東京建物 女優・早見あかりさん起用の新企業CMを放映開始
CM ポスター
今年で創立120周年を迎えた東京建物は9月23日、女優の早見あかりさんを起用した新企業CMを東京地区で放映開始した。同社の企業広告としては20年ぶり。
新CMは、同社が開発した大手町タワー・大手町の森を舞台に、緑あふれるオフィスビルの中で早見あかりさん演じる新入社員が仕事に翻弄されながらも懸命にがんばる物語を描いている。
CMには「建物に、物語を。」というコピーどおり、単に「建物」というハードを提供するのではなく、建物を利用する人たち一人ひとりの想い(物語)に寄り添いながら事業を行なう同社の想いがこめられている。
WEBサイトでは、早見さんの部屋着のシーンやカラオケではしゃぐシーンなどテレビCM未公開シーンを盛りこんだWEB限定の長尺CM(99秒)も閲覧できる。
CM紹介URL:http://www.tatemono.com/story
早見あかりさん
東急不動産 「東急プラザ銀座」が「SEGES:都市のオアシス2016」に認定
屋上テラス「KIRIKO TERRACE(キリコテラス)」
東急不動産は9月5日、「東急プラザ銀座」(東京都中央区)が、優れた緑地を対象とする都市緑化機構の「SEGES(シージェス、社会・環境貢献緑地評価システム):都市のオアシス2016」に認定されたと発表した。
「SEGES(シージェス):都市のオアシス」は、都市緑化機構が「環境への配慮」「安全性」「公開性」の点で優れた緑地を認定するもの。
「東急プラザ銀座」は、都市部における積極的な緑化の取り組みと、魅力的な街づくりに寄与する地域貢献が高い評価を受けた。生物多様性保全にも配慮した屋上テラス「KIRIKO TERRACE(キリコテラス)」の壁面緑化は高さ6.5メートル、全長64メートル、約50種の草花を用いて四季の移り変わりと植物の豊かな色彩を演出している。
「都市のオアシス2016」には、このほか「グランツリー武蔵小杉」(川崎市、イトーヨーカ堂)、「Tri-Seven Roppongi」(港区、ペンブローク・リアルエステート・ジャパン・エルエルシー)、「モリパーク アウトドアヴィレッジ」(昭島市、昭和飛行機工業)、「東京ガーデンテラス紀尾井町」(千代田区、西武プロパティーズ)、「キリンビール横浜工場」(横浜市、キリンビール)が認定された。
インテリックス 東証1部昇格に伴う「感謝祭」に960名参加
「インテリックス感謝祭」(セルリアンタワー東急ホテルで)
山本社長
インテリックスは9月2日、東証2部から1部へ6月9日付で指定変えされたことに伴う「感謝祭」を行い、不動産流通会社中心に関係者ら約960名が参加し祝った。
冒頭、挨拶した山本卓也社長は、「東証1部に上場できましたのも、ひとえに支えてくださいました皆さんのお陰。感謝申し上げます」と語った。
来賓として登壇した日本土地建物販売・古屋雅弘社長は、「1995年に創業され、リノベーションの風を初めて業界に吹き込まれた」と祝辞を述べた。
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同社がここまで急成長するとは夢にも思わなかった。渋谷に本社機能を移した2000年ころだったか、〝買い取り再販〟の同社が伸びているという噂を聞いて取材に行った。〝買い取り再販〟に対してはいいイメージを持っていなかった。バブル期に流行った〝マンション転がし〟の別名ではないかと。
そして、その後、「リノベックスマンション」を見学した。玄関ドア、サッシなどの共用部分は従前のままだが、室内をほとんど一新したモデルルームをみて「なかなかいい商品を供給する」と思った。それでも、「リフォームマンション」などを手掛ける会社もたくさんあり、どこまで伸びるか半信半疑だった。
その後の急伸ぶりについては省略するが、2005年にジャスダックに上場、2008年には国交省の「第2回超長期住宅先導的モデル事業」にも採択された。同社が中心になって2009年に立ち上げた自主規制団体「リノベーション住宅推進協議会」も「リノベーション」を一般化させる原動力となった。2015年のリノベーションマンションの販売戸数は15,680戸に達している。
単なる1業者の中古マンション再生の商品名でしかなかった〝リノベックス〟を〝リノベーション〟という一般名詞まで引き上げた功績は計り知れない。
山本社長は「プレーヤーが多すぎる」と競争が激化している現状をこう表現し、今後は不動産小口化商品「アセットシェアリング」など新規事業にも注力していくという。
三井不動産 青木茂建築工房と業務提携 リファイニング建築手法を活用
三井不動産は8月30日、青木茂建築工房と業務提携し、同社のリファイニング建築手法を活用して、旧耐震基準建物等の老朽化不動産の再生コンサルティングサービスを開始すると発表した。同事業を通じて練馬区と大田区の2カ所で事業推進中。今後老朽化不動産の再生事業を本格的に進める。
