日曜決勝T進出全て決まる トーシン、日駐、三井、旭化成リが最後の切符
決勝T進出を決めた旭化成リフォーム
終盤ミスを連発して試合を盛り上げた旭化成福島(左)と土屋 土下座してナインに謝っていた
第27回RBA野球大会日曜ブロック5日目が7月26日、大宮健保グラウンドで4試合が行われ、サンフロンティア不動産にコールド勝ちした日本駐車場開発、野村不動産パートナーズに大勝したトーシンパートナーズ、鹿島建設を破った三井不動産、青山メインランドを接戦で下した旭化成リフォームがそれ ぞれ決勝トーナメントに勝ち進んだ。敗れたチームは予選敗退。これで決勝T進出8チームが全て出揃った。( )内の数字は記者のレーティング。
日本駐車場開発(78) 12-2 サンフロンティア不動産(78⇒79)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
日本駐車場開発 | 0 | 1 | 1 | 6 | 4 | 12 | ||||
サンフロンティア不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
日駐が先制、中押し、ダメ押しと効果的に加点してサンフロを一蹴。石郷岡が好投。2年連続して決勝T進出を決めた。サンフロは1安打に抑えられ完敗。
旭化成リフォーム(84) 3-1 青山メインランド(85)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
旭化成リフォーム | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | ||
青山メインランド | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
旭化成リフォームが5回、1死から内野安打をきっかけに2つの敵失で得た3点を守りきり、風間-結城の継投で逃げ切った。応援に駆けつけた森田敏晴社長の声援に応えた。青山メインは6回の1死満塁、7回の無死1、2塁の好機に敵失で得た1点にとどまった。小松崎の好投が報われず。
トーシンパートナーズ(81) 22-1 野村不動産パートナーズ(73)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
トーシンパートナーズ | 3 | 1 | 0 | 4 | 14 | 22 | ||||
野村不動産パートナーズ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
5年ぶり復帰したトーシンパートナーズが圧勝。猪俣-塚越の継投も決まった。野村は竹内の1発のみ。小村の苦心の投球が通じなかった。
鹿島建設(74) 2-5 三井不動産(86)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
鹿島建設 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | ||||
三井不動産 | 2 | 0 | 3 | 0 | X | 5 |
三井不動産が同点の3回、浅井が決勝3ランを放った。先発室谷がひじの故障で降板したあとを2番手の相澤が鹿島打線を抑えた。鹿島は〝引退〟を宣言した田中が一発を放ったが、及ばず。
〝痛てててっ〟足がつり2塁上でもだえるトーシの主砲西田
元オリックス-ケンコーポ 庄司氏が神宮外苑で青空「野球教室」
庄司氏
神宮外苑軟式野球球場でRBA野球大会の水曜ブロック予選トーナメントの試合があった7月15日夕、取材を終え缶ビールを飲んでいた記者に〝おじさん〟が声をかけてきた。「牧田さん、まだやってんの? 」と。
〝おじさんの〟正体はすぐ分かった。元オリックス外野手で、ケンコーポレーションのエース兼主砲としても活躍した庄司大介氏(41)だ。記者が名づけた〝和製カブレラ〟の面影は薄くなったが、その代わりに照れ屋で人懐っこさに一段と磨きがかかった細目が笑っていた。
