植栽が見事な積水ハウス「白金」タワーマンション
積水ハウス「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」
「伊勢山」と肩を並べる記念碑的マンション
「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」完成予想図
積水ハウスが今秋分譲する「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」を見学した。タワーマンションではあるが、守衛つきのゲートを設け、敷地面積約6,800㎡の4割以上に約2万本の樹木を植える植栽計画が秀逸だ。免震・制震工法を採用し、長期優良住宅認定も取得している。
物件は、東京メトロ南北線・都営三田線白金台駅から徒歩10分、港区白金6丁目に位置する30階建て全334戸の規模。専有面積は42.21~194.12㎡、価格は未定だが、坪単価は400万円台の半ばになる模様。竣工予定は平成27年6月中旬。設計・施工・監理は大成建設。
物件の最大の特徴は、銀杏並木が美しいプラチナ通りに面していることだ。第二はその植栽計画だ。都心部のタワーマンションの多くは商業地域か準工業地域であるため、どちらかといえば植栽は貧弱な物件が多い。しかし、この物件は建ぺい率60%(70%防火地域耐火建築物)、用途地域が第一種住居地域(一部準工)で容積率が400%であることを生かし、他の物件同様〝5本の樹計画〟を盛り込んだ。約2万本の樹木(低木含む)を起伏に富んだ敷地内に配している。プラチナ通りに面したエントランスには守衛つきのゲートを、ナザレ通りにに面しているところにはナザレゲートをそれぞれ設置している。
建物は大成建設の「ハイブリット免震・制震構造」を採用。長期優良住宅認定も取得している。東京都のマンション環境性能評価では満点に星一つ欠ける14個を獲得。デザインは陰影がくっきり現れる白と黒が基調。
モデルルームは2タイプで、オプションを極力少なくし自然石や無垢材をふんだんに採用。キッチンのバックカウンターも標準で奥行きは調理がしやすい60センチ(通常は45センチ)確保。ドアは全てプッシュプル、引き戸はソフトクローズ機能つきでユニバーサルデザインにも配慮。25~29階は天井高が2.65m。ヒノキ材を用いたサウナ付きプランもある。
モデルルームは6月から予約制で公開しており、順調に集客できているという。
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同社のマンションを見るのはいつも楽しみだ。植栽計画が見事だからだ。今回は予想をはるかに上回るものだった。模型はまるで森の中にマンションがあるようだった。販売事務所の長嶺伸之所長が「タワーマンションだけではインパクトはない。当社らしいこれまでにない森と一体化させたものを提案した。うちらしいマンションだと思う」と胸を張ったが、記者もこれほど植栽が豊富なタワーマンションは見たことがない。
同社はこれまで人気になった「恵比寿」「青山」「三軒茶屋」などでタワーマンションを手掛けているが、やはり規模が大きいので今回の「白金」が一番素晴らしい。
現地の近くには丸紅が10年ぐらい前に分譲して人気になったマンションが建っている。時期が異なるので売れ行きは何とも言えないが、高級マンションとしては、やはり長嶺氏が担当した「グランドメゾン伊勢山」の肩を並べる同社の記念碑的なマンションの一つになるのではないか。
大京・大和ハ「ザ・スカイクルーズタワー」7割売れる
大京・大和ハウス「ザ・スカイクルーズタワー」
駅前再開発タワー すでに7割が売れる
「ザ・スカイクルーズタワー」完成予想図
大京(事業比率51%)と大和ハウス工業(同49%)が共同で分譲中の「ザ・スカイクルーズタワー」を見学した。風俗街に近接はしているが、駅前の再開発で買いやすい価格帯が人気になっているようだ。
物件は、京急本線日ノ出町駅から徒歩1分の横浜市中区日ノ出町1丁目に位置する22階建て全187戸(非分譲住戸49戸含む)の規模。竣工予定は平成27年1月31日。施工は五洋建設・馬淵建設。設計は松田平田設計。近く分譲する3期(戸数未定)の専有面積は 40.05~76.11㎡、予定価格は2,500万円台~5,000万円台(最多価格帯3,700万円台・4,900万円台)、坪単価は200~220万 円。
6月から分譲開始されており、現在まで約7割が販売済み。プレミアム住戸の21・22階の18戸は完売している。
現地は、日ノ出駅を降りてすぐで、敷地東南側に大岡川が流れ、親水護岸・親水広場も整備される。建物は容積・高さ規制の緩和を受けており、制震構造、逆梁ハイサッシ、SIを採用。基壇部に煉瓦風タイルを配し、5~7階は壁面緑化を施し、屋上には菜園も設置する。1階から3階までが店舗、4階から8階が有料老人ホームが入居し、住居は9階以上。住戸プランは単身者・DINKSからファミリーまで多彩で、天井高は約2,500ミリ。
