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「つみきのひろば」

 東京ミッドタウン芝生広場に展示されている建築家の隈研吾氏がディレクションした「つみきのひろば」を見学した。作品はまだ出来上がったばかりとみられ、スギ独特の香りが鼻腔を満たした。

 国産材のスギ材を三角形状に加工したものが、こどもがトンネルをくぐることができるように半円状に敷き詰められている。スギ材を用いた精巧なピラミッドなども公開されている。

 「つみきのひろば」は、「デザインを五感で楽しむ」がメインテーマの「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」のイベントの一つとして開催されているもの。このほか、トップクリエイターによるインスタレーションや、新しいライフスタイルに触れることができるデザインなども公開されている。

 「東京ミッドタウンデザインタッチ」は2007年から開催されており、昨年は過去最高の延べ約145万人の来街者があった。今年は11月3日(火・祝)まで開催される。

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ピラミッド

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「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」展示作品の一つ

東京ミッドタウンに隈研吾氏デザインの国産スギを用いたつみき展示(2015/8/19)

カテゴリ: 2015年度

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「平成27年度 住生活月間シンポジウム」

 埼玉県住まいづくり協議会(風間健会長・高砂建設社長)は10月16日、「平成27年度 住生活月間シンポジウム」を開催。関係者ら244名が参加した。

 シンポジウムでは、第一部として国土交通省住宅局住宅総合整備課 住環境整備室企画専門官・細萱英也氏が「空き家問題の現状と取り組みについて」、第二部として防災・危機管理アドバイザー・山村武彦氏が「今日から取り組む災害対策(我が家と地域の安全)」についてそれぞれ講演した。

 また、同協議会が平成16年度から埼玉県警察本部の後援を得て取り組んでいる「住まいの防犯アドバイザー」の活動に尽力された川越市・星野文孝氏、越谷市・藤木正行氏、坂戸市・馬場雅樹氏の3人に感謝状が贈られた。

 同時開催として、「第11回埼玉住み心地の良いまち大賞」と「第2回埼玉県環境共生住宅賞」の入選作が展示された。

 埼玉県住まいづくり協議会は、「埼玉を創る!埼玉で頑張る!」をスローガンに、県内の民間住宅産業関連企業と行政・公共団体とが一体となり、優良な住宅供給を行うことで、県民の生活基盤の安定とその住環境の向上を図ることを目的に平成8年10月に設立された。

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左から藤木氏、風間氏、星野氏(馬場氏は欠席)

カテゴリ: 2015年度

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「2020年に向かう、新たな森づくりシンポジウム」(全国都市会館)

 先日(10月6日)、美しい森林づくり全国推進会議と林業復活・地域創生を推進する国民会議が主催して「2020年に向かう、新たな森づくりシンポジウム」が行われた。 

 いま成熟期にある国内の木材を活用した建材・部材の技術開発が進み、都市部のオフィスや商業施設、福祉・コミュニティ施設などでも木材の使用や木材製品の開発の動きが強まっており、この動きを東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を一つの区切りとして森づくりにつなげ、地域創生の方策を論議するのが趣旨だ。

 シンポジウムには今井敏・林野庁長官が来賓として挨拶し、涌井史郎・東京都市大学教授が「オリンピックレガシーとしての森と木を活かす持続的な社会」について、本郷浩二・林野庁森林整備部長が「森と木を活かす森林・林業施策の現状と今後」についてそれぞれ基調講演した。

 このほか、山本恵久・日経アーキテクチュア編集委員と網野禎昭・法政大学デザイン工学部教授がそれぞれの立場から木づかいの最前線について概要報告した。

 パネルディスカッションでは宮林茂幸・東京農大教授がモデレーターを務め、都市での木づかいをどうして地域創生につなげていくかを講演者・概要報告者が語り合った。

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涌井氏(左)と網野氏

◇       ◆     ◇

 記者が傍聴・取材したのは宮林氏が最後に「山が健康だからわれわれは元気でいることができる。このままでは日本列島がつぶれてしまう」語ったように、同じような危機感を抱いているからだ。