昨年の今ごろも同じ場所で実は会っており、「記事にしてもいいか」と聞いたのだが返事がもらえずそのまま担っていたのだが、今回は記事の「事前チェックなしに書いていいよ」という承諾を得たので紹介する。
庄司氏は、何年前から行なっているか知らないが、子どもを対象にした「野球教室」をここ神宮外苑で行なっているのだ。野球場を借りるとお金がかかるからだろう。昨年も今年も「教室」は絵画館前の広場だった。
小学低学年の子どもたちに屈伸運動を終えたあと、「さあ、やろうか」と縄飛びの練習を始めた。側では子どもたちのお母さんが見守っていた。
子どもたちに声をかけた。「ぼく、大きくなったら何になるの? 」 もちろん返ってくる言葉は「野球選手」だ。「庄司先生って、どんな人か知ってる? 」 これももちろん「オリックスの選手。ぼくも先生のようになりたい」。
東大に入学するよりはるかに難しいプロ野球の選手経験者から野球を教わるこの子どもたちがどんな大人になるか、想像するだけで楽しいではないか。記者は以前、RBA関係者に「野球は知的なゲーム。バカじゃできない」と熱っぽく指導していたのが忘れられない。
◇ ◆ ◇
プロ野球経験者で組織する「日本プロ野球OBクラブ」が1994年に設立されてから20年が経過する。「野球界への恩返し」が合言葉で、ボランティア精神で活動しており、その数は約1,500人だという。
これはこれで結構だが、記者はプロ野球経験者の「第二の人生」は、ボランティアではなく正当な報酬が受けられる「セカンドキャリア」のための組織・支援体制を日本野球機構(NPB)が構築すべきだと思っている。
昨年、戦力外・引退したプロ野球選手130人のうちNPBに在籍しているのは48%で、野球関係で働いている人を含めても70%しかない。「不明」は22人もいる。
◇ ◆ ◇
記者が2009年10月に庄司氏にインタビューした記事をそのまま以下に再録する。
元オリックス外野手で、ケンコーポレーションのエース兼主砲としても活躍した庄司大介氏(35)と話す機会があった。
庄司氏は東京都出身。1992年、静岡・静清工高時代にエースとして県大会準優勝。国士舘大に進み、卒業後、河合楽器に入社。4番として活躍。都市対抗野球大会にも出場しており、1回戦で敗退したものの本塁打を放っている。
2000年、同社を退社。同年のプロ野球ドラフトでオリックスの9位指名で入団。契約金ゼロ、年俸480万円、道具購入など支度金100万円という条件だったため、マスコミは「いかにもオリックスらしい」と揶揄した。
1軍での出場は2試合で、公式記録は3打数0安打。2001年のシーズン終了後に戦力外通告を受け退団。
ケンコーポレーションには平成16年に入社。19年までRBA野球大会に出場。打力はけた違いで、球をピンポン球のように弾き飛ばした。肩痛を抱えながら投手としても活躍した。この間、ケン・コーポは日曜ブロック優勝を果たしているが、水曜ブロックとの総合優勝戦には1度も勝っていない。
記者は、いかつい風貌とけた違いの打力から〝和製カブレラ〟とあだ名をつけ、元プロのプライドをくすぐるよう挑発的な記事を書き続けた。庄司氏は挑発に応えてくれた。ほとんど投げられる状態ではなかったはずだが、痛み止めのハリなどを打って投げた。
趣味が河合楽器時代に身につけたというピアノの調律というように、優しい一面も持ち合わせていた。現役時代、ファンのサイン要求に積極的に応えていたとインターネットで紹介されていた。
以下、RBA、野球観について語った庄司氏の声を紹介する。
――RBAについて
特別な思い出がある大会だった。歴史が物語っているように、「草野球の甲子園」というような雰囲気があった。出場してすぐ勝てるような大会ではなかった。みんな、会社の看板を背負ってハッスルするという独特の空間があった。
中国の子どもたちに野球を教えるという姿勢にも共感を覚えた。RBAとは、わずかな期間であったが、出会えて嬉しい。今後、お手伝いすることがあれば喜んでお受けしたい。
