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 東急不動産は5月15日、再生可能エネルギー事業を本格展開し、 風力発電所2カ所を含め北海道から九州・沖縄まで全国25カ所で事業推進すると発表した。

 同社は2014年、香川県で太陽光発電事業に参入して以降、リニューアブル・ジャパンと資本業務提携し、国内最大級の蓄電池併設型発電所「(仮称)すずらん釧路町太陽光発電所」、岩手県一関市の太陽光発電と営農を両立する大規模ソーラーシェアリング事業の着手など、 再生可能エネルギー事業を推進してきた。

 全国25カ所の事業推進による将来完成時の定格容量合計は一般家庭約12.9万世帯分の年間使用量に相当する約450MWとなり、CO2を年間約36万t-CO2 削減する。

 

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 元大京社長、会長の横山修二氏が死去したことに伴い、全盛時の部下で幹部だった安倍徹夫氏(アンビシャス社長)が「日刊不動産経済通信」に追悼文を寄せた。同紙の承諾を得たので、全文を紹介します。

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 とにかくスケールの大きい方だった。どんな状況の時でも、正道を歩む経営をされていた。

 大京が上場した頃、一番辛かったのはシベリアでの捕虜の時代とオイルショックだったと講話されたことがあった。

 「戦時中、学徒動員で徴兵され、戦後シベリアに3年間捕虜として抑留された。厳寒の中、坑夫として過酷な労働を強いられ、毎日満足な食事も与えられず、地下の坑道を数百メートル往来し、周りには病死する若者が続出した。朝起きたら、戦友の堀内君が亡くなっていた」と述懐されていたことがあった。

 35歳で独立し、会社を急成長させ、オイルショックの頃は何度も倒産しそうな状況にあったが、どんなときでも部下を信頼し、その家族を大切にされていた。

 仕事をぬかるみの道に例え、小学校時代の恩師に教わった「土牛のごとき人生を歩む」を座右の銘にしていると、社員に話をされたことがあった。

 大京の売上が7,000億円を超えた頃、常に言われていたのは、投資向け不動産を扱うな、投資向けは必ず崩れる。大京は実需の会社なんだと口癖のように言われていた。

 マンション事業の他に海外、特にオーストラリアの開発に夢を抱いていた。

 昭和40年代後半には、ゴールドコーストやケアンズに人を派遣し、リゾートエリアの開発やホテル建設に尽力された。部下を信頼し、いつも夢を語っておられた。

 私も16年間の役員時代に稟議を却下されたことは1度もなかったと記憶している。

 常に部下を信頼し、部下に任せ、事業を成長させ、逆に任せたことによって傷つくことがあっても、常に人を信頼していた。

 様々な思い出が走馬灯のようにめぐってくるが、事業を通して正しい道の歩き方を多くの人達が教えられたと思う。海が大好きな方だった。

 心から哀悼の意を表します。

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 大京創業社長の横山修二氏が死去した。92歳。詳細は未定。

 横山氏は1925年(大正14年)11月23日生まれ。1960年(昭和35年)大京商事、1964年(同39年)に大京観光を創業。1997年(同9年)代表取締役会長に就任。

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 記者は14日の夜、業界紙の記者から訃報を知らされた。すぐ、大京創業時の幹部、記者が勝手に呼ぶ〝大京の7人の侍〟のうちの一人に電話した。亡くなられたのは事実のようだが、その侍は「また会いましょう」の言葉を残して電話を切った。もう一人の侍にも電話したが、コール音だけが鳴り響くだけだった。

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 横山氏には2005年、大京がオリックスと資本提携し、事実上オリックス傘下になったとき、自宅を訪ねコメントを取ろうとしたが、家族の方から「もう経営にはタッチしておりませんのでコメントは差し控えさせていただきます」としか聞けなかった。これもご本人の意思かどうかも確認できなかった。

