「参入は歓迎。市場が育つ」MIMARU・藤岡社長 アパートメントホテル勉強会

「MIMARU SUITES東京・日本橋」
大和ハウス工業は3月7日、恒例の第21回「業界動向勉強会」開催し、グループ会社コスモスイニシアが展開するアパートメントホテル事業について、コスモスイニシア代表取締役社長・髙智亮大朗氏が概要を説明し、コスモスホテルマネジメント代表取締役社長・藤岡英樹氏がこれまでの取り組み、今後の展開、課題などを報告。「MIMARU東京STATION EAST」「MIMARU東京八丁堀」の見学会も行った。
髙智氏は、アパートメントホテルについて、訪日外国人が増加しているにもかかわらず、わが国には3名以上の宿泊に対応するホテルが少ないことに着目し、①40㎡、4名から宿泊可能な「みんなで泊まれる」客室②全室キッチン、リビング・ダイニング、洗濯機付き(一部除く)③世界中から集まったスタッフのフレンドリーな対応-をコンセプトに2015年から検討開始し、2018年2月に第一号「MIMARU東京 上野NORTH」を開業。これまで5年間で東京15・京都8・大阪5の合計28施設1,470室を開業(2023年6月開業予定の「MIMARU SUITES京都Ⅱ」含む)し、将来的に倍増の3,000室を目指すと語った。
藤岡氏は、「検討を始めたときホテル業界にヒアリングしたら、ほとんど〝そんなニーズなどない。やめたほうががいい〟と言われた」などと振り返り、「一番大事なのはサービス。スタッフには〝おもてなし〟など言わなくていい、フレンドリーになりなさいと言ってきた」などと順風満帆のスタートを振り返った。
しかし、その直後、新型コロナが業界を直撃したことについて「9割の市場が消えた。恐怖を覚えた。大半を休館せざるを得なくなった。地獄を見た。『ポケモンルーム』が食いつないでくれた」と当時の惨状を明らかにした。
その後、旅行受け入れ緩和措置によりインバウンドが回復したことにより、「現在の200名弱のスタッフはフル回転、大半は外国籍、インターナショナルな構成となっている」と現状を報告。
ホテル業界の今後の見通しについて藤岡氏は、外国人ターゲットは物価高と経済成長で価格が上げやすい環境にあり、一方で日本人ターゲットはリモート普及による出張の減少などで稼働・価格は上げにくい環境が続き、価格の二極化が進むと話した。
また、今後の課題については、人手不足と人件費の上昇、光熱費・水道代などの物価上昇をあげ、「日本人向けはかなり厳しい」(藤岡氏)としている。
この点、MIMARUは①1施設当たり従業員数は5~6名(マネージャー含む)②レストランがないなどシンプルな共用部③小さめのロビー、開放廊下などによる空調費の軽減④長期滞在による清掃業務の軽減などの特徴をあげ、コロナ禍でも人気だった「ポケモンルーム」(現在7施設)や浮世絵ルームなどコンセプトルームを増やしてきたと語った。
アパートメントホテル市場については、「デベロッパーやホテル業界から参入しているところは少なくないが、市場を形成できるから歓迎したい。クオリティ、価格設定などから負けない。自分たちが切り開いた市場。市場ナンバーワンを目指す。民泊施設がどう動くか、これは不透明」などと、先行者利益を享受できていることからか楽観的な見方を示した。
◇ ◆ ◇
記者は、MIMARUの開業時からずっと取材を続けてきた。10施設近く見学しており、「MIMARU京都 新町三条」には1泊させてもらった。
取材はしてきたが、正直いまだによく分からない。仕事でビジネスホテルはよく泊まったし、宿泊特化型もかなり取材見学している。しかし、〝究極のマンションはホテル〟と信じて疑わない記者は、ラグジュアリーホテルばかりを見てきた。名だたるホテルも勉強のため自費で泊まった。
リビングがあるのは便利だが、ホテルで食事をつくり(カップラーメンはつくったことがある)、洗濯をするのが信じられない。丁寧なホスピタリティ(おもてなし)を受け、美味しい料理を食べ、備え付けのウイスキーを飲み、夜は寝るだけ、朝はゆっくり起きコーヒーを飲み、タバコを吸いながら新聞を読む-これがホテルではないのか。コンセプトルームのように、ホテルに泊まることが目的(ラブホテルはよくわかるが)など理解できない。
検討段階で藤岡氏は〝そんなニーズなどない。やめた方がいい〟と言われたそうだが、記者も当時、「この種のホテルは欧米では当たり前」と聞いたが、そんなものを〝輸入〟して大丈夫かと思ったのを思い出す。
新しい市場を開拓するということはそのようなものなのだろう。この日の髙智氏と藤岡氏の説明は分かりやすく、何よりも藤岡氏がとても元気だったのはとても嬉しかった。