――対決したRBAのチーム、選手について
旭化成ホームズはいいチーム。僕は投げて勝てなかったし、打てなかった。打席に入って「冷静になろう」と考えるのですが、それって、やっぱり意識していることなんです。投げていても「抑えないと走られる」と意識させられるチームだった。熱くさせるチームだった。投手では木下くん(当時の三井不動産のエース。庄司から三振を奪ったことがある)。スピードもあったし、真っ向から打者に向う姿勢がよかった。
――自らの野球に取り組む姿勢について
いい投手とは、無駄な四死球を出さないこと。出せばエラーで失点するかもしれない。草野球で強くなるにはとにかく制球力を身につけること。打者は、ど真ん中に投げても打ち損じがあるし、野手の正面をつくこともある。野球には一生懸命取り組んで欲しい。野球で頑張れなければ、仕事でも頑張れない。私はRBAといえども全力で頑張った。
――なぜ契約金ゼロで入団したか
僕たち4人が契約金ゼロ入団の1期生で、翌年の4人とあわせ8人が契約金ゼロで入団した。当時、オリックスは批判されたが、プロに入ってレベルの高い野球をしたいという僕らの夢を叶えてくれたことで、批判は心外だった。呼び方は違っても、現在の育成選手制度と同じ。山口くん(巨人)などは〝育成の星〟と呼ばれているじゃないですか。
――ファンを大切にしたとか
僕みたいな2軍暮らしの選手にもファンが応援してくれるんです。嬉しいことでした。時間が許す限りサインには応じました。当時、2~3歳だった子どもとは、ご両親を通じてまだ交流があります。成長して、学校でも野球をやっているという報告を聞いています。
――各地で独立リーグが誕生しているが、待遇はよくないが
みんなプロを目指して命がけで戦っているんです。僕は、プロから戦力外通告を受けた選手もどんどん受け入れるべきだと思います。そこでまた復帰を目指すこともできる。野球はエンターテイメント。「プロって違うよね」とお客さんに言われるようなレベルの高い野球を目指さないといけない。もう一度、野球の原点に立ち返ることも必要。
【庄司氏と同じ2000年のドラフトでプロに入団した選手は83名(内海投手はオリックスに1位指名されたが入団拒否。その後、巨人入り)。現在、現役を続けているのはうち三十数名。もっとも多いのが西武で、中島、帆足、佐藤友、大沼など8人中7人が1軍などで活躍中】
(牧田 司記者 2009年10月8日)
◇ ◆ ◇
2000年ドラフトでプロ入りした83人の中で2015年も現役で活躍しているのは阿部(巨人)、内川(ソフトバンク)、中島(オリックス)、牧田(楽天)、畠山(ヤクルト)など10人くらいしかいない。
プロ野球ドラフト会議について思う RBA野球もすごい(2010/10/29)
「RBAは草野球の甲子園」―元オリックス庄司氏が語る(2009/10/8)
第27回 RBA野球大会 日曜5日目 記者のどっちも〝勝って〟予想
第27回RBA野球大会日曜ブロック5日目が7月26日、大宮健保グラウンドで4試合が行われる。勝てば決勝T進出が、負ければ予選敗退が決まる。例によって、記者のどっちも〝勝って〟予想。 ( )内の数字は記者のレーティング。先日の水曜ブロック9試合はレーティング上位チームがすべて勝つなどパーフェクト予想だった。
日本駐車場開発(78)-サンフロンティア不動産(78⇒79)
サンフロがやや優勢とみた。依然として投手をどうやりくりするかの課題があるが、二宮は2回くらいなら抑えられることが分かった。末次-内村の中大コンビが機能すれば勝機は高まる。日駐は戦力が読めない部分もあるが、守備にもやや不安がある。意外性のあるチームだけに逆転の目もある。
旭化成リフォーム(84)-青山メインランド(85)
僅差だが、青山メインがやや優勢とみた。先発は速球派の津久井もあるが、ここは安定感がある下手投げの小松崎だろう。最少失点に抑えるはずだ。打線はこれまで2発を放っている加藤が頼もしい存在。旭化成リフォームは期待の新人西井が投げられないと見た。打線が奮起すれば勝機もある。
