office workerにテレワーク浸透 ストレス増、やる気減退も ザイマックス総研 調査
ザイマックス不動産総合研究所は11月24日、2020年9月に実施した第5回目のオフィスワーカー調査の結果を踏まえ、首都圏勤務者の働き方の実態や価値観について最新の潮流をまとめたレポート「首都圏オフィスワーカー調査2020」を発表した。
レポートでは、(1)コロナ禍におけるオフィスへの出社状況について、現在テレワークを実施していない「完全出社」であるワーカーは全体の37.3%で、オフィスに出社する理由は、「オフィスでしかできない業務がある(ハンコ文化など)」が57.9%と最も高い結果となった。
働き方に関する施策について、2019年調査と比較すると全ての施策で実施率は増加傾向だった。特に「在宅勤務」(58.6%)は大幅に増加した。
(2)コロナ禍におけるテレワークの状況については、「在宅勤務」「サテライトオフィス勤務」「その他の場所でのテレワーク」のうち一つでも実施している「テレワーカー」は回答者全体の62.7%を占め、コロナ危機前後に一時的にこれらを実施し、現在は実施していない「一時的テレワーク経験者」は14.2%だった。
テレワーカーは1週間のうち平均で53.8%(時間ベース)をテレワークしており、「0%超10%以下」と「90%超100%以下」がそれぞれ2割近くを占めた。
在宅勤務、サテライトオフィス勤務ともに感じているメリット1位は「移動時間・通勤時間の削減」だった。
(3)コロナ危機発生以前から現在までの働き方の変化については、業務量の変化は「減った」(21.9%)が「増えた」(14.2%)よりも多い結果となった。
やる気は「下がった」(25.7%)が「上がった」(9.3%)よりも16.4ポイント多く、ストレスは「高まった」(35.7%)が「軽減した」(15.2%)よりも20.5ポイント多い結果となった。
(4)コロナ危機収束後の働き方としては、今後の働き方としてテレワークを少しでも希望するワーカーは全体の75.3%と、現在実施している割合よりも高かった。
調査は、首都圏に居住する15~69歳の男女20,000人を対象に実施したもので、職業が「会社・団体の役員、会社員・団体職員」、職種が「管理的職業、専門的・技術的職業、事務的職業、営業職業」、在籍するオフィスが「首都圏(1都3県)」、主に働いている場所が「オフィス(事務所)、自宅」と回答した20~69歳の男女2,060人から得た有効回答をまとめたもの。
◇ ◆ ◇
レポートは24ページに及ぶもので、コロナ禍での在宅勤務、サテライトオフィス勤務が増加し、メリットを感じている人が多い一方で、ストレスを感じている人ややる気が下がった人も少なくないことが浮き彫りになっている。記者が注目したのもこの点だ。
コロナ禍での「ストレス」の変化について、「変わらない」(49.2%)が約半数を占めた一方で、「軽減した」(「非常に軽減した」と「やや軽減した」の合計)と回答した割合が15.2%であるのに対し、「高まった」(「非常に高まった」と「やや高まった」の合計)は35.7%と20.5 ポイント多い結果となった。
ストレスが高まった理由としては、「テレワークで行える業務があるのにテレワークが全社で導入されていない」「通勤する際、満員電車のストレスに加えコロナ感染のリスクがある」「対面でないとコミュニケーションが取りづらい」「オンライン会議に慣れない」「感染防止に気を使わないといけない」「これまでは食事や飲み会がストレス発散になっていたが、今はストレス発散しづらい」「景気不安」などだ。
一方で、ストレスが軽減した理由は、「テレワークが推奨され、通勤時間の削減や満員電車回避ができる」「テレワークにより人間関係が楽になって、マイペースで仕事ができる」「在宅勤務ができたことで、ワークライフバランスがとりやすい」「在宅勤務でリラックスできる時間が増えた」「無駄な会議が減った」などだ。