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単価を聞いてかなり安いと思った。坪単価250万円は高くて230万円ぐらいではないかと思ったが、平均すると220万円もしないという。2カ月ぐらいで7割も売れているというのは、再開発の駅前タワーで買いやすい価格帯であるのが全てのような気がする。競合物件もあまりないという。
単価が安いのと関連があるのだろうが、いま一つよく分からないのが立地条件に対する評価だ。物件は市営地下鉄桜木町駅まで徒歩8分なので、桜木町駅圏のマンションとして考えるならかなり割安であるのは間違いない。しかし、住環境としてはやはり考えざるを得ない。
記者は、この日ノ出町から黄金町にかけてマンション取材のついでに街を歩いたことがある。風俗店が軒を連ねている一角があり、その光景は異様だった。成人向けの店舗であることを明示する極彩色の「18禁マーク」は、「放射線マーク」と同じかそれ以上のデンジャラスゾーンを連想させる。馬券売り場は嫌悪施設だとはあまり思わない。
最近は横浜市、警察、地元などが一体となって街の浄化作戦を展開しており、昔と比べてずいぶん良くなっているようだ。購入者は街の現状は百も承知で、将来を先読みしているということだろう。
東急不 会員制リゾート「熱海伊豆山&VIALA」開業
東急不動産 会員権リゾートホテル
「東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山&VIALA」 開業
眺望テラス
東急不動産は8月6日、同社の会員権リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山& VIALA」の完成披露内覧会を報道陣向けに行い、8月11日に開業すると発表した。
物件は、JR熱海駅から車で約5分、熱海市伊豆山字奥鳴沢に位置する敷地面積約28,507㎡。建物は地上4階地下4階建て客室総数 182室(「熱海伊豆山」133室、「VIALA」49室)。客室面積は「熱海伊豆山」が37~63㎡、「VIALA」が50~120㎡。会員権は共有制で、募集口数は「熱海伊豆山」が1,500口、「VIALA」が564口の合計2,064口(1室当たり約12口)、募集価格は「熱海伊豆山」が620万 円/口、「VIALA」が909.5万円/口。販売代理は東急リゾート。
会員には年間30枚の宿泊利用券が発行され、「熱海伊豆山」は1泊1名3,780円、「VIALA」はルームチャージ制で12,600~27,300円。無記名式のため、会員が署名捺印した利用券であればメンバー料金で利用できる。
外観
エントランスのクスの巨木
現地は、多くの文人が逗留したという老舗旅館「桃李境」の跡地。樹齢120年を越えるクスの大木がエントランスの中央に植わっているほか、既存樹を極力残した外構計画が特徴。海抜75mの現地からは相模湾、初島・熱海市街地が一望できる。
客室は洋室、和室、和洋室のほかペット対応などもあり、「VIALA」は全客室に温泉露天風呂が付き、専用プール付きや 120 ㎡のスイートルームもある。
レストランは和食とカジュアルダイニング、フレンチの3種。和食の営業時間は24時まで(ラストオーダーは23:30分)。共用施設は温泉大浴場、屋外・屋内・スパプール、エステサロン、ゲームコーナー、キッズルームなど。
内覧会に臨んだ同社リゾート事業本部ハーヴェスト事業部 事業企画グループ グループリーダー課長・中村賢氏は「1室12口の少数オーナー制にすることで予約が取りやすいようにしているほか、無記名式なので30枚の利用券も使いやすく、他の施設も利用できるのが特徴。今後も来年開業予定の『東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯& VIALA 』を含めネットワークを全国に広げていく」と語った。
「ハーヴェストクラブ」は1988年、「蓼科」を第一号店として開業。今年で25周年を迎え、今回の施設開業により全国25カ所、客室数 2,740室、最大募集口数 27,132口となった。会員数は約2.2万人。2013年度の売上高は105 億円(前年度104億円)、稼働率は58.5%(同58.1%)を目指す。今回の施設の販売状況も好調で、募集率は「熱海伊豆山」が61%、 「VIALA」が86%。
「VIALA客室」 屋外プール(夜景)
眺望テラス
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同社の会員制リゾートホテルを見学するのは初めてだが、随所に天然石や無垢材が採用されており、設備仕様は都心の高級ホテル並だと思った。
熱海・伊豆は取材でも個人でもよく訪ねており、回数にすれば20回は下らないはずだが、坪単価400万円、500万円のリゾートマンションを含めこれほど眺望・施設が優れた施設は初めてだ。
