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 いつも面白いアンケート調査を行うアットホームの情報サイト「at homeVOX(アットホームボックス)」がまたまた面白いアンケートを行った。

 今回は「〝モテ〟県はどこ?」という調査で、全国の20~60歳代の男女(未既婚かは不明)1,410名(各都道府県30人)を対象に「恋人として付き合ってみたい出身都道府県」などについて聞いた。

 「恋人として付き合ってみたい出身都道府県」は男性側からすれば、1位が京都、2位が秋田、3位が東京。その理由はそれぞれ「京都弁がかわいいから」「秋田美人と言われているので」「きれいな人が多そう」。

 一方、女性は1位が東京、2位が神奈川、3位が北海道。その理由は「都会の人は自分をしっかり持っているイメージがあり格好よく見える」「ちょっとハイカラなイメージ」「ゆったりしていそうだから」。

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 三重県出身の記者も勝手なことを言わせていただく。

 三重の男性は、民主主義を重んじた政治家はいたが、総理は一人も輩出していないし、大臣になった人も少ないので正直者が多いのは確かだが、恋人として適当かどうかは分からない。

 男性にとって「恋人として付き合ってみたい女性」はわが故郷三重県の女性しかいない。これは断定できる。なにがいいかと言えば、言葉が美しい。津や四日市は知らないが、伊勢には「伊勢の『な』言葉」とあるように、語尾に「…そうやなぁ」とつけるのである。「あんた、あほ(馬鹿)やなぁ」と言われても全然腹か立たない。愛情がこもっていると感じられる。「あんた」は尊敬語で、東京で使ったら「『あんた』なんて呼ばれる筋合いはない」と若い女性に怒鳴られたことがある。家計の実権は握りながら、男性を立てる働きものも多い。

 京都の女性は、言葉は伊勢の「な言葉」に近いが、何を考えているかさっぱり分からないところがある。極めて保守的だ。2番目に結婚しようと考えた女性は京都・伏見だった。お金がないのに何度も新幹線を往復した。手も握っていないのに見事に振られた。

 最初に結婚しようと思った女性は群馬県出身だった。「花を愛せる人になって」という今でも意味不明の言葉でもって捨てられた。利根川の夕日が真っ赤な涙を流していた。

 わが社の男女にも聞いたら、もう結婚はできないだろうと思うスタッフは「京都」と言ったが、ほかは未既婚問わず「どこでもいい」と言った。これは正確ではなく「出身県など問わない」ということのようだった。

 しかし、人それぞれ生まれ育った環境は絶対に人格形成に影響を及ぼすと思う。イメージだけで人を判断しては絶対にいけない。大事なのはやはり心だと思う。若い女性にアドバイス。生粋の東京人なんてそういない。記者の知っている生粋の江戸っ子は我が強くてへそ曲がりばかり。他はみんな雑種。

 ところで、アットホームのアンケートで三重県はどの位置にランクされるのか、下位であるはずはないが…少し気になる。

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市川海老蔵氏と三井不動産 日本橋街づくり推進部長・新原昇平氏

 三井不動産グループは10月22日、被災3県の水産加工品や特産品を販売する「日本橋室町マルシェ2014」を行ない、日本橋に縁があり復興支援活動も行っている歌舞伎役者・市川海老蔵氏もゲストとして応援に駆け付けた。

 同社グループは、東日本大震災の被災地域企業が抱える経営課題解決に大手企業等の経営資源を効果的につなぐ「地域復興マッチング『結の場』」にプロジェクト実行委員会の一員として参加しており、その一環として行ったもの。

 市川氏は「震災後の翌年、陸前高田や気仙沼を訪れたが、当時は被災したままだった。いま出店されている方々から『工場はできたが、家などはまだまだ』とお聴きし、改めて風化させてはいけないし、継続して支援していくことが大事だと思う」などと話した。短いコメントの中で三度も「継続支援」を口にした。