ポケモンルーム
◇ ◆ ◇
以下、勉強会で紹介されたアパートメントホテル、MIMARUについて紹介する。
2023年1月の訪日外客数は約149.7万人で、2019年の5割強に回復。一方、2022年12月のわが国の延べ宿泊者の内訳は日本人が87%であるのに対し、MIMARUの2023年宿泊者の国別割合は日本11%、台湾29%、中国3%、香港13%、韓国9%、シンガポール2%、その他アジア8%で約65%がアジア圏、豪州は15%。
これはスキーなどを目的とする季節的な要因もあると思われるが、興味深いのは外来客のMIMARU宿泊者割合が極めて高いことだ。オーストラリアの8.3%を筆頭にインドネシアの4.1%、台湾の3.5%がMIMARUを利用しており、海外全体でも1.8%に該当する約2.7万人(50人に1人の割合)がMIMARUに宿泊していることだ。
面白いデータは他にもある。同社のMIMARU開業からわずか1年後の2019年7月のトリップアドバイザー「外国人に人気の日本のホテル2019」TOP20に同社の「上野稲荷町」(16位)「東京赤坂」(18位)「日本橋水天宮前」(19位)がランクインしたことだ。他では北海道トマム、白馬などのリゾート地もランクインしているが、圧倒的多数は3施設のリッツを始めコンラッド、パーク・ハイアット、マンダリン、パレスホテルなどラグジュアリーホテルだ。
同社がこのことをリリースしたとき記者は何かの間違いではないかと思った。名だたる高級ホテルに混じってMIMARUの3施設がランクインするはずがないと。なぜそうなのか考えた。つまりツインで1泊数万円のホテルを利用するお金持ちの外国人は少なくないものの、家族・グループの外来客は1人換算で1~2万円のMIMARUは魅力に感じているのだろうと。
もう一つ、同社は興味深いデータを示した。「MIMARU東京 八丁堀」(74室)の2023年1~3月の予約者属性は、国別では日本18%、台湾16%、アメリカ16%、オーストラリア11%、韓国8%で、宿泊人数は大人4名32%、ファミリー4名23%、大人3名10%など、宿泊日数では1泊15%、2泊14%、3泊26%、4泊17%、5泊13%となっており、日本人はほとんど1~2泊ということだ。
なぜ日本人は1~2泊なのか。その理由はよく分からない。利用目的にもよるが、同じところに連泊したほうがいいと思うが…。
全室にパソコン装備VRChatも楽しめる コスモスイニシア「MIMARU東京 池袋」(2022/11/2)
145年の自然と人の歴史を次代に繋ぐ コスモスイニシア「ETOWA KISARAZU」開業(2022/12/16)
日常と非日常演出 従来の「スイート」とは異なる「ミマルスイート 東京・日本橋」(2022/9/26)
高評価に驚愕 コスモスイニシア 7件目「MIMARU京都 新町三条」に体験宿泊(2018/11/27)
〝家族に愛されるホテル目指す〟 コスモスイニシア「MIMARU京都 堀川六角」開業(2018/4/13)
約2,300万kwh/年の発電量を確保するメガソーラー事業用地取得 三井不
三井不動産は3月8日、約2,300万kwh/年の発電量を確保するメガソーラー事業用地を取得したと発表した。
同事業は、北海道苫東地域や関東2県、山口県の計7か所で、いずれもメガワット級の大規模太陽光発電施設となる。遠隔地に太陽光発電設備を建設・運用し、送配電気事業者の送電網を利用し、首都圏や北海道地方、中国地方の同社保有物件に送電する。
同社は、2050年度のGHG排出量ネットゼロ達成を目指しており、2030年度までに約3.8億kwh/年(首都圏における自用電力相当)のメガソーラー開発を進めている。
光と風、照明計画、巾木見付…一分の隙もないこだわり ポラス「大宮区大成町」