 シンポジウムの時間は3時間近く。一つひとつ紹介したいのだが、なにしろ最後尾に座ったので声が聞きづらく、加齢による書き取り力が加速度的に衰えてきたため正確にメモを取ることができなかった。なので、ここではエッセンスにとどめる。詳細は主催者の事務局から11月の半ばにはネットで公開されるので是非読んでいただきたい。

 深尾精一・首都大学東京名誉教授や村上周三・東大名誉教授らとともに新国立競技場整備事業の技術提案等審査委員を務める涌井氏は、オリンピックレガシーとは何かを先のイギリス・ロンドンオリンピックの成功例を引き合いにし、世界に例をみない超高齢社会をわが国がどのように乗り切るのか、災害リスクをどうやって克服するかなどポジティブな姿勢を発信することが重要と力説した。

 また、わが国の森林の公益的価値が70兆円にものぼり、巨大都市を支えているにもかかわらず危機的な状況にあるとし、「伐って、使って、植えるという分かりきったことを行うことが社会の疲弊から救う」「オリンピックに向けて木材利用の可能性を示し、自然と人が共生し、健康な森林を取り戻す絶好の機会」などと話した。

 網野氏は、オーストリアのスイス国境近くの「木造建築のメッカとしてヨーロッパで注目されている」山村をプロジェクター付きで紹介し、森の資源を大切にし、建物の長寿命化を図ることが極めて理にかなったことだと話した。

 さらに、「建築物の木質化を進めるには法規制などハードルが高いが、われわれは技術的なことに走りすぎて、なぜ木造が必要かという論議はされていない。木造と共生する人間社会にしないといけない」と語った。

 網野氏が話したオーストリアの山村については、別掲の記事を参照していただきたい。

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左から宮林氏、涌井氏、本郷氏、網野氏、丸川氏(林業復活・地域創生を推進する国民会議事務局)

◇       ◆     ◇

 涌井氏は講演の中で「育樹祭」について触れ、「今回は伐採を行う。画期的なこと」と話した。10月11日(日)に岐阜県で行われた「第39回全国育樹祭」のことで、臨席された皇太子さまがのこぎりを使って間伐材に切り込みを入れられたそうだ。

 植樹祭の模様はNHKで全国放映されるが、どうして育樹祭は放映されないのか。ラグビーワールドカップもプロ野球CSも観たいが、このような国家的国民的行事はきちんと報道すべきだ。

「RC、S、木造の垣根を越えよう」網野禎昭・法大教授 欧州の木造建築物を語る(2011/10/19)

 

カテゴリ: 2015年度

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 大和ハウス工業、パナソニック、セブンドリーマーズの3社は10月7日、世界初の全自動洗濯物折り畳み機「laundroid(ランドロイド)」2016年度中の先行販売をめざし共同開発をスタートさせたと発表した。

 「laundroid(ランドロイド)」が完成すれば、洗濯物にかける手間から解放される。

◇       ◆     ◇

 これには驚いた。自動洗濯物折り畳み機を開発したセブンドリーマーズ広報によれば、専用機はシャツ、ズボン、スカート、タオルの4種を認識し、つかみ、広げて折りたたむことができる。2017年までに靴下なども認識できるようにし、さらに、アイロン掛けから収納までオールインワンモデルをパナソニック、大和ハウスと共に2019年に向け開発するそうだ。

 大きさは冷蔵庫くらいで、値段は「高級家電並み」としか公表していないが、「50万円から100万円」と報じたメディアがあるそうだ。 

 「laundroid(ランドロイド)」のコンセプトモデルが10月7日~10日に幕張メッセで行われた「CEATEC JAPAN 2015」で出展されており、実演の模様がネットなどで公開されている。

 夜寝るときに洗濯機に洗濯物を放り込んでおけば、朝起きたとききちんと折りたたまれ、収納されている時代がやってくる。

 ここまで技術が進歩するのなら、洗濯機のもののような中に数分入るだけで身体を洗ってくれて温まる全自動身体洗い・保温機は開発されないか。

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カテゴリ: 2015年度

 いよいよ水曜ブロック決勝トーナメントが7日開幕する。例によって記者のどっちも〝勝って〟予想。レーティング上位チームの勝率は予選では7割を超えた。決勝はチーム力が拮抗してくるので外れる確率も高まるが、どうだろう。( )内は記者のレーティング。

