村神様 祝56号!三冠王も確定 オープンハウス「1億⇒3億円の家」に大幅増額
オープンハウスグループは2022年10月3日21時44分付で「本日、レギュラーシーズン最終戦・最終打席で見事に56本目のホームランを放ち、58年ぶりの日本選手記録更新を成し遂げるとともに、史上最年少三冠王を確定させたその偉業を称え、予定していた上限額を大幅に引き上げ『好立地の東京の家 上限価格:3億円(税込)』を贈呈いたします」と発表した。(以下は10月03日(月)21:58に発信した記事です)
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(2022年10月03日21:58 発信) 神様、仏様、村神様-…やったぜ56本塁打…「『村神様』が『世界のホームラン王』を超えた! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、今季最終戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ち、64年王貞治(巨人)の55本塁打を上回った。同時に『1億円の家』もゲットした。
7回無死、DeNA入江から打った。13日巨人戦(神宮)の9回に55号3ランを放って以来、61打席ぶりの1発で、王、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)を上回る歴代単独2位に浮上。プロ野球記録の13年バレンティン(ヤクルト)の60本まで4本差とした」(日刊スポーツWeb版10月3日20時17分)。
三冠王も確定した。
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オープンハウスが「神宮で56本以上打ったら『1億円の東京の家』プレゼント」と発表してかちょうど1か月経過したこの日10月3日、ヤクルトスワローズ村上選手が56号本塁打を放った。
こんなに嬉しいことはない。今日の試合相手DeNAも2位が決定しており、敬遠策など取らず投手は真っ向勝負するとは思っていたが、第一打席で凡退して〝やっぱりだめか〟とテレビ視聴をやめた。
酒も入り、野球のことなどすっかり忘れていたとき、この吉報がスマホを見ていたかみさんからもたらされた。
打たれたのは入江投手だ。ネットで調べたら、わが西武ライオンズ今井投手と同期の作新学園-明大卒で、2020年のドラフト1位でDeNAに入団したとある。
〝オペンホウセ〟荒井社長! この前も書いたが、入江投手にもアシスト賞として100万円くらい贈呈してはいかがか。仲介手数料として300万円もいいかもしれない。入江投手は拒否しないはずだ。
村上選手 神宮で56本以上打ったら「1億円の東京の家」プレゼント オープンハウス(2022/9/4)
大手町ビル屋上農園に蝟集する虫と人 「Night Farm」に予定の倍以上140名参加
「Night Farm」(プランティオ リリースから)
次世代アグリテインメントプラットフォーム「grow」を展開するプランティオと三菱地所は9月30日、三菱地所の「大手町ビル」屋上に新たに整備した農園スペース「The Edible Park OTEMACHI by grow」でカクテルパーティ「Night Farm」を開催した。
申し込みが殺到したため、当初予定の定員60名を増員し、この日は2倍以上の約140名が集まり、屋上農園で採れたバジル、パクチーなどのカクテルやナス、オクラ、ピーマンなどの素揚げを堪能した。
「Night Farm」は、コロナ禍で中止を余儀なくされていた恵比寿で行われていたイベントで、時間は18:30~20:30、参加費用は2,500円。普段はアルコール禁止のビルの屋上にステージを設け、農園で採れたバジル、パクチーを利用したソムリエによる4種のカクテルを振舞い、有機栽培のナス、ピーマン、オクラなどの素揚げも供された。
農園で採れた野菜
虫食い状態の野菜(安全だから虫も食べる)
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農園を運営するプランティオ代表取締役 共同創業者CEO・芹澤孝悦氏から「晩夏の旬の野菜やハーブたちが農園で元気に育っております。それらをその場で食し、農の懐の深さに触れつつ、みなさんでワイワイたのしめれば」とメールで勧められたので参加した。
記者は、お酒というよりは甘いジュースのようなカクテルなる飲み物はもう数十年間も飲んだことはないので、割り当てられたカクテル2杯分のチケットを利用し、スタッフの方に了解を頂いて、アルコール度数40~50%と思われるジンを2カップ80CC(他の参加者は1カップ40CC)に農園で栽培されているバジル2葉を入れて2杯飲んだ。ジンが強すぎるためか、バジルの香りはほとんど確認できなかったが…。
