RBA OFFICIAL
 

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ケンコーポを7回3安打完封した三井不動産レジデンシャル中山投手

 王者ケンコーポ2年連続初戦敗退-第1回トライビジョン不動産・建設・住宅三業界交流野球大会(第37回RBA野球大会)日曜ブロック予選トーナメント1回戦が10月5日、大宮健保グラウンドで行われ、過去36回(未実施3回含む)のうち14度の優勝を飾っているケン・コーポレーションが三井不動産レジデンシャルに7回0-1で敗れ、昨年の青山メインランドに続き2年連続で初戦敗退した。HATARABA-東京建物戦は、HATARABA島袋が1回裏肉離れを発症し退場。チームは9人しか出場していなかったため、代わりの選手がなく没収試合となり東建が勝利した。8年ぶりに出場したコスモスイニシアは野村不動産に快勝した。

安田不動産0-7三菱地所リアル

  1 2 3 4     合 計
安田不動産        
三菱地所リアルエステートサービス 6X        

三井不動産9-1大成有楽不動産

  1 2 3 4     合 計
三井不動産         9
大成有楽不動産        

鹿島建設9-6サンフロンティア不動産

1 2 3 4   合 計
鹿島建設      
サンフロンティア不動産      

三井不動産レジデンシャル1-0ケン・コーポレーション

  1 2 3 4     合 計
三井不動産レジデンシャル    
ケン・コーポレーション    

青山メインランド15-3東急不動産

  1 2 3 4     合 計
青山メインランド

 

    15
東急不動産       3

東京建物〇(没収試合)●HATARABA

  1 2 3 4     合 計
東京建物                
HATARABA                  

THEグローバル社6-3タカラレーベン

1 2 3 4   合 計
THEグローバル社      
タカラレーベン      

野村不動産1-6コスモスイニシア

  1 2 3 4     合 計
野村不動産      
コスモスイニシア      

 

試合開始後の1回裏 HATARABA島袋負傷で没収試合

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笑顔を見せた島袋(〝一緒に飲もう〟と誘ったのだが…社長、ポケットマネーで費用を負担して。こんな素晴らしい社員はいない)

 37年の大会の歴史の中で初めてと思われる、試合開始後の選手の負傷退場による没収試合が起きた。東京建物-HATARABA戦で、東建が初回無得点に終わった1回裏、HATARABAは先頭打者の丹羽が中堅越え3塁打を放ち、敵失によりそのまま先制のホームを踏んだあと、2番島袋は中堅越え本塁打性の打球を飛ばしたが、1塁ベースを回ったところで肉離れを発症、そのまま退場。チームは9人しか出場しておらず、代わりの選手がいなかったため、主審は「サスペンテッド※」を宣告し、東京建物が勝利となった。

※主審は「サスペンテッド」を宣告したが、正確には「没収試合」

◇        ◆     ◇

 一部始終を記者は目撃した。島袋が倒れた途端、駆け寄った。島袋は苦痛で表情をゆがめ「ブチッと音がした」と話した。立ち上がれない島袋をナインは木陰に運び、救急車の手配をした。

 試合終了となったため、残りのHATARABAの選手と東建の選手は練習試合を行ったのだが、試合終了を告げられていなかったためか、島袋は寄り添っていた選手に「大丈夫、大丈夫」と何度も話し、脱がされたズボンを履き、選手に肩を借りて立ち上がろうとした。

 記者は「大丈夫じゃないでしょ。そのまま救急車を待てば」と話したのだが、島袋の「大丈夫」は肉離れが大丈夫ということではなく、試合に出られるという意味の「大丈夫」だった。「俺が出場しなければ負けになる。守備位置で立っていれば試合は続けられる」と話した。

 記者はこの言葉に感動を覚えた。勝ち負けは二の次、すべてはナインのためだ。HATARABAにお願いだ。怪我は〝公傷〟扱いにして、この島袋の言動をビジネスに生かしてほしい-一人はみんなのために、みんなは一人のために。

