絶滅危惧種? 三井不の南光院、臥雲が大活躍 楠田3ラン 東建は河越欠場響く
藤枝投手のワンバウンドの球をのどにまともに受けもんどりうって倒れる三井・南光院
三井不動産(84⇒87) 6-3 東京建物(88)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東京建物 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | ||||
三井不動産 | 0 | 6 | 0 | 0 | X | 6 |
(時間切れ)
大量点をとりご満悦の細井監督(南光院が倒れたときはスパイクに履き替えていた)
RBA屈指の好投手、東京建物・河越と三井不動産・相澤がともに欠場し、波乱含みとなった試合は、三井不動産が逃げ切り。東大硬式野球部時代にベストナインにも選ばれた楠田が3ランを放ち、のどにワンバウンドの投球を受けもんどりうって倒れるアクシデントに見舞われた南光院捕手が最後はぴしゃりと締めた。東建は谷口投手が2回に大量失点。追い上げ及ばず。
三井不は2回、この回先頭の4番藤枝が死球で出塁し、盗塁と敵失で3進した一死から6番南光院が四球を選び、盗塁を決めると、7番臥雲が右翼前に運び2点先制。さらに8番室谷が四球を選び、9番入江の左翼前安打で1点追加すると、1番の東大卒の楠田が左中間に3ランを放った。
先発の室谷は3回無死満塁のピンチで降板。2番手の藤枝は制球が定まらず3つの四球で3失点。最終回は南光院が3人をぴしゃりと締めた。
東建はあと一歩及ばず。4回、この回先頭の4番谷口が安打し、5番齋藤の死球、6番岡の敵失で満塁とすると、ここで登板した藤枝から連続押し出しで、2点を返し、2番磯田の四球でさらに1点を返したが、9番中町、1番村部、3番生出が凡退して逆転ならず。
谷口は2回に突如崩れた。
左から臥雲、入江
〇細井監督 今日のヒーローは先制打の臥雲と追加点の安打とヒットをゴロにしたライトの入江。何、南光院、次は出られない
〇南光院捕手 (早大の)大学サークルでは投げていました。来週は友だちの結婚式。南光院という苗字は全国で20人くらいしかいない(試合途中、ワンバウンドの投球をのどにまともに受けこん倒。しばらくグラウンドに倒れたままでナインを心配させたが、元気よく立ち上がり最終回は故障が発生した藤枝に代わり投げ好火消し)
〇臥雲 〝ガウン〟は長野出身の父親の姓。全国に20軒くらいしかないようです(臥雲も南光院も珍種か絶滅危惧種か)
〇楠田 (東建の)中町監督も生出さんも同じ桐朋の中高の先輩
〇室谷 肩? 大丈夫(完全に壊れているはずだが…案の定2回しか持たなかった)
●中町監督・生出 楠田は中高の後輩
●村部 河越の欠場の理由? それは聞かんといてください(河越はこの前はシンガポールに行ったと聞いたし、今回は台湾だとの情報もあり。野球より優先しなければならない事情があるのか。しかも海外に。さては彼女に振られて失意の旅に出たのか、それとも海外開発の拠点探しか。まさか何かの運び屋ではなかろうが)
●谷口 RBAでは1回投げたことがある(初回は三者凡退に討ち取った。カーブがよかった)
三井の期待の新人、早大硬式野球部の古賀
2回突如乱れた東建・谷口(谷口よ、試合前に〝楠田とはまともに勝負するな〟と言ったではないか)
三井レジリース勝ち拾う 竹谷サヨナラ打 渡辺は初失点 青山メイン逸勝
〝負けてたらお前のせいだぞ〟サヨナラ打を放った竹谷に冷水を浴びせかけるナイン
三井レジリース(90) 5-4 青山メインランド(89)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
青山メインランド | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | |||
三井レジリース | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3X | 5 |
