東建グループ 都内初の介護付き有料老人ホーム「四谷」にオープン
「グレイプスウィズ四谷」
東京建物の子会社、誠愛苑は11月21日、東建グループ初の都内の介護付有料老人ホーム「グレイプスウィズ四谷」を11月23日開業すると発表した。
物件は、東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩5分、新宿区大京町に位置する5階建て全48室(定員52名)。専用面積は18.17~30.73㎡。利用権方式。前払方式を利用した場合、入居一時金は900万~2,100万円、月額費用(家賃・管理費・食費)は209,520円~384,520円。月払いを選択した場合の月額費用は約54万~57万円。共用部は食堂、ファミリーリビング、バーカウンター、ラウンジ、相談室兼応接室、健康管理室、喫煙室、2階ダイニング、機能訓練室、ビューティサロン、個人浴室など。建物所有者は東京建物、運営事業者は誠愛苑。施工は大末建設。
各フロアにラウンジ浴室を完備。廊下幅は1800ミリ。各居室に車椅子対応のトイレ、洗面、収納、介護用電動ベッドなどを備えているのが特徴。
東京建物グループは、東京建物シニアライフサポートがサービス付き高齢者向け住宅「グレイプス」を首都圏に15か所1,271戸、2014年に東建グループ入りした誠愛苑が有料老人ホームをさいたま市内に3か所167室をそれぞれ運営している。
バーカウンター
ピアノ演奏
二人入居を想定したモデルルーム(30㎡)
◇ ◆ ◇
有料老人ホームは結構取材したが、介護付き有料老人ホームの取材は初めてだった。わからないことは書かないほうがいいのだが、前払いプランを選択したときの一時金の額に驚いた。坪単価は300万円をはるかに突破する。入居後3カ月で30%が、5年で全額が償却される契約だから、月額費用を加えると年間最大で実質的に1,000万円くらいかかる計算になる。
しかし、ホスピスの場合、月額100万円くらい掛かる施設もあると聞くから、妥当な額なのかもしれない。
ある同業記者が「都心だろうが郊外だろうが要介護度の高い人には関係ないのでは」と質問した。なるほどと思ったが、関係者によると本人以外にも親族の意向でこのような都心部の高級介護施設を利用するニーズもあるのだそうだ。
感心したのがバーラウンジだ。昔懐かしい〝だるま〟〝ジョニ赤〟などが棚に並んでいた。ショット売りではなく、近くにある酒屋から入居者(親族)が購入してボトルをキープして飲めるようにするのだという。その代わり、介助費用として1時間1,500円を負担するシステムになっている(ある同年代の記者はホステス料金と呼んだ)。胸やお尻に触ったらどうなるのだろう。介助費用に含まれるのか。
凄いと思ったのが、介護の資格も持つプロがグランドピアノの生演奏をすることだ。週に1回、音楽療法として入居者の誕生祝いなどに好きな音楽を演奏するのだそうだ。効果があるという。
◇ ◆ ◇
いま、この記事を書いていて、さらに驚いたことがある。何とある業界紙が「優良老人ホーム」という見出しを付けているではないか。記者は「有料老人ホーム」「特別養護老人ホーム」の呼称はやめろと以前から主張してきた。「無料」の老人ホームなどあるわけがないし、「特別養護」もまた何が「特別」なのか意味不明。歳を取ればみんな身体、精神に異常を来す。「特別視」するのは差別だ。
しかし、さすがに「優良老人…」は書きすぎだ。暗に「不良」が多いことを意図的に匂わしているのかもしれないが、ブラックジョークがきつすぎる。(その記事を書いたはずの記者は同年代。ついに小生と同じボケが始まったか)。今年の流言飛語大賞にノミネートされるのは間違いない。
二人とも取材記者(「撮っていいよ」と了解済み)
共用部は大幅改修 三井不動産「ホテル ザ セレスティン東京芝」開業
「ホテル ザ セレスティン東京芝」
