RBA OFFICIAL
 

 新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。

 三井不動産リアルティグループの一員として皆さんを迎えられることを、グループ全社員を代表して心よりお祝いいたします。
 我々を取り巻く環境は、2年前からのコロナ禍により、劇的に変化しています。DXなどオンライン型社会への移行が加速度的に進み、在宅勤務などの働き方をはじめ、日常生活全般に影響が広がっています。昨今では、ロシアによるウクライナ侵攻など世界情勢にも不透明感が広がっており、世の中の激しい変化はもはや特異ではなく、これが通常と考えるべき時代になったのだと思います。
 現在では、スマートフォンなどによって、さまざまな情報を即時に簡単に得ることができます。しかし、劇的な変化が通常となった今、予期せぬ事件、予期せぬ人の感情・態度に直面した時、スマートフォンで簡単に得た情報や、スマートフォンによる人の顔を見ず、声を聞かない受発信で対応することは不可能です。自らがさまざまな人々と直接接することで得た経験や知識を糧に、自らの意思で考え、行動することがますます重要な時代になっているということを、皆さんにはよく考えて欲しいと思います。
 混沌とした世の中ではありますが、皆さんには若者らしく、明るく、何事にも貪欲に好奇心を持ち、失敗を恐れずチャレンジして欲しいと思います。若い時は知らないことばかりで、色んなことにぶつかるのも当たり前です。臆することなく分からないことは分からないと言い、おかしいと思うことはおかしいと声を上げてください。
 若い時にしかできない失敗をいっぱいして成長してください。我々もそれを正面から受け止められる会社でなければならないと思っています。
 また、皆さんはこれまで20数年間、ご両親・ご兄弟・恩師・先輩・後輩・友人とたくさんの方のお陰で成長してきました。自分独りだけで成長してきた訳ではありません。社会人になってもこれは同じです。社会人生活
は楽しいことも厳しいこともあり、山あり谷ありですが、必ず周りには誰かがいます。人は周りの誰かに助けられ、またある時は誰かを助けながら生きています。自分ひとりで生きているわけではありません。これだけは絶対に忘れないでください。
 最後に、皆さんの前途洋々たる未来と、令和4年という皆さんにとって記念すべき一年が素晴らしい年になることを祈念して、歓迎と激励の言葉とさせていただきます。皆さん、一緒に頑張りましょう。

 

 東急リバブルとウェルヴィルは4月4日、新築マンションの各種物件説明を営業担当に代わって会話を交わしながら説明できるAIアバターを開発したと発表した。

 ウェルヴィルが開発した対話エンジン(LIFE TALK ENGINE )と東急リバブルの営業実績で培った知見を組み合わせたもので、物件情報(交通、周辺環境、構造・設備仕様、間取り等)の説明を、対話をしながら進めると同時に、お客様の質問や要望にも回答し、初期段階の接客を行う。約300通りのQ&Aも対話エンジンに組み込まれている。

 対話エンジンは、人が発する言葉を文脈解析し、その意味を理解し、人の感情やストレス状態を認識し、必要に応じてインターネットや外部基幹システムから、回答となる情報を瞬時に文書圧縮した上で応答表現を生成し、自然な会話のペースで対応できるという。

 東急リバブルは、今年度から自社物件の「ルジェンテ」シリーズの販売に導入するとともに、同社が受託販売する物件への順次拡大と、販売拠点の受付業務での利用も予定している。後述するように、アバターは女性(♀)であることが分かった。

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 面白い取り組みだ。マンションデベロッパーはコロナ禍で、オンライン接客に力を入れているが、初期段階の対応に限れば、大幅な時間と労力(コスト)軽減につながっていると聞く。

 今回、両社が開発したAIアバターがどれほどの対応力があるか分からないが、300項目について瞬時に答えられるとはたいした能力の持ち主だ。小生だって40年以上マンションを取材してきた。マンション購入検討者がどこに住んでいるか、職業は何か、勤務先はどこかなどの基本情報のほか、二言三言、数分間会話を交わしただけで、何が欠けているか、どのような物件を探しているか、取得限界はいくらかなどをはじき出すことだってできる。デベロッパーが良心的かそうでないかだって判断できる。