 横山氏は、バブル崩壊後の経営悪化の責任を取り、平成4年に第一線から退いた。それでも当時の幹部からは「親父」と親しまれ、定期的に会合やゴルフなどをされていたようだ。馬主としても知られており、横山氏の所有馬から数点買って5万円の万馬券を的中したのは30年も昔か。

 92歳といえば、今年2月に亡くなった木下工務店の創業社長、木下長志氏と同じ年齢だ。昭和-平成の激動期に活躍した2人の巨星が消えた。2007年、7人の侍のうちの一人、明和地所の創業社長、原田利勝氏が亡くなったとき、秘書を通じ「残念です」と間接的にコメントを聞いたのが最後となった。

土地を耕し、種を植え、花を咲かせた 木下長志氏(享年92歳)お別れの会(2018/2/28

元大京専務 木原稔氏 マンションの顧客主義を語る(2009/12/10)

元明和地所会長の故原田利勝氏通夜に2500人(2007/6/19

明和地所の創業者 原田利勝氏が死去(2007/6/12)

 

 

 

 

 

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1時間半で約90㎡の芝生貼りを終えた参加者(指導した東邦レオのプロも絶賛した)

 ポラスグループの中央グリーン開発は5月12日、同社が分譲中の「パレットコート北越谷 フロードヴィレッジ」でポラス暮し科学研究所と合同してグリーン・インフラの取り組みの一環として「南荻島街づくり植栽&防災ワークショップ」を開催した。戸建て購入者や自治会員など多くが参加した。

 グリーン・インフラは、自然環境が有する多様な機能を様々な社会課題の解決に役立てようとする考えで、同社は同じグループのポラス暮し科学研究所とともに、CFD(数値流体力学)を活用したヒートアイランド対策、生物多様性の保護、ワークショップを通じた地域貢献普及活動を行っている。

 今回は、分譲地内に整備する提供公園の約90㎡の芝生貼り、一部の地域では絶滅危惧種に指定されている元荒川土手に自生するウマノスズクサを公園内に移植し、それを食草とするジャコウアゲハの保護活動を行ったほか、元荒川の河川敷の雑草を踏み固めるミステリーサークルづくりを楽しんだ。

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芝生貼り(左)とウマノスズクサの移植作業

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ウマノスズクサ

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ミステリーサークル遊び

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 この分譲地を取材するのは今回で3回目だ。記者は埼玉県の環境アドバイザーを務める松田好行氏(81)の博学のとりこになった。取材そっちのけで松田氏について回り、名前だけでなく食べられる雑草を教わり、「人間は人間を滅ぼす」などといった真理、哲学、生き方までも学んだ。

 記者より一回りも年上の松田氏からは「草、木、土、虫、鳥の名前を覚えることが大事」「森は鳥がつくった」「風媒か鳥媒か」「環境教育は言葉が先走っているだけ」「イヌ、ネコ、ネズミなど人間が勝手に草に名前をつけた」「食べられる野草を囲って野菜となった」「人間の歴史はせいぜい3万年。植物は5億年昔」「毒があるから他は食べない」などの言葉が次から次へと発せられ、記者を魅了した。

 松田氏は元出版社の経営者で、屋久島の樹木などに関する書物を自ら著し、その後、全国的に環境アドバイザーとして活動している。現在は分譲地の近くに住んでいる。地域の宝だ。

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松田氏

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 松田氏に教わった野草の名前を列挙する。イヌムギ、カラスムギ、セイタカアワダチソウ、ルービン、ギジギジ(先端の芽は食べられる)、スイバ、ヤブガラシ、カラスエンドウ、コヒルガオ、オオシバリ、ネズミムギ、ヤブガラシ(この芽も食べられる)、ヨメナ、スイバ、ススメノカタビラ…。

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ギシギシ(左)とカラスムギ

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左からオオジシバリ、カラスムギ、イヌムギ、ネズミムギ、ウマノスズクサ、ヤブガラシ、ギジギジ