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは11月21日、「ホテル ザ セレスティン東京芝」を11月28日にリブランドオープンすると発表した。
「ザ セレスティンホテルズ」は、滞在そのものが旅の目的となる「デスティネーション型ホテル」を目指す新ホテルブランドで、「東京芝」は今秋に新規開業した「ホテル ザ セレスティン京都祇園」と「ホテル ザ セレスティン銀座」に続く3軒目となる。
「東京芝」は、2002年に開業した「セレスティンホテル」をハード、ソフト両面で刷新したもの。薩摩藩江戸上屋敷跡地という歴史的ゆかりのある地に所在することから、「CROSS OVER TOKYO」をコンセ プトに「伝統と革新」「欧米文化と日本文化」などを融合・昇華させ、インテリアデザインなどに取り入れたのが特徴。「ザ セレスティンホテルズ」初となる直営のフレンチ・ダイニング「ラ プルーズ東京」に改装するとともに、リラクゼーション・スパとフィットネスルームを設けた。
施設は、都営地下鉄三田線芝公園駅から徒歩約1分、港区芝3丁目に位置。客室は約21㎡のスーペリアダブル(96室)、約19㎡のモデレードダブル(54室)、約28㎡のスーペリアツイン(40室)など243室。インテリアランドスケープデザインは日建スペースデザイン。
21日行われたプレス説明会・見学会で、三井不動産ホテル・リゾート運営部長・奥田茂雄氏は「ザ セレスティンホテルズのネーミングは決まっていたわけではなく、結果として冠するようになった。関係者にとって感無量、非常にうれしい。『京都祇園』『銀座』はスタートが不安だったが、大変好評をいただいている」と話した。
また、三井不動産ホテルマネジメント社長・足立充氏も、「京都祇園」「銀座」とも「確かな手ごたえを感じている」と語った。
壁面アート
「KOMON SCREEN」
ロビー
ルーバー(奥行きが異なるのがわかる)
◇ ◆ ◇
従前の「セレスティンホテル」がどのような施設だったのか全然知らないので何とも言えないが、関係者や宿泊経験がある同業の記者などによると、共用部はかなり大幅な改修を行ったようだ。
その代表が説明会場ともなったロビーだ。天井高は約7mで、江戸の桜とかつて薩摩藩の江戸上屋敷があったところから江戸の桜と薩摩藩主島津家の家紋をモチーフにした江戸小紋柄の間仕切り「KOMON SCREEN」(アルミ製)や薩摩切子細工を表現した壁面アート「KIRIKO WALL」が印象的で、天井部分のルーバーも大きさを変えることで見る方向で表情が異なるように工夫している。見事というほかない。
また、黒薩摩焼をイメージしたタイルを採用しているほか、亀甲つなぎをモチーフにしたオブジェや実際の大島紬などを展示している。廊下には行燈や薩摩切子をイメージした照明が多用されている。
しかし、客室は、ルームサービスを初めて取り入れたほか天然素材をふんだんに用い、切子細工、寝具、アメニティなどに工夫を凝らしているのはよく理解できるのだが、洗面化粧室はいわゆる三点セットなど従前のものがそのまま使用されている。物は言いようだ。関係者は〝メリハリ〟と説明したが、記者は〝落差〟を感じた。
「京都祇園」。8月に取材したとき、開業記念のため〝日本一の朝食付きで〟1室26,000円くらいで宿泊できると聞いたので、紅葉がきれいな11月に泊まろうと決めていた。ところが、10月末にネットで調べたら1室50,000くらいになっていた。なので諦めた。シーズンに貧乏人は京都には行くなということだろうが、かといって夏や冬の京都も行くものではない。お金持ちと外国人に任せよう。それにしてもホテルの料金体系はどうなっているのか。奥田氏は「ADRは2万円を目指す」と語った。
ラウンジ
クッション・ヘッドボード
〝RBAの星〟三井不動産・志村亮氏(51)が12年ぶり登板 抜群の制球力健在
三井不動産・志村投手(三郷・サンケイグラウンドで)