 このアバターと小生とどちらのほうが優れているか、機会があったら一度対決してみたい。アバターさん、あなたは男か女か、年齢はいくつか、既婚か未婚か、宅建士の資格は持っているのか、リバブルのベテラン営業担当に負けない自信はあるのか、競合物件もアバターを起用したらあなたは勝つ自信があるのか、リビング天井高2500ミリは高いのか、タオル掛けはなくてもいいのか、住みたい街はどこか。答えによってあなたの能力を判断する。肝心なことだが、あなたが導き出す回答は「最適解」か。嘘をつくことは得意か(小生の嘘はすぐばれる)。

 ついでに、早期完売した「ルジェンデ日暮里」の次にお勧めのマンションを教えてほしい。

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 前段の記事について、小生は次のような質問を同社に送った。

 ①アバターは男性か女性か。未婚か既婚か、ユーザーの好みで選べるのか。300項目に答えるとありますが、答えられない質問はどのようなものか、具体例を挙げてください。
 ②宅建士の資格は持っていないと思いますが、かつて御社が何かでリリースしたように、営業経験5年のベテランに劣らない知見があるのでしょうか。
 ③システムの維持・管理コストはベテラン営業マンの年収よりはるかに低いと思いますが、いかがでしょうか。
 ④「日暮里」は完売されたようですが、お勧めの見学物件をアバターにお聞きしたいと思います。

 この質問に、同社広報を通じて次の回答があった。

 ①アバターは女性です。選択はできません。基本的な物件情報以外は応えられません。
 ②交通、周辺環境、構造・設備仕様などの物件の基本情報の説明を正確にできる点と、会話のトーンや話し方も自然体にできるレベルで完成していますので、物件説明においては営業担当と同レベルで可能と考えています。お客様が希望された場合は、営業担当が行います。
 ③ランニングは6機分で月額18万円ほど。数に比例しての増額ではない。(1機10万円をベースに増やすごとに増額幅は縮まる)
 ④今後導入物件が増えれば可能ですが、現段階では難しいです。

 なるほど。アバターに個人的なことを聞いても答えてくれないことが分かった。物件説明は営業担当と同レベルだが、天井高2500ミリが高いか低いかの「私見」は挟まないことも分かった。ランニングコストは6機で18万円ということは、アバターは一定の湿度と温度を保つ必要があり、エネルギー源としての電力も必要だろうが、執務スペースは最小限で済み、多分24時間勤務にも耐えられるほどタフで、過重労働に対して労基法を振りかざすこともしないだろうから、ものすごく雇いやすいということになるのだろう。

 ただし、アバターによって職を脅かされる営業担当が反旗を翻し、かつてあったような一揆を起こし、打ち壊しの挙に出たらどうなるのか。だれかが仲介に動くのか、それとも果てしない戦いを繰り広げるのか。小生は東急リバブルにはたくさんRBA選手がいるので、営業担当を無条件に応援する。今のうちから旗幟を鮮明にしておく。どこかの国のように〝勝ち組〟に乗るようなことはしない。

「L'and+」企画ヒット 残り僅か〝そうなの!〟 東急リバブル「ルジェンテ日暮里」(2022/2/1)

 


 

 

 ナイスは4月1日、住宅事業本部に新たにリフォーム事業部を設置し、情報館(不動産仲介)、マンション、分譲住宅、注文住宅の4事業部に加え5事業部体制とし、同日付でリフォーム事業の新店舗「ナイスのリフォーム」を横浜市鶴見区の「ナイス住まいの情報館 鶴見西」に隣接してオープンしたと発表した。

 同社グループはこれまでナイスコミュニティーサービスを通じて10,000件に及ぶ実績を有しており、リフォーム事業部の新設を機に、これまで培ったノウハウを生かし、住宅事業の五つ目の柱として注力していくとしている。

 

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「桜堤おてせいなりわい市」

 小田急バスとブルースタジオは4月2日、昨年10月開業した施設「hocco(ホッコ)」で「桜堤おてせいなりわい市」を開催。桜が満開で、地名に「桜堤」が付いているように、明治期から都内随一のサクラの名所として親しまれた玉川上水の「小金井桜」に近いことも手伝ってか、家族連れやお年寄りなど主催者予想の約600人をはるかに上回る1,000人超が集まった。記者も爛漫の春を満喫した。

