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 東急リバブルが今年の第29回RBA野球大会初戦に通算100勝の金字塔に王手をかける。これまで第1回大会から28回大会まで連続出場しているリバブルは通算138試合を戦い、99勝39敗、勝率.717。

 他のチームで100勝を達成しているのは水曜ブロックでは128勝を挙げている旭化成ホームズのみで、日曜ブロックではケンコーポの132勝のみ。リバブルが1勝すれば3番目の100勝達成チームとなる。2連敗すると来年に持ち越しとなる。

【訂正】 リバブルに通算100勝がかかっていることが判明したのは、同チーム大槻監督からの指摘によるもの。元データとなる勝ち数と負け数を間違えて入力したためです。昨年末に発表した数字は104勝40敗、勝率.717でした。

 念のため、他のチームも計算をやり直した結果、リスト、ナイス、みずほ不動産販売、積水ハウス京葉、ミサワホーム東京にも間違いが見つかり、訂正しました。

 指摘を頂いた大槻監督にはお詫びするとともに、今年の初戦ではぜひとも100勝を達成するよう頑張っていただきたいとエールを送ります。そしてまた、対戦する相手には絶対に阻止するよう頑張っていただきたいと思います。

 訂正後の勝敗表は

  水曜ブロック勝敗表.pdf   でどうぞ。

 第28回RBA野球大会水曜ブロックの参加全チームの勝敗表です。

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  日曜ブロック勝敗表.pdf

 第28回RBA野球大会水曜ブロックの参加全チームの勝敗表です。

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  水曜ブロック勝敗表.docx

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〝2枚看板が揃ったぞ〟エース寺田(左)と新人の石井

 皆さんは、2009年の夏の甲子園、新潟県勢として初めて決勝戦に進んだ日本文理のことを覚えていらっしゃるだろうか。相手の中京大中京に9回までに4-10と6点差をつけられながら土壇場で猛反撃。5点を奪い、スタンドの4万7千人の大観衆を熱狂させた試合を。この試合、日本文理の石井選手は1年生。(スコアを調べたら出場したのは16名で、そこに石井の名はなかった。登録選手は18人が限度だから、石井はベンチにいたのかいなかったのかは不明)

 あれから7年。23歳になった石井は「社会人を断って、(あれからどこに行ったのか聞かなかったが)三菱地所リアルエステートサービスに入社することを決断」した。「俺の力でチームをドームに導いてみせる。この冬はダルビッシュに負けないくらいの肉体改造をやる」と豪語した。

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地所リアルの忘年会

◇       ◆     ◇

 記者は先日、地所リアル野球部の忘年会に突撃取材を敢行した。2008年に続き、今回が2度目だ。

 他の取材をこなし、駆けつけたのは20時前。宴たけなわ。参加者は「うちはこれしか飲まない」と最下級の「獺祭」をぐびぐびと呷る背番号〝肉(29)〟榊監督を筆頭に38名。いつものメンバーの3倍だ。飲み会だけは皆勤賞の選手が圧倒的多数を占める中、みんなゆで蛸かカエルのように出来上がっていた。

 とりわけ元気だったのは〝謎の男〟岡野だ。岡野は、背番号〝肉(29)〟から監督の座を奪ったのか、それとも陰で操る摂政の座にでも収まったのか、口角泡に刺身のツマやら焼き肉の肉片やら日頃のうっぷんやらを目の前の料理の上にまき散らし、食品ロスになるのも一切構わず、〝こら、〇〇、お前な、シンガポールではえらいおとなしかったやないか!☆^v(*´Д`)ペンパイナッポーアッポーペンI have a pen. I have an Apple 俺は英語しゃべれへんのや〟〝初打席、初安打の俺の大記録を、お前は…☆^v(*´Д`)〟などと訳の分からぬことを喋りまくっていた。

 さすがだったのは「29」。ニクい一発を放った。「みんな部署はバラバラ。こうして集まると一緒になれる。新人も年長クラスも差別なんかしない」と。伊達に監督業を張っているわけではないことを見せつけた。

 先に戻るが、果たして石井は地所リアルの救世主になれるか。寺田が投げ、石井が得点するパターンが決まればひょっとするかもしれない。しかし、まだ2~3枚足りない。もしドームに進出したら、かわいい女性マネージャーと一緒に千鳥になって、千鳥ケ淵に飛び込んでやってもいい。

