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「HOMETOWN MEETING vol.2」

 三菱地所レジデンスは5月3日、現在分譲中の「ザ・パークハウス西新宿タワー60」のエリアコミュニティイベント「西新宿CLASS in the forest」の第二弾「HOMETOWN MEETING vol.2」を開催。参加者はマンション契約者・申込者を含む40名を超えた。

 荒昌史・HITOTOWA INC.代表がファシリテーターとなり、このマンションの開発担当の同社街開発事業部・柴田純氏や、パネリストのNPOえがおつなげて代表・曽根原久司 氏、NPO生態教育センター・奇二(きじ)正彦氏、Community Crossing Japan研修ディレクター・吉高美帆氏、フォーシーカンパニー取締役・鎌田菜穂子氏が「新宿をホームタウンにしよう」と語り合った。

 参加者の一人で旅行会社を経営する50代の夫婦は、「とても良かった。緑を豊かにするのはいいことだし、防犯・防災をどうすればいいか、田舎もいい。山梨はよく行く。娘と婿もこのマンションを買った。二世帯(隣居)だよ。資金援助? 別々。婿さんは医者」と話した。

 イベントは、防犯・防災、子育て、コミュニティ、サークル、管理などについて「きっかけがあれば参加したい」という意向があることに着目し、6名・団体がナビゲーターとなって、よりよいマンションライフ、地域とのつながりをサポートする目的で設けられたもの。2020年まで合計60回開催する予定だ。

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〝新宿モリモリ〟の掛け声をかける左から曽根原、奇二、吉高、鎌田、荒の各氏(身長の差だけではありません。足腰の鍛え方が違うんです)

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 曽根原氏と奇二氏の話に会場が沸いた。二人に共通するのは強靭な実践力だ。だから人を感動させるのだと思う。座学では想像もつかない強い言葉がぽんぽんと飛び出した。

 まず曽根原氏。〝ウッドマンションにしよう〟〝しいたけマンションがいい〟などと、マンションに森をつくり、しいたけを植えようと提案した。〝開墾モリモリ〟なる景気づけの掛け声を〝新宿モリモリ〟に置き換えてパネリストを引き込んだ。

 一昨年発売された「里山資本主義」(藻谷浩介著)が爆発的な売れ行きを見せた。都市と里山(山林)を対立軸として捉えるのではなく、それぞれの課題・問題を補完しあう関係として捉え、持続可能なバックアップシステムを描いてみせたのがヒットした大きな要因だ。

 曽根原氏はその「里山資本主義」の先駆者だ。もう10数年も前に山梨県北杜市に移り住み、高齢化率62%、耕作放棄地44%という壮絶な限界集落を都市とつなぎ見事に再生して見せた。

 三菱地所グループが展開する「空と土プロジェクト」と連携した活動も行なっている。記者は3年前、三菱地所ホームの稲刈りツアーに同行取材したのだが、携帯もつながらない山ヒルがうようよいそうな寒村で活動している曽根原氏らを目の当たりにして感動したものだ。

 今月末には純米酒「丸の内」の種米の田植えツアーを行なうが、定員40名に対して応募は10倍もあったという。

 奇二氏も同様だ。今回のプロジェクトに際し、新宿界隈の自然と生き物を8回にわたって観察したのだが、その活動を奇二氏は「歩き倒す」という言葉で形容した。記者は「歩き」に続く言葉は「回る」「ながら」「疲れ」「タバコ」くらい、「倒す」の前には「張り」「突き」くらいしか浮かばない。どうして「歩く」と「倒す」がつながるのか。これが強さなのだと納得するしかなかった。記者も虫の視線と鳥の視線を心がけているが、奇二氏にはかなわない。名前の通り奇人、奇才と言ったら失礼か。

 西新宿を「歩き倒した」結果、23種もの野鳥や様々な虫などを見つけたという。「足元の自然に価値がある」と奇二氏は強調した。

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 いい取り組みだ。初回も取材したが、建物が完成するのは2017年だが、その後も2020年まで60回も開催するという。イベントは主催者からの一方通行ではなく、「主役は住民」という趣旨から居住者の提案などにも応えていくのがいい。