仕事に対するやる気では、「やる気が変わった」35.0%の人のうち、「下がった」(「非常に下がった」と「やや下がった」の合計)と回答した割合が25.7%と、「上がった」(「非常に上がった」と「やや上がった」の合計)(9.3%)を16.4 ポイント上回った。
やる気が上がった理由は、「通勤時間がなくなったので、時間が有効利用できる」「在宅勤務では比較的自分のペースで仕事ができ、集中しやすくやりやすい」「質疑応答や雑談が少ない分、作業効率が上がった」「コロナに関しての業務が増え、任される仕事が増えた」「コロナ禍で仕事があること自体ありがたい」などだ。
逆にやる気が下がった理由は、「テレワークではコミュニケーションが取りづらい」「人とのコミュニケーションが極端に減り、孤独感を感じられるようになった」「在宅勤務ではオンとオフの切り替えがしにくい」「家にいると気が散ることが多い、人目がないのでだらけてしまう」「出社が必要な業務が多く、思うようにテレワークができないことで、自由にテレワークをしている社員と自分とを比べてしまい、モチベーションが下がっている」「リモートでも仕事ができる環境の整備を積極的に行う様子が会社にみられない」「一時的にリモートワークをしていたのに、緊急事態宣言解除後、即時中止された」「コロナの影響で業績の見通しも悪くなり、全社的に士気が下がっている」などとなっている。
◇ ◆ ◇
ストレスの増大と軽減、やる気のアップダウンは紙一重、表裏一体だ。オフィスワーカーのストレスがたまらないよう、やる気を起こさせるためには社会の仕組みを変え、企業も努力しなければならない。「業務に適したスペースや什器が揃っていない」「コピー機がない」「費用負担(光熱費・通信費等)」「家が狭い」などの不満解消は個人の努力では難しい。23区内で20坪のマンションが買えない時代だ。個室の確保は難しい。
しかし、オフィスワーカー自らの意識改革、工夫次第で不満を解消できることもたくさんあると思う。
例えば、在宅勤務の最大の不満に上げられる「運動不足」。小生は、コロナ前は1日1~2万歩歩いていた。もちろん取材のためだ。コロナ禍で完全テレワークに移行した。取材も激減した。足腰を鍛えるため散歩をし、鉄アレイで鍛えるようになった。最初は2キロの鉄アレイをそれぞれ右腕と左腕で数十回上下するだけだったが、今では2つを一緒にして4キロを上げ下げしている。効果はてきめん。数十年ぶりに力こぶが復活した。以前は女性にも負けた腕相撲だが、今なら勝つ自信がある。誰も応じてくれないだろうが…。
「仕事のオン・オフ」「長時間労働」-これはテレワークと関係ない。これができなければオフィスワーカーは務まらない。
「コミュニケーション不足」も自ら積極的に動けば解消できる。小生は、隔週に1回行われている大好きな作家・丸山健二氏の「オンライン文学サロン」を視聴している。とても面白い。若い人に薦めたい。〝生きる〟意味が見つかるかもしれない。
小生はテレワークの言葉などなかったころから在宅勤務を行ってきた。記者の仕事に勤務時間など関係ない。四六時中記事のことを考えている。そんな小生の今の最大のストレス・不満はマンションの取材ができないことだ。
都のコロナ感染者 月曜日としては最多314人 20代は半減、50・60代は倍増(8/4比)
東京都の11月23日(月)の新型コロナ感染者は314人となり、経路不明者は166人(52.9%)だった。検査数が少ない月曜日の感染者数は前週の月曜日の16日の180人より134人多く、これまで最多だった8月3日の258人を上回った。
◇ ◆ ◇
第2波が猖獗を極めた8月4日(火)と、感染者数がそれほど変わらない11月23日の年代・性別感染者を比較してみた。
年代別では、10代以下は8月4日の14人から11月23日の36人へ倍増、20代は130人から65人へ半減、30代は63人から58人へ変わらず、50代は25人から63人へ2.5倍増、60代以上は30人から51人へ70%増加している。
