「桐の街・春日部」匠の技を未来に繋ぐ ポラス+地元企業連携 建材・インテリア開発
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「フレーベスト新河岸WA plus」
ポラスグループは10月24日、〝桐の街〟として知られる春日部桐箱工業協同組合や建材メーカー・厚川産業と協働・開発した住宅用内装用無垢桐パネル「KIRINOKA」の活用を進めるとともに、伝統的工芸品をインテリア雑貨「KIRIHAKO」としても商品化し、同社ショールームなどで販売していくと発表。同日、分譲戸建て「フレーベスト新河岸WA plus」のモデルハウスに設けた「アンテナモデル」をメディアに公開した。
桐は、軽くて断熱性が高く、調湿性に富み、防虫効果もあることから桐箪笥、桐箱などとして利用されてきたが、「表層が柔らかく、傷がつきやすい」などの理由から国内建材メーカーは建材としてほとんど扱ってこなかった。
一方で、春日部市では、日光東照宮の造営に携わった匠が市内に住み着き、桐を使った製品を作っていたことから「春日部桐箱」として全国に知られるようになり、1980年代のバブル期には贈答品のパッケージとして重宝がられた。しかし、その後、1990年代の容器包装リサイクル法や環境意識の高まりの中、桐箱は過剰包装として生産量が減少。春日部桐箱工業協同組合が設立された昭和60年(1985年)当時、約50社あった桐箱業者は現在10社まで減少している。桐箱の生産は全国で行われているが、春日部以外では組織化されておらず、職人の高齢化、後継者難、価格決定権がないことなどから廃れる一方とされている。
こうした状況を打破しようと、伝統手工芸品「桐箱」の住空間への転用と地域産業の活性化のために、10年前から同社グループと春日部桐箱工業協同組合、厚川産業が研究を進め、浮造りや多重塗装など試行錯誤を重ね、無垢桐パネル「KIRINOKA」として開発。2021年度グッドデザイン賞を受賞し、今年度は200棟を超える分譲住宅に採用している。
「KIRIHAKO」は、「KIRINOKA」のテイストに合わせてインテリア雑貨として開発したもので、「Kinu-hako「Iro-hako」「Yuki-hako」と名付けテーブル、アロマペット、貯金箱、蛇腹の箱、アートパネル&フレームとして、同社のショールーム、大手通販サイトなどで販売していく。
ポラスグループ中央住宅戸建分譲設計本部設計一部部長・野村壮一郎氏は「『KIRINOKA』は年間200~300棟で採用していく。『KIRIHAKO』はインテリアとしていろいろなパターンで作れるので桐の価値を高めることができる」と語った。
春日部桐箱工業協同組合理事長で、明治31年創業の厚川産業代表取締役・厚川秀樹氏は、「桐は成長が早く30年で直径50cmくらいになる。わが国の桐の生産地としては会津、岩手が知られるが、国有林が多く、自然林はなくなってきており、中国や北米産が中心。我が家は床材に桐を採用しており、暖かくべたべたしない。ネコも喜ぶ(引っ掻けがいがあるためか)。ただ、施工が難しく畳材と競争するのには課題もある」と語った。発表会に臨んだ同社常務取締役・厚川雅信氏については「もう代替わり、来年度からは社長」と社長交代を明言した。
「フレーベスト新河岸WA plus」は、東武東上線新河岸駅から徒歩11分、川越市大字藤間字開発に位置する全41戸。敷地面積は110.03~154.82㎡、建物面積は95.63~106.61㎡、価格は3,980万~4,980万円。8月から21戸を販売開始しており、現在、14戸を成約するなど好調に推移している。

モデルハウス見学会(手前の小物、壁は桐材、床はシナの挽き板)