関係者も「熱海は低料金の施設と隠れ家的な高級旅館とに二極化が進んでいるが、当社と戦う相手はいない」と話した。
レストラン 和食
石張りの廊下・壁
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熱海駅から徒歩2分の一等地に建設が中断したままのリゾートマンションがある。ジョイント・コーポレーションの30階建て「アデニウム熱海グランドタワー」(513戸)だ。同社が2009年6月に会社更生手続開始に伴い工事は中断したままになっている。分譲前のモデルルームを見学しているが、坪単価は250~260万円と見られていた。施工は五洋建設だった。
現在、土地の所有権はジョイント以外に移っているが、熱海市は「リゾートマンションより宿泊施設を希望している。その後、ポツポツ開発の話が入ってきているが、開発許可はジョイントさんのまま。登記簿がどうなっているのかは確認していない」と話している。
記者も、市の活性化にはリゾートマンションより、コンベンション機能を備えたワールドワイドなホテルのほうがいいと思う。リッツもハイアットリージェンシーも乗り気になるのではないか。駅前の既存ビルと一体開発すれば一大リゾート拠点になる。
中古リゾートマンションの売買は昨年より活発で、1,000万円クラスが動いていると話を聞いた。
熱海駅前(バブル前とはすっかり様相が変わってしまった)
皇居が一望できる唯一無二の地所レジ「千鳥ケ淵」
皇居が一望できる唯一無二のマンション
三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」
バルコニーからの皇居の眺め(完成予想図)
眼下に皇居が見渡せる唯一無二のマンション-三菱地所レジデンスは8月5日、「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」の記者発表・モデルルーム見学会を行なった。全住戸から皇居が見渡せるという分譲マンションとしてはわが国初で、おそらくこれが最後と思われる物件だ。一般の事前公開は8月24日からで、分譲開始は9月。
物件は、東京メトロ半蔵門線半蔵門駅から徒歩7分、千代田区三番町2番1(地番)に位置する敷地面積約2,300㎡、地下2階地上14階建て全73戸(事業者協力住戸51戸含む)。専有面積は72.26~179.17㎡、予定価格は16,000万円~54,000万円(最多価格帯27,000万円台)、坪単価は約800万円。施工は竹中工務店。設計監理は三菱地所設計、竹中工務店。インテリアデザインはメックデザインインターナショナル。竣工予定は2015年3月下旬。敷地は飛島建設の旧本社跡地。
同社のフラッグシップマンションシリーズ「ザ・パークハウス グラン」としては第3号物件で、バブル崩壊後の同社のマンションとしては最高単価マンション。また、リーマンショック後の首都圏マンションとしては最高単価でもある。
全住戸から千鳥ヶ淵越しの皇居の緑が一望できる配棟計画としているのが最大の特徴で、免震工法を採用。建物は「軒」「庇」などの伝統的な日本建築の特徴を継承したデザインとし、外壁などには濠の水面や緑と調和する色合いの御影石を使用。陰影のある外観や周辺環境と一体性を持たせ、各住戸はゆとりある開口部・高い天井高を実現した。
特別仕様のモデルルームは、床にキャンプブルーと呼ばれる大理石、建具・面材にブラジル産のパープルウッド、冷蔵庫はドイツ製で1,000万円もする造り付けのものを採用。上階2層の階高は3,710ミリで、リビングの折り上げ天井部分は2,800ミリ。通常階の階高は約3,400ミリで、建具・面材は桐材、床は大理石、キッチン面材には黒檀を採用している。
外観(完成予想図)
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記者の最大の関心事は、このマンションが三井不動産レジデンシャルの「パークマンション千鳥が淵」(2004年竣工、64戸)の坪単価778万円を越えるかどうかだった。坪単価そのものはリーマンショック前の三井不動産レジデンシャル「パークマンション六本木」は1,140万円だし、1戸あたり10億円超はたくさんある。バブル期にさかのぼれば坪単価2,000万円、3,000万円は当たり前だったし、1戸44億円のドムスマンションもあった。
しかし、三菱地所レジデンス副社長・瀬川修氏が「三井さんの物件は首をひねらないと皇居は見えない。全住戸から皇居が見えるのは当社のマンションと隣接の賃貸マンションしかない」と語ったように、皇居が一望できる唯一無二のマンションだ。そのマンションが三井不動産レジデンシャルのマンションに負けるようでは情けない。坪800万円は納得だ。
配棟計画図
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記者見学会で配布されたリーフレットには「この場所に居を構えるとき … その住み心地は、清々しいまでの心地よさに満ちている」とのコピーがあった。記者は「これは違う」と率直に思った。このマンションはありきたりのコピーでは表現できないマンションだ。