(時間切れ)
〝俺だって打たれるときはあるんだ〟渡辺(打撃成績は3-1-0)
三井不動産レジデンシャルリースが勝ちを拾った。最後は9番竹谷がサヨナラ打を放った。渡辺投手はRBA大会で初失点(自責点1)した。青山メインランドは4回に集中打を放ち試合を優位に進めたが、最終回、いきなり4連続四死球を与え自滅。先発の津久井が筋断裂で緊急搬送されるアクシデントもあった。
4回に4点を先制された三井レジリースはその裏、この回先頭の3番大野と続く渡辺が2番手の鈴木から安打を放ち、そのあと3つの敵失で2点を返した。最終回は、ここで登板した土田投手から5番大野から8番藤城まで4連続四死球を選び1点差とすると、続く9番竹谷がサヨナラ2点打を放った。放った安打は4本のみだった。樺沢は3三振。
渡辺投手は3回まで被安打1、奪三振3に抑えたが、4回、この回の先頭打者に味方のエラーで出塁を許すと4安打を浴び4失点(自責点1)。6回を投げ被安打6、奪三振5、与四死球2の完投。
青山は逸勝。3回まで3番牧野の2塁打1本に抑えられていたが、4回、この回先頭の2番神宮が敵失で出塁すると、牧野、4平野の適時打と内野ゴロで2点を先制。さらに6番鈴木の安打で好機を広げ、8番山梨がしぶとく右翼前にタイムリー2点打を放った。
先発の津久井投手は2回まで1安打に抑え、3回も3つ目の三振を奪ったあとの1番山際のとき、筋断裂を発症。救急車で病院に運ばれた。ここで急きょ登板した鈴木は山際、樺沢を連続三振に斬って取った。
6回に登板した土田が下位打線に4四死球(うち1四球は最後に登板した鈴木か)を与えたのが誤算。
竹谷
〝2-0でも俺は4割バッターだ〟初打席目で三振した藤城監督(この日まで8打数4安打だったが、2打席目は敵失を誘うゴロ、3打席目は押し出し店となる貴重な打点1)
マウンド上で倒れた津久井を心配そうに見つめる山際
〇渡辺 調子? 悪くなかった。失点は味方のエラーもあったが、相手の平野に完璧に打たれた。あの妹尾、セオと呼ぶの? なぜ出ないのだろうと思った
〇竹谷 その前の打席ではチャンスで併殺に倒れていたのでなんとかしたかった(サヨナラ打を放ち)
●山梨監督 …下位打線に4連続四死球では…野球は投手だなぁ…俺は2安打を放ったのに…
●妹尾 監督代行ですよ(白いシャツを着て、小さなベンチ座り、ガマガエルのように大股を開いて声援を送る姿はとても新人には見えなかった。130キロの巨体を持て余したのか怪我をして欠場)
青山メインランド津久井投手
搬送される津久井投手
〝ラグビーの選手じゃないぞ〟青山メインランド妹尾
2点タイムリーを放った山梨
タイセイ千葉英 決勝2ラン 新人井原 2失点完投 地所リアル寺田 一発に泣く
決勝2ランを放ったタイセイ千葉英
三菱地所リアル(87) 2-4 タイセイ・ハウジー(86)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
タイセイ・ハウジー | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 | ||||
三菱地所リアルエステートサービス | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
(時間切れ)
〝打てるもんなら打ってみよ〟タイセイ井原
「カーブ狙いのカーブ。どんぴゃり。完璧」-タイセイ・ハウジー千葉英の弾丸ライナーが三郷サンケイグラウンドの土手に突き刺さった。3回1死1塁。均衡を破る2ランは相手地所リアルの〝プーチン〟寺田投手を青ざめさせ、橋本捕手の一つしかない〝右玉〟を縮み上がらせるに十分な特大決勝弾となった。
そのあと、動揺した寺田から3番高橋、4番志田が連続四球を選び、6番吉村がしぶとく内野安打を放ちこの回3点。さらに5回、5番井上が中堅越えのダメ押しとなる本塁打を放った。
先発の新人井原投手は突如として制球を乱す場面もあったが、5回89球、被安打3、与四死球3、奪三振2、失点2の完投。
