東京都 新型コロナ 感染者5日ぶりに50人割る 年代・男女別では20代女性が最多
東京都は5月5日、新型コロナウイルス感染者が新たに58名判明し、うち29人(50.0%)は感染経路不明・調査中と発表した。感染者が50人を下回ったのは4月30日以来5日ぶり。累計感染者数は4,713人。
年代別では20代の13人が最多で、男女別では20代の女性の9人がもっとも多かった。
新型コロナ禍 わが国の社会を映す鏡 〝働きバチ〟男性としなやか女性 都の罹患率(2020/5/4)
新型コロナ感染死亡者 性別も年代も死亡日も開示されない現実 ファシズムでないのか(2020/5/3)
東京都 新型コロナ感染者 人口10万人当たり25.7人 罹患率は90代、20代の順(4/24)
東京都 新型コロナ 2日連続100人下回る 10代以下はゼロ 70代以上41%に
東京都は5月4日、新型コロナウイルス感染者が新たに87人判明し、うち感染経路不明・調査中が22人(25.3%)と発表した。感染者は2日連続して100人を割った。10代以下が4月21日以来13日ぶりにゼロになったが、70代が36人で41.4%に上った。
新型コロナ禍 わが国の社会を映す鏡 〝働きバチ〟男性としなやか女性 都の罹患率(2020/5/4)
新型コロナ感染死亡者 性別も年代も死亡日も開示されない現実 ファシズムでないのか(2020/5/3)
東京都 新型コロナ感染者 人口10万人当たり25.7人 罹患率は90代、20代の順(4/24)
新型コロナ禍 わが国の社会を映す鏡 〝働きバチ〟男性としなやか女性 都の罹患率
別表は、東京都の5月3日現在の新型コロナウイルス感染者4,568人の人口10万人当たり罹患者(率)を年代別・男女別にみたものだ。
都全体の罹患率は32.8人で、年代別では90代以上の72.7人がもっとも高く、20代の46.9人、30代の42.1人の順。罹患率が低いのは10歳未満の6.0人で、10代の6.6人が続く。
罹患率を男女別にみると、90代以上の女性の73.6人と90代以上の男性70.1人が突出しており、次に高いのは20代の女性の48.6人。以下、20~80代の男性が40人台で続き、女性は90代以上と20代を除き20~30人台となっている。
◇ ◆ ◇
新型コロナが人種、性別、年代、貧富、美醜を問わず〝平等〟に襲い掛かるとすれば、このデータはある意味ではわが国の社会のありようを映し出している。
根拠が示せないのでいい加減なことは言えないが、90代以上の感染率が高いのは明らかに自己治癒力・再生力が衰えているからと読める。基礎疾患を抱えている人の重症化率・死亡率が高いのもそのためだ。
一方で、10歳未満、10代の罹患率が極端に低いのはいま一つ理由が分からない。「3密」「8割削減」効果かもしれないが、子どもだって父母、兄弟姉妹、祖父母、友人らとの密接接触は多いはずだ。PCR検査が少ないためか、それとも無症状のまま治癒するケースが多いためか。都の情報開示が少なすぎるのでよく分からない。
20代の女性の罹患率がなぜ高いのかは容易に理解できる。これも確たる証拠はないが、小池都知事が「3密」の典型例として繁華街の飲食店、バーなどの接客業を真っ先に指摘した。そのことと関連があるはずだ。
もう一つ、注目したいのは10代の男性の罹患率が4.9人なのに対して10代の女性は8.3人と上回っている点だ。10代といっても小学生から大学生・社会人まで幅は広い。女性の罹患率が高いのは前述した接客業と何らかの関連がありそうだ。
働き盛りの男性の罹患率が高いのは説明するまでもない。〝働きバチ〟そのものだ。コロナ禍でも強か(しなやか)でたくましい女性像が浮かび上がる。平塚らいてうの「元始女性は太陽であった」の名言を思い出した。コロナ後は、女性があらゆる面で主導権を握るような気がしてならない。
東京都 新型コロナ 新たな感染者は91人
東京都が5月3日、新型コロナウイルス感染者が新たに91人判明し、うち46人(50.5%)が感染経路不明・調査中と発表した。累計感染者数は4,568人となった。
新型コロナ感染死亡者 性別も年代も死亡日も開示されない現実 ファシズムでないのか(2020/5/3)
東京都 新型コロナ感染者 人口10万人当たり25.7人 罹患率は90代、20代の順(4/24)