昨日、RBA野球大会で三井不動産・志村投手(51)が完投勝ちした記事を書いたが、野球関係者以外の方にも読んでいただきたいので「こだわり記事」欄にも紹介する。
この日(11月19日)、志村投手は外から内へ、内から外へ、面白いように変化球を操り、菱重プロパティーズ打線を手玉に取った。早大野球部主将-三菱重工入りした菱重の主砲・義積(38)は「志村さんの球を打てるなんて」と試合前から舞い上がり3打席凡退。やはり三菱重工出身の相手佐藤投手は何を勘違いしたのか1、2打席とも四球(志村氏はRBA打者としては並=失礼)を与えた。味方の南光院捕手は「志村さんの球を受けることができるなんて」と声を詰まらせた。
さて、名前だけでRBA関係者を感激させる志村氏はいったい何者か。
プロ野球読売巨人軍は昭和63年、ドラフトで慶大の左腕・志村亮投手を1位指名することを決めていた。当時、闇とされていた契約金は2億円とも言われた。
志村氏は桐蔭学園時代から注目されていたが、花開いたのは慶大に入ってから。絶妙の制球力が持ち味で、大学4年のとき、5試合連続完封を達成し、58年ぶりにリーグ記録を更新。通算勝利数31勝(17敗)は、同じ慶大卒の藤田元司氏(2006年没)、早大から日本ハム入りした斎藤佑樹投手らと同じ歴代13位タイだ。
ところが、志村氏はドラフト直前「野球は趣味で」の名言を残し、三井不動産に入社した。プロ球界内外が騒然となった。〝巨人 大鵬 卵焼き〟はさすがに色あせていたが、まだ〝球界の盟主〟に君臨していたときだ。巨人に入団したくて他球団の指名を拒否した選手はたくさんいたが、その逆はほとんどいなかったからだ。〝アンチ巨人〟の西武ファン(もちろん不動産業界ファン)の記者は快哉を叫んだが。
同期入団のプロには谷繁元信氏(大洋)、川崎憲次郎氏(ヤクルト)、渡辺智男氏(西武)、野村謙二郎氏(広島)らがいる。
そしてバブルが崩壊した平成3年。毎週のように〝マンション大暴落〟〝〇〇が破綻〟〝不動産氷河期に突入〟などの記事を書き、業界から顰蹙をかっていたときだ。公私とも落ち込んでいた記者は、志村氏がRBA野球大会で投げていることを知った。
〝志村さんが投げているなら〟と業界と自分を励まし、慰めるため見学に行った。三井不動産は絶対王者ではなかった。守備力に問題があり、志村投手が好投しても負ける試合もあった。強豪チームは草野球の域を超えていた。〝野球も仕事も〟を実践していた。病みつきになった。〝がんばれRBA〟のタイトルで記事を書き続けた。あれから30年近くになる。継続は力なり。まさか不惑どころか知命を超えた志村氏が登板するなど夢にも思わなかった。
三井不は次の準決勝戦で東京ドーム進出をかけて最強のケン・コーポレーションと対決する。志村氏は果たして投げるのかどうか。三井不が勝てば15年ぶりのドーム進出だ。同期のプロはみんな現役を引退した。アマに引退はない。
東急電鉄「渋谷ストリーム」 グーグル本社機能など全入居テナント決定
「渋谷ストリーム」完成予想図
東急電鉄は11月17日、東横線隣接エリアの地権者などと開発を進めている「渋谷駅南街区プロジェクト」の大規模複合施設「渋谷ストリーム」のオフィス、ホテル、商業施設全て入居テナントが内定したと発表した。全てのオフィス区画にはグーグル合同会社の本社機能が移転入居する。
現地は東横線渋谷駅の跡地。線路跡地を遊歩道として整備し、隣接する渋谷川を官民連携により清流復活水を活用した“壁泉”によって再生、水辺空間を創出するほか、賑わいを代官山方面まで広げていく約600mの新たなストリートを創造する。施設は地下と地上で東京メトロ、東急線の渋谷駅と直結する。
1階から3階が商業施設、4階がサイクルカフェをサポートする育成・創造・文化施設、9~13階が約180室の東急ホテルズのホテル、14~35階が渋谷エリア最大級の約640坪(総賃貸可能面積約14,000坪)のオフィスとなる。収容人数約700人のホールも併設される。