地所リアルは寺田の力投が報われず。4回、この回先頭の2番寺田がチーム初安打となる2塁打を放ち、3番橋本、4番小林が連続四球で満塁と攻め立てたが、5番篠宮は三振、6番落合はセカンドフライ、7番栗山はショートゴロに倒れたのが痛かった。最終回、9番の代打木下、1番込山、寺田の3連続長短打で2点差としたが、それまで。
◇ ◆ ◇
千葉英の当たりを例えていうなら、右の西武山川と左のソフトバンク柳田かDeNa筒香を足して2で割ったようなものすごい当たりだった。(今の日曜ブロックでは青山メイン妹尾、三井レジリース渡辺と同格かそれ以上のホームランバッター)
記者は約30年間RBA野球大会を取材してきたが、この千葉英の当たりは記憶に残る3発のうちの1本に間違いなく入る。うち1本は、本人が住友不動産の当時の〝草野球の星〟中須から放った荒川まで運んだ本塁打だった。
飛距離はあの時と同じくらいか。そして、次打席。千葉英本人が「170m」と目測した大ファウルは本塁打した球よりはるかに遠く土手のかなたに消えた。打った瞬間、記者の視界から消えた。
千葉英と井上と、この日欠場した野呂弟を加えたタイセイ打線は西武の山賊打線に匹敵する。吉村、内山、志田、宇塚も相手からすればいやな打者だ。ドームまで突っ走るか。
千葉英を迎えるタイセイナイン
千葉英
千葉英の本塁打を呆然と見送る地所リアル橋本
〝やっと打てたよ〟タイセイ井上
〇千葉英監督 絶好調。(本塁打した球は)カーブ狙いのカーブ。井原? 彼は投手でないから、セットポジションになったとき制球を崩す。次戦? 私ですかね
〇井原 打たれる前までこの前の試合と合わせノーヒット・ノーランだった(前回は4回、今回は3回をノーヒット・ノーラン)
〇井上 (記者に)千葉の本塁打しか見てくれない(と3回、凡打。そして5回、中堅越え本塁打)
●ナイン あの無死満塁のチャンスで…(これまでは落合、栗山が打っていた)
●寺田 (千葉英に打たれた球は)…あれは…(攻め方としては正解。千葉英はストレートにめっぽう強い。カーブが甘く入ったのか)
地所リアル寺田
2点差まで迫ったが…
令和の奇跡 接戦乱戦混戦 一寸先は闇 RBA日曜ブロック開幕
手荒い祝福を受けるサヨナラ打を放った三井レジリース竹谷
第31回RBA野球大会日曜ブロック決勝トーナメント4試合が9月29日(日)、三郷サンケイグラウンドで行われ、勝利したケン・コーポレーションと三井不動産レジデンシャルリースが4強入りを、タイセイ・ハウジーと三井不動産が8強入りを決めた。
タイセイ・ハウジー-三菱地所リアルエステートサービスは、タイセイ千葉英が決勝本塁打を放ち、新人井原投手が2失点完投。地所リアル寺田投手は一発に泣いた。
東京建物・河越、三井不動産・相澤の両エースが欠場した一戦は、ワンチャンスを生かした三井不動産が3継投で逃げ切り。東大卒の楠田が3ランを放ち、南光院がぴしゃりと締めた。東建・谷口投手は健闘及ばず。打線は逆転機を生かせず。
青山メインランド-三井不動産レジデンシャルリースは、三井レジリースのエース渡辺は初めて失点したが、9番打者竹谷がサヨナラ打を放った。青山は自滅。最終回、投手が崩れた。
ケン・コーポレーション-旭化成リフォームはケンコーポが圧勝。エース上松-大澤が完封リレー。旭化成は結城が痛打を浴びた。
三菱地所リアル(87) 2-4 タイセイ・ハウジー(86)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
タイセイ・ハウジー | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 | ||||
三菱地所リアルエステートサービス | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
(時間切れ)
旭化成リフォーム(85⇒86) 0-10 ケン・コーポレーション(88⇒87)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