 この日は、施設内のテナントであるパンとお菓子店「ラトリエ・ド・ナチュール」、植物・鉢植え販売・外構プランニング店「玉草屋」、エッセイ・絵本販売店「RIDHT NOW BOOKSTAND」、惣菜・弁当テイクアウト店「オーブン屋」のほか、三鷹エリアで「なりわい」を営む出店者によるコーヒー焙煎店の試飲・販売、市内で採れた野菜販売、小田急バス運営ブース、施工会社による木工ワークショップ、交通安全ブースなどのイベント・物販も賑わった。

 イベントについて小田急バス不動産ソリューション部長・下村友明氏は、「今しかないと考えこの時期に実施した。プロジェクトは利益よりも地域の皆さんに愛されることを優先した。種を蒔き芽は出た。これからしっかり育て大きな木にしたい」と語った。

 ブルースタジオ専務取締役クリエイティブディレクター・大島芳彦氏は、「地域コミュニティのハブとして毎日市が立つような取り組みや、他のエリアでの展開も考えている」と話した。

 施設は、JR中央線武蔵境駅からバス12分、武蔵野市桜堤2丁目の第一種低層住居専用地域に位置する敷地面積約1,525㎡に、木造2階建て13戸(店舗併用住宅5戸、賃貸住宅8戸)のほかシェアカー1台、シェアサイクルラック5台、宅配ロッカーなどを整備。事業主は小田急バス、企画・設計監理・運営はブルースタジオ。昨年10月1日に開業した。

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はなもも公園

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木工ワークショップ

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「RIDHT NOW BOOKSTAND」

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「hocco(ホッコ)」ホームページから

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 「hocco(ホッコ)」については、昨年10月に行われた関係者向け見学会を取材し、記事にもしているのでそちらを参照していただきたい。

 もう何も言うことはないが、強いてあげれば隣接する「はなもも公園」(220㎡)との垣根を取り払ったことだ。これは快挙だ。行政組織に蔓延するコロナよりも根が深く手ごわい悪しき陋習、事なかれ前例主義の壁をぶち破るために、両社は真正面からあるいは搦め手から攻め立てたのだろうが、否、両社に限って姑息な手段など使わず、何よりも地域住民のためという正攻法でもって粘り強く交渉して、苔むした頑迷牢固な市の担当者の心を開いたのだろう。公園はわずか220㎡ではあるがその意義は大きく、行政や学者先生の石頭の頭頂部に楔を打ち込んだのは間違いない。

 両社にはこれを突破口に都市公園を住民に開放する取り組みをさらに強化していただきたい。同じように公園と民有地の垣根をぶち破った事例記事を添付する。

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隣接の住宅街

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群生する道端のハナニラ

 

出来すぎだ!焼杉! 見どころ多い小田急バス×ブルースタジオ「hocco(ホッコ)」(2021/10/7

坪240万円で5000万円台の3LDK(70㎡台) 城東とも競合 コスモスイニシア「和光」(2022/3/30)

「街のシンボルになる」来場者 公園との垣根なくしたフージャース「つくば」に感動(2021/4/28

 

 新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。役職員を代表して心よりお祝い申し上げます。

 本日は皆さんにとって人生の新しい物語の始まりです。当社に入社される皆さんの新たな門出に、5点お話しがあります。

  1つ目は挨拶の徹底です。「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」などの挨拶は、皆さん自身を職場の人に知っていただく、また、上司、先輩、同僚とのコミュニケーションの入り口です。気持ちよく元気に挨拶のできる人になり、皆さんが率先して事業所を活気づけてください。

 2つ目は「勉強」です。本や新聞を読んだり、歴史を学んで知識をつけてください。インターネットのように「いつでも、どこでも、誰にでも」の手軽な情報ではなく、自ら探し出した「今だけ、ここだけ、私だけ」の情報から知識を積むことでより深い理解を生みます。そうして学んだ知識はすぐには役に立た なくても、これから経験していく様々なシーンの中で実を結びます。

 3つ目は、私の今年の一文字「楽」です。私は、仕事でも趣味でも、人は楽しんで取り組んでいるときが一番成長できると思っています。業務に真剣に向き合う中で壁にぶつかった時でも、楽しみを見出しながら乗り越えることで、自身の成長につなげてください。