物件は地上35階建て延べ床面積約116,700㎡。用途は事務所、店舗、ホテル、ホール、駐車場など。設計は東急設計コンサルタント(デザインアーキテクト:小嶋一浩+赤松佳珠子/シーラカンスアンドアソシエイツ)、施工は東急建設・大林組共同企業体。竣工予定は2018年夏。
◇ ◆ ◇
別表に渋谷駅周辺のプロジェクトをまとめてみた。トータルで延べ床面積は約1,075,000㎡。東京ドームの約23個分、丸ビルの約6.7棟分だ。どのような街になるのか想像もつかない。
当面の関心事は、旭化成不動産レジデンスのマンションがいったいいくらで分譲されるかだ。計画が明らかになった段階で坪単価800~850万円と予想したが、グーグルが入居することでSOHOの需要が高まることを考えると1,000万円台に乗っても驚かない。
みずほ不動産販売が優勝 銀行系不動産会社 恒例の野球大会
優勝したみずほ不動産販売ナインと応援団
みずほ不動産販売、三井住友トラスト不動産、三菱UFJ不動産販売の銀行系不動産会社3社による恒例の野球大会が11月15日、神宮軟式野球場で総当たりの3試合が行われ、それぞれ1勝1敗となったが、得失点差でみずほ不販が優勝した。2位は得失点差で同じだった三井住友トラストと三菱UFJ不。
親子が敵味方 三菱UFJ片岡(中)の息子みずほ片岡捕手(右)と次男の11歳卓巳くん
あいさつする三菱UFJ不動産販売・竹内社長
左から三菱UFJ、みずほ、三井住友
選手宣誓 三菱UFJ 中山
三菱UFJ不動産販売 4-8 三井住友トラスト不動産
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三菱UFJ不動産販売 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | ||||
三井住友トラスト不動産 | 0 | 0 | 4 | 4 | X | 8 |
三井住友トラスト不動産が逆転勝ち。0-4と劣勢の3回、1死から2番吉川が四球で出塁、続く池田が両チーム通じて初安打を放ち好機をつくった2死後、5番佐藤紀が死球で満塁と攻め立て、ここで6番鈴木、7番大島、8番西井の3連打でこの回4点を奪い同点。
勢いに乗る三井住友は4回、つかれの見える相手小守投手から3連続四球で満塁とし、ここで登板した2番手山口から4番松浦が四球を選び逆転。佐藤紀は内野ゴロで3塁走者は本塁封殺されたが、次打者鈴木が走者一掃の中堅越え3塁打を放ち突き放した。鈴木は4打点、左翼手として美技も披露した。
PL-東洋大の松浦投手(23)は、立ち上がり制球が定まらず5連続四死球を与えるなど3失点し、3回にも自らの失策で1失点したが、徐々に調子を上げ7奪三振、ノーヒットに抑えた。
三菱UFJはまさかの逆転負け。初回、いきなり5連続四死球と6番川島の犠飛で3点先制。3回にも敵失で1点追加し試合を優位に進めたが、同点に追いつかれてからは完全に抑えられた。
帝京野球部出身の先発小守投手は初回、3四死球を与えるなど不安な立ち上がり。2回は三者凡退に切って取ったが、3回に痛打を浴びた。2番手の山口も守り切れなかった。
〇宮本監督 予定通り。(相手投手を)打てると思っていた。もちろん優勝を狙う。鈴木の美技? 昨年はあいつで負けた
〇鈴木 昨年は2つフライを落とした。今年は練習をしっかり積んできた
〇松浦 (野村不動産アーバンネットの中川さんはご存知か)知ってますよ、わたしより2歳上。守備がうまかった。(PLの)廃部はわたしが卒業して決まった
〇吉川 専修大学玉名高のとき、甲子園に出場しました。わたしは1塁コーチャー。試合は、準優勝校に負けて1回戦敗退しました
●竹内伸行社長 恒例の野球大会。快晴ではないが、皆さん練習の成果を発揮し、日々の仕事のストレスを発散していただきたい。ただし、労災は適用されませんのでケガには注意してください(試合前、幹事会社としてあいさつ)
●中山主将 難なく四死球で得点できたので、その後は早打ちになっちゃった。もっと厳しく攻めるべきだったか…
