三菱地所レジ、フージャースコーポなど 本厚木駅前の再開発着工
完成予想図
本厚木駅南口地区市街地再開発組合、三菱地所レジデンス、フージャースコーポレーションは3月1日、神奈川県厚木市の「本厚木駅南口地区第一種市街地再開発事業」を同日着工したと発表した。
プロジェクトは、小田急小田原線本厚木駅から徒歩1分、敷地面積約2,400㎡、22階建て延べ床面積約24,400㎡(容積率700%)。地下は駐車場などで1~3階が商業・業務施設。4~22階が住宅163戸。設計はアール・アイ・エー。施工はフジタ・小島組建設共同企業体。竣工予定は2020年11月。
マンションは2018年秋頃にモデルルームをオープンする予定。専有面積は約55~約110㎡。
アキュラホーム コミュニティをテーマにしたシンポ 3月26日開催
アキュラホームは3月26日(金)、「これからの住宅地を考える会」主催シンポジウム「暮らしを変える『コミュニティ』の条件」を開催する。
会場は、すまい・るホール(文京区後楽1-4-10)、13:00~16:30。後援は住宅金融支援機構、都市住宅学会、JAHBnet、アキュラグループ。参加費無料(定員295名で締め切り)。申し込みは次のwebから。https://www.jahbnet.jp/symposium/2018/
パネリストは、三井所清典氏(アルセッド建築研究所所長)、髙田光雄氏(京都大学名誉教授・京都美術工芸大学工芸学部長)、川崎直宏氏(市浦ハウジング&プラニング社長)、二瓶正史氏(アーバンセクション代表取締役)、齊藤広子氏(横浜市立大学国際総合科学部教授)。
シンポジウムは、ゴールデンウィークに販売開始する同社の戸建て「ヒルサイドテラス若葉台」 のコンセプトとなるもの。
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この種の案内はほとんど記事にしたことがない。そんな暇はない。しかし、同社の「若葉台」には大きな期待をかけている。昨年、どのような企画で挑戦するかは少し聞いた。期待に応えてくれるか裏切るか。皆さんも参加されてはいかがか。
青木茂建築工房×ミサワホーム 「千代田富士見」のリファイニング見学会に450名
「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事ASPRIME富士見千代田」
青木茂建築工房とミサワホームは3月1日、「(仮称)富士見2丁目ビルリファイニング工事ASPRIME富士見千代田」の完成見学会を行った。参加者は約450名に上る見込みだ。
昭和56年に建築された旧耐震の専門学校をミサワホームが取得し、同工房のリファイニング建築手法を用い、現行の基準に合致するよう耐震補強工事を行い、賃貸住宅への用途変更、増築・減築、エレベータの新設、大規模な模様替えを施した。
完成後の賃貸住宅は、JR飯田橋駅から徒歩3分、千代田区富士見2丁目に位置する4階建て全16戸。専用面積は約28~57㎡。月額賃料は13万~25万円。9戸に申し込みが入っている。設計・監理・監修が青木茂建築工房。施工は大末建設。
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プロジェクトについては、昨年11月に行われた解体工事見学会を取材しており、詳細はそちらの記事を参照していただきたい。
プロジェクトの北側の隣接地でミサワホーム(事業比率70%)とトヨタホーム(同30%)の分譲マンションが予定されていることを関係者から聞いた。分譲は2年後のようだ。いったいいくらになるか。坪単価600万円に乗るかどうか。市況によっては700万円もあるか。
ミサワホームとトヨタホームのマンション建築現場
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記者は前回もそうだったが、道にまた迷い、見学会開始の10時に間に合わず、青木氏の挨拶は聞けなかったが、前回と同様、学校をリファイニングしたのでスパンが大きく、天井高も確保されていたので比較的容易だったことなどを話したそうだ。近く岡山の公共建築、福岡の商業ビル、東京都大田区の集合住宅も竣工すると話した。
着ているジャケットがまた素晴らしかった。中身はどうか知らないが、衣はまさに(写真の通り)リファイニングそのものだった。とても今年古希を迎えるおじいさんに見えなかった。「先生、素晴らしいジャケットですね」「うん、イッセイミヤケ。これ、(自分に)合うんだよね」
そこで隣にいた女性スタッフに「あれ、いくらですかね」と聞いたら、その女性は「さぁ、男性物はわからないけど10万円くらいするんじやないですかね」「えっ、10万円…」じっと記者の着ているスーツを眺めた。(男は中身だ!)