「B/N大宮区大成町 リミテッドエディション」
ポラスマイホームプラザの「B/N北浦和」、「フォレストレ リミテッドエディション(FORESTLE Limited Edition)南浦和」に次いで「B/N大宮区大成町 リミテッドエディション」について。戸数は1戸で価格は1億円超。物件名に「リミテッドエディション」を付しているように、一分の狂いも許さないぞと言わんばかりの同社設計課営業企画係主任・塚原俊紀氏の徹底したこだわりにあきれ返るほかなかった。注文住宅そのものだ。
物件は、JR大宮駅から徒歩11分、さいたま市大宮区大成町1丁目の第2種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する敷地面積112.41㎡、建物面積120.69㎡、価格10,280万円。建物は木造2階建て。施工はポラテック。竣工は2023年1月中旬。昨年7月に販売し、同月内に完売している。
さて、塚原氏のこだわり。記者は全然気付かなかったのだが(それが狙いか)、巾木の見付けは7ミリだと説明を受けた。同社の標準は14ミリだそうだから、その半分だ。〝シンプル イズ ベスト〟-余分なものは見せたくないという考えだろう。
光を取り込む高窓・スリット窓を多用したこだわりがまた凄い。数えたわけではないが、通常の窓と合わせば20数か所はあるはずだ(今回見学した他の2物件も数は同じくらいか。他社物件と比較して間違いなく多い)。数が多いだけでなく、窓枠に黒または白を採用し、しかも天井いっぱいまで高さを取るなどしてデザインとして取り込んでいる。
照明計画もしかり。調光機能付きだと思うが、間接照明、ダウンライトを多用し光の演出を行っている。
まだある。1階のLDK(22.0帖)に面した方丈の間くらいの中庭にベンチ付き吹抜け空間を設置し、そこにシンボルツリーのシマトネリコを配することで緑を取り込み、また玄関、玄関手洗い、書斎コーナーから眺められる坪庭を設置し、やはり光と緑を取り込む工夫を凝らしている。限られた空間に意味を持たせる仕掛けが施されている。
このほか、ヘリンボーン柄の壁などへの採用、ストリップ階段・ガラス引き戸、木の格子リビング天井、2.38mのハイドア、ウッドパネル、ミストサウナガス衣類乾燥機(乾太くん)、タンクレストイレなどを装備。家族それぞれが自分の衣類などを片付け・整理できるバックヤードを1階キッチンの裏側に設けているのも目を引いた。
塚原氏は、「シンプルデザインをテーマに、オンとオフが切り替えられる間取り、動線などに力を注ぎました」と語った。

リビング
巾木見付

トイレ(収納は隠れて見えない)

寝室の照明

検眼手洗い(右側が坪庭)

唯一理解できなかったのは浴室ドアにタオル掛けがなかったこと
LDK天井高最大4m 1棟現場にN1手法用い成功 本来そうあるべき ポラス「南浦和」(2023/3/8)
Z世代の声反映 可変性、多様性、シェア…住宅本来の役割具現化 ポラス「北浦和」(2023/3/8)
LDK天井高最大4m 1棟現場にN1手法用い成功 本来そうあるべき ポラス「南浦和」

「フォレストレ リミテッドエディション(FORESTLE Limited Edition)南浦和」
ポラスマイホームプラザの「B/N北浦和」に次いで「フォレストレ リミテッドエディション(FORESTLE Limited Edition)南浦和」を紹介する。1棟現場だから可能にしたのだろうが、分譲住宅の難点である誰でも住めそうな無難なプランではなく、欲しいひと一人にターゲットを絞り込んだ企画が奏功した。これまた住宅分譲の基本だ。
物件は、JR南浦和駅から徒歩9分、さいたま市南区文蔵二丁目の第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)に位置する敷地面積約110.71㎡、建物面積約102.89㎡、価格7,998万円。建物は木造2階建て。施工はポラテック。建物竣工は2022年9月。
同社の7つのブランドの一つ「FORESTLE」は、森を意味する「Forest」と、心地よい、寄り添うの意味を持つ「Nestle」を組み合わせたもので、「Limited Edition」には注文住宅のようにリアルな顧客の声を生かそうという想いが込められている。
現地は、戸建てが建ち並ぶ住宅街の一角で、敷地は東南角地。建物は外からの視線を遮るため高窓にするなど窓の位置にも配慮。2階LDK(20.2帖)はこう配屋根を採用することで最大天井高4000ミリ、二連大開口窓、スキップリビング、大容量の収納、1階と2階をつなぐ吹抜け空間などを実現。
このほか主な基本性能・設備仕様は長期優良住宅認定、挽板の床、ソフトクローズ機能付き開き戸・引き戸、ガス乾燥機(乾太くん)、1.25坪の浴室など。
同社設計課営業企画設計2係主任・金井琢哉氏は、「マーケティング手法の一つであるN1分析により、近隣に居住し、エリア特性も熟知している方のお宅を訪ね、どのような住まい方をしているかなどをヒアリングしました。その結果、1階リビングを2階リビングにし、スキップフロアを止め、キッチンを回遊性にするなど当初プランを3回変更しました。反響が20~30件に達し、昨年4月の販売時には2組の申し込みがあるなど更地の段階で完売しました」と語った。

最大天井高4mのLDK(正面は二連大開口窓)
◇ ◆ ◇
この種の手法は、大量供給時代にもあった。分譲住戸全てに異なるプランを提案し、成功した事例もある。最近の事例では、先日記事にもした大和地所レジデンス「ヴェレーナグラン茅ヶ崎東海岸」だ。全111戸に対して63タイプを提案して人気を呼んだ。ましてや戸建てだ。一つひとつ潜在的な顧客ニーズを引き出す企画力が問われている。どんなエリアであろうと敷地形状が異なろうと、経済設計のブロイラーのような「箱」そのもののマンションや分譲戸建てが売れることこそ異常だ。
金井氏は「家を建てる体験ができ、そのまま買ってもいいというビジネスモデルにしたい」と語ったが、ぜひともそうしていただきたい。街づくりは無理としても、このような手間暇をかける手作りの手法は支持されるのではないか。