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 一般社団法人トライビジョン(Tri Vision)が主催し、国土交通省が後援する第1回不動産・建設・住宅三業界交流野球大会の日曜ブロック予選が10月5日、大宮健保グラウンドで開幕する。大会は、これまでの日本不動産野球連盟(Real Estate Baseball Association、略称・RBA)野球大会を改称・引き継ぐ。例によって記者の「どっちも〝勝って〟予想」-。

三菱地所リアル-安田不動産

 〇三菱地所リアルが優勢。丸の内大会でベスト3に入ったというから、ここは負けないだろう。先発は柴田か。それとも次戦をにらんで込山か。プーチン寺田はないと見たが、継投はありそうだ。誰が投げても最少失点に抑える力がある。打線はやや高齢化が進んでいる。〝片玉〟橋本がカギを握る。

 無印・安田は誰が投げるのか。かつての〝イケメン〟学習院大卒・西沢の後輩・林か。小久保では抑えられないだろう。それより気になるのは森だ。昨年、国際大学(IUJ)の大学院社会人入試に合格し、1年間寮生活を送ると話していた。しっかり勉強していたら卒業できているはずだ。まさか、落第などしていないだろう。ただ、勉学にいそしんでいたら野球ができる身体ではないと見た。西沢はまだ老け込む年ではない。

大成有楽不動産-三井不動産

 〇三井不動産が優勢。昨年はまさかの初戦敗退を喫したが、ここは必勝態勢だろう。衛藤投手と松田投手が踏んばるはずだ。打線は大坪、楠田ら主力も雪辱を期していると見た。△大成有楽不動産の劣勢は否めないが、昨年は子育て中のエース伝法谷の代わりに登板した阿部が初戦で好投した。チームを引っ張る三春はまだ子育て中か。

サンフロンティア不動産-鹿島建設

 ◎鹿島建設が優勢。抽選会に、わが三重県出身の光太が元気な姿を見せていた。補強もできているようだ。

無印サンフロンティアは、業績は上がる一方なのに野球は反比例し、年々戦力ダウン。ここも苦戦必至。

ケン・コーポレーション-三井不動産レジデンシャル

 ○ケンコーポが優勢。昨年はまさかの1回戦敗退。しかし、上松、杉下の二枚看板は健在のはずで、相手打線を粉砕するか。

無印・三井不動産レジデンシャルはどうしたのかどんどん戦力が落ちている。補強が出来ていれば大波乱を起こす可能性は皆無ではないが…。

東急不動産-青山メインランド

 ◎青山メインランドが優勢。苦戦するようなら、昨年優勝チームの沽券にかかわる。無印・東急不動産は誰が投げるのか。補強が出来ていれば善戦するだろうが…。

HATARABA-東京建物

 ▲同士の対決で、全く予想不能。東京建物はエース河越が退団した穴を誰が埋めるのか。HATARABAは選手の高齢化が心配。

タカラレーベン-THEグローバル社

 〇THEグローバル社が優勢と見た。選手がそろわなければ惨敗もありうるが、ここは佐々監督が必勝態勢で臨み、選手に発破をかけると見た。昨年は堀内、橋本両投手が好投し、打線は、丸山が初戦で大会記録タイとなる3本をの本塁打を放った。△タカラレーベンは岩本監督が抽選会では元気な姿を見せていたが、ここは相手が強い。

コスモスイニシア-野村不動産

 ▲野村不動産が優勢。投手は岡村、生井の2枚いる。本物の観葉植物であふれている最高の労働環境のBLUE FRONT SHIBAURAで働いているはずだから、野球にもいい影響が出ると見た。

 8年ぶりに復帰するコスモスイニシアは情報がまったくない。第12回大会でコスモスイニシア北関東が準優勝したことがあるが、まさか当時の戦力が揃っているとは思えないので無印とした。ただ、本業では創業50周年を迎え、意欲的なマンションを供給している。相手に不足はない。

 

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三上の奥さんと倉持監督

三菱地所ハウスネット 4-5 リスト

  1 2 3 4     合 計
三菱地所ハウスネット      
リスト 2      

 

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前原

リストがシーソーゲームを制した。〝ひじも足も壊れている〟三上が完投したのか。三菱地所ハウスネットは社会人セガサミーの投手として活躍した下手投げの前原(34)が先発した。2番手投手は制球が定まらず、逆転を許した。