 どこのデベロッパーもコミュニティの取り組みを強化しているが、ここまで徹底しているものはほかにない。物件名のサブに〝ザ・パークハウス ウッドマンション〟あるいは〝ザ・パークハウス しいたけマンション〟を追加して欲しいくらいだ。

 イベント全てに参加した人には、マンション1戸を抽選でプレゼントはできないだろうが、せめて皆勤賞として「博士号」の称号くらい与えてもいいのでは。

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 マンションギャラリーがある「新宿フロントタワー」に面している青梅街道の緑地帯にたくさん咲いていた「ハルジオン」か「ヒメジョオン」を摘み取り、奇二氏らにどちらか聞いてみた。

 ハルジオンであることが分かったのだが、茎が中空で葉っぱが抱き込むようになっているのが特徴だという。この雑草の区別は小さい頃に教わっているはずだが、いまはまったく分からない。これからは間違えることはない。草の名前を覚えるのは楽しいものだ。

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青梅街道に咲き乱れる「ハルジオン」

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同じ青梅街道に咲くこの花の名前は? 「シラン(知らん)」

三菱地所レジデンス「西新宿タワー60」第1回コミュニティ支援イベント公開(2015/1/12)

三菱地所グループ「空と土プロジェクト」体験ツアーに同行取材(2012/10/19)

 旭化成リフォームは4月30日、2階建ての1階部分を全改装したリフォーム商品「家事郎(イエジロー)の一日」を5月1日発売すると発表。

 「家事郎(イエジロー)の一日」は、定年退職期を迎える世代の夫が今以上に簡単・便利・快適に家事に参加できるアイテムをパッケージ化。

 具体的には、旭化成ホームズが過去に供給した戸建住宅「へーベルハウス」の2階はそのまま、1階の間取りを全面リフォームすることで「快適ワンフロア生活」を提案。キッチン、浴室、洗面、トイレなど基本設備を含む1階の基本改装工事を行い、調理・収納・洗濯・掃除・DIY・庭仕事をサポートするアイテムを用意する。

 現在ある「へーベルハウス」24万棟のうち、60代以上が居住する戸建ての数は10万棟。この10万棟を対象に、1年間で200棟ずつ販売する目標、980万円で発売する。今後は「へーベルハウス」の戸建て住宅だけでなく、旭化成不動産レジデンスのマンションや二世帯住宅にも本商品の販売を展開する予定。シニアのリフォームマーケット拡大を狙う。

(岡田寛子)

 

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国立・大学通りに面した明和地所のマンション

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 国立市議会の勢力図が逆転――統一地方選の後半戦の投開票が4月26日行われ、市議会勢力がどうなるか注目されていた国立市議選(定数22)は、自民・公明らの勢力が共産・社民らの勢力を上回り、従来の図式が逆転。元市長・上原公子氏に対する求償権行使・放棄論議に大きな影響を与えそうだ。

 国立市では、明和地所のマンション建設をめぐる行政訴訟が係争中で、市は同社に支払った損害賠償金約3,120万円を当時の市長だった上原公子氏に支払うよう求めており、第1審の東京地裁判決は市の訴えを退けた。これに対し市は控訴している。上原氏を支持する共産・社民党らの多数派議員は、求償権を放棄すべきと議会で決議している。

 求償請求は当然とする立場の自民・公明党のうち、自民党は今回7人を擁立、一人は落選したが、青木健氏(市議会議長)がトップ当選するなど5人から6人に増えた。公明党は立候補した3人が全員当選。このほか、両党と同じ立場に立つ民主党・稗田美菜子氏、無所属・藤江竜三氏と、新人で女優の石井めぐみ氏らも当選。最大会派の自民党から議長を選出しても過半数の11人を確保することが確実となった。

 一方、上原公子氏が1999年に市長当選したときの支持基盤だった国立・生活者ネットから立候補した3人全員が落選。前回平成23年の市議選で当選した3人の得票数約2,900票から約2,000票へ30%も減らし、1991年以来保持しけてきた議席を失った。

 また、これまで5期連続当選を果し、現在副議長を務める維新の党・生方裕一氏も前回得票数約1,600票から約1,000票も減らし落選。生方氏は昨年12月、議員提案による「求償権放棄」を議決したときの議案提案者の一人として名を連ねていた。共産党は得票数を増やし3人全員が当選した。