 あれは何年前か、久々に勝って水は膝頭もない日比谷公園の噴水に飛び込んだ遠藤を道連れにするプランはどうだ。

 このチームの欠点は-最大の魅力でもあるのだが-「組織の三菱」の企業風土とは真逆の、あまりにも個性的でやりたい放題の選手が多すぎるということだ。この意外性がたまらなく面白い。来年も突撃取材したい。

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榊監督(左)と岡野

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〝この前、3人でバランタインを2本開けたわよ〟年長3人娘(記者はかつて12年物を1週間に4本開けて糖尿病になった)

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年少3人娘(中央は飛距離ナンバー1の宮原)

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宮原(左)と〝手が早く、足が遅い〟嶋根

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〝俺が応援団長の近藤だ〟

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〝頼むよ、遠藤、お前が打てなくなったから勝てなくなったんだ〟

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〝俺が高野だ〟

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〝俺が大阪桐蔭の名折れの福井だ〟

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〝うまく撮れよ〟

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〝うわぁ、なに、これ〟

三菱地所リアルエステートサービスが〝夜の三冠王〟 忘年会に記者が突撃取材(2008/12/17)

 

 

 

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「RBA土地・建設産業界交流会RBA国際親善交流会」(ホテルニューオータニで)

 日本不動産野球連盟(RBA)「RBA土地・建設産業界交流会RBA国際親善交流会」が12月1日、ホテルニューオータニで約350名の参加者を得て盛大に行われた。

 会には、大勢のRBA野球関係者のほか、来賓として国土交通省土地・建設産業局長・谷脇暁氏、内閣府内閣審議官・佐々木基氏に埼玉県知事・上田清司氏ご夫妻が出席し、中国、セルビア、モンゴル、タイ、ベナンなどの大使館関係者、さらに住友不動産販売会長・岩井重人氏、東急リバブル会長・中島美博氏、三井不動産リアルティ会長・竹井英久氏、野村不動産アーバンネット元会長・金畑長喜氏ら不動産流通会社のトップが勢ぞろい。それぞれが交流を深めた。

 以下、会場で拾った各チームのコメント&写真を紹介する。( )内は記者のコメント。敬称略。

◇       ◆     ◇

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 東京建物・村部「来年は野球頑張って見返すぞ」(左から村部、田中、斎藤、小倉(開幕前は村部が大風呂敷を広げ、実戦で大敗。4人とも同じ寮住まいで、全て宅建士。不動産鑑定士の資格も持つ村部は42点だったそうで、慶大卒の田中は40点、横浜国大卒の斎藤は36点、東大卒の小倉は37点。こら! 小倉、何をやっとるか! まあ、しかし、M社の東大卒選手は取得まで3年かかったからいいか。それより、昨日、首都大学東京の小泉教授のクリマデザインに関する講演があり、爬虫類は一定の負荷をかけないと繁殖・交尾しないそうだ。人間も一緒、同じ寮のぬるま湯につかっていると間違いなくゆでガエルになる。村部は3年目か。すっかり会社に飼いならされているんではないか)

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第28回RBA野球大会 記者が選んだ特別賞(左が日曜ブロック村部、右が東急ホームズ稲木)

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 タウングループ高坂「来年は今年以上。日ハム大谷と同じクラブに所属し、オール岩手の投手だった18歳新人が加入した」(少年野球ではこの投手は大谷より高い評価を得ていたということか)

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 三井不動産リアルティ清水「130キロ、玉のスピードじゃなくて体重。ラグビー部です」(間違いなくRBAナンバーワンの体重だ)

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オークラヤ住宅

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東急リバブル

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? どこのチームかしら

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伊藤忠ハウジング執行役員・岩本卓也氏「面高の本業? まずまず」(前列中央)

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伊藤忠ハウジング面高監督(左)と住友不動産販売・古賀監督

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三菱地所リアルエステートサービス

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ケン・コーポレーション

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ミサワホーム「トヨタグループ入り? 硬式は強いからね」(ひょっとしたら大型補強があるかも)

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三井不動産レジデンシャル

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〝来年対決したらどうぞ手心を〟と、三井リアルティ安西監督(左)が野村アーバン三根監督に行ったかどうか

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三井不動産リアルティ岩澤「昨年36点で宅建士になりました」(岩澤はたしか右。東大卒の2年目とか)

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東急不動産(投手難解消は来年も無理か)

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東急ホームズ(稲木だけが目立つようじゃ…東急不動産には勝てるかもしれない)