取材の目的は、半月前に10歳年下のマネージャーと結婚したばかりの体重100キロ超のリスト山中(37)ではなく、その奥さんとどうしたら山中を再起させられるか、幼馴染の同郷の女性と同棲を始めたという上之園ではなく、その彼女と会話を交わすことだったので、どっちが勝とうが負けようが全く興味はなかった。

グラウンドに駆け付けたときは5回だったか。肘が壊れているはずの三上が投げているのにびっくりした。案の定、制球が定まらず失点したのを見た。信じられなかった。

取材対象の山中の奥さんも上之園の彼女もいなかった。がっかりしたのだが、倉持監督の隣で腰掛けていた女性2人のうちの一人が三上の奥さんだと、もう一人の女性が紹介してくれた。早速写真撮影をお願いしたら、快く受けてくれた。冒頭の写真がそれだ。

倉持監督とはしばし西武ライオンズの今季の成績について歓談した(読者の皆さんはロッテ時代の倉持さんをご存じないかもしれないが、記者は倉持さんが登板した時点で勝利をあきらめたほどの西武キラーだった)。倉持監督は「まあ、よくやった」と話した。三上の奥さんにインタビューするのは忘れた。

ベンチに戻った三上は「ひじも足も壊れている。しかし、チームの勝利のため全力で投げる」と殊勝なコメントを吐いた。

試合は5回の裏、リスト打線は制球が定まらない2番手投手から満塁の好機を得て、小生の「振らなくていい。お腹を出して立っているだけでいい」というアドバイスを聞いてくれたかどうかは分からないが、その通り山中が四球を選んで勝ち越し点を挙げた。

試合には敗れたが、三菱地所ハウスネットが接戦を演じた。その功労者は下手投げの前原(34)だ。ベンチに戻ったときに聞いたら、何と社会人野球の名門セガサミーの投手として、日本選手権で準優勝したことがあるというではないか。遠くから見ただけだが、投げっぷりはわが西武の与座やかつてのロッテ渡辺さんより高く、同姓の牧田と同じくらい低い位置から投げていた。降板したのは3点取られた後だったのか。

前原頑張れ、がんばれ前原!

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三上

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決勝点の四球を選んだ山中(1球くらい振ったか)

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三菱地所ハウスネット2番手投手

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中田

ミサワホーム東京 15-0 ミサワホーム神奈川

  1 2 3 4     合 計
ミサワホーム東京         15
ミサワホーム神奈川        

 

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坂本

〝骨肉の争い〟はミサワ東京に軍配-どちらが兄か弟かは分からないが、ミサワホーム東京とミサワホーム神奈川の兄弟対決はミサワ東京が大量15点を挙げ大勝。後藤監督もナインも手加減することなく相手を粉砕。今年から神奈川の監督に就任した清水監督(56)に長年の借りを返した。遺恨試合にならないことを祈ろう。

記者は1回の攻防しか見ていない。ミサワ神奈川は〝カルフォルニア出身〟のやたらと口数の多い坂本が先発。サングラスを付けたままマウンドに登り、今季から名誉顧問に就任したミサワ東京前監督の岡崎に「サングラス外せ」の声に渋々従った。(岡崎顧問は「坂本とは仲が悪い」と独語したが、二人の関係かナイン同士の関係かは分からない。口は禍の元)

その仲の悪さが幸いしたのか災いしたのが、ほとんど緩球しか投げない坂本を初回からミサワ東京打線がつるべ打ち。仙台育英出身の川田が3塁打を放ち、トモキが2ランを放った。

ミサワ東京は10年くらい前に投げたという中田(32)が先発。球の速さは変わらないと思ったが、坂本よりコントロールはよかった。

試合結果について、ミサワ東京の後藤監督は、「岡崎顧問には30歩くらい口数を少なくしてもらって(岡崎はRBA屈指の口達者。話し出すと止まらない)、先発投手は、かつて名古屋から新幹線を利用して出場していた、バッティングピッチャーの経験が豊富な安定感がある中田を起用し、2番手も5年ぶり2回目の加藤にした。抑えは球に勢いがある石島やトモキを準備。緩急で相手打線を狂わせた私独自の采配が的中した」と自画自賛。許した安打は2~3本くらいとか。

