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 第30回RBA野球大会水曜ブロック決勝戦、野村不動産アーバンネット-ミサワホーム東京が10月10日(水)、東京ドームで19:50~行われる。記者の〝どっちも勝って〟予想。( )内の数字は記者のレーティングで、矢印は前回からの変更。

野村不動産アーバンネット(91)-ミサワホーム東京(88⇒89)

 レーティングは野村アーバンが上位だが、双方とも初優勝がかかる。普段通り戦えるかどうか。戦う前に舞い上がったほうが負けそうだ。

 両者の戦いは最近2度あり、いずれもミサワ打線が茂木を攻略している。野村がミサワに対して苦手意識を持っていれば2度あることは3度あるか、それとも三度目の正直になるか。

 野村はエース茂木が必勝態勢で先発する。準々決勝、準決勝戦でマメができたのが気掛かりだが、ここは初回から飛ばす。ミサワ打線を封じる力がある。継投になったら高木が2番手だが、制球に不安がある。

 打線は好調。主砲の中川を中心に森、塚本、折笠らが元気で、前回は山本が大活躍した。どこからでも突破口を切り開く。強肩強打の高原捕手の〝退団〟は痛いが、準決勝戦はユーティリティプレーヤー吉本がその穴を埋めた。

 対するミサワはエース古市が先発か。予選では痛打を浴びる場面があったが、粘り強く投げチームをドームに導いた。前試合は5回までに6個の四死球を与え1失点に抑えた。今回は四死球が致命傷になりかねない。過去の2戦でそれぞれ2失点に抑えているのは強みか。

 古市が速めに降板したときは、左腕植松が投げる。ストレートに威力があり、最少失点に抑える力があると見た。

 打線は、前試合で活躍した渋井、谷屋と同期の北斗がいる。清水、井町らにも期待がかかる。

 両チームの通算成績は、ミサワ東京が124試合67勝57敗、勝率.540、野村アーバンが106試合58勝48敗、勝率.547。ミサワが勝つと勝率は.544となり野村アーバンを上回る。

ミサワ東京 逆転勝ち 4回打者一巡の猛攻 古市が完投 野村アーバン茂木 痛打浴びる(2017/10/18)

ミサワホーム東京 3連勝 決勝Tシード権獲得(2013/7/11)

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逆転したミサワ東京ベンチ

ミサワホーム東京(87⇒88) 2-1 エイブル(89)

  1 2 3 4     合 計
ミサワホーム東京 0      
エイブル      

  (時間切れ)

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小笠原投手

 ミサワ東京が逆転勝ち。3回、敵失から好機をつくり、渋井と谷屋の長短打で逆転。エース古市が粘投、最後は植松が締めた。エイブルは再三のチャンスを生かせず、初回に挙げた1点どまり。7奪三振の小笠原投手を援護できなかった。

 1点を追うミサワ東京は3回、この回先頭の7番岳が三塁内野安打(記者は完全なエラーだと思う)で出塁すると、1死から9番渋井の2塁打で2、3塁とし、続く谷屋の2点適時打で逆転。ワンチャンスをものにした。

 エース古市は5回まで6個の四死球を与えたが、2安打2失点に抑え、最後は植松が締めた。

 エイブルは決め手を欠いた。初回、先頭の荒川が安打を放ち、盗塁を決めたあと2者連続四死球で無死満塁とし、4番杉下は内野ゴロで荒川は本塁封殺。5番小笠原の犠飛で1点を先取。結局、得点はこの回の1点にとどまった。

 2回の1死1、2塁、3回の無死1塁、5回の無死2塁の好機をことごとく併殺や盗塁失敗で潰した。

 小笠原投手は毎回の8三振を奪ったが無念。

IMG_9662_初回、5番小笠原が中飛となり三走森永がタッチアップで先制.jpg
初回、小笠原の犠飛で生還したエイブル森永

○岡崎監督 うちが勝つと思わなかったでしょう!? このまますぐ練習したい(120%勝てないと思っていた。奇跡だ。古市はスピードがなくなり、打者も帯に短したすきに長し。渋井、谷屋、北斗が新人で入ってきたときは鮮明に覚えているが、もうダメかと思っていた。よくぞやった)