マンションの宣伝コピーには辟易させられるものが多いが、今回のマンションは「春、華咲くこの地から、また新しい時が動き出す」「冬、無垢なる雪景が、冴え冴えとした空の下に広がる」「この国の空は、美しい」などとそれなりに皇居が見渡せる光景を表現はしている。しかし、皇居を眼下に見渡したとき、「清々しい心地よさ」を感じるだろうか。否、もっと〝お前はまっとうな生き方をしているか〟が問われるような厳粛な気持ちになるのではないか。背筋をピンと伸ばし、それこそ皇居に向かって平伏するか、三跪九叩頭する人がいても不思議ではない。
そんな考えがあったからこそ、同社のマンションは〝唯一無二〟にふさわしい価格を設定してほしかったのだ。しかし、まあ、毎朝、皇居に向かって緊張を強いられるマンションなど他にはない。ふしだらな格好もできないだろうから、記者などはお金があっても絶対買わない。人格者に買って欲しい。成金や国粋主義者には遠慮していただきたい。そんなマンションだ。
モデルルーム エントランス ロビー
キッチン
首都圏3棟目の免震&長期優良「カワサキ・ミッドマーク」
モリモト・大和ハウス「カワサキ・ミッドマークタワー」
首都圏で3物件目 免震で長期優良住宅
「カワサキ・ミッドマークタワー」完成予想図
モリモト(事業比率50%)と大和ハウス工業(同)の共同事業マンション「カワサキ・ミッドマークタワー」を見学した。川崎駅東口の物件としては15年ぶりで、しかも徒歩4分の免震タワー、全戸南向き、長期優良住宅という希少性の高いマンションだ。
物件は、東海道本線・京浜東北線・南武線川崎駅から徒歩4分、川崎市川崎区砂子2丁目に位置する20階建て全159戸の規模。専有面積は55.01~96.81 ㎡、価格は未定だが坪単価は250万円弱になる模様。竣工予定は平成27年8月下旬。設計・監理は安宅設計。デザイン監修はアーキサイトメビウス、カン・デザイニングオフィス。施工は東亜建設工業。販売代理はモリモト。
現地は、川崎駅東口の行政・金融・商業などが集積するエリアのど真ん中。建物は老舗店舗「ヌマヤ」の建て替え事業でもあり、建て替えだったからこそ繁華街の中心部でもこれほどの規模のマンションが建った理由のようだ。住宅は4階以上となる。周囲にはビルやマンションなどが建ち並んでいるが、南側は5~6階以上は抜けているのが特徴。
免震タワーではあるが、19~20階住戸を除く戸境壁は乾式間仕切り壁ではなく通常のマンションと同様のコンクリート壁を採用。また、逆梁アウトフレーム工法を採用しているためサッシ高は2200ミリを、リビング天井高は2500ミリをそれぞれ確保している。
分譲開始は9月からで、これまで問い合わせ件数は約1,200件。
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デザイン監修はアーキサイトメビウスが、モデルルームのデザインは鈴木ふじゑ氏がそれぞれ担当していることでも分かるように、商品企画は明らかにモリモトのものだ。最近の同社のマンションでもこのコンビの物件をたくさん見てきた。
今回の物件は、これまで同社があまり供給したことがない(蒲田の物件はあったが)商業地域のど真ん中に位置しており、この点がどうユーザーに評価されるか今ひとつ分からないが、物件そのものはいい物件であるのは間違いない。
同じ川崎駅圏に限れば、同社は「ラゾーナ川崎」の隣接地で「クレッセント川崎タワー」(365戸)を6年前に供給しており、圧倒的な人気を呼んでいる。単価は坪260万円を越えていた。もちろんファミリーが住むなら「川崎タワー」のほうだろうが、今回はまた違ったユーザーの関心を呼ぶのだろう。
川崎駅圏で免震工法を採用しているのは「川崎タワー」に次ぎ2棟目だ。市内の長期優良住宅としては川崎市住宅供給公社の「川崎ケートタワー」に次ぎ2物件目だ。免震でかつ長期優良住宅というのは三菱地所レジデンス・鹿島の「ザ・パークハウス晴海タワーズ」と、三井不動産レジデンシャル「パークタワー東雲」ぐらいしかないはずだ。今回が3物件目になる。
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中堅のデベロッパーにひと言。今回の物件は、モリモトが相対取引でマンション建設にこぎつけ、大和ハウスに共同分譲の話を持ちかけたようだ。大和ハウスといえば売り上げではわが国一のハウスメーカー・デベロッパーだ。そんな大企業と組めるのは中堅デベロッパーでは同社だけだ。地所レジの「晴海」も三井の「東雲」も素晴らしいマンションだが、免震・長期優良としては3件目を企画したのがモリモトというのは価値がある。
