ケンコーポ 絶体絶命のピンチ3度凌ぐ 惜敗鹿島 一死3塁 3度生かせず

ケンコーポ上松
ケン・コーポレーション(87⇒88)5-1 鹿島建設(89)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
| :ケン・コーポレーション | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | |
| 鹿島建設 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
(延長タイブレーク)

鹿島 遠藤
ケンコーポが3年振り18度目の決勝進出-第31回RBA野球大会日曜ブロック準決勝戦ケン・コーポレーション-鹿島建設が10月27日(日)、鹿島柴崎グラウンドで行われ、双方の投手が好投し7回まで0-0で決着がつかず延長タイブレーク(1死満塁で攻防)の末、ケンコーポが5-1で勝利。3年振り18度目の決勝進出を決めた。敵失と越後の2塁打が決定打となった。
先発の上松は6回を投げ、被安打4、奪三振7。再三のピンチを凌いだ。7回から登板した大澤も力で押し延長を含め3つの三振を奪った。
鹿島は惜敗。またしても決勝を逃した。5回から7回まで3度先頭打者が安打で出塁、次打者が送りバントを決め、安打や盗塁などでいずれも一死3塁まで攻めたてたが、後続が凡退。
エース遠藤は6回まで死球2つと味方の失策による走者を3人しか出さずノーヒット・ノーランの好投を見せ、7回に安打を許すまで完璧に抑えたが、最後は自らの失策から大量失点した。

〝投手がよく頑張った〟ケンコーポ越後

ケンコーポ 勝利の瞬間
再三のピンチを凌いだケンコーポに勝利の女神がほほ笑んだ。延長タイブレークの8回、打席は主砲の3番羽中田。前打席は好機に三振していた羽中田が強振した打球はファウルグランドから投手前に転がった。慌てたのかしめたと思ったのか遠藤投手は捕手に悪送球。3塁走者の朝日がホームインして1点。重苦しいケンコーポベンチがはじけた。続く越後は前3打席ともいい当たりの外野フライ。遠藤の球威が勝っていた。今回も完全に遠藤が勝ったが、ふらふらと1塁後方に上がった球は右翼前にポトリと落ち、大きく弾んでファウルグラウンドに転がり2塁打となり2点追加。さらに二死から6番岩野が中堅越え2塁打を放ってこの回一挙5点を奪った。
それまでは、相手エース遠藤に完璧に抑えられ、安打は7回、一死から放った最上の中堅前安打1本に抑えられていた。走者も4回の羽中田の死球、6回の9番朝日の敵失による出塁と、2番大澤の死球による出塁のみだった。
先発の上松は5、6回、先頭打者に安打を許しピンチを迎えたが、最後は力で牛耳った。7回に登板した大澤もいきなり一死3塁のピンチを迎えたが、二者を三振に斬ってしのいだ。
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ケンコーポ 先制の場面
鹿島は悔いが残る敗戦。好機をことごとくつぶした。3回、一死から8番遠藤がチーム初安打を放ったが牽制アウト。5回には、この回先頭の4番古和が右中間安打を放ち、続く鈴木(晴)が手堅く送り、6番中原の二塁内野安打で一死1、3塁の好機をつくったが、7番薄田は一塁ファウルフライ、8番遠藤はショートフライに倒れた。6回は、この回先頭の9番島倉の中堅前安打とパスボール、1番渡辺の犠打で一死3塁のチャンスを迎えたが、2番吉岡は三振、3番中野の痛烈な当たりは中堅正面をついた。
〝2度あることは3度ある〟-同じようなシーンは7回もあった。ケンコーポの投手は2番手の大澤。先頭打者の古和は右翼前にしぶとく運び、鈴木(晴)のバントと盗塁で3進、一打サヨナラのチャンスを得たが、中原も薄田はともに三振した。
エース遠藤は球に力があり、制球力も抜群。6回の二死1、2塁のピンチの場面では主砲の羽中田(左打者)を完璧に抑えた。初球は内角低めギリギリのストレートでストライクを取り、2球目は外のボール、3球目はファウル、4球目は外のボールでカウント2-2から5球目に内角低めギリギリのキレのあるスライダーを投げ三振に斬って取った。(ソフトバンク柳田、西武秋山を抑えるのと同じ。攻めの姿勢を見せないと討ち取れない。内角を攻めるのは勇気がいるが、コントロールを間違えなければ抑えられるといういい見本)