塗装は4種から選べる

「KIRIHAKO」
◇ ◆ ◇
若い人はどうか知らないが、小生などは桐は日常だった。嫁入り道具として桐箪笥をトラックに載せて嫁ぐのは女性の夢だったし、引き出しを締めると隣り合わせの引き出しが開くのを楽しんだものだ。母親の宝、自分の分身のへその緒は桐箱に収められた。
大きくなっても、一時は桐壺が最高ではないかと「通い婚」を夢見し、きれいな女性にキリキリ舞いし、結局は裏キリにあい、キリ捨てらてばかりいた。それでも、キリの摩周湖は数少ない持ち歌の一つだった。今でも江戸キリ子で酒を飲む。
そんな桐が使われなくなり、ミクロの世界で生きる匠の技が廃れるのは見るに忍びない。今回の取り組みが花開くことを望みたい。
その可能性はかキリなく大きいと見た。厚川氏が自宅の床材に桐を採用していることを前段で紹介した。野村氏もまた「最初、厚川さんから提案されたのは実は床材だった」と打ち明けた。ナイスが商品化した「表層圧密ギュッド」のように圧縮すると、桐本来のよさが失われるので圧縮材は不向きのようだが、柱の傷で子供の成長を計ったように「傷をデザイン」することは可能なはずだ。
その可能性を証明することを一つ経験した。この日はとても寒く、モデルハウスは暖房がつけられていたのだが、コロナ対策なのか窓という窓は開け放たれていたのでその効果はなかった。
ところが、床材は同社の分譲戸建ての特長でもある挽き板が採用されており、その寒さの分だけ暖かく感じられた(小生のマンションはシート張り)。桐も同じであるはずだ。その差のテータもあるはずだ。
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アンテナモデル内観

現地
まさに紙わざ ヒントは「6」 坂茂氏が設計した芝浦工大のレストラン&カフェ

「銀座シシリア豊洲店」(芝浦工大提供)
「紙の建築」で知られる世界的建築家・坂茂氏が設計した芝浦工業大学豊洲キャンパス新棟のカフェ&レストラン&カフェを見学した。まさに「紙わざ」、壁から天井、家具、椅子に至るまで紙管がふんだんに用いられ、その美しさに見とれた。
レストランの「銀座シシリア豊洲店」は、再生紙の紙管(丸と四角)を主体材料として天井、間仕切り壁、家具などが作られており、坂氏がこれまで開発してきた紙の建築(紙管による建築の主体構造)の一環。カフェの「SIT Global Caffe empowered by Segafredo」は、このプロジェクトのために新しく開発した、白ブナ材をL字型断面に成型した合板が天井、間仕切り壁、家具などに採用されていた。
双方とも一般利用も可能で、レストランは平日・土曜日11:00~21:00(休業日は休祝日、夏季休業日、年末年始)、カフェは平日8:00~20:00、土日祝日9:00~20:00(休業日は夏季休業日、年末年始)。

「SIT Global Caffe empowered by Segafredo」

椅子とテーブル

「SIT Global Caffe empowered by Segafredo」

レストラン(左)とカフェ
◇ ◆ ◇
開業したのは先月9月21日。早く見たかったのだが、他の取材が結構入っており、この日(10月18日)になってしまった。最初に利用したのはカフェ。紙管は使用されていないが、新開発のL字型成形合板が壁や天井にルーバー状に張り巡らされていたのに目を見張った。飲食メニューも学生さんも利用することからかリーズナブルなものだと思った。
次に見学したレストランは、まさに「紙わざ」。坂先生の真骨頂である紙管が壁から天井、間仕切り、家具、椅子まで随所に使用されていた。紙が用いられていないのは床(実際は床にも紙のチップが用いられているとのことだった)くらいだった。
圧巻は、親子連れの小さな子どもが「ハチの巣みたい」と形容した天井だ。いわゆる「ハニカム構造」と呼ばれるもので、軽くて強度を損なわず、資材を有効に利用できる利点があり、そして何よりも環境に優しいというメリットがある。坂先生はこれを自宅や仮設住宅に採用して話題となった(小生は山形県鶴岡市の「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」を見たいのだが、お金がない)。
しばし観察した。正六角形の枠内に大きいものから小さいものまで4種類の紙管がはめ込まれ結合され、全体が波打つように天井に張り付けられていた。
紙管の数を数えた。大きい順に7個、19個、37個、61個だった。みんな素数だ。この数値は何を意味するか分からないのだが、より小さい紙管を収めるとどうなるか計算した。次は91個でその次は127個、そして169個⇒217個となった。つまり紙管は1⇒1+6×1=7⇒7+6×2=19⇒19+6×3=37⇒37+6×4=61⇒61+6×5=91⇒91+6×6=127⇒127+6×7=169+6×8=217…前の紙管の数に6の倍数を加えた数ずつ増える…だがしかし、91は1と7と91で割れるから素数ではない。ここで行きどまり。フィボナッチ数でも素数でもない、この数列は何だ。ハチの巣も雪の結晶も六角形であるのと同じ、美しいのは「6」がヒントだ。
もう一つ、これは銀座シシリアのマネージャーが話したことなのだが、波打つ紙管やアール状の間仕切り壁による反響音はことのほか大きく、オペラなどコンサートをやれば素晴らしい音が出るのではないかということだ。坂茂建築事務所に聞いたら、音響効果は特段計算していないとのことだった。
レストラン&カフェは東京メトロ豊洲駅から徒歩10分くらい。少し距離はあるが、大学までの歩道には美しいセンダンの街路樹も植わっている。散歩がてら利用されることを勧めたい。日本財団が整備し、坂先生が担当した渋谷区のシースルーのトイレ記事も添付する。