○古市 四球に死球、自分の中ではさんざんで、特に序盤はテンポが悪かった。チームのみんなに助けてもらった。三回以降は今まで通りに投げられたので、ドームではそれを初回からやっていく

●清水監督 今季はレギュラーが約半分入れ替わった。4月のGWから始動しやってきた中で、過去にないまとまりが出てきた。大スターはいないが個々がしっかりやってくれている。熟していけばもっともっといいチームになる。この敗戦は、決勝がそう簡単じゃないということをわからせてくれた。切り替えて来年へやっていく

●小笠原 調子はいつも通り。打たれたのは自分の責任。センター前に打たれたあの1球。ゼロに抑えれば勝てた

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ミサワ東京 勝利の瞬間

5年目同期が本領発揮 ミサワ東京

IMG_9684_三回、谷屋が低めの直球を中前へ運び2者生還、逆転.jpg
逆転打を放った谷屋

 〝全員野球〟-ミサワ東京の逆転劇は下位打線が突破口を開いた。エイブル小笠原に2回まで6人に抑えられていた3回、この回先頭の7番岳が三塁内野安打(記者はエラーと記録)した一死後、打席には9番渋井。これまでナインが振らされてきた小笠原のスライダーを捉えて左二塁打して2、3塁。

 ここで1番谷屋は低めの直球を中前へ打ち返し、岳と渋井が生還して逆転。これが決勝点となった。渋井は「ありがとう!!谷屋」と心で叫びながら走った。

 この日は得点に絡まなかった6番北斗と谷屋、渋井は入社5年目の同期。「やっと」(渋井)ドーム切符をつかんだ。

 「自分たちが中心メンバーとしてドームへ行けて嬉しい。歴史をつないでくれた先輩たちに感謝を込め、勝ちたい」と谷屋が語れば、渋井は「皆さんへの感謝を忘れず、勝てるよう全員で頑張ります」と健闘を誓った。

 チームは第1回大会から30年連続でRBAに出場、第6回大会・12回大会に続く18年ぶり3度目の決勝進出となった。安倍晋三首相は第4次安倍改造内閣について「全員野球内閣だ」と述べたが、〝全員野球〟はミサワ東京のスローガンだ。この日は、これまでの井町や清水代わって山田が捕手を務め、5回の1死2塁から、2塁走者の荒川の3盗を刺すなど存在感を示した。ヒーローがいなくて勝てるか、真価が問われる。

平田社長ら20人が声援 エイブル

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平田社長

 エイブルは平田社長の声掛けで各店舗から計約20人が応援に駆け付け、ナインを声で後押しした。

 「ピッチャー頑張ってるよー!」などと元気な声で応援していた女性は試合後、「練習から見ていました。初回から打ってくれて、いい試合だったと思います。東京ドームに行きたかった! また来年!」と期待を込めた。

 試合後のミーティングでは、平井社長が「実はそっと、来週の応援を集めていた。野球部が頑張ってくれると、会社が盛り上がる。また来年頑張ってほしい」と、悔しがるナインを激励した。

(チアガール姿の女性がエイブルダンスを踊っていれば勝てたのではないか。結局、一度も踊ることなく球場を去った)

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エイブルダンスは観られず残念

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先制のホームを踏んだ野村アーバン森(捕手は隅田)

野村不動産アーバンネット(91) 10-3 オープンハウス(87⇒90)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産アーバンネット 0         10
オープンハウス        

  (時間切れ)

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〝気持ちは分かるが、ちょっといやらしくないか〟山本に抱きつく鳴瀬雅也・元常務(右は榎本副社長)

 野村アーバンが快勝。3回、この回から登板した野口投手を攻め、敵失を絡め7安打を浴びせ一挙6点を奪い試合を決めた。山本が3ランを放った。エース茂木から高木へ繋いだ。オープンハウスはエース川崎が肩痛から2回で降板したのが全て。

 野村は2回、この回先頭の5番森が右翼越え2塁打を放ち、2つの暴投で1点先制。同点に追いつかれた3回、2番手の野口からこの回先頭の9番折笠と続く礒部がそれぞれ内野安打を放ち、2つの敵失で2点を挙げると、4番中川、5番森が連打し、6番山本がとどめの中堅越え3ランを放った。4回は押し出しと吉本の適時打で2点を追加。〝退団〟した高原に代わってマスクをかぶった7番吉本が2安打を放った。森も2安打。中川は3打数1安打、1三振。山本は4打点。