採れたてのオクラ、ナス、ジャガイモ、ピーマンの素揚げも食べさせてくれるというので食べた。オクラの甘さは格別だった。
栽培されている葉ものは、有機野菜であることを証明するように虫に食われた穴がたくさん開いていた。都心の一等地の10階の屋上に虫が飛来し、安全性に問題がないことを確認できるその鑑識眼の確かさと生命力、繁殖力に感動した。
記者も大好きな虫も食わないパクチーは、人間の手によってちぎられ、帰るころには無残な姿をさらけ出していたが、パクチーも繁殖力が強いようで、たちまちたくさんの葉を茂らせるに違いない。
酔いも手伝ったか、夜の暗さの分だけ色白が際立った天女のような女性にも出会えた。「こんな素敵なイベントなら毎晩やって」と話したら、「野菜が育つには4~5カ月かかるんだ」と誰かに一喝された。
バジル
イベントが始まったころのパクチー(終わることろには虫ではなく人間にく食いちぎられていた)
消化不良なのが残念だが素晴らしい農園 三菱地所「大手町ビル」リノベ完成見学会(2022/5/26)
「多拠点居住」の難点解消 〝こころ〟解き放つ 三井不レジ「n’ estate」
「n’ estate(ネステート)」
三井不動産レジデンシャルは9月29日、多拠点居住サービス「n’ estate(ネステート)」を開始したと発表した。「多拠点居住」の金銭的なハードル、時間的なハードル、心理的なハードルを解消し、同社の賃貸マンション「PARK AXIS(パークアクシス)」やグループ企業、パートナー企業の施設を活用し、個人が「働く」「憩う」「楽しむ」拠点を選択しながら生活するライフスタイルを提供するのが特徴。
予約・利用可能なのは同社の会員組織「三井のすまいLOOP」会員で、「PARK AXIS」の<都市型拠点>と、就農体験や自然とのつながりを感じることができる<郊外型拠点>の2種類の10拠点。「PARK AXIS」は主に2年単位での賃貸借契約だが、今回のトライアルでは住宅宿泊事業法(民泊新法)を活用し、1泊・1か月単位で利用できるようにしている。「KURKKU FIELDS」(千葉県木更津市矢那2503)と「畑住処」(埼玉県加須市陽光台2丁目)の2か所。
「n’ estate」は、多拠点を表す「N拠点」や「New(新たな)」、「Next(次の)」、「Necessary(必要な)」、「Nature(自然豊かな)」、「Natural(自然体でいられる)」、「New normal(新時代的な)」の頭文字と、財産、不動産、くらし向き、生涯のある時期といった意味を表す「estate」を組み合わせた造語。
トライアルに先行して2022年3月から実施した「三井のすまいLOOP」会員向けのモニター体験では、1日、10日間、1か月単位のいずれのプランに対しても募集定員を超える応募があったという。
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記者は、同居、隣居、近居をはじめ多拠点居住のニーズはあるとずっと思っていた。なかなか実現しないのは、やはり金銭的な問題と、職場に縛り付ける就業形態が大きな壁として立ちはだかっているからだ。
今回の同社の新サービスは、コロナ禍で急激に普及した在宅勤務・テレワークが可能にしたものだ。「すまいを、くらしを、こころを、動かす。」というコピーがいい。都心居住、郊外居住は賃貸でも分譲でも可能だと思う。
パークアクシス本所吾妻橋サウスレジデンス
KURKKU FIELDS
「目からうろこ」益田審査委員長/「温故知新」赤池副審査委員長 キッズデザイン賞
第16回キッズデザイン賞の審査委員長・益田文和氏が、表彰式後のシンポジウムで「目からうろこ、大発見」と称えた受賞作が3つあった。こどもたちを産み育てやすい部門優秀賞を受賞したUnited family「ハンズフリー電動さく乳器」(少子化対策担当大臣賞)、秋山隆浩建築設計事務所/Atelier HMC「町屋高架下保育園」(少子化対策担当大臣賞)、エバーセンス「パパninaru」(男女共同参画担当大臣賞)だ。
「電動式さく乳器」は「ブラジャー内に装着することができ、ハンズフリーでさく乳しながら動けるというメリットは大きい」というのが、「高架下保育園」は「マイナスイメージのある高架下に違和感なく、しっかりと子どもの空間を作っている点」が、「パパninaru」は「妊娠から出産育児の必要な情報を、『パパ』に届けるという開発の視点の良さ」がそれぞれ高く評価された。
記者も、「電動式さく乳器」なるものがあることなど全く知らなかった。最初は親子が牛の乳しぼりでもするのかと思ったほどだ。United familyの担当者によると、1日当たりの授乳回数は普通の人で8~10回、多い人は15回くらいあるという。その負担を軽減し、さく乳した母乳は冷凍保存ができ、必要なときに子どもに与えることもできるというスグレモノだった。