吹抜け空間

洗面(左)と浴室
Z世代の声反映 可変性、多様性、シェア…住宅本来の役割具現化 ポラス「北浦和」(2023/3/8)
光と風、照明計画、巾木見付…一分の隙もないこだわり ポラス「大宮区大成町」(2023/3/9)
Z世代の声反映 可変性、多様性、シェア…住宅本来の役割具現化 ポラス「北浦和」

「B/N北浦和」
ポラスグループのポラスマイホームプラザは3月6日、いずれも1~2棟の、それぞれコンセプトが異なる分譲戸建て3現場の竣工見学会を行った。Z世代の声を反映させたり、注文住宅を建てるような体験が出来たり、細部まで設計者のこだわりを盛り込んだことなどが評価され、早期完売。分譲戸建てはかくありきの商品企画が光った。
◇ ◆ ◇
まず、記者がもっとも注目した「B/N北浦和」から。「B/N(ビーエヌ)」は、同社の7つ目の最新ブランド。「B」は基本を意味するBASIC、「N」はNATURAL、あるいはNEUTRALの頭文字からとったもので、テーマは「シンプルモダンデザイン」。
事前の説明で、物件は全世代向けだが、同社のZ世代のスタッフの声を企画に盛り込んだのが特徴で、北浦和駅からバス17分の全2棟、価格は4,000万円台の前半であることが紹介された。
今の10代の前半から30歳未満と言われるデジタルネイティブのZ世代のことなどまったく分からない記者は、てっきり〝価格ありき〟のいわゆるパワービルダーと同じ土俵に上がり、消耗戦に参戦するのかと思った。
しかし、現地について外観を眺めた限りではそのような気配はなかった。基本性能・設備仕様レベルをチェックしたが、パワービルダーの物件とは似て非なるものであることも確認できた。それどころか、価格からしてむしろ性能は高く、白と黒を基調としたデザイン・カラーリングセンスが抜群なのに驚いた。
そして、物件の基本設計を担当した同社設計課営業企画設計係係長・高橋健太郎氏氏(47)の話を聞いて、「B/N」のコンセプト、Z世代の声をどうして反映させたか、その意図も分かった。
高橋氏は、「敷地南側は対面の建物の室外機が目に入るので、開口部は北側に設けざるを得なかったが、北側に居室と緩やかにつながる明るい空間を設けることができた。子ども部屋は1つ、居室の扉を設けず、多目的に利用できるオープンな空間を演出することで、空間をシェアし、可変性を持たせたのが特徴」と話した。
Z世代の声の取り込みかたユニークだ。一般的な社内プレゼンは、経験豊富な審査委員(上司)がプレゼンター(部下)の報告を評価・採点するのが普通だろうが、同社はその逆だ。スマホなどZ世代向けの商品が他の世代でも人気になっていることに着目。ベテラン事業担当者4名がZ世代の設計担当4名、営業スタッフ5名に対してプレゼンし、プレゼンターの提案を50点満点、Z世代の提案を50点満点、合計100点満点で採点。最高得点を獲得した高橋氏の基本設計をもとに、Z世代スタッフが全世代向けのプランを共同で商品化したものだ。
実施設計を担当したのはZ世代の同社設計課実施設計係・田上彩水氏(26)で、田上氏は「わたしは姉と一緒に6畳間を寝室にしていました。違和感はありませんでした。勉強はリビング。プレゼンでは自由に提案していいということでしたので、フィットネスルームにも居室にもなる可変性のある空間、必要ない建具は極力少なくし、カラーリングもドアノブを白のドアと統一するなど目立たないようにしました。一つの写真で全て見える〝映える〟にも気を配りました」と、営業担当のZ世代の営業課2課・根本和磨氏(25)は、「フィットネスにも居室にもなるいろんな趣味が生かせる、多様性をアピールしました」とそれぞれ語った。
写真を添付したので、じっくり見ていただきたい。LDKスペースをたっぷり取り、間仕切り壁を取り払った空間、大きめの主寝室と対照的な子ども部屋を想定した4畳大の居室などは、ライフスタイル・ステージに柔軟に対応することが求められる住宅本来の役割・機能を具現化、キーワードである「可変性」「多様性」「シェア」を見事に表現している。ドアノブ一つにこだわった田上氏はZ世代の特性なのか、それとも田上氏自身の感性か。これは分からない。次の作品を見たい。大化けするのではないか。
物件は、JRB北浦和駅からバス17分、バス停から1~2分、さいたま市緑区に位置する全2棟で、土地面積は108.17・104.03㎡、建物面積は100.29・103.08㎡、価格は4,190万・4,290万円。木造2階建て、施工はポラテック。建物完成は2023年1月下旬
2階リビングの1号棟は、LDK(20.6帖)、多目的に利用できるカフェ、ブックシェルフ、主寝室(9.0帖)、居室2室(5.3帖、4.6帖)など。1階リビングの2号棟はLDK(22.3帖、スタディルーム約5.8㎡含む)、主寝室(7.3帖)、居室(4.3帖)、スタディルーム、トレーニングルーム(1.0帖)、芯心1mの階段、ピクチャーレールなどが特徴。
リビング天井高2700ミリ、床は挽板(1号棟除く)、ソフトクローズ機能付き引き戸・開き戸、階段ステップ15段などは標準仕様。
同社部長・森田昌久氏は、「今回の3現場はすべて異なるコンセプト。一つひとつゼロから商品化したのが特徴。この『北浦和』はZ世代をターゲットにしたものではないが、全世代に興味を持っていただけるはず。今後の同様の商品を提供していきたい」と語った。