 エース茂木は4回を1安打1失点(自責ゼロ)の好投。5回に登板した高木は2安打1失点。役員、幹部が数人応援に駆け付けていた。

 オープンハウスは川崎の途中降板が響いた。打線は2回、この回先頭の4番橋本が2塁ゴロで倒れたかに見えたが、執念のヘッドスライディングで1塁に生き(双方のチームとも記録は内野安打だったが、記者は失策と記録)、盗塁と野選-内野ゴロで同点に。4回は橋本の安打と敵失で1点、5回には9番鈴木と1番荻野の連打で1点返したがそれまで。大阪桐蔭・謝敷は3番で出場したが、3打数無安打、1三振。PL中川との対決は中川に軍配。

 新人の左腕野口は味方の拙守から崩れた。

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茂木投手

〇阿部監督 みんなよく頑張った。茂木もよく投げた

〇吉本 2安打だぞ

〇中川 何? マルコウを知らない? 〇に甲子園の甲だよ。記者やめたほうがいいよ(記者はマルコーしか知らない。8番の小林は安打を放ったが、山梨の名門・市川高校で甲子園に出場経験があるとか。そういえば〝ミラクル市川〟が流行ったことがある)

●光永監督 しょうがない。川崎は今季ずっと肩が痛かったようだ

●川崎 肩が痛い

●橋本 わたしベストナイン? (城西大出身。1年生の時6番で、その後は故障でレギュラーではなかったようだ。堅守巧打。足も速い。出場機会は少なかったが新人王候補の一人)

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〝何だよ、俺に走れっといったのは〟小林の安打でホームを突くも楽々アウトの吉本

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〝うちは強いね。俺が現役のとき頑張ってくれていたらなぁ木内よ〟初代監督だった鳴瀬氏(あの頃は〝出ると負け〟だった。木内のせいじゃない)

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〝肩が痛いよ〟川崎

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〝茂木ってそんなにいい投手か〟謝敷

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橋本

決勝で戦うミサワ東京との戦いでは野村アーバンは嫌な思い出もあるようだ。これがその記事か

ミサワホーム東京 3連勝 決勝Tシード権獲得(2013/7/11)

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山本の3ランで生還した森を迎える野村アーバンナイン

 水曜ブロック決勝戦はミサワ東京vs野村アーバン-第30回RBA野球大会水曜ブロック準決勝戦2試合が10月3日、神宮外苑軟式野球場で行われ、エイブルとの接戦を制したミサワホーム東京と、オープンハウスに快勝した野村不動産アーバンネットが東京ドーム進出を決めた。ミサワ東京は第12回大会以来18年振り、第8回大会から出場している野村アーバンは初のドーム。決勝戦は10月10日(水)東京ドームで行われる。いずれが勝っても初優勝。

ミサワホーム東京(87⇒88) 2-1 エイブル(89)

  1 2 3 4     合 計
ミサワホーム東京 0      
エイブル      

  (時間切れ)

 ミサワ東京が逆転勝ち。3回、敵失から好機をつくり、渋井と谷屋の長短打で逆転。エース古市が粘投し、最後は植松が締めた。エイブルは再三のチャンスを生かせず、初回に挙げた1点どまり。7奪三振の小笠原投手を援護できなかった。

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2塁打を放ったミサワ谷屋(左)と逆転打の渋井は同期 

野村不動産アーバンネット(91) 10-3 オープンハウス(87⇒90)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産アーバンネット 0         10
オープンハウス        

  (時間切れ)

 野村アーバンが快勝。3回、この回から登板した野口投手を攻め、敵失を絡め7安打を浴びせ一挙6点を奪い試合を決めた。山本が3ランを放った。エース茂木から高木へ繋いだ。オープンハウスはエース川崎が肩痛から2回で降板したのが全て。

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野村アーバン山本

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先の台風24号で倒れた球場内の巨木ヒマラヤスギが撤去されていた(数本倒れたとか) 

 第30回RBA野球大会水曜ブロック決勝トーナメント準決勝戦2試合が10月3日(水)、神宮外苑軟式野球場で行われる。記者の〝どっちも勝って〟予想。( )内の数字は記者のレーティングで、矢印は前回からの変更。