エイブル(84)-ミサワホーム東京(88)

 打力がやや勝るミサワ東京がやや優勢。打線は2年目の高橋が精彩を欠いているのが気になるが、若手と中堅のバランスがよく、下位からでもチャンスが作れる。投手はエース古市の先発だろう。古市は新人の頃よりスピードが落ちてきたが、変化球が使えるようになってきた。渋井もエイブル打線を封じる力がある。

 エイブルは齊藤、田口の両投手が好調。どちらが先発するか分からないが、間違いなく継投だ。先手を奪って逃げ切りを図るのが勝ちパターン。双方とも2、3失点に抑える力がある。

 問題は古市を攻略できるか。坂木、坂本、荒川兄弟、海野ら巧打者揃い。機動力で相手守備陣をかきまわしたい。レーティングは4点の差をつけたが、そんな差はないか。

東急ホームズ(72)-ナイス(82)

 ナイスが優勢。山本投手と稲見の両新人がいい。宅建の直前で出場できるかどうか。出られなくても正木がいる。やや波があるのが心配だが、調子がいいとスイスイ投げる。

 東急は劣勢だが、運を味方につけたい。エース佐藤がどこまで踏ん張るか。

スターツコーポレーション(81.5)-ミサワホーム東京 神奈川(81)

 極めて難解な試合だ。レーティングは互角とみたが、記者の沽券に係わるのであえてスターツを0.5ポイント上にした。新人の井原投手は前試合のポラス打線から15三振を奪った。これは本物だ。守りに不安があるが、力で牛耳るか。

 ミサワ神奈川は清水が投げる。投球術はRBA屈指。若手が多いスターツ打線を翻弄する場面も想定したい。打線は井原から連打連打で得点するのは難しそうで、少ないチャンスをものにしたい。主砲鈴木がカギを握る。

旭化成ホームズ(92)-オープンハウス(88)

 優勝候補同士の激突。旭化成がこの10年間で敗れたのは4度ある。17回大会、23回大会、24回大会、26回大会だ。

 ところがエース今野はまだ一度も敗れたことがない。23回大会ではオープンハウスに延長の末、サヨナラ打を許しチームは4-5と敗れはしたが、延長サドンデスを記者は投手成績に含めない。くじ引きみたいなものだからだ。だからこの試合で今野に負けはつかなかった。あとの3回の敗戦投手は17回大会が常田、24回大会が平山、26回大会が篠永だ。

 この間、今野が何試合投げたかテータはないが、1年に5試合として50勝0敗だ。

 オープンハウスが勝つとすれば、川崎が完璧に抑え、誰かが走者を置いて長打を放つケースだろう。今野から長打を放てそうな打者は…やはり謝敷だろう。謝敷が打てば打線が活気づく。明大の同窓だからといって遠慮はいらない。

 旭化成も川崎から得点するのは難しいが、少ないチャンスをものにする試合運びのうまさはオープンハウスをはるかに凌駕する。主砲松井は打てるか。

リスト(84)-積和不動産(80)

 リストがやや優勢。予選ではエース舟山がピリッとしなかった。どう調整してくるか。横溝の先発もあるかもしれない。打線は強力だが、波があるのが気がかりだ。

 積和は、小田川-寺島の継投か、あるいは寺島の先発か。相手は強いが、投手に不安がある。先手を奪い慌てさせたい。チャンス十分とみた。

積水ハウス(79)-野村不動産アーバンネット(81)

 レーティング差は2ポイント。総合力で野村アーバンがやや優勢とみたが、エース茂木がやや心配。継投もありそう。打線は若手の加入で厚みが増した。

 積水は高橋の出来次第。ピンチに力を発揮するタイプ。堀田監督も「うちのエースは高橋」と全幅の信頼を置く。打線は高齢化が進行しているが、みんな老け込む歳ではない。逆転の芽も十分とみた。野村は大応援団を繰り出しそうで、冷静に対処できるか。

