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 ケン・コーポレーション、エイブルが4強入り-東京不動産業健康保険組合が主催する第31回対抗野球大会2日目が大宮健保グラウンドで行われ、RBA野球大会にも出場しているケン・コーポレーション、エイブルがそれぞれ1部ベスト4に勝ち進んだ。

 準決勝は日本財託グループ-エイブルと、ケンコーポ-東都。

◇       ◆     ◇

 ケンコーポ-青山メインランドの試合は8-1でケンコーポが勝利。大澤が投げた模様。田辺監督は「何とか勝てた」とコメント。連覇を目指した青山メイン北野監督は「最終回までは接戦だったが、うちは小松崎しか投手がいなかった」と話した。

 エイブルは対リスコンスに19-1で圧勝。清水スポークスマンは「小笠原が3回、斉藤が1回投げた。荒川と森永が活躍した」と語った。

 タイセイ・ハウジーは2-6で日本財託グループに、スターツコーポAは4-16で東都にそれぞれ敗れた。

 第30回RBA野球大会日曜ブロック予選5日目が7月29日(日)、三郷サンケイグラウンドで5試合が行われる。勝者が決勝T進出を決め、敗者は予選敗退となる生と死を賭す激闘が繰り広げられるのは必至。記者の〝どっちも勝って〟予想。( )内の数字はレーティング。⇒印は前試合の戦いぶりを考慮した修正。

 天気予報によると、29日のさいたま市は曇り時々雨で、気温は31度(熊谷)。昨日、気象庁が緊急記者会見を開き、連日の猛暑を「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している」とし異例の発表を行った。当日は幾分過ごしやすくなる模様だが、三郷は遮るものがない。万全の猛暑対策を行い臨んでいただきたい。猛暑対策が勝敗のカギを握るかもしれない。

 そして、下手をすると死をも差し招かない砂塵舞う地獄の酷熱の中に身を投じるRBA野球選手に、次のアランの箴言を捧げる。アランは言う。「幸福になるには、自分に楽観主義になるという誓いを立てるのだ」

 運動選手の練習が報酬を得るのが目的だったとしても、やがてそれとは別の報酬を受け取ることになる。つまり、自分の技術を高めて、困難を克服することを通して、自分自身の決断で勝ち取る報酬である。怠け者にはまったく想像もできないであろう。彼らの目に見えるものといえば苦しみと現実に与えられる報酬だけなのだから。

 しかし運動選手は、前日の練習で気分を高められ、次の日にも進んで練習に取り組み、自分の意志と力に喜びを見出していく。

 こうして練習がこの上ない快楽になっていく。しかし怠け者にはそれが理解できない。もし噂や過去の経験から練習の快楽を知っていたとしても、もうそんなことは信じられなくなっている。だから楽しみの期待はつねに裏切られ、退屈が訪れる。(164~165ページ)

 そもそも人間には自分以外には敵はほとんどいないのである。誤った考えや、なんの得にもならない恐怖を抱くことで、人間は自分を最大の敵にしているのである。自分自身にたいして落胆させるような言葉を投げかけるだけで。「あなたの運を決めるのは、あなた自身だ」と人に言ってあげるだけで、10フランの価値に値する忠告となる。(238ページ)

「今こそ名著 幸福論 くじけない楽観主義 アラン」(住友進・訳 日本能率協会マネジメントセンター)より

三菱地所リアル(83⇒84)-鹿島建設(85⇒86)

 鹿島がやや優勢。初戦で対決しており、地所リアルがプーチン寺田の奮闘で勝利しているが、鹿島のエース遠藤は欠場していた。今回は遠藤が先発するのは間違いない。体調もよさそうで、若さで押し切るか。名大卒の新人・桑山の加入も大きい。わが三重出身の服部の活躍に期待したいが…。Y高野球部出身じゃやはり多くは望めないか。

 地所リアルは必勝態勢だ。初戦で鹿島を倒し勢いが付いた。肩痛を抱えるプーチン寺田は前試合投げておらず、万全の態勢で臨むはずだ。

 カギは打線が握る。橋本が元気だ。この酷暑をもろともしない元気はどこから湧き出るのか。橋本がチームを引っ張る展開になったら勝機は生まれる。岡野監督の奇策が飛び出すかもしれない。