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 明和地所・鶴田(いつみてもいい男だね。同社は12月6日、東京都の「平成28年度東京都スポーツ推進企業」に認定されたと発表した。従業員のスポーツ活動の優れた取り組みや、スポーツ分野における社会貢献活動を実施している企業などを顕彰する制度で、今年度は130社が認定された。原田社長、RBAも強くしてください。RBA参加チームでは清水建設、野村不動産パートナーズ、三井不動産、三井不動産レジデンシャルが認定されている)

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野村不動産パートナーズ三宅(左)「若いころは140キロ投げたんだけど…」(歳を聞いたら36歳。右は川津)

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左から積水ハウス京葉・竹内、大久保、井上(あの生田は再起不能か)

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三井不動産リアルティ安西監督(左)らと野村不動産アーバンネット

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旭化成ホームズ

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元三井不動産レジデンシャルリース片岡(左から2人目)「円満退社しまして、新会社インテリア会社「リブ・ラブ・ラブ」を設立した)

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菱重ファシリティー&プロパティーズ

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左から積水ハウス神奈川若佐、八木、山縣

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左から積水ハウス神奈川の若佐、山縣、八木、旭化成ホームズ山本、佐藤8山本監督は「八木さんがエースのようで」と揺さぶりをかけていた)

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ミサワホーム東京神奈川

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住友不動産販売

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〝エイ、エイ、オー〟で締めた久米信廣大会委員長

 

 

 

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 日本不動産野球連盟(RBA)「RBA土地・建設産業界交流会RBA国際親善交流会」が12月1日、ホテルニューオータニで約350名の参加者を得て盛大に行われた。

会には、大勢のRBA野球関係者のほか、来賓として国土交通省土地・建設産業局長・谷脇暁氏、内閣府内閣審議官・佐々木基氏に埼玉県知事・上田清司氏ご夫妻が出席し、中国、セルビア、モンゴル、タイ、ベナンなどの大使館関係者、さらに住友不動産販売会長・岩井重人氏、東急リバブル会長・中島美博氏、三井不動産リアルティ会長・竹井英久氏、野村不動産アーバンネット元会長・金畑長喜氏ら不動産流通会社のトップが勢ぞろい。それぞれが交流を深めた。

 この国際色豊かな会を一層盛り上げたのが本場徳島の有名連「阿呆連(阿波おどり振興協会)」の姉妹連で、高円寺阿波踊りの「江戸っ子連」だ。

 RBAの大会委員長を務める第三企画・久米信廣社長が徳島出身で、同社の連もまた高円寺阿波踊りに長年参加している縁で実現したもの。

 会場からやんやの喝さいを浴びた。以下、写真を紹介する。とくとご覧あれ。

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 先の「水曜ブロックベストナイン」「日曜ブロックベストナイン」に続き、プロ野球「侍ジャパン」にあやかって「RBA最強のオールジャパン」28選手を発表する。

 「サムライジャパン」は登録商標されているので「サムライ」「士」を使わないが、そもそも「士」にはどれほどの価値があるのか少し考察しよう。

 江戸時代の「士」は人口比にして5~6%といわれている。現在の国家資格としての「士」は、わが業界の「宅地建物取引士」の資格登録者約98万人を筆頭に80資格くらいある。実際どれくらいの「士」がいるか調べていただきたいが、1資格に2万人として160万人にも達する計算だ。人口比率では江戸時代と比較して今のほうがはるかに高いと予想される。粗製乱造といつたら失礼か。記者など運転免許(これは国家資格ではない)も含め一つも国家資格を持っていない。健康保険とパスポート、マイナンバーだけだ。

 なんで、そのようなことをいうか。もちろん記者も宅建士の資格は大事だと思うが、各チームの若手、新人はこの資格を取得していないばかりに試合出場の機会を与えられないところも少なくない。資格取得のための研修に半ば強制的に駆り出されるからだ。

 そんなことをしても受からないものは受からない。受かるものは受かる。3年目にしてようやく取得したとか、易しかった今年でも36点でかろうじて合格したという東大卒の選手を記者は知っている。

 その逆に、野球大会に出場するために本業でも頑張り、モチベーションを高める選手のほうがはるかに多いと思う。〝野球も本業も〟が記者のモットーだ。各社の人事担当者には、一種の〝懲らしめ〟としてRBAを利用するのをやめるよういいたい。