ケンコーポ羽中田を三振に斬った場面(捕手は薄田)

ケンコーポ 先制の場面
〇田辺監督 安打は相手が多く3塁を3回踏まれた。うちは3塁を踏めずにいた中で、みんながよく守った。打てると思っていたが、いいピッチャーでした。投手が二枚いたのがストロングポイントになった
〇羽中田主将 何とか勝てました。いいピッチャーでした
〇上松 (ドーム進出について)ここを目標にしてきた。しっかり投げる
〇大澤 (今日の登板)ブルブル、ガクガクでした
〇越後 投手の粘りがあっての勝利。ここまで組み立てがわかってきた。ドームまでに練習を重ね、リードというより上松さんを立てていく。自分は4番なので打たないと
●福本監督 やむを得ない。(好機のスクイズは)考えていなかった。練習などしていない。送りバントが決まったので何とかなると思ったが…(3度も送りバントを決めながら無得点。スクイズはなかったか)
●遠藤 調子はものすごくよかった
●ナイン (昨年活躍した名大卒の新人桑山は? )あいつは〇〇で来なくなった。〝東海の恥〟と書いてよ(桑山さんよ、中日は今年のドラフトで名大卒として初の松田投手を育成で指名したではないか。野球より〇〇を優先するとは情けない。古和を見習え!古和は〇〇と野球の両立を実践しているではないか)

〝本来は俺がエースだったんだ〟ケンコーポ大澤

ケンコーポ岩野(左)と羽中田

この日2安打 気をはいたが…鹿島 古和

福本監督
●鹿島建設アメフトチーム「LIXILディアーズ」マネージャー この日の試合は63-0で圧勝。うちは過去2度日本一になったチーム。野球部へのトレード? それは無理(押味社長!野球部を強化していただきたい。アメフトもサッカーもラグビーもいいが、やはり一番面白いのは野球。グラウンドの資産価値はどれくらいかよく分かりませんが、価値を最大限に生かすためには野球部を強化し、RBA野球大会で優勝することだと思います。遠藤、古和クラスをあと3人くらい補強できれば優勝できる)
△本間監督(清水建設) 偵察? うちは(勝てないとあきらめているのか)次がない。鹿島さんには2番手投手(高島)に負けた。RBA初のゼネコン対決をやりたいが(一人観戦していた)

〝うちはドームが目標。相手はどこでもいい〟清水建設 本間監督

鹿島柴崎グラウンド(天然芝、夜間照明付き、300名収容のスタンド、樹齢100年くらいのケヤキなど…アメフト、ラグビー、サッカーとの併用というが、こんな素晴らしいグラウンドがあるのだからチームは強くならないといけない)
ケンコーポ 延長制す 3年振り18度目決勝 継投ズバリ 鹿島3度の好機逸す 遠藤無念

宙に舞うケンコーポ田辺監督

1点先制した場面の田辺監督
ケン・コーポレーション(87⇒88)5-1 鹿島建設(89)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
| :ケン・コーポレーション | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | |
| 鹿島建設 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
(延長タイブレーク)

ほぼ完ぺきに抑えた鹿島・遠藤(左)-薄田バッテリー
ケンコーポが3年振り18度目の決勝進出-第31回RBA野球大会日曜ブロック準決勝戦ケン・コーポレーション-鹿島建設が10月27日(日)、鹿島柴崎グラウンドで行われ、双方の投手が好投し7回まで0-0で決着がつかず延長タイブレーク(1死満塁で攻防)の末、ケンコーポが5-1で勝利。3年振り18度目の決勝進出を決めた。敵失と越後の2塁打が決定打となった。
先発の上松は6回を投げ、被安打4、奪三振7。再三のピンチを凌いだ。7回から登板した大澤も力で押し延長を含め3つの三振を奪った。
鹿島は惜敗。またしても決勝を逃した。5回から7回まで3度先頭打者が安打で出塁、次打者が送りバントを決め、安打や盗塁などでいずれも一死3塁まで走者を進めたが、後続が凡退。
エース遠藤は6回まで死球2つと味方の失策による走者を3人しか出さずノーヒット・ノーランの好投を見せ、7回に安打を許すまで完璧に抑えたが、最後は自らの失策から大量失点した。
スコアシート