ケン・コーポレーション | 3 | 5 | 2 | 0 | 0 | 10 | ||||
旭化成リフォーム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(時間切れ)
三井レジリース(90) 5-4 青山メインランド(89)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
青山メインランド | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | |||
三井レジリース | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3X | 5 |
(時間切れ)
三井不動産(84⇒87) 6-3 東京建物(88)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
東京建物 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | ||||
三井不動産 | 0 | 6 | 0 | 0 | X | 6 |
(時間切れ)
第31回RBA日曜ブロック決勝トーナメント開幕 記者の〝勝って〟予想
日曜ブロック決勝トーナメント1日目4試合が9月29日(日)、三郷サンケイグラウンドで行われる。記者の〝勝って〟予想。( )内の数字はレーティングで、矢印は前回からの変更。
三菱地所リアル(87)-タイセイ・ハウジー(86)
地所リアルがやや優勢と見たが、難解な一戦。地所リアルの先発はエース寺田か、前試合で好投した〝隠し玉〟込山か。どちらが投げても最少失点に抑える力がある。打線は〝右玉〟橋本を中心に栗山、落合、篠宮らも調子を上げている。
タイセイもレーティング差はわずか。千葉英は相手打線なら3回までなら完璧に抑える力がある。カーブ、スライダーの切れがいい。打線も野呂が軟式に慣れつつあり、寺田、込山クラスならピンポン球のように打ち返す。打線がつながれば圧勝もあるか。
旭化成リフォーム(85⇒86)-ケン・コーポレーション(88⇒87)
予選で対決し、旭化成リフォームが快勝しているが、そのときのケンコーポは最悪の状況で、参考外。ケンコーポの戦力が整いつつある。先発は上松か、それとも大澤か。調子に波があるのが不安だが、上松が好調ならほぼ完ぺきに抑える。大澤は今季一度も登板しておらず、田辺監督はばくち勝負にでるか。打線は羽中田、最上が好調。
旭化成は左腕結城の先発と見た。緩急を使えば最少失点に抑える。守備陣がしっかりガードしたい。打線は上松を攻略しても全然驚かない。
三井レジリース(90)-青山メインランド(89)
勝ったほうが決勝に進むと見た。三井レジリースの先発は左腕渡辺だろうが、右の下手投げ樺沢もありうる。渡辺が本調子なら完封する力がある。樺沢も強振する相手打線をほんろうするかもしれない。打線は予選でいいところがなかった渡辺が復調しているかどうか。〝当たり屋〟山際も本調子でないようだ。
青山は、相手の渡辺も樺沢も連打で崩すのは難しいはずで、少ないチャンスをどう生かすか。〝化け物〟妹尾にどうつなぐか、妹尾の後ろを打つ主砲平野が妹尾を還すなら勝つチャンスがある。小技を使いたいが…機動力にやや欠ける。
三井不動産(84⇒87)-東京建物(88)
東建がやや優勢と見たが、大接戦。彼我の力関係からすれば、東建の河越はほぼ完ぺきに抑える。怖いのは東大卒の楠田くらい。打線は生出、谷口、村部などが調子を上げている。
三井は誰が投げるのか。必勝を期して相澤が投げれば東建打線を手玉に取るか。ただ、(ここで勝利して)次戦を考えると連投がきかない相澤を温存する戦法もあるか。打線は転勤になった斎藤がいないので迫力を欠く。楠田がカギを握るとみた。
旭化成ホームズかトラバースか 他は戦力拮抗 RBA水曜ブロック優勝戦線