ミサワホーム東京(87⇒88)-エイブル(89)

 互角、大接戦だが、好投手・小笠原を擁すエイブルが僅差でリード。3年振り優勝に平田社長直々にカメラマンを買って出るなど会社挙げての応援もナインを鼓舞する。小笠原は、体がやや緩んでいるような印象を受けるが、調子は絶好調と見た。相手打線を力で牛耳る。

 打線は核になる選手が不在だったが、ここにきて杉下が頼れる4番として活躍。前後を打つ打者次第でさらに上昇可能。

 ミサワ東京も負けていない。〝野球部が会社を元気づける〟を合言葉にチーム一丸、28年振り決勝進出に士気が上がっている。先発は古市か。後ろには植松、新人の加藤が控える。エイブル打線なら最少失点に抑える。

 打線は清水、井町、北斗らが小笠原を攻略できるかどうか。機動力を生かしたいが…。

野村不動産アーバンネット(91)-オープンハウス(87⇒90)

 ここも死闘が演じられそうだ。レーティングは絶対的なエース茂木を擁す野村アーバンが1点優勢と見たが、オープンハウス川崎も力は互角。闘志をむき出しにして相手打線を抑えにかかる。ロースコアになるのは必至だ。

 打線は野村がやや上位。主砲中川を軸に塚本、礒部、折笠らどこからでも突破口を開く打力がある。

 しかし、オープンハウスにはあの謝敷が帰ってきた。前試合では4打数3安打3打点の活躍でトラバースを粉砕した。逆転があるとすれば謝敷の一発だ。橋本、荻野、塚原らも元気。創部10周年、5年ぶりの決勝進出を目指す。

 謝敷は大阪桐蔭、中川はPL。この2人の〝名門〟対決も見ものだ。活躍したほうが勝つと見た。

 

 明日(9月30日)予定されていましたRBA野球大会日曜ブロック決勝トーナメント3試合は雨天が予想されているため中止となりました。

 第30回RBA野球大会日曜ブロック決勝トーナメント1日目が9月30日(日)、三郷サンケイグラウンドで3試合が行われる。勝者がベスト8に勝ちあがる。記者の〝どっちも勝って〟予想。( )内の数字はレーティング。⇒印は前試合の戦いぶりを考慮した修正。

ポラスグループ(81⇒83)-タイセイ・ハウジー(86.5)

 投手力はタイセイ高橋、ポラス折笠の両左腕は互角だが、打撃力が勝るタイセイがやや優勢とみた。高橋は好不調の波があるが、好調ならポラス打線をほぼ完ぺきに抑える。打力は、元新潟アルビレックスの野呂弟がどれだけ軟式に慣れたかだ。同僚だった木ノ内は水曜ブロック・トラバースの主砲として大活躍した。野呂弟が実績通りの活躍を見せれば、一気に決勝まで突き進む力があると見たが…。

 ポラスは折笠に負担がかかるが、前試合でリリーフした田中がいい。野呂弟を抑えれば(足が速いから出塁させたら3塁まで走られる)、互角に持ち込める。

 しかし、〝アラフィフ〟がトリオどころかカルテット状態では機動力も使えず、厳しい戦いになりそう。

三井不動産レジリース(86)-旭化成リフォーム(85.5)

 互角だが、三井レジリースの元ヤクルト土肥(どひ)が万全の態勢なら、まず打たれない。チームはオール三井の大会で優勝したそうだから、旭化成を蹴散らすはずだ。記者がみたときは、球に威力はなかった。ナインは〝力3分〟と話した。打線も守備もよくなっている。ここで圧勝したら決勝に突き進むか。

 旭化成は、水曜ブロックの同僚・旭化成ホームズがまさかの準々敗退。何としてでも勝ちあがりたいはず。しかし、土肥が相手では苦しい。土肥が投げなくても、佐藤投手がいる。攻略するのは容易でない。

サンフロンティア不動産(84⇒85)-三菱地所リアル(84⇒85)

 ともに絶好調。優劣がつけがたい。レーティング差をつけようと考えたが、あきらめた。サンフロの93キロの巨漢エース三村は力で封じに掛かる。地所リアルで打ち返せる打者は、4つに組んだら互角の相撲が取れそうな〝右玉〟橋本くらいだ。