「高架下保育園」は、言われてみればもっともふさわしい立地条件だ。音や振動は保育に支障はないということだった。記者などは都心部のガード下の飲み屋しか思い浮かばない。〝母になるなら〟〝父になるなら〟で子育て世代にヒットした流山市は、駅に近いところに保育施設を設置して話題を呼んだ。
「パパninaru」は、夫婦お互いが直接話せないことをアプリが代弁してくれるもので、なるほどと得心がいった。
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益田氏は「電動式さく乳器」の改良にも触れたが、記者は、赤ん坊の授乳はもちろんだが、冷凍できるのなら20年30年、あるいはもっと長期間保存して、子どもが成長してから母親の母乳を飲めるようにしてはどうかと思う。母親の母乳の味を記憶している人は皆無だろうから、これは価値がある。(まずくて飲めたものではないが)
母乳といえば、モンゴルの馬乳酒はとてもおいしい。癖があるので慣れるまでは飲みづらいが、飲みだすと止まらない。小生は〝処女の酒〟と名付けた。〝騙し水〟とも呼ばれるのは、水はとても貴重で、馬乳酒は水の代わりとして日常的に飲まれているからだという。
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赤池学・副審査委員長はシンポジウムの総括として、「提供価値を深めること」「凝然と観察すること」「当たり前のことを疑いの目で見ること」「温故知新を新しいものへつなげていくセンスが全てのことに共通する」などと含蓄に富んだ言葉を発した。
その通りだと思う。小生もメディアの端くれだから、〝疑ってかかれ〟〝右向け左〟を実践している。
その伝でいえば、キッズデザイン賞そのもののあり方も再検討してもいいのではないか。例えば、この前も書いた内閣総理大臣賞を始めとする大臣賞の冠の是非について。内閣総理大臣賞はスポーツ、ギャンブル、文化などの分野を中心に30~40ある。〇〇大臣賞を含めれば数百あるはずだ。毎日、何らかの大臣賞が授与されていることになる。これって、いったい何の価値があるのか、立ち止まって考えてみる必要があるのではないか。
もう一つ。益田氏は、「これからはプレゼンを先にやって審査しようと言ったら、主催者はびっくりするだろうから言わないが」と話した。小生は冗談だと受け止めなかった。そうすべきだ。受賞作品の発表・表彰式を実施する前に、候補作のプレゼンを先に行い、消費者やメディアも参加できるようしたら、もっと盛り上がる。コロナ禍によるオンライン方式はそれを可能にした。〇〇大臣賞などのお墨付きより消費者や視聴者の評価のほうが価値ははるかに高いと思うがいかがか。
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サステナブルセットアップオフィス完成 東京建物「東京スクエアガーデン」
「サステナブルセットアップオフィス」(黒い部分のカーペットは従前のものを再利用)
東京建物は9月29日、退去テナントが残した内装や什器備品を生かし、新たなテナントに提供する「サステナブルセットアップオフィス」が2022年9月20日に完成したと発表。同社が保有・管理するオフィスビル「東京スクエアガーデン」12階に整備したもので、入退去時の手間を削減し、より柔軟なオフィス選びを可能にするのが目的。同様のオフィスは新宿センタービル、J-6ビルでも提供している。メディア向け内覧会を行った。
オフィスは、2013年3月に竣工した東京メトロ京橋駅直結の中央区京橋三丁目に位置する敷地面積約8,130㎡、24階建て延べ床面積約約117,000㎡の12階部分の525㎡。従前の間仕切り壁の約2割、カーペットの約6割を再利用し、什器備品35点をクリーニングしたうえで再配備した。
また、社員間のコミュニケーションがとれる空間づくりの一つとしてキッチンを設け、マイボトルやマイカップ、マイ箸などの洗浄、保管を容易にし、サーモス製の真空断熱ケータイマグ(ボトル)を提供することなどで、使い捨て容器の削減を目指す。
設計・内装デザインは、東京スクエアガーデンと同じく東京都中央区京橋に事務所を構えるディー・サインが担当。植栽は日比谷花壇が施工し、グリーンを多く設けることで緑視率を高めている。
これによりテナントの退去時の原状回復工事や入居工事の負担を減らすとともに、環境に配慮したオフィスづくりを行っている。
オフィス内
キッチン
入居者に提供されるマイボトル