 市川海老蔵氏は今年、「市川海老蔵古典への誘い講演」として東北三公演(岩手、宮城、福島)も行っており、震災への鎮魂と復興を願っての献華(けんげ)を行っている。

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「日本橋室町マルシェ2014」 関係者の記念写真

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 会場となった日本橋「江戸桜通り」地下歩道にはどこかで見たような男性がせわしなく動き回っていた。同社広報に聞いたら「木下です」だった。

 木下氏を忘れるなんてかなり歳をとったものだが、木下氏こそRBA野球大会の三井不動産のエース・主砲として大活躍した選手だ。元プロの庄司氏を見事三振に斬って取ったのは忘れられない。

 名刺には「復興庁 宮城復興局 政策調査官 木下豪介」とあった。「今年4月から出向しています。仙台です。二年間の予定です。家族三人一緒。『復興が遅い』と言われないよう頑張っています。不動産? 戻っても不動産の仕事ができるよう仙台支店の社員から情報は仕入れています」と話した。

 同社は復興支援のため社員を出向させており、木下氏は2人目か3人目のようだ。いい経験になると思うし、不動産事業にも生きるはずだ。木下氏は35歳。市川氏より2歳下だが、風貌は決して負けていない。

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木下氏

 会場では、今年3月、三菱地所が応援している食の復興支援活動「Rebirth東北フードプロジェクト」の新商品としてお披露目された「山椒香る金華さばとムール貝とたっぷり野菜のお椀(石巻)」も売られていた。

 記者は20+の超辛「雪の松島」、「牡蠣の塩煮」、「ほや珍味」、「ずんだ団子」などを買ったら、おまけとして「ひとめぼれ」をもらった。

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宮城のお酒コーナー

三菱地所グループ、食の東北復興支援オリジナル缶詰販売(2014/3/6)

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「フォレセーヌ赤坂檜坂」完成予想図

 森トラストが11月下旬より分譲を予定している億ション「フォレセーヌ赤坂檜坂」を見学した。全54戸(非分譲13戸)が1億円以上で、全97戸が億住戸だった三井不動産レジデンシャル「パークマンション三田綱町ザフォレスト」とともに今年の高額マンションでは双璧をなす好物件だ。

 物件は、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線六本木駅から徒歩6分、港区赤坂6丁目に位置する地下2階地上7階建て全54戸(非分譲13戸)。今回販売対象となる住戸の専有面積は73.46~170.46㎡、価格は1.1~4.7億円、記者の予想では坪単価は850~900万円とみた。竣工予定は平成28年1月下旬。設計・監理は日建ハウジングシステム、施工は前田建設工業。販売代理は三菱地所レジデンス。

 最大の特徴は、ミッドタウン周辺ではヒルトップの位置にあり、敷地北側方向には氷川神社を含めた森が望める一等地であることだ。

 建物は免震工法を採用。1階の3住戸は専用ガレージ付き。地下の駐車場から専用のらせん階段を上って住戸にアプローチできる。共用部分には縦格子のロートアイアンを多用。エントランス奥のコリドーには金沢「箔一」の職人による2m角の銀箔を用いた飾り壁が設置される。防災面では72時間対応の非常用発電機、防災井戸も設置する。

 住戸プランは、北側の借景を生かすよう4階以上には大きなルーフテラスを設置。最上階の7階は1住戸のみで専有面積は239㎡、ルーフテラスは約100㎡。設備仕様ではウォールナットの面材を床・壁・ドアなどに採用。ドアは一部ナグリ仕上げ(オプション)。玄関・ホール、キッチン天板、洗面カウンター、浴室床・壁には天然御影石を用いている。とくに玄関・ホールの御影石は金箔をちりばめたような「スターギャラクシー」と呼ばれる御影石が採用されている。

 これまで反響は800~900件。このうち6~7割の人がこの現地を知っており、極めて認知度が高いそうだ。敷地は高級賃貸の戸建てが建っていたところで、同社は2008年に用地を取得している。