三井不動産リアルティ(86)-東急リバブル(82)

 みんな看板を背負っているからだろうか、不動産流通会社の対決はどの試合も面白い。選りによってどうして初戦からシード権を獲得したチーム同士でしかも流通会社対決になったのか。

 この試合も大激戦になりそうだが、ここ数年は三井リアルがリバブルを圧倒している。ここも押し切るか。新エース松浦はストレートがそれほど速いわけではない。変化球のキレで勝負するタイプ。リバブルの打線が好調だけに失投が命取りになるケースもあるか。石谷捕手が投げるのに意欲的なのが気になるが、まさか先発はないはずだ。

 打線は互角以上。神を中心に怖い打線で、意外性のある選手も多い。藤巻、猪股もよく行っているはずだ。

 リバブルはやはり投手力がカギを握る。今季は藤巻が好調で、課題だった制球難が解消されつつある。かつての大エース猪股も復活した。猪股の先発はないとみたが、いつからでも投げる準備をしてくるはずだ。

 松浦投手のような変化球投手は苦手かもしれないが、コントロールがよければ却って狙いやすいか。

積水ハウス 神奈川(89)-オークラヤ住宅(78)

 初陣だが、古豪の雰囲気が漂いだした積水神奈川が優勢。誰が投げるのか不明だが、エース秋山だろう。打線は間違いなく旭化成と互角かそれ以上だ。

 オークラヤは相手が悪すぎた。丸山も小森も抑えるのは容易でない。残念ながら玉砕しかない。

 

 

 先日、大手デベロッパー7社が共同で運営する新築マンションポータルサイト『MAJOR7』が恒例の「住んでみたい街アンケート」調査結果をまとめ発表した。これに異論をはさむ気は毛頭ないが、選から漏れているのが不思議と思われる駅を記者の独断と偏見で選んでみた。題して「私家版 住んでみたい街」。

都心は御茶ノ水 郊外なら立川、多摩センター

【東京都】

 東京都心部はメジャーセブンでもたくさん上位にランクされているから省くが、記者のお勧めは東京の中心地・お茶の水だ。古本屋街を歩くと一日過ごせる。本郷菊坂、馬込文士村、大和郷、人形町、浅草などもいい。

 準都心では青葉台、田園調布、奥沢、成城、永福町、浜田山、石神井公園、常盤台などの高級住宅街が知られるが、記者は下北沢の再開発がどうなるのか気になる。

 郊外部では、多摩エリアの中核都市立川がナンバー1だろう。再開発で街が一変した。競輪場があり、馬券売り場もあり、西武ドームにも近いのがいい。駅前のマンションの坪単価が340万円もしたのには驚いたが、考えてみればこれも当然か。

 立川にはかなわないが、わが街多摩センターのポテンシャルは相当高いはずだ。まだ行ったことのない方は是非見ていただきたい。歩車完全分離のこんな素晴らしい街はそうないはずだ。

 アウトドア派には高尾山、奥多摩、山梨県になるが上野原町がお勧めだ。とにかく空気がおいしい。

住むなら湘南、三浦半島 海に近く気候温暖、魚もおいしい

【神奈川県】

 神奈川県は、もちろん横浜やみなとみらい、鎌倉、武蔵小杉、川崎、たまプラーザ、港北ニュータウンなどが住んでみたい街の上位にランクされるのだろうが、海が好きな記者は住むなら湘南、三浦半島がお勧めだ。

 湘南は中心地の藤沢、鵠沼、平塚、大磯などだ。平塚の代官町、夕陽ケ丘、松風町がとくにいい。大磯は駅からプリンスホテルまでの赤松並木が美しい。湘南の真冬の気温は東京と比べ1~2度は高いはずだ。

 三浦半島もみんないい。七里ヶ浜、逗子、葉山、江の島、横須賀、馬堀海岸、観音崎、浦賀、三崎港、城ケ島、油壺、佐島、秋谷などいくらでも名が出てくる。

 以前はこれらのエリアで結構マンションや建売住宅が分譲された。購入する人が羨ましくもあった。観音崎で防衛大の学生さんの制服をみて、その趣味はないのだが赤面するくらい惚れ込んだこともある。