綺麗なマネージャーと一緒で笑顔が絶えない旭化成ホームズ佐藤監督
〝旭化成の独走は許さないぞ〟トラバース左から梅田、越口、平野
第31回RBA野球大会決勝トーナメント抽選会が9月20日、京王プラザホテルで行われ、組み合わせが決まった。日曜ブロックは9月29日(日)、水曜ブロックは10月2日(水)それぞれ開幕する。優勝戦線を占った。
本命◎は旭化成ホームズ。昨年は第15回大会以来、実に15年ぶりに決勝進出を逃し悔しい思いをし、雪辱に燃える。佐藤監督は「トラバースさんに勝って、〝元プロは1人〟の規則を2人にしたい。この前、合宿を張ったが、今野は絶好調。北寒寺も修験者のよう。悟りを開いたのではないか」と優勝は既定路線のように自信たっぷりに話した。
佐藤監督が絶対の信頼を置く〝不惑〟のエース今野が必勝態勢で臨む。針の穴を通す制球力は健在だ。北寒寺は全盛時のような鋭い当たりは少なくなったが、勝負強さは全然衰えていない。かつてのように北寒寺が出塁-2盗(ときに3盗)-安打(又は内野ゴロ)で1点取る1番打者起用が復活するかもしれない。松井、秋山らの攻撃陣も相手に恐怖を与えるはずだ。
対抗〇は〝打倒・旭化成〟に燃えるトラバース。佐藤監督は「今年の最終目標は、①RBAの決勝トーナメントで旭化成を倒して優勝②高松宮賜杯全国大会優勝-目標を達成した際には、毎年恒例の静岡熱海合宿をハワイ合宿にグレードアップする予定」とニンジンをぶら下げ、「酒見(スポークスマン)と木ノ内(元新潟アルビレックス)はセカンドキャリアを支援するため全国行脚し、独立リーグに所属しているチームを回っている」(越口主将)ようだ。
果たして誰が投げるのか。エース平野は肩が限界のようだ。元西武の林崎か、元ロッテの長崎か。二人が出場すれば元西武の梅田は出場できない。木ノ内、今井の元新潟アルビレックスの選手に期待がかかる。
この2チームが戦力的なやや抜けている。破るとすれば▲オープンハウス、△エイブル、ミサワホーム東京、ミサワホーム神奈川、住友林業か。
オープンハウスは怪力橋本と軟式全日本王者サニークリーン出身の宅間ら打撃陣は爆発力を秘める。数少ない今野に勝ったチームでもある。
エイブルはエース小笠原がトラバース打線を苦しめた実績がある。打線を強化すれば優勝を狙えるチームだ。
ミサワ東京は古市、植松の左右のエースがいる。ミサワ神奈川は大沼投手が投げる可能性が大きいが、石部主将は「大沼と同じレベルの投手が投げるかも」と攪乱戦法にでている。
さすが、スーツにネクタイ姿のミサワ東京(左から岡崎監督、後藤、寺泉)
住林は、石井-新人町田の継投かと思ったら、「私? 投げられない」と石井は弱音を吐いた。力で押すタイプの町田一人では強打のトラバース打線を抑えられるか。
他のチームはよほどのことがない限り勝ちあがれないと見たが、元会長、副会長ら3名が逮捕されるという事態となったナイスが発奮すれば浮上する。「お客様への影響はそれほどない」(城戸監督)という。
〝俺がRBA通算本塁打王だ〟ナイス芦沢監督(30本は打っているはず)
伊藤忠ハウジングは、下手投げに変身(もともと下手投げだったようだが)した渡辺が踏ん張り、「真砂が覚醒」(杉山監督)したようだが、〝浜の真砂は尽きるとも世に法螺(盗人)の種は尽きまじ〟ではないか。
大穴の穴は谷繁の息子がいる決勝初進出のグローバル住販だ。谷繁の「肩が痛い」は嘘のようで、右で投げて左で食べる器用さも見せた。佐々監督は「試合開始が12時だったら、一軍のエースを連れてくる。10時だったら選手が揃わない」と話した。つまり、10時開始だったら〝最弱〟三菱UFJ不動産販売に勝つチャンスが到来する。
無印にした三井不動産リアルティは、安西監督をはじめ投げる岩瀬、石谷、横瀬、清水談らは試合前の火曜日の断酒令を継続するようだが、逆効果にならないか。禁断症状に陥らないか。抽選会では平賀監督代行が下戸であることをさらけ出し、安田は両刀使いか皿にケーキを山盛りにしていた。