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 野草にはヒトリシズカ、フタリシズカ、ムラサキシキブ、イチニンソウ、ニニンソウ、ハハコグサ、チチコグサ、オドリコソウ、シラサギソウ、ワスレナグサ、ツキミソウ、ワスレナグサなど素敵な名前がついているものも多いが、言葉にするのもためらわれるようなオオイヌノフグリ、ヘクソカズラ、ハキダメギク、ドクダミ、ブタクサもあれば、(この草の名前? )シランなどと人を食った名前も、さらにまたオミナエシ(女郎花)、ボケのように考え込んでしまう雑草もある。松田さん、どうしてなのか教えてください。

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元荒川土手の桜

元荒川リバーサイド 対岸に宮内庁「鴨場」ポラス「パレットコート北越谷」分譲開始(2018/2/18

業界初「棟下式」「お宝発見ツアー」大賑わい700名超 ポラス 開発予定地でイベント(2017/4/16

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 オータパブリケイションズが発行している「週刊ホテルレストラン」2018年5月11日号によると、2018年3月の全国のホテル平均客室稼働率は82.1%で対前年月比0.1ポイント減、定員稼働率は75.0%で対前年月比0.1ポイント減となった。

  また、「全国客室平均単価(ADR)エリア分析速報」集計によると、ADRの全国平均は10,856円で対前年同月比0.9ポイント、RevPAR(室料売上÷客室総数)は8,989円で対前年同月比1.3ポイントそれぞれ上昇した。

 2018年3月は、本州エリアでは軒並み稼働率は低迷傾向にあったが、北海道・九州・沖縄では稼働率は伸長した。特に北海道はインバウンド増加に伴う内容のコメントが多く寄せられており、稼働率・ADR・RevPARの3指標が伸びた。

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「NOHGA HOTELUENO」(ノーガホテル上野)レストラン・ラウンジ

 野村不動産は5月10日、「NOHGA HOTELUENO」(ノーガホテル上野)を2018年11月1日に開業し、宿泊予約を5月10日(木)より開始すると発表した。

 同ホテルは、「地域との深いつながりから生まれる素敵な経験」をコンセプトに、同社グループが商品開発、サービス提供をし、ホテルが立地する地域に応じたデザインとするほか、地域の職人やデザイナーと連携したオリジナルの家具・備品・アートなどを配置する。

 物件は、JR山手線・京浜東北線上野駅から徒歩5分、台東区東上野2丁目に位置する延床面積約4,896㎡、全130室(18~60㎡、平均20㎡前半)。付帯施設はレストラン、フィットネス、ライブラリー、ギャラリーなど。朝食付ルームチャージはスーペリアダブル(20㎡)が25,400円、ツイン(24㎡)が34,500円。

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スイート

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テラス

野村不 ホテル新ブランド「NOHGA HOTEL(ノーガホテル)」上野に第一号 来秋開業(2017/10/25

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赤れんが庁舎

  明和地所は5月8日、2016年6月に北海道と締結した包括連携協定に基づき札幌市中央区の赤れんが庁舎のリニューアル事業に参画すると発表した。

 赤れんが庁舎は1888年(明治21年)に建てられたアメリカ風ネオ・バロック様式の建築で、1969年(昭和44年)3月に国の重要文化財に指定されている。近年、建物の劣化が進んでいることから、耐震対策を含めた改修を行い、国内外に向けた歴史文化・観光情報発信拠点としてリニューアルする。平成31年度に着工し、同34年の完成を目指す。総事業費は78億円。

 同社は1986年に創業した翌年の1987年に札幌市に支店を開設し、マンションの開発・分譲事業を展開している。

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 農林水産省は4月27日、平成29年の外国資本による森林買収事例について、調査結果をまとめ発表。全国で44件、広さは東京ドーム約32個分の148haだった。