新型コロナ感染死亡者 性別も年代も死亡日も開示されない現実 ファシズムでないのか
東京都が公表した5月2日の死亡者リスト
新型コロナウイルスに斃れた犠牲者の方々には心からご冥福をお祈りいたします。ご遺族・ご家族の方々にはお悔やみもうします。同時に、われわれはこれでいいのか社会に問いたい。この記事は、すべての犠牲者とご遺族・ご家族への弔意でもあり、暗黒社会そのもののいまの社会に対する怒りの表明だ。
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東京都は昨日(5月2日)、新型コロナウイルス感染症による死亡者が15人確認されたと別紙の通り発表した。
別紙はA4のペラ紙1枚に死亡者の番号、性別、居住地、診断日、死亡日が記載されている。
ところが、死亡者15人のうち各欄が全て記載されている人は5人しかなく、8人は診断日と死亡日は空欄で、残りの2人は死亡者番号しかない。全て空欄だ。
記者はこのペラ紙に愕然とした。いつ感染したのかもいつ死んだのかも、男か女か、年齢も明らかにされずただ番号だけ振られて死んだ人の尊厳はどうなるのか。人の命が軽んじられていないか。
その理由は聞かなくたって分かる。都は、(データを公表していない理由として「感染による偏見を恐れる遺族もいて理解を得るのが難しい。近所にも伏せていたいのに、公表されてしまうと推測されるのではないかといった心配もある」(5月3日付朝日新聞)と話しているように、故人や遺族・家族のプライバシー、個人情報に配慮してのことだろうと推測される。
しかし、これは明らかに間違いだ。人の命にかかわる問題だ。どのような法に照らし合わせて、このような人を人として扱わない非情なことができるのか。きちんと説明していただきたい。感染を隠ぺいしようという雰囲気を政治が醸し出しているように思えてならない。
病院に行く途中で倒れて路上で亡くなった事例も報告されている。早期診断、治療を施していれば救われた命かもしれない。情報の非開示は、人の命をないがしろにする姿勢が透けて見える。
この現実は、例えが適当ではないかもしれないが、収容者番号だけ付けられてガス室に送り込まれ闇に葬られたアウシュヴィッツとどこかつながりはしないか。
怖いのは、こうした非常識・無情を許容するわれわれ市民がいるということだ。まるで〝犯人捜し〟をするように、感染者を明らかにするよう集落ぐるみで自治体に迫るところもあることが報じられたし、あろうことか、患者が発生した家に石を投げ、落書きをする人がいたとも聞く。
これはもう完全なファシズムだ。あのヒロシマ・ナガサキ、オキナワも、東日本大震災も犠牲者を徹底して探し出し記録に留め、慰霊碑に名を刻んでいるではないか。その真逆のことがわが国でいま蔓延している。コロナ以上に怖い。
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同じように考える専門家の方もいるようだ。一人は、三重県出身で元厚生労働相の医師・坂口力氏だ。
坂口氏は、新型コロナの感染が広がる状況について4月17日付朝日新聞の取材に次のように語っている。
「新型コロナと、慢性疾患のハンセン病は病気としての性質は異なりますが、今起こっている差別的な状況やその原因は基本的に同根だと思います。
ハンセン病については、国が『この病気にかかった人は隔離しなくてはいけない』という間違ったメッセージを社会に送り、あれほど大きな人権問題に発展しました。人々は正しい知識を伝えられていないため、『遺伝する』『感染しやすい』などと考えました。患者だけでなく、その家族も何世代にわたって冷たい目で見られ続けました。
新型コロナに感染しても多くの人は症状が治まり、もとの生活に戻ります。『病気そのものに対して排除の動きをとってはいけない』というメッセージを政府が送り、国民も認識しなければなりません。
新型コロナの感染者に関する国のデータを見ても、症状がある人の多くは軽症で、重症化しても回復している人が少なくありません。国は、病気の特徴を踏まえて「克服すれば正常になり、後に何も残るものではない」ということも伝えてほしい。今は、自分たちがやろうとしている政策の説明に全力をあげている印象を受けます。
差別や偏見をうまないためにも病状についての説明が大事だと思います。自治体のトップも『不要不急の外出自粛』などを訴えるだけでなく、丁寧に説明する必要があると思います。