三井不動産レジサービス(78⇒79)-ポラスグループ(81)

 ポラスがやや優勢と見たが逆転の目も十分。このカードも初戦で対決しており、ポラスが辛勝している。エース折笠が死力と体力と気力を振り絞って相手を抑えるか。問題は初戦で活躍したアラフィフトリオがこの暑さに対処できるかという点だ。どうも若手に窮地を救う生きのいい打者がいそうもない。となると大ピンチ。

 三井レジサービスは前試合で僚友の三井レジリースに大敗した。門井は通用しなかったようだ。初戦で投げた井上も大量失点した。誰が投げるのか。誰が投げても失点は防げないから、ここは消耗戦に持ち込みたい。相手はアラフィフだ。若さと体力ははるかに勝るはず。勝算はある。

三井不動産レジリース(86)-東急不動産(75⇒78)

 三井レジリースが優勢。前試合で元ヤクルトの土肥(どひ)がヴェールを脱いだ。初回しか見ていないが、どうも力半分も出していないようだ。ストレートはシュート回転し内を抉った。これは打たれない。変化球も投げたが、制球力はいま一つだった。見た限りでは佐藤のほうが上ではないか。ここは佐藤の先発も十分ありそうだ。もちろん継投もある。佐藤が先か土肥が先か。

 東急はここまで大健闘。48歳の谷口が信じられない頑張りを見せている。さすが中1週でまた投げるのは酷…しかし、他に投げられる投手がいない。

 打線の奮起に期待したい。谷口を協力に援護できる打者はいないのか。津島も望月も樽本も情けない。48歳と45歳の潮田が目立つようでどうする。わが泰道はどうした。

 この前見た「芦屋」は最高によかった。その片鱗を野球でも見せてほしい。

サンフロンティア不動産(83⇒84)-メイクス(82⇒80)

 サンフロが優勢。前試合は立和田の好投で清水に善戦した。ここは三村が先発するか。末次、川添らの打線も好調。相手を蹴散らすか。

 メイクスは化けの皮がはがれた。上武大卒の145キロを投げるという橋本は前試合で9与四死球。確かに千葉英を三振に斬って取ったように球は速い。しかし、ストライクゾーンに球が入らないのだから、試合にならない。

 もう吉田に頼るしかない。吉田が投げれば最少失点に抑えるかもしれない。しかし、サンフロの強力打線を抑えられるか…。

タイセイ・ハウジー(86.5)-日本駐車場開発(78⇒81)

 タイセイが優勢。エース高橋はこの日(25日)も不動産健保大会の試合で投げているはずでさすがに1週間に3登板はきつい。ここは野呂兄の登板もありそうで、千葉英も2回くらいは投げられそうだ。打線は絶好調。花井が欠けた穴を志田が十二分に埋めている。野呂弟は重症。誰か打ち方を指南する選手はいないのか。

 日駐は本当に選手が揃わなかったのか、ここに照準を定めていたのか。後者であれば、石郷岡が必勝態勢で投げるはず。石郷岡が投げれば、強打のタイセイ打線を最少失点に抑えるはずだ。打線が奮起すれば大番狂わせもあるが…。

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〝RBA30周年、会社30周年、俺の背番号30〟左から山梨の背番号、津久井、山梨

青山メインランド(84) 7-3 ポラスグループ(80⇒81)

  1 2 3 4     合 計
青山メインランド      
ポラス      

  (時間切れ)

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〝俺がエースだ〟小松崎

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〝きつい〟佐々木か

 青山メインランドが先制-中押し-ダメ押しの理想的な攻めと、3人継投が決まり快勝。3連勝で決勝Tシード権を獲得した。ポラスは折笠が打たれた。

青山は初回、4番北野が先制の2ラン。逆転された2回には、6番神宮、7番山梨、8番中村、9番鈴木の4連続長短打で3点を挙げ逆転。3回には3番平野の本塁打でリードを広げ、6回は死球と暴投などノーヒットで1点を追加した。