〝映える〟LDK

アメニティ、ドアノブにまで白にこだわったデザイン

左から根本氏、高橋氏、田上氏
六本木・日比谷・八重洲に続く4か所目の東京ミッドタウンは「日本橋」か

菰田社長(東京ミッドタウン八重洲で)
三井不動産は3月7日、「六本木」「日比谷」に続き3か所目の〝東京ミッドタウン〟となる「東京ミッドタウン八重洲」が3月10日にグランドオープンするのに先駆け社長記者会見・プレス内覧会を行った。メディアの取材申し込みは300名に達し、同社も含めたデベロッパーのコロナ以降では最多となった。
会見に臨んだ同社代表取締役社長・菰田正信氏は記者団の質問に対し、「2012年社長に就任したとき、8つのプロジェクトが進行中と話したが、『日比谷』に続き3つ目の『東京ミッドタウン八重洲』が完成し、しかもオフィスは満床稼働するのは、平板な言い方だが感無量」と語った。
また、次のミッドタウンについては、「地権者次第だが、4つ目、5つ目を進め、さらに進化させたい」と意欲を見せた。
日本橋・八重洲を中心とする東京に足りないもの・課題については「外国人の子供向けの教育と暮らしを支える医療、それとレジデンスは十分でない」と語った。
菰田氏はまた、日本橋・八重洲エリアを「東京のゲートウエイ」と話した。
◇ ◆ ◇
菰田社長が今後の日本橋・八重洲の開発について「レジデンスは十分でない」と語ったのは注目される。これまで、日本橋・八重洲の外周部の銀座、築地、茅場町、人形町などではマンションが供給されてきたが、日本橋・八重洲アドレスでは少なく、同社が2014年に建設した全54室の賃貸「パークアクシスプレミア日本橋室町」があるくらいだ。
また、三菱地所の大丸有エリアでもマンションはほとんどなく、4月1日付で三菱地所の社長に就任する取締役兼代表執行役執行役専務・中島篤氏は2月16日の会見で、大丸有エリアについて「グループの総力を結集してビジネスだけでなく居住、文化、エンターテイメントなどを取り込んで魅力ある空間にし、国際化にも寄与したと考えている」と語っており、これまでにない住宅開発を行うことを匂わせている。
この二人の発言からして、日本橋・八重洲、大丸有エリアに分譲・賃貸マンションが建設されるのは間違いなさそうだ。どちらが先にどこで供給するか。記者は分譲なら坪単価3,500~5,000万円、賃貸なら月額賃料200~300万円になるとみている。
菰田社長は4つ目、5つ目の〝東京ミッドタウン〟の開発に意欲を見せたことから、次の東京ミッドタウンは同社の発祥の地・日本橋になると記者は予想する。これはほぼ間違いないはずだ。
三井不動産 ビルも賃貸も億ション並み「和」盛り込んだ「日本橋再生」(2014/1/29)
東急不動産HD 「東急プラザ銀座」開業後7年で売却 特別損失211億円
東急不動産ホールディングスは3月3日、「東急プラザ銀座」(敷地面積2,072㎡、簿価118,598 百万円、坪18,889万円)を三井住友トラスト・パナソニックファイナンスに売却し、2023年3月期決算で特別損失として211億円を計上すると発表した。運営は継続する。
◇ ◆ ◇
「東急プラザ銀座」は、同社が旧東芝銀座ビルを2007年に取得し、2016年3月に開業。周辺には大丸、高島屋、三越、松屋、GINZA SIX(旧松屋)などの名だたるデパートが群雄割拠し、「東急プラザ」は駐車場が少ないことなどから苦戦が伝えられていた。記者は、開業時の記者見学会を含めて数えるほどしか訪れていないが、最高のデパートだと思っている。
今回の決定は、よく言われる選択と集中の経営判断か。ホテルと同様、所有と運営を分離するのは時代の流れなのか。
東急不 「東急プラザ銀座」3月31日開業 ターゲットは玄人の「大人」(2016/3/28)
価格上昇、面積圧縮、駅距離…に妥協 現在の住宅市場を反映 アットホーム調査
アットホームは3月1日、過去2年以内に一戸建て・マンションを購入した人を対象に、途中でこだわるのを諦めた条件・設備に関する調査結果をまとめ発表。住まいの基本的条件では、価格は1.3倍妥協、広さは14.0㎡削減、最寄り駅からの徒歩時間は8.6分妥協。設備仕様では5人に1人が「収納スペース」「リビングの広さ」「外観のデザイン」を妥協していることが明らかになった。
調査対象は、過去2年以内(2020年10月以降)に住まいを探し、一戸建て・マンションを購入した18~50歳の男女400名。内訳は新築マンション、中古マンション、新築一戸建て(注文住宅含む)、中古一戸建て各100名。
住まいの条件の住宅価格の妥協ラインは、「実際の住宅価格÷当初の住宅価格」で算出。予算の1.3倍まで妥協していたことが分かった。
築年数を妥協したと答えた人の中で、築年数の妥協ラインを「契約時の築年数-当初希望していた築年数の上限」で算出したところ、当初より11.1年古くても妥協していたことが分かり、その理由として「建物自体は免震構造で、共用部分の清掃・管理もきちんとなされていたため(中古マンション)」といった声があった。広さも同様、当初より14.0㎡狭い物件で妥協したと回答。
最寄り駅までの徒歩時間は当初より8.6分、通勤・通学時間は当初より17.6分遠くても妥協。その理由として、「自転車を使えばすぐだったから(新築一戸建て)」、「以前と同じくらいの時間帯の出勤で済んでいるから(中古一戸建て)」といった声があり、「在宅勤務が増えたので妥協しても問題なかった(新築マンション、中古マンション、中古一戸建て)」という回答も見られた。