 事例でもっとも多いのは北海道の39件(53ha)で、利用目的は「不明」がもっとも多く25件。1件当たり面積がもっとも広いのは福島県いわき市の90haで、アメリカの法人が太陽光発電事業用地として取得した。

 このほか、国内の外資系企業と思われる者による森林の取得が40件、881haあった。

 平成18年に調査を開始してから29年までの事例累計は188件、1,589haで、もっとも多いのは北海道の156件、1,364ha。

 森林法では、面積にかかわらず、森林の土地の所有者となった場合に市町村へ届け出なければならず、違反した場合は過料10万円の罰則がある。

 また、国土利用計画法では、一定面積以上(都市計画区域以外は10,000㎡)の土地売買について届け出義務を課しており、違反した場合は6カ月以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられる。

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「msb Tamachi(ムスブ田町)」

 三井不動産と三菱地所は4月27日、JR田町駅東口エリアで東京ガスと共同で開発を進めている「msb Tamachi(ムスブ田町)」街区内の「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」「プルマン東京田町」が5月1日に竣工することに先がけて竣工式を行った。

 「msb Tamachi」は、街区全体の延床面積が30万㎡を超える田町駅と歩行者デッキにより直結するオフィス、商業、ホテル、広場から構成されるミクストユースの街づくりで、東京ガスが所有する土地に東京ガスが「msb Tamachi 田町ステーションタワーN(スマートエネルギーセンター含む)」を、三井不動産と三菱地所が「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」と「プルマン東京田町」をそれぞれ開発する。

 今回竣工する「msb Tamachi 田町ステーションタワーS」は、31階建て延べ床面積約136,620㎡。世界的な建築設計事務所であるKPFデザインによるオフィスエントランスは天井高7.5mを確保。非常用発電およびスマートエネルギーセンターとの連携により、災害時には共用部だけでなく専有部へも72時間電力供給を可能にし、高いBCP機能を備える。商業ゾーンは、スーパーやドラッグストアなどの日用品を扱う店舗から様々な飲食専門店が揃う。オフィスは満室稼働する。

 「プルマン東京田町」は、ヨーロッパを中心に展開するホテルチェーン「アコーホテルズ」が運営し日本初出店スカイバーやエグゼクティブラウンジなどを有する全143室ハイクラスホテル。一泊ルームチャージは3万円前後になる模様。

 「msb Tamachi 田町ステーションタワーN」は、36階建て延べ床面積約152,800㎡。2020年春に竣工予定。

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木調ルーバーが美しいオフィスエントランス

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ホテル外観(イメージ図)

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1階アプローチののクスノキ10本(左)と2階広場のナナミノキ、ヤマボウシなど数十本の中高木

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住宅棟(手前)と業務棟

 東急不動産と鹿島建設は4月27日、両社が共同で開発を進めている「(仮称)竹芝地区開発計画」のA街区(業務棟)に続き、B街区(住宅棟)を着工したと発表した。

 同計画は、東京都が行う都市再生ステップアップ・プロジェクト一つで、国家戦略特別区域計画特定事業に認定されている。港区海岸1丁目都有地を約70 年間定期借地によって借り受け、業務棟(着工済み)と住宅棟からなる延床面積約20万㎡の国際ビジネス拠点を創出する。

 開発に伴い、浜松町方面から竹芝駅、竹芝ふ頭をつなぐ歩行者デッキを整備し、竹芝地区の利便性・にぎわい・歩行者ネットワーク強化を図る。

 住宅棟は、18階建て延べ床面積約19,382㎡。賃貸住宅、サービスアパートメント、シェアハウスを計画。設計は長谷工コーポレーション。施工は長谷工・鹿島共同企業体。竣工予定は2020年6月。デザイン監修は「新丸内ビルディング」「東京ミッドタウン日比谷」を手掛けたホシノアーキテクツ(代表取締役:星野裕明氏)。

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