 試験実施機関の不動産適正取引推進機構にもいいたい。目的と手段をはき違えないでいただきたい。一定水準に達した者は全て合格とすべきだ。各都道府県の意向を忖度し、また、難易度を毎年のように変えるのは受験予備校を儲けさせるだけではないのか。試験を年1回から2回、あるいは恒常的に実施したらずっとレベルの高い「士」が誕生すると記者は思っている。

 さて、記者の独断と偏見で選んだオールジャパンの28人は錚々たるメンバーが揃った。1年くらい野球漬けにして鍛え直せば、中日やオリックスの2軍なら勝てるのではないかと思えてくる豪華メンバーではないか。

 ここでクェッション。この28人の中で「宅建士」の資格を持っていない選手はいるかいないか。

 記者は少なくとも3人くらいいると思う。うち一人からは「宅建って何? 」と聞かれたかことがある。しかし、今回のメンバー選出にはそんな資格はもちろん身長・体重、容姿、年齢、門地など一切考慮していない。

 〝俺がルールブックだ〟と言ったのはあの二出川さんだが、ある不動産流通会社のいまでは幹部になった方も20年くらい宅建試験に落ちながら〝不動産のことは俺のほうがよく知っている〟と意に介しなかった。「士」の価値はそんなものだ。

 オールジャパンの選出基準は野球がうまいか下手か、記者が好きか嫌いか、ただそれだけだ。貢献度だけは実働年齢を加味した。

第28回RBA野球日曜ブロックベストナイン発表(11/30)

2016年RBA野球 水曜ブロックベストナイン発表(11/11)

 

 

 

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三井不動産レジデンシャル吉田投手

 記者が選んだ独断と偏見による2016年RBA野球日曜ブロックベストナインを発表します。さらに今年は新人王、カムバック賞、特別賞を設け、トータルで34名を選びました。◎印がベストナインです。無印は貢献度などを加味しました。

 貢献度は、分かりやすくするためプロ野球選手に置き換えればどの程度の〝年俸〟になるかを考え、金額で表示しました。金額はこれまでのチームと個人の実績も踏まえたものです。したがって、強いチームや出場年数が多い選手は相対的に高額となります。

 貢献度に疑義のある方や選に漏れたことで納得がいかない方はRBA事務局へお申し出ください。熟慮の上判断いたします。各チームからまんべんなく選ぶことを心掛けたため、選外となった選手でも同等の力がある選手がたくさんいることを申し添えます。

 いうまでもないことですが、本業とリンクするかどうか記者は関与しませんし、間違っても参稼報酬調停に持ち込まないでいただきたいと思います。

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ケン・コーポレーション小笠原

 投手部門では満票(といつても選ぶのは記者のみだが)でケン・コーポレーションの小笠原投手だ。水曜の旭化成ホームズ今野投手とともにRBAを代表する投手だ。肩を酷使してきたため、夏場になるとバテて痛打を食らう場面も2、3年前はあったが、30歳を超えピッチングに幅が出てきた。快速球投手から見事に変化球投手に変身しつつある。

 三井不動産レジデンシャルを東京ドームに導いた吉田投手を2番手に挙げたが、吉田投手は新人だったか。ふてぶてしい投球をするので新人ではないことにした。清水建設・田村投手はいうまでもなく日曜ブロックを代表する安定感抜群の好投手。

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清水 田村

 悩ましいのが同じ清水の治下投手。ストレートの速さは日曜№1だ。制球が安定し、変化球も決まるようになれば田村も小笠原も抜く。三菱地所・社、ポラス・折笠、三菱地所リアルエステートサービス・寺田は、それぞれ打力のあるチームで投げればドームに行ける力がある。

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清水戦で決勝打を放ったケンコーポ羽中田

 捕手は、この人ケンコーポの羽中田以外にいない。小笠原が勝てるのも女房役の羽中田のリードのお陰かもしれないし、羽中田は打でもいつもチームに勝利をもたらす主砲だ。

 三井レジ篠塚は未知数の部分が多いのだが、本人は「どこでもこなす」と、ユーティリティプレーヤーであることをアピールしている。準決勝戦では鹿島の先頭打者の盗塁を阻み、完全に足を封じた。ただ者ではないかもしれない。タイセイ・ハウジー井上はメタボ体質が気掛かりだが、まだ主砲の座は譲らない。