鹿島建設柴崎グラウンド(京王線柴崎駅から徒歩6分の第一種低層住居専用地域の敷地面積約25,000㎡。戸建てなら1億円、マンションなら坪280万円か)
ケンコーポ 日刊スポーツ杯の強豪にノーヒットで2点奪取 試合も2-1で勝利
明後日の日曜ブロック準決勝戦、ケン・コーポレーション-鹿島建設は〝勝って〟予想で「鹿島が優勢」と書いたが、その予想がぐらつき始めた。ひょっとしたらその逆の「ケンコーポが優勢」にしなければならないような情報をケンコーポの田辺監督から仕入れた。
田辺監督によると、チームが不動産健保大会で優勝したため出場した第43回「日刊スポーツ杯(東振協大会)」初戦で、「過去3~4敗していて、そのうち2回はコールド負け」(田辺監督)の強豪チーム「ベスト」相手に2-1で勝利したというのだ。
もぎ取った2点の得点シーンがいかにもケンらしい。9番朝日が三振した一死後、1番山田、2番大澤、3番羽中田が連続四球で満塁とし、4番のDH越後が押し出しでまず1点。さらに5番最上が10球くらい粘った打席のときパスボールで1点追加したのだそうだ。6回まで放った安打は、40歳の朝日の1本のみで、相手は5安打。
投手は上松(4回)-大澤(1回)と繋ぎ、1失点は相手の4番に特大本塁打を浴びた1点に抑えた。田辺監督は「いまのところ今年のベストマッチ」と話した。「鹿島さん? 負けたときは矢澤が投げた」と全く意に介していない。
◇ ◆ ◇
〝勝って〟予想でもケンコーポは「少ないチャンスをものにする機動力もあり、逆転も十分」と書いたように、ノーヒットで点をもぎ取るのがケンコーポだ。それも四死球で。
こんな記事を書いたら鹿島のエース遠藤や主砲の古和は、その性格からして色めき立つというよりは色を失い、心臓が縮み上がり顔面蒼白となるのではないかと心配だが、書かないと相手は強いということを分からすことができない。とにかく無駄な四死球は出さないことだ。
だがしかし、ケンコーポにも頑張ってほしい。田辺監督は「準決で負けたら引退」と公言している。ケンコーポは昔から強かったが、いまのチームを作り上げたのは田辺監督だ。監督が去ったらチームはばらばら四分五裂、雲散霧消する危険性をはらんでいる。皆勤賞の〝無事これ名馬〟矢澤は一癖も二癖もありそうなナインをまとめられるか。不安のほうが先立つ。〝不惑〟朝日も強権を発する監督タイプではない。
-いったい試合はどうなるのか。負けたチームの愁嘆場はみたくないのだが…。
ケンコーポ-鹿島 清水-三井レジリース RBA日曜準決勝 記者の〝勝って〟予想
日曜ブロック決勝トーナメント準決勝戦は三郷サンケイグラウンドが台風19号の影響で使用できないため、ケン・コーポレーション-鹿島建設は10月27日(日)14時、調布市の鹿島建設柴崎グラウンドで、清水建設-三井不動産レジデンシャルリースは場所は未定だが11月10日(日)それぞれ行われることが決定した。記者の〝勝って〟予想。( )内の数字はレーティングで、矢印は前回からの変更。
ケン・コーポレーション(87⇒88)-鹿島建設(89)
昨年も予選で戦っており、鹿島が4-1で快勝している。戦力的にはほとんど差がなく互角。鹿島をレーティング上位と見たのは、ホームグラウンドの地の利と、エース遠藤がほぼ完ぺきに抑えるとみたからだ。準々決勝戦では強力打線のタイセイ・ハウジーに5失点したが、雨天で制球が定まらなかったため。昨年のようにケン打線を抑える力がある。
打線は古和、中原が中心。昨年活躍した桑山はどうしたのか。
昨年、鹿島に敗れ〝引退〟をほのめかした田辺監督だが、今回も敗れたら「引退」と表明した。首をかけた一戦。背水の陣で臨む。昨年の敗戦はエース上松が肩痛で投げられなかったため。今年は酷暑の不動産健保大会で2試合投げ、チームを優勝に導いた。調子に波があるのが気になり、不調なら乱打を浴びるが、好調なら鹿島打線を完封する力がある。
打線は羽中田が復調し、最上が絶好調。越後、大澤ら一発の魅力を秘めた選手もおり、打力は鹿島を上回る。少ないチャンスをものにする機動力もあり、逆転も十分。
鹿島が勝てば初の、ケンコーポは3年振り18度目の決勝進出となる。
鹿島建設柴崎グラウンドは、京王線柴崎駅から徒歩8分、調布市菊野台3-52。
鹿島 王者ケンコーポを破る 遠藤が1失点完投 ケン田辺監督 引責辞任ほのめかす(2018/7/12)
清水建設(87.5)-三井レジリース(90)
三井レジリースの渡辺が清水打線を完全に封じた昨年の準決勝戦の再戦。ここも三井レジリースが優勢。渡辺が本調子なら昨年の再現もある。下手投げの樺沢の先発はないとみた。
打線は、渡辺が絶不調からやや回復しているようだが、昨年の勢いになく、〝当たり屋〟山際との連携もいま一つ。もともと打力があるチームではないので、このコンビが機能しないと危ない。
清水は昨年の憂さを晴らしたいところ。新人エース吉田が力で抑えるシーンも十分だが、渡辺をどう抑えるか。まともに勝負しないことだ。吉田のストレートなら渡辺は軽々とスタンド(どこの球場であれ)を超える。
打線は渡辺を攻略できるかどうか。大城、小寺、治下らが奮起するか。ロースコアになったら機動力があるだけに勝ち目はありそうだ。
清水が勝利すれば4年振り9度目、三井レジリースは2年連続2度目の決勝進出が決まる。
三井リース 初の決勝 只者でない 2年目左腕渡辺 清水打線沈黙 4回7三振喫す(2018/11/18)
旭化成ホームズ快勝 池田が逆転打 不惑今野は1失点完投 ポラス先制も及ばず