何と言っても県都・浦和 所沢などの再開発エリアに注目

【埼玉県】

 埼玉県では、商都・大宮もいいが、やはり浦和駅がナンバー1だ。県の行政、商業・業務、文化機能が集積しており、文化の香りが高い。ホテル機能がないのが唯一の欠点。適地はなさそうだが、マンションの坪単価は駅近だと300万円でも不思議ではない。

 このほかでは所沢、川口、北戸田、新越谷、春日部あたりか。所沢は駅前の西武鉄道の用地開発が待たれる。川口、北戸田も再開発・区画整理が進行中だ。新越谷は再開発の計画はないようだが、とにかく安い飲み屋が駅周辺に集積している。春日部は駅前の再開発に期待したい。

 武蔵浦和はマンションが人気になっているが、商業施設が貧弱だ。草加もいいが、最近は西川口から締め出された歓楽街のお兄さんたちが移ってきているようで、騒がしい街になってきたのが気掛かりだ。

まだまだ伸びる柏の葉 奇跡の街ユーカリが丘

【千葉県】

 千葉県の住んでみたいナンバー1は柏の葉キャンパスだ。産官学が連携した街づくりが進められており、まだまだ発展途上。わが国を代表するコンパクトシティになるはずだ。ここはホテルも大規模店舗も文化(東大・千葉大)がある。都市の機能がすべてそろっている。マンションの単価は230万円でも安い。

 2番手は柏市の中心地・柏だろう。ここもあらゆる都市機能が揃う。デパートが高島屋とそごう2つもあるのは郊外都市では他にそうない。ホテルはない。

 新浦安は東日本大震災で大きな被害を受け、インフラの不安をさらけ出したが、やはりいい街だ。ホテルもたくさんあり、何と言っても市の財政が豊かで、文化の香りもする。UR都市機構が果たした役割は大きい。

 他では船橋、津田沼は人気になっているし、海浜幕張は住宅地としてレベルが高い。幕張本郷も同様だ。県都・千葉駅周辺では再開発が進行中だ。奇跡の街・ユーカリが丘も好きだ。

メジャー7 「住んでみたい街」調査 初めて「恵比寿」がトップに浮上(2015/9/28)

カテゴリ: 2015年度

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 大和ハウスグループのデザインアークは10月1日、自社企画・開発・生産のオリジナル新商品、賃貸住宅や公共施設等向けに鍵付きパーソナルスペース「CycleBOX(サイクルボックス)」の発売を開始したと発表した。

 近年の自転車ブームに伴い、電動アシストタイプやスポーツタイプなどの高額自転車を購入する人が増えており、自転車置き場の安全性を確保し、利用者のの持ち運びの不便さを解消するため開発した。

 特徴は、①盗難やいたずらから自転車を守る鍵付き②都市景観に配慮したシンプルかつシャープなデザイン③敷地や用途に合わせて選べるサイズバリエーション-など。

 販売地域は多雪地域、塩害地域、北海道、沖縄県を除く全国。販売価格は8 台タイプ(ボックス4 台)の場合、本体価格259.2万円(税込)。販売目標は年間36台。

カテゴリ: 2015年度

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記者発表会(ホテルメトロポリタン エドモントで)

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統一ロゴマーク

 住宅リフォーム推進協議会(略称:リ推協、会長:吉田忠裕・YKK AP会長CEO)は9月30日、「リフォームで生活向上プロジェクト」を本格始動したと発表した。

 地方自治体、地域リフォーム推進協議会、住宅リフォーム事業者などが行う様々なイベントを統一ロゴマークや共通コンテンツを使って官民を連携させることで、リフォーム市場の活性化を図るのが目的。本格始動にあわせプロジェクト公式ソング「リフォームで~SMILE~」を作製し、PRしていく。

 また、リフォームをする際のヒントとなる情報ツールとして「祖父母の家に対する意識調査」報告書をまとめた。調査は、インターネットを通じて祖父母の住宅について聞いたもので、子どもは食事やおしゃべりなどコミュニケーションが取れることを楽しいと思っている一方で、もっとも苦手なのは寒い・暗い・狭い「トイレ」だった。