全体の感染者に占める割合は、8月4日の20・30代は62.5%だったのが、11月23日は39.2%へ大幅に減少し、10代以下は4.5%から11.5%へ、40代・50代は21.0%から33.1%へ、60代以上は12.0%から16.2%へそれぞれ増加している。
都は最近の感染者は中高年へ広がりを見せ、家庭内感染が増加しているとしているが、Go To トラベル、Go Toイートとの関連は不明。
泥縄式のGo To トラベル 予約一時停止 用意周到の準備 必要ではなかったか
政府は11月21日、新型コロナ感染者が全国で爆発的に増加していることを受け、withコロナの目玉政策である観光事業支援事業「Go Toトラベル」の運用を見直し、感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約を一時停止する方向を示した。
腑に落ちないのは、新型コロナの収束の兆しすら見えない段階で1兆1,248億円の国費を投入し、Go To イート、地域クーポン券や割安旅行プランなどと組み合わせると豪華ホテルがただ同然で宿泊できるキャンペーンを張ったことの是非だし、それを煽った関係者やメディアの責任はあるのかないのかを問いたい。
記者は10月11日付で、東京都のオープンデータから感染者が3日連続で200人超となり、10代の感染者が過去最高を記録するなど各年代に広がっていると書いた。「経済活動が活発化し、人の移動が増え、感染拡大のリスクを高める機会が増加することにより、新規陽性者数が再び増加傾向となることが懸念される」と、都のモニタリング会議の専門家の声も紹介した。
11月に入って東京都だけでなく地方で感染が拡大したときも、政府は感染拡大とGo Toトラベルとの関連について明言を避けていた。
例えば、11月19日に行われた政府の厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの第14回会議では、次のような資料が提出された。「グレンジャー因果性は確認東京発の航空旅客数が北海道・沖縄県・福岡県の感染者数に与える影響について、統計的観点から検証したところ、いずれについてもグレンジャー因果性は確認できなかった」と。新型コロナ感染とGo To トラベルの関連は明確でないという資料だ。
これを補完する発表もあった。11月16日、「加藤官房長官は、観光支援策『Go Toトラベル』キャンペーンの利用者のうち、新型コロナウイルスの感染が確認された人は合計で148人となり、この6日間で17人増えたことを明らかにしました」(TBSテレビニュース)とある。
観光庁が発表した直近のデータによるとGo Toトラベルの利用人泊者(7月22日~10月31日)は約4,000万人だ。加藤官房長官が発表した148人と観光庁の資料は一致しないのだろうが、つまるところGo Toトラベルの利用者約4,000万人のうち新型コロナ感染した人はわずか0.00037%(人口10万人当たり0.37人)であることを強調したかったのではないか。
確かに、数字だけは少ないと受け取れる。11月22日現在のわが国の新型コロナ感染者は約13万人で、人口比にして0.1%(10万人当たり103.5人)だ。
しかし、この約13万人は1月からの累計だ。これに対してGo Toトラベルは東京を除き7月22日からだし、東京都は10月1日からだ。1年近くの累計数とわずか3~4カ月の数値を同列には扱えない。さらにまた、全国の新型コロナ感染者の不明率は50%近いと思われるが、Go Toトラベルの148人はこの経路不明者は含まれるのか含まれないのかいま一つ明確でない。
1兆1,248億円をかけて観光業を支援するのはよく分かる。予算消化率は10%を超えた段階(10月15日現在)で、感染拡大に慌てふためき、急場しのぎの新規予約の一時停止を決めるのは狼狽だけが際立ち、キャンペーンの先が思いやられる。
専門家も「エビデンスが得られていない」と指摘しているように、調査体制にも問題があるのではないか。大前提である感染拡大防止の観点が欠落しているような気がしてならない。〝見えない敵〟と戦うのだから用意周到な準備が必要ではなかったのか。泥縄式の対応はみっともない。