今回の現地販売事務所の担当者が「鈴木さん(ふじゑ氏)はいつも楽しみながらやってくださる」と話した。この言葉からもプロが同社のマンション商品企画に関わる意気込みが伝わってくるではないか。これからの時代、大手の隙間を埋めるだけのデベロッパーは生き残れない。大手と対抗できる、あるいはオンリーワンの企画力を武器にしなければならない。
最近、同社が分譲した「ディアナコート小石川播磨坂」(20戸)が即日完売したそうだ。単価は370万円ぐらいだったようだ。現地の場所を地図を確認したので人気になる立地であるのは理解できるが、同じ茗荷谷では野村不動産が分譲して人気になった「プラウド茗荷谷」(分譲戸数59戸)の単価と同じぐらいだ。戸数こそ少ないが〝プラウド〟と堂々と渡り合えるのも同社だけだ。
住んでみたい街3位 脅威の売行き野村「武蔵小杉」
「住んでみたい街」3位に浮上した武蔵小杉
野村不動産・相鉄不動産「プラウドタワー武蔵小杉」
記録的な一挙分譲戸数
「プラウドタワー武蔵小杉」完成予想図
野村不動産と相鉄不動産の共同事業マンション「プラウドタワー武蔵小杉」を見学した。全分譲住戸433戸のうち5月に第1期310戸が供給済みで、この8月4日には第2期として85戸が抽選分譲される。分かってはいるが、信じられない売れ行きだ。
物件は、東横線・目黒線・南武線武蔵小杉駅から徒歩4分、川崎市中原区小杉町3丁目に位置する45階建て全450戸(非分譲17戸含む)。第2期85戸の専有面積は60.70~83.41㎡、価格は5,072万~6,773万円 (最多価格帯6,500万円台)、坪単価は280万円。竣工予定は平成27年1月下旬。施工は清水建設。
武蔵小杉のマンションについてはこれまでたくさん書いてきたので詳細は省略する。これまで再開発エリアはもちろん周辺物件も含めるとこの数年間で十数物件を取材している。ごく一部の物件をのぞきことごとく早期完売している。野村不動産にとっては初のタワーマンションだが、この4カ月で全分譲戸数の90%を越える戸数を供給するのだから驚異的だ。神奈川県下ではリーマンショック後では最多一挙供給戸数だろう。
人気の要因の第一は言うまでもなく「武蔵小杉」のポテンシャル。今年に駅ビルが完成してまた一段と人気が高まったようだ。長谷工アーベストが昨日発表した「住んでみたい街(駅)ランキング」の調査結果で、「武蔵小杉」は前年の17位から一挙に3位に浮上したという。トップの「吉祥寺」、2位の「自由が丘」に次ぎ、同じ3位が「横浜」だというから驚きだ。
もう一つは〝プラウド〟ブランドだろう。建物は清水の制震工法を採用したSIで、食洗機、ミストサウナが標準装備。居室の引き戸はソフトクローズ機能付き。74㎡のモデルルームは完全なPP分離型で、①家族の時間②夫婦の時間③各人の独立した時間-を提案したプランもいい。ミストサウナは体験コーナー付きで、共用施設については「いいね」ボタンを来場者が押すことで評価が高まるようになっていた。
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このマンションの早期完売は見えた。いよいよこれからはこのエリアの再開発は最終段階にさしかかる。これから分譲されるのは現段階で4プロジェクト残すのみとなった。
一番早く分譲されるのは、この秋に住友不動産が分譲開始する53階建て免震タワーマンション「シティタワー武蔵小杉」(800戸)だ。その次に供給されそうなのは、駅北側の三井不動産レジデンシャルとJX日鉱日石不動産の54階建てツインタワー「小杉町2丁目」(1,280戸)で、着工準備中だ。その次は今年度中に都市計画決定される予定の「小杉町3丁目東地区」で、三井不動産レジデンシャルと東急不動産が約520戸のタワーマンションを予定している。さらにもう一つは、駅北口すぐのホテル・ザ・エルシィの跡地開発で、三井不動産レジデンシャルとUR都市機構がタワーマンションを建設する予定だ。戸数は未定だが400戸ぐらいになるか。
この再開発エリアでどれぐらいマンションが供給されるか調べないと分からないが、8,000戸ぐらいになるのではないか。周辺マンションを含めるとあるいは1万戸ぐらいになるかもしれない。第一号の「THE KOSUGI TOWER 」(689戸)が分譲されたのは2006年だから、わずか7年しか経過していない。マンション単価も「THE KOSUGI TOWER 」は220万円ぐらいだったから、これまたすごい。これほどの街で立派なホテルがないのはどういうわけか。これが不思議だし、どうして150余年かけて街のポテンシャルを築き上げてきた「横浜」と肩を並べるのか。これまた記者には理解できない。
コスモスイニシア タウンハウス「代々木初台」見学会
コスモスイニシア「ザ・ロアハウス代々木初台」
3.5層のトリプレット含む27タイプ
「ザ・ロアハウス代々木初台」完成予想図
コスモスイニシアは7月31日、同社のタウンハウスシリーズ第3弾「ザ・ロアハウス代々木初台」が完成したのに伴い、報道陣向けに見学会を行なった。