 4つ目は「健康と感謝」です。仕事をするうえで、皆さんとその家族の健康が最優先されます。また、現場では安全より優先されることは何一つありません。これからは、健康管理も大切な仕事です。しっかりと念頭に置いておいてください。また、今月末、皆さんは初任給を手にしますが、これまでお世話になった家族や先生など、大切な人に感謝の気持ちを伝えてください。

 5つ目は、「大和ハウスグループの社員として」です。社会人としての生活が始まると様々な迷いが生じます。その時には創業者の著書「わが社の行き方」を開いてください。場面、場面で、様々なことを私達に教え、思考の方向性を示してくれます。しっかりと目を通して、自分を見つめ直すきっかけにしてください。

 今から33年後の創業100周年(2055年)には、皆さんの中から主要な経営層が輩出されることになります。これから日々研鑽に励み、業務に邁進してください。皆さんの成長が当社グループの成長を押し 上げます。今後の活躍を大いに期待しています。

 

 野村不動産グループ役職員全員で、総勢263人の皆さん一人一人の入社を歓迎いたします。
 特に、本年入社の皆さんは、3年目を迎えるコロナ禍と戦い、対応しながら粘り強く学生生活を送ってきたことと思います。また本年2月末からのロシアのウクライナ侵攻により地政学的リスクが極度に高まり、まさに世界が一変しました。2022年4月、歴史的な変動のその時に入社をした皆さん、と言っても過言でないと思います。
 入社に当たり、皆さんへメッセージを送りたいと思います。
 今まさに世界経済や日本経済、ひいては我々の不動産を取り巻くビジネス環境が激変しようとしています。そして不動産やそれらを取り巻くサービスが、DXのめざましい変化と共に我々の想像を超えて、様々なものが大きく変わろうとしています。この激動の変化の時こそ、今日から社会人としての一歩を踏み出す皆さん一人一人の「学び」と「成長」の絶好の機会と捉えて頂きたいということです。「学生時代の学び」と社会人としての「実践の学び」は違います。若い、柔軟な皆さんは、この世の中の大きな変化を確りと捉えて、自分の能力は努力次第で成長することができるという一人一人の「成長・マインドセット」を是非実践していただきたいと思います。大きな変化の波の中で、「学び」と「成長」の為には自分自身の明確な「目標」であり「夢」を持つことが大変大切です。今日からの社会人生活、辛いこと、苦しい時が必ずあると思います。その時を乗り越えるためにも、自分の「目標」や「夢」の設定は大きな意義を持ちます。是非ともこのことを心に刻んで、焦らず、一歩一歩進んで行ってください。
 我々、野村不動産グループは、本年度より2030年に向けて、新たな成長を目指していきます。
 人々の様々な生活、LIFEと、一人一人の過ごす時間、TIMEの、LIFEアンドTIMEの2つの軸を大切にして、グローバルに新たな価値を創造し、まだ見ぬ、未来を切り拓いていく方針です。同時に、サステナビリティを重視し「EARTH PRIDE 地球をつなぐ」のポリシーのもと、その課題にも確りと向き合った経営を進めていきます。
 野村不動産グループの財産は何よりも人材です。今日(こんにち)まで一人一人の社員の育成を最も大切に経営してきました。少しでも不安や心配があったら人事やインストラクター、先輩に気兼ねなく相談してください。皆さんの「目標」と「夢」の実現に向けて会社はあらゆる環境を整えてきています。
 皆さんの成長と当社グループの成長は一緒です。
 共に一歩ずつ歩んで行きましょう!

 