先発の小松崎が4回3分の1を投げ、初回の3失点に抑え、そのあとは津久井-佐々木と繋いだ。

ポラスは初回、2つの四球と3つの敵失から3点を挙げ逆転したが、その後は相手の継投に交わされた。エース折笠が序盤に打たれたのが誤算。

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〝いい加減にしてくれよ、俺はもうすぐ50だぞ〟成田監督

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〝俺だって人間だ、家畜並みに扱うなよ〟折笠

〇北野監督 わたしの初回の2ランと3回の平野の本塁打が効果的だった。初めてのシード権。今年はいける

〇山梨 RBA30周年、会社も30周年、オレの背番号も30。トリプル30。もう優勝しかない

〇平野 バーチャル年俸1億円はどう? (優勝したら3倍増だ)

〇津久井 投げるほうがまだ楽。暑さは半端じゃない

●成田監督 暑い。向こうはよく打つ

●折笠 敵は暑さだ。高めをことごとく持っていかれた

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2ランを放った北野

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〝俺が青山の主砲だ〟平野

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青山メインランドナイン

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〝決勝Tだぞ〟野村不動産

野村不動産(83) 10-5 東急不動産(75)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産     10
東急不動産    

  (タイブレーク)

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〝どうだ、フックか〟53歳松崎常務 先制弾

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〝谷口、お前はまだ若い。俺は打つぞと言ったろ〟

 野村不動産がタイブレークを制し、決勝T進出を決めた。53歳松崎常務が先制弾を放った。野村は48歳谷口が健闘、45歳の潮田も3塁打を放つなど酷暑におじさんが頑張った。

 野村は初回、3番松崎が先制の本塁打。逆転された4回は、この回先頭の5番永田が四球を選んだ2死から8番大場、9番中本の連打で再びリード。タイブレークでは力尽きた谷口から一挙7点を奪い試合を決めた。

 9人野球の東急は惜敗。2回、敵失と6番松本の安打で2死2、3塁から8番潮田が逆転の3塁打。同点の6回には、この回先頭の2番金子が中堅越え2塁打したあと暴投と敵失で同点に。しかし、タイブレークでは力尽きた。

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〝どうなってんだよ、相手のおじさんもよく打つ〟野村・中本

〇近藤監督 暑さボケ。間違って代打出しちゃった。勝ててよかった(ひょっとしたら4回の8番大場は代打の上田が安打を放ったのか)

〇松崎 見てない? 遅いよ、おれの本塁打(2打席目はじっくり観察したが、ゴルフスイングで三振。あの振りでよくぞボールに当てた。48歳の谷口が労わってくれたのか、それとも一陣の風がお情けで外野に運んでくれたのか)

●潮田監督 9人野球だったのが全て

●谷口 6イニングを3点によく抑えた

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〝俺も采配を間違えた。歳のせいじゃないぞ。暑さだよ〟近藤監督

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〝9人野球じゃなぁ〟潮田監督(右)

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〝名誉挽回だ、俺が染野だ〟三井レジ染野

三井不動産レジデンシャル(88⇒89) 4-1 三菱地所リアル(83)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャル        
三菱地所リアル        

  (時間切れ)

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地所リアル蒔田

 三井不動産レジデンシャルが内山、坂尾、大栗の3発で試合を決めた。先発の染野が3回1失点(自責ゼロ)、2番手大栗が2回無失点に抑えた。地所リアルは名古屋から遠征の蒔田が一発攻勢に沈んだ。岡野監督は猛暑に怖気ついたのか欠場。

 初回、内山の失策で1点先取された三井レジは2回、その4番内山が汚名返上の同点本塁打。4回には2番坂尾の本塁打で1点リード。5回には1番大栗がダメ押しの2ランを放った。

 ことごとく期待を裏切ってきた先発の新人・染野は3回を無難に投げ、信頼を回復した。

 地所リアルはエースのプーチン寺田を温存。名古屋勤務の蒔田を呼び寄せたが、打線が援護できなかった。

〇渡辺監督 内山、坂尾、大栗の一発で決めた。小平田弟? あいつは来期からニューヨーク勤務

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大栗を迎える三井レジナイン

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左から内山、坂尾、大栗

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酷暑に赤く染まった地所リアル

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〝これは蒔田〟

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〝俺がタイセイの新4番だ〟志田

タイセイ・ハウジー(86.5) 22-5 メイクス(82)

  1 2 3 4     合 計
タイセイ・ハウジー 12           22
メイクス          

  (時間切れ)