リファイニング建築とは、青木茂建築工房の独自の建築手法で、リフォームやリノベーションと異なり、耐震診断・補強を行ったうえで既存躯体の約80%を再利用しながら、建て替えの60〜70%のコストで、大胆な意匠の転換や用途変更、設備一新を行い、建物の長寿命化を図る新たな再生手法。全て現行法に適合させることも大きな特徴。
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同社がリファイン建築手法を採用するのはうすうす感じていた。2013年に同社は「マンション再生セミナー」を実施したが、その時の講師の一人が青木茂氏だった。青木氏はリファイニング手法の優位性を力説されていた。
「再生建築学の設置を」 青木茂氏、三井不動産のセミナーで語る(2013/12/10)
三井不動産リアルティ 仲介店舗の出店加速 9月1日に5カ所で同時開設
三井不動産リアルティは9月1日、売買仲介店舗「六本木リアルプランセンター」、「三井のリハウス 武蔵小山センター」、「三井のリハウス 市が尾センター」、「三井のリハウス 札幌円山センター」、「三井のリハウス 仙台駅東口センター」の5センターを開設する。
新たに開設する5センターは、いずれも再開発などにより今後市場の拡大が見込まれるエリア、もしくは駅周辺を中心に優良なマーケットが広がっているエリア。同社は今後も市場の拡大が見込まれるエリアを中心に積極的に店舗展開を行うとしている。
今回の出店により同社グループは279店舗となる。
すてきナイスグループ 環境・木材・健康を学ぶ親子体験イベントに1,500名超参加
「国産ヒノキのミニステップチェアづくりに挑戦!」(ナイス本社ビル)
すてきナイスグループは8月24日、横浜市教育委員会が開催した社会体験プログラム「子どもアドベンチャー2016」で2つの体験プログラムを実施し、8月17日と18日の2日間で1,529名が参加したと発表した。
実施したプログラムは「国産ヒノキのミニステップチェアづくりに挑戦!」と「環境と健康にやさしい家づくりのポイントを学ぼう!」の2つ。
「国産ヒノキのミニステップチェアづくりに挑戦!」については、予定数を大幅に上回る申し込みがあったことから受け入れ枠を増やして開催。2日間で965名が参加した。また、林野庁及び国土緑化推進機構が進める「美しい森林づくり推進国民運動」の「フォレスト・サポーターズ」に406名が登録した。
「環境と健康にやさしい家づくりのポイントを学ぼう!」では、同社グループと横浜市、慶應義塾大学が共同で運営する「スマートウェルネス体感パビリオン」で様々なイベントを行い、2日間で参加者は564名にのぼった。
親子で一緒にミニステップチェアづくりを体験
「環境と健康にやさしい家づくりのポイントを学ぼう!」(「スマートウェルネス体感パビリオン」で)
ポラスグループ 佐賀県唐津市に全国5カ所目のプレカット工場
進出協定調印式(左から山口佐賀県知事、中内社長、坂井唐津市長)
ポラスグループの日本最大のプレカット事業を展開するポラテックは8月22日、佐賀県唐津市(虹の松原ファクトリーパーク)にポラテック西日本のプレカット工場を新たに建設すると発表した。
敷地面積は37,591㎡で、建物面積は工場棟が14,568 ㎡、事務所棟が705 ㎡。着工は2016年9月、操業開始は2017年5月。生産規模(月産)は構造材加工10,000坪、羽柄材加工6,000坪、合板加工4,000坪。供給エリアは福岡、佐賀、長崎、熊本、大分の九州地方。総事業費は25億円。
同社のプレカット工場は茨城県坂東市、滋賀県甲賀市、宮城県加美町、静岡県富士市についで5カ所目。
同社の坂東工場
三井不動産リアルティ 新TVCFに樹木希林さんと女優の田辺桃子さん起用
三井不動産リアルティは8月19日(金)から「三井のリハウス」の新TVCF「おばあちゃんの家」篇の放送を全国で開始する。
新TVCFは、“相続”がテーマになっており、少し前に相続したおばあちゃんの家を手放すことになった家族の物語。登場する祖母役にはベテラン女優の樹木希林さん、孫娘役には16歳で女優の田辺桃子さんを起用。
他界したおばあちゃんの家の片付けをしている最中、田辺さんにだけ見える樹木さんが登場し、田辺さんと言葉を交わすドラマ仕立て。おばあちゃんのユーモラスなのにどこか深い言葉が印象的なCMになっている。二人のやり取りを通じて、思い出の詰まった家を手放す家族の気持ちを表現し、家族にとって相続した家はどうあるべきかを考えさせる内容となっている。
「リオのオリンピックを一丸となって応援しよう」 篠原信一氏/ミッドタウン
篠原信一氏(左)と三井不動産 東京ミッドタウン事業部長・中村康浩氏
「透かしにみえるかもしれないが、内またをかけたのは私」