打線については「私からサインは送らなかったが、選手が勝手に走って止まらなかった」とコメント。

今年から新監督に就任した、相手ミサワ神奈川の清水監督(56)は「もう投げられない」と3塁コーチャーボックスに立っていた。記憶は定かではないが、現役時代の清水は水曜ブロック屈指の好投手で、ノーヒット・ノーランを達成したことがある、ミサワ東京と対決したときも完璧に抑えたのではなかったか。

岡崎もまた当時水曜ブロックを代表する選手として投打にわたり活躍していた。清水とも対決しているはずだ。どっちが勝つたか負けたかは思い出せないが、岡崎もナインも清水は〝目の上のたん瘤〟だったのは間違いない。30年ぶりくらいにその借りを返したということか。

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岡崎(右)

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トモキ

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清水

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中町

セキスイハイム不動産 2-5 一条工務店

  1 2 3 4     合 計
セキスイハイム不動産      
一条工務店      

 

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植木

 一条工務店が快勝。4番加藤は3タコだったが、1番村井、2番土屋、3番中野、5番渡部がそれぞれ2安打を放った。中町投手は初回2ランを浴びたが、それ以降は被安打3の好投。奪った三振は9個。セキスイハイム不動産は相手が悪すぎた。

 2点先制された一条は初回、先頭の村井が右翼越え3塁打、続く土屋の中堅越え2塁打で1点、3番中野の中堅越え2塁打で同点。4番加藤は三振に倒れたが、5番渡部の中堅前安打とパスボールで中野が還り逆転。2回は2死から村井の左翼越え2塁打、土屋の中堅前安打、中野の中堅越え3塁打で2点を追加して引き離した。土屋は3安打猛打賞。チーム全体で11安打を放った。

 中町投手は初回に2ランを浴びたが、その後は力で相手打線を封じた。

 セキスイハイム不は初回、先頭の矢代が四球を選び、続く嶋崎は倒れたが、3番青山が左翼越え本塁打を放ち2点先制。4回は、この回先頭の3番北川と5番吉見の安打で2死1、2塁としたが、後続が続かず。5回まで毎回三振を喫した。

 植木投手は1、2回に7安打を浴びたが、それ以降は4安打無失点に抑えただけに悔やまれる。

○加藤らナイン 中町は村井よりいい(これは真に受けられない。次戦は村井が投げるはず)

●茂田監督(48) 投手は埼玉の名門昌平。常総学園から2人入ったのだが、来ない

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永井(左)と土屋

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茂田監督

 

 

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先取点に沸く旭化成ホームズベンチ

旭化成ホームズ3-1伊藤忠ハウジング

  1 2 3 4     合 計
旭化成ホームズ    
伊藤忠ハウジング    

 

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斉藤航投手

 旭化成ホームズが接戦を制した。4回、1死から渡邉大、吉田、鹿嶋の3連打と久保田の内野ゴロで挙げた2点が決勝点になった。益川投手が1失点に抑えた。伊藤忠ハウジングは惜敗。斉藤航投手の力投が報われなかった。

 0-0で迎えた4回、1死から4番渡邉大、5番吉田が:連打し、続く鹿嶋の2塁建て1点先取。さらに7番久保田の内野ゴロで吉田が生還。1点差に追いあげられた5回はこの回先頭の9番柳川が内野安打を放ち、盗塁と進塁打で3進した後、2番岡崎の適時打で貴重な追加点を奪った。

 先発の左腕益川投手は6回1死まで64球、被安打4、自責点1の好投。変化球は高めに浮くシーンがあったが、ストレートに威力があった。最後は清水が締めた。

 伊藤忠ハウジングは4回、この回先頭の2番斉藤航が左翼前安打し盗塁を決め、続く神原は四球を選び、齋藤は敵失で3進したあと、4番福澤の犠飛で1点を返したが、反撃はここまで。