〝何だよ、楽々アウトじゃないか〟3回、ホームで憤死した今野(捕手は清水)
ポラスグループ(87.5⇒87)1-5 旭化成ホームズ(91)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
| 旭化成ホームズ | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 | 5 | |||
| ポラス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)

旭化成ホームズ池田
旭化成が快勝。8番池田が同点のホームを踏み、決勝打を放った。〝不惑〟今野が4安打1失点完投。ポラスは田川が先制の3塁打を放ったが、エース岩瀬が踏ん張れなかった。
1点先制を許した旭化成は3回、この回先頭の8番池田が内野安打し、9番今野は四球。この間、池田は2盗、3盗を決め、1番原田の内野ゴロで同点。4回は、一死から6番佐藤盛が四球を選び、7番喜多と池田の連続2塁打で逆転。5回は2番北寒寺、3番石坂、4番渡辺の3連続長打で2点を追加しダメ押し。渡辺は3安打猛打賞。
今野は4安打1失点完投。四球で出塁し、渡辺のセンター前安打で2塁から〝激走〟したが、脚の衰えは否めなく本塁で憤死。
ポラスは無念。2回、この回先頭の4番清水が安打した一死から6番田川が3塁打して1点を先取。3回には、この回先頭の9番石橋が中堅前安打したが、続く藤田がショート併殺打で好機をつくれなかった。
先発の岩瀬は踏ん張ったが、5回まで5つの四球を与えたのが悔やまれる。

池田のタイムリーで逆転した旭化成ホームズベンチ

〝走ったのがむしろ良かったのかも〟今野

〝足が…〟今野(岩瀬は今野を疲れさそうとわざと四球を出したのかと思ったが、ただコントロールが悪かっただけのよう)
〇佐藤盛監督 松井も秋山も橋本もいない中、みんなよく頑張った。池田も仕事が忙しく久々だったが、よく打ってくれた
〇今野 足が…スタミナが持つか…(3回に四球で出塁し、渡辺の安打で本塁を狙ったが、3塁を回ったあたりから足がもつれており完全にアウト。しかし、その後は無゛何に抑えた)
〇中山 久々? いや、数年振り(途中で出場。1塁を無難にこなし、1打席のみだったが外野に大飛球を放った。40歳)
●野村監督 (ポラスと中央ビル管理との)合併から2年で、この成績だから上出来。相手が強かった

〝調子は悪くなかったが…〟ポラス岩瀬

ポラス田川
号泣から2年 住林石井 9年振り決勝決める 栫が快投 エイブル小笠原KO

栫の先制打で生還する吉原を迎える住林ベンチ
エイブル(90⇒89)1-10 住友林業(90)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
| 住友林業 | 3 | 2 | 0 | 4 | 0 | 1 | 10 | |||
| エイブル | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)