レストランエントランス
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レストラン内

レストラン内

レストラン内

レストラン内 カウンター
日本財団「THE TOKYO TOILET」13か所目 後智仁氏のトイレは植栽にも注目
日本初の手をつかわないトイレ「Hi Toilet」誕生 佐藤カズー氏デザイン 日本財団PJ
坂茂氏も坂倉竹之助氏も素晴らしい 日本財団の民設民営 渋谷区公園トイレ
〝働きやすい・利用しやすい大丸有〟だが…企業担当者は自らのD&I取り組みを低評価
「大丸有エリア」の「心のバリアフリーが溢れる街づくりの実現」を目指す三菱地所、農林中央金庫、日本経済新聞社などで構成する「大丸有SDGs ACT5 実行委員会」は10月21日、大手町・丸の内・有楽町(大丸有)エリアの就業者、会社、事業所、店舗のある企業担当者(人事・D&I推進の担当者)を対象に行った2021年度D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進状況に関する調査結果をまとめ発表。
調査は、大丸有エリアで働くLGBTQ当事者1名、身体・精神・発達障害者3名、大丸有エリアに本社・営業所を置く企業のD&I推進担当者4名にヒアリングを行ったほか、大丸有エリアに勤務する10代~60代の400人、大丸有エリアに本社・店舗・営業所を置く企業152社の担当者を対象にアンケートなどで行ったもの。
「多様な価値観を受け入れていて、あらゆる属性の方が働きやすい・利用しやすい」環境かどうかを5段階で聞いたところ、「職場」では47.3%が、「街」では39.0%が「とてもそう思う」「少しそう思う」と評価した一方で、企業担当者に自社の「LGBTQ 当事者」と「障害者」への取り組みに対し聞いたところ、4点以上の評価を付けた「LGBTQ当事者」は10.7%、「身体障害者」は10.7%、「精神障害者」は12.2%、「発達・知的障害者」は9.2%に留まるなど課題もあるとしている。
この調査結果を受け、実行委員会は2022年11月11日(金)18:30~20:00、東京国際フォーラム ホールD1(東京都千代田区丸の内3-5-1)で「大丸有のD&Iをかんがえるカイギ(調査分析編)(意見交流編)」と題したイベントを開催。「知る」「共感」「巻き込む」をテーマに、企業で働く障害のある当事者や先進的企業による取り組み事例の紹介、意見交流会を行う。参加費は無料(第2部の交流会参加者は500円)。定員は100名程度。申し込み・詳細はhttps://2022act4-4.peatix.com
神田と大手町繋ぐ“外空間”の居方を検証 三菱地所「BATON PARK」社会実験