言っときますが、読者の皆さん。わたしだって50代のころイッセイミヤケのピンクのシャツを買って、白いズボンを穿いてRBA野球の取材に着てたんですから。
そこでイッセイならぬ一句。「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手に 雪は降りつつ」(古今集)-時期はやや違うが、この日はとても暖かく、コートを脱いで見学に出かけた。浮き立つような取材ができた。
もう一つ。この日の見学会の予定参加者は約450名だと聞いた。一度にたくさん押し掛けるとパニック状態になるので6回に分けるという。断った人もかなりあったそうだ。
すごい数だ。あの「千駄ヶ谷」では約300名だった。450名は記録かもしれない。みなさん、「あおきしげる」をパソコンで検索していただきたい。まず当然ながら青木繁がヒットするはずだが、「青木茂」(記者はいつも記事に書いているから変換キーを押さなくとも「青木茂」になるが)は4番目くらいにヒットする。そのうち逆転するのではないか。
青木氏
これがイッセイミヤケだ
リファイニング建築の考案者 首都大学東京特任教授・青木茂氏が退官へ 記念講演会(2018/2/13)
土地を耕し、種を植え、花を咲かせた 木下長志氏(享年92歳)お別れの会
木下長志氏「お別れの会」(京王プラザホテル東京で)
既報の通り、今年1月11日に急性心不全のため死去した旧木下工務店の創業社長で日本ハウスビルダー協会理事長、日本住宅建設産業協会(現全国住宅産業協会)の理事長を務めた木下工業会長・木下長志(きのした・ながし)氏(享年92歳)の「お別れの会」が2月27日、都内のホテルで行われた。
冒頭に参会者が黙とうをささげたのち、木下工業社長・小林伸氏が逝去に至る経緯などについて語り、続いて全国住宅産業協会会長・神山和郎氏がお別れの言葉を述べ、同副会長・牧山蒸治氏が献杯の音頭を取.る式次第によって執り行われた。
遺族を代表して長男の木下正志氏(56)は、「姉が2人いるのですが、父は男が欲しかったらしく、大変かわいがられた。わたしは成人して中学校の教員になったのですが、26、27歳のとき『跡を継がないか』と勧められて木下工務店に入社しました。最初に配属されたのが柏市の営業所でしたが、水が合わなくて半年で入院することになった。結局、そこで辞めることになったのですが、わたしが跡を継いでいたら名前すら残らなかったはず。父は、皆さんにも仰っていただいたように土地を耕し、種を植え、花を咲かせた。偉大な父だった」とお礼の言葉を述べた。
木下正志氏
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他の取材があり、記者が駆け付けたときは散会するところだった。関係者に挨拶して、正志氏から逝去の状況について聞いた。紹介する。
死去した1月11日とは正確には推定ということのようだ。木下氏は長野県飯田市の自宅に一人で住んでおり、その夜、いつものように自分で布団を敷き、着替えをして風呂に入ったまま心不全で亡くなったという。発見されたのは5日後で、診断した医師は「溺死状態だったが、急性心不全が死因で苦しまなかったはずだ」と話したそうだ。
考えてみれば、生まれてきたまんまの裸で死ねるなんて母親の羊水にまた戻るようではないか。大往生だ。木下さん、さようなら。
昭和20年、松本五十連隊に入隊したときの写真も紹介されていた
空手体操をし、住友ビルの641段の階段を上りおおりしていた木下氏
分譲にも生かせる天井高2.7m 長谷工 王子の賃貸・老人ホーム・学童の複合施設公開
「ブランシエスタ王子」
長谷工グループは2月26日、「住」・「商」・「育」の複合開発の街づくりを行う「北区王子5丁目プロジェクト」のエリア内に竣工した自社運営の賃貸マンション「ブランシエスタ王子」と介護付有料老人ホーム「センチュリーシティ王子」の複合施設の記者内覧会を開催した。公開された6つの賃貸コンセプトルームはどれも素晴らしく、「パイロット事業」と位置付けられている意欲がストレートに伝わってきた。