 打力もどっこいどっこいだが、サンフロの主砲末次は相手のフーチン寺田を粉砕する力がある。寺田は末次の前に走者を出さないことが絶対条件になる。下位打線が弱いので、敬遠の手もある。

 よって、末次vs寺田、三村vs橋本の戦いという見方もできそうで、サンフロ野崎監督vs地所リアル岡野監督の采配もみものだ。

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逆転に沸く野村アーバンベンチ(右は同点のホームを踏んだ折笠)

野村不動産アーバンネット(91) 2-1 旭化成ホームズ(93)

  1 2 3 4     合 計
野村不動産アーバンネット 0 0      
旭化成ホームズ      

  (時間切れ) 

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逆転の決勝打を放った高原

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折笠に続き逆転のホームを踏む礒部(捕手は倉富)

 野村不動産アーバンネットが逆転勝ち。退社が決まっている高原が決勝の逆転打を放った。エース茂木は6安打を浴びながら5つの三振を奪う力投で6回途中まで1失点。最後は吉本が抑えた。旭化成ホームズはエース今野が真っ向勝負で挑んだが、1球に泣いた。

 3回の1死満塁の好機をつぶした野村アーバンは5回、この回先頭の9番折笠と1番礒部の連打でつくった2死2、3塁の好機に、4番高原が飛距離90mのファウルフライを飛ばしたあと、三遊間を破る適時2点打を放ち逆転。

 茂木投手は6安打を浴びたが、要所はストレートで押し1失点に抑えた。チームはこれまで数回は戦っているはずの相手から初めて勝利した。

 旭化成は惜敗。2回、この回先頭の4番松井の2塁打と6番原田の安打から好機をつくり、7番藏立の内野ゴロで1点先制。4回は1死満塁、5回は1死1、2塁のチャンスをつくったがいずれも後続が凡退。今野を援護できなかった。

 来年4月で〝不惑〟40歳を迎える今野投手は内に外に際どい球を投げ分けたが、痛恨の逆転打を許した。

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5回の好機に三振した旭化成・松井(捕手は高原)

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高原

〇阿部監督 茂木? いつも通り。中川が遅刻? いいんじゃなかったか。何事も前向きだよ

〇茂木 調子? いつも通り(つぶしたマメとテープでぐるぐる巻きにしていた腕が痛々しかった

〇高原捕手 茂木? これ以上ないくらいよかった

〇木内 俺が投げていた頃はせいぜい8強止まり。全然歯が立たなかった相手。泣いてなんかいないよ。泣くのはドームに行ってからだ(「醜い」じゃない「醜く」か、どっちでもいいか、とにかく顔をゆがめた。目は真っ赤だった)

〇吉本 高原は会社を辞めるんだよ。嬉しいやら悲しいやら。泣けてくるよ。最後の打者にはおれが投げたんだ

●佐藤監督 俺が入社して15年目。初めて決勝進出を逃した

●今野 調子はよかった。過信しすぎたか。来年4月16日で40歳。それまでは頑張る

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茂木投手

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茂木を称えるナイン

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〝顔が醜いか醜くか、勝手にしろ。俺は泣いてなどいないぞ〟木内

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〝こうすればもっと良くなるぞ〟試合後、茂木に声を掛けアドバイスする今野

 

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〝何だと、俺がオオカミ少年だと〟謝敷

トラバース(91) 6-7 オープンハウス(87)

  1 2 3 4     合 計
トラバース 0 0    
オープンハウス    

 

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〝打てるもんなら打ってみよ〟川崎

 オープンハウスが逃げ切った。大阪桐蔭の中田とコンビを組んだ〝全国区〟の謝敷が今季初出場、先制2塁打を含む4打数3安打3打点の大活躍でけた違いのパワーを見せつけた。投げては謝敷の明大先輩・川崎が力で勝負し、マメをつぶしながら6失点完投。トラバースは元梅田が初回に大飛球を放ったが、肉離れを発症。3塁止まりだったのが痛かった。平野は不調、4人を注ぎ込む苦心の継投も実らなかった。