差別や偏見が起こりつつある事態には注意する必要があります。だれもが感染者になり得ることを忘れてはなりません。どんな立場になっても互いが手をさしのべる。『あたたかい社会』をつくるため、苦しんでいる人を現在と今後の社会でどう支えるかを考えることが大切です」
もう一人は、著書「ファシズムの教室」「愛と欲望のナチズム」などで知られる甲南大学・田野大輔教授だ。
田野氏はやはり5月2日付朝日新聞記者の「新型コロナウイルスの感染者が発生した大学に脅迫電話をかけたり、県外ナンバーの車に傷をつけたりする『コロナ自警団』のような人が現われています。なぜだと思いますか」という問いに対して次のように語っている。
「私は、権威への服従と異端者の排除を通じた共同体形成の仕組みのことをファシズムと呼んでいます。こうした『自警団』的な行動は、今回の『コロナ禍』のように、社会に大きな不安が生じたときに生じやすい。公的な対策が不十分な中で、多くの人が自己防衛の必要にかられ、他人に過度の同調を要求するようになります。政府が『自粛』要請という形で、個々人に辛抱を強いることで問題を解決しようとしていたことが、結果的に人々の不安を増大させ、異端者への激しい非難を引き起こしたともいえるでしょう」
「(ドイツでは)当初、一部でアジア人への差別的な言動が生じましたが、感染が拡大してからは、そうした動きはありませんね。早い段階で、政府が外出制限・休業補償などの対策を打ち出し、国民の支持を得たからでしょう。テレビや新聞の報道でも、感染を個人的な問題ととらえる視点が全くありません。個々人に責任を押し付けようとする日本とは対照的です。
日本では、政府が『自粛』要請というあいまいな対策で危機をやり過ごそうとしたために、多くの人々の間で不安が高まっていますが、それが異端者をたたこうとする言動につながっているんだと思います。これを防ぐには、人々の不安を解消できるような明確な対策を打ち出すしかありません」
オオアマナ(大甘菜)とカタバミの一種
東京都 新型コロナ 感染者2日連続して100人超 分布グラフは拡大期と酷似
東京都は5月2日、新型コロナウイルス感染者が新たに160人判明し、うち74人(46.3%)が感染経路不明・調査中と発表した。感染者は2日連続して100人を超え、70代以上は10日連続して20%以上を占めた。また、死亡者は1日としては過去最多の15人に上ったことも報告された。
性別では、男性68人(42.5%):女性92人(57.5%)。年代では20代の29人が最多で、50代の28人が続く。男女別では、20代の女性が24人で最多。性別・年代分布グラフは感染拡大期と酷似している。
東京都 新型コロナ感染者 人口10万人当たり25.7人 罹患率は90代、20代の順(4/24)
東京都 新型コロナ感染者3000人突破 最多は30代10~20代・80~90代女性は男性上回る(4/20)
全国の新型コロナ感染者 約7,500人 1週間で80%増加 厚労省(4/14現在)
東京都 新型コロナ 3日ぶりに100人超 70代以上が4割占める
東京都は5月1日、新型コロナウイルス感染者が新たに165人判明し、うち47人(28.5%)が感染経路不明・調査中と発表した。感染者が100人を超えたのは3日ぶり。年代では80代の30人が最多で、4月12日に中野江古田病院の院内感染が報じられたときの26人を超えた。
性別では、男性75人(45.5%):女性90人(54.5%)。4月25日以来6日ぶりに女性の感染者数が男性を上回った。年代では、80代の30人(男性15人:女性15人)が最多で、30代の27人(男性13人:女性14人)、20代の22人(男性9人:女性13人)の順。70代以上が66人で全体の40%を占めた。昨日(4月30日)も70代以上の比率は39.1%だった。
墨田区は1日、「山田記念病院」で入院患者ら43人が感染したと発表した。
東京都 新型コロナ感染者 人口10万人当たり25.7人 罹患率は90代、20代の順(4/24)
東京都 新型コロナ感染者3000人突破 最多は30代10~20代・80~90代女性は男性上回る(4/20)
全国の新型コロナ感染者 約7,500人 1週間で80%増加 厚労省(4/14現在)
「引き続き現在の枠組みを継続すべき」 新型コロナ対策専門家会議・尾身氏