 内野手は、清水・小寺、ケンコーポ・大澤、三井レジ大石、ケンコーポ土田を選んだが、鹿島・中原、青山メインランド石井らと互角。ほかのチームにもいい選手がいるかもしれない。

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本塁打を放ったサンフロンティア不動産・末次を迎える内村

 外野手の3人は〝中大卒トリオ〟の三井レジ・山際、サンフロンティア不動産・末次、サンフロ・内村で決まりだ。末次が32歳、山際が27歳、内村が26歳だから、山際と内村は同じチームで戦っているはずだ。末次は元独立リーグだから〝格上〟だろうが、馬力は山際が一番ではないか。一度投げたのを見たが、制球力に欠ける。投手は無理だろう。内村はこれから軟式に馴れたら怖い。肩が壊れているようだが、〝二刀流〟に挑戦してほしい。

 青山メイン平野、タイセイ花井、清水・中島も力はそん色ない。山際を入れたら末次も内村も入れなければ取材拒否されるのが恐くて入れたまでで、来年活躍したらひっくり返す。

 DHはやはり千葉英だろう。存在感があるし、いつも丁寧に取材に応じてくれる。ぶんぶん振り回す姿勢がいい。菱重ファシリティー&プロパティーズ善積はネットで調べてほしい。重工神戸で活躍した選手。名前が記者と同じ「司」。奥さんがまたきれいだ。

 関係ないが、東急リバブルには「長谷川司」さんがいる。小柄だがなかなかシュアなバッティングをする。旭化成リフォーム金田は監督業も兼任するが、当たり出すと止まらない。自ら打てばチームをドームに導くことができる。

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鹿島 遠藤

 新人王は、鹿島建設の遠藤。惜しくも三井レジに敗れたが、三井レジの山際、大石、篠塚以外を抑え、最終回まで1失点に踏ん張った。かつてのエース豊田より上かもしれない。チームメイトの高瀬捕手と二人が頑張ればドームも見えてくる。

 三菱地所・澤田は岐阜-東大卒の新人。旭化成リフォーム戦で野球人生初の逆転本塁打を放ち、チームに勝利をもたらした。宅建は合格したのだろうか。

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〝鉄人〟ミサワホーム大野

 カムバック賞はミサワホーム大野投手と東急不動産・谷口。54歳の大野は三井不動産レジデンシャルリース戦で2安打完封勝ち。RBAの最年長勝利投手記録52歳を17年ぶりに更新した。まさに鉄人。ストレートは今年参加の18チームのエース級と比較して10番目くらいに入るのではないか。

 特別賞には大野のほか東京建物の村部を選んだ。開幕前に大風呂敷を広げ、初戦の三菱地所リアル戦で自ら投げ、抜群の立ち上がりを見せたと思ったら、2回につるべ打ちされた。

 しかし、昨年は一度も出場せずあの難しい不動産鑑定士の資格取得に挑戦。「平日は朝2時間、昼1時間、夜2時間、土・日曜日は10時間」の勉強に励み、見事に合格した。RBAの選手でこの資格を持っている選手は村部以外ないはずだ。

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東京建物・村部

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大活躍の三井レジ大石とご家族

三井不動産レジデンシャル(82) 4-3 鹿島建設(82)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャル 1 3       4
鹿島建設 1 2       3

  

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三井レジ吉田

 三井不動産レジデンシャルが参加9年目にして初の東京ドーム進出-第28回RBA野球大会日曜ブロック準決勝戦、三井不動産レジデンシャル-鹿島建設が11月20日、大宮健保グラウンドで行われ、三井不レジが延長の末、4-3で鹿島を下し、大会参加9年目にして初の東京ドーム進出を決めた。吉田投手が好投し大石が決勝の押し出し点をあげた。渡辺監督が5度6度宙に舞った。

 鹿島は決勝進出ならず。〝お客さん〟の厚い壁にまたしても阻まれた。福本監督は「来年こそ」と捲土重来を期し、言葉少なに球場を去った。

 三井レジはタイブレーク(1死満塁で攻防)の6回、先頭の山際はサードゴロに倒れたが、続く大石が四球を選び1点、さらに3番篠塚のタイムリーで2点を追加。その裏を吉田が2失点に抑えた。

 先制点は三井レジ。3回の1死満塁のチャンスをつぶし、嫌なムードが漂い始めた4回、1死から8番渡辺が右翼越え2塁打し、9番川崎が四球を選び好機をつくり、渡辺が3盗に成功したあと、川崎も2盗に成功。1番山際、2番大石の連続四死球で渡辺が生還。喉から手が出る1点をもぎ取った。