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景観(右下が物件完成予想図) 

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 間違いなく本物の億ションだ。この界隈のマンションで最近見学したのは2年前に分譲されたモリモト・東急不動産・近鉄不動産「ミッドガーデン赤坂氷川」(135戸)がある。こちらは敷地が不整形で谷の部分にあったために坪単価は400万円を切っていたが、今回は立地がまったく異なる。

 氷川神社を含めた周辺の緑豊かな借景も見事だ。もちろんミッドタウンの檜町公園も歩いて約1分である。

 さて問題の単価。同社はいくらになるか明かさなかったが、平均で850万円が妥当な線だろうと思う。公開していない最上階や「非分譲」としている上層階部分も含めると900万円くらいでないか。最上階は10億円の価値があるかもしれない。こんなことを書くと怒られるかもしれないが、三菱地所レジデンス「千鳥ヶ淵」は皇居が見下ろせた。今回は深い周辺の緑がわが庭のように見渡せる。その価値を換算したらやはりこちらに軍配を上げざるを得ない。なにしろ東京のど真ん中だ。

 ついでながら書くが、三井不動産レジデンシャルは今回の物件よりややミッドタウン寄りの「ヴァンガード」跡地に隈研吾氏の設計によるマンションを来年あたりに分譲するはずだ。記者は坪単価1,000万円でも驚かない。

 ブリヂストンも近くで社宅を改築中だが、分譲にはならないという。一般社員向けの賃料もリーズナブルなもので、役員用でもないという。

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車寄せ(左)とコリドー(完成予想図)

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エントランスラウンジ(完成予想図)

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モデルルーム リビング

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モデルルーム キッチン

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モデルルーム 茶室

「赤坂」アドレスで坪400万円切る 人気必至「ミッドガーデン赤坂氷川」(2012/1/12)

 新聞・雑誌の報道によると、世界の自動車メーカーで5位にランクされている韓国・現代自動車がソウルに残された最後の一等地を評価額の3倍の値段で落札したことが大きな話題になっているようだ。9月18日、ソウル江南地区にある韓国電力の本社用地をサムスンと競った競争入札で、同社が10兆5500億ウォン(1兆550億円)という破格の値段で落札したというのだ。

 これには驚いた。韓国の不動産については全く知らないが、日本では単体で1兆円を超える取引などあり得ない。記者が真っ先に思い浮かべるのは、2001年9月、三井不動産などが取得した六本木防衛庁跡地再開発「東京ミッドタウン」の約1800億円だ。入札の半年前、「落札価格は1750億円」と予想したのがほぼ的中したからだ。その後、高値落札が相次いだが、この10年間でもっとも高額だったのは三菱地所などの企業連合が落札した大阪の「梅田北ヤードA・Cブロック」の約3100億円だ。現代自動車グループが買ったのはその3~5倍以上の値段ではないか。

 いったいどういうことだろうと韓国籍の人に話を聞き、韓国の有力紙「中央日報」の日本語版記事を読んだ。

 韓国籍の人は「みんな知っていること」と旧聞であるとしながらも、「韓国では当時かなり話題になった。韓国電力の土地は開発が遅れているところ。距離的には東京と新宿くらいの差。将来性を見込まれて周辺の地価がかなり上昇している」と話した。

 「中央日報」9月19日号には「鄭夢九(チョン・モング、76)現代自動車グループ会長は金額を提示した実務陣に手を振って拒絶を示した。実務陣は下限4兆4000億ウォン(約4598億円)、上限5兆1000億ウォンの3種類のカードを提示した。サムスングループの動向に関する報告もした。しかし鄭会長は注視しなかったという。…鄭会長は自ら金額を言った」「韓国電力公社は18日、『現代車・起亜車・現代モービスのコンソーシアムにソウル三成洞の敷地(7万9342平方メートル)が落札された』と発表した。落札値は10兆5500億ウォン、3.3平方メートル(1坪)当たり4億3880万ウォンだ。寄付進呈(40%)と税金、開発費などを合わせると実質的な3.3平方メートル当たり価格は6億ウォンを越える」などとある。