 オープンは初回、2番塚原が四球を選び、3番謝敷が左中間2塁打を放ち先制。2回には3つの四死球を挟み1番荻野の内野安打と謝敷の左翼越え2塁打で3点追加して平野をKO。3回は敵失で1点、4回は謝敷の安打を4番橋本が中堅越え2ランを放ち突き放した。橋本右翼手、荻野遊撃手も美技で川崎を盛り立てた。

 エース川崎は初回、いきなり3塁打を許したが後続を断ち、後半はマメをつぶしたからか6失点したが、自責点は2のみ。投げ切った。

 トラバースはあと一歩及ばず。5点差を追う4回、敵失をきっかけに8番門井の安打と9番平野の左翼2塁打で2点を返し、6回は平野の左翼適時打で1点、さらに最終回には3つの四球と敵失を絡め4番星の内野安打などで3点を返した。なおも1死1、2塁の同点機に2塁走者が飛び出し、捕手からの牽制に刺されたのが痛かった。

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〝ちょっと注射が足りなかったか〟トラバース平野

〇ナイン 〝オオカミ少年〟などと書くから謝敷が怒って打ったんだ(謝敷は子育てじゃなかったのか。あの初回の当たりは元西武の梅田の大飛球とそん色なかった。怒りを記者でなく球にぶつけてくれて助かった)橋本? 橋本はやばいよ(何者か明かさなかった)

〇謝敷 …(手を握るだけで何も話さなかった。怒っているようには見えなかった。それにしても左利き謝敷はなお成長している。入社当初はブルブル振り回すだけだったが、2本の2塁打はいずれも左中間方向に打ったもので、3安打目はきれいにセンター返し。打法は浅村に近い)

〇橋本 守備位置が深すぎ? いや、ルール通りホームから90mくらいじゃないか(右翼を守り、梅田のホームラン性の当たりを好捕)

●佐藤監督 フェンスのあるところで戦いたい。〝プロ一人〟は外すべき

●松本(女性) あの右翼手(橋本)は違反じゃないの? 隣のグラウンドの遊撃手のところまで行っていいの。荻野の守備は源田並み? 何言ってんのよ、うちの林崎さんのほうがうまいわよ(なるほど。西武時代の林崎は二塁手で、浅村がいたために定位置を奪えなかった。今もそうだが、当時、西武にはいい打者がたくさんいた。MLBのようにトレード制限を緩和すべき)

●酒見スポークスマン 敗因は初回と2回の攻防にあったのではないか。1枚の元プロ枠で梅田を選択し1番に据え、初回の攻撃で左中間を抜くランニングホームラン性の当たりで期待に応えましたが、そこで肉離れを起こしてしまいました。2打席目の当たりこそフェンスがあればHRというライトフライでした。3打席目、4打席目はチャンスで打てませんでした。守備面でも平野の制球が定まらず、四死球でランナーをためて3番バッター謝敷さんに打たれてしまいました。最終回の攻撃も6-7になって、1死1、2塁で2塁ランナーが飛び出したのが痛かった。オープンハウスさんが強いというよりは、完全にうちが自滅した形でした

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技あり!謝敷 先制打

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謝敷の先制打で生還した塚原

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〝何者だ〟オープンハウス橋本

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ショート荻野(左)とセカンド塚原

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〝痛いよ~〟梅田

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最終回、角井に何やら策をささやく佐藤監督

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〝馬鹿な記事を書くから予想を外すのよ〟オープンハウス応援団

※謝敷の自尊心を傷つけ、闘争心に火をつけた記者の拙文 あの謝敷は子育てに夢中のようで、〝出るぞ出るぞ〟ばかりのオオカミ少年になり果てている。情けない。

IMG_9614_タイブレークでこの回6点目のホームイン、古市.jpg
タイブレークで6点目のホームを踏む古市

ミサワホーム東京(85⇒87) 9-3 タウングループ(86)

  1 2 3 4     合 計
ミサワホーム東京 0    
タウングループ 0    

  (タイブレーク)

 2-2のまま決着がつかずタイブレークとなり、最後は強打のミサワ打線が相手をねじ伏せた。古市は2回で降板、新人加藤が抑えた。タウンは惜敗。初回、逆転の好機にあと一本が出ず、最終回も無死2塁のサヨナラのチャンスを逃した。坂本の力投が報われなかった。