三井住友 松浦投手(左)と鈴木
みずほ不動産販売 1-4 三菱UFJ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
みずほ不動産販売 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||
三菱UFJ不動産販売 | 1 | 0 | 0 | 3 | X | 4 |
三菱UFJ不動産販売が快勝。初回、先頭の小守が先制弾を放ち、4回には敵失から決定的な3点を奪い逃げ切り。蒔井投手が好投。みずほ不動産販売は完敗したが、最終回敵失から1点を返したのが、終わってみれば値千金の得点となった。
三菱UFJは初回、いきなり小守が本塁打。3回には敵失と7番中山の2塁打で無死2、3塁のチャンスを作り、9番川島が右翼越え3塁打し、敵失も誘って3点を追加。
みずほは最終回、敵失で1点を返したが8残塁の拙攻。丸山投手の力投(自責は2点)も及ばず。
〇竹内社長 (相手片岡捕手の御社社員のお父さん片岡さんはどっちを応援しているんですかね)もちろんうち。給与の出どころですから
〇川島 スライダーは打てないから、ストレートだけを狙っていた
〇木下 …(この日、5打席1死球4三振)
△三井住友・宮本監督 みずほの木次谷はうちの部長の息子
2点3塁打を放ち、敵失で生還した三菱UFJ川島
この日4三振の木下
三井住友トラスト不動産 0-5 みずほ不動産販売
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
三井住友トラスト不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
みずほ不動産販売 | 2 | 0 | 3 | 0 | X | 5 |
みずほ不動産販売が完封勝ち。丸山投手が3安打に封じた。打線が少ないチャンスをものにした。三井住友は1点が遠かった。
みずほは初回、先頭の鈴木が四球を選び、2番木次谷が安打し、それぞれ暴投で進塁した1死満塁から死球と内野ゴロで2点先制。3回には2死から四球と6番頴川、7番宮里の連打などで貴重な3点を追加した。
丸山投手は、この日2試合目にもかかわらず最後まで球威が衰えず完封。
三井住友は2回の2死2、3塁、5回の2死1、2塁の好機生かせず。松浦投手は1試合目と同様、初回に制球を欠いた。
三井住友 宮本監督
〇田中信哉社長 それぞれ実力が拮抗したいい試合ばかり。一番いいところをもらってとても幸せ
〇高畠専務 バッテリーの勝利(「専務はゴルフがうまい。シングル」と田中社長)
〇中根監督 あれはいい狙い(3回、この回先頭の片岡が死球で出塁し、2盗を決め、さらに3盗は失敗した場面で)
〇片岡 こんなの経験ない(この日、キャッチャーファウルフライを2つ落とし)
〇小森 野球は中学まで(初回の2死満塁、3回の2死2塁でともに三振。チームのムードメーカーとか)
みずほ田中社長(右)と高畠専務
みずほ丸山(左)と片岡
みずほ 小森
三井住友ベンチ
積水ハウス・千葉大 健康増進につながる空気環境 研究第3段階へ 実験棟完成
「エアキス」 実験住宅見学説明会(千葉大学 柏の葉キャンパスで)
積水ハウスと千葉大学は11月9日、同社の空気環境配慮仕様「エアキス」のさらなる健康効果を医学的観点から検証を進める実証実験住宅群が完成したのに伴う発表・見学会を行った。
「エアキス」は、子ども基準で室内の化学物質を大幅に低減するため、ホルムアルデヒドなど5つの物質の濃度を厚労省指針値の2分の1以下に抑制し、設計・竣工・引き渡しの3つのステップで検証を重ねているもので、同社のほとんどの戸建ての標準仕様にしている。2017年4月、同大学と共同して寄附研究部門を設立、今回の発表会となった。
同大学は、2007年に環境改善型予防医学の実践の場づくりと成果を発信する目的で「ケミレスタウンプロジェクト」を立ち上げ、これまでフェーズ2まで様々な実験を行ってきた。