 4回まで2安打に抑えていた吉田はそのまま逃げ切るかに思えたが、最終回、3つの四死球と味方の失策により同点に追いつかれた。

 放った安打は5本。大石がタイブレークを含めて2打数2安2四球の大活躍。

 鹿島は惜敗。4回まで放った安打は5番谷中と2番榎本の2本に抑えられ、残塁はわずか2のみだったが、5回最終回に反撃。この回先頭の6番廣瀬が四球で出塁、7番小林勇が犠打で廣瀬を2塁に進めて相手にプレッシャーをかけ、8番遠藤と1番小林尚の四死球で満塁。しかし、2番榎本のサードゴロで万事休すかと思われたが、三井レジ黒田が転倒(記者の記録は失策)、同点に追いつきタイブレークに。タイブレークでは2点を返したがそれまで。

 遠藤投手は気合十分。ストレートに威力があったが、相手の主軸につかまった。

〇渡辺監督 吉田に尽きる。打者では大石。ドームで野球はなかなかできないので楽しみ。いつもはノーサインですが、次はレベルが違うんでサインを考える

〇吉田 いつも通り投げた。最終回は力んでしまった。ドームでは最終回のようなことがないよう平常心で臨みたい

〇大石(奥さんと愛娘が応援に駆け付けていた) 時たま「パパ!」と聞こえていたので、2安打(他は2四球)打ててよかった。絞らずに来た球を打ったのがいい結果につながった。ドームでも妻子の前で頑張りたい

〇大石の奥さん 声が届いてよかった

〇山際 神宮(中大時代)には出たことがあるがドームは初めてでとてもうれしい(3回に痛烈な中堅前安打を放ち怪物ぶりを発揮した)

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大石(左)と篠塚

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初回、死球で出塁した鹿島の1番打者・小林尚の2盗を阻んだ篠塚

渡辺監督の盗塁と山際の名演技

大石の押し出し点を演出

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敵も味方も欺く渡辺の3盗

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〝俺の好走塁が生きたんだ〟

 先制点を奪った大石の押し出し点を演出したのは渡辺監督の3盗と山際の死球の場面での名演技だ。

 渡辺は外寄りのストレートをちょこんと当てて幸運な左翼越え2塁打。続く川崎が四球で1死1、2塁。打者は怪物山際。ここで渡辺は自らの判断で敵も味方も唖然とする3盗を敢行。ところが、2塁まで走って体力を使い果たしてしまったのか、さてまた前夜の深酒がたたったのか、3塁ベースの2メートルくらい手前で足がもつれ転倒。這ってベースにたどり着き、ベンチの喝さいを浴びた。

 山際もまた役者だ。死球を選んで喜んで1塁に歩くかと思われたが、バットをゆっくり置くと、だしぬけに鬼の形相(記者は後姿しか見ていないので山際の表情は読めなかったのだが)でマウンドに向かった。

 前打席でも山際は身体に球を受けながら逃げるそぶりを見せなかったので判定はボールとなった伏線があったとはいえ、あの立派な身体ならば遠藤のすっぽ抜けた球を受けたくらいでは痛くもかゆくもないはずだから、これは演技に違いない。

 すわ、RBAの歴史始まって以来の乱闘事件に発展かと記者は山際のあとを追ったが、敵も味方も何が起きたのかさっぱりわからなかったのか、みんな意気地がないのか、山際が歩いたのは5歩か6歩くらい。誰かが「山際の出来るのはあそこまで」と囁いた。

 それでも〝お客さん〟の三井山際の威嚇に委縮したのか、遠藤投手は続く大石に痛恨の押し出し。最終回に相手の三井黒田から〝お返し〟を受けていなかったら、遠藤は立ち直れなかったかもしれない。それにしても山際に対して執拗な内角攻めをした女房役の高瀬もさすがだ。

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〝俺が東邦の山際だぞ〟死球を受けてマウンドに向かう山際
(わが故郷・三重の高校球児を震え上がらせたとは聞いている)

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〝僕はヤマギワさんて知らないよ〟遠藤(顔は青ざめていないか)

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素顔の山際(2015年撮影)