トーシンパートナーズ(81)-野村不動産パートナーズ(73)
トーシンが優勢。猪俣と塚越の投手が2枚揃っているのは心強い。野村不動産パートナーズは羽尾がヒジ痛で今季絶望。ベテラン小村は緩急を使えば3回は抑えられるはず。あとをどうするか。
鹿島建設(74)-三井不動産(86)
三井不動産が優勢。誰が先発するか不明だが、必勝を期して相澤だろう。打線は若手が元気。三井不動産から何かと受注が多い鹿島にとってはやりにくい相手だが、遠慮はいらない。真っ向勝負を挑めと言いたいがコマ不足。苦戦は免れない。三井の手抜きに期待だ。
オープンハウス快勝 丹羽、隅田、与那嶺が本塁打 川崎は12奪三振
川崎だけじゃないぞ! オープンハウスも3発(左から丹羽、隅田、与那嶺)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
オープンハウス | 3 | 5 | 0 | 0 | 1 | 9 | ||||
ちばリハウス | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 |
4回、2死満塁で三振したちばリ篠原(捕手は隅田)
オープンハウスが圧勝。丹羽、隅田、与那嶺が本塁打を放った。前試合で7回15奪三振の川崎は5回まで12奪三振。最終回は降り逃げを含む4連続三振を奪った。次戦で積水ハウス京葉と決勝T進出をかけて戦う。ちばリハウスは完敗。次戦でミサワ東京と決勝T進出を賭ける。
オープンハウスは初回、先頭の丹羽が2塁打、続く山元の適時打で1点。さらに3番謝敷が四球で出塁しチャンスを広げ、5番隅田の安打と6番光永の犠飛でこの回3点。2回にはこの回先頭の8番与那嶺と丹羽が本塁打し、謝敷と4番平賀が安打したあと隅田が3ラン。野手陣は3つエラーした。
川崎は4安打2失点(自責点1)の完投。最終回には振り逃げを含め4つの三振を奪い、5回で12奪三振。前試合の7回15奪三振と合わせ12回投げて27個の三振を奪った。
ちばリハウスは完敗。3回、敵失から3番篠原の適時打で1点を返し、4回にもこの回先頭の6番橋本の安打と7番宮下、8番の代打小川が四球を選び満塁とし、9番佐藤の適時打で1点。なおも1死満塁で後続が凡退。
〇佐藤監督&川崎 (前回の15奪三振は大会記録に1個及ばず惜しかった。1つくらいごまかしてもよかった)相手がスコアを付けているかもしれないし…(今度、記録が掛かったら振り逃げがいい。捕手と相談してわざとボールを後逸すればいい)…
●小川監督 いやぁ久々に打席に立った。川崎? 言えば書くでしょ。ノーコメント(野球は素人の小川監督から川崎はどうして三振を取れないのか)
〝いやぁ、暑いし、砂塵は舞うし、大変だよ〟怪物川崎も人の子か、4回は下位打線に2安打と2つの四球で1失点
リスト 横浜商大デー 杉山、横溝、小林が3連発 オークラヤ小森 火だるま
横浜商大デーだ リストトリオが4発6打点(左から横溝、小林、杉山)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
リスト | 2 | 8 | 0 | 10 | 20 | |||||
オークラヤ住宅 | 3 | 3 | 0 | 0 | 6 |
オークラヤ 小森 師匠の倉持監督の前に火だるま
前試合でコールド負を喫したリストが鬱憤を晴らすかのように猛打が爆発。横浜商大卒の杉山、横溝、新人の小林が本塁打を放った。初回、舟山が2連続四 球を出すと、すぐ横溝に代えた倉持采配も冴えた。リストは決勝T進出。オークラヤは小森が〝師匠〟倉持監督に一泡吹かせようと先発したが、火だるま。次戦 で長谷工グループと決勝Tの座を争う。
リストは初回、4番横溝が2ラン。2回には1死から1番岩島から田中、海藤、横溝、杉山小林まで6者連続安打、しかも横溝は2打席連続本塁打で、杉山、小林の横浜商大の3連発というおまけつき。4回にもこの回先頭の杉山が内野安打で出塁すると4つの四死球と敵失に杉山の代走で出塁した大坪の2塁打などで大量10点を奪った。