今回の実証実験棟はフェーズ3に位置付けられており、向こう5年間で健康を増進するモデルの構築を目指す。実験棟は一般的な在来木造平屋建て(64㎡)と同社のエアキス実験住宅(64㎡)の2棟からなり、成人、子ども、アレルギー既往歴のある人など多様な対象者による滞在評価実験を行う。
実験棟(エアキス仕様と一般住宅仕様)
様々な機器で実証実験を行う
◇ ◆ ◇
屋内の化学物質が人体へどのような影響を及ぼすか予備知識はないが、悪影響を与えることぐらい容易に想像できる。モデルルームやモデルハウスを見学する際には必ず床材、壁材などの素材をチェックする。ケミレスタウン構想は大賛成だ。
先日も、三菱地所ホームの全館空調「エアロテック」を装備したモデルハウス「ORDER GRAN AKASAKA」に宿泊体験し、その良さを実感した。
しかし、「素晴らしい」といくら叫んでも空気環境の価値を正確に伝えたことにはならない。そこで、同社と同大学関係者に次のような質問をした。
環境価値をわかりやすく伝える指標はないか、たばこの発がんリスクも含めしきい値(しきいち)、閾値(いきち)はあるのか、温度や湿度を測れるように屋内で空気環境も簡単に測れる機器は開発されないのか-という3点だ。
驚いたことに、この質問に対し同大学予防医学センター特任准教授・鈴木規道氏が「空気環境の〝見える化〟は重要課題で、今回の実験住宅棟でも研究を進めている。安価で測れるものを開発したい」と語った。これが実現したら空気環境への関心は飛躍的に高まるはずだ。
閾値については、「エビデンスはどんどん積みあがってきているが、新しい物質が使われるのでわからない部分もある」と同大学予防医学センター長・森千里教授は語り、同大学予防医学センター准教授・中岡宏子氏は「閾値にチャレンジしたい」と意欲を見せた。
予想はしていたが、森氏は「タバコはダメ」とにべもなかった。(後述する愛煙家だった森鴎外とはこの点は全然似ていない)
なるほどと思ったのは同社執行役員 総合住宅研究所所長・石井正義氏の回答だった。石井氏は「空気環境もそうだし、快眠できる空間づくり、おいしく食べられるキッチン、緑の環境、ユニバーサルデザイン(UD)など総合的に研究することが大事」と語った。同社がUDの取り組みでは最先端をいく企業であることは確信を持って言える。
森氏
左から鈴木氏、中岡氏、石井氏
◇ ◆ ◇
「キャンパスを歩いていたら、丸々としたキジが歩いていた。野生の野ウサギもいる…今日11月9日は〝いい空気の日〟。実験住宅のお披露目会にぴったり…100年前、日本家屋と健康に関する医学研究を私の曽祖父、森鴎外が…」登壇した森教授がいくらもしないうちに話した途端、思考が停止した。「…」森先生は少なくとも〝曽祖父〟というフレーズを4回は口にしたが、何を話したのかよく覚えていない。顔ばっかりを眺めていた。確かによく似ている。頭の禿げたところなど(失礼)そっくりではないか。
そこで、もう一人、同じように頭の禿げあがった(たびたび失礼)千葉大名誉教授・古在豊樹氏(元千葉大学長)を思い出した。2012年の記事で次のように書いている。
「古在氏は…われわれ団塊の世代で知らないものはいない哲学者『古在由重』(1901~1990)と顔がダブった。古在由重も頭の毛は薄かったし、丸顔で赤ら顔だった。豊樹氏はそっくりだった」(豊樹氏は息子さんであることが分かった)
効果てきめん 三菱地所ホーム 全館空調「エアロテック」記者も宿泊体験(2017/10/30)
内装木質化は熟睡長く、知的労働も向上 慶大・伊香賀教授が実証(2016/3/22)
みらい・三井不 国内最大級の植物工場「柏の葉スマートシティ」に完成(2014/6/6)
三井不動産・千葉大・パナソニック・みらい「ネットワーク型家庭用植物工場」の実証実験を開始(2012/5/28)
ミサワホーム&青木茂建築工房 千代田区富士見のリファイニング建築見学会に250名