安藤忠雄氏がデザイン監修 積水ハ&マリオット 日本初進出「W Osaka」3/16開業
「W Osaka」
積水ハウス11月18日、同社が開発し安藤忠雄氏がデザイン監修したマリオット・インターナショナルが展開するラグジュアリーブランドのひとつ「W(ダブリュー)」の日本初進出「W Osaka」を2021年3月16日に開業すると発表した。
客室タイプは、エクストリームWOWスイート(1室)、WOWスイート(2室)、Jスイートルーム(12室)、スイートルーム(35室)、スタンダードルーム(287室)。
ホテルの6階から27階の全337室の客室は、全室に鮮やかな色彩とすっきりとしたラインが印象に残る大胆なWデザインを採用。広々とした浴室には特注のレインシャワーを設置。床から天井まで一面に広がる窓からは大阪の街並みが楽しめる。
最上階のスイート「エクストリームWOW スイート」は天井高4.5m、200㎡。5つの部屋全てから大阪の街並みを一望できる。
館内施設には、ロビーに大阪を代表する文化のひとつである漫才で使用するスタンドマイクが設置されたステージなどを配し、「ミシュランガイド」で星を獲得し、「アジアのベストレストラン50」にもランクインしたシェフが監修するオールデイダイニングをはじめ、世界的に名を馳せるシェフとコラボレーションしたパティスリーやユニークなバーエリアもオープンする予定。
デザイン監修は建築家・安藤忠雄氏が担当。「大阪商人の遊び心」をテーマに、黒を基調とし華美な装飾を極力抑えたミニマルな外観と華やかなインテリアのコントラストを表現しているのが特徴。
インテリアデザインは、世界各国の「W」を手掛けたオランダのConcrete Architectural Associates 社が担当。鮮やかなネオンがきらめくエネルギッシュな大阪の街からインスパイアされた賑やかで個性溢れるインテリアデザインとなっている。
施設は、大阪市中央区南船場4 丁目に位置する地上27階・地下1 階建て延べ床面積約35,815㎡。客室数337室。付帯施設はレストラン、ボールルーム、スパ、ジム他。設計・監理は日建設計。施工は竹中工務店。デザイン監修は安藤忠雄氏。
ホテル内観(イメージ)
◇ ◆ ◇
隔靴掻痒とはこのことをいう。昨日の三井不動産「水道橋」のホテル、三井不動産レジデンシャル「勝どき」マンションもしかり。ホテルもマンションも実物やモデルルームを観ないと記者としての役割を果たせない。新型コロナが恨めしい。機会があったら見学したい。
ネットで料金を調べた。スタンダードタイプ(約40㎡)でルームチャージ(大人2人)は4~6万円くらいだ。こんなものだろうと思う。
バー
客室
18日の都の感染者 過去最多の493人 20・30代は66%減 70歳以上4倍増(8/1比)
11月18日の東京都の新型コロナ感染者は8月1日の472人を上回る493人となり、過去最多を記録した。8月1日と11月18日の性別・年代別感染者の数値を比較してみた。20代、30代が大幅に減少している一方で、中高年が激増している。
8月1日と11月18日の数値を比較した別表・グラフを見ていただきたい。年代では10歳未満・10代はほとんど同じで、20代は216人(男性129人:女性87人)から123人(男性71人:女性52人)へ大幅に減少している。30代は108人(男性72人:女性36人)から92人(男性48人:女性44人)へ男性が減った分だけ減少している。
一方で、40代以上は全ての年代で増加している。40代は51人(男性36人:女性15人)から89人(男性57人:女性32人)へ女性は倍増。50代は38人(男性27人:女性11人)から66人(男性45人:女性21人)へ、60代も21人(男性14人:女性7人)から39人(男性28人:女性11人)へそれぞれ増加。
重症化率が高い70歳以上は14人(男性4人:女性10人)から58人(男性28人:女性30人)へ4倍増となった。