入社おめでとうございます。皆さんを心から歓迎します。
三井不動産グループの歴史は、日本の経済・社会の発展とともに、その時代の「パラダイム転換」を捉えた、新たな「価値創造」の歴史です。現在は、DX、GXを積極的に進めることにより、様々な社会課題を街づくりを通して解決するスマートシティの実現に取り組んでいます。新たな価値創造に果敢にチャレンジし、常に自らのビジネスをイノベーションすることが、当社グループのDNAであります。
 入社にあたり、皆さんに期待すること、心掛けていただきたいことは、以下の5点です。
 まず「自立した個人」になること。自分が仕事を進めていくうえで一番大事にしなければならないものは何かなどを自分で確立し、自分の行動の結果には自分で責任を負い、高い志を持って自己実現を果たしてください。
 二つ目は、「幅広い視野を持つ」こと。変化のスピードが速いダイバーシティの現代において、自らの可能性を最大限に伸ばしていくためには、人間としての知識と経験の幅を広げていかなければなりません。社内外・世代を問わず、「人との交流」「出会い」を大切にし、物事を見る視野・人間の幅を「外向き」志向で広げてください。
 三つ目は、「チャレンジスピリットを発揮する」ということ。既成概念が通用しない現代においては、皆さんのフレッシュな発想が大きな強みになります。ただ、今までやってきたことを変えようとしたり、新しいことをやろうとすると、大きなリスクを伴います。そういう時こそ、当社グループのDNAであるチャレンジスピリットを発揮していただきたいと思います。
 四つ目は、「健全な心身を保つ」こと。常に心と身体の健康を保てるよう、十分な自己管理を心掛けてください。当社は、多様な人材が自分にあった働き方でその能力を最大限発揮できるよう「働き方改革」に取り組んでいます。労働時間に制約があるという前提で、限られた時間で最大限の成果をあげ、それ以外の時間は、家族と過ごす時間も含め「個人を豊かにする時間」に充てようというものです。それが、個人としての人間の幅を拡げ、ひいては会社の組織としての力を強くすることにつながり、さらには社員の心身の健康を守ることにもつながるからです。
 そして最後は、「社会人としてのコモンセンスを持つ」こと。世の中の不祥事のほとんどは、常識の欠如に起因するものです。「コモンセンス」がしっかりしていれば、ごく自然に法の精神や考え方が理解できるはずです。
 新型コロナウイルスについては今なお収束に至っておりませんが、ワクチンや治療薬、感染防止対策に加え、ウイルスの弱毒化と相まって、いずれインフルエンザ並みの病気となって収束していくと思われます。当社事業についても大きな影響がありましたが、大部分は一過性のものであって、我々にとって大事なのは、コロナ禍がもたらした人々の暮らし方・働き方の不可逆的な変化を的確にとらえてビジネスを革新していかなければならないということです。
 それは一言でいうと、デジタルとリアルの最適な組み合わせを考えるということ、そしてデジタル技術で代替できないリアル空間の価値を最大限に高めるということだと思います。今年度はポストコロナ新時代のビジネスモデルの確立を最大の経営課題と位置付けています。
 当社の行っている事業は、社会的意義が大きく、人々に夢と感動を与えられる産業です。当社グループが、魅力あふれる企業グループであり続け、今後もたくましく成長していけるよう、共に頑張りましょう。

 

 三井ホームへの入社、誠におめでとうございます。三井ホームを代表して、心より歓迎いたします。

 当社は、1974年の創立以来、ツーバイフォー工法を専業にする道を選び、その普及と拡大に努め、日本に家づくりの新しいスタンダードをもたらしました。加えて、ツーバイフォー工法のリーディングカンパニーとして品質を磨き続けた結果、三井ホームの家は、日本の気候風土により適した「プレミアム・モノコック構法」という独自の形に進化を遂げました。

 当社の「住まいづくり」における哲学は、お客様の「住まいに対する想い」を、一つひとつ丁寧にカタチにすることです。そして、三井不動産グループ共有の「経年優化」という思想を背景として、「住まうほどに美しく、街全体の豊かさにもつながる」住まいを作ることです。当社は、これまでに24万棟超の建築実績を通じて「安心・ 感動・満足・豊かさ」という高い価値を提供してきましたが、今後は急速に変化する社会経済情勢において、注文住宅事業で培った自社の強みと、三井不動産グループとの連携を活かした総合力で、施設系事業・ストック事業・海外事業へと事業領域を拡大し、力強く継続的な成長を目指します。

 また、三井不動産グループはESGならびにSDGsを重要な経営戦略と位置づけ取り組みを強化していますので、CO₂排出量の少ない 木造建築を主要な事業とする当社は、脱炭素化に向けた取り組み「GX(グリーントランスフォーメーション)」 を追い風にしなければなりません。

 昨年11月に竣工した日本最大級の木造5階建てマンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」は、当社が長年培ってきた木造建築技術を活かし業界に先駆けた戦略的なGX商品であり、今後も「MOCXION」の全社的な展開を推進していきます。