物件は、JR京浜東北線東十条駅から徒歩6分、北区王子5丁目に位置する日本製紙所有の跡地で全体敷地は約43,000㎡。今回公開された賃貸と有料老人ホームは敷地面積約5,900㎡の10階建て。施工は長谷工コーポレーション・馬淵建設。賃貸は専用面積26.29~83.14㎡、平均月額賃料は15万円、平均坪単価は11,200円。貸主は長谷工ライブネット。入居開始は3月1日。介護付き有料老人ホームは自立型が60戸、介護型が30戸。運営はセンチュリーライフ。開所予定は4月。定員35名の学童クラブが併設されている。
プロジェクトの特徴は、圧倒的な人気で早期完売した三井不動産レジデンシャル他「ザ・ガーデンズ東京王子」864戸が敷地南側にあり、今回の賃貸マンション、老人ホーム、認可保育園、学童クラブ、スーパーが併設される住」・「商」・「育」の街づくり行われること。
今回の賃貸と老人ホームは、学童も併設されることからゆるやかなコミュニティを育む木造のパーティルームや一般も昼食時は利用可能な食堂が同一敷地内にあることが特徴。
内覧会で長谷工コーポレーション執行役員・大門栄城氏は「人と人をつなげ、家族の多様性を包み込むのがコンセプト。パーティルームや中庭など多世代が交流可能な施設と、社内コンペによって提案したマーケットにないコンセプトルームを設置したのが特徴。パイロット事業でもあり、将来的には分譲へ反映させることも考えている」と語った。
パーティールーム
中庭
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賃貸としては東十条で坪1万円をはるかに突破するのに驚いたが(分譲も高くなったが)、それでも全120戸のうち72戸が申し込み済みというからさらに驚いた。コンセプトルーム12戸にも6戸に申し込みが入っている。
コンセプトルームが素晴らしい。これはもうすぐにでも分譲マンション企画に反映させることができると思った。
第一は1階の天井高が約2,700ミリあることだ。圧倒的な住空間が広がっている。しかも、エントランス側は〝料亭〟をイメージしたガラリ戸が玄関ドアとは別についており(一部除く)、しかも、表側からも土足で入ることもできるプランが用意されている。
「キッチンスタジオのある家」(約55㎡)はリビング中央にデンとアイランドキッチンが据えてあり、壁面は淡いグレーのアール形状。
「土間のある家」(約52㎡)は、土足でも入れるよう床はタイル張り。大型犬も飼育可能とか。天井が高いので小上がり部分も十分高さが確保されている。
「ギャラリーフォールのある家」(約26㎡)は壁面をアートで飾り、寝室はロフト状の階上に設置されている。
「パーティリビングのある家」(約83㎡)は、中央の突板仕様の床と大きなキッチンが備えられており、対照的な位置に3室と水回りが配置されている。3人でシェアすることも想定しており、そうすれば一人当たりの賃料は1万円くらいに抑えられるという(記者などは信じられないが、若い女性は抵抗感がないかも)。二重サッシが採用され、食洗機もついていた(他の住戸も食洗機がついていたかも)。
「ごろごろできる家」(約53㎡)は、小上がり和室と縁側付き。
10階の「猫と過ごす時間を楽しむ家」(約51㎡)は、逸走防止策が施されているのは理解できないが、猫好きにはたまらないプランなのだろう。賃料は約20万円で、他の住戸より1万円くらいたかいという。
これとは猫と直接関係はないが、西加奈子さん著「きりこについて」(角川文庫)がお勧めだ。この前、広島に取材に行ったとき平積みになっていたので買ったのだが、帯に「日本一賢い猫が、あなたの呪縛を解きほぐす 自分を『ぶす』だと思っている全女子におくります」とあった。記者は女性に「ぶす」などと言ったことなど一度もないが、カープ女子は読むのかと思い、恥ずかしいからビニ本と同じようにカバーをかけてもらって読んだ。最高に面白い。
「駅から7分以内」の本は絶対読んじゃだめだが、これは猫好きも猫嫌いも、「ぶす」も「美人」も大人も子どもも、男性も読むべし。賢い猫が導く人間再生のドラマだ。(どういうわけか東京の丸善本店には2冊しか在庫がないという。東京には「ぶす」はいないということか、それとも「ぶす」と思っていても手が出せないということか。カープ女子はえらい!。小説も「ぶす」はすべてゴシック)