三井リアル左から岩﨑、平賀、安田
安田が食べたと思われるケーキ
ポラスは、主砲清水がトラバースの元プロ長崎から本塁打を放ったのは立派だが、岩瀬のノーコン病は深刻の度を増すばかりで、〝サファテ〟(高屋)に頼らざるを得ないチーム事情では…。
東急リバブルはくじ運に見放された。最近の戦績もいま一つなのが気になる。この3年間はタウングループに2-3(30回)、ミサワ東京に1-2(29回)、住友販売に2-3(28回)と惜敗続きで、27回大会も準決でエイブルに0-3で敗れ、26回大会も決勝初戦でエイブルに4-5と苦汁を飲まされている。
打力のあるリストは森が踏ん張れば奇跡を起こすか。
本命に三井レジリース 対抗は鹿島 他チームも力差なく迫る RBA日曜ブロック優勝戦線
第31回RBA野球大会決勝トーナメント抽選会(京王プラザホテルで)
第31回RBA野球大会決勝トーナメント抽選会が9月20日、京王プラザホテルで行われ、組み合わせが決まった。日曜ブロックは9月29日(日)、水曜ブロックは10月2日(水)それぞれ開幕する。優勝戦線を占った。
〝ほら、ここまでしか曲がらない。トミージョンだよ〟煙幕を張る三井レジリース渡辺
日曜フロックは、レーティング差が小さく大激戦。その日の投手の出来次第で展開はガラッと変わる波乱含みだ。
それでも、三井不動産レジデンシャルリースを本命の◎にしたのは、屈指の好投手&好打者・渡辺健一郎(26)を擁すから。渡辺は、浦和学院-武蔵大卒の左腕。第30回大会準決勝戦で清水建設相手に4回を投げ2安打7三振に抑え、決勝の地所リアル戦では6回2安打完封。
渡辺は打力もあり、地所リアル戦では2塁打を2本放って勝利に貢献している。地元の「東松山ホークス」にも所属しており、平成30年度県民総合体育大会予選(Aクラス)の優勝投手。
チームには左腕の明治学院大卒の下手投げ・樺沢も今年デビュー。青山メインランド打線をきりきり舞いさせた。樺沢が投げる場面もありそうだが、ここ2試合打たれているのが気になる。〝当たり屋〟山際が出塁し、渡辺が還すのが勝利の方程式。
〝いやいや、うちより強いのは隣の清水さん〟鹿島・古和(左)と田中
三井レジリースと別の山を当てたツキもある〇鹿島建設を対抗とした。ここ数年、あと一歩でドームを逸しているが、今年はエース遠藤が絶好調。仕事が忙しそうで、ばて気味だそうだが、ここは必勝態勢で臨むはず。シード権を獲得した試合で活躍した古和はその翌週、シード権を引出物に結婚式を挙げた。新婚ボケがなければチームを引っ張る。ベテラン中原も存在感を示すか。不安なのはこれまで一度も準決に勝ったことがないこと。
2チームに迫るのは、▲地所リアルと▲青山メインランド。地所リアルは予選突破を決めた試合で、明治学院卒で三井リース樺沢の一つ年上の込山投手が素晴らしいピッチングを披露し、デビュー戦を飾った。このチームは勢いづくと神がかり的な力を発揮する。鹿島を破る力はある。
青山は厳しいくじを引いた。渡辺を攻略するのは難しいと見た。ひところの勢いがない津久井、小松崎の投手力も不安材料。
三井レジリースを撃破するとすれば、体重130キロの〝化け物〟新人妹尾が怪力ぶりを発揮した時だ。予選3試合でけた違いの3本塁打を放った。主砲平野が復活すれば好機も生まれるか。
△としたチームにもチャンスがないわけではない。「決勝に進めなければ引退」を表明したケンコーポ田辺監督だが、前回不甲斐ないピッチングをした上松に代わってかつてのエース大沢が復活すれば面白い。
三井不動産は前回、相澤が好投した。球威はなくなったが、スライダーは健在。東建打線をきりきり舞いさせるか。東大卒トリオの打線がカギを握る。
好投手・河越を擁す東京建物はくじ運に見放された。鑑定士村部がオリンピック選手村の開発法に匹敵する〝奥の手〟を編み出せるか。
清水建設は、新人吉田投手の制球力に不安あり。本間監督は「上島で行く」と話したが、上島はオオカミ少年。投げられないと見た。わが三重スリーアローズ(知っている人は誰もいないか)治下はかつて昔か。花を咲かせることなく散るのか。