感染経路不明者は305人(不明率64.6%)から283人(不明率57.4%)へ改善している。
感染者が過去最多になったことについて、小池百合子都知事は18日、「かなり世代的にも広がりがある。高齢者の方々の重症化というのは顕著に出ていますので、高齢の方々、少しお体の具合悪い人は特に注意いただきたい」と語り、警戒レベルを引き上げる意向を示した。
また、全国でも過去最多を記録したことを受け、日本医師会・中川俊男会長は、Go Toトラベルの影響であるかどうかはエビデンスが明確でないとしたうえで「今後、このまま感染が拡大し続ければ、強い政策を打ち出すハンマーを振りかざさなければならない。強いハンマーというのはもちろん、緊急事態宣言や、ヨーロッパで言えばロックダウンとか、そういうことを含む」と述べ、21日からの3連休は「秋の我慢の3連休としていただきたい」と訴えた。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会・尾身茂会長は、「このままいくと、今までのいわゆるクラスター感染とか、国民の努力だけでは、なかなかコントロールするのが難しく、さらに強力な対応をしなくてはいけない事態になる可能性があると思う。今もう一度、ふんどしを締め直す時期だと思う」と危機感をあらわにした。
◇ ◆ ◇
記者もテレビを観ていて〝ハンマー〟〝ふんどしを締め直す〟などの激烈な口調にたじろいだ。ハンマーはあの鎌と槌をあしらったソビエト連邦の国旗を真っ先に思い出したくらいで、もうハンマーを振りかざすようなことはなくなったし、ふんどし(女性は湯文字)を知っている人はわれわれ団塊の世代以上の人(人口比22%)でないと知らないのではないか。
ネットで調べた。中川会長は69歳、尾身会長は71歳。小池都知事は68歳。菅総理は71歳。ハンマーもふんどしも湯文字もなじみがあるはずだが、国民にはどう響いたのか…。
◇ ◆ ◇
東京都のオープンデータから10月13日(水)から11月17日(火)までの5週間の新型コロナ感染者の性別・年代別数値をまとめた。
直近の11月11日(水)から17日(火)までの1週間の感染者は2,185人となり、前週(11月4日~10日)より619人、37.8%増加している。
1週間の感染者を年代別にみると最多は20代の546人(比率25.0%)で、以下、30代430人(19.7%)、40代346人(同15.8%)、50代314人(14.5%)、60代168人(同7.7%)の順。70歳以上の高齢者は198人(9.1%)。
5週間の感染者数の推移でも全年代で直近の1週間が最多となった。
三密避けるワークスペース確保 コスモスイニシア 投資用ビル「恵比寿」テナント募集
「リードシー恵比寿ビル」
コスモスイニシアは11月18日、既存ビルにリノベーションを施し再生する 投資用ビル「リードシー恵比寿ビル」のテナント募集を開始したと発表した。
kenmaとの共同企画により地上部と屋上部にテナント専用のワークスペース「Room B」を設けることで三密を避け、withコロナ時代に求められる新たなワークスタイルを提案しているのが特徴で、①オフィス内に家具や什器が設置されている状態で入居可能②既に設置された什器以外に足りない分の搬入だけで済み、入居までの期間を短縮③什器の準備等に時間をかける必要がないため、総務担当者の負担を軽減④内装費や原状回復費の削減等オフィス入居・退去コストを圧縮⑤働く人の視点を考えたデザイン性の高い空間-などを実現した。
「リードシー恵比寿ビル」は、渋谷区恵比寿南3丁目に位置。地下1階付4階建て延べ床面積約680㎡。設計(内装)はコスモスモア、Room Bの共同企画はkenma。施工(内装)は東京イングス。建物管理は大和ライフネクスト。
4階(左)と地下1階
地下1階(左)と屋上の「Room B」
次世代型新ホテルブランド「sequence」第3弾 水道橋に11/25開業 三井不動産