「キッチンスタジオのある家」
「土間のある家」
「パーティリビングのある家」の突板仕様の床
「ごろごろできる家」
「猫と過ごす時間を楽しむ家」(逸走防止というが猫はうっとうしいのが嫌いなのだと思う)
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多世代がゆるやかに交流できるパーティールームは木造の平屋建てで広さは約50㎡。柱、垂木など構造材は集成材で、床はナラ、天井、壁はスギ、外壁はレッドシダーが使用されている。
中庭は、老人ホーム、学童の側にあるのが約190㎡で、エントランス側にあるのが約150㎡。本物の竹が植えられているのが特徴。
賃貸ラウンジには、堀木エリ子氏の光壁が設置されている。
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見学時間が1時間くらいしかなく、他の取材もあり大急ぎで書いたのでうまくまとめられなかった。記者は「分譲」の視点でみたが、もうすぐにでも商品企画に生かせると思った。1階をこれほど高くすれば、売れ残ることはない。プランもむしろターゲットを絞り込んだほうが訴求力はあるのではないか。
外階段などを歩くために用意されたスリッパの中にはカイロが入っていた。心づかいがうれしいではないか。「北区に住もう」はそれほど効果がなかったとも聞いた。
1階外廊下
NTT都市開発 新たなワークスタイルの場を提供する「LIFORK 大手町」公開
「LIFORK 大手町」ワークラウンジ
NTT都市開発は2月22日、先に発表した新たなワークスタイル・ライフスタイルを実現する場「LIFORK 大手町」のメディア向け内覧会を行った。
「LIFORK 大手町」は、地下鉄大手町駅直結の「大手町ファーストスクエアウエストタワー」1・2階に設けた延床面積約830㎡のコワーキング施設。「Creative Platform〜自分らしく、はたらく、つながる〜」をコンセプトに、コンシェルジュサービス付きの多彩なワークスペースやイベントスペース、ロ ードバイク用室内駐輪スペース、保育所などを併設している。
クリエイティブディレクションは「トランジットジェネラルオフィス」、設計は同じ「トランジッ トジェネラルオフィス」と「KOKUYO」、グラフィックデザインには「STUDIO NEW WORK」、フードディレクションに「EAT TOKYO」、コーヒー監修に「OBSCURA COFFEE ROASTERS」などが担当する。
「ワークラウンジ」の賃料はラウンジ会員が3万円/月、オフィス会員は38.4万~115.8万円/月、ドロップインが3,500円/日。ミーティングルームの使用料は2,200円/30分から。51.9㎡のイベントスペースの使用料は16万円/日。バイクポート使用料は15,000円/月から。
高速Wi-Fi、翻訳・通訳、印刷・製本、資料リメイク、宅配ボックス、コーヒーサービス、飲食・カンファレンスなどのサービスが受けられ、ワークラウンジとバイクポートはシャワールーム付き。
施設は、秋葉原駅前の「LIFORK 秋葉原」とともに4月2日にオープンする。
「LIFORK 大手町」ワークラウンジ
ステップ
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施設は最高だ。もともとNTTの展示場などに使われていたのを改修したもので、1~2階の天井高は8mくらいある。1階の床はチーク材の突板で、ベンジャミンなどの観葉植物は本物が使われている。ソファーはもちろん本皮だ。
提供されるコーヒーも飲んだが、こちらも記者がいつも利用するカフェより数段美味しい。料金も安く、自分で淹れる場合は100円くらいになるという。
企業主導型保育園は、顔認証システムを採用し、子どもを抱えながら入退園できる。ラウンジ会員はシャワー室も利用できる。
難点は酒やタバコがダメなことだ。これは「自分らしく人生を過ごすことができる」LIFORKの主旨とどう整合するのか。「秋葉原」担当の女性は「使い倒す」と表現したではないか。自己を管理できないような人は絶対にLIFORKを使いこなすことも使い倒すことはできないと思うがどうだろう。