先発の舟山はいきなり2者に連続四球を与えると、倉持監督は横溝に交代。横溝は制球に苦しみながら大量点に守られた。
オークラヤ住宅は久々にかつてのエース小森が先発したが、強打のリスト打線につかまった。
〇杉山 今日は僕と横溝、小林の3連発。みんな横浜商大出身。横溝は2発、僕は2号。小林はいいですよ(杉山の打棒が復活。あとは岩島だけ。岩島は3-1)
〇横溝 僕はもともと投手。打つ方が楽しいので投げなかっただけ
●小森 師匠の倉持さんにいいところを見せたかったが…(小森は少年時代、倉持監督から指導を受けた。「故障もなく無事に投げてこられたのも倉持さんのお蔭」と話したことがある)
3ランを放った松本を迎えるオークラヤ住宅ベンチ
本塁打を放った横溝を迎えるリスト倉持監督
エイブル 初の決勝Tシード権 斉藤-田口の継投決まる 住林無念
3回無死満塁のピンチをしのいだエイブル田口と鈴木捕手
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
住友林業 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 3 | |||
エイブル | 0 | 2 | 0 | 3 | 1 | X | 6 |
住友林業 3回無死満塁の好機に併殺
住林 梶原投手
エイブルが逃げ切り。3回の無死満塁のピンチに先発の斉藤から受け継いだ、今夏の甲子園出場を決めた仙台育英卒の田口がぴしゃりと締めた。エイブルは初の決勝Tのシード権を獲得。住林は追い上げだが及ばず。積和不動産と決勝Tの座を争う。
エイブルは2回、この回先頭の4番荒川卓が四球、2盗塁を決めた後、6番海野の安打と7番野内の敵失で満塁とした2死後、9番斉藤、1番坂木が連続押し出しで2点先取。4回には野内と9番田口の安打に坂木の2点3塁打などで3点を追加。5回には3番松井が本塁打して突き放した。
先発の斉藤は3回、いきなり3連続四球を与えたが、ここで交代した田口が併殺打などでピシャリと締めた。
住林は3塁の無死満塁のチャンスをつぶしたのが痛かった。最終回、5番島袋が本塁打をはなったが、追撃もここまで。先発の梶原が失点を重ねた。
〇堀内監督 3回の無死満塁のピンチを田口がよく抑えてくれた。暑さ対策の記事が参考になった(この日も、投手が突如四死球を出して崩れるシーンがたくさん見られた)
本塁打を放った島袋を迎える住林ベンチ
島袋
三井リアル 決勝Tシード権 3回一挙10点で逆転 ナイス逆転束の間
三井リアルの反省会
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井不動産リアルティ | 1 | 0 | 10 | 11 | ||||||
ナイス | 1 | 4 | 0 | 5 |
ナイス 稲見の満塁弾 束の間 芦沢が崩れる
〝折れは45だよ、3回は無理だ〟ナイス芦沢(通算本塁打記録は間違いなく芦沢。30本くらいか)
三井リアルが逆転勝ち。先発は石谷。ピリッとしなかったが、味方の打線に救われた。松浦は欠場。ナイスは山本がヒジ痛で登板回避。芦沢は2回まで好投したが、3回に痛打を浴びた。三井リアルは決勝Tのシード権獲得。ナイスは伊藤忠ハウジングと決勝T進出を賭ける。
4点を追う三井リアルは3回、この回先頭の1番安田が内野安打、続く岩瀬も安打して好機をつくると、あとは西田、澤村、神、引地が連続四死球で1点差と追い上げ、7番大内の2点2塁打で逆転。その後も死球に9番西村の3塁打、安田の2ランなどが飛び出し一挙10点を奪い試合を決めた。
ナイスはベテラン芦沢が3回に突如崩れた。初回に3番佐藤の同点打、2回には3つの四死球から満塁とし、2番稲見の満塁弾で4点リードしたが、そのあとすぐ大量失点。
〇赤瀬 早大ソフト部出身です。日ハム入りした大嶋の後輩です。ソフトの塁間(18.29m)と野球の塁間(27.431m)が違うので、慣れるのに戸惑いがある