無印にしたタイセイ・ハウジー、旭化成リフォームもそれほど力が劣っているわけではない。タイセイは元新潟アルビレックスの野呂が軟式に慣れつつあり、千葉英が投げ切れれば波乱を呼ぶ。旭化成も左腕結城の緩急がはまれば打線がいいだけにケンコーポを倒すかもしれない。
「樺沢はベンチ入り。私はベンチ外。足は速いが、DHなので打撃は…」決勝で対決するか地所リアル込山(左)と三井レジリース樺沢
〝首を賭けて戦うぞ〟ケンコーポ田辺監督
〝何? 平野(トラバース)を知らない? 我々の中学時代からのスーパーヒーロー。知らない人はいない〟左からポラス清水、平野、ケンコーポ矢澤
RBA決勝トーナメント抽選会9/20 直前レーティング発表
第31回RBA野球大会決勝トーナメント抽選会が9月20日(金)京王プラザホテルで行われる。抽選会直前の圧倒的な的中率を誇る記者のレーティングを発表する。抽選会場で各チームの意気込み、仕上がり具合を探り、最終的なレーティングを発表する。★はシード権獲得チーム。
【水曜ブロック】
★旭化成ホームズ(91⇒91.5)
〝不惑〟今野のスタミナ不安だが、北寒寺の調子よさそう。守りは完璧
★トラバース(91)
〝元プロ1人〟のハンディきついが、士気は高い。守りにやや不安
★エイブル(89⇒89.5)
エース小笠原健在。2点以上の失点はしない。カギは打線。杉下頑張るか
ミサワホーム東京(90⇒89.5)
昨年準優勝。チーム一丸のまとまりは随一。古市、植松の2枚看板揃う。
ミサワホーム神奈川(89)
ミサワ東京と互角。エース大沼は調子がいいとすいすい投げる
住友林業(89)
打線はやや弱いが、エース石井に新人・町田の継投決まれば4強入りも
オープンハウス(89⇒88)
〝大穴〟候補。新エース間中踏ん張り、宅間、橋本がチーム引っ張る
★ナイス(87⇒87.5)
前会長、社長など役員は総退陣の事態となったが、これをバネにするか
東急リバブル(88⇒87)
優勝から10数年遠ざかっている古豪。エース坪井の頑張り次第
リスト(86⇒86.5)
打力は破壊力秘める。新エース森が踏ん張れば上位も
ポラス(87⇒86)
意外性秘めるチームだが、エース岩瀬は調子の波あり
三井不動産リアルティ(84⇒85)
苦しい継投で勝ちあがる。安西マジックと清水談が機能すれば…
伊藤忠ハウジング(83⇒84)
下手投げに変身して見事に復活したかつてのエース渡辺は本物か
ケイアイスター不動産(84)
本業でも販売部隊率いるエース浅見だが、貧打は解消しているのか
グローバル住販(83⇒84)
強いのか弱いのか。谷繁の息子の踏ん張り次第
三菱UFJ不動産販売(78⇒81)
レーティング最下位。これ以上下はない。くじ運にかけろ
【日曜ブロック】
三井レジリース(90⇒89.5)
エース&主砲の渡辺は、打で大スランプ状態。連覇に黄信号
★青山メインランド(89)
投手にやや不安抱えるが、体重130キロの妹尾の破壊力はけた違い
★鹿島建設(88⇒89)
シード権獲得は大きい。エース遠藤が絶好調。打線は中原がカギ握る
★清水建設(88)
新人吉田投手は球威十分。制球が定まれば最少失点に抑える力あり
東京建物(88)
14Kノーヒッター河越踏ん張るか。打線も昨年よりはるかにアップ
三菱地所リアル(87⇒87.5)
寺田に〝隠し玉〟込山衝撃デビュー。〝右玉〟橋本のリード冴える
三井不動産(84⇒87)
〝大穴〟候補。相澤が投げれば打たれない。志村の登板もあるか
ケン・コーポレーション(88⇒87)
上松投手が復活したかと思えば、前回は並以下。読みづらいチーム
タイセイ・ハウジー(86⇒87)
元新潟アルビレックス野呂が目覚めたか。千葉英が踏ん張れば…
旭化成リフォーム(85⇒86)
投手力が不安だが、左腕結城ははまれば抑える。上位とは僅差
肘で打ったらファウル!? 旭化成リフォーム木下の珍プレー珍審判
旭化成リフォーム木下