物件は、京王新線初台駅から徒歩7分、渋谷区初台2丁目に位置する地下1階地上3階建て全27戸。専有面積は43.46~72.36㎡、価格は3,688万~7,098万円、坪単価は289万円。竣工は平成25年7月。5月から販売が始まっており、これまで17戸が契約済み。
2006年から取り組んでいる同社×生活者×大学研究室の3者協同プロジェクト「COCOLAB0(ココラボ)」の一環で、重層長屋をテーマに東京藝大 美術学部建築科 元倉研究室、東京電気大 未来科学部建築学科 山本研究室、共立女子大 家政学部建築デザイン学科 堀研究室との共同研究を元にデザインしたのが特徴。
建物は、2棟構成。東西に細長い旗竿状敷地を利用し、南棟には大間口の窓を設け、北側棟との間には〝通り道〟を設置して住民同士のゆるやかなつながりを生み出している。住戸プランでは土間付き、メゾネット、トリプレットなど全27戸がそれぞれ異なるプランになっている。
「ザ・ロアハウス」は、3年前から供給しているもので、人気の住宅街の第一種低層住居専用地域に立地する「邸宅地の割安な価格設定」がコンセプト。デザイン性、永住性、アフターサービスに力を入れているほか、食洗機、ミストサウナなども標準装備。共用施設や駐車場、エレベータを設置せず、モデルルームも設けないことなどで周辺相場より1割から1.5割ぐらい価格を抑えている。
通り道
◇ ◆ ◇
基本的には、過去のセボン、現在のオープンハウス・ディベロップメントが供給しているものと同じだ。圧倒的に価格は安い。比較にはならないが、三井不動産レジデンシャルが2年前に分譲して瞬く間に売れた「パークリュクス初台」は315万円ぐらいだったから、今回の物件はやはり安い。
ただ、メゾネットタイプはともかく、3.5層のトリプレットというのは記者のような年配には受けないだろう(同社もそのような層をターゲットにしていないが)。
このマンションでは洗濯物の外干しは規約で不可にするそうだが、室内干しをする場合でも、洗濯機から洗濯物を取り出し、干すところまで階段を上り下りしなければならないタイプもある。記者は洗濯物を抱えて階段を上り下りすることを考えただけでゾッとする。3大学の先生も学生さんもきっと洗濯などしたことないのだろうと思った。今度、同じものを供給するときはつるべをつけて欲しい。
モデルルーム
新日鉄興和他「ザ・レジデンス神宮前」竣工 絶好調
新日鉄興和不動産他「ザ・神宮前レジデンス」竣工
潮目変わり絶好調 林常務も〝絶口調〟
「ザ・神宮前レジデンス タワーサイド」完成予想図
新日鉄興和不動産は7月24日、三井物産、NTT都市開発とともに開発を進めている建て替えマンション「ザ・神宮前レジデンス」が完成したのに伴い報道陣向けの内覧会を行なった。当初は出足が今一つだったのが、政権交代により潮目が変わったのを境に成約が増え、全分譲戸数の148戸のうち億ションが半分以上の高額であるにもかかわらず8割以上の125戸が成約済みという。
物件は、東京メトロ銀座線外苑前駅から徒歩 7 分、渋谷区神宮前 3 丁目に位置する20階建て全220戸(事業協力者住戸72戸含む)の規模。専有面積は50.03~128.86㎡、価格は5,790万~21,000万円(最多価格帯12,000万円台)、坪単価は442万円。2013年4月完成済。設計・施工は竹中工務店。
従前建物は、旧日本住宅公団が1957年に建築した地上4~5階建て全6棟112戸の「原宿住宅マンション」。2007年2月に新日鉄興和不動産(当時、新日鉄都市開発)、三井物産、竹中工務店グループが事業協力者に選定された。
建物は、外苑西通りに面した「タワーサイド」と、南側が高さ制限が20mとなっているエリアに面した「レジデンスサイド」の2棟構成。総合設計制度を活用して高さ制限が1.5倍の60mに緩和されている。建物共用部分には左官職人・久住有生氏、和紙デザイナー・堀木エリ子氏のアート作品が掲げられている。
「ザ・神宮前レジデンス レジデンスサイド」完成予想図
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このマンションについては、昨年初めに見学した。ファミリーが住むのなら新日鉄興和不動産の「テラス渋谷美竹」よりずっとこちらがいいと思った。とくに「レジデンス」棟は渋谷方面にかけての眺望が開けているのがいいと思った。問題はグロスが張ることだけだと見ていた。竣工の時点で完売のメドが立ったのも納得できる。
内覧会では久住氏と堀木氏のアートに魅入った。久住氏の作品は100号もありそうな連作5作品で、粗い目から細かい目へと風化・進化するイメージが塗り込められている。堀木氏の作品は縦4m×横11mの大作。「立湧」という宇宙のいい兆しが湧き上がる吉祥文様が描かれている。作品は外からも眺められるようになっていた。
久住氏の作品
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売れ行きがいいことに気をよくしたのか、内覧会に臨んだ同社常務取締役住宅事業本部長・林英治郎氏の挨拶は〝絶口調〟林節を炸裂させた。