 斉藤航投手は7回75球完投。被安打7、自責点3。4回の失点はストレートを打たれたのではなかったか。

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背番号50はだれか

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鹿嶋

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吉田

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平山監督代行

○平山監督代行 佐藤監督は仕事が忙しく、北寒寺も仕事で欠場。今野? ゴルフに夢中。スコアは常時70~80台。投球と一緒、飛距離よりも正確な打球を飛ばす

○吉田 北寒寺さんは来週の試合が引退セレモニー(内紛が勃発しても記者はしらない)

○今野 登板? 46歳ですよ、ない(代打で登場し3塁ゴロ)

●杉山監督 予想でうちが劣勢なのは歓迎。それを覆すのが楽しみ(0-0の途中で)

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檄を飛ばす杉山監督

 

 

 抽選会で野村不動産ソリューションズ大竹口マネージャーが「野球は甲子園か草野球。信じられない珍プレーが飛び出すのが面白い。​プロ野球? 興味ありません」と名言を吐いたが、この日はエイブル-東急リバブル戦で、前代未聞の1試合で3つの守備妨害が飛び出した。

 1回目はエイブルの初回無死1塁の攻撃場面で起きた。先頭打者の森永が敵失で出塁すると、すかさず盗塁を試み、2番打者志田は投球を空振りした。奥富捕手の送球はワンバウンドとなり、野手が捕球できずセーフかと思われたが、主審は2番志田のスイングは守備妨害に当たるとしてアウトを宣告、森永は1塁に戻された。

 2度目はまたエイブルの2回の攻撃の場面。無死から6番井上は敵失で出塁、続く飯塚は四球の好機に、8番鈴木のゴロを中村3塁手は1塁へ悪送球し、満塁と思われたが、2塁走者の井上は守備妨害として線審がコールしてアウトとなった。

 3度目は東急リバブルの4回の攻撃の場面。1死1塁から、5番高岡は三振し、1塁走者奥富が盗塁成功と思われたが、高岡のスイングは守備妨害と判定され、奥富は1塁に戻された。

◇        ◆     ◇

 記者は30年以上この大会を取材しているが、守備妨害の試合は数えるほどしかない。1試合に3つというのは間違いなく大会新記録だ。(打撃妨害、走塁妨害もしかり)

 3度の守備妨害の場面を振り返ってみる。最初の場面で、バックネット裏からスマホで試合を記録していた三井不動産リアルティ安西監督は「捕手はさすが」とつぶやき苦笑を漏らした。記者はよく見ていなかったのだが、安西監督は主審に奥富が守備妨害であることをアピールしたと受け止めたのではないか。主審が走塁妨害と判定したのは、1塁走者が2塁に進んだ後だった。

 そこで、記者はイニング終了後に1塁線審に尋ねた。「あれは守備妨害か」と。1塁主審は「1塁走者が走ったので、捕手の送球は見ていない」と話した。志田は「故意ではない。バッターボックスは外したかもしれない」と、奥富は「投げられなかった」とそれぞれ語った。

 2度目は、走者と中松3塁手は交錯したが、接触はなかったはずだ。井上は憮然としていた。3度目もどうして守備妨害となったのかは全く分からない。

 そこで、更に考えた。守備妨害も打撃妨害も申告プレーではないし、故意・過失も関係ない。〝神〟である審判に与えられた権限だ。

 記者はその判断に異議を唱えるわけではないが、先の1塁線審の声が気にかかる。投手の投球、捕手の送球を見ないで走者のみに注意を集中することが信じられない。投球、送球を見ないということは、打球も見ないことにならないか。打球を見なかったら自分に打球が当たるかもしれないので、そんなことはありえないはずだ。主審からハーフスイングの判定を求められることもあるから、しっかり投球、打球、送球は見ているのではないか。

 もう一つ。1回目の主審の判定は1塁走者が2塁に到達した後だった。つまり数秒間の〝空白〟がある。本来は奥富捕手が送球した時点で、その旨のジェスチャーを示し、タイムを掛けるべきではなかったのか(あるいはそうしたのかもしれない)。

 選手の皆さん、空振りと走塁には要注意。全て守備が優先される。

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逆転に沸くリバブルナイン

エイブル3-9東急リバブル

  1 2 3 4     合 計
エイブル        
東急リバブル        

 