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いい取り組みだ。記者は全然知らなかったのだが、2台の「WEB会議BOX」がとてもいい。広さは一人で利用できるくらいしかないが、BOX内は音がほぼ完ぺきに遮断できる。音も漏れることがないので、大声で話しても外に漏れることがない。かなり高価なようで1台100万円くらいするそうだ。
一つ、いかがなものかと思ったのは日比谷花壇によるフェイクによるグリーン(植栽)だ。緑視率を高めることで癒し効果があるとのことだが、フェイクは逆効果という報告事例もある。記者は、同社が2018年に分譲し、人気になった「Brillia 一番町」で、本物の生け花がいけられていたのを見学取材している。
最近では、パソナ・パナソニック ビジネスサービス(PBS)のファシリティマネジメント事業の一つ「COMORE BIZ(コモレビズ)」を実装した三菱地所レジデンスのワークプレース「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」を取材して感動した。コストをかけるだけの価値=生産性の向上が図れると思う。
「WEB会議BOX」
オフィス内(天井からぶら下がっているのはフェイクグリーン。1台100万円もする「WEB会議BOX」を2台も設けているのに…)
「東京スクエアガーデン」
調整区域・1号店舗の適用受けた「なないろこまち」キッズデザイン賞 最優秀賞
「なないろこまち」(右の調整区域内の農地、左の住宅地に挟まれたエリア)
キッズデザイン協議会は9月28日、「第16回キッズデザイン賞」表彰式・シンポジウムを開催。最優秀賞の「なないろこまち」(黒田潤三アトリエ / なないろレディースクリニック)をはじめとする全優秀賞に賞状を授与するとともに、シンポジウムでは最優秀賞・優秀賞9作品の関係者によるプレゼンテーション、益田文和・審査委員長と赤池学・副審査委員長によるコメントが発表された。
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同賞には、住宅・不動産業界からは、中央住宅の「育てることで育む『農』のある暮らし ハナミズキ春日部・藤塚」と、積水ハウス「エルミタージュクール」がそれぞれ奨励賞を受賞したことは紹介したので省略する。記事を参照していただきたい。記者は、表彰式のみ取材して帰ったので、リアルのシンポジウムは参加しなかったが、黒田氏に話を聞き、シンポジウムもアーカイブで視聴した。
なにが素晴らしかったかといえば、最優秀賞の内閣総理大臣賞を受賞した「なないろこまち」(黒田潤三アトリエ / なないろレディースクリニック)の作品だった。
作品は、つくばエクスプレス線つくば駅から車で20分のつくば市西大沼の調整区域の農地を転用したもので、敷地面積約9,972㎡、RC造+木造平屋建て(一部2階)延べ床面積約4,432㎡の施設だ。
子どもが生まれる前に受診する「外来棟」と産んでから静養する「入院棟」からなる産婦人科を中心に小児科棟、ホール、カフェ、託児などの機能を持つコミュニティ棟から構成されている。
入院棟は、耐火構造にしなくてもよかったが、耐火・耐震性など総合的に判断してRC造としているとのことだ。他は平屋の木造としているのが大きな特徴で、外壁には焼杉を張り、内装材も木調を基本にしている。
なぜ、1万㎡近くもある敷地にこのようなゆったりした配棟の施設にできたのかといえば、都市計画法市第34条第1号(1号店舗)の適用を受けているからではないかと記者は考えた。市内の地価公示からして、隣接する松代町の住宅地は坪30万円くらいするはずだが、調整区域は10分の1くらいだろう。住宅地であれは土地代だけで約9億円だが、調整区域は1億円以下だ。1号店舗の条項を活用したからこそ実現した施設ということができる。中央住宅「ハナミズキ春日部・藤塚」も調整区域内の開発だった。
ネーミングがまたいいではないか。「なないろ」は施設と地域を結ぶ虹の架け橋であり、新生児の未来を指し示す希望の光だ。「こまち」は、「子」であり、女の子であれば「小町娘」であり、英語であれば共同、繋ぐ意味を持つ「co」である。
黒田氏のプレゼンテーションもよかった。「最初に道をつくり、街をつくった」と語った。記者はこの「最初に道をつくった」というフレーズに感動を覚えた。わが国の街並み設計に大きな影響を与えた建築家・宮脇檀の建築・街並み設計手法と同じだったからだ。
宮脇氏が亡くなったのは24年も昔だ。黒田氏が宮脇氏の設計思想に影響を受けたかどうかは分からないが、赤池氏はシンポジウムで何度も「温故知新」を語った。偶然の一致ということか。
中央が黒田氏
益田氏
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以下は付録だ。同協議会への注文をひとくさり。