このほか、妥協したものは27.0%の「収納スペースの広さ」がトップで、以下、「リビングの広さ」23.5%、「外観のデザイン」22.8%の順。その理由は、収納は「断捨離する良い機会になるから(中古マンション)」、「物を出しっぱなしにしないことで広々使えるから(新築一戸建て)」「住んでしまうと狭さを感じなかったから(中古一戸建て)」、外観のデザインは、「住んでみたら気にならなかったから(中古マンション)」「自分では妥協したと思っていても意外と来客に褒められたから(新築マンション)」など。
住まいの条件で「妥協はしていない」と答えた人は19%。
住まいの設備でもっとも妥協したものは「宅配ボックス」16.8%で、以下、「ウォークインクローゼット」15.5%、「床暖房」15.3%の順。その理由として宅配ボックスは「置き配を利用できるから(新築マンション)」「お互いの休日に上手く受け取ることができているから(新築一戸建て)」などの声があり、ウォークインクローゼットは、「普通のクローゼットで十分、使い勝手に問題はないから(新築マンション)」「和室の収納を工夫して、バッグやベルトなどの保管場所を増やしたから(中古一戸建て)」、床暖房は、「気密性の高い家にしたのでそんなに寒くないから(新築一戸建て)」「他の暖房機器があれば十分だから(中古マンション)」といったコメントがあった。
一方、「妥協はしていない」と回答した人は44.3%だった。
◇ ◆ ◇
とても興味深い結果だ(同社は先に賃貸篇も発表しているが、賃貸はよく分からないので割愛した)。
結果についてコメントする前に、課題を一つ指摘したい。今回の同社のアンケートに限ったことではないが、結果を全部足して、それを割って平均値や傾向を出しても、絵具と一緒、攪拌されて限りなくグレーに近くなる。実態はよく分からない。今回の調査でいえば、マンションと戸建て、新築と中古、そしてもっとも肝心なことだが、購入者の所得(購入価格)、年代によって回答はかなり異なっているはずで、その詳細な分析が必要だということだ。(同社リリースでは回答者の属性を一部紹介はしているが…)
設問項目に注文もある。どうして基本的な条件に住環境、ランドスケープデザイン、断熱・遮音、天井高、サッシ高、廊下・階段幅、その他トイレなどのユニバーサルデザインに関するものはないのか。設備仕様では、同社は宅配ボックス、ウォークインクローゼット、床暖房、オール電化、シーズインクローゼット、食洗機、トイレ内手洗い、ディスポーザー、人感センサー付き照明、TV付き浴室、押入れ、複層ガラス、省エネ給湯器の12項目についても聞いているが、これでも少ないと思う。基本性能とも関連するのだが、間取り(可変性)、収納・引き戸のソフトクローズ機能、ミストサウナ、スロップシンク、キッチン天板仕様、食器棚、浴室タオル掛け、ドアノブ、トイレドア幅、床・壁仕上げ…などだ。
これらをさておき、調査結果について。住まいの条件に対する妥協ラインが予算の1.3倍というのは正直驚いた。これは前述したように、億ションを買える人は1億円が1.3億円になっても買いあがることはできるかもしれないが、当初予算が3,000万円の人は4,000万円近くになっても購入することができるのか。
築年数の妥協ラインは納得だ。基本性能・設備仕様レベルは最近のマンションより10年くらい前の物件のほうが高いものは少なくない。これは消費者が賢明な選択をしているということか。
広さを14㎡(約4.2畳大)妥協したというのは、是非はともかく最近の住宅市場をストレートに反映している。
最寄り駅までの徒歩時間は、デベロッパーが「駅近」(マンションだが)を最大の売りにしていることと全く異なる結果が出た(戸建ての回答が半数であることと無関係ではないが)。記者は、徒歩時間より大事なものがあると消費者は考えていると理解したい。
その他の条件については、人それぞれだからコメントしないが、収納スペースについて一言。仮に住宅の収納率を10%としたら、価格が5,000万円だったら、収納スペースは500万円だ。それほど高価なスペースに後生大事にしまっておく価値のあるものはどれほどあるのか。小生などは本のみ。本は捨てられない。
全体として住まいの条件を妥協しない人が19%というのには、やや驚いた。十全の物件など一つもない。全ての条件を満たした物件を買えるのはほんの一握りのお金持ちしかいないはずだ。
設備仕様に関してはなにも言うことはない。「妥協しない」が44.3%というのは、このようなものか。逆に驚いたのは「複層ガラス」は7.5%、「省エネ給湯器」は6.5%の人が妥協しており、「妥協しても問題なかった」人は前者が56.7%、後者が53.8%にも達していることだ。マンションのサッシは一度付けたらほとんど変更できない。これからは樹脂サッシが当たり前の時代になる。消費者も住宅を見る目を肥やさないといけない。複層ガラスと省エネ給湯器を妥協した人の30%超の人が後悔していると回答しているのに注目すべきだ。
全体として、調査は現在のデベロッパー、ハスウメーカーの供給するマンションや戸建てのレベルを反映していると思う。そして何よりもうれしいのは、5年前に「マンションは『駅7分以内』しか買うな!」の本について3回にわたって批判した記事は間違いではなかったことを、消費者の方が証明してくれたことだ。この記事には3回で2万件を超えるアクセスがあった。
第1期1次125戸の登録開始 大和地所レジ 30周年記念PJ「北赤羽」人気

「ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス&マナープレイス」
大和地所レジデンスは3月3日、同社の30周年記念プロジェクト「ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス&マナープレイス」の第1期1次125戸の登録受付を開始したと発表した。登録締め切りは3月12日。
2022年9月のホームページ公開から、物件エントリー総数は2,500件超、2022年12月から開催している事前案内会は連日満席で、約500組の来場があるという。
全253戸の「マスタープレイス」と全65戸の「マナープレイス」からなる総敷地面積約11,500㎡超の全318戸の大規模物件。敷地の周囲と住棟周りにメタセコイヤ、ロドレイア、サクラなどの植栽計画、デザイン意匠、メゾネットやコーナーサッシ付住戸、スキップフロア、ロフトなどの74種類の間取りプラン、天然御影石のキッチン天板、充実した共用施設などが特徴。
物件は、JR埼京線北赤羽駅から徒歩5分、北区浮間一丁目の工業地域に位置する敷地面積約9,315㎡の「マスタープレイス」は19階建て全253戸。第1期1次の販売戸数は100戸、専有面積は57.89~106.53㎡、価格は5,098万~13,798万円。敷地約2,186㎡の「マナープレイス」は15階建て65戸。第1期1次の販売戸数は25戸、専有面積は44.39~90.00㎡、価格は4,398万~10,498万円。登録期間は双方とも2月23日~3月12日。竣工予定は「マスタープレイス」が2025年1月下旬、「マナープレイス」が2024年8月上旬。設計・監理はスタイレックス。施工は長谷工コーポレーション。

「マスタープレイス」

エントランス

ルーフバルコニー
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同社がこの物件を分譲するとリリースしたとき、用途地域が工業地域なので果たして大丈夫かと思った。「北区浮間」は昔は工場の街だったからだ。反響の多さから問題はなさそうだ。豊かな植栽計画で難点を解消しているのだろう。
2020年10月に販売開始し、約650組の来場者を集め、わずか6か月間に完売した「ヴェレーナグラン赤羽北フロント」89戸と、隣接する全96戸の「ヴェレーナグラン赤羽北ザ・マークス」を2021年9月の販売開始から2022年2月までに完売した実績が今回も生かされているのだろう。
市況がいいときも悪いときも手抜きなどせず、どちらかといえばそれほど恵まれた立地ばかりでもないのに、顧客の潜在的ニーズを取り込む商品企画力はデベロッパーのなかで突出している。