林氏は冒頭「業界のナシモトではないが」と断りながら、物件の販売状況、建て替え事業などについて面白おかしくかつ的確に現状分析して見せた。
中身は極めて刺激的だったが、林氏の語りは毒気を抜かせる巧みさがある。「ナシモト」とは亡くなられたあの人懐っこい顔に似合わず、数々の特ダネをものにした「梨元勝」氏であるのは間違いない。話しを再現する。
林氏は「昨年はどうなるかと思った。ものがいいのは分かっていた。来場者も多かった。ところが『いいわね』といってくれるだけでなかなか成約が伸びなかった」と昨年当初の状況を振り返った。
そして、一転して「180度ガラッと変ったのが昨年の11月14日(野田前総理が党首討論で国会解散を約束した日)。私は野田総理に感謝した。あれから円安、株高に一気に進んだ。富裕層の方は景気が変わるとご自分で判断されて、アクションをすぐ起こされた。海外の投資家も動いた。『こんなに安いのか』と驚かれたほどだ。このマンションもまだ20戸ぐらいが残っているが、早晩売れるのは間違いない」
そればかりではない。「このマンションのような都心の億ションだけが売れているわけではない。当社は千葉方面の第一次取得層向けの2,000万円台、3,000万円台も供給しているが、こちらも売れ行きがいいい。億ションを買われる方はアベノミクスを先読みして買われるが、郊外マンションを買われる方はしっかり足元を眺めて判断されている。単身女性向けのコンパクトも同様。コンパクトタイプはローン控除が受けられないので、消費税があがらない今のうちに手当てしようと賢明な選択をされている」と、ユーモアたっぷりに需要者を持ち上げた。
さらに続く。「合意形成まで時間がかかり商売的には難しいが、当社は建て替えの先駆者としてのノウハウも蓄積しており、これからもこの事業に力を入れていく。本件は最初、複数の大手デベロッパーがやろうとしたがダメだった」と自信満々に語った。
堀木氏の作品
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林常務は3年前の「ミッドランドアベニュー」でも素晴らしいスピーチをされている。「スタッフが立派な資料を作ってくれたが、私は自分の言葉で話したい」と切り出し、自ら2年前に奥さんを亡くし、〝ワーキング・パパ〟として奮闘していることを語りながら物件の特性を紹介したのだ。
長い記者生活の中でこれほど面白い話をされる個性的な人は4~5人ぐらいしか知らない。2年ぶりにお会いしたので、「再婚はどうですか」と聞いてみた。林氏は数秒間を置いて「いい人がいるなら」と応えた。「何なら収入だけさばを読んだプロフィールを用意しようか」とも話した。ひょっとしたら、同じコピーを何枚も用意しているのではないか。
林氏は容姿や年齢には一切こだわらない人だと確信する。年齢は従前建て替えマンションと同じ55年だ。再婚するにはいい節目だ。お似合いの方は林氏を絶句させる器量よしか、林氏以上のおしゃべりの人だろう。
林常務
道からつくり道を中庭化した旭化成レジ「アトラス調布」
旭化成不動産レジデンス「アトラス調布」
道からつくり、道を中庭化したマンション
「アトラス調布」完成予想図
旭化成不動産レジデンスが7月25日、調布市富士見町3丁目の東京都住宅供給公社が昭和46年に分譲した「調布富士見町住宅」の建て替え事業マンション「アトラス調布」のモデルルームを報道陣向けに公開した。同社の建て替えマンションとしては16件目だが、ランドプランは「アトラス江戸川アパートメント」や「アトラス国領」に匹敵する秀逸なものだ。
物件は、京王線・相模原線調布駅から徒歩14分、調布市富士見町3丁目に位置する2棟全331戸(非分譲住戸105戸含む)。専有面積は56.14~94.64㎡、価格は未定だが、2LDKが3,900万円台~、3LDKが4,700万円台~、坪単価は230万円台の予定。竣工予定は平成27年5月下旬。販売代理は住友不動産販売。設計・監理はNEXT ARCHITECT&ASSOCIATES。施工は東急建設。販売開始は 9月。現在、約1,000件の問い合わせがある。
従前の建物は地上5階建5棟176戸で、専有面積は50.83㎡。周辺地域の容積率は200%となっているが、敷地は道路を挟んだ北側に幅10mの細長い駐車場として利用されていた敷地と「一団地の住宅施設」となっていたため、建ぺい率は20%、容積率は80%に抑えられていた。北側の敷地には建物が建てられず、南側への容積移転もできないことが建て替えのネックとなっていた。
今回は、「一団地の住宅施設」の解除を行い、地区整備計画を制定し、さらに容積率を 200%確保するため、マンション建替え円滑法に基づく組合施行では初めてとなる公道の付け替えを行なった。同社は平成20年8月、3社によるコンペで事業協力者として選ばれ、平成23年12月に一括建替え決議が成立した。