 興味のある方はこの「中央日報」を読んでいただきたい。なかなか面白い。

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 韓国とわが国を比較しても意味はないが、さっそくそろばんをはじいた。わが国の地価ナンバー1は「丸ビル」だ。敷地面積は約1万㎡(3000坪)。公示地価で坪単価は約1億円だからざっと3000億円ということになる。容積率は従来1000%だったのが特例制度などの適用により現行は1594%だ。

 一方、現代が買った土地はその8倍で、坪単価は約4388万円。つまり、現代は「丸ビル」と比べ広さが8倍、総額では3.5倍だが、単価的には43%の土地を買った計算になる。1種当たりの単価はわからない。100階建てを建設するそうだから、実質的な坪単価はかなり安くなるという計算も成り立つ。

 面白いのは「寄付進呈」だ。先の「中央日報」には「現代車はソウル市に取得税などで約5000億ウォンの税金を出して、土地の40%は寄付進呈しなければならない。土地ではなくお金で支払えば1兆3000億ウォンだ。寄付進呈額は落札値ではない鑑定価格(約3兆3000億ウォン)で算定する」とある。

 韓国の「ハンギョレ新聞社」の記事によると、「結局、ソウル市に納付する金額は寄付と地方税を合わせて1兆8700億ウォン程度となり、政府とソウル市を合計すれば4兆ウォンを上回る」と書かれている。一方で、中央日報には「韓国投資証券ソ・ソンムン研究員は『現代車・起亜車・モービスが保有する現金が24兆ウォンなので財務的打撃を与える程ではない』とし、『長期的には相乗効果を出すだろう』と見通した」ともある。

 10兆5500億ウォンの土地を買ってそのうち4兆ウォン超の税金を払う-わが国では考えられない制度だ。取得した土地の40%を寄付しなければならないとなれば、それだけ地価を押し下げる要因になると思われるが、そうならないのがまた不思議だ。国が民間資金を収奪するのか、それとも官民丸抱えで開発を進めるのか。韓流(還流)とはよくいったものだ。

 これも伝聞・引用によって書いた記事だが、まさか韓国当局から摘発はされないだろう。

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幅員9mのメインストリート(中央はセンターサークルのシンボルツリー)

 住宅生産振興財団がコーディネーターとなり、大手ハウスメーカー7社が開発を進めている全95区画の「クイーンズフォレスト流山おおたかの森」を見学した。

 物件は、つくばエクスプレス・東武野田線流山おおたかの森駅から徒歩10分、千葉県流山市十太夫に位置する全95区画。建ぺい率60%・70%、容積率200%地域。土地面積は150㎡以上。現在分譲中の建築条件付き宅地分譲(16区画)は3,230万円から。分譲住宅(16戸)は5,672.4万~6,980万円(最多価格帯6,200万円台)。

 昨年4月から分譲されており、これまで58区画が分譲済み。各社の販売区画は以下の通り。

 積水ハウス6区画(全22区画)、大和ハウス5区画(全20区画)、ミサワホーム東関東11区画(全20区画)、住友林業ゼロ(全5区画)、トヨタホーム12区画(全15区画)、パナホーム1区画(全5区画)、三井ホーム1区画(全8区画)。

 もともとマンション用地だったところを、街のシンボルとなる戸建て住宅地に変更されて開発されたもので、2年前、7社JVがUR都市機構から用地を取得した。電線を地中化し、植栽豊かな開放的な街づくりがされており、ガードマンが巡回するタウンセキュリティも導入されている。管理組合が設立されており、立派な平屋の集会室もある。