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エイブルナインと応援団

 東急リバブルが逆転勝ち。4番奥富が逆転3点2塁打を放った。ピンチに登板したエース井上が締めた。6年ぶり復帰のエイブルは大挙約30人の応援団が駆けつけたが無念。大会記録と思われる双方で3つの守備妨害が飛び出した。

 1点を追うリバブルは3回、この回先頭の9番羽方が内野安打と敵失で2進、1死から2つの四死球で満塁とし、4番奥富が走者一掃の右中間超え2塁打を放ち逆転。続く高岡の適時打で追加点を挙げ、6番近藤が四球を選び、ここで登板したエイブル飯塚から7番星川の中堅越え3塁打と敵失でこの回一挙8点を挙げた。主砲竹内は4タコ。2升飲むという中松は2失策。

 先発の元エース坪井は2回、突如制球を乱し3四死球を与え、味方の拙守もあり2失点。1死満塁の場面で登板したエース井上がピンチをしのいだ。井上は3回3分の2を投げ被安打5の1失点。

 エイブルは2回、1死1、2塁から9番山口の左翼前安打で満塁と攻め立て、1番森永、2番志田の連続四死球で2点を挙げ逆転。しかし、ここで登板した井上から3番中村は三振、4番佐藤は井上の美技に阻まれ投手ゴロ。追加点が奪えなかった。最終回に飯塚、鈴木の連打などで1点を返したが、焼け石に水。

 ひじ痛を抱える先発の中村は2回3分の1を投げ、被安打5の6失点。3回途中から登板した飯塚は1回3分の2を投げ、被安打1の自責1。

○大槻監督 負けたらおしまいだからね(試合後、井上を急きょ登板させた場面について)

○坪井 調子はよかった

○奥富捕手 投げられなかった(1回の守備妨害について)

●清水監督 以前の大会に出場していた面はーで残っているのは2人のみ。若返りを図った

●中村(23) 中学シニアで全国大会に出場し、高校は流通大付属柏。〝野球肘〟で大学では(野球は)やっていない

●山口(30) 1番の森永は鹿児島県川内市出身の同郷で同期(それぞれ1安打を放った

●飯塚(26=旧姓・沼田) 今年5月に結婚。妻は女の子二人の姉妹だったので、二人で話し合い彼女の姓にした。子どもも生まれた(メンバー表は飯塚になっていたが、応援団の女性から沼田コールが沸き上がったので、その理由を聞いた。選択的夫婦別姓に記者は賛成だし、通称使用を企業はどんどん採用すべき)

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奥富

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井上

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中村と応援団

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山田と応援団

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飯塚(旧姓・沼田)

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エイブルナインと応援団

 一般社団法人トライビジョン(Tri Vision)が主催し、国土交通省が後援する第1回不動産・建設・住宅三業界交流野球大会の水曜ブロック予選が10月1日、大宮健保グラウンドで6試合(うち1試合は不戦勝)が行われた。行われる予定だった残り9試合は雨天のため中止となった。

 三菱UFJ不動産販売-日神グループHDは三菱UFJが不戦勝、旭化成ホームズ-伊藤忠ハウジングは旭化成が接戦を制し、東急リバブルはエイブルに、リストは三菱地所ハウスネットにそれぞれ逆転勝ち、兄弟対決はミサワ東京がコールド勝ち、一条工務店はセキスイハイム不動産に快勝した。

三菱地所ハウスネット 4-5 リスト

  1 2 3 4     合 計
三菱地所ハウスネット      
リスト 2      

三菱UFJ不動産販売(〇不戦勝●)日神グループHD

  1 2 3 4     合 計
三菱UFJ不動産販売    
日神グループHD    

ミサワホーム東京 15-0 ミサワホーム神奈川

  1 2 3 4     合 計
ミサワホーム東京         15
ミサワホーム神奈川        

セキスイハイム不動産 2-5 一条工務店

  1 2 3 4     合 計
セキスイハイム不動産      
一条工務店      

旭化成ホームズ3-1伊藤忠ハウジング

  1 2 3 4     合 計
旭化成ホームズ    
伊藤忠ハウジング    

エイブル3-9東急リバブル

  1 2 3 4     合 計
エイブル        
東急リバブル        

 