 この結果、求償権を放棄するべきと主張する議員は8人程度にとどまると思われる。

 前回、上原氏に求償することを選挙公約に掲げ当選した佐藤一夫市長は、対立候補に約1万票の差をつけ再選を果たした。

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 今回の選挙で求償権は争点になったのかどうかを探るため、投開票の翌々日28日、国立市に取材に出かけた。

 当日午後、国立駅前で当選御礼の街頭演説をしていた公明党・小口俊明氏に早速声を掛けた。小口氏は「もちろんわが党は求償すべきという立場だが、求償権が選挙の争点になったかと問われればノー」と答えた。

 当選のあいさつに市を訪れていた石井めぐみ氏も求償権は行使すべきと話した。2期目の当選を果たした無所属・藤江竜三氏は「裁判所に是非を委ねている案件。議会が決議などするべきではない」と、議会の決議そのものに反対の姿勢を明らかにした。

 求償権を放棄すべき考えの無所属・望月健一氏は「わたしは選挙でその件ではまったく触れていない。早く収束すべき」と電話口で答えた。共産党のある議員は求償権を放棄すべきと話したが、「正式には党の責任者に聞いてほしい」と話した。

 市民数人にも意見を聞いた。「選挙公約にはそんなこと誰も書いていなかった」(30代女性)「市長もその時は市民のことを思って行動してくれていたものと信じているから、過去に起こったことは水に流し、今後の市政に期待したい」(60代女性)。「過去にそういう事件があったことは知っているが、もう済んでしまったこと。元市長に求償することは酷。求償権を放棄することは仕方ない」(70代女性)など、あまり関心がないことをうかがわせた。

 このように、議員や市民の声を聞いた限りでは、求償権は今回の選挙でほとんど争点にならなかったことが分かった。

 市が上原氏に損害賠償を求めている東京高裁の2審判決は5月14日(木)に出る予定。

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国立・大学通り

上原・元国立市長への求償は当然議会「決議」の法的効力は?(2015/1/31)

国立市の求償権裁判、一審判決を不服とし市が控訴(2014/10/9)

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「デュオヒルズつくばエンブレム」完成予想図

 フージャースコーポレーションが5月下旬に分譲するマンション「デュオヒルズつくばエンブレム」を見学した。つくば駅近の最後に残された一等地に立地する免震工法による352戸の規模で、デザイン監修は建築家の光井純氏。

 物件は、つくばエクスプレスつくば駅から徒歩4分、つくば市吾妻1丁目に位置する20階建て全352戸(他に管理事務室1戸、ゲストルーム1戸、フィットネスルーム1戸、キッズルーム1戸)。専有面積は75.79~100.40㎡、価格は未定だが、坪単価は170万円台にとどまる模様。竣工予定は平成29年2月下旬。施工は長谷工コーポレーション。

 現地は、つくば駅圏の一等地。計画的に整備されたセンター地区の一角にあり、オークラフロンティアホテル、常陽銀行、つくば中央警察署、大清水公園、筑波合同庁舎などが隣接・近接。周辺はペディストリアンデッキでつながれており、駅まで車道を通らず移動できる。

 建物は、つくば駅圏では初の免震工法を採用、デザイン監修は、都市的デザインが特徴で、多くの人気マンションを手掛けている光井純氏。ファサードは白の大きさがそれぞれ異なるフレームを縦横に配置して端正な表情を演出している。

 住戸プランはほとんどがファミリー向けで、高層階の天井高は2.8m(他は2.5m)、駐車場は100%自走式。

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 価格がいくらになるか注目していたが、かなり抑制気味で、第一次取得層向けをターゲットにしていることがうかがわれる。もう少し設備仕様のグレードを上げてもいいのではないかと率直に思ったが、マンション価格高騰の波はまだつくばには届いていないことを考慮したのかもしれない。

 光井氏を起用したのもいい。つくば市民に光井氏の実績がどう評価されるか分からないが、これまでの作品とはやや趣が異なる。同社が数年前に分譲した「府中」も光井氏がデザイン監修しており、今回が2物件目。

 国はつくば市内の公務員宿舎約2,500戸を処分することを決めており、その受け皿の一つとして注目されるのは間違いない。単価が低いことから、他の物件への影響は必至だ。