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分譲開始から1年半だが、先日書いた越谷、三郷などの街路樹より立派

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 同行していただいた同財団の天谷正法事業部長に街づくりについて説明を聞いたのだが、嬉しくなるような話から始まった。天谷氏は同財団が発行する「家とまちなみ」に掲載されている井崎義治・流山市長の意気込みを紹介し、井崎氏が市長に当選して最初に見学した団地が日野市の「高幡鹿島台」だったことを話した。

 記者は、井崎氏が市長に当選してから3年目くらいだったか、流山市の街づくりについて話し合ったことがある。つくばEX沿線で大量の住宅地が供給されるが、従来型の街づくりでは成功しないこと、都市間競争に勝てないことで意見の一致をみた。井崎市長には先進的な取り組みをしているデベロッパーも紹介した。

 そのとき、「高幡鹿島台」の話が出たかどうかは覚えていないが、「高幡鹿島台」は宮脇檀氏が設計した代表的な団地で、記者も数回訪ねている。こんな素晴らしい団地はもうできないだろうし、井崎市長がわざわざ東京の西の外れまで見学に行ったというのが嬉しかった。

 写真を見ていただければ分かる通り、メインストリートの道路幅は約9m。建物は1mくらいセットバックされているので見事な街並みが形成されている。植栽も見事。センターサークルには「ハナチルサト(花散里)」という葉っぱが七色に色づくという高木が植えられていたが、これこそ宮脇氏がよく用いた「道から造る」手法の一つだ。宮脇氏はシンボルツリーに貧弱な幼木を植えるようなことはしなかった。亡くなって16年になるが、その街づくりの思想は生きていると思った。

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 各社の売れ行きにかなり差があるのも注目される。記者は街並みを見学しただけでモデルハウスはごく一部しか見ていないので何とも言えない。

 ただ、住友林業と三井ホームがよく売れているので、「木造の家」がユーザーに支持されたのだと勝手に解釈した。住林の販売を担当した柏営業所担当者もそのことを否定しなかった。担当者は「あのエリアには自然志向の人が多いのか、当社はモデルハウスを建築中に契約できたし、残りの4区画についてもまったく営業活動はしていない。瞬く間に売れた」と話した。

 同じ木質系のミサワホームのモデルハウスは見学したが、ヒット商品の「蔵のある家」だった。5層もあるのは大家族にはいいが、小家族にはどうかと思った。

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「大井一丁目南第1地区第一種市街地再開発事業」完成予想図

 住友不動産が参加している「大井一丁目南第1地区第一種市街地再開発事業」が平成26年10月16日付けで再開発組合の設立認可を受けた。

 JR大井町駅西側に位置し、細分化された敷地の統合と建物の共同化によって土地の高度利用を図り、区画道路や広場などを整備することで、市街地環境の改善と防災性の強化を図る。

 施行面積は約0.8ha、建物は29階建て、住宅は約650戸を予定。平成28年7月に着工し、完成は平成31年2月の予定。総事業費は約261億円。

 

 

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「(仮称)ららぽーと立川立飛」

 三井不動産は10月20日、立飛ホールディングスと共同で開発を進めている立川市のリージョナル型ショッピングセンター「(仮称)ららぽーと立川立飛」の計画概要を発表した。

 JR中央線立川駅から多摩モノレールで2駅の立飛駅駅前に位置する延床面積約154,000㎡、店舗面積約60,000㎡の3階建て。店舗数は約240店舗、駐車場台数は約3,200台を予定。開業は2015年秋を予定。

 東京都内では「アーバンドックららぽーと豊洲」「ダイバーシティ東京プラザ」に続く3施設目のリージョナル型ショッピングモールとなる。

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「オープンレジデンシア南青山」完成予想図

 オープンハウス・ディベロップメントが分譲開始した「オープンレジデンシア南青山」を見学した。建築家・光井純氏がデザイン監修を行っており、新たに渋谷にオープンしたモデルルームも秀逸だ。