オフィスバンク-旭化成リフォームの試合で信じられない珍プレーというより珍審判があった。旭化成の3回の攻撃で無死1塁。打席には木下。何球目かに〝ポコン〟と音がした。木下の肘に当たったような気がしたが、バックネット裏で観ていた記者は「ストライク」はないだろうから「ボール」か「死球」だろうと判断した。主審はあろうことか「ファウル」の宣告。
木下はすぐ、ファウルではなく肘に当たっとアピールした。ベンチの金田監督がやや間をおいて、ゆっくりと主審に歩み寄った。何を話したかは分からないが〝肘に当たったはずだから、死球かボールかストライクかではないか〟と〝説明〟を求めたのだろう。
これがよかった。あの顔で血相を変えて〝抗議〟でもしようものなら即刻退場だ。(矢澤さんはじめ次期監督の座を狙う皆さん、金田監督を見習うべき。監督に「神」である審判に抗議する権利はありませんからね。説明を求めるのは可能)
すると、主審は線審を呼び協議した。ややあって主審のファウル宣告は覆され「ボール」となった。木下はその後、四球を選び、自らも逆転のホームを踏んだ。
おまけ。この主審はオフィスバンクの初回の攻撃でも不可解な審判を行った。二死1、2塁から長倉の打球は平凡なセカンドフライ。主審は右手を高々と上げ「インフィールドフライ」を宣告した。水島二塁手があれを落球したらどうなったのだろう。
〝神聖にして犯さざる〟存在の審判さんも大変だ。個人的には「過ちては改むるに憚ること勿れ」-タイムをかけ、他の審判や当事者の声を聞いて双方が納得する答えを見出すのもいいのではないかと思うがどうだろう。
タイセイ野呂 4安打7打点 ノーヒット・ノーランリレー 安田は3四球のみ
〝木ノ内、今井よ、東京ドームで戦おう〟野呂(トラバース木ノ内、今井は元新潟アルビレックスの同僚)
タイセイ・ハウジー(86) 17-0 安田不動産(68⇒78)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合 計 | |||
タイセイ・ハウジー | 2 | 7 | 2 | 3 | 3 | 17 | ||||
安田不動産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(コールド)
野呂の適時打で生還した千葉(右)
タイセイ・ハウジーが16安打17点の大勝。元新潟アルビレックスの野呂が5打席4安打の猛打賞で、3ランを含む7打点の活躍。新人の井原-宇塚はノーヒット・ノーランリレー。安田不動産は四球の3走者を出したのみ。森投手がサンドバッグ状態。
タイセイは初回、先頭の内山が四球を選んだあと、2番千葉、3番野呂の長短打で2点。2回には、2連続四球の無死から内山、千葉の連続長打で打線に火が付き、5番志田、7番高橋、8番鶴田の安打など打者11人を送る猛攻でこの回一挙7点。3回にも志田の2点2塁打、4回には4安打で3点を奪うと、5回は野呂の3ランが飛び出した。
野呂が4安打7打点のほか、内山が3安打2打点、千葉が2安打1打点、志田が3安打4打点の活躍。
先発の井原は4回を投げ、四球の2走者を出したのみ。2番手の宇塚も1四球を出したが2三振を奪った。
安田不動産はなすすべがなし。出塁は1番佐々木、4番岩間、7番中村の3者のみだった。
連続2塁打を放ったタイセイ千葉
〇千葉監督 日曜と水曜、あるいは日曜ブロックだけでもいいので、ベストナイン同士の試合をやりたい。お互い交流もできる(いい案だ。RBAオールスターがあってもいい。あとは費用負担をどうするかだ)
〇井上 優勝したい。決勝は千葉が好投してくれるはず
〇野呂 4安打7打点(まだ飛球は高く上がり、軟式に慣れたとは言い難いが、ライナーが飛ぶようだと内山-千葉-野呂-吉村-志田の上位打線は西武の山賊打線並みの威力がある。この日はともに1安打の6番井上、7番高橋がもう少し打てば優勝も狙える)
●田保監督 出直し(せっかくレーティングを大幅に引き上げたのに…)
〝少しは手加減してくれよ〟安田不動産 森
最後の打者となった安田・藤本は見逃し三振