「BATON PARK-KAWABATA-RYOKUDO-」(BATON PARK)実施エリア
一般社団法人大手町歩専道マネジメントと三菱地所は10月20日、東京・大手町の歩行者専用道路「大手町川端緑道」の未来の空間活用を見据え、神田と大手町を繋ぐ場所として“外空間”の居方を検証するための社会実験「BATON PARK-KAWABATA-RYOKUDO-」(BATON PARK)を10月24日~30日の7日間、大手町仲通りで実施すると発表した。
実証実験を行うのは、三菱地所の「大手町ビル」北側の「大手町フィナンシャルシティグランキューブ」と「大手町フィナンシャルシティノースタワー」間の丸の内仲通りで、期間中は利用者の観察調査とアンケート調査を実施し、大手町フィナンシャルシティのテナントや神田エリアの地元店舗による出店も予定している。また、休日には、遊具を利用した子どもの遊び場を設け、ファミリーで楽しめる空間も提供する。実証実験には千代田区と都市再生機構が後援している。
実証実験が行われる道路の北側には、2014年に日本橋川沿いに整備された全長約780mの歩行者専用道路「大手町川端緑道」があり、さらにその北側の三菱地所が事業参画している2025年竣工予定の「(仮称)内神田一丁目計画」で予定されている人道橋架橋に繋がっている。
「BATON」には“川端緑道の将来へ繋ぐ、神田と大手町を繋ぐ、未来へのバトンの役割を担えるように”という想いが込められている。

イメージ図

実施場所
◇ ◆ ◇
結構な取り組みだ。三菱地所はいま、「就業者28万人×8時間から、多様な就業者100万人×最適な時間、交流し価値を生み出す」大丸有の街づくりを進めており、全長約1.2㎞の「丸の内仲通り」はその大動脈だ。道路は一方通行になっていることから車は少なく、2019年から行っている「Marunouchi Street Park」は、わが国でもっとも美しい「ウォーカブルタウン」ではないかと思う。
ただ、今回のリリースを読んでおやっと思ったことが一つあった。後援に千代田区とUR都市機構が名を連ねていることだ。両者は2017年に行われた「神田警察通り賑わい社会実験」を主導した。
双方は表となり裏となり、その後「神田警察通り沿道賑わいガイドライン」策定。2016年の第1期工事では街路樹のイチョウ並木を伐採する計画に住民らが反対したのを受け、区は「説明不足だった」と伐採せずに整備した。
ところが、今年5月、樋口高顕区長は「現在の一致点が見出せない状況が長く続けば、意見の対立を深め地域に亀裂を生じさせることにもなりかねないと認識」「(令和4年4月25日から神田警察通り道路整備Ⅱ期工事を再開したのは)行政として苦渋の決定」として神田警察通りの2期工事で街路樹のイチョウ32本を伐採することを決めた。これに対して、街路樹の伐採に反対する地域住民らは〝寝耳に水〟とし、裁判にまで発展している。
今回の両者は主役から脇役に回るのだろうが、神田警察通り2期工事の是非が問われているいま、どのような役割を演じるのか、興味津々。
千葉大名誉教授・藤井氏など専門家20氏の声 建築ジャーナル特集「木を伐るな2」(2022/8/13)
イチョウ伐採中止求める国家賠償・住民訴訟 千代田区で3件目/街路樹を原告にしたら(2022/8/8)
丸の内仲通り ウォーカブルな街づくり「Marunouchi Street Park 2022 Summer」(2022/8/3)
間伐材・端材を積極活用 三菱地所ホーム 新オフィス/七夕に愛と死と街路樹を考える(2022/7/7)
街路樹伐採やめて 住民の監査請求棄却 千代田区監査委員 区のアリバイ作り追認(2022/7/1)
またまた「街路樹が泣いている」 千代田区 街路樹伐採で賛否両論(2016/9/8)
三井不動産の海外旗艦物件「50ハドソンヤード」竣工 事業費6,000億円超