この日(28日)、表彰式の会場となった六本木ヒルズ49階「アカデミーヒルズ49」には主催者、受賞者、メディアなど200名以上集まっていた。10時から主催者の同協議会・坂井和則会長のあいさつに始まり、来賓の経産省、内閣府(少子化対策、男女共同参画担当)、内閣府(消費者担当)、東京都の祝辞・挨拶、同賞審査委員長・益田文和氏の総評、受賞36作品の賞状授与、iFデザインアワード日本オフィスの来賓あいさつが終わるまでの約1時間半、みんな身じろぎもせず聴き入り、しわぶき一つ聞こえなかった。その都度、拍手も湧いた。落ち着きなく左右に揺れていたのは小生一人くらいだったろう(小生は、小中学生のときは45分間の授業時間に我慢がならず、紙飛行機を飛ばしたり、前に座る女の子の髪と椅子をセロテープでくっつけたりしていたずらばかりしていたので、先生に怒られ、いつも廊下に立たされていた)。前日の国葬もそうだったが、なんてわが国の人々は行儀がいいのだろうと感服した。
しかし、挨拶はみんな、記事にできるような気の利いたフレーズなど一つもなく、意味は分からなくとも美しい祝詞でもなく、枕詞の連呼ばかりだった。いったい総理大臣、経産大臣…などの冠に何の価値があるのか、小生はさっぱり分からない。
もう一つ。赤池氏はシンポジウムで黒田氏に対し、自らも益田氏も審査委員を務めるウッドデザイン賞への応募を勧め「高い点数が付くはず」と呼び掛けた。記者はこれまでも書いてきたが、キッズデザインとウッドデザインとは極めて親和性が強く、グッドデザイン賞も含めて、世界に通用するユニバーサルデザイン賞(UD)と統合してはどうかと考えている。外国には「キッズデザイン」という概念はないようで、だからこそiFデザインアワードと連携することになったのだろが、日本発の「キッズデザイン」は世界に通用するのか。
中央住宅と積水ハウスが奨励賞受賞 第16回キッズデザイン賞36点発表(2022/9/22)
「一般社団法人 日本ウッドデザイン協会」設立 会長に隈研吾氏(2021/12/9)
積水、旭化成、ケイアイスターが受賞/記者にも見る機会を 第15回キッズデザイン賞(2021/9/30)
三菱地所の国際ビルと東宝・出光美術館の帝劇ビル 一体的建て替え
国際ビル(左)帝劇ビル
三菱地所、東宝、出光美術館は9月27日、皇居外苑のお濠と丸の内仲通り双方に面した千代田区丸の内3丁目に位置する三菱地所の「国際ビル」、東宝と出光美術館の「帝劇ビル」を一体的に建て替えると発表した。建て替え後は帝国劇場・出光美術館の再開を予定している。建て替えスケジュールは未定。
帝劇ビルにある帝国劇場は、1911年に開設されたのち、1966年に建替え竣工した2代目。出光美術館は、出光興産の創業者である出光佐三が70余年の歳月をかけて蒐集した美術品を展示・公開するため開館され、現在、国宝2件・重要文化財57件を含む約1万件のコレクションを有する美術館。
国際ビルは1966年9月竣工の敷地面積約5,623㎡、9階建て延床面積約76,918㎡。
帝劇ビルは、1966年9月竣工の敷地面積約3,825㎡、9階建て延床面積約39,419㎡。
ハードル高い建売住宅のZEH化 快適性の見える化必要 大和ハウス 勉強会に参加して
小山氏(左)と秋元氏
大和ハウス工業は9月26日、リアルとオンラインによる「業界動向勉強会(環境篇)」を開催。芝浦工業大学建築学部長教授・秋元孝之氏が「脱炭素社会を担う次世代の建築・住宅」と題する講演を行い、同社技術統括本部環境部長・小山勝弘氏が「大和ハウスグループの脱炭素社会への取り組み」について説明した。
秋元氏は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すためのZEB、ZEHなどの取り組みの現状や課題なとについて語り、「人類の活動によって生じる温室効果ガスの増加による気候変動が、世界に深刻な災害を引き起こしている現在、地球環境への負荷低減が喫緊の課題となっている。日本政府が掲げた2030年度までにCO2を46%削減(2013年度比)するという宣言の中で、家庭部門は66%の削減を求められている。あと8年。個人が現実に喫緊の課題として受け止めているか? 無責任な目標を掲げるのではなく、国民が不利益を被らないよう配慮した取組を進めて行くためにはまだまだ議論すべきことが多い。産官学全てのプレーヤーが将来の日本に責任を持って議論に参画していくことが重要ではないか」と締めくくった。
小山氏は、同社の脱炭素社会への取り組みについて説明。自社施設のZEB化+自社発電でRE100を中心とする再エネ100%のモノづくりと、ZEH・ZEB+全棟太陽光を中心とする再エネ100%のまちづくりを掛け合わせてカーボンニュートラルへ貢献すると話した。「2030年までに、やれることはすべてやる」と強調した。