つくばの一等地 タカラレーベン「レーベン・ザ・TSUKUBA」が人気(2014/4/14)

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ポラスシェアード課長・加知方真美子氏(左)とハローワーク越谷所長・飯野哲義氏

 ポラスグループの障がい者中心の会社「ポラスシェアード」が4月15日付で、「障害者の雇用促進等に関する法律」に基づく特例子会社の認定を受けた。埼玉県では22社目、越谷市としては初めての認定。

 「ポラスシェアード」は2015年2月設立。4月15日現在22名(うち19名が障がい者)の社員でポラスグループ内のオフィスサポートや設計補助などの仕事を中心に業務を行っている。将来的には一般企業からの受注も視野に入れている。

ポラス 越谷市初の特例子会社へ 障がい者中心の新会社設立(2015/3/30)

 

 

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「ウエリボ」くん(マンション模型の前で)

 NTT都市開発、日立ライフ、長谷工コーポレーションの3社は4月30日、現在分譲中の3社JVマンション「ウエリスつくば竹園」の案内係にロボットを起用すると発表。ロボットクリエーターの高橋智隆氏が開発した人を認知し、音声にも反応し、話もできる「ウエリボ」くんで、集客力アップに関係者らの期待は大きい。5月1日からマンションギャラリーで採用される。

 「ウエリボ」は、NTT都市開発のマンションブランド「ウエリス」とロボットを合わせた造語で、挨拶ができ、簡単な会話も交せるスグレモノ。

 物件は、つくばエクスプレス「つくば」駅より徒歩15分、茨城県つくば市竹園3丁目に位置する14階建て全327戸。専有面積は71.10~130.33㎡、坪単価は140万円。竣工予定は平成28年5月下旬。施工は長谷工コーポレーション。今年3月から分譲されており、約30戸が契約・申し込み済み。現地は公務員宿舎跡地。

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高橋氏と「エボルタ」くん

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 タレントならいざ知らず、ロボットがマンションナビゲーターを務めるというのは業界初で、この機会を逃してなるものかと、記者は発表会におっとり刀で駆けつけた…つもりだったが、思わぬ事故が重なったため、1時間近く遅れてしまった。会はほとんど終了時に差し掛かっていた。

 あせった記者は、「ウエリボ」くんが他の記者に愛嬌を振りまいているところに割り込み、「こっち向いてよ」とカメラを構え数10センチの近くから大きな声で呼びかけた。そのとたんウエリボくんはそっぽをむいた。声が聞こえなかったのかとまた声を掛けたが、また無視された。

 機嫌が悪かったのだろう、たかがロボットだろうとその場はあきらめた。そして高橋氏の一人トークセッション。高橋氏は自身が開発した「キロボ」を宇宙に送り込み、「エボルタ」でグランドキャニオンの登頂とルマン24時間完走に成功し、「ロボカップ世界大会」で5連覇を達成したロボット研究の第一人者だ。

 何を話すのか興味深く聞いていた。とくにキロボが宇宙から生還したときの第一声に注目した。「地球は青かった」を超える声を期待したのだが、何とキロボくんは「地球は青色LEDのようだった」としか発しなかったそうだ。

 先の記者を無視したことと、地球生還の第一声に落胆した記者は、高橋氏に食って掛かった。「わたしみたいな年寄りにはそっぽを向くのか。地球は青色LEDと似ているなどありきたりの言葉しか発せないその程度の想像力か、つまり高橋さんを超えることはできないのか」と。

 高橋氏答えて曰く。「肌の露出度の多いほうに反応するようにプログラミングしている。言葉はわれわれスタッフが考えたことで、残念ながらロボット自身がそれ以上のことを発することはできない」

 そこで納得。記者が醜いからそっぽをむかれたのではなく、カメラを構えたままで声をかけたのがいけなかったということだ。肌の露出度の大きいほうに反応するということは(記者もそうだし高橋氏もそうだろうと思うが)、ウエリボくんは女性が好きで、しかも表面積が大きいぽっちゃり型に鋭く反応するようだ。美醜を分けるのかは聞き逃した。