賃料・利用料金が高いか安いかよくわからないが、三菱地所が先に公開した新本社オフィスは仮に賃借すると社員一人当たりの賃借料は20万円/月と記者ははじいた。「LIFORK 大手町」の12.6㎡のオフィス賃料は3名定員で38.4万円/月だ。
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スマートフォンすらまともに使えない記者はちんぷんかんぷんだが、自由な働き方が加速度的に進み、自分が場所・時間を選び管理する従来のオフィスとはちがったニーズが拡大するであろうということは容易に想像できる。
いま国会で論議されている裁量労働制はそうした自由な働き方を進めるうえで極めて有効な制度だと思う。もちろん職種にもよるが、そのうちに労働時間という概念すらなくなる時代がくるような気がしてならない。労働者を時間で縛るような企業は生き残れないのではと思う。制度改革を進め、環境を整えるべきだ。
保育施設については、電車を利用して子どもの送り迎えをする場合、駅にエレベータが付いていないとか、ラッシュ時に乗り切れないなどの課題もある。ユニバーサルの取り組みも加速させないといけない。女性だけに負担がかかるようにしてはならない。
保育園(右は顔認証システム)
バイクポート
NTT都市開発 企業主導型保育園併設のシェアオフィス「LIFORK(リフォーク)」始動(2018/2/10)
三菱地所の本丸を見た 機能一新 士気高揚 トマト最高 地所が新本社公開(2018/2/12)
大京グループ 親・子 双方向でコミュニケーションできる見守りサービス開始
大京グループのマンション管理事業を手掛ける大京アステージ穴吹コミュニティは2月15日、クオリカが提供する見守りサービス「あんしんリンク」を2 月21日より提供開始すると発表した。
「あんしんリンク」は、離れて住む親に対して不安を持つ居住者に対して、スマートフォンやタブレット、パソコンなどから簡単に双方向でコミュニケーションを取ることができるサービス。
例えば、親は家族からの問いかけに対して○×△マーク(「元気です」「すぐに連絡をください」「後で連絡をください」など)を押すことで簡単に回答できる。また、親世帯が外出しているのに人感センサーが動きを感知した場合や、親世帯の在宅時に、あらかじめ設定した温度以上に室温が上昇した場合、通報メールを発信する。
料金は、両社の管理受託物件に入居する人は初期費用0円、月額1,944円(消費税など込)。
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結構なことだと思う。しかし、スマートフォンからかかってくる電話をまともに取れない記者のような高齢者はどうするのか。音が鳴るだけで心臓麻痺を起こしそうになる人もいるはずだ。親から頻繁にメールが届いたらノイローゼになる子世帯もいるのではないか。
いっそ、もちろん双方の了解の上だが、親の身体のどこかにタグを埋め込んで365日24時間、監視できるようにしたらどうか。人権団体から猛反対されそうだが。
そのうちに、競走馬や肉牛と同じように生まれたときから識別番号を装着することが義務付けられる世の中にならないか。そうすれば犯罪は激減し、去勢馬のようにおとなしい平和な世界になる。
三井不動産 京都市内で5軒目のホテル「京都駅前」決定
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは2月15日、「(仮称)三井ガーデンホテル京都駅前」計画の概要を決定したと発表した。
萩乃家が所有する土地に三井不動産がホテルを建築し、三井不動産ホテルマネジメントが三井ガーデンホテルとして運営を行うもの。開業は2019年夏を予定している。
計画地は、JR京都駅(中央口)から徒歩3分、京都市下京区東洞院通七条下る東塩小路町に位置する敷地面積782.66㎡の10階建て延床面積5,212.53㎡。客室数136室(予定)。設計・施工は佐藤工業。
これにより、同社グループの京都市内でのホテルは「京都三条」、「京都四条」、「京都新町 別邸」、「京都祇園」に続き5軒目となる。