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同社住宅事業本部事業統括部分譲住宅グループ部長・本間生志氏が「今期計上する約1,600戸の分譲戸建てのうち8割はZEH対応。5年後には100%にする」と9月15日に話したばかりだ。
それから、間、髪をいれず今回の勉強会だった。テーマは時宜を得たもので、両氏の話はとても分かりやすかった。秋元氏が脱炭素社会の実現は喫緊の課題と語り、小山氏は「やれることはすべてやる」と意気込みを示した。
小生も、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指すSDGsに賛同し、実践するためにもらったバッジをいつも胸に付け、17項目の目標の一つである「つくる責任 つかう責任」を「書く責任」に置き換えて記事を書いているつもりだ。
今回のテーマである建築・住宅分野でのカーボンニュートラルの取り組みは、速度は遅いかもしれないが確実に前進していると思う。中でも注文住宅の分野では、大手ハウスメーカーが先頭を切ってZEH化を進めており、2020年度目標である半数以上を上回る56.3%を達成している。全体では24.0%にとどまっているものの、これから加速することに期待したい。
分譲マンションを中心とするZEH-M の取り組みも進んでいる。2021年9月現在、ZEH-Mデベロッパー登録は44社(D登録)、建築請負会社登録も33社(C登録)に達している。主要なプレーヤーがほとんど名乗りを開けていると理解できる。2025年くらいには分譲マンションの30~40%はZEH化が実現するのではないか。
しかし、賃貸住宅もそうだが、建売住宅のZEH化は遅々として進んでおらず、この先も過大な期待は持てそうにないのが現状だ。2020年度の建売ZEHは2,886戸にとどまっており、着工戸数129,351戸の2.2%に過ぎない。建売住宅ZEHビルダー登録はわずか20件だ。
積水ハウス、大和ハウス工業など大手ハスウメーカーなどは100%近いZEH率を達成しているが、全体市場に占めるハスウメーカーのシェアは10%にも満たないと思われる。
一方で、記者が〝建売御三家〟と呼ぶ年間販売戸数が約4万戸の飯田グループホールディングス、約5.5千戸のオープンハウスグループ、約4.8千戸のケイアイスター不動産3社の合計販売棟数は約5万戸だ。この3社グループのうちZEH化を進めているのは飯田グループの東栄住宅1社しかない。
この3社グループがZEH化を進めれば建売住宅のZEH化は一挙に進むが、いまのところその気配はない。ハードルが高いからだ。
例えば飯田グループ。同社の2022年3月期の建売住宅の1戸当たり平均価格は2,866万円(前期比146万円増)だ。価格が上昇したのは、用地費、建築費上昇を価格に転嫁したからで、利益率は減少している。これに、ZEH化に伴う価格上昇を仮に300万円とし、価格に転化すれば平均価格は一挙に10%以上アップの約3,200万円になる。ZEH化の課題とされる「顧客の予算」「顧客の理解を引き出すことができない」「初期投資費用が高い」「投資回収年数が長い」壁が立ちはだかる。
では、この「顧客の予算」「顧客の理解を引き出すことができない」壁をどのように突破するかだが、一つは105万円の補助金制度の活用だ。あとの200万円上昇分をどこで相殺するかだが、光熱費などのランニングコスト減だけでは20年も30年もかかる。経済的効果だけでは顧客を納得させるのは難しいと記者は考える。
そこで、欠かせないのは快適性の〝見える化〟〝見せる化〟だ。これが決定的に欠けている。記者は、建売ZEHやZEH-Mの取材も30件以上取材しており、外断熱マンションやZEH仕様の戸建てに体験宿泊しているので、ZEHの威力を体感しているが、住宅購入検討者のうちZEHを体感している人は10人に1人もいないはずだ。取材現場で感じたことだが、Low-Eガラスや樹脂サッシの効果を理解できていない営業担当者もかなりいた。
説明する本人がZEHを体験していなければその良さを顧客に伝えることなどまずできない。営業担当者はもちろん、顧客にもZEHを体験させる機会を設けることが欠かせない。
一番適しているのはモデルハウスだろうが、住宅展示場は火気厳禁で、宿泊も不可だ。これを早急に改めるべきだ(一部のハウスメーカーはそのような規制を受けない単独の展示場を設けて効果をあげている)。建売住宅のZEH仕様のモデルハウスは極めて少ない。
体験できるようにすれば、真冬でもエアコン1台で床暖房は使わなくても、トイレも浴室も廊下も室温が一定であることが分かるはずで、顧客の理解度を飛躍的に向上させることができるのだが…。妙案はないのか。