 語彙不足もやむを得ない。人間を超えたらそれはそれで恐ろしい。「バカ」などと返したら袋叩きにあいかねない。

 ひょっとしたら、関係者の入れ知恵で「ココハサイコウ」「カクヤス」「トチダイガタダデモコンナヤスネデハブンジョウデキマセンヨ」などと宣伝しないのか心配になったので聞いたら、「宅建の知識は認識していませんが、法令違反のないよう教えます」(NTT都市開発広報)とのことだった。

 記者は俳優・タレントが出席したマンション発表会はかなり経験しているが、今回のウエリボくんは世代を問わず人気が高い米倉涼子さんとか福山雅治さんクラスだと思うがどうだろう。販売を担当する長谷工アーベストの責任者O氏も格好いいが、やはり知性と体力では比較にならない。O氏は「ウエリボくんが集客してくれたら、物件特性はわたしに任せてください」と話したので大丈夫だろうが。

 高橋氏はトークセッションで「5年以内に一人一台小型ロボット端末を持ち歩く時代がくる」と衝撃的な発言をした。

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 発表会に1時間近く遅れたのは、この日事故があった東武伊勢崎線の電車内で1時間近く缶詰にされたのと、つくば駅に降りてから早く会場にたどり着こうとタクシーに乗ったのがいけなかった。現地までの地図を運転手に渡したにもかかわらず、その運転手は何を勘違いしたのか、タカラレーベンの建築中の前を通り過ぎたまではよかったが、左に曲がるべきところを右に曲がり、なんと完売しとっくに閉鎖されているタカラレーベンの販売事務所で「ここ」と降ろし走り去った。そこからまた20分くらい歩かされた。

 こんなことをやっていたら、外国人やロボットに職を奪われることになる。不動産流通近代化センターは呼称を変更し「近代化」はなくなったが、10数年前「近代化」の名称を変更したタクシー業界はまた「近代化」を復活したほうがいいかも。

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「ウエリスつくば竹園」完成予想図

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「グレイプス川崎新町」

 東京建物は4月25日、ベネッセスタイルケアが運営する認可保育園を併設したサービス付き高齢者向け住宅「グレイプス川崎新町」を開業した。

 1 階に認可保育園、2 階屋上庭園に菜園を設け、草花や稲・野菜といった植物を高齢者と保育園児が一緒に育てる取り組みを予定。日比谷花壇グループのご支援のもと草花や稲・野菜を育てる菜園を設置する。住宅は介護が必要でない人から要介護5の人まで入居できる。

 物件は、R東海道本線・京浜東北線・南武線川崎駅からバス7分徒歩3分、川崎市川崎区小田栄2 丁目に位置する6階建て69戸(他に認可保育園・訪問介護事業所・居宅介護支援事業所)。専用面積は18.27~59.51㎡、月額賃料は81,000~287,000 円。月額管理費は15,000円(浴室あり)・20,000円(浴室なし)。基本サービス(税込)37,800円(1人入居)・64,800円(2人入居)。食費(税込)は朝食378円・昼食648円・夕食594円・3食30日分:48,600円。運営受託はツクイ。

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 先日は、サ高住と子育て世代向け賃貸住宅が併設されている積水ハウスの「神楽坂」を見学した。

 今回のサ高住と保育園が一体となって建設されるケースはそう多くないはずだ。双方が一緒になって植物を育て、収穫し食べる取り組みが、高齢者の健康維持や子どもの成長にどのような影響を与えるのか興味深い。

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「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」イメージ

 旭化成ホームズは、創エネや家族のコミュニケーション、眺望を楽しむ「屋上アウトドア空間」を提案する「ヘーベルハウス屋上アウトドアフェア」をGWに全国で実施する。

 期間は4月29日(水)~5月17日(日)、全国のモデルハウス。3Dスコープを利用したバーチャルリアリティ屋上体験、新カタログ「HEBEL HAUS THE ROOFTOP」や屋上実例DVDなどを配布する。

特設サイト:http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lac/gw-outdoor-a.html/

 

 

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「(仮称)銀座8丁目ホテル計画」完成予想図

 三井不動産は4月27日、中央区銀座8丁目の「(仮称)銀座8丁目ホテル計画」を着工したと発表した。

 建設地は、JR新橋駅から徒歩3分、銀座線銀座駅から徒歩6分、外堀通りに面した旧銀座日航ホテル。株式会社SuSuMu が所有する土地に同社がホテルを建築し、竣工後同社グループが賃借しホテルとして運営を行うもの。開業は2017 年(平成29年)秋を予定。