「(仮称)富士見2丁目ビル」解体現場(参加人数は最多300名でカットされた)
青木氏
ミサワホームと青木茂建築工房は11月9日、リファイニング建築手法を用いて築36年の専門学校を賃貸マンションに用途変更する「(仮称)富士見2丁目ビル」の解体現場見学会を行った。約250名が参加した。
リファイニング建築は、リフォームやリノベーションと異なり、囲障設備仕様を更新するだけでなく、建物自体の耐震性や耐用年数を大幅に向上させて長寿命化を図る手法。既存の建物の80%を再利用することで、費用を新築の60~70%までに抑えることを目指している。
今回の計画は、老朽化した専門学校の校舎とその土地をミサワホームが取得し、青木茂建築工房が設計・監理を行い、単身者や共働き世帯を対象にした賃貸マンションに用途変更するもの。
再生に当たっては、既存室内階段室を解体し、鉄骨階段とエレベータを新設、バルコニー、自転車駐輪場を増築し、職員室と教室の一部を減築し、エントランスポーチを計画。また、既存建物の外装タイルを撤去し、新規化粧材は塗壁と板金貼りとして軽量化を図る。
既存建物は、千代田区富士見2丁目に位置する4階建て延べ床面積約868㎡の専門学校。再生の事業主はミサワホーム。設計・監理は青木茂建築工房(建築)、木下洋介構造設計室(構造)、設備計画(設備)。施工は大末建設。竣工は2018年2月の予定。再生後は専用面積28.12~57.55㎡の賃貸住宅16戸となる。
両者は、リファイニング建築を通じて安全で質の高いストック資産の形成に取り組むことで2015年に業務提携。渋谷区の築50年を超える職員住宅を賃貸住宅に再生する「初台」の案件に続き2件目。
青木茂氏は「今回は学校から賃貸住宅への用途変更で、既存建物は大スパンでコンクリートの中性化もそれほど進んでおらず、比較的容易な案件」と語った。
三井不&青木茂建築工房 築52年の市場性ない共同住宅をリファイニングで再生(2017/10/16)
三井不動産 タイ・バンコクで5物件3,900戸の住宅販売開始 2物件に事業参画
三井不動産は11月6日、三井不動産レジデンシャルとの共同出資会社「MITSUI FUDOSAN (ASIA) PTE. LTD.」(所在地:シンガポール)と「MITSUI FUDOSAN ASIA(THAILAND)Co.,Ltd.」(所在地:タイ)を通じ、タイの有力な住宅デベロッパー「アナンダ社」とのパートナーシップにより新たに5物件(計約3,900戸)の分譲住宅の販売を2017年6月より開始するとともに、新たに2物件に事業参画したと発表した。
新たに販売開始、事業参画を決定した7物件はいずれも住宅地として評価の高いエリアに立地。販売を開始した物件の販売は好調に推移している。
これで同社グループのバンコクでの分譲住宅事業は合計20物件、約16,000戸となった。
サンケイビル・伊藤忠都市開発 秋葉原にビジネスホテル143室
「(仮称)秋葉原ホテルプロジェクト」
サンケイビルと伊藤忠都市開発は11月6日、共同で千代田区神田須田町二丁目の神田川に面したビジネスホテル「(仮称)秋葉原ホテルプロジェクト」の開発に着手したと発表した。
JR秋葉原駅から徒歩3分、東京メトロ日比谷線秋葉原駅から徒歩2分、都営新宿線岩本町駅から徒歩1分で、神田川に面しているのが特徴。
物件は、JR京浜東北線・山手線・総武線秋葉原駅から徒歩3分、千代田区神田須田町二丁目に位置する敷地面積425.02㎡、14階建て延べ床面積3,431㎡。客室数143室(ダブル130室、ツイン13室)。設計・施工は東レ建設。竣工予定は2019年2月末。
三菱地所が「メセナ大賞」 アーバネットコーポとポラスが優秀賞 企業メセナ協議会
「メセナ アワード2017」記者発表会(ユニゾ八重洲ビル:フクラシア八重洲で)
左から中村氏、山本氏、江本氏