「sequence SUIDOBASHI」
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは11月18日、〝次世代型〟新ホテルブランド「sequence(シークエンス)」の第3弾「sequence SUIDOBASHI」を11月25日(水)にオープンすると発表した。
「やさしいつながり」がコンセプトの「sequence」は、フレキシブルなチェックイン&チェックアウト時間(チェックイン17:00~、チェックアウト~翌日14:00)や12:00まで朝食が食べられるエニータイムブレックファスト、非対面でのセルフチェックインやカードキー不要で客室・館内施設への入室が可能な顔認証システムなどを導入。「自由な時間と、過ごし方」を提供する次世代型ライフスタイルホテル。先に開業した「sequence MIYASHITA PARK」(客室数240室)、「sequence KYOTO GOJO」(同208室)に次ぐ第3弾。
施設コンセプトは「MOMENT(瞬間)」。ホテルに集うゲスト同士が感動・興奮・喜びの〝瞬間〟につながる場所を提供。屋外にスポーツ専門動画配信サービス「DAZN」のコンテンツが楽しめるオープンテラス、宿泊者専用のシアターラウンジなどを備える。
客室は15.2㎡のDouble(28室)、23.7~27.6㎡のTwin(35室)、18.1㎡のBunk Bed 3(12室)など8種類119室。全客室ともモノトーンで統一されたスタイリッシュなデザインと高い機能性を兼ね備え、特長的なコンセプトルーム「Bunk Bed 4 LIVE」(23~27㎡)にはプロジェクターとスピーカーを常設。自身のデバイスを接続し、シアタールームとして各種映像コンテンツを自由に楽しめる。
施設は、JR水道橋駅西口から徒歩1分、12階建て客室数119室。1階がテラス、ラウンジ、バー&ダイニング、2階がラウンジ、3階~12階が客室。企画プロデュース・フロアデザインはグリフォン。・レストラン運営はグリフォンB&B。設計・施工は三井住友建設。
オープンテラス
バー&ダイニング
「Bunk Bed 4 LIVE」
就労環境を色濃く反映 都の新型コロナ感染者 職業を年代・性別に見る
東京都の新型コロナ感染者のうち職業が不明の人の割合は35%に達することを昨日紹介した。今回は都のオープンデータの職業欄に記載がある4,470人の職業を年代別・性別に分けて紹介する。幼児や小学生などは男女の差がほとんどなく感染している一方で、他の職種では大きな差が出るなど就労、社会環境が色濃く反映されている。
それぞれの職業の定義は、医師や教員、タクシー運転手のように分かりやすいものもあれば、会社員、接客業、自営業、アルバイト、サービス業などあいまいなものが多く、主婦と無職の関係などもいま一つよく分からないが、もっとも多いのが1,629人の会社員だ。職業が記載されている全体の36.4%を占める。当然の結果か。
年代は男女とも20代から50代まで200人以上となっており、男女比では男性1,133人:女性496人と男性が圧倒的に多い。これは三密が避けられない業務の人が多いためか。
女性は20代と30代が100人台だが、40代以降は100人を切り、同年代の男性よりはるかに少ない。コロナの怖さをよく理解しているからと解したい。
無職の感染者も499人と多い。10代から80代にかけて幅広く分布している。女性の比率が高いのは中高年の主婦が「無職」と回答したためか。
227人の飲食業は20代から50代に感染者が多い。これも就業環境からしてやむを得ないのか。
176人の接客業と94人のサービス業の感染者を合わせると270人となり、飲食業を上回る。しかし、そもそも接客業、サービス業なる職業がよくわからない。これ以上触れない。
182人の医療従事者も少なくない。年代では20代女性が71人と、全体の39%を占め、男性20%:女性80%という比率は、女性が過酷な労働環境にさらされている一面が垣間見えるといったら、これまた言いすぎか。