「50ハドソンヤード」
三井不動産は10月20日、米国子会社「Mitsui Fudosan America, Inc.(三井不動産アメリカ」を通じ、米国ニューヨーク市マンハッタン地区で事業参画しているオフィスビル「50ハドソンヤード」が竣工したと発表した。
物件は、マンハッタンにおける大規模複合開発「ハドソンヤード」を構成するオフィスビル群の一棟で、58階建て延べ床面積約269,000㎡。マンハッタンにおける単体オフィスビルとしても、日系企業によるオフィスビル開発事業としても過去最大級。総事業費は6,000億円超(1ドル=145円)、同社の事業シェアは9割。2018年竣工の「55ハドソンヤード」とあわせた総事業費は約8,000億円となり、同社海外事業の旗艦物件に位置づけられている。
リーシングも順調に進捗しており、すでに全体の8割以上の契約が完了。主な入居企業は「Meta(旧Facebook)」や世界最大の資産運用会社「BlackRock」など。
同社は「ビル開発事業として過去最大級」としか公表していないが、事業費規模は単体ビルとしては世界有数で、わが国国内でも森ビル「虎ノ門・麻布台プロジェクト」や三菱地所「TOKYO TORCH TOWER(トウキョウトーチ タワー)」と互角か上回ると思われる。(階高、延べ床面積はこれを上回るビルはたくさんありそう)

全景(今回の物件は左から2棟目)
石神井公園駅南口の再開発組合設立 マンションは230戸 野村不動産

「石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業」
野村不動産は10月17日、参加組合員として参画している「石神井公園駅南口西地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合が9月16日に設立認可され、10月15日に設立されたと発表した。2027年竣工を目指す。
事業地は、西武池袋線石神井公園駅から徒歩1分、練馬区石神井町三丁目に位置する施行面積約約0.6ha、26階建て北街区と9階建て南街区で構成。住宅は北街区が210戸、南街区が20戸の予定。
スワローズCS突破記念 好きな選手と撮影付きマンション8,960万円 オープンハウス

東京ヤクルトスワローズのトップスポンサーのオープンハウスグループは10月18日、ヤクルトがクライマックスシリーズ突破を記念して「日本で一番スワローズな家」を実施、マンションの1戸を「8,960(ヤクルト)万円」で分譲し、特典として「好きな選手1名と記念撮影」を用意したと発表した。
対象となるマンションは、東京メトロ神楽坂駅から徒歩1分、新宿区神楽坂6丁目に位置する13階建て「オープンレジデンシア神楽坂ファースト」(25戸)の専有面積は54.80㎡で、販売価格は8,960万円(坪単価540万円)。竣工予定は2023年8月下旬。
問い合わせはこのメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。まで(期間:2022年10月31日まで)
◇ ◆ ◇
いいね! やや品に欠けるがこのような企画に大賛成。オリックス(大京)はどうした。負けた阪神(阪急阪神不動産)、巨人(三井不動産レジデンシャル)、西武(西武プロパティーズ)、日ハム(日本エスコン)も応援感謝セールをやってはどうか。
相場としては安いような気もするが、「神楽坂」の価格についてはコメントしない。評価するのはマンション購入検討者だ。好きな選手と記念写真が撮れる価値も人それぞれ(小生は西武の松井さん&東尾さんと焼肉店で記念写真を撮ったことがあるし、野村さんとも話したことがある。倉持さんはRBA野球リストの、G.G佐藤さんはトラバースの監督だから、いつもお会いしている。ものすごい価値があると思う)。
神宮外苑に総力を注いだ「つば九郎ハウ巣」公開 オープンハウス(2022/10/10)
村上選手「3億円の家」プレゼント 現段階で未定 戸建ての可能性大 オープンハウス(2022/10/10)
東上線初のZEH-M「本川越 コエドテラス」など3物件181戸 販売順調 日本エスコン

