山の炭鉱跡で再生活動が行なわれていたことなどまったく知らなかった。恥じ入るばかり」と、矢野氏に謝った。

 トリは住宅生産団体連合会・樋口武男会長(大和ハウス会長)だ。「これまでの皆さんの挨拶は37分」とそろそろ締めようと話し、「私は立場上話すのですが、鉄もコンクリも木造もみんなええと思う。自分の家は最初プレハブ、今は木造(戸建てをやっていた大和団地の社長も務めたためらしい)ですが、いまの住宅の品質性能は同じ。あとは好みと営業活動。とにかく内輪喧嘩はよしましょう。うち(大和ハウス)は木造もあるのにしっかりせなあかん」と、他社には牽制球を投げ、自社の木造にははっぱをかけ締めた。

 4人の掛け合い漫才のような挨拶の軍配はやはり矢野氏より2年先輩の77歳・樋口氏か。他社には内輪喧嘩をよそうと呼びかけ、自社の木造には檄を飛ばすあたり、関西商法の強かさがある。

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葛西氏(左)を交えた鏡割り

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 パーティの席上で木造ファンの記者は矢野氏に声を掛けた。「矢野さん、山林保有面積で三井物産さんを抜いておめでとうございます」と。矢野氏は満面に笑みを浮かべ、「国内はこれから増やすのは難しいが、2040年には世界一の森林会社になる。中身で勝負」と世界を見ていた。

 ポラスグループの中内晃次郎代表からも面白い話を聞きだした。パーティで本所の皆さんが「木遣り」を披露したのだが、これを見ていた中内氏は「越谷にも木遣り保存会がある。うちの職業訓練校受講生に覚えてもらい、上棟式などで木遣りがやれないか考える」と話した。施主から了解を得られるかどうかだが、これはいい。ぜひ実現していただきたい。

 

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「シティテラス東陽町」完成予想図

 住友不動産は5月28日、東京メトロ東西線東陽町駅から徒歩5分の大規模マンション「シティテラス東陽町」(522戸)」のモデルルームを営業拠点「総合マンションギャラリー秋葉原館」で5 月30日(土)からオープンすると発表した。

 物件は、東京メトロ東西線東陽町駅から徒歩5分、江東区東陽二丁目に位置する15階建て全522戸、専有面積は54.88~87.90㎡、価格は未定だが南向きで7,000万円台(75㎡)が中心で、坪単価は310~320万円になる模様。竣工予定は平成28 年11 月。設計・施工は長谷工コーポレーション。

 現地は、明治安田生命ビルの跡地で、建物はF型配棟。敷地南側に位置する夕浜運河へ往来可能な貫通道路を設け、敷地内には認可保育園も設置。

 同社はまた、JR総武線平井駅から徒歩8分の「シティテラス平井」(357戸)のモデルルームも公開。こちらの坪単価は240万円。

 これまで資料請求は2,200件、特別事前案内会への来場者は400件。

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エントランスホール

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 焦点は坪単価が300万円を突破するのかどうかだ。現地より先には、三井不動産レジデンシャルなどが8年前に坪単価220万円台で分譲した「パークホームズ東陽町キャナルアリーナ」(262戸)がある。

 それよりは駅に近く、当時より単価が上昇しており、さらに昨年、日本綜合地所(現大和地所レジデンス)が木場・東陽町駅圏の最高値である280万円で分譲したのを取材していたので、あるいは300万円を突破するのではないかと考えていた。

 なので、坪310万円強という単価設定には納得した。これから分譲される、木場駅から徒歩7分で木場公園に近接した野村不動産「プラウドタワー木場公園」(204戸)は住友不の物件の単価を上回るのは間違いないとみている。同社の高値更新は通過点に過ぎない。

 ついに、城東エリアも坪300万円以上の時代に突入した。その意味で同社の「平井」の240万円は割安感がある。

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公開空地から臨む

「ヴェレーナ木場公園」 木場・東陽町駅圏&同社物件の最高値更新(2014/11/26)

 

 

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