全体敷地の中央に付け替えた公道を配し、この道路を核として建物をセットバック、かつ雁行させ、両側に並木や植込、ガーデンカフェ、キッズルーム、オーナーズラウンジといった共用施設を配置したのが最大の特徴。
住戸プランは雁行設計を最大限に生かし、真南向き住戸を中心に3方向に窓を設けたタイプ、メゾネットタイプなどを設けている。50㎡台の住戸も間口は最低でも6.5m確保している。建物の美しさや街並み景観を保つために136台の駐車場、686台の駐輪場、28台のバイク置き場を全て地下化しているのも特徴。各住戸には同社の「+NEST (プラスネスト)空間」を採用している。
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NEXT社の山中猛社長がランドスケープデザインについて熱っぽく語ったときは半信半疑だった。街路に沿ったマンションの景観に配慮し、建物を雁行させたマンションはたくさん見てきた。同じようなものだろうと考えた。
ところが、模型を見たとき鳥肌が立つような感覚を覚えた。山中氏は「道から始めた」「車には遠慮してもらう」と語ったように、道と建物との一体感・調和にこだわった企画意図が見事に具現化されていた。
公道はアスファルトではなくインターロッキングとし、ピンコロ、イメージバンプを多用し車を徐行させ、居住者用の車も行き来しないように工夫を凝らしている。公道を含めた幅約12mを建物の前庭・中庭のようにしたのも見事というほかない。その空間をコミュニティーソーンとし共用施設は全て1階に配している。
山中氏は「表と裏が異なるありきたりの板状型などつくりたくなかった」というように、奥行きや吹け感を演出するためガラス素材を多用し、サッシの形状も所々変える一方で、水平ラインの美しさにもこだわっている。南棟の195戸に対して5基のエレベータを設置していることでもそのこだわりが理解できる。
「道路計画はかなりハードルが高かった。市との協議に1年間かかったし、コストが上がったことについては施主から怒られた」と山中氏は笑ったが、設計にかける気合・気迫が関係者を説き伏せたのだろう。
山中氏の話を聞きながら、宮脇檀が同じように「道からつくった」京王線の高幡不動にある「高幡鹿島台」を思い出した。これほど「道」にこだわったマンションは他にないはずだ。完成が楽しみだ。「アトラス江戸川アパートメント」「アトラス国領」も山中氏が設計を担当した。
模型(手前が北側)
模型
大成有楽不動産「オーベル蘆花公園」竣工 想像以上の出来栄え
大成有楽不動産「オーベル蘆花公園」竣工 想像以上の出来栄え
外観
大成有楽不動産の「オーベル蘆花公園」が竣工したのに伴い関係者向けに内覧会を行なったので見学した。ランドスケープデザインは想像以上の出来栄えで、今年 1月に書いた記事が間違いでなかったことが確認できた。
記事については参照していただきたいが、やはり感動したのは樹齢100年を越えそうな既存樹の巨木がたくさん植わっていたことだ。
同社は既存樹約80本を残したというが、そのうちのソメイヨシノ、イチョウ、シラカシ、ケヤキなど10数本は世田谷区の保存樹に指定されている。
徳富蘆花が眺めたかもしれないソメイヨシノの樹皮を触り、歩いたかもしれない石畳の上を記者も踏みしめた。既存樹を残しながらの工事も大変だったろうとも思った。
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隣接する八幡神社から望む | 1階住戸の目の前にも既存樹のサクラ |
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入居後は管理組合が樹木の管理を行なっていくことになるが、蘆花公園のナンバーワンマンションとして評価されるようにしっかり管理してほしい。マンション敷地内に10数本の保存樹木があるマンションなんてそうないはずだ。
世田谷区のみどり政策課に確認したら、保存樹は所有者(管理組合)の意向を受けて3年に1回の割合で管理・維持の支援を行なうという。樹木の大きさ、植わっている場所によって異なるが、車や機械が使用できないとか、剪定枝を落とせないものなどは1本あたり費用は10万円ぐらいするものもあるそうだ。同課は「まだ全て確認していないが、保存樹以外にも緑化には力を入れてもらった」と話した。
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中庭(既存の灯籠、景石などを中庭に残している) | |
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敷地周りの緑化 | |
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サブエントランス | 古木の幹から生えている竹 |
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くぐり門も修復して残した | 大谷石を敷き詰めた階段 |