住民主導のもう一つの「奇跡の街」 横浜・金沢文庫 西柴団地「さくら茶屋」見学
いつもこのように賑わう「さくらカフェ」(NPO法人さくら茶屋にししば・阿部氏提供)
今年1月23日付の当欄記事「第2回『』住宅団地再生連絡会議』」で、「8つの先進事例で一番面白かったのはNPO法人さくら茶屋にししば・岡本溢子氏(74)と阿部茂男氏(68)の報告だった」「必ず取材してレポートする」と書いた。約束通り、先週の木曜日(8日)、その活動拠点「さくら茶屋」と「さくらカフェ」を訪ねた。
「さくら茶屋」は、京浜急行金沢文庫駅から徒歩15分、横浜市金沢区の西武不動産(当時)が昭和40年代に開発した「西柴団地」(約1,700区画)のヒルトップに位置している。2階建て木造の1階部分の空き店舗を利用したものだ。広さは20坪くらいか。
横浜市の「まち普請」コンペに当選し2005年にオープンして以来、様々な活動を展開し、2006年には国土交通省の「街づくり功労賞」を受賞し、メディアにもしばしば取り上げられている。
以上、阿部氏提供
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この種の昭和40~60年代にかけて分譲された首都圏近郊の大規模団地がバブル崩壊と加速する少子高齢化の波に飲み込まれ、コミュニティの維持が困難になり、瀕死の状態に陥っているところもある。5年前、ある「限界集落」をレポートしたときは、影響が怖くて団地名を伏せたほどだ。
「西柴団地」を中心とするこの地域の高齢化率は、区の高齢化率27.7%(横浜市全体は23.6%)を超えるのは間違いない。にもかかわらず、困難をもろともせず「終の棲家としてこの街を愛し心豊かに楽しく暮らせることを願って」(NPOホームページ)活動している。
取材の目的はただ一つ-その元気はどこから湧いてくるのか-それを自分の目で確かめることだった。
「さくら茶屋」(左)と「さくらカフェ」
レンタルボックス
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午後1時過ぎ。「さくらカフェ」はお年寄りであふれかえっていた。恒例の「朗読会」で、参加者は約20名。川崎洋、井上ひさし、谷川俊太郎、河合酔茗、茨城のり子などの作家、詩人の名作をみんなで朗読するのだそうだ。(特養や老人ホームのお遊戯とはまったく異なるはず)
「さくらカフェ」は満席なので、すぐ近くにある「さくら茶屋」に場を移して、取材目的の一つである人気ランチを食べることにした。地元の白ワイン1杯と日替わり中華ランチを注文した。1,080円。
隣の席では、かつては小野小町か大和撫子かともてはやされたに相違ない女性二人が同じランチを食べていた。西宮市出身のAさん(84)と北海道出身のBさん(88)だ。(記者は嘘を言わない。お二人の顔はさくら色に輝いていた)
早速、声を掛けた。岡本さんに仲介役になっていただき、写真を撮らせてもらうことにも成功した。以下、二人の会話。記者は、麺がのびるのもお構いなしに二人の会話にほとんど口を挟まず聞いた。
岡本さんがお勧めの地ワイン「おっぱまワイン」
記者が食べた「中華ランチ」600円(これに仲間が作ったスモークチーズを頂いた)
◇ ◆ ◇
「ここを買ったのは昭和54年。西武不動産が高級住宅地という触れ込みで建て売りで分譲したの。当時、久我山の社宅に住んでいて、磯子プリンスホテルで抽選があるというので夫は朝4時半に起きて、並んで当選したの。土地が75坪。確か1,000万円くらいだった。バブルのころは1億円以上の値が付いたけど…。不動産屋が売ってくれって言ったけど、買ったらまた同じくらいの値段がするから同じことよね。今? 売らないわよ。不動産さん屋に聞くと、土地が広すぎて値段が高くなるから売れないんだって。でも、ここは温かい、気持ちが。喧嘩などしない。海も近いし、公園もある。夫が死んでから18年かしら。息子が1人いるけど、住んでいるのはわたし一人」