 物件は、東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線表参道駅から徒歩4分、港区南青山三丁目に位置する9階建て全33戸。第1期(13戸)の専有面積は40.59~82.55㎡、価格は6,783万~12,043万円(最多価格帯8,500万円台)、坪単価は475万円。10月19日に抽選分譲が行われ、11戸に申し込みが入った。販売代理はオープンハウス。設計・監理は長谷建築設計事務所。施工はファーストコーポレーション。竣工予定は平成27年9月下旬。

 現地は、青山通りから一歩入ったところで、北側には賃貸マンション予定地があり、その北側は現在工事が行われている東急不動産の「表参道計画」。

 モデルルームは渋谷・常設モデルルームを今回分譲のため新たに改装したもので、一部オプションも含まれるが、シーザーストーンを玄関・ホール、キッチン天板、バックカウンターに標準装備。洗面はDURAVIT、ガラスのリビングドアはオプションだが150万円もする高価なもので、居室のドア把手はイタリア・コロンボ製のような気がした。

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現地(看板がかかっているところがエントランス、建物はその右側に建つ。手前右側は高級賃貸)

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 同社のマンションは低層の「レジデンス」もマンションタイプの「レジデンシア」も結構取材してきた。都心・準都心に特化し、土地は不整形なものが多いが、その不利な立地条件を逆手にとって一定のユーザーに支持されているメゾネットタイプにするなど圧倒的な価格の安さ・割安感で好調を維持してきた。 

 メゾネットタイプについては、業界記者の中には「長屋」だとか「駐車場がない」とかかなり批判的に見ている人が多いが、記者は「あなたたち、ちゃんと見なさい」といいたい。中堅デベロッパーが大手と戦うには同じ手法では歯が立たない。工夫を凝らさないとまず売れない。同社が2008年に第一号を供給してからこれまで60棟を超える。しっかりビジネスモデルを構築した。

 とはいえ、今回の「南青山」はやはり気になった。一般的な物件だったら、間違いなく坪単価は600万円くらいになるはずだが、同社のこれまでの手法で果たして大丈夫かと正直思った。光井純氏をデザイン監修に起用したのは正解だが、光井氏のブランド力に応えられる商品企画であるかどうかを確認するのが今回の取材目的だった。

 先にも書いたが、立地はたしかにいま一つだが、デザイン・設備仕様は単価の安さからして素晴らしいものだと思う。駐車場がないのはネックにならないかと担当者に聞いたら、「青山通りにでればタクシーはすぐ拾える。ネックにはあまりなっていません」とのことだった。

 参考までに。光井氏がこれまで手掛けたマンションの設計・デザイン監修は三井不動産レジデンシャルが圧倒的に多く、20物件近くあるはずだ。他のデベロッパーでは東京建物が3物件くらいある。中堅デベロッパーではフージャースコーポレーションの「府中」がそうだった。失礼ながら「府中」の購入者が光井氏を知っているかどうかはやや疑問に思ったが、これもなかなかいいデザインだった。

 光井氏によるデザイン監修マンションは、オープンハウスとしては「目白」「青葉台」(渋谷)に次いで3件目のプロジェクトだそうだ。

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モデルルーム(LDK)

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モデルルーム(廊下) 

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「プラウドシーズン仙川」 

 野村不動産は10月17日、三鷹市エコタウン開発奨励制度で初の「ゴールド認定」を取得した戸建て分譲住宅「プラウドシーズン仙川」の記者発表会&感謝状贈呈式を行ない、住宅は11月上旬に販売開始すると発表した。

 物件は、京王線仙川駅・つつじヶ丘駅から徒歩13分、三鷹市中原一丁目の建ぺい率40%、容積率80%の地域に位置する全45区画。敷地面積は120.09~136.08㎡、建物面積は94.76~102.86㎡、価格は未定だが6,000万円台から7,000万円台が中心。構造は2×4工法2階建て。入居予定は平成27年2月下旬~11月上旬。設計・施工は東急建設・細田工務店。