 国内外のビジネス客、レジャー客をターゲットとした、アッパーグレードのホテルを企画している。

 物件は、敷地面積約414㎡、地上14階建て延べ床面積約4,887㎡。客室数107室。設計は日建設計。施工は工新建設。

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 銀座日航ホテルは会議で何度か利用したことがある。こじんまりとした、レトロななかなかいいホテルだった。

 涌井史郎・東京都市大学教授が、4月24日開かれた国交省第4回「大都市戦略検討会」で刮目すべき仮説を披露した。一つは、田園都市線沿線では花屋とペットショップが増えているのは、花やペットが高齢者夫婦の絆として大きな機能を果たしているからだという。もう一つは、カジノの顧客が大金を注ぎ込むのは賭場にたくさん植えられている「緑」が投機意欲を掻き立てるのだという。本当だろうか。検証してみた。

◇        ◆     ◇

 まず前者。涌井教授は、「田園都市線で花屋とペットショップだけが増えており、わが家がそうですが、花が夫婦の絆をかろうじてつなぎとめている」と話し、各委員の爆笑を誘った。

 さて、田園都市線で本当花屋やペットショップが増えているのか。これは調べようもないが、厚労省や経産省などの全国のデータからすると、的を射ているかもしれない。

 ご存じのように農林漁業や建設関係の従事者は激減しているが、花屋はここ10年くらい微減にとどまっている。涌井教授の仮説がまんざらでないことをデータは示している。

 さらに、経産省の報告書などは涌井説を後押しもしている。涌井教授のような高額所得層の購入金額が高く、花を買うときは「『自分』の次に『母親』、『妻』のために買うことが多い」とある。「切花は、嗜好品よりも必需品的であると言える」とまで書かれている。将来の需要予測でも、高齢者世帯数の増加要因などで2025年までは微増傾向で推移すると予測している。

 つまり、涌井教授が「私の妄想妄言ですから」と断った仮説は当を得ている。みなさん、もうすぐ母の日。お金のない人は野草を贈ろう。記者のお勧めは「ドクダミ」だ。

◇        ◆     ◇

 もう一つ、カジノ(ギャンブル)と緑の関連性について。記者はカジノなるものを見たことがないので何とも言えないが、わが国の競馬、競輪、競艇、オートについては涌井説が成り立つように思う。

 競馬はどうか。儲かっている中央競馬会の東京競馬場は外周部にケヤキ、さくらなどの大木がたくさん植わっている。ターフも、ダート(砂)がないわけではないが「緑(芝)」が中心だ。コースの中も芝が植えられ、子どもの遊び場になっている。緑の効果はてきめんだ。一方、苦境が続く地方競馬は、ほとんどがダート。すべてではないが、涌井説を裏付けている。

 次に競輪。これも青息吐息。廃止に追い込まれるところが続出している。競輪場の樹木もどこか元気がないし、競走路(バンク)はコンクリートかアスファルト。緑はない。つまり、涌井説を補強する材料だ。

 競艇はどうか。競艇は選手の数が少なく、その割に開催日が多く、つまり回転率が高いせいか財政的には健闘しているようだ。コースは緑と親和性が高い「水」だ。益々涌井説を確固たるものにするではないか。

 オートは数が少なく、記者はテレビでしか見たことがないが、売り上げは低迷している。もちろんコースはアスファルト。ここも緑は少ない。涌井説の正しさは論を待たない。

 この伝で考えれば、いま検討されているカジノ構想はどこも緑が豊富とは言えない。わが多摩市は都内で有数の緑が豊富な市だ。誘致に名乗りを上げてくれないか。涌井教授は「多摩市みどりのあり方懇談会」の会長を務めた。

 涌井教授の名誉のために断わっておくが、涌井先生がこの仮説について話されたのはプレゼンターとして話された30分くらいのうちのわずか1分もない。会を和ませるためのウイットに過ぎなかった。ほんの冗談でいったことでも、このように真剣に考えさせるところが涌井流だ。涌井教授はギャンブルはしないのだそうだ。なるほど、あてずっぽうで話したことではないということか。

 

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