「わたしの夫は銀行員。25歳で札幌から出てきたのよ。若かったわね。最初に日吉に住んで、そして目黒の社宅だったわよ。うちは74坪。安かったよね。子どもは2人。息子が5年生、下の娘は2歳半のときよ。娘は日航。だから飛行機はただ。北海道? もう親も死んじゃったし、帰ることはないわね。そう、いまは息子夫婦と住んでるの。息子? 今年61歳になるのかしら」
「Bさんは苦労してるよね。でも若い。ビンビン」
「…49歳で未亡人になっちゃった。そう、(夫は)病気で死んだの。銀行だったから、保障されてたし、生活は困らなかったわね。わたしね、洋裁をやっていてね、三越の養成所で学んだの。だから、結構繁盛して、次々に注文が舞い込んだの。紳士服も作ったわよ。ほら、ここの椅子のカバーも布は寄付だけど、わたしが拵えたの。いま着ているセーターも自分で編んだのよ。ここはいいわよ、誰かに会える。毎日来てるわよ。時間無制限。食事して、コーヒーを飲んで、馬鹿言って。これからまたお友だちのところへ行くの」
隣の八百屋の主人(73)にも話を聞いた。「実はわたしは脱サラ。40年やっている。当時は魚屋、米屋、肉屋…何でもあったが、どんどんなくなって。豆腐も地元の手作りのものを置いているし、魚も変なものは売れない。みんな知ってるから。吟味している。花も置いているが、結構売れる。そう、さっきも5,000円の注文があった。後継者? わたしの息子は継がないが、仲間の息子さんがよくやってくれている」
Aさん(左)とBさん(いわゆる取材用の〝さくら〟じゃありません。たまたま居合わせたさくら色のお二人です)
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記者が「奇跡の街」と呼ぶ街がある。山万の「ユーカリが丘」だ。このユーカリが丘の開発が始まったのも昭和46年だ。山万はその後、他の事業を捨て、自ら退路を断ってこの街とともに生きていくことを決めた。掲げるスローガンは「千年優都」だ。(「奇跡の街」と「ユーカリが丘」で検索したら、どこかのライターが同じ「奇跡の街」と書いていた。最近だ。村上龍氏もそう呼んだらしいが、これはいかがなものか。気安く呼んでほしくない。ずっと街を見続けているから言えるのだ。記者は10数年前からこう呼んでいる。見出しにも魂を込める)
この街もまた居住者自らが主導する「奇跡の街」だ。神輿を担ぐ人も乗る人も見る人もみんな〝身内〟だ。〝一人はみんなのために、みんなは一人のために〟-もはやこの言葉は死語かと思っていたが、どっこい生きている。
平成28年度のNPO法人さくら茶屋にししばの事業報告書には、サロン事業でのランチ提供件数は10,222食で過去最高、歌の集いなどの夜話参加者は延べ403名、認知症カフェ参加者は244名、体操教室には274名、認知症予防のぼたんの会参加者は171名、買い物支援件数は176件、ポールウォーキングには377名、2,800世帯を対象にした毎月発行の広報誌発行には20人が携わり、朝7時30分から8時までの小学生の登校前の朝塾には5名が従事しているなどの数字が並ぶ。収益約1,450万円に対し費用は約1,314万円。人件費はゼロ。ほとんどがボランティアによって賄われている。
「西柴団地」のメインストリート
東急不動産 会員制サテライトオフィス 6店舗目の「神田」開設
「Business-Airport Kanda」エントランス
東急不動産は2月13日、会員制会員制サテライトオフィス「Business-Airport」の6店舗目となる「Business-Airport Kanda」を3月30日に開業すると発表した。
東京メトロ銀座線神田駅から徒歩1分、千代田区神田鍛冶町三丁目に位置する約710㎡。サービスオフィス27室、シェアワークプレイス、ミーティングルームなど。運営は同社の100%子会社ライフ&ワークデザイン。賃料はシェアワークプレイス会員のプライベート会員9,000円/月(利用時間8:00~10:00、17:00~20:00のみ利用可)、マスター会員30,000円/月、アドレス会員60,000円/月。サービスオフィス会員100,000円~/月。
同社はこれまで会員制会員制サテライトオフィス「Business-Airport」を「青山」「品川」「東京」「丸の内」「六本木」に開設している。