 プラウドスマートデザイン「SMART&GROWING」のコンセプトに基づき、全戸に太陽光発電パネル、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)、蓄電池(5kwh)、電気自動車充電用コンセントの4つの設備を搭載。

 街の防災にも配慮し、住宅に搭載された蓄電池から屋外コンセントと庭園灯に電気を供給し、非常時の停電にも街に明かりが灯る設備を導入するほか、「かまどベンチ」を隣接の公園に設置し、蓄電池を地域の防災備品として公民館に寄付する。

 同社、市、町会関係者が出席した感謝状贈呈式には清原慶子・三鷹市長も出席。「市はこれまでも地域の再生・活性化に取り組んできたが、これからは創生が大事とエコタウン開発奨励金制度を昨年から始めた。国が掲げる地方創生を先取りしたのではないかと思う。野村さんの住宅地は、緑化率を高めるほか環境に優しい創・蓄・省エネルギーの取り組みで初のゴールド認定となった。〝プラウド〟の名の通り地域の価値を高めるとともに、誇り高い街づくりを進めていただきたい」と挨拶した。

 これに対して、同社執行役員・鈴木浩一郎氏は「住宅のみならず、地域のコミュニティ向上に積極的に関わっていきたい」と応えた。

 三鷹市エコタウン開発奨励制度は、3,000㎡以上の戸建住宅の開発行為に対してエコな取り組みをする事業者を奨励する制度。同社は太陽光発電、蓄電池、電気自動車用充電設備、エネルギー管理システムで1戸当たり合計19ポイント(1ポイント1万円)を獲得。ポイントは価格に反映される。

 記者発表会に臨んだ同社戸建事業部部長・大矢寛之氏は記者団の質問に答えて、今年度の戸建て供給は1,000戸の大台に乗せ、今後も1,000戸体制を継続していくと話した。数年前までは影すら踏めなかったのに、ついに三井不動産レジデンシャルを捕らえた。「引き離すのか」との質問には「1,000戸くらいが限界」と慎重な構えも見せた。

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 同社の戸建てシリーズ「プラウドシーズン」は結構取材しているので、外観デザイン・設備仕様などについて改めて書くことはない。デザインモール、アクセントウォール、コーナーグリーン、ゲートウォールなど細部にもよく配慮されている。門扉も設置される。

 問題は価格だろうと思っていたが、6,000万円台~7,000万円台というのはぴったりだろう。8,000万円を超えてくると厳しいのではないかと見ていた。

 ポイントはやはり三鷹市の奨励制度だ。金額的には1戸19万円だからそれほどでもないが、市からお墨付きをもらったという意味では効果が大きいのではないか。デベロッパーはもちろんだが、自治体も独自制度で住みたくなる街づくりを進めるべきだ。

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 お墨付きの威力を垣間見るような光景があった。感謝状贈呈式の後で、同社が贈呈したかまどベンチの見学会が隣接の「中原すくすく児童遊園」で行なわれたのだが、小学生数人が遊んでいた。清原市長はその子どもたちになにやら声をかけた。「一緒に見ましょう」とでも言ったのだろう。その結果、子どもたちも一緒になってかまどベンチを見学した。

 そのあとで記者は、〝知らない人に声をかけられても答えるな〟と教えられているはずの子どもたちに「あの人が誰か知ってる? 」と声をかけたら、「みんな知ってるよ。清原市長。運動会にいつも来てるもん」と返ってきた。3期目の清原市長は絶大な人気があるようだ。知らない記者の質問に答えるはずはないと思ったが、清原市長には「国立の求償権裁判はどう思いますか? 」と質問した。一瞥されただけで、「他の市のことにはノーコメント」と交された。