住林 栫
「やっててよかった。止めなくてよかった。9年振りのドームかよ。俺の結婚履歴より長い」-2年前、同じ大井ふ頭中央公園軟式野球場の同じグラウンドで自らの失策をきっかけに逆転負けを喫し、ナインの前で号泣した住林石井監督が勝利の瞬間雄たけびを上げた。
先発は自分でも今年大活躍した新人町田でもなく、「この前(準々決勝)勝ったときから先発を決めていた」(石井監督)いつもは先頭打者の遊撃手栫(かこい)だった。
一つ間違えれば取り返しがつかない事態を招いたかもしれない采配にナインが燃えた。
先頭打者は普段は2番、3番を打つ吉原。初回、吉原はいきなり左翼前安打を放ち、次打者鈴木の犠打は野選となり好機をつくると、吉原は3盗塁を決め、3番栫が適時打を放ち1点先制。続く4番長瀬がエンドランを敢行、投手ゴロに倒れたが栫の安打で3進していた鈴木が生還して2点目。さらに二死から6番松野が中堅前安打を放ち、拵が生還しこの回3点を奪い、相手エース小笠原をKO。
勢いに乗る住林は2回、この回から登板した森永を攻め、8番西邑が死球で出塁すると9番本間が手堅く送り、吉原の中堅越え2塁打で2、3塁とすると、鈴木が中堅前2点タイムリー。4回には4番長瀬がダメ押しとなる3ランを放った。
栫はコントロールがよく、4回まで許した安打は本塁打を含む3安打のみ。5回以降は新人の町田が締めた。
エイブルはエース小笠原の不調が全て。小笠原は決勝初戦でも本調子になく、前回の準々決勝戦で肉離れを発症していた。この日は変化球が決まらず、ストレートをことごとく狙い打たれ1回で降板。二番手の森永も相手の勢いを止められなかった。
打線は2回、長濱の本塁打1点に抑えられた。

先制打を放った栫

3ランを放った長瀬

長瀬の3ランで生還した栫を迎えね住林ベンチ

〝どこが貧打だよ〟住林コーチ陣
〇石井監督 栫の先発は先週勝利した時点で決めていた。あいつが一番力がある。投手? のび太(西野)もいる
〇栫 RBAでは初登板。本職はショート。コントロールがいい? 捕手(長瀬)に聞いて。打たれた本塁打は捕手のリードのせい
〇長瀬捕手 栫? コントロールがよかった
〇吉原 みんなが活躍したのがなにより嬉しい(チームのキーパーソン。本人を含め4選手が複数安打、7番枝以外は先発全員出塁)
●堀内前監督 合宿も張ったが…昨年と同じ、2年連続でドームを逃した…小笠原は(肉離れで)球が抑えられなかった
●小笠原 病院にはいったが…相手はよく打つ
●荒川 何だ、相手の先発を読めないとは。(記者の)取材不足だよ(と言われても…)

エイブル小笠原

エイブル長濱

打つ手なしのエイブル清水監督


高校、大学でマネージャーだったというエイブルの女性マネージャーの完璧のスコア
積水神奈川が延長制す 若佐、齋藤コンビ大活躍 住林・石井 力投及ばず(2017/11/1)
大和ハウス 天井高+スペックで№1目指す 天井高3mの防音室付きモデルハウス開設(2017/9/22)
決勝戦は住友林業-旭化成ホームズ 第31回RBA野球大会 水曜準決勝 試合結果

初回、栫の先制打に沸く住林ベンチ(中央は石井監督)
決勝戦は9年前と同じ住友林業vs旭化成ホームズ-第31回RBA野球大会水曜ブロック準決勝戦2試合が10月16日(水)、大井ふ頭中央海浜公園で行われ、エイブルに圧勝した住友林業と、ポラスに快勝した旭化成ホームズが東京ドーム進出を決めた。
住友林業-エイブルは、住林が圧勝。初回の先制攻撃で相手エース小笠原を攻略。その後も攻撃の手を緩めず、長瀬の3ランなど11安打を浴びせた。RBA初登板の栫(かこい)が快投。エイブルは肉離れを押して登板した小笠原がストレートを痛打された。得点は長濱の1発のみ。栫-町田に4安打に抑えられた。
旭化成ホームズ-ポラスは、旭化成が快勝。8番池田が同点のホームを踏み、決勝打を放った。不惑今野が4安打1失点完投。ポラスは田川が先制の3塁打を放ったが、エース岩瀬が踏ん張れなかった。
住林は9年振り3度目、旭化成は2年振り20度目の決勝進出。9年前の決勝戦は同カードで旭化成が7-0で完勝している。
9年前の住友林業-旭化成ホームズ決勝戦
旭化成ホームズ快勝 走攻守にはつらつ 初回ノーヒット 3者で1点先制(2011/5/25)
ポラスグループ(87.5⇒87)1-5 旭化成ホームズ(91)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
| 旭化成ホームズ | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 0 | 5 | |||
| ポラス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)
エイブル(90⇒89)1-10 住友林業(90)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
| 住友林業 | 3 | 2 | 0 | 4 | 0 | 1 | 10 | |||
| エイブル | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
(時間切れ)