118人の施設職員は、どのような施設なのか不明だが、介護・高齢者施設のことを言うのだろうか。こちらも男性より女性のほうが3倍多い。
医師は43人。多いのか少ないのか判断しかねるが、男性32人:女性11人の比率は気になる。
218人の自営業、35人のパート職員、74人のアルバイトなどはいったいどのような職種なのかまったく分からないのでコメントのしようがない。自営業、パート、アルバイトは経営・雇用形態を表わすもので職業ではない。厚労省の職業分類表にもない。
学生は男性64%:女性36%。体育会系のクラスターの発生が伝えられているのが数値に表れているようだ。ここでも賢明な選択をしている女性が浮かび上がると言ったら怒られるか。
10代や学生の感染者数と比較して意外に少ないのが教員だ。25人しかいない。51人の公務員の半分だ。オンライン授業の成果か。それで人材が育てられるのなら結構なことだとは思うが…。
◇ ◆ ◇
感染者から職業を聞き出すのは大変な苦労が伴うのだろうし、せっかく都がオープンデータに記載するようになったので批判はしたくないが、感染拡大を防止する観点からすればもう少し深く調査すべきだろうし、パート、アルバイトを載せるのであれば雇用形態はコロナ感染と関連があるのかどうかも探るべきだ。一括りに会社員、その他といっても様々な職種があるはずだ。
もう一つ不思議なのは、小学生、タクシー運転手、その他運転手、建設業(大工さんだけでないと思うが)などがあるのに、中学生、製造業などはなく、医師や教員はあるのに他の士・師業はないのはなぜか。サービス業、接客業もしかり。この世の中にサービス、接客を伴わない職業なんてあるのか。
新型コロナ 罹患率は沖縄県、東京都、大阪府の順 最少は岩手県 11/13現在
厚生労働省が発表した11月13日現在の新型コロナ感染者の都道府県別感染者数と人口10万人当たりの罹患率をまとめた。
全国の感染者約11.4万人のうち、もっとも多いのは東京都の約3.4万人で、以下、大阪府1.5万人、神奈川県約1.0万人、愛知県約0.8万人、埼玉県約0.7万人、千葉県約0.6万人の順。もっとも少ないのは岩手県で51人。
罹患率は沖縄県がもっとも高く252.3人で、2番目の東京都は244.9人。全国平均の90.1人を上回るのは7都道府県。もっとも低いのは岩手県の4.2人。
新型コロナ感染者 職業の最多は「不明」35% 退院後の心のケア必要 都のデータ
新型コロナ感染者の職業は不明が最多で35.0%-東京都は10月から新型コロナの感染者のオープンデータに職業を記載し公表しているが、11月8日現在、職業欄が不明(記載なし)は感染者6,678人のうち実に約2,400人に達している。データは週に1回更新される。
職業欄に記載があるのは4,470人で、最多は会社員の約1,600人(36.4%)。以下、学生約500人(10.9%)、その他約290人(6.1%)、飲食業約240人(5.4%)、自営業約220人(4.9%)、医療従事者約180人(4.1%)、接客業約180人(4.0%)、施設職員約120人(2.6%)の順となっている。
◇ ◆ ◇
他の自治体では感染者のオープンデータに職業を記載しているところがあり、今回、都も発表するようになったのは感染拡大を防止するのに役立つはずだ。
残念なのは、やはり「職業」欄が35%も空欄になっていることだ。
職業が〝不明〟なのは、感染経路不明者がほぼ一貫して50%を超えていることと符合しており、感染者は、保健所や医療機関に職業を伝える元気もなく重篤な状態で運び込まれたというより、むしろ職業を語ることをためらう何らかの理由により〝拒否〟するケースのほうが圧倒的に多いと思われる。
これこそが新型コロナの怖いところだ。感染者が治癒して退院し社会復帰を果たしたとき、周囲の人たちにどう伝えるのか。やはり沈黙を貫くのか。周囲の人たちもどう迎え入れるのか。われわれの想像以上にダメージは大きく、心のケアが求められるような気がする。