企業メセナ協議会(理事長:尾﨑元規氏)は11月2日、「メセナアワード2017」の受賞活動7件を発表。「メセナ大賞」に三菱地所の「Shall Weコンサート(出張コンサート)」、優秀賞にアーバネットコーポレーションの「アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション(AAC)」が「アートの玄関賞」、ポラスの「南越谷阿波踊り」が「街が踊る賞」に選ばれた。
「メセナアワード」は、企業による芸術・文化を通じた社会創造の観点で特に優れた活動を顕彰するもので、今回が27回目。選考対象は136件。住宅・不動産業界から一度に3社も受賞したのは初めて。三菱地所は3度目(過去2回は優秀賞)の受賞。
大賞の三菱地所は、障がいのある子どもたちの音楽鑑賞・体験機会を創出する活動として、都内特別支援学校を対象としたきめ細やかな取り組みが評価された。同社は2004年に活動を開始し、これまで76校、1万人以上の児童・生徒が参加している。
「AAC」は、彫刻分野で学生を対象にした前例のない活動であり、新たな才能を見出していることと、経営資源をいかした継続的な支援により、若手の育成に貢献していることが評価された。AACは今年で17回目、応募作品は117作品(94名)に上っている。
「南越谷阿波踊り」は、一企業による地元・公共への貢献として、長年をかけてふるさとづくりに寄与し、地域祭礼へと成長し、祭りを通じて世代間や地域間をつなぎ、地域社会に活気を与えていることが評価された。1985年に第1回を開催して以来2016年で32回目を迎え、8月の3日間で約70万人の観客が訪れる。日本三大阿波踊りの一つになっている。
受賞発表会で三菱地所環境・CSR推進部CSRユニット・中村可奈子氏は「文化・芸術・障がい者支援活動を継続して行っており、受賞は大変うれしい」と、アーバネットコーポレーション管理本部広報・IRグループ・山本文美氏は「継続は力なり。大変光栄」と、ポラス経営企画室室長・江本昌央氏は「始めたときは11連3万人だったのが、いまでは70万人が参加するようになった。今後も地域の文化、交流を発展させていく」とそれぞれ喜びを語った。
三菱地所「Shall Weコンサート(出張コンサート)」
アーパネットコーポAAC 2016年最優秀賞「GEMME」(古川千夏氏)
ポラス 第32回南越谷阿波踊り フィナーレ
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毎週の主催者から取材の案内状は届いていた。記者ももう30年くらい前集中的に取材したことがあるが、いまさら「メセナ」でもないだろうと見送りを考えた。ただ、案内メールには「本メールは建築・不動産・住宅関連メディア様を中心にお送りしております」との一文が添えられてあったので、ひょっとしたらデベロッパーやハウスメーカーが受賞するかもしれないと思い、また、事務所から会場までは歩いて10分もかからないので直線に申し込み、空振り覚悟で出かけた。
会場についてすぐ、ポラスの広報担当者とぱったり出会った。すぐ受賞が読めたのでうれしかったのだが、何と大賞に三菱地所が、優秀賞にポラス、アーバネットコーポが名を連ねているではないか。
受賞したのは、ほかに沖縄タイムズ、ジェイティービー(JTB)、東日本鉄道文化財団、富士ゼロックス(文化庁長官賞)などそうそうたるメンバーがそろっていた。
こんなうれしいことはない。三菱地所のメセナ・CSR活動は結構取材しており、ポラスの南越谷阿波踊りはこの10数年間ずっと鑑賞(半分は酔っぱらって寝ているが)し続けている。アーバネットのこの活動も、始めるとき服部信治社長から話を聞いており、いいアイデアだと思っていた。
今年も南越谷阿波踊りを満喫 ハウスメーカーの住宅広報連絡会(2017/8/22)
三菱地所 企業メセナ活動で文化庁長官賞受賞(2013/11/21)
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