政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は5月1日、記者会見し、尾身茂・副座長は、感染数はピークの4月11日から減少傾向にあるが、期待していたほどの下がり方カーブではなく、引き続き現在の枠組みを継続すべきと述べた。その理由として、医療体制がひっ迫しており、クラスター対策も極めて疲弊していることを上げた。
一方で、現在の対策を継続すれば、早期検査・診断、重症化患者の予防策に明るい兆しもみられると語った。
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記者は素人だが〝クラスターを叩く〟、つまり感染源を徹底して明らかにすることが感染拡大を防ぐ重要なポイントくらい理解できる。
ところが、東京都の場合、4月に入ってからの感染経路不明・調査中はほとんど毎日5割を突破し、7~8割に達した日も少なくない。
尾身氏は今日の会見でクラスター対策班は「極めて疲弊している」と語った。その通りだろうと思う。現場の人は、感染場所を特定するために一人ひとり接触者を辿る作業を行っているはずだ。
疲弊しているのは分かるが、ならばどうして人員を補強しないのか。政府も都もクラスター対策班に関する情報をほとんど開示しない。マンパワーだけの問題ではないと思う。現場を大事にしない姿勢に問題がある。
足手まといになるだけだろうから取材を申し込まないが、もっと若く体力があったらクラスター現場を徹底して取材してレポートする。くやしくてしようがない。
東京都 新型コロナ 8日連続して高齢者比率20%以上/介護従事者にも支援を
東京都は4月30日、新型コロナウイルス感染者が新たに46人確認されたと発表した。うち15人(32.6%)が感染経路不明・調査中。感染者は前日の47人に続き2日連続して50人を割った。一方で、70代以上の高齢者は18人で、全体の39.1%に上った。
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これまでも指摘してきたことだが、院内感染と高齢者施設でのクラスターが増加しているのが気掛かりだ。別表は、70代以上の感染者の推移を見たものだ。
4月30日現在の全感染者4,152人のうち70代以上は746人(18.0%)だ。多いか少ないかはともかく、4月1日以降の感染者数と比率を見ていただきたい。4月12日の74人(44.6%)が突出しているのは中野江古田病院で大量の感染者が判明したためだ。
その後、感染者比率はほぼ20%を割っていたが、23日に27.6%に達したのをきっかけに8日連続して20%を超え、昨日(30日)は39.1%に跳ね上がった。これは、江東区の特別養護老人ホームで職員を含む39人の感染者が判明したことに起因すると思われる。
詳しいデータはないが(厚労省に問い合わせ中)、最近の感染者でもっとも多いのが医療・介護従事者ではないか。これまで院内感染の事例は337人報告されており、70代以上の感染者を合わせると相当数にのぼるはずだ。
病院・高齢者施設の高齢者を中心とする患者・入居者の感染をどうして防止するかが重要だと思う。患者・入居者自身が感染源となるのはまずありえない。外出は散歩くらいだろう。
だとすると、職員を感染から守ることしか有効な手段はなさそうだ。だが、しかし、職員も家族があり生活がある。〝外界〟から遮断するわけにはいかない。
記者は特養と有料老人ホームにそれぞれ一泊して取材したことがある。特養の取材を終えてからどっと疲れが出て半日寝込んだ。特養の職員の方が「オンとオフ、この切り替えができない人は自分が狂う」と話したのがいまでも忘れられない。しっかりした支援策が必要だ。
令和2年3月の住宅着工 前年同月比7.6%減の7万戸 持家、貸家、分譲住宅とも減少
国土交通省は4月30日、令和2年3月の住宅着工動向を発表。総戸数は前年同月比7.6%減の70,729戸で、9か月連続の減少となった。内訳は、持家が22,327戸(前年同月比0.3%減、8か月連続の減少)、貸家が26,545戸(同6.6%減、19か月連続の減少)、分譲住宅が21,220戸(同16.1%減、5か月連続の減少)。分譲住宅の内訳はマンションが9,500戸(同28.7%減)、一戸建住宅が11,616戸(同1.0%減)。