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3ランを放った志田

 タイセイ・ハウジーが大勝。志田が3ラン含む6打点の猛打賞。元新潟アルビレックス野呂弟は4四死球3盗塁。メイクスの橋本は1イニング9与四死球。

 タイセイは初回、1死から内山が2塁打を放つと、打線に火が付き、この回、5番志田の3ランと6番井上の2ランを含む9安打を放つ打者15人の猛攻で一挙12点を奪い、相手先発の阿井をKO。2回には、代わって登板したMAX145キロを投げるという橋本投手の制球難に付け込み、大会記録に迫る1イニング9四死球を選びノーヒットで6点を挙げた。4番千葉英も猛打賞。

 野呂弟は軟球をマスターするには相当の時間がかかりそう。強引に引っ張る打球はほとんどがファウルになる。千葉英はアドバイスできないのか。同僚のトラバース木ノ内に聞いたほうがいい。

 先発の高橋は初回4連打で3失点。3回から登板した千葉英は4四死球を与えるなど2失点。

 メイクスは初回、先頭の大槻、2番伊地智の連打に3番仙崎が3ランを放ったが、追い上げるにはあまりにも失点が大きかった。

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〝球の行方? そんなの俺の知ったことか〟橋本

〇千葉英監督 初回はいい攻撃。久々に打線がつながった。次戦? 高橋は今度の水曜(健保大会)にも投げるので…俺の投球? マウンドに立つとアドレナリンが出で…力んじゃう

〇高橋 次もいける

●若山 そっすね、ちょっと、ピッチャーが大乱調

●橋本 肩、肘ともまったく問題がない。ばててるだけ。下半身を強化しないとだめ。今季? 無理でしょ(高橋、千葉英を連続三振に斬って取った球は素晴らしかった。なんで同じ球が投げられないのか)

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〝いかん、どうもコントロールが定まらない〟千葉英

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伊地智(左)と若山

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決勝弾を放った上島

サンフロンティア不動産(83) 2-3 清水建設(88)

  1 2 3 4     合 計
サンフロンティア不動産      
清水建設 X      

  (時間切れ)

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〝先輩だけには打たれないぞ〟治下

 清水が辛うじて勝利し、無傷の3連勝で決勝Tのシード権を獲得した。上島が決勝本塁打を放った。治下-田村大と継投。サンフロンティア不動産は善戦及ばず。

 2-2の同点に追いつかれた清水は5回、この回先頭の9番上島が左翼越え本塁打を放ち勝ち越し。そのまま、先発の治下を継いだ田村大が次回を三者凡退に退けた。初回は2番大城と3番小寺の長短打で1死2、3塁から敵失で2点先制した。

 サンフロは4回、1死から3番年盛がチーム初安打となる2塁打を放ち、敵失で1点を返し、5回には1死から9番北原の3塁打を1番伊藤の適時打で同点に追いついたが、それまで。

 立和田投手が完投したが報われず。

〇本間監督 ギリギリ勝ててよかった。治下と田村弟(大)がよく投げた。本戦? ほかに小寺がいる。それにしても、この前の田村兄(和)のゴルフはすごかった。俺も体重じゃないぞ、81で回った

〇田村兄 スコア? 76。ドラコンは300ヤード。飛距離は小寺かすごい。300ヤードは軽く飛ばす(田村も小寺も監督もすごい。コンマ何秒かの100キロ以上の球を打つのだから、止まっているボールを打つのは朝飯前か)

●野崎監督 ナイスゲームだったが…悔しい 

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初回、安打を放った小寺

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〝暑いってなもんじゃないぞ〟左から宮本、治下、小寺

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〝愛称はアンコールワットのワットをとってアンコールにしようかしら〟田村弟(大)

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自責1に抑えた立和田

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〝くそっ、もうちょっとだったな〟野崎監督

清水・治下(31)vs サンフロ末次(33)の対決

軍配は冷や汗の治下か

 清水・治下(31)VSサンフロ末次(33)の対決を見逃した。

 ご存じない方のために紹介すると、治下は東亜学園-日本大学-神戸9クルーズ-三重スリーアローズ-群馬ダイヤモンドペガサス-メキシコ-群馬などで活躍。三重スリーアローズ時代、記者は地元チームを応援すべく津球場まで遠征したことがある。その時の治下の成績はどうだったか覚えていないが、ひときわ大きな観衆(せいぜい300人だが)が上がったのに驚いたことがあるので、ひょっとしたらホームランでも打ったか。清水に入社して5年目。主砲として期待されている割には打った印象はない。それより、東京ドームの決勝戦で先発し、制球が定まらず試合をぶち壊したのをよく覚えている。いつになったら期待に応えるのか。とにかく、絶好調の時の球は速く、低めに決まったら誰も打てない魅力を秘める。