最後に記者の提案。虫眼鏡で帽子に穴をあけるのと同じ原理で、レーザー砲が実用化される時代が来てはほしくないのだが、記者は学生時代、民家の2階の北向き3畳間に間借りしたことがある。何とか光を取り込もうと隣家の屋根に鏡を置き、反射させて成功させた。押し入れの中まで光が入った。
いまある太陽光採光システムも原理は同じだ。コストがとてつもなくかかるようだが、技術革新によって光が届く時間を遅らせるか、光を貯めることはできないのか。
「今期分譲戸建て1,600戸の8割はZEH仕様」本間部長 大和ハウス 記者レクチャー(2022/9/18)
大和ハウス工業「平和台」 同社初の「ZEH-M Ready」 申し込み殺到 早期完売へ(2020/9/15)
日常と非日常演出 従来の「スイート」とは異なる「ミマルスイート 東京・日本橋」
「ミマルスイート 東京・日本橋」
コスモスイニシアとコスモスホテルマネジメントは9月29日、アパートメントホテル「ミマル(MIMARU)」の新シリーズで、全室2ベッドルーム以上のスイートタイプで構成する「ミマルスイート(MIMARU SUITES)」の第2弾「ミマルスイート 東京・日本橋」を開業する。開業に先立つ26日、メディアに公開した。
物件は、東京メトロ日比谷線・都営浅草線人形町駅から徒歩2分、中央区日本橋堀留町2丁目に位置する11階建て延床面積約3,035㎡の全36室。1フロア4室で、客室は58~60㎡。2階に一般の人も利用できるカフェラウンジを併設する。開業は9月29日。
「ミマル(MIMARU)」は、2018年2月開業の第一弾「MIMARU 東京 上野NORTH」を皮切りにこれまで東京で13か所、京都で7か所、大阪で3か所、合計23か所で運営しており、約40㎡以上の広い客室に食器、調理器具付きキッチンやリビング・ダイニング、洗濯機を備えているのが特徴。2ベッドルームを備えた「MIMARU SUITES」の第一弾は2021年開業の「MIMARU SUITES 京都四条」。
同社は今後、「東京日本橋」に続き、2022年12月には「MIMARU SUITES東京浅草」を、さらに池袋と大阪・心斎橋に2つ、合わせて5つのホテルを年内にオープンする予定。
宿泊料金は1室1泊約36,000円〜。6名で宿泊の場合は1泊・1名当たり約6,000円の料金設定になっている。
運営を担当するコスモスホテルマネジメント広報担当者によると、現時点の予約者の半数が7泊以上を希望し、このところ予約は倍増しているともいう。
リビング
バスルーム
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意表を突いたホテルだ。記者は、「スイート」というからには、内装はさぞかし豪華な建具・家具が備えられ、設備仕様レベルも高いのだろうと想像していたのだが、そうではなかった。広さは「スイート」にふさわしいものだが、2人宿泊を想定しているものではなく、国内外の親子、兄弟姉妹、三世代、親戚同士、友人などとのグループ旅行など多様なニーズにも対応できるものだった。(旅館タイプは多人数で宿泊できるものが多いが、いびき・歯ぎしりなどを気にし出すと眠れなくなり、朝早くから風呂に入る人もいるので、ほとんど一睡もできなかったこともしばしばあった)
何がいいかといえば、メインのトイレ、浴室のほかに、もう一つのベッドルームにはトイレ・洗面・シャワー室が備えられていることだった。双方の浴室・シャワー室にはタオル掛けも2か所についていた。非日常を演出しながら、日常のシーンも想定し、冷え切った関係を修復し、それぞれのコミュニケーションを劇的に向上させる可能性を秘めた企画がいい。6名利用したら1人6,000円というから、並みの20㎡前後のツインとは比較にならないほど〝豪華〟といえば豪華だ。
そして、2階のロビー、ラウンジ、カフェコーナーがまたいい。広さは、記者が見学したこれまでの「MIMARU」より広く、備えられている器やアート、約300冊の書籍などを客室に持ち込むことが可能で、食器類や小物などは購入できるようになっていた。それらは決して高額な商品ではなく、小生の家庭でも使っているような日常的に使えるものばかりだった。
書籍は、外国人利用も想定してか、わが国の浮世絵や伝統的な文化や歴史に関する写真付きのものが多い。そして、嬉しいことに、人形町界隈の酒屋から取り寄せた日本酒を無料(飲み放題ではないが)で試飲できるというではないか。
書籍といえば、昨年4月に見学した積水ハウスの民泊運用型セカンドハウス「YANAKA SOW」を思い出した。「愛とエロス」と名付けられた客室があり、客室に備えられていた背表紙に「Shunga」と書かれた書籍には北斎、英泉、国貞、歌麿らによるくんずほぐれつの、知らない人は卒倒しそうな春画が描かれていた。「MIMARU」はそんな本は置けないのはよく分かる…。