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三菱UFJ不動産販売の勝利の女神

 



 


 

 



 

 


 

 



 

 


 

 


 

 

Screenshot 2025-09-27 at 13-17-43 第1回トライビジョン野球大会(前RBA大会)開幕へ 不動産・建設・住宅の和を.png

 一般社団法人トライビジョン(Tri Vision)が主催し、国土交通省が後援する第1回不動産・建設・住宅三業界交流野球大会の水曜ブロック予選が10月1日開幕する。大会は、これまでの日本不動産野球連盟(Real Estate Baseball Association、略称・RBA)野球大会を改称・引き継ぐ。例によって記者の「どっちも〝勝って〟予想」-。

【Aグループ】

三菱地所ハウスネット―リストグループ

 Aグループの決勝トーナメント進出予想チームとしてリストに▲印をつけ、三菱地所ハウスネットは無印にしたが、リストに不安がないわけではない。絶対的エース三上は昨年痛めたヒジが回復しておらず、投げられないと見た。代わって登板する上之園は鹿児島県の幼馴染と結婚を前提に同棲を始め、主将の山中は半月前に10歳年下のマネージャーと結婚したばかり。戦うエネルギーは残っているのか。頼れるのはRBA屈指の好打者・岩島くらい。

 対する三菱地所ハウスネットは、勢いがあったのは参加した第30回大会だけ。投手力に不安を抱える。勝機は他力本願しかない。上之園が自滅するのに賭けよう。岩島とは勝負を避けたい。

三菱UFJ不動産販売-日神グループHD

 △印同士の対決。丁か半か、予想は全く不能。三菱UFJはまた女性が監督を務めるのか。日神グループはエース山田が投げられないと見た。ノーガードの打ち合いになるか。

ミサワホーム東京-ミサワホーム神奈川

 31チームが参加する大会で、兄弟チームがくじ引きで対決する確率はどれくらいか。この兄弟チームはかつてもしばしば対決しており、戦績はミサワ東京が優勢のはずだ。今回も▲ミサワ東京が勝つと見たが、△ミサワに勝算がないわけではない。いたずら好きの神はどちらに微笑むか。

セキスイハイム不動産-一条工務店

 △一条が優勢と見た。昨年は旭化成ホームズに逆転負けしたが、村井は調子に乗ると怖い。無印セキスイハイムは石崎に期待だ。2年前、新婚2か月で結婚指輪をグラウンドで失くした痛手は癒えているはず。まさか奥さんに捨てられてはいないだろう。口の悪い北川監督兼野手は大丈夫か。昨年は〝ラブラブ〟などとほざいたが、奥さんの評価は「並」だった。

奥さん、許してやって新婚2か月セキスイハイム石崎グラウンドで指輪紛失(2023/10/18)

【Bグループ】

旭化成ホームズ-伊藤忠ハウジング

 9月20日付記事では旭化成ホームズに〇印をつけ、伊藤忠ハウジングは無印としたが、旭化成を過大評価し、伊藤忠を過小評価したかもしれない。旭化成は松坂世代のレジェンド今野は先発しないはずで、かつての三冠王・北寒寺も並みの野手になったか。若返りが図れていないと見た。伊藤忠は投げられる投手が何人もいる。誰が投げるか不明だが、完璧に抑えても驚かない。あわやのシーンはありそう。

エイブル-東急リバブル

 注目カード。東急リバブルは2連覇中で、控えめな発言しかしない大槻監督はこの前の抽選会で「3連覇を狙う」と語った。2升飲むエース井上も健在と見た。6年ぶりに復帰したエイブルは情報が全くない。準優勝の経験があるので「大穴候補」としたが、リバブル相手では分が悪い。

ケイアイスター不動産-タウングループ

 △同士の対決で、どちらに転んでもおかしくない。ケイアイスターのエースは取締役常務執行役員Co-CSOの肩書を持つ浅見(46)だ。また投げるのか。タウングループは、高坂GMが〝雑草軍団〟と呼ぶように、粘りが身上。昨年は、タイブレークの末に東急リバブルに屈したが、調子に乗ると手が付けられない。