 今年度は、協賛団体や事業者などが行う全国1,000カ所のイベントで30万人以上の参加者を見込んでいる。

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左から三人目が吉田氏

◇        ◆     ◇

 記者は、他の取材があり記者発表会に遅れて参加したのだが、大勢の記者の前で吉田会長が挨拶をしていた。隣には国交省、経産省の担当者も席についていた。

 後で聞いたのだが、報道陣の参加者は55名。もともとハウスメーカー系の記者発表には多くの記者が集まるのだが、これほどの人数が集まるのは「リフォーム」に対する関心の高さだろうと判断した。(事務局の力かもしれないが)

 質疑応答の時間になり、いくつか質問したかった。聞きたかったのは、主催者が度々話した「リフォームの認知度が低い」ことと、悪徳業者をどのように排除していくのかについてだった。発表会の雰囲気は記者の認識とかなりずれがあった。しかし、遅れてきて、しかもリフォームについてほとんど知らないのに質問するのは失礼だと思い黙っていた。(認知度については別の記者が質問してくれた)

 以下に、記者が認識する「リフォーム」について率直に書く。当否は読者の判断に任せるほかない。

 これまでリフォームについてはほとんど取材してこなかった。理由は簡単だ。市場が漠として読めなかったからだ。自分には手に負えないと思っていた。

 もう一つは個人的な理由からだ。20数年前、自宅の和室を洋室にしたときだ。ある名の知られたところに依頼した。工事は1日で済んだのだが、留守から帰り仰天した。玄関からキッチン、洗面、リビング、他の部屋にいたるまで、まるで雪のようにあらゆるものにほこりがかぶっていた。カガミだろうとテーブルだろうと指で字が書けるほどだった。当然抗議したが、責任者が菓子折りを一つ持ってきて謝っただけだった。

 これでリフォーム会社のレベルを知った。ユーザーにも作業する人にもきちんと説明などしない、玉石混交の業界なのだろうと理解した。そんなことがあったから今でもリフォーム業界にはいいイメージを描けない。

 「認知度が低い」のではない。一般の人もリフォーム=悪徳というのは言いすぎかもしれないが、いいイメージを持っていないのではないか。リフォームに関する苦情がここ数年激増しているのは周知の事実だ。グレーの部分が多すぎる業界ではないか。

 正さなければならないのは悪徳業者の排除と、業界の自主規制だ。〝不良〟が多いからこそ国もわざわざ「長期優良住宅化リフォーム推進事業」など「優良」の文言を使っているのではないか。「優良リノベ」を謳った団体もあった。

 同協議会が本腰を入れて悪徳業者の排除に取り組んで欲しいのだが、ここで一つ疑問も湧く。

 同協議会には、住宅・不動産業に関するたくさんの公益・一般社団法人や47都道府県・政令都市、各都道府県住宅供給公社など175の団体・企業が名を連ねている。それなのに認知度を高めなければならないというのが理解できない。烏合の衆ではないだろうし、船頭多くして…でもないはずだ。

 トラブル・苦情が後を絶たないのであれば、小規模木造にも宅建業法のような消費者保護法を検討していいのではないか。「協議会」を格上げして、もっと強制力、指導力を持たせる団体にはできないのだろうか。

カテゴリ: 2015年度

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第25回全国建築士連絡協議会(代々木・オリンピックセンターで)

 日本建築士会連合会女性委員会(略称:全建女、委員長:永井香織・日本大学准教授)は9月25・26日、第25回全国建築士連絡協議会を開催し、「未来へつなぐ居住環境づくり」「次世代に伝えたい、こと・もの、くらし」をテーマに約200名の参加者が知見を深めた。