「レ・ジェイド本川越 コエドテラス」エントランス 完成予想図
日本エスコンが分譲開始した東武東上線初の「ZEH-M Oriented」の「レ・ジェイド本川越 コエドテラス」(102戸)、分譲中の「レ・ジェイド タイムズコア川越」(56戸)、「レ・ジェイド川越 ザ・レジデンス」(23戸)を見学した。3物件合計で181戸。販売担当者は竣工完売に自信をみせていた。
ZEH-Mの「レ・ジェイド本川越 コエドテラス」は、西武新宿線本川越駅から徒歩12分、川越市仲町7-5の商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)に位置する14階建て全102戸。専有面積48.55~85.32㎡、10月下旬に分譲予定の第2期(戸数未定)の予定価格は2,900万円台~6,000万円台(最多価格帯4,900万円台)、坪単価は231万円。竣工予定は2023年11月下旬。設計・監理は三輪設計。施工は川村工営。9月29日に第1期13戸分譲開始し完売。竣工完売を目指す。
現地は、建築物の絶対高さが16m以下に定められている地区計画「十カ町地区」を外れていることから、14階建てが可能になるエリアの一角。敷地形状はコの字型で、敷地北側の幅員5.1~8.5m道路に東側と西側に2か所接道(中央の隣地に2階建て店舗が建っているため)。
建物は、その店舗を囲むようにエントランスアプローチと車道を整備。アプローチには川越の郷土種を採用した植栽計画とし、かまどベンチ、マンホールトイレ、雨水貯水槽を設置。建物の1階は共用施設、駐車場などで、住戸は2階以上。標準階は南向きが5戸、西向きが3戸の構成。南向きは6300ミリ以上のワイドスパンとしている。
主な基本性能・設備仕様は、二重床・二重天井、リビング天井高2400~2500ミリ、食洗機、ディスポーザー、断熱補強、二重サッシ(室内側はLow-E樹脂サッシ)、タオル掛け2か所など。
「レ・ジェイド タイムズコア川越」は、JR川越線・東武東上線川越駅から徒歩5分、川越市菅原町の商業地域に位置する15階建て56戸。最終期(3戸)の予定価格は4,700万円台~5,100万円台(専有面積62.76〜66.64㎡)。坪単価は256万円。建物は2021年10月竣工済。設計・監理はソシアル総合設計。施工は吉原組。昨年12月から販売しており、残りは5戸。
1フロア4戸の全戸角部屋タイプで、駅に近い分単価はたの2物件より高いが、面積を狭くしてグロスを抑えているのが特徴。
「レ・ジェイド川越 ザ・レジデンス」は、JR川越線・東武東上線川越駅から徒歩10分、川越市仙波町二丁目の第2種中高層住居専用地域に位置する8階建て23戸。先着順で分譲中の住戸(2戸)の価格は5,030万~5,490万円(70.32~83.50㎡)。坪単価は237万円。竣工予定は2022年10月下旬。施工は川村工営。昨年12月から分譲しており、残りは4戸。
過去20年間、駅から10分圏内の住居系エリアでの全戸南向きというのは1件もないとのことで、1フロア3戸、全戸南向きが特徴。
販売担当の同社首都圏企画販売部 首都圏企画販売グループ・三上司氏は「いずれの物件も予定通りの進捗。当社物件の特徴であるアウトポール設計などに対する評価が高い」と話している。

「レ・ジェイド本川越 コエドテラス」

「レ・ジェイド川越 ザ・レジデンス」モデルルーム

「レ・ジェイド タイムズコア川越」

「レ・ジェイド川越 ザ・レジデンス」
◇ ◆ ◇
「川越」は遠いようで近く、近いようで遠い。当然のことだが、どこを起点にするかで全く評価が異なる。記者は京王線にずっと住んでおり、勤務地も中野駅、新宿駅、東京駅だったので、川越までは1時間以上かかる。しかし、池袋駅からだと約30分だ。にもかかわらず、坪単価は200万円台の前半(三菱地所レジデンスの物件は例外)だから、池袋駅圏の半値以下だ。
駅からややある今回の物件や先に紹介した明和地所の物件は、市の中心市街地だ。江戸の文化と歴史が色濃く残るこんな街に暮らす、暮らせる人に嫉妬を覚える。

川越 大正浪漫通り

見学した日は「川越まつり」の前日で、「レ・ジェイド本川越 コエドテラス」の現場前でも山車の準備が行われていた
和モダン見事に表現 出色の出来アクタス・モデルルーム 明和地所「川越大手町」(2022/10/15)
マンション建替円滑化法適用の「初台」竣工 建替え事業として8件目 三井不レジ