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左から「ひばりが丘町会」田中悟会長、鈴木氏、清原氏、同会・田邊健一前会長(「かまどベンチ」の前で)

三鷹市エコタウン開発奨励制度 野村不動産の都市型戸建てが初の「ゴールド」(2014/3/26)

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「パレットコート越谷レイクタウンリゾート」モデルハウス

 ポラスグループの中央グリーン開発は10月18日、全98棟の「パレットコート越谷レイクタウンリゾート」第1期30棟の販売を開始した。「リゾート感覚で暮らす家」が開発コンセプトで、「ハワイ」「地中海」「カリフォルニア」「アジア」の4つのリゾート地をテーマにした戸建て分譲住宅。第一弾の今回は「ハワイリゾート」。今後、他のテーマ住宅も順次販売していく。

 物件は、JR武蔵野線越谷レイクタウン駅から徒歩9分の全98棟。1期1次・1期2次(18棟)の敷地面積は155.46~192.80㎡、建物面積は95.22~111.41㎡、価格は3,780万~5,400万円。1期1次9棟は優先分譲として販売済み。

 現地は「水との共存文化を創造する都市」として開発が進められている計画人口約22,400人の「越谷レイクタウン」区画整理事業地内の一角。「地区計画」のほか「まちなみ景観協定」により、最低敷地面積150㎡、一部電線地中化・宅地内電柱、壁面後退、建物意匠制限などにより将来にわたって美しい街並みを保全していく。

 全98棟を「ハワイ」(30棟)「地中海」(23棟)「カリフォルニア」(23棟)「アジア」(22棟)の4つのゾーンを6ブロックに分け、リゾートテイストの暮らしを提案するのが特徴。幅27m以上のメインストリートに面した宅地を中心に13本の景観木「ココスヤシ」を植樹する。

 今回の「ハワイ」をテーマにした住宅地は、シンボルツリー「ドラセナ」を中心に個性的な街並みを提案。外観はオレンジと赤茶色の屋根、白壁、深い庇のあるポーチなどを採用。内装・プランニングは、ハワイの高級リゾートを連想させる交流重視型や子育て重視、趣味重視、居心地重視の4つのプランを用意している。

 販売に先立って17日行われた記者発表会で同社開発事業部長・戒能隆洋氏は「10年前に分譲開始した1,035戸の『七光台』は先に完売した。2年前に分譲開始した214戸の『六町』も残り一ケタ。今回の用地はUR都市機構かせ今春に購入した。リゾートを全面に打ち出したのは広域から集客できる力があるからで、万人向けの商品を供給しても競合が多いこのエリアでは販売が長期化するだけ。幸い、この3週間で71組の集客ができている。18カ月で完売を目指す。社員の思いが詰まった住宅地」などと語った。

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モデルハウス1-3号棟

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 これまで海外リゾート地をコンセプトにしたマンション、戸建てをたくさん見てきたが、中国、モンゴル以外の海外に行ったことは一度もないし、木造の和風住宅が好きだからなんともコメントしづらい。

 ただ、2つあるモデルハウスのうちの1-3号棟は素晴らしい。戒能氏が話した分譲住宅は万人向けするものではなく個性的な商品であるべきという考えは賛成だし、ユーザーがどう評価するか楽しみだ。

 景観樹・シンボルツリーについて。13本で数百万円という「ココスヤシ」には度肝を抜かされた。「地中海」のシンボルツリーはオリーブだそうだ。未定だが「カリフォルニア」はオレンジか。樹高100mにもなるというセコイアを植える勇気はないだろう。「アジア」なら日本のサクラだろうと思うが、そうではなく「バリ」のバンブー(竹)らしい。インドネシアには「ロンボク」という木はないのか。

 それともう一つ注目すべきなのは「パレットコート」の販売スピードだ。一般的な郊外戸建て分譲住宅地は年間30~40戸売れればいいほうだ。100戸というのは驚異的だ。

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モデルハウス1-4号棟

 

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