〇石谷 僕のふがいない投球は書かないで
●城戸監督 山本がひじ痛で投げられない
●山本 前回、急になげたのが響いた
三井リアル石谷
満塁弾を放った稲見を迎えるナイスベンチ
安田
三井リアル新人の小林(左)と赤瀬
ミサワ東京神奈川 乱戦制す 鈴木が3点3塁打 ポラス岩瀬打たれる
ミサワ神奈川 清水(左)と渡辺監督
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ミサワホーム東京 神奈川 | 2 | 4 | 2 | 8 | ||||||
ポラス | 1 | 3 | 0 | 4 |
ミサワホーム神奈川が乱戦を制した。ベテラン清水投手が踏ん張り、最後は新人の大沼がぴしゃり。ポラスは岩瀬の力投及ばず。ミサワ神奈川は決勝T進出。ポラスは次戦でスターツと決勝T進出を賭ける。
ミサワ神奈川は初回、1番山田、3番一場の安打と敵失で1点、さらに2死後、6番林の適時打で2点先制。2回には1死満塁から5番鈴木の走者一掃の3塁打などで4点を追加。3回にも4番関の適時打などでダメ押し。
先発の清水は4失点したが、最後は新人の大沼が最後の打者を三振に斬って取った。
ポラスは初回、清水の2塁打で1点、2回には1番上津原の適時打などで3点を返したがそれまで。
試合は3回までで時間切れ。砂ぼこりの影響をもっとも受けた端っこの「日の丸」だったためか。
〇渡辺監督 相手の岩瀬投手はいい投手だが、8安打も放った
〇藤原 地を這うようなすごい球が飛んできた(清水の打球について)
〇清水 完ぺきに打たれた(清水には、相手の清水は要注意と言ったはずなのに)
〇石部 前回3ベースを放ったとき肉離れ。9月には出られるはず
〇大沼 一人だけ三振に斬った。ストレート? 120キロくらい
〝こうやって打ったんだ〟ミサワ神奈川 鈴木(鈴木はスイッチヒッターか)
ミサワ神奈川の祝勝会
ミサワ期待の新人 並木(左)と大沼(本体のミサワホームは高齢化が進む一方なのに、ミサワ東京はどんどん新人が補強できている)
積水ハウスが大勝 坂本が満塁弾 高橋は5回完封 東急ホームズ完敗
〝城東の後輩よ、頑張ってくれ。俺は甲子園に行ったんだぞ〟満塁弾を放った積水坂本
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
積水ハウス | 1 | 9 | 0 | 3 | 1 | 14 | ||||
東急ホームズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東急ホームズ 3安打のみで完敗
東急ホームズ佐藤匠
積水ハウスが大勝。高橋が5回完封。坂本が満塁弾を放った。次戦でセキスイハイム不動産と決勝Tの座を争う。東急ホームズは大和ハウスと決勝T進出を賭けて戦う。
積水は初回、3番新井の2塁打で先制。2回には13人攻撃の猛攻で大量9点を奪い試合を決めた。この回、1番坂本が右翼超え満塁弾を放ち、その後も5番小橋、6番山本、8番坪井も長打を放った。坪井は3安打猛打賞。4番真田のみが2-0、2四球で全員安打を逃した。
東急ホームズは完敗。放った安打は1番松本、2番山口、7番本多の3本のみ。
満塁弾を放った坂本
積水ハウス〝戦力外〟の寺島 積和に移籍
積水ハウスから積和不動産に移籍した寺島
試合を観戦していた私服姿の積水ハウス寺島が記者に声を掛けてきた。「僕、次の試合から積和の選手として出場します」「えっ、トレード」といぶかる記者に「いえ、戦力外です」と答えた。
寺島はこれまでチームのピンチを再三救ってきた。寺島が積和に異動すれば、間違いなく積和のエースになれる。積和の次戦は住林。レーティングはまだまだ差があるが、寺島が投げれば最少失点に抑えられる。打線が奮起すれば勝機も生まれる。面白い戦いになりそうだ。
〝4人の息子がみんなプロに行ってくれたら俺は左団扇だ〟積水ハウス植田と10歳の「プロ野球選手」が夢の次男の息子さん。(この日の植田は2-1、1打点。それにしても子ども4人とは表彰状あげたい)