大活躍の旭化成ホームズ池田
水曜ブロック準決勝戦 会場は大井ふ頭中央海浜公園に変更
10月16日(水)に行われる第31回RBA野球大会水曜ブロック準決勝戦2試合は、当初予定されていた大宮健保グラウンドが台風19号の影響で水没したため、大井ふ頭中央海浜公園軟式野球場に変更となりました。試合開始時間は13時~。
台風19号直撃 大宮健保もサンケイもグラウンド水没 どうなる水曜と日曜の準決勝戦
第31回RBA野球大会水曜ブロック準決勝戦が10月16日(水)予定されていますが、大宮健保グラウンドホームページによると「関東地方を直撃した台風19号により荒川運動場付近の最高水位が氾濫危険水位を上回る13.08mに達し、運動場全体が冠水しました。現在、今後の復旧の目途は立っておりませんが、10月31日までは完全閉鎖とさせていただきます」とあり、同グラウンドでの試合は出来ないことが分かりました。
また、10月27日(日)開催予定の日曜ブロック準決勝戦も、サンケイスポーツセンターのホームページによると「残念ながら冠水はまぬがれずグラウンドは水没してしまいました」とあり、こちらも開催できるかどうかわからない状況にあります。
場所を変更するのか延期するのか、RBA事務局からの連絡をお待ちください。
決勝進出は旭化成ホームズと住林か…RBA水曜準決勝 記者の〝勝って〟予想
第31回RBA野球大会水曜ブロックの準決勝戦2試合が10月16日(水)、大宮健保グラウンドで行われる。記者のどっちも〝勝って〟予想。( )内野数字は記者のレーティング。⇒は前回からの変更。
ポラスグループ(87.5⇒87)-旭化成ホームズ(91)
旭化成ホームズが優勢。誰が投げるかだが、新人松田の先発も十分だが、エース今野は先発に意欲を見せており、ここは今野の先発と見た。ここで先発し、40歳超でも健在であることをアピールしたいはずだ。これまでの実績からすればほぼ完ぺきに抑える。
打線は、先頭の原田、2番北寒寺の出塁率がカギを握る。出塁すれば走れるし、秋山、松井らが還す。
ポラスの準々は恵まれた。先発の岩瀬、抑えの〝サファテ〟(高屋)の調子が悪すぎた。無駄な四死球は命取りになる。
打線は、相手投手が今野でも町田でも攻略するのは至難の業だ。ダメもと無欲で戦うしかない。
旭化成が勝てば2年振り20度目、ポラスは初の決勝進出となる。
エイブル(90⇒89)-住友林業(90)
互角かエイブルがやや優勢と見ていたが、エイブルのエース小笠原は肉離れを前試合で発症しており、登板は無理と判断して住友林業が優勢と見た。先発は新人町田かエース石井か。どちらもありそうだが、石井監督の性格からして〝俺が投げる〟と見た。エイブル打線ならきりきり舞いさせるか。
打線は〝絶好調〟の小池が肉離れ。出場は無理と判断したので、得点力は低下する。だれがカバーするか。カバーできないとロースコアになる。
エイブルは4年ぶりのドーム進出に黄信号が灯った。小笠原は決勝初戦も準々決勝でも本来の調子になく、ついに肉離れを発症した。〝公傷〟扱いで名医に見てもらったはずだが、投げるのは無理とみた。代わって登板するのは前回投げた新人武田か。住林打線はそれほど迫力があるわけではないから、スイスイ投げるシーンも十分ありそう。斎藤、田口の登板はないはずだ。
打線は、貧打を解消しつつある。住林を上回るかもしれない。先頭の足もある森永が当たっており、2番の長濱もいいバッティングをする。問題は、闘志をむき出しにして投げる石井、ストレート、変化球もいい町田を打てるか。
住林が勝てば9年振り3度目、エイブルは4年振り2度目の決勝進出となる。