 一方の末次の球歴もまたすごい。柳川高-中央大を経て、2007年に岩手21赤べこ野球軍団に入団。その後、新潟アルビレックスBC-長崎セインツ-愛媛マンダリンパイレーツで活躍。2010年に愛媛を退団したあと、渡米して独立リーグでプレーしたとも聞く。〝優勝請負人〟の異名を持ち、当時〝最弱〟チームだった長崎を優勝に導いた。記者は赤べこ時代に都市対抗に出場した末次を見ているはずだが、試合に負けたことしか覚えていない。昨年の宅建試験では40点の高得点で合格した。父の末次秀樹氏は柳川商時代、甲子園で8打席連続安打の記録の持ち主。

 さて、その元プロ同士の対決。末次の第一打席は1塁ゴロ、2打席目はチャンスで三振、そして第3打席目、2死1、2塁の場面は痛烈なレフトライナーに倒れた。清水・本間監督らは「少しでも打球がずれていたら間違いなく逆転されていた。外のストレートをあそこまで持っていくのはさすが」と胸をなでおろした。

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サンフロの残念会

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〝読みは『ドイ』ではなく『ドヒ』です〟三井レジリース土肥

三井不動産レジリース(80⇒86) 11-0 三井不動産レジサービス(78)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャルリース             11
三井不動産レジデンシャルサービス            

  (時間切れ)

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初回、2ランを放った渡辺

 三井レジリース(80⇒86)-三井レジサービス(78)の〝兄弟〟対決は、三井レジリースが大勝した。わが西武・土肥(どい)コーチのはとこで元ヤクルトの土肥(どひ)が先発し、力三分でレジサービスをひねりつぶした。打線は初回から攻撃の手を緩めず3回まで毎回得点の11点を挙げた。次戦で野村不動産と決勝Tの座をかけて戦う。敗れたレジサービスはポラスと戦う。

 試合は1回の攻防で決まった。レジリースは初回、いきなり2番渡辺の2ランと、四死球と相手の拙守に付け込んで4点先制。その裏、レジリースの土肥が味方の失策で3塁まで走者を進めたが、内角を突くえげつないシュート気味のストレートと変化球を操り、無難に抑えた。雌雄は決した。

〇土肥 投げにくい。まだ軟式に慣れていない。肩痛い(この日の投球を見る限り、制球に苦しんでいた)

〇小野田捕手 土肥? 半分の力も出していない。内側のシュート? あれはストレート

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〝軟式は難しいよ〟土肥

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死球で出塁した山際(1塁手はかつての主砲藤元)

◇             ◆     ◇

 信じられない。こんなことが起きていいのか。血も涙もない。どっちが兄か弟かは知らないが、弟を労わる気持ちはないのか、兄を敬う心根は持ち合わせていないのか。記者は〝勝って〟予想で次のように書いた。

 「勝っても負けても次戦がある。勝者は野村不動産-東急不動産の敗者と、敗者は青山メインランド-ポラスの敗者と戦う。

 ここは兄弟対決。次戦の相手を睨みながら、勝ちを譲る仲良しこよしの、二兎を追う試合になるのは間違いない。

 ズバリ、サービスが勝つはずだ。野村-東急の試合は野村が優勢で、サービスと東急が戦ったら、サービスが優勢だ。

 …(リースは)僚友に勝ちを譲って貸しをつくり、青山-ポラスの敗者と戦う選択肢を選ぶはずだ」と。

 ところがだ。試合前、リースナインは「勝ちに行く。次のことは考えていない」と口々にしゃべった。この時点で記者の〝勝って〟予想は崩れたと予感した。

 予感が確信に変わるまで時間はかからなかった。初回に渡辺が2ランを放った直後、3塁コーチの中野は「波状攻撃だ」とナインを鼓舞した。

 そして、わが三重県勢を震え上がらせたかつての東邦の主砲、5番山際が何を血迷ったのか、冷静な読みなのか、レジサービスの門井投手に決定的な致命傷を与える行動に出た。

 何球目だったか。山際は、サッカーのヘディングシュートのように荒川まで飛ばそうと思ったようには見えなかったが、ただすっぽ抜けただけの大した球威もなさそうな、彼の技術をもってすれば簡単によけられる高めのボールに頭突きをくらわしたではないか。