「このポーズは〝よっしゃ、いいぞ〟というポーズでして…」
三井不動産は8月4日(木)~8月21日(日)、リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会の日本選手団を応援するイベント「三井不動産Presents 六本木シティドレッシングfor TOKYO 2020」を同社が運営する東京ミッドタウンで行う。
期間中は、東京ミッドタウンのプラザエリア(キャノピー・スクエア周辺)に大規模な装飾演出を繰り広げる「シティド レッシング」(大型グラフィックなどを掲出して街全体を装飾)を実施。リオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会で行われる競技を3Dで 再現した延べ23競技・種別59体のアスリート・スカルプチャーを展示する。
また、来場者の応援ポーズを3Dでフィギュア化し、チアリング・スカルプチャーとして展示する「CHEERING SCULPTURE STUDIO」(チアリング・スカルプチャー・スタジオ)を実施し、チアリング・スカルプチャーは開催期間終了後本人にプレゼントされる。
同社はまた8月13日(日)~21日(日)、アーバンドック ららぽーと豊洲でスポーツを通した〝つながり〟を創出し、気軽に参加できるスポーツイ体験ベント「Challenge Park by 三井不動産」を開催する。
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4日行われたオープンセレモニーには、シドニー2000オリンピックの柔道で〝疑惑の判定〟により金メダルを逸し銀メダルに終わった篠原信一氏がゲスト登壇。篠原氏の100体のミニフィギュアも披露された。
篠原氏は、「六本木シティドレッシング? 最初聞いたときは、六本木でおいしい野菜にサラダにドレッシングをかけて食べる企画だと思った」とお笑いタレントにすっかりなりきり、参加者を笑わせたあと、巨大柔道スカルプチャーの序幕セレモニーでは「内またですね。すごいですよね。見方によっては内またすかしにも見えなくもありませんが、この技をかけているのはわたしですよ。それにしてもクオリティがすごい」と、2000年オリンピックの当時の模様を解説して見せた。
リオのオリンピック・パラリンピックについては、「皆さんに、このスカルプチャーを作っていただいて、一緒に応援して盛り上げて2020年の東京オリンピック・パラリンピックにつなげていきましょう」と語った。
MCにリオで活躍しそうな選手を聞かれると、「リオの金メダル第一号は間違いなく柔道。全階級とも金メダルを取れる力がある。もっとも金に近いのは73キロ級の大野だが、初日の60キロ級の高藤も力をつけている。初日から勢いをつけて他の競技につなげてほしい。パラリンピックの正木選手の2連覇も間違いない」と話した。
篠原氏はMCが汗だくになっているのを気遣ったのか、笑いを誘おうとしたのか、ポケットから青いタオル地のような汗をたっぷり吸っていそうな体臭がしみついていそうな小さなくしゃくしゃのハンカチを差し出し、拒絶される一幕もあった。
巨大柔道スカルプチャーの除幕式
ナイス 宮城でわが国初CLTとRCの混構造施設/南三陸町では隈氏設計の交流拠点着工
「仙台物流センター」完成予想図
ナイスは7月21日、東日本大震災で6メートル超の大津波により壊滅的な被害を受け、震災後は仮設事務所で業務を行っていた仙台物流センター(宮城県多賀城市)の事務所棟をCLT(直交集成板)と鉄筋コンクリート(RC)造との日本初のハイブリッド構造で着工し、また、建築家の隈研吾氏が設計を手掛ける「南三陸町志津川地区観光交流拠点新築工事」の施工を地元建設会社と共同企業体で受注し、着工したと発表した。
仙台物流センターはコア部分となる階段室をRC造に、壁や床、天井に復興のシンボルとなるよう宮城県産のスギ材を用いた県初となるCLTを採用。平面上での混構造は日本初となる。CLTの断面を内装に生かし、木質感あふれる空間を演出するため、木質系断熱材による外断熱工法とし、接合部には引きボルトを使わずに外部の側面からプレートで固定する工法を新たに考案。同工事を通じてCLTとRCとの組み合わせ技術を検証し、CLTの普及に貢献していく。
仙台物流センター事務所棟は、宮城県多賀城市宮内に位置する木造(CLT)+鉄筋コンクリート造2階建て。延べ床面積356.70㎡。同計画は林野庁「CLT等新たな製品・技術活用建築物実証事業」及び宮城県「森林整備加速化・森林再生事業」に採択されている。
同社は、東日本大震災直後から1,088戸の応急仮設住宅の建設に携わり、2014年7月には日本最大規模となる約3,000㎡の木造建築による宮城県南三陸町の特別養護老人ホーム「慈恵園」を供給している。
南三陸町志津川地区観光交流拠点完成イメージ(画像提供:隈研吾建築都市設計事務所)