 大会では、今年のアピールとして、次の4点を採択した。

 ①これからの四半世紀を見据え、子供や高齢者が安心できる防災を強化した「居住環境づくり」の構築を目指す

 ②これから求められる「未来のくらし」を視野に入れた新しいくらしのあり方について取り組む

 ③震災復興報告の情報発信を通じ、忘れない・風化させない・続けていくことを基本に私たちを取り巻く「こと・もの・くらし」を見つめなおし、これからのくらしを守る

 ④性別や年齢、職種の枠を超えた様々な分野の専門家とのつながりの重要性を再認識し、これからの女性建築士の役割を次世代に伝えていく

 全大会の前に行われた記者会見で、永井委員長は、「25周年を迎えて毛色を変えて考えようと、初代委員長の村上美奈子さんに基調講演をしていただき、パネルディスカッションでは各界の20代から80代の方々にワークライフバランス、ユニバーサルデザインなどにも踏み込んだ論議をしていただき、今までのやり方にこだわらないこれからの四半世紀をどう暮らすのかの知識を深めたい。前回から取り組んでいる異業種との交流が私たちの発展のカギを握っているのではないか」などと語った。

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永井氏

◇      ◆     ◇

 「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」-啄木ではないが、わが故郷三重県の〝な言葉〟を聞きたくて三重県からの参加者4人、大森尚子氏(大森建築設計室)、森本千刈氏(エラ・プラン取締役)、浦山真美氏(建築設計事務所)、川北睦子氏(みえスマ理事長)に声を掛けた。ワークライフバランスについて聞くためだ。各氏のコメントを紹介する。(順不同)

 大森氏 わたしは東京出身。結婚を期に三重に移り住みました。設計事務所自営。個人住宅が主ですので時間のやりくりはできましたが、実家は遠く、母子家庭で4人の子どもを育てるのは大変でした

 森本氏 結婚して子供ができてから建築会社に就職しました。職場の仲間に建築士の資格を取得するよう勧められて取得しました。2級です。子育てはおばあちゃんに助けられました。おばあちゃんがいなかったら仕事は続けられなかったと思います

 浦山氏 工業高校を卒業して27~28歳で1級の資格を取得しました。わたしが経営者で、自宅で個人住宅の仕事ですからやってくることができました。結婚? わたし晩婚でして、最近45歳で結婚したばかりです

 川北氏 1級の資格は持っていますが、いまはNPO(みえスマ)の活動を通じて家づくりをサポートしています

 聞く時間が10分くらいしかなかったので、深く聞くことはできなかったが、建築士の仕事は自分で都合をつけて働けるからこそ仕事と家庭・子育ての両立ができるのだろうと思った。

 大森氏に三重県のPRをと勧めたら、「三重県は林業のさかんな県。ぜひ三重県産の木材を使って木造住宅をどんどん建ててください」と話した。

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左から川北氏、大森氏、森本氏、浦山氏(〝あのなぁ、そやなぁ、やっぱり三重の女性が一番ええなぁ〟-これは記者もそうですが、ある高名な作家が言いました)

“女性だからこそ”安心・安全の居住環境づくりを 女性建築士が全国大会(2015/3/2)

 

 

 

 

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「(仮称)TGMM 芝浦プロジェクト」(左がA棟、右がB棟)

 東京ガス、三井不動産、三菱地所の3社は9月28日、田町駅東口の芝浦エリアで開発計画を進めている「(仮称)TGMM 芝浦プロジェクト」を10月1日に着工すると発表した。

 同プロジェクトは、JR田町駅東口隣接の東京ガス所有地(約28,000㎡)にオフィス、商業施設、ホテルなどからなる全体延床面積約30万㎡の複合ビジネス拠点を創出するもの。東京ガスの先進的な環境エネルギー技術と、三井不動産・三菱地所が日本橋エリア・丸の内エリアなどでそれぞれ培ってきた不動産開発ノウハウを盛り込む。

 外装デザインは、世界的な建築設計事務所であるKPF(Kohn Pedersen Fox Associates)が担当。東京のスカイラインに浮かび上がる、2棟のオフィスタワーの門型フレームは、同プロジェクトや国際都市・東京を訪れる人々を迎え入れる「ゲート」をイメージしている。

 建物は31階建てA棟、9階建てホテル棟、36階建てB棟、6階建て生活支援棟の4棟。設計監理は三菱地所設計・日建設計。施工は大成建設、清水建設。全体竣工は2019年。

カテゴリ: 2015年度
 

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