ラウンジ

メゾネット

モデルルーム
天晴れ! 日本庭園とつなぐ共用部の演出見事 大和地所レジ「茅ヶ崎東海岸」(2023/2/22)
天井高3m超、20畳大の床下収納など 大和地所レジ「赤羽北フロント」竣工見学会(2022/3/24)
大和地所レジ 早期完売「フロント」 隣接の「赤羽北ザ・マークス」坪300万円超えるか(2021/8/4)
子どもが勉強する空間は「子ども部屋」22% LDは77% 積水ハウス調査
積水ハウス3月3日、小学生の長子をもつ全国の20~60代の既婚男女を対象に「小学生の子どもとの暮らしに関する調査」をまとめ発表した。以下、主経ったものを紹介する。
①子どもが小学校に入学してからどのように生活時間が変化したかを聞いたところ、女性は起床時間、就寝時間、夕食開始時間の全ての項目で4割以上の人が変化。起床時間は「早くなった」と回答した人は46.1%、就寝時間は「早くなった」が20.8%、「遅くなった」が22.5%、夕食開始時間は「早くなった」が14.5%、「遅くなった」が26.8%。男性は、全ての項目において変化した人の割合が約2割
②平日の生活時間の変化では、フルタイム勤務とパート・アルバイト・内職勤務(以下、パートタイム勤務)や専業主婦/ 主夫で差が見られた。フルタイム勤務では、「家事を行う時間が増えた」人が29.8%、「子どもと一緒に過ごす時間が増えた」人が25.1%。約3人に1人は「自分の自由時間が減った」と回答。パートタイム勤務や専業主婦/ 主夫では、約半数の人が「子どもと一緒に過ごす時間が減った」と回答。また、パートタイム勤務や専業主婦/主夫で「家事を行う時間が増えた」は24.8%、「睡眠時間が減った」人がフルタイム勤務では18.5%、パートタイム勤務や専業主婦/主夫では30.6%
③「宿題や勉強を見るようになった」が54.0%、「学校からのプリント確認の時間が増えた」が45.6%、「習い事の送迎が増えた」が35.7%。家事関連では「洗濯物が増えた」人が44.0%。さらに「家にある”もの”が増えた」が46.5%、収納が足りなくなった」が28.3%
④子ども部屋の保有率は、小学校1-2年生男子では37.0%、女子は45.7%。小学校5-6年生では、男子は58.3%、女子は73.2%
⑤勉強する空間では、「子ども部屋」と回答した人は22.2%、76.5%の人は「リビング・ダイニング」と回答
⑥コロナ禍で広がった在宅勤務をリビング・ダイニングで行っている男性は44.8%、女性は81.8%と回答。同じ空間にいることで親子両方が安心感を得られている半面、デメリットとして「在宅勤務中に子どもが同じ空間にいると集中ができない」32.4%、「Web会議や電話会議などに子どもの声が入ってしまうことがある」23.5%などが挙がっている
⑧子ども部屋や子どもの空間に関する悩みでは、3人に2人以上が「ある」と回答。「”もの“が増えて収納が足りなくなった」39.1%、「子ども部屋を片付け・整理してくれない」が25.8%
これらの結果を踏まえ、同社執行役員住生活研究所・河﨑由美子氏は「調査では、子ども部屋を与えてもリビング・ダイニングで勉強したり遊んだりしている子どもが多いことがわかりました。親側にも「目が届くから安心」「宿題を見てあげられる」などのメリットがあります。リビング・ダイニング内に照明やテーブルの高さを工夫した勉強スペースや、居心地よく遊べるいどころをつくれるとよいですね。
でも、子どものころに初めて自分の部屋をもらったときの嬉しい気持ちを憶えていますか? リビングで過ごす時間が長くても、成長に合わせて子ども部屋も用意してあげたいものなのです。子ども部屋を用意したら、子どももインテリア・コーディネートに参加させてみませんか」とメッセージを寄せている。
また、住まいの入学準備の4つの「幸せTips」として①リビングに子どものいどころを②リビングに勉強スペースを確保③ランドセルの居場所をつくる④片づけ力UPにつながるインテリアを挙げている。
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小生も2人の子どもを育てた経験があるので、どれもがよく分かる。肝心なのは「哀」だ(どうしてわがパソコンはこんな字に変換するのか。恨みでもあるのか。もちろん「愛」)
自らの小学生時代を振り返ると、やはり囲炉裏の存在が大きい。おばあちゃんの膝の上に座り、毎日の新聞のニュース、昔話などを聞き、父親が火箸で灰に書く字の読み方、書き順、算数の計算の仕方を覚えた。消しては書けるのでノートはいらない。隣近所の人たちが集まる定期的な集まりで世の中の動きを教わった。成長してから分かったことだが、猥談などもみんな平気でしゃべっていた。とてつもなく大きい金持ちと貧乏人、都市と田舎の〝格差〟を学んだのもこのころだ。
子ども部屋は方丈の間(四畳半)で十分だと思う。減らした分を家族のスペースや夫婦の部屋にしたほうがいいとずっと考えているが、そんな提案を行うデベロッパーはほとんどいない。囲炉裏(風)の提案をかつて三井不動産レジデンシャルが「新浦安」のマンションで行ったのを覚えている。