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三井レジのナイン

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鹿島 遠藤

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最後の打者になるはずだった榎本だが…

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土壇場で同点のホームを踏んだ鹿島・廣瀬

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同点に沸く鹿島ベンチ(右は主砲の中原) 

 11月20日(日)、唯一試合が残っていたRBA日曜ブロック準決勝戦三井不動産レジデンシャル-鹿島建設の試合が大宮健保グラウンドで行われる。勝ったほうが初の東京ドーム進出を決め、ケン・コーポレーションと優勝をかけ戦う。例によって( )内の数字は記者のレーティング。

三井不動産レジデンシャル(82)- 鹿島建設(82)

 勝ったほうが初の東京ドーム、負ければ地獄。ここは絶対負けられない。両チームは今年の予選トーナメントでも対決しており、8-4で鹿島が快勝しているが、三井はその後戦力を整えてきており、記者のレーティングはお互い82の互角。奇しくも本業の今期売上高予想は三井不動産が1兆7,500億円で、鹿島は1兆7,800億円と互角だ。予想は至難の業で、ミスを犯したほうが負けると見た。

 その前に、三井不動産と鹿島建設の関係、業績について少し触れたい。

 三井と鹿島はお互い株の持ち合いで友好な関係にある。言い換えれば〝お友達〟。しかし、これは建前。三井にとって鹿島は発注先、主人だ。鹿島にとって三井は受注先、つまり〝お客さん〟。主客が逆転する立場にある。これまで三井の主だったビルやマンションの施工は鹿島が圧倒的に多いはずだ。

 まず、三井。業績は絶好調。2017年3月期も増収増益予想で、過去最多を3期連続で記録するのは確実だ。レジデンシャルのマンション事業も業績アップに貢献は大で、2017年3月期の計上予定戸数に対する契約率はあと半年も残しているのに90%を超える。マンション販売担当の怪物山際も野球に専念できる環境にある。

 一方の鹿島もオリンピック景気に沸く。ここ10年間、というよりバブル崩壊後はほぼ一貫して業績は下降し、株価も底這い状態にあった。2015年3月期には単体で180億円の赤字を出した。ところが、2016年3月期にはV字回復。営業利益1,110億円(前期は126億円)と過去10年で最高を記録した。2017年3月期も増収増益を見込む。少なくとも東京オリンピックまでは右肩上がりで突き進むはずだ。ここは、〝お客さん〟に叩かればなしだった積年の恨みつらみを一挙に晴らす絶好の機会だ。

 そんな鹿島の意図を三井不動産レジデンシャルの〝策士〟渡辺監督は百も承知。「あいつは過去の人」などと主砲・山際など歯牙にもかけない扱いをしているかと思えば、前試合の三菱地所戦ではその山際を1番に起用。チームに勢いをもたらす采配を見せ、「うちは選手が揃えば強いんだ」とうそぶく。

 予選の鹿島戦で先発したのは大栗だったが、今回は吉田だろう。前試合では絶妙のコントロールで相手を封じた。吉田の女房役・篠塚は只者ではない。怪物・山際とともにチームを引っ張る。吉田が好投し、山際、篠塚が打てば勝つ確率は高いと見た。予選トーナメントで惨敗した借りを返すか。

 直接対決で負けた時の渡辺監督のコメントを紹介しておく。「相手は(オリンピック景気で)儲かっているからな。しかし、あの3塁手(上野)は(お客さんのうちを)意識していたぞ」

 先に見たように鹿島もここは必勝態勢。三井からのマンションの受注が多少減ろうが、利益率の高い大型工事で稼ぐことができる。福本監督は三井に東急不動産、三菱地所リアルエステートサービスを破った勢いそのまま、〝遠慮するな〟と檄を飛ばすはずだ。

 勝敗のカギを握る新人カルテットも、相手が三井だろうが三菱だろうが住友だろうが、その怖さはまだ経験していないはずで福本監督の鞭打ちに素直に応えるはずだ。

 先発するのは遠藤。ここで好投すれば、吉田も同じだが、今年のベストナインに入れる予定。評価点はプロ野球に換算したら2,500万円だろう。

 天に昇るのは三井か鹿島か。泣きを見るのは吉田か遠藤か。天下分け目の戦いが始まる。先のサッカー日本-サウジアラビア戦よりはるかに面白い試合になるはずだ。勝てないか、勝つか、勝てば、勝て。

鹿島 遠慮があったのかなかったのか 〝お客さん〟三井レジの自滅で圧勝(2016/7/14)

 

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