 石頭か中身が空洞か判然としないが、その頭と共鳴したボールは音叉のような「ポコン」と音を立てて山際の足元に転がった。

 山際は多分演技だろうとは思うが、鬼の形相でもって角井を睨みつけた(と見えた)。その直後、次の6番小野田が2点打を放ちこの回4点をもぎ取った。

 その裏、土肥は報復の意図があったわけではないだろうが、デッドボールを一つ記録した。

 記者は、これだけ見て他の試合に移った。試合はその通りの結果となった。

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〝ヤマギワって何者だ〟三井レジサービス門井

◇       ◆     ◇

 いかに相手が格下だろうが、手抜きなどしないのがアスリートとしての矜持なのはわかる。ましてや八百長まがいの試合など本物のスポーツマンは絶対しないのもよく理解できる。山際や土肥の姿勢に本物のプロ魂を見た。あっぱれ。

 だが、しかし、先に書いたようにレジサービスに勝ちを譲れば双方とも久々の決勝Tに進む可能性は大きかった。あそこまで叩く必要があったのか。

 試合の結果、レジリースは決勝T進出を決めるはずだし、レジサービスはよほどのことがない限りポラスを破るのは厳しいとみた。ただ、ポラス折笠もさすがに連投はきつい。消耗戦になるのは必至だ。頑張れレジサービス!

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RBAにデビューした三井不動産レジデンシャルリースの元ヤクルト土肥(どひ)

 清水建設と青山メインランドがシード権-第30回RBA野球大会日曜ブロック予選4日目が7月22日、三郷サンケイグラウンドで6試合が行われ、上島の決勝弾で三菱地所リアルを振り切った清水建設と、3人の継投が決まりポラスに快勝した青山メインランドがそれぞれ無傷の3連勝で決勝Tのシード権を獲得した。このほか、勝利した三井不動産レジデンシャル、野村不動産、不戦勝の旭化成リフォームが決勝T進出を決めた。

 兄弟対決を制した三井不動産レジデンシャルリースとメイクスに大勝したタイセイ・ハウジー、敗れた全チームは次戦で決勝T進出の最後の5つの座を争う。

三井不動産レジデンシャル(88⇒89) 4-1 三菱地所リアル(83)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャル        
三菱地所リアル        

  (時間切れ)

青山メインランド(84) 7-3 ポラスグループ(80⇒81)

  1 2 3 4     合 計
青山メインランド      
ポラス      

  (時間切れ)

野村不動産(83) 10-5 東急不動産(75)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産     10
東急不動産    

  (タイブレーク)

三井不動産レジリース(80⇒86) 11-0 三井不動産レジサービス(78)

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャルリース             11
三井不動産レジデンシャルサービス            

  (時間切れ)

サンフロンティア不動産(83) 2-3 清水建設(88)

  1 2 3 4     合 計
サンフロンティア不動産      
清水建設 X      

  (時間切れ)

旭化成リフォーム(85.5) 〇(不戦勝)● 日本駐車場開発(78)

  1 2 3 4     合 計
旭化成リフォーム    
日本駐車場開発    

  (時間切れ)

タイセイ・ハウジー(86.5) 22-5 メイクス(82)

  1 2 3 4     合 計
タイセイ・ハウジー 12           22
メイクス          

  (時間切れ)

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〝舐めんじゃないぞ〟53歳にして本塁打を放った野村不動産・松崎常務

リハウス 大会記録の1試合36点&1イニング28連続得点 出口が28得点の「入り口」と「出口」演じる(2011/8/4)

住林〝大笑〟2回で32打席21得点18四死球選ぶ 総合地所 6人しか打席に立てず(2012/6/21)

29四死球の乱戦 リハウスが大逆転サヨナラ勝ち 9番出口が2安打4打点サヨナラ打(2010/9/15)

ちばリハウス4安打で大量19得点 ベンハウス荻間投手1イニング9連続四死球(2007/6/14)