 皆さんは、今日から三井ホームの一員であると同時に、三井グループの一員となります。「三井」ブランドには、江戸時代からの先人たちの確かな仕事ぶりによって、社会に認められた「高い信頼」があります。また、三井のDNAには、失敗を恐れず新しいことにチャレンジする「フロンティアスピリット」が受け継がれています。このブランドを担う誇りと責任を持ち、失敗を恐れずに仕事に取り組んでください。

 新たに社会人となる皆さんに目指していただきたいことは「プロフェッショナルになる」「信頼される人間になる」ということです。プロフェッショナルとは、その分野において「一流の仕事をする人になる」という意味で、豊富な専門知識を身につけ、実務能力を極め、期待を超える仕事をすること、そして顧客志向を徹底することではないかと思います。そして、どのような仕事をする上でも、一人の人間として、「信頼を得る」ことを目指してください。信頼というその財産が、多くの場面で皆さんを助け、力を与えてくれるはずです。

 当社には、皆さんが自分を成長させ、自分の可能性を広げる機会が沢山あります。

 「高品質な木造建築の提供を通して、時を経るほどに美しい、持続可能なすまいとくらしを世界に広げていく」当社のパーパス(存在意義)を共に実現し、「三井ホーム」というブランドをさらに輝かせていきましょう。


 

 

 当社は三菱地所グループの基本使命である「まちづくりを通じた社会貢献」を実現するため、まち全体や地球環境へも配慮しながら、住まいづくりに取り組んでいる。

 2021年度は新型コロナウイルス感染症の継続的な流行により、予断を許さない状態が続いていたが、マンション市場は引き続き好調に推移し、賃貸事業、投資アセット開発事業、リノベーション事業や海外事業が着実に成長していることから、会社発足以来の過去最高益を達成する見込みである。これは社員一人一人が、それぞれの業務を全うした結果だと感じている。

 しかし当社は現状に満足せずに、それぞれの事業を成長させつつ、今後もリーディングカンパニーとして先頭を走る企業でありたいと考えている。ライフスタイルの変化や多様化が加速する中で、時代の変化にいかに柔軟に対応できるかが成長のカギだと感じている。この変化局面をチャンスと捉え、様々なことに挑戦していきたい。

 SDGs達成に向けた取り組みについても、全社員一丸となってさらに加速させていく。本年1月には、業界のトップランナーとして脱炭素社会の実現に貢献するため「CO2排出量削減 戦略」を策定し、CO2排出量を2030年までに2019年比で50%削減するという目標を掲げた。今後はマンションのZEH化も推進し、お引き渡し後もお客様とともにCO2削減を目指し、環境を大切に暮らしている実感を持っていただけるような住まいづくりを目指す。

 住まいにおいては、資産性に加えて住み心地の重要性が増してきている。「メリット」となるマンションの特長だけでなく、そのマンションでどのような暮らしを実現できるかという「ベネフィット」が重要である。

 お客様に選ばれ続けるには、従来のやり方に固執せず、視野を広く持つことが必要になる。

 自分で考え判断し行動・実践できる力を養い、生活目線を取り入れたユーザーインの発想のもと、マニュアルや慣例に捕らわれず、事業にとって、お客様にとって何が良いことなのか考えて、誇れる仕事をしていこう。そしてこれから成長する上では、自分の感性や工夫を作り出して、自分なりの味付けをして仕事を仕上げていくことを大切にしてほしい。皆さんの活躍を期待している。


 

 

 三菱地所グループは、2030年を目標に「長期経営計画2030」を策定し、事業を推進している。時代の変化をチャンスに変えていく企業グループへの変革を目指しており、新しい領域にも積極的にチャレンジしている。

 新型コロナウイルス感染症の継続的な流行による環境の変化は激しく、これまでの成功体験が役に立たない時代になった。新入社員の皆さんにはこれから様々なことを学んでいただくが、基礎が分からないから意見を言っていけないということはない。チームの中で様々な視点を持って遠慮なく発言し、議論を深めて、より良い価値を世の中に提供していただきたい。

 まちづくりは、100年後を見据えた長期的な視点が必要となる。まちを利用するお客様や働く方々といった様々なステークホルダーと連携しながら、サステナブルにまちを育てていくという観点が欠かせない。また、仕事をするうえでは「誠実・信頼」を常に念頭においてほしい。


 

 

 

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