西日の逆光と砂塵とつるつるてんの稲木の頭にカメラも異常反応したのか どうしてこんな写真になったのか(稲木は2-0だったが、外野まで球を飛ばした。かすかに産毛のようなものがあるが、これから成長するのか)
リバブル そつない攻めで4連勝 藤巻が巧投 8年振りシード権
決勝打を放ったリバブル山田
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東急リバブル | 0 | 2 | 1 | 1 | 4 | 8 | ||||
セキスイハイム不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 |
セキスイハイム不動産 最終回の猛攻及ばず
ハイム不動産 井上
東急リバブルが無傷の4連勝で第19回大会以来8年ぶりに決勝Tのシード権を獲得。藤巻投手は小気味いいピッチングで4回まで3四球を与えたのみで、完璧 に抑えたが、足を怪我したためか5回に突如崩れ、6連続四死球などで5失点した。セキスイハイム不は積水ハウスと次戦で決勝T進出を賭ける。
リバブルは2回、2つの敵失からチャンスをつくり、9番山田の中堅超え3塁打で2点先取。3回にはこの回先頭の1番河添が死球で出塁、盗塁と敵失で河添がホームを踏み、続く4回にも7番小泉が右翼前安打したのを右翼手が後逸する間に小泉が還り1点追加。5回には4つの四死球と小泉の2点3塁打などで4点を奪い試合を決めた。
藤巻投手は4回まで3つの四球を与えたのみで完璧に抑えた。5回は6連続四死球などで5失点した。
セキスイハイム不動産は最終回、藤巻の乱調で5点を返したが、拙守で新人の井上投手を見殺し。井上の自責点は5回の4点のみ。ノーヒットに抑えられた。
〇大槻監督 藤巻? 後で知ったのだが、最終回は怪我の影響だったようだ
〇山田 藤巻がいい? 投げ方を変えた
●ナイン プレッシャー? 全然ない(勝てばシード権を獲得できたのに、まるで緊張感がなかった)
リバブル藤巻 ノーコン病克服
惚れ惚れする投球内容
リバブル 藤巻
リバブル藤巻の巧投が光った。相手が〝格下〟のハイム打線とはいえ、初回に2死から四球を2つ出したが、5番酒井を三振に切って取ると、あとはスイスイ。4回まで奪った12のアウトのうち三振、投手フライ、投手ゴロ、捕手の邪飛で8つ。内野飛球とゴロが2つに、外野飛球が2つ。完璧な内容だった。
投球フォームが変則で、上げた左足を途中で少し止め、横手投げからピュッとひねるような投げ方をする。打者としてはタイミングを取るのが難しく、打ち損じする。2段モーションを指摘されたことはないようだ。
山田捕手が「投げ方を変えた」と、藤巻投手がよくなった理由を明かした。前の試合では猪股が「藤巻がよくなっているので、後ろを心配することがなくなり安心して投げられた」と話した。
◇ ◆ ◇
藤巻がデビューしたのは3~4年前か。素晴らしく速い球を持っているが、突如として制球を乱す弱点もある投手だった。
その後も制球難は解消されず、後からデビューした谷貝にエースの座を奪われた。大事な試合での藤巻の登板はなくなった。コントロールを重視するあまり、球に威力がなくなっていた。
ところが、谷貝は今年初めに退社。藤巻が投げざるをえない状況にチームは追い込まれた。
記者は、藤巻がノーコン病を克服しないと決勝T進出は難しいと読んだ。レーティングも決勝T進出ラインぎりぎりの80にとどめた。
しかし、チームは4連勝で第19回大会以来の決勝Tでのシード権を獲得した。藤巻はうち3勝した。
そういえば昨年だったか。試合後、山田相手に投球練習をする藤巻の姿を見た。今年の開幕前には、大槻監督が見守る中、神宮外苑の屋内練習場で藤巻に身振り手振りで猪股がアドバイスしていた。そのときも藤巻のコントロールは悪かった。
あの時は投球フォームの改造に取り組んでいたのか。藤巻の投球が安定すれば、抑えに猪股がいる。勝利の方程式が完成する。強豪が揃う決勝Tでその真価が問われる。
決勝打を放った山田