「パークホームズ初台 ザ レジデンス」
三井不動産レジデンシャルは10月17日、同社が2021年4月にマンション再生推進部を新設して以降初のマンション建替え円滑化法にもとづく竣工物件となる「パークホームズ初台 ザ レジデンス」が9月30日に竣工したと発表した。同社の建替え事業としては、竣工8号物件となる。
建替え前のマンションは、築50年以上の敷地面積約970㎡、地上14階建て総戸数61戸だったのを、隣接地の面積を加え建て替え後は敷地面積約1,280㎡、18階建て総戸数116戸(うち事務所1戸)の分譲マンションとなった。ワールドレジデンシャルとともに開発を進めていた。
◇ ◆ ◇
この物件については昨年7月に見学取材している。その記事を参照していただきたい。
駅2分・緑道隣接・眺望抜群 圧倒的人気呼ぶか 三井不レジ「パークホームズ初台」(2021/7/21)
未就学児対象「第4回ポラスグループおえかきコンクール」表彰式 応募は約2,500作

特別賞を受賞した12人の記念写真(ポラテック本社で)

特別優良賞を受賞したみなさんの記念写真
ポラスグループのポラスは10月16日、未就学児を対象にした「第4回ポラスグループおえかきコンクール」表彰式を行った。全国から応募があった2,521点の中から特別賞12点、特別優良賞20点など592点が表彰された。表彰式会場のポラテック本社「ウッドスクェア」には各審査委員、受賞した子ども・父母ら約90名が参加。模様はオンラインでも配信された。
表彰式でポラスグループ代表・中内晃次郎氏は「どれも色とりどりで素晴らしく、子どもならではの自由な発想で、まさに『夢の家・街』が生き生きと表現されていました。大人では考えつかないような作品ばかりで、元気いっぱいに描かれている様子が伝わり自然と笑顔になります」と挨拶した。
審査委員長・若色欣爾氏(越谷市住まい・まちづくり協議会会長)は「未就学児の皆さんにとって、絵を通して自分の夢を表現することは大変難しいと思いますが、毎回の審査をさせていただき、皆さんの発想と感性に感動と喜びを覚えます。素晴らしい企画ですので末永く継続されていくことを望みます」と講評した。
コンクールは、「住んでみたい夢の家・街」をテーマに、子どもたちに絵画でのびのびと表現してもらい、豊かな感性を育んでもらうのが目的で、同社の事業エリアである越谷市、さいたま市、草加市、松戸市、柏市、流山市などの後援を得て実施しているもの。後援各市の市長など12氏のコメントも披露された。
受賞作は越谷市中央市民会館、草加アコスホール、ポラスグループ中央住宅流山市内事業所、松戸市文化センター、さいたま市文化センターでも展示される。

中内氏
◇ ◆ ◇
未就学の段階で絵画も含め表彰されたことなど全く記憶がないが、絵を描くのが好きで、中学1年のときだったか、三重県やら全国の大会に展示された記憶があり、多少の審美眼を持ち合わせていると思う小生も、会場に展示された優良賞160点も含めて鑑賞した。中内氏をはじめ各市長、審査委員の方々が激賞したようにみんな素晴らしい作品ばかりだった。
甲乙などつけたくないが、もっとも絵画としての完成度が高いのは越谷美術協会賞を受賞した木塚彩音さん(6歳)の「くらげのおうち」だと思った。発想が素晴らしく色鉛筆、水彩絵の具、クレヨンを使った構図、色づかいが抜群だ。
もう一つ、未来の宇宙を描いた本川蒼平さん(6歳)の「わくせい 丸ごと 町 ハウス」の作品が「SDGs賞」を受賞したのに驚いた。
木塚さんと本川さんに感想を聞いた。二人とも絵画教室などに通っているわけではなく、ご両親も絵筆をとっていないようだった。木塚さんは小学2年生の姉の影響を受けており、本川さんは小学5年生の兄からSDGsのことを教えてもらっているそうだ。二人とも「とても楽しかった」と話した。
お父さん、お母さん、お子さんのこの豊かな表現力の芽を摘まないで頂きたい。こどもの芸術的表現力を削ぐのは親であり大人であり社会だ。

木塚さんと越谷美術協会事務局長・山﨑正氏

ポラス審査委員委員賞を受賞した内海琴淋さん(4歳)の「リボンとお花の家」と中央住宅グッドデザイン賞受賞ディレクター・野村壮一郎氏

本川さんと若色氏


取材の帰り立ち寄った南越谷ゴールデン街の飲食店(「地元では飲まない」という本川さんのお父さん、永田町や赤坂の飲み屋の半値で飲めますよ)