〇岡崎監督 「去年の4強で今年も4強に入ったのはうちだけ。このメンバーは相当なチャンス」とナインに発破。この試合を見たらレーティングをもっと上げてもらえるはず(申し訳ない。記者はほとんど見ておりません。稀勢の里のように土俵際まで追い込まれていたのでは…)

〇内村前監督 「まずは清水と加藤に感謝。忙しい中、練習試合を重ねてのベスト4」とナインをねぎらった。(試合前、タウングループをRBAに参加する際推薦した経緯を話し、「ミサワさんのお蔭。感謝を込め戦います」とのタウングループの声をナインに伝えた)エイブル戦は〝会社の元気とパワーを野球部から〟で臨む。いかに準備できるかだ

〇古市 植松と加藤、後ろにいいピッチャーがいる。次戦、リードを奪われないよう初回からいきたい

〇加藤 投げるのが久しぶりだったので、流れに合わせていきました。負けたら終わりという試合。次は最初から飛ばしていきたい

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初回、生還するミサワ清水

ミサワ東京・加藤、堂々のデビュー戦

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加藤

 3回、タウングループの攻撃はクリーンアップから。そこで岡崎監督が動いた。先発のエース古市に代わり加藤。愛知出身、今春入社の23歳。相手を難なく3人で抑えた加藤は、その後も好投。デビュー戦を白星で飾った。

 最終回のピンチもしのいだ。この回先頭の3番塚田に左二塁打を打たれたが、4番の佐々木をレフトライナーに仕留めると5番加曽を三振に斬り、6番加藤は申告敬遠で二死1、2塁。

 今度はタウン高坂監督が動いた。7番に代打大門。大門が粘り、フルカウントからさらにファウル、ファウル、ファウル…。加藤も負けずに大きな体から球を繰り出す。最後は三振で、加藤に軍配が上がった。

 タウンベンチは試合後「あの無死2塁が…」と悔しがった。

 加藤は今まで研修などで忙しく、この試合、岡崎監督からのアプローチで初参加したという。「全員野球、チーム力がいい。野手がしっかり守ってくれていて、投げやすかった」と先輩たちに感謝。

 「草野球とはいえ東京ドームを目指すRBAは、地元愛知の私立高で甲子園を目指し、大学の硬式で全国を目指してきたのと同じ。やることは変わらない」と話した。

 加藤の投球を初めて見たという古市は「お、いいな」と顔をほころばせた。

タウングループ、感謝の戦い

 「こうしてRBAに出られるのは当時の内村監督のお蔭」-タウングループ高坂監督が語った。RBA野球に参戦する際に推薦をしてもらったのがミサワホーム東京だった。

 これまで練習試合を何度も行い、そのたびに敗れた。この日の試合では、恩返しをしようと必死に戦った。初回に2点を先制されたが、すぐその裏に追い付いつき、タイブレークまで持ち込んだが、あと一歩で涙を飲んだ。

 エース坂本は「ミサワさんにドームに行ってほしい」とエールを送った。

●高坂監督 坂本は気合が入っており、インとハイを使い分けて攻めた。国学院久我山で選抜出場の菊池は、前の試合に続き好けん制(二回に二度)。4番の佐々木も打ってくれた(初回にタイムリー)。あと1本が、最後に攻めきれなかったなと。タイブレークは経験が無く、その前に決めたかった。若手も入部しており、来季は新旧織り交ぜ、ベスト8の壁を破りたい

●丘コーチ 相手の2番手は荒れ球で捉え切れなかった。最終回、無死2塁の場面で、打者はその前の打席で安打を放った4番の佐々木。強打かバントかで迷った。結局、強行してレフトライナー

●坂本 みんなしっかり守って声も掛けてくれて、特に菊池にはコースやサインなどわかりやすいリードで助けられた。来年はベスト4へ! 1年頑張ります

●菊池 本当に、悔しい…。楽しかったし、でも悔しいですね…。坂本と昨日から連絡をとり、組み立てを話して臨んだんです。投手が頑張っていたのに打撃で助けられなくて。チーム自体は良くなっている。来年頑張りたい

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2回、盗塁失敗したミサワ

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3捕殺の菊池を称える丘コーチ

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初回、タイムリー打を放った佐々木

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初回、同点のホームを踏む塚田

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タウングループ

 

 

 

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