ロビー
額装されたアート
ロビー
ロビー
〝骨太ニッチ〟アパートメントホテルで独走 コスモスイニシア第一弾「上野」開業(2018/2/2)
静音空間&睡眠解析サービス提供開始 カプセルホテル「ナインアワーズ大手町」
「ナインアワーズ大手町」(Nine Hours Otemachi - Imperial Palace)
コスモスイニシアは9月26日、同社が保有するカプセルホテル「ナインアワーズ大手町」(Nine Hours Otemachi - Imperial Palace)に遮音性の高い新型静音カプセル「9h sleep dock」を初導入し、睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」の提供を開始する。運用・サービス提供を前にした9月21日、プレス内覧会を実施した。
新型カプセル「9h sleep dock」(計8床)は、ヤマハ発動機と共同開発したもので、従来はロールカーテンで仕切られていたカプセルの入り口を遮音性に優れたハッチ型にすることで、いびき音や廊下を歩く音などを聞こえづらくする「静音空間」のほか「個別温湿度管理」「クリーン換気」機能を持つ。
睡眠解析サービス「9h sleep fitscan」は、2021年12月から導入を開始したもので、宿泊客に了解の上で、睡眠データを赤外線カメラ、集音マイク、体動センサーで収集・解析し、後日、心拍数やいびき、無呼吸になった回数・時間などをレポート形式で提供する。サービス利用者は現在1万人を超え、約7%の睡眠時無呼吸症候群が検出されている。
今後、同社が運営する19店舗、年間利用者100万人に近い利用者へサービスを拡大することで、数年以内には数百万人~1千万人規模の睡眠データベースの構築を見据えている。
この種の「睡眠ビッグデータ」は世界に類がなく、睡眠障害は統合失調症、うつ病、パーキンソン病、認知症などの疾患と関連があることから、データが疾病メカニズムの解明や治療に貢献すると期待されているという。
施設は、東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩3分・神保町駅から徒歩4分、千代田区神田錦町3丁目に位置する敷地面積約166㎡、8階建て延べ床面積約829㎡、客室数129室(男性76室/女性53室)。チェックイン・アウトは14:00~10:00、宿泊料金は変動制でこの日(21日)は約3,000円(「9h sleep dock」は+1,000円)。
東京駅や大手町、皇居に近いため出張や旅行の際のトランジットサービスとして、宿泊や仮眠などさまざまな需要に応えるカプセルホテルで、皇居ランナーなどにはシューズロッカーの提供やランニングウェア、ランニングシューズのレンタルサービスも行っている。
10月には、コワーキングスペースとして電源・Wi-Fi完備のデスク・ラウンジが使える当日/月額プランの販売を開始する予定。
新型カプセル「9h sleep dock」
ピクトサイン
洗面室
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カプセルホテルは苦い経験しかない。大成有楽不動産が一昨年開業した「BAYHOTEL東京浜松町」を取材したときも書いたが、終電に間に合わず家に帰るよりはるかに安く済むので同僚などと何回か利用したことがある。ゴムひも付きのカギを手首にはめさせられ、囚人服のようなパジャマを着せられ、2段ベッドに押し込められるのには閉口した。浜に打ち寄せられたトドの死骸のよう格好の湯上り姿のサラリーマン(さすがにそんな女性はいなかった)を見ると、情けないやら悲しいやら、酔いがぶり返した。その都度〝絶対、お前らとは飲まないぞ〟と誓ったが、酒の誘惑には勝てなかった。
今回のカプセルは、昔利用したものとは異なっていた。テレビはなかった。スマホがあればいいのだそうだ。酔っぱらいなどはあまり利用しないことも初めて知った。
白を基調にした内装デザイン、廣村デザイン事務所によるピクトサインは美しく、シャワー室のシャワーヘッドは立派なものだったのが印象に残った。ただ、人間洗濯機のようなカプセルはどうしても馴染めなかった。
睡眠解析サービスについてはよく分からないが、無呼吸、いびき・歯ぎしりは重大な疾患と関係があることは身内、知人を通じてよく知っている。カプセルだけでなく、同社の「MIMARU」に導入してもいいのではないか。
コワーキングスペース
外観
大成有楽不 ホテル&カプセル 「BAYHOTEL東京浜松町」4月24日開業(2020/3/18)