 昨日(7月20日)、「第100回全国高校野球西東京大会5回戦で、両軍合計41四死球という『ギネス級の激闘』が繰り広げられた。8強入りをかけた日大鶴ケ丘-明大中野八王子の試合は、両軍投手が厳格なストライクゾーンに苦しみ、四死球を連発。酷暑の中、ビッグイニングの応酬となった」(日刊スポーツ)。

◇       ◆     ◇

 今年30周年を迎えたRBA野球大会も負けず劣らず、すごい記録がある。1試合最多得点は第23回大会で三井のリハウス(現三井不動産リアルティ)が対総合地所戦で挙げた36点だ。しかも、三井は7番出口から始まり、出口で終わるという1イニング28連続得点のプロ野球でも高校野球でもないと思われる大記録を樹立している。

 当時の記事には「3回までにリハウスが49打席だったのに対し、総合地所はわずか13打席。リハウスは9番打者も5打席巡ってきたが、総合地所の5番打者以下は1打席しか巡ってこなかった。ほとんど雨中の中、ずぶぬれになって守らされた」と書いた。

 三井リアルは乱戦が得意のようで、すごい記録はまだある。第22回大会の対スウェーデンハウス戦で双方合わせ34四死球という記録を残している。詳細なデータはないが、これもまたRBAの大会記録だと思われる。三井の3投手の与四死球は14個で、スウェーデンハウスは5投手で20個。当時の記事には「29四死球」とあるが、スコアが正しければ両軍合わせると34個。まず34個で間違いない。

 しかもこの試合、三井は「0-8から4回に一挙10点を奪い逆転、5回に再度逆転を許したが、その裏9番出口が逆転サヨナラ打を放った」とあるから、出口は双方の大記録に絡んでいる。

 1試合のチーム最多与四死球は先のスウェーデンハウスの20個だが、第19回大会のベンハウスも対ちばリハウス(現三井不動産リアルティ千葉)戦で20個を記録していることが分かった。

 この試合で、ベンハウスの荻間投手(社長)は2回に9連続四死球を出している。これは先の明大中野八王子の6連続を上回る記録だ。

 珍記録はまだある。総合地所は第24回大会で、住友林業に0-21と大敗したが、制限時間が1時間30分のため、攻撃は2回まで、つまり7番以下は一度も打席に立つことなく敗れた。記事には「7番亀谷は『噂の投手(石井)が相手だから記念になるから打席につきたかった」と悔しがった。富髙社長ら幹部が応援に駆けつけたが、記録的大敗に笑うしかなかった』と書いた。

 もう一つおまけ。ホームスチールは草野球ではよくあり、プロ野球でも与那嶺は11個成功させているが、最近はほとんど見られなくなった。ところが、誰かは書かないが、RBAの現役選手には確か3個成功させた選手がいる。また成功させるのを期待しているのだが…。

◇       ◆     ◇

 昔の記事を読み返してみると、よくぞ各試合のスコアテーブルも含め記事にしたものだとあきれ返る。当時は、記者だけでなくもう1~2人、取材を手伝ってくれたスタッフなどがいた。同時進行も4試合が限度だった。だから、全選手の打撃成績、投手成績も記事にできた。

 いまは望むべくもない。残念。過去の記事を読みたい方は、RBAホームページの「RBA野球大会」⇒「2013年度以前のRBAホームページへ」でどうぞ。

 それにしても、日大鶴ケ丘-明大中野八王子の記事で「厳格なストライクゾーン」(日刊スポーツ)、「ストライクゾーンが狭かった」(スポーツ報知)、「球審の狭いストライクゾーン」(BASEBALL GATE)などと書かれていたのに違和感を覚える。

 球審によってクセがあり「厳しい」とか「甘い」というのはよく耳にするが、「厳格な」「狭い」ストライクゾーンなどあるはずがない。かく言う記者も審判について「本来、野球の審判には『誤審』なる言葉は存在しないはずだが、やはり目に余る判定ミスは『誤審』といわざるを得ない」などと批判的な記事を書いたが、「 」付きにした。

 審判は神のような存在だ。プロ野球でも今年6月、オリックス-ソフトバンクで試合後に審判団が誤審を認めたが、NPBはオリックスの再試合要求には応じないようだ。

仏の三井・細井監督 神(審判)の誤審に怒り…涙(2013/7/29)

 

 

 

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