大和ハウス工業-みずほ不動産販売

 みずほ不動産販売に▲印、大和ハウス工業に△印をつけたが、これは間違ったかもしれない。互角か、あるいは大和ハウスが▲かもしれない。大和ハウスのトミー(冨永)は54歳になったか。もう投げられないだろうが、上村がいる。打線もうてるようになってきた。みずほ不動産販売は、投手は丸山と〝二刀流〟木暮がいるが、木暮は昨年は欠場が目立った。また欠場するようなことになればピンチ。

【Cグループ】

ポラスグループ-三井不動産リアルティ

 ◎印をつけた三井不動産リアルティの優勢は動かない。抽選会には、RBA最年長〝還暦〟の安西監督は欠席したが、主力メンバー6人が参加した。コメントは聞けなかったが、佐橋は絶好調と見た。打線も上下むらなく打つ。ポラスは無印としたが、決して弱いからではない。若手とベテランのバランスがとれているいいチームだ。しかし、ここは相手が強すぎる。肩痛を抱える岩瀬はどこまで踏ん張れるか。

野村不動産ソリューションズ-ナイス

 △野村不動ソリューションズが優勢と見た。投手は横倉と島田の2枚いる。野手もみんなしぶとい。そして、何より「野球は甲子園か草野球。信じられない珍プレーが飛び出すのが面白い。​プロ野球? 興味ありません」と抽選会で語った大竹口マネージャーが心強い。野手は珍プレーを恐れず伸び伸びプレーできるはずだ。ナイスは情報がないが、エース山本は復帰できるのか。本来の投球が出来れば野村打線を封じる力があると見たが…。

三菱地所ホーム-長谷工グループ

 無印同士の対決。抽選会で、総合地所の「ルネタワー八王子」担当の三岳としばしマンションについて歓談した。また話し合いたい。社内勤務になった大谷は元気か。三菱地所ホームは〝出ると負け〟状態から脱したが、投手力に不安を抱える。

【Dグループ】

オープンハウス-オークラヤ住宅

 RBA屈指の〝ビッグマウス〟▲オープンハウス光永がまたまた「今年は優勝狙う」と大口を叩いたが、和泉澤マネージャーは「エース不在」と本音を漏らした。△オークラヤ住宅は情報がないが、エース加藤は投げられるのか。

ナミキ-三井不動産リアルティ千葉

 無印同士の対決で、乱打戦になるか。ナミキは篠が抽選会で「これから練習」とコメントしたが、半月で試合ができる状態にはならないと見た。プロですら少なくとも半年はかかる。三井不動産リアルティ千葉は〝投げるザトペック〟と記者が命名した篠原がまだまだ健在。打たれても打線が援護するはず。

レジデンシャルグループ-三井住友トラスト不動産

 くじ運に恵まれた(と思う)▲三井住友トラスト不動産が優勢と見たが、「注」の印をつけたレジデンシャルグループは不気味な存在だ。不動産健保野球大会二部グループで優勝したとあるので、どこと戦っても惨敗するようなチームではなさそうだ。逆に三井住友トラストは好不調の波が不安材料。

東京セキスイハイム-積水ハウス京葉

 〇積水ハウス京葉が優勢と見た。元祖〝二刀流〟生田は健在のようだ。堂原監督は「若いのが入った。揃えば強い」とコメントしたが、信じることにした。東京セキスイハイムは相手が悪すぎた。

◇        ◆     ◇

 皆さんにお願いだ。1試合1.5時間として15試合だから22.5時間。試合は5試合が同時進行の形で行われる。記者がくまなく回っても、各グランドまでの移動時間を考えると、1試合当たり取材時間は約15分しかない。イニングにしたら2回くらいだ。

 記者は、勝敗はもちろんだが、勝っても負けてもその感動を伝えたい。主役は、選手の皆さんだ。試合後は、監督さんでもマネージャーでもいいから、記者あてか事務局あて(E-mail:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。)にスコアシートやコメント、写真を送っていただきたい。みんなで盛り上げようではないか。

抽選会コメント集〝野球はプロより甲子園か草野球〟野村不ソリュ大谷口Mgr

第1回トライビジョン野球大会(前RBA大会)予